JP2002338384A - 単結晶引上装置 - Google Patents

単結晶引上装置

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JP2002338384A
JP2002338384A JP2001152780A JP2001152780A JP2002338384A JP 2002338384 A JP2002338384 A JP 2002338384A JP 2001152780 A JP2001152780 A JP 2001152780A JP 2001152780 A JP2001152780 A JP 2001152780A JP 2002338384 A JP2002338384 A JP 2002338384A
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JP
Japan
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single crystal
flange
heat shield
radiant heat
crystal pulling
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JP2001152780A
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English (en)
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Masakatsu Kojima
正勝 児島
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Coorstek KK
Original Assignee
Toshiba Ceramics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 融液面の位置の測定を高い精度で可能とする
単結晶引上装置の提供。 【解決手段】 昇降駆動装置5によって昇降可能な石英
ルツボ1内の単結晶引上領域に配置される截頭逆円錐筒
状の本体10a及び本体の上端部に一体に設けられ、所
要位置に保持されるフランジ10bからなる輻射熱シー
ルド10を有する単結晶引上装置において、前記石英ル
ツボ内の融液面3aに浮かべられるフロート11a及び
フロートに垂直に立設されて上端部が輻射熱シールドの
フランジを昇降自在に貫通してフランジから突出される
細棒11bからなる融液面位置センサー11と、このセ
ンサーの細棒における輻射熱シールドのフランジからの
突出部分の長さを測定する測定手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チョクラルスキー
(CZ)法(MCZ法を含む)により単結晶を引き上げ
る単結晶引上装置に関し、特に、引き上げ中の単結晶が
受ける熱的悪影響の軽減等を図る輻射熱シールド(ルツ
ボカバー)を備えるものにおいて、融液面の位置を測定
する測定手段を改良した単結晶引上装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の単結晶引上装置として
は、融液面にレーザー光を入射させ、融液面からの反射
光を検知して融液面の位置を測定する測定手段を有する
ものが知られている(特開平6−92784号公報)。
この装置によれば、加熱炉の周囲に比較的簡易な装置を
設けるだけで、融液面の位置を厳密に測定することがで
きる、というものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の単結晶
引上装置では、通常、単結晶の引き上げに際し、程度の
差はあるものの、融液が振動し、融液面が小波を打って
いるので、反射光が散乱してノイズが発生し、融液面の
位置の測定が不正確となる不具合がある。又、輻射熱シ
ールドの形状によっては、レーザー光の通路が輻射熱シ
ールドによって遮られ、融液面の位置の測定が困難とな
る不具合もある。
【0004】そこで、本発明は、融液面の位置の測定を
高い精度で可能とする単結晶引上装置を提供することを
主目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の第1の単結晶引上装置は、昇降駆動装置に
よって昇降可能な石英ルツボ内の単結晶引上領域に配置
される截頭逆円錐筒状の本体及び本体の上端部に一体に
設けられ、所要位置に保持されるフランジからなる輻射
熱シールドを有する単結晶引上装置において、前記石英
ルツボ内の融液面に浮かべられるフロート及びフロート
に垂直に立設されて上端部が輻射熱シールドのフランジ
を昇降自在に貫通してフランジから突出される細棒から
なる融液面位置センサーと、このセンサーの細棒におけ
る輻射熱シールドのフランジからの突出部分の長さを測
定する測定手段とを備えることを特徴とする。
【0006】又、第2の単結晶引上装置は、第1のもの
において、前記測定手段によって測定される単結晶引上
中における融液面位置センサーの細棒の輻射熱シールド
のフランジからの突出部分の長さが単結晶引上開始時に
おけるそれとほぼ一致するように前記昇降駆動装置を制
御する制御手段を備えることを特徴とする。
【0007】
【作用】第1の単結晶引上装置においては、融液面位置
センサーのフロートが溶液面の小波による悪影響を吸収
緩和する。
【0008】又、第2の単結晶引上装置においては、第
1のものによる作用の他、輻射熱シールドの下端と融液
面との間隔がほぼ一定に保持され、その変動に起因する
固液界面近傍の融液温度の変動なくなり、かつ、引上チ
ャンバー内を流れる雰囲気ガス(Arガス)の流れの状
態が一定に保持される。
【0009】フロート材としては、石英又は窒化珪素が
用いられ、又、細棒材としては、石英又は珪素が用いら
れる。測定手段としては、細棒のフランジからの突出部
分を撮像するCCDカメラ等の撮像装置、撮像装置によ
る画像を処理する画像処理装置等が用いられる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1、図2はそれぞれ本発
明に係る単結晶引上装置の実施の形態の一例を示す概略
構成図、要部の拡大図である。図中1は引上チャンバー
2内に配設された石英ルツボで、この石英ルツボ1は、
単結晶原料とすべく図示しないヒーターによって融解さ
れた融液3を収容するものであり、ルツボ軸4を介して
支持されると共に、昇降駆動装置5によって回転かつ昇
降可能に設けられている。6は石英ルツボ1の中央上方
に吊下された引上ワイヤーで、この引上ワイヤー6は、
シードチャック7を介して掴んだシード8を融液3に接
触させて引き上げることにより成長するロッド状の単結
晶9を、石英ルツボ1とは逆方向に回転しつつゆっくり
引き上げるためのものである。10は石英ルツボ1内の
単結晶引上領域に配置される截頭逆円錐筒状の本体10
a、及び本体10aの上端部に一体に設けられ、所要位
置、例えば、ヒーターの上端部に保持されるフランジ1
0bからなる輻射熱シールドである。輻射熱シールド1
0は、引き上げ中の単結晶9が受ける熱的悪影響(融液
及びヒーターによる)を軽減すると共に、引上チャンバ
ー2内に流されるArガス等の雰囲気ガスの流れを一定
に保持するためのもので、熱膨張率の小さな材料によっ
て形成されている。
【0011】11は融液面3aの位置を検出する融液面
位置センサーで、この融液面位置センサー11は、石英
又は窒化珪素によって形成され、石英ルツボ1内の融液
面3aに浮かべられるフロート11a、及び石英又は珪
素によって形成され、フロート11aに垂直に立設され
て上端部が輻射熱シールド10のフランジ10bに設け
た透孔12を昇降自在に貫通してフランジ10bから突
出する細棒11bから構成されている。13はCCDカ
メラ等の撮像装置で、融液面位置センサー11の細棒1
1bにおける輻射熱シールド10のフランジ10bから
の突出部分を、引上チャンバー2の覗き窓14を通して
撮像するものである。15は撮像装置13から入力した
画像信号を表示するTVモニター等の表示装置であり、
又、16は撮像装置13から入力した画像信号を処理
し、融液面位置センサー11の細棒11における輻射熱
シールド10のフランジ10bからの突出部分の長さX
(t)を算出する画像処理装置であり、撮像装置13と
相俟って突出部分の長さX(t)を測定する測定手段を
構成する。17は画像処理装置16からの算出値、すな
わち、測定手段によって測定される単結晶引上中におけ
る融液面位置センサー11の細棒11bの輻射熱シール
ド10のフランジ10bからの突出部分の長さX(t)
が、単結晶引上開始時における突出部分の長さX(o)
とほぼ一致するように、換言すれば、X(o)とX
(t)との差δ(t)がほぼ零になるように、石英ルツ
ボ1を上昇すべく昇降駆動装置5を制御する制御手段で
ある。
【0012】上記構成の単結晶引上装置においては、融
液面位置センサー11のフロート11aが融液面3aの
小波による悪影響を吸収緩和するので、融液面3aの位
置、すなわち、細棒11bのフランジ10bからの突出
部分の長さを正確に測定することができる。又、輻射熱
シールド10の下端と融液面3aとの間隔がほぼ一定に
保持され、その変動に起因する固液界面近傍の融液温度
の変動がなくなり、かつ、引上チャンバー2内を流れる
雰囲気ガスの流れの状態が一定に保持されるので、引き
上げられた単結晶の良品歩留率を格段に改善することが
できる。
【0013】
【実施例】ここで、上述した構成の単結晶引上装置を用
い、先ず、18インチの石英ルツボに単結晶原料となる
約40kgのポリシリコンを収容し、これをヒーターによ
り融解した後、輻射熱シールドを所要位置に保持した。
この輻射熱シールドの所要位置への保持に伴って、予め
輻射熱シールドにセットされている融液面位置センサー
のフロートが自動的に融液面に浮かべられた。次に、シ
リコン種結晶(シード)を融液に浸し、かつ、融液温度
をシリコン単結晶の引き上げに適した温度に調整し、引
上チャンバー内にArガスを流しながら6インチのシリ
コン単結晶約35kgを引き上げた。上記シリコン単結晶
の引き上げに際し、輻射熱シールドの下端と融液面との
間隔D(t)を15mmに保持するため、引上開始時にお
ける突出部分の長さX(o)と引上中における突出部分
の長さX(t)との差δ(t)を1mm以下となるように
制御手段を介して石英ルツボの上昇を制御したところ、
突出部分の長さX(o)とX(t)の差δ(t)の変動
は、図3において(a)で示すようになり、間隔D
(t)がほぼ一定に保持された。図3において、
(b),(c)は、共に上述した場合と同一の引上条件
の下で比率制御によって引き上げた従来例を示すもの
で、(b)は、結晶径が設定径より小さい場合、(c)
は結晶径が設定径より大きい場合を示す。
【0014】この結果、引き上げ途中でのDF(Disloc
ation Free)崩れ(結晶欠陥である転位が発生するこ
と)が顕著に改善され、本発明に係るシリコン単結晶の
良品歩留率が95%以上であるのに対し、従来例に係る
シリコン単結晶の良品歩留率が80%以下となり、良品
歩留率を大幅に改善し得ることが分った。なお、良品歩
留率の改善効果は、特に、輻射熱シールドと融液面との
間隔D(t)を20mm以下に設定した場合に顕著であっ
た。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の単
結晶引上装置によれば、融液面位置センサーのフロート
が融液面の小波による悪影響を吸収緩和するので、従来
のようにノイズが発生して融液面の位置の測定が不正確
となることはなく、融液面の位置、すなわち、細棒のフ
ランジからの突出部分の長さを正確に測定することがで
きる。又、第2の単結晶引上装置によれば、第1のもの
による作用効果の他、輻射熱シールドの下端と融液面と
の間隔がほぼ一定に保持され、その変動に起因する固液
界面近傍の融液温度の変動がなくなり、かつ、引上チャ
ンバー内を流れる雰囲気ガスの流れの状態が一定に保持
されるので、引き上げられた単結晶の良品歩留率を格段
に改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る単結晶引上装置の実施の形態の一
例を示す概略構成図である。
【図2】図1の要部の拡大図である。
【図3】本発明に係る単結晶引上装置と従来の単結晶引
上装置との作用を比較した説明図である。
【符号の説明】
1 石英ルツボ 2 引上チャンバー 3 融液 3a 融液面 5 昇降駆動装置 9 単結晶 10 輻射熱シールド 10a 本体 10b フランジ 11 融液面位置センサー 11a フロート 11b 細棒 13 撮像装置 14 覗き窓 16 画像処理装置 17 制御手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降駆動装置によって昇降可能な石英ル
    ツボ内の単結晶引上領域に配置される截頭逆円錐筒状の
    本体及び本体の上端部に一体に設けられ、所要位置に保
    持されるフランジからなる輻射熱シールドを有する単結
    晶引上装置において、前記石英ルツボ内の融液面に浮か
    べられるフロート及びフロートに垂直に立設されて上端
    部が輻射熱シールドのフランジを昇降自在に貫通してフ
    ランジから突出される細棒からなる融液面位置センサー
    と、このセンサーの細棒における輻射熱シールドのフラ
    ンジからの突出部分の長さを測定する測定手段とを備え
    ることを特徴とする単結晶引上装置。
  2. 【請求項2】 前記測定手段によって測定される単結晶
    引上中における融液面位置センサーの細棒の輻射熱シー
    ルドのフランジからの突出部分の長さが単結晶引上開始
    時におけるそれとほぼ一致するように前記昇降駆動装置
    を制御する制御手段を備えることを特徴とする請求項1
    記載の単結晶引上装置。
JP2001152780A 2001-05-22 2001-05-22 単結晶引上装置 Pending JP2002338384A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110284185A (zh) * 2019-07-26 2019-09-27 内蒙古中环协鑫光伏材料有限公司 一种直拉单晶液位保护装置及控制方法

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