JPH09110603A - 腹足類誘引防除毒餌剤 - Google Patents

腹足類誘引防除毒餌剤

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JPH09110603A
JPH09110603A JP29597595A JP29597595A JPH09110603A JP H09110603 A JPH09110603 A JP H09110603A JP 29597595 A JP29597595 A JP 29597595A JP 29597595 A JP29597595 A JP 29597595A JP H09110603 A JPH09110603 A JP H09110603A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ナメクジ等腹足類の喫食性が高く、確実な致
死効果を得ることができる腹足類の誘引防除毒餌剤を提
供する。 【解決手段】 誘引防除毒餌剤の粘度が10万〜200
万cPの範囲内となるように調製する。環境条件の変化
に拘らず長期間にわたって上記粘度範囲に維持するため
には、蒸散抑制剤として脂肪族多価アルコールを添加す
る。好適には、誘引防除化合物としてのメタアルデヒド
1〜10重量%、蒸散抑制剤としてのグリセリン10〜
30重量%、水10〜40重量%、及びポテト、米糠等
の誘引食餌成分を混合攪拌して調製する。また、必要に
応じて殺虫剤及び/又は防腐剤を添加することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、腹足類誘引防除毒
餌剤に関し、さらに詳しくは、適度な粘度を有すること
でナメクジ等の腹足類の喫食性に優れた腹足類誘引防除
毒餌剤に関する。
【0002】
【従来の技術】ナメクジ、ウスカワマイマイ、カタツム
リ、ミヤイリ貝などの腹足類に対する従来の誘引防除剤
としては、例えば、腹足類誘引防除化合物としてメタア
ルデヒドを用い、フスマ、米糠、小麦粉、雑穀粉、砂糖
などの誘引食餌成分と混合、乾燥したものが特開昭56
−127035号公報に開示されている。しかし、この
ような従来の防除剤では誘引効果が充分ではなかった。
誘引効果を上げるために、他の誘引食餌成分を配合する
種々の方法が提案されている。例えば、特開平3−18
4901号公報には誘引食餌成分として酵母や動物性食
餌成分を配合させることが、また、特開平3−1302
03号公報には食餌を酵母で発酵させたものを用いるこ
とが開示されている。しかしながら、これら従来の腹足
類誘引防除剤は、いずれもナメクジ等の誘引性の向上を
狙いとしたものであり、喫食性向上を図ったものは見当
らない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】腹足類は、農業及び園
芸における害虫であって、その被害は野菜類の殆ど全て
の種類、草花、洋ラン、観葉植物等広範囲にわたってい
る。特に温室やビニールハウスでは、環境的に腹足類の
生息に好適な高温多湿で被害も大きくなってきている。
腹足類のなかでも、柄眼目(Stylommatophora :ナメク
ジ、マイマイの仲間)は、植物の新芽、新葉や花など、
柔らかく、みずみずしい部分を好んで喫食する。喫食に
は歯舌を用い、表面を削るような食痕を残す。また、粘
液状のものを分泌するため、植物の美観を著しく損な
い、被害が甚大であった。しかしながら、従来の誘引防
除毒餌剤は、前記したようにナメクジ等の誘引性の向上
には配慮されているものの、その喫食性について考慮し
たものは見当らない。
【0004】すなわち、従来の誘引防除毒餌剤は、実際
にナメクジ等の腹足類が喫食している植物とは異なり、
乾燥した固い粒剤である。従って、ナメクジ等は誘引さ
れるものの、その固さゆえに喫食量は多くなかった。腹
足類に対して誘引防除毒餌剤により確実な致死効果を得
るためには、ナメクジ等の腹足類が充分に毒餌剤を喫食
することが重要である。また、誘引防除毒餌剤を喫食し
たナメクジ等は、麻痺状態に陥り死に至るものもある
が、降雨などによって生息に適した湿潤な条件になると
回復することがよくある。この原因としては、腹足類の
誘引防除毒餌剤の喫食量が少ないこと、降雨によって毒
餌剤が流亡することなどが考えられる。特にナメクジ等
の活動が活発になる梅雨時期は、このような湿潤な条件
が長期に続くことから、腹足類誘引防除毒餌剤による確
実な致死効果は腹足類防除の上で重要な問題であり、ま
た、環境条件の変化に拘らず、比較的長期間にわたって
確実な致死効果を発揮できる腹足類誘引防除毒餌剤の開
発が望まれてきた。
【0005】従って、本発明の目的は、ナメクジ等腹足
類の喫食性が高く、確実な致死効果を得ることができる
腹足類の誘引防除毒餌剤を提供することにある。さらに
本発明の目的は、環境条件の変化に拘らず、長期間にわ
たって腹足類の喫食性を高く維持できると共に致死効果
を発揮できる腹足類の誘引防除毒餌剤を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によれば、誘引食餌成分及び腹足類誘引防除
化合物を含有する含水毒餌剤であって、粘度が10万〜
200万cPの範囲内にあることを特徴とする腹足類誘
引防除毒餌剤が提供される。好適な態様においては、蒸
散抑制化合物を添加することにより、環境条件の変化に
拘らず毒餌剤の粘度が上記範囲内になるように維持す
る。このような蒸散抑制化合物としては、グリセリン、
プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、
炭素数3〜12のポリエチレングリコール、ソルビトー
ルなどの脂肪族多価アルコール、特にグリセリンを好適
に用いることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明者らは、ナメクジ等の腹足
類の喫食性について鋭意研究の結果、使用時の毒餌剤の
粘度が10万cPから200万cPの範囲内にある場
合、ナメクジ等が好む柔らかくみずみずしい状態の粘度
範囲にほぼ相当し、ナメクジ等の喫食性が高くなり、そ
の結果、確実な致死効果が得られることを見い出した。
毒餌剤の粘度が10万cPより低くなると、流動性が生
じ、耐水性が低下して降雨などによって毒餌剤が流亡す
る恐れがある。一方、200万cPよりも高くなると、
柔軟性が乏しくなり、ナメクジ等の喫食性が低下する。
また、製剤化の面においても、水分含量が少ないために
製剤時の攪拌効果が悪くて製剤化し難くなると共に、毒
餌剤の結合性が悪く、崩壊し易い性質になってしまい、
降雨などによって流亡してナメクジ等が喫食する前にな
くなってしまう恐れがある。ナメクジ等の腹足類は雨の
多い季節に活発になることから、降雨によって毒餌剤が
流亡するようでは、ナメクジ等を誘引防除することは難
しく、確実な防除効果が得られ難い。従って、高い喫食
性を確保すると共に、降雨による流亡を防止するために
は、毒餌剤の粘度範囲は、10万〜200万cPに調整
する必要があり、好ましい粘度範囲は50万〜100万
cPである。なお、粘度測定の基準温度としては20℃
を採用し、その時の粘度を目安とすればよい。
【0008】さらに本発明者らの研究によれば、水分の
蒸発を抑えることができる保湿性の蒸散抑制化合物を添
加することによって、環境条件の変化に拘らず、長期間
にわたって毒餌剤の粘度を上記範囲内に維持できること
を見い出した。毒餌剤の粘度は、主にその含水量と関係
している。つまり、含水量が多ければ粘度は小さく、一
方、含水量が少なければ粘度は大きくなり固くなってし
まう。メタアルデヒド等の腹足類誘引防除化合物と誘引
食餌成分を主成分とする毒餌剤を上記範囲内の粘度とな
るようにその含水量を調節して製造した場合、最初はナ
メクジ等の腹足類が好む柔らかくみずみずしい粘度状態
を保つものの、低湿度の外気に曝されると次第に水分が
蒸散して粘度が高くなり、ひいては固くなってナメクジ
等の喫食性の低下につながってしまう。従って、毒餌剤
の粘度を環境条件の変化に拘らず長期間にわたって前記
範囲内に保つには、水分の蒸発を抑える必要があり、こ
のことは水分の蒸発を抑える保湿性の蒸散抑制化合物を
配合することで解決される。
【0009】本発明に用いられる蒸散抑制化合物として
は、例えばグリセリン、プロピレングリコール、1,3
−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール(炭素
数3〜12)、ソルビトールなどの脂肪族多価アルコー
ルが挙げられるが、これらの中でも特にグリセリンが好
ましい。これらの蒸散抑制化合物は、単独で又は2種以
上を組み合わせて用いることができるが、その配合割合
が10〜30重量%、好ましくは15〜25重量%とな
るように添加することが望ましい。10重量%よりも少
ないと、充分な蒸散抑制効果が得られず、毒餌剤が乾燥
し易くなる。一方、30重量%よりも多くなると、蒸散
抑制化合物自体が持つ吸湿性によって毒餌剤の含水量が
必要以上に大きくなり、前記した好ましい粘度が得られ
なくなってしまう。
【0010】本発明の毒餌剤に含まれる腹足類誘引防除
化合物としては、メタアルデヒド、塩化トリフェノール
錫、酢酸トリフェノール錫、マクロテトロライド、2−
メチル−4−メチルチオ−6−ニトロフェノール、イソ
シアヌル酸トリアリルエステル等、従来公知の種々の化
合物を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることが
できるが、これらの中でも特にメタアルデヒドが好まし
い。その配合割合は、通常、1〜10重量%、好ましく
は3〜8重量%である。1重量%よりも少ないと腹足類
の確実な致死効果が得られ難くなり、一方、10重量%
よりも多くなると、必要以上に加えることになり、経済
的に好ましくない。
【0011】誘引食餌成分としては、ポテト、フスマ、
米糠、小麦粉等の穀粉、砂糖、ブドウ糖、水飴等の糖
質、サナギ粉、オキアミ、魚粉、牛もしくは豚などの肉
粉、それらのエキスパウダー等の動物性粉末、酵母な
ど、従来公知の種々の食餌成分を単独で又は2種以上を
組み合わせて用いることができ、これらの食餌成分は通
常5重量%以上、一般に20〜60重量%の配合割合で
用いられる。
【0012】また、本発明の毒餌剤には、必要に応じて
殺虫剤や防腐剤を配合することもできる。殺虫剤として
は、1−ナフチル−N−メチルカーバメイト(一般名:
カルバリル)、O,O−ジエチル−O−(2−イソプロ
ピル−6−メチルピリミジン−4−イル)ホスホロチオ
エート(一般名:ダイアジノン)、O,S−ジメチル−
N−アセチルホスホロアミドチオエート(一般名:アセ
フェート)などが挙げられ、これらの殺虫剤を併用する
ことで、腹足類の防除効果を向上させることができると
共に、ダンゴムシ、ネキリムシ、コガネムシ幼虫等も併
殺することができる。上記殺虫剤の配合割合は、期待す
る防除効果の程度及び防除対象によって適宜選定すれば
よいが、通常10重量%以下の量で配合すれば充分であ
る。
【0013】また、前記防腐剤としては、ホウ酸、デヒ
ドロ酢酸ナトリウム、安息香酸、ソルビン酸及びその
塩、パラオキシ安息香酸エステル類、プロピオン酸及び
その塩などが用いられ、毒餌剤の保存期間並びに有効期
間をさらに延長させることができる。上記防腐剤の配合
割合は、場所、期間等に関する保存条件及び適用条件に
よって適宜選定すればよいが、通常10重量%以下の量
で配合すれば充分である。
【0014】前記した各成分と必要に応じてデンプン、
CMC、メチルセルロース等の賦形剤を加えた混合物
に、更に水を加えてその粘度が前記範囲内となるように
混合攪拌することで、結合性が良く、柔らかく、みずみ
ずしい状態の本発明の腹足類誘引防除毒餌剤を製造する
ことができる。尚、加える水分量は使用する成分及びそ
の配合割合によって変化し、毒餌剤の粘度が前記した範
囲内となるような適当な量とすればよいが、通常5〜5
0重量%程度が適当である。
【0015】
【実施例】以下、実施例及び各種試験例を示して本発明
について具体的に説明するが、本発明が下記実施例及び
試験例に限定されるものでないことはもとよりである。
【0016】試験例1に用いる供試餌として、表1に示
すような粘度の異なる6種の試料(No.1〜6)を調
製した。尚、各餌は、下記基本処方1を基にして、表1
に示すように水分量を増減させることで粘度の調整を行
ったものである。 基本処方1:マッシュポテト23g、米糠15g、グリ
セリン20g、糖蜜8g、ホウ酸5g、水23gを混合
攪拌する。
【0017】試験例1(粘度と喫食量の関係) 野外よりナメクジを採集し、用意した6個のガラス製シ
ャーレ(直径11.5cm、高さ2.6cm)にそれぞ
れ5頭ずつ入れ、また上記各試料No.1〜6の餌5g
を入れ、24℃、暗所条件下で24時間放置した。その
後、ナメクジを取り出し、シャーレ内壁及び餌に付いて
いる糞の数で喫食量を比較した。尚、試験時に得られた
糞の中に野外で摂食した食物によるものが混入すること
を避けるため、採集したナメクジは供試する前に、濡ら
したティッシュペーパーのみを入れたガラス製シャーレ
内に一晩入れてしばらく放置した。ナメクジがティッシ
ュペーパーを摂食すると白色の糞が排出されるので、こ
れを目安にした。
【0018】各餌の粘度及び上記試験例1の結果を表1
に併せて示す。
【表1】 表1に示す結果から、餌の粘度が200万cPを超えて
大きくなると、ナメクジの喫食量が大幅に低下している
ことが分かる。また、製剤化においても、水分含量が少
ないために餌の結合性が悪く、崩壊し易い性質になって
しまった。一方、粘度が10万cPを下回る場合には、
喫食量の減少は少ないが、餌に流動性が生じることで耐
水性が低下し、実際に屋外で使用する場合、雨などによ
って流亡する恐れがあり実用的でなかった。なお、毒餌
剤に配合する成分の種類、配合割合等によって適切な粘
度を得るために必要な水分量は変わってくるが、上記基
本処方1の場合には10〜40重量%の水分量が適当で
あった。
【0019】試験例2に用いる供試毒餌剤として、表2
に示すようなグリセリン含量の異なる5種の試料を調製
した。尚、各毒餌剤は、下記基本処方2を基にして、表
2に示すようにグリセリン含量を増減させたものであ
る。 基本処方2:メタアルデヒド6g、マッシュポテト23
g、米糠15g、グリセリン20g、糖蜜8g、ホウ酸
5g、水23gを混合攪拌する。
【0020】試験例2(蒸散抑制化合物の配合量と粘度
の関係) 各試料の調製後の粘度と1週間保存した後の粘度を測定
した。保存条件は(a)25℃、相対湿度70%、
(b)25℃、相対湿度95%の2つで行った。これら
の条件は梅雨時期の晴れた日と雨の日を参考にして設定
した。本試験の結果を表2及び3に示す。
【表2】
【0021】
【表3】
【0022】上記保存条件(a)下での結果を示す表2
から明らかなように、グリセリン含量が10重量%を下
回ると(試料No.7)、水分の蒸散に伴う粘度の著し
い増加が見られた。また、保存条件(b)下での結果を
示す表3から明らかなように、グリセリン含量が30重
量%を上回ると(試料No.11)、毒餌剤が水分を吸
収し過ぎて流動性が生じ、粘度の著しい低下が見られ
た。以上の結果から、湿度の変化に拘らず常に最適な粘
度を維持するためには、グリセリンの配合量は10〜3
0重量%の範囲内にすれば良いことが分かる。
【0023】実施例1 メタアルデヒド6重量部、マッシュポテト23重量部、
米糠15重量部、グリセリン20重量部、糖蜜8重量
部、ホウ酸5重量部、水23重量部を混合攪拌し、腹足
類誘引防除毒餌剤を得た。
【0024】試験例3(高湿度条件下での防除効果) 34×25cmの2つのバット(容器)に適度に湿らせ
たバーミキュライトをそれぞれ入れ、各容器の内側側面
には逃亡防止のためにナメクジが嫌う銅板を約10cm
の幅で貼った。野外で採集したナメクジ10頭と、上記
実施例1の毒餌剤又は比較剤として市販の誘引防除剤
(実施例1の毒餌剤と同じくメタアルデヒド6%を有効
成分とするもの)であるナメトックス(タケダ園芸社
製)を2gずつ前記容器にそれぞれ入れ、暗所、25
℃、相対湿度95%の恒温高湿度条件下に放置し、1週
間後まで毎日観察を行った。
【0025】上記試験例3の結果を表4に示す。
【表4】 表4から分かるように、市販の乾燥した毒餌剤を用いて
も当初はナメクジの麻痺状態が観察された。しかしなが
ら、市販の毒餌剤の場合、ナメクジの喫食量が少ないた
めに、試験例3で設定されたナメクジの生活に最適な高
湿度条件下においては、多くのナメクジが徐々に回復し
た。一方、実施例1の毒餌剤を用いた場合には、ナメク
ジの喫食量が多く、高い致死効果が認められた。
【0026】試験例4(圃場試験) 実施例1の毒餌剤と、比較剤として市販の誘引防除剤
(メタアルデヒドを有効成分とするもの)であるナメト
ックス又はナメキール(日本農薬社製)をそれぞれ2g
ずつ別々の容器(直径5cm、高さ1cmのカップ)に
入れ、互いに30cmずつ離して草地に設置して試験し
た。試験は別々に2回繰り返して行い、それぞれの毒餌
剤を喫食して死亡したナメクジの数を数えた。本試験の
結果を表5に示す。
【表5】 表5から明らかなように、圃場試験においても、喫食量
が多い本発明の毒餌剤は高い防除効果を示した。
【0027】
【発明の効果】以上のように、本発明の腹足類誘引防除
毒餌剤は、粘度を10万〜200万cPとしてナメクジ
やカタツムリなどの腹足類が好む柔らかさとしたため、
高い喫食性を示し、確実な致死効果を発揮する。また、
蒸散抑制化合物を添加することにより、毒餌剤の粘度を
環境条件の変化に拘らず長期間にわたって上記範囲内に
維持することができるため、腹足類の高い致死効果を長
期間にわたって発揮させることができる。しかも、製剤
化の面でも容易に混練でき、結合性が良いという利点が
あり、崩壊してしまったり、雨などによって流亡してし
まうようなことがない。従って、ナメクジの活動が活発
になる梅雨時期の高湿度条件下においても長期的にその
防除効果を発揮できる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘引食餌成分及び腹足類誘引防除化合物
    を含有する含水毒餌剤であって、粘度が10万〜200
    万cPの範囲内にあることを特徴とする腹足類誘引防除
    毒餌剤。
  2. 【請求項2】 脂肪族多価アルコールからなる蒸散抑制
    化合物の添加によって粘度を10万〜200万cPの範
    囲内に維持することを特徴とする請求項1に記載の腹足
    類誘引防除毒餌剤。
  3. 【請求項3】 蒸散抑制化合物として、グリセリン、プ
    ロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、炭
    素数3〜12のポリエチレングリコール及びソルビトー
    ルからなる群より選ばれた少なくとも1種の脂肪族多価
    アルコールを含有することを特徴とする請求項2に記載
    の腹足類誘引防除毒餌剤。
  4. 【請求項4】 蒸散抑制化合物としてグリセリンを10
    〜30重量%含有することを特徴とする請求項2に記載
    の腹足類誘引防除毒餌剤。
  5. 【請求項5】 腹足類誘引防除化合物としてメタアルデ
    ヒドを含有することを特徴とする請求項1乃至4のいず
    れか一項に記載の腹足類誘引防除毒餌剤。
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