JP2002338305A - 装飾型板ガラスおよびその製造方法 - Google Patents
装飾型板ガラスおよびその製造方法Info
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- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
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- C03C17/28—Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with organic material
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- C03C2217/00—Coatings on glass
- C03C2217/70—Properties of coatings
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ミスト模様型板ガラスの模様面に印刷による
装飾を施すことを可能とする。 【解決手段】 ミスト模様型板ガラスを所定の形状に切
断して印刷すべき型板ガラス１とし、この型板ガラス１
を洗浄機で洗浄し乾燥した後、模様面にスクリーン印刷
版をセットする。スクリーン印刷版は、印刷すべき模様
をデザインして別途製作する。このスクリーン印刷版と
紫外線硬化型有機インクを用いて型板ガラス１の模様面
に印刷した後、紫外線照射処理によりインクの硬化処理
を施して装飾型板ガラス１０とする。模様面の微小な突
起１１どうしの間にインクが充填されたかたちとなり、
その突起１１による光の屈折効果と相俟って、高級な立
体感を醸し出すことができる。
装飾を施すことを可能とする。 【解決手段】 ミスト模様型板ガラスを所定の形状に切
断して印刷すべき型板ガラス１とし、この型板ガラス１
を洗浄機で洗浄し乾燥した後、模様面にスクリーン印刷
版をセットする。スクリーン印刷版は、印刷すべき模様
をデザインして別途製作する。このスクリーン印刷版と
紫外線硬化型有機インクを用いて型板ガラス１の模様面
に印刷した後、紫外線照射処理によりインクの硬化処理
を施して装飾型板ガラス１０とする。模様面の微小な突
起１１どうしの間にインクが充填されたかたちとなり、
その突起１１による光の屈折効果と相俟って、高級な立
体感を醸し出すことができる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、型板ガラスの凹凸
模様面にスクリーン印刷により模様を形成した新規な装
飾型板ガラスに関する。
模様面にスクリーン印刷により模様を形成した新規な装
飾型板ガラスに関する。
【０００２】
【従来の技術】型板ガラスは、一方の面は凹凸の型模様
を形成した凹凸模様面で、他方の面は平滑面であり、一
面側に形成された凹凸による乱反射によって目隠し効果
や防眩効果があることから、部屋の間仕切り、出入口の
扉などの内装材、玄関戸、テラス戸などの外装材、本
棚、食器棚の扉などの家具類の部材として広く使用され
ている。
を形成した凹凸模様面で、他方の面は平滑面であり、一
面側に形成された凹凸による乱反射によって目隠し効果
や防眩効果があることから、部屋の間仕切り、出入口の
扉などの内装材、玄関戸、テラス戸などの外装材、本
棚、食器棚の扉などの家具類の部材として広く使用され
ている。
【０００３】型板ガラスの凹凸模様の形成方法にはいく
つかの方法があり、凹凸の大きさや形状も様々である。
凹凸模様形成の代表的な方法はロール法であり、溶融炉
から溶融ガラス素地を供給し、成形ロールで板状ガラス
に成形し、この板状ガラスを、外周面に型模様を刻設し
たロールと平滑ロールとからなる型ロールによって片面
に型模様を付した板ガラスとした後、冷却して板ガラス
を硬化し、その後、徐冷室で徐冷することにより、一方
の面が凹凸模様面で他方の面が平滑面である型板ガラス
が得られる。
つかの方法があり、凹凸の大きさや形状も様々である。
凹凸模様形成の代表的な方法はロール法であり、溶融炉
から溶融ガラス素地を供給し、成形ロールで板状ガラス
に成形し、この板状ガラスを、外周面に型模様を刻設し
たロールと平滑ロールとからなる型ロールによって片面
に型模様を付した板ガラスとした後、冷却して板ガラス
を硬化し、その後、徐冷室で徐冷することにより、一方
の面が凹凸模様面で他方の面が平滑面である型板ガラス
が得られる。
【０００４】このような型板ガラスの装飾性を高めるた
めに、ガラス面に印刷または塗装を施すことが行われて
いる。印刷の場合は、型板ガラスの平滑な面にスクリー
ン印刷法によって印刷が行われている。凹凸模様面は印
刷には不向きであり、塗装による模様の形成や彩色が行
われている。たとえば特開昭５５−１０４３４０号公報
には、型模様面に着色塗料を塗装し、塗料を乾燥させて
下地塗膜を形成し、次に型模様面の凸部の下地塗膜を除
去した後、下地塗膜と異なる着色を有する着色塗料を塗
装し、塗料を乾燥させて表面着色塗膜を形成する装飾ガ
ラス板の製法が記載されている。
めに、ガラス面に印刷または塗装を施すことが行われて
いる。印刷の場合は、型板ガラスの平滑な面にスクリー
ン印刷法によって印刷が行われている。凹凸模様面は印
刷には不向きであり、塗装による模様の形成や彩色が行
われている。たとえば特開昭５５−１０４３４０号公報
には、型模様面に着色塗料を塗装し、塗料を乾燥させて
下地塗膜を形成し、次に型模様面の凸部の下地塗膜を除
去した後、下地塗膜と異なる着色を有する着色塗料を塗
装し、塗料を乾燥させて表面着色塗膜を形成する装飾ガ
ラス板の製法が記載されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】上記公開公報に記載の
方法によれば、型模様の凸部と凹部とで色彩が相違する
ので、模様に立体感を生じさせることができる。この装
飾ガラス板は、平坦面を外側にして壁面に施工すること
により、従来のタイルや着色ガラス板タイルと異なる外
観を有する内装ないし外装材として用いることができ
る、とされている。
方法によれば、型模様の凸部と凹部とで色彩が相違する
ので、模様に立体感を生じさせることができる。この装
飾ガラス板は、平坦面を外側にして壁面に施工すること
により、従来のタイルや着色ガラス板タイルと異なる外
観を有する内装ないし外装材として用いることができ
る、とされている。
【０００６】しかしながら、上記塗装による装飾板ガラ
スは、塗装法としてスプレー法、ロールコーター法、フ
ローコーター法などのいずれを採用した場合でも、材料
コスト、工程コストともに高価であり、また、多数の型
板ガラスに対して同じ塗装を施すことは困難であり、ま
た、装飾模様の再現性に問題があり、量産には適してい
ない。
スは、塗装法としてスプレー法、ロールコーター法、フ
ローコーター法などのいずれを採用した場合でも、材料
コスト、工程コストともに高価であり、また、多数の型
板ガラスに対して同じ塗装を施すことは困難であり、ま
た、装飾模様の再現性に問題があり、量産には適してい
ない。
【０００７】ところで近年、型板ガラスの模様面として
微小な突起または凹凸による模様を形成した、ミスト模
様型板ガラスと称する型板ガラスがガラスメーカーから
供給されている。このミスト模様型板ガラスの模様面
は、１個の突起または凸部の大きさが高さ０．１〜０．
５ｍｍ程度、基部の直径が０．５〜１．０ｍｍの概略球
面体状の突起または凸部を８０〜１００個／ｃｍ２程度
の割合で全面に形成したものであり、ソフトな目隠し効
果や防眩効果があるのが特徴である。
微小な突起または凹凸による模様を形成した、ミスト模
様型板ガラスと称する型板ガラスがガラスメーカーから
供給されている。このミスト模様型板ガラスの模様面
は、１個の突起または凸部の大きさが高さ０．１〜０．
５ｍｍ程度、基部の直径が０．５〜１．０ｍｍの概略球
面体状の突起または凸部を８０〜１００個／ｃｍ２程度
の割合で全面に形成したものであり、ソフトな目隠し効
果や防眩効果があるのが特徴である。
【０００８】本発明は、上記のミスト模様型板ガラスの
模様面が微小な突起または凹凸により形成されている点
に着目し、この模様面に印刷による装飾を施すことを可
能とするものである。
模様面が微小な突起または凹凸により形成されている点
に着目し、この模様面に印刷による装飾を施すことを可
能とするものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明の装飾板ガラス
は、一方の面が多数の微小な突起または凹凸による模様
を有する模様面であり他方の面が平滑面である型板ガラ
スの前記模様面に、スクリーン印刷法により印刷が施さ
れた装飾型板ガラスである。
は、一方の面が多数の微小な突起または凹凸による模様
を有する模様面であり他方の面が平滑面である型板ガラ
スの前記模様面に、スクリーン印刷法により印刷が施さ
れた装飾型板ガラスである。
【００１０】上記の装飾型板ガラスは、印刷すべき型板
ガラスを洗浄し乾燥した後、模様面にスクリーン印刷法
により印刷を施し、インクの硬化処理を施すことにより
製造することができる。印刷を施す型板ガラスとして
は、ミスト模様型板ガラスといわれる型板ガラスが最適
である。
ガラスを洗浄し乾燥した後、模様面にスクリーン印刷法
により印刷を施し、インクの硬化処理を施すことにより
製造することができる。印刷を施す型板ガラスとして
は、ミスト模様型板ガラスといわれる型板ガラスが最適
である。
【００１１】ミスト模様型板ガラスといわれる型板ガラ
スは、模様面の突起または凹凸が小さいので、模様面に
スクリーン印刷法による印刷が可能である。従来の凹凸
の大きい型板ガラスの凹凸模様面にスクリーン印刷を施
そうとすると、スクリーンの材質、厚さ、メッシュ、イ
ンクの種類、粘度などに制約が多い。また印刷時に、ガ
ラス面の凹凸および模様が不均一であるためにスキージ
（樹脂製のへら）によるインクの供給が不均一になり、
その結果、インクの密着具合が部分的に甘く、焼成時の
インクの加熱も不均一になるという問題がある。また装
飾的な観点からみれば、印刷後の鮮明度が低く、色むら
が発生し、滲んだようになって全体的に仕上がりが良く
ない。また、細密な模様は印刷できず、しかも、スクリ
ーンやインクの消耗が激しく、生産コストが高くなる。
スは、模様面の突起または凹凸が小さいので、模様面に
スクリーン印刷法による印刷が可能である。従来の凹凸
の大きい型板ガラスの凹凸模様面にスクリーン印刷を施
そうとすると、スクリーンの材質、厚さ、メッシュ、イ
ンクの種類、粘度などに制約が多い。また印刷時に、ガ
ラス面の凹凸および模様が不均一であるためにスキージ
（樹脂製のへら）によるインクの供給が不均一になり、
その結果、インクの密着具合が部分的に甘く、焼成時の
インクの加熱も不均一になるという問題がある。また装
飾的な観点からみれば、印刷後の鮮明度が低く、色むら
が発生し、滲んだようになって全体的に仕上がりが良く
ない。また、細密な模様は印刷できず、しかも、スクリ
ーンやインクの消耗が激しく、生産コストが高くなる。
【００１２】これに対しミスト模様型板ガラスの場合
は、模様面の突起または凹凸が球面体状の微小な凸部ま
たは凹部であるので、従来の凹凸の大きい型板ガラスの
凹凸模様面にスクリーン印刷を施す場合のような問題点
はほとんどない。すなわち、使用するスクリーンの材
質、厚さ、メッシュ、インクの種類、粘度などに若干の
制約はあるが、ある程度習熟すれば通常作業において使
用上問題はない。また、凹凸および模様が整然として均
一であるのでスキージによるインクの供給が均一とな
り、平滑面に印刷した場合に近い仕上がりが得られる。
は、模様面の突起または凹凸が球面体状の微小な凸部ま
たは凹部であるので、従来の凹凸の大きい型板ガラスの
凹凸模様面にスクリーン印刷を施す場合のような問題点
はほとんどない。すなわち、使用するスクリーンの材
質、厚さ、メッシュ、インクの種類、粘度などに若干の
制約はあるが、ある程度習熟すれば通常作業において使
用上問題はない。また、凹凸および模様が整然として均
一であるのでスキージによるインクの供給が均一とな
り、平滑面に印刷した場合に近い仕上がりが得られる。
【００１３】ここで、使用するインクは有機インクある
いは無機インクのいずれも使用可能である。有機インク
としては、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂、あるいは紫外
線硬化型樹脂や電子線硬化型樹脂など、従来のスクリー
ン印刷において使用されている有機インクを用いること
ができる。印刷後の硬化処理は、熱可塑性樹脂や熱硬化
性樹脂の場合は常温ないし２００℃以下の温熱処理と
し、紫外線硬化型樹脂や電子線硬化型樹脂の場合は紫外
線照射処理または電子線照射処理とする。
いは無機インクのいずれも使用可能である。有機インク
としては、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂、あるいは紫外
線硬化型樹脂や電子線硬化型樹脂など、従来のスクリー
ン印刷において使用されている有機インクを用いること
ができる。印刷後の硬化処理は、熱可塑性樹脂や熱硬化
性樹脂の場合は常温ないし２００℃以下の温熱処理と
し、紫外線硬化型樹脂や電子線硬化型樹脂の場合は紫外
線照射処理または電子線照射処理とする。
【００１４】無機インクとしては、ガラスフリットや釉
薬など、従来のスクリーン印刷において使用されている
無機インクを用いることができる。印刷後の硬化処理
は、生板ガラスとしての焼成の場合は４５０〜６４０℃
の徐熱、徐冷処理とし、強化ガラスとしての焼成の場合
は６４０〜７００℃の急熱、急冷処理とする。無機イン
クで印刷した場合は、ガラスの強化設備である風冷式強
化設備で焼成処理を行うことができるので、ガラスの強
化と耐候性に優れたインクの安定固着が同時に可能とな
る。
薬など、従来のスクリーン印刷において使用されている
無機インクを用いることができる。印刷後の硬化処理
は、生板ガラスとしての焼成の場合は４５０〜６４０℃
の徐熱、徐冷処理とし、強化ガラスとしての焼成の場合
は６４０〜７００℃の急熱、急冷処理とする。無機イン
クで印刷した場合は、ガラスの強化設備である風冷式強
化設備で焼成処理を行うことができるので、ガラスの強
化と耐候性に優れたインクの安定固着が同時に可能とな
る。
【００１５】本発明の装飾型板ガラスにおいては、多数
の微小な突起または凹凸による模様を有する模様面にス
クリーン印刷によって模様などが印刷され、微小な突起
どうしの間または凹部にインクが充填されたかたちとな
り、その凸部による光の屈折効果と相俟って、立体感が
強調される。とくに、スクリーン印刷法による鮮明な印
刷により、高級な立体感を醸し出すことができる。
の微小な突起または凹凸による模様を有する模様面にス
クリーン印刷によって模様などが印刷され、微小な突起
どうしの間または凹部にインクが充填されたかたちとな
り、その凸部による光の屈折効果と相俟って、立体感が
強調される。とくに、スクリーン印刷法による鮮明な印
刷により、高級な立体感を醸し出すことができる。
【００１６】
【発明の実施の形態】図１は本発明の実施形態における
装飾型板ガラスの全体斜視図である。図２は図１の装飾
型板ガラスの部分拡大図で、（ａ）は模様面の斜視図、
（ｂ）は（ａ）のＡ−Ａ線断面図である。図３は装飾型
板ガラスの製造工程を示す図である。
装飾型板ガラスの全体斜視図である。図２は図１の装飾
型板ガラスの部分拡大図で、（ａ）は模様面の斜視図、
（ｂ）は（ａ）のＡ−Ａ線断面図である。図３は装飾型
板ガラスの製造工程を示す図である。
【００１７】本実施形態の装飾型板ガラス１０は、ミス
ト模様型板ガラスといわれる型板ガラス１に、スクリー
ン印刷法により印刷した模様２を施した装飾型板ガラス
である。型板ガラス１は公知の方法により製造されたガ
ラスであり、表面に微小な水滴状の突起１１が多数規則
的に形成されている。
ト模様型板ガラスといわれる型板ガラス１に、スクリー
ン印刷法により印刷した模様２を施した装飾型板ガラス
である。型板ガラス１は公知の方法により製造されたガ
ラスであり、表面に微小な水滴状の突起１１が多数規則
的に形成されている。
【００１８】装飾型板ガラス１０は、図３に示す製造工
程により製造される。すなわち、ミスト模様型板ガラス
を所定の形状（図１に示す形状）に切断して印刷すべき
型板ガラス１とし、この型板ガラス１を洗浄機で洗浄し
乾燥した後、模様面にスクリーン印刷版をセットする。
スクリーン印刷版は、印刷すべき模様をデザインして別
途製作する。このスクリーン印刷版と紫外線硬化型有機
インクを用いて型板ガラス１の模様面に印刷する。印刷
後、紫外線照射処理によりインクの硬化処理を施し、製
品とする。
程により製造される。すなわち、ミスト模様型板ガラス
を所定の形状（図１に示す形状）に切断して印刷すべき
型板ガラス１とし、この型板ガラス１を洗浄機で洗浄し
乾燥した後、模様面にスクリーン印刷版をセットする。
スクリーン印刷版は、印刷すべき模様をデザインして別
途製作する。このスクリーン印刷版と紫外線硬化型有機
インクを用いて型板ガラス１の模様面に印刷する。印刷
後、紫外線照射処理によりインクの硬化処理を施し、製
品とする。
【００１９】図４は本発明の他の実施形態を示す図で、
多数の微小な凹凸が形成された型板ガラスの模様面にス
クリーン印刷法による印刷により模様を施した部分の断
面を示す。
多数の微小な凹凸が形成された型板ガラスの模様面にス
クリーン印刷法による印刷により模様を施した部分の断
面を示す。
【００２０】型板ガラス２１の一面には、微小な球面体
状の凸部２２と凹部２３が連続して多数形成されてい
る。この模様面に、スクリーン印刷版をセットして有機
インクによる印刷とセラミックスインクによる印刷を行
った。有機インクによる印刷の場合は、同図（ａ）に示
すように、凹部２３にインクが多く付着して凸部２２と
の表面凹凸の差が小さくなるので、印刷後のガラス表面
の立体感の向上は望めないが、セラミックスインクによ
る印刷の場合は、同図（ｂ）に示すように、凹部２３に
付着するインクの量は凸部２２と大差なく、その結果、
十分な立体感が得られる。またセラミックスインクの場
合は、有機オイルを混ぜて印刷するが、高温での焼成処
理によりオイルは焼失して顔料のみが焼結されて凹凸に
倣うことにより、入射した光がより屈折され、高級な立
体感を醸し出すことができる。
状の凸部２２と凹部２３が連続して多数形成されてい
る。この模様面に、スクリーン印刷版をセットして有機
インクによる印刷とセラミックスインクによる印刷を行
った。有機インクによる印刷の場合は、同図（ａ）に示
すように、凹部２３にインクが多く付着して凸部２２と
の表面凹凸の差が小さくなるので、印刷後のガラス表面
の立体感の向上は望めないが、セラミックスインクによ
る印刷の場合は、同図（ｂ）に示すように、凹部２３に
付着するインクの量は凸部２２と大差なく、その結果、
十分な立体感が得られる。またセラミックスインクの場
合は、有機オイルを混ぜて印刷するが、高温での焼成処
理によりオイルは焼失して顔料のみが焼結されて凹凸に
倣うことにより、入射した光がより屈折され、高級な立
体感を醸し出すことができる。
【００２１】
【発明の効果】型板ガラスの微小な突起または凹凸を有
する模様面にスクリーン印刷法により印刷を施すことに
より、微小な突起どうしの間または凹部にインクが充填
されたかたちとなり、その凸部による光の屈折効果と相
俟って、立体感が強調される。とくに、スクリーン印刷
法による鮮明な印刷により、高級な立体感を醸し出すこ
とができる。
する模様面にスクリーン印刷法により印刷を施すことに
より、微小な突起どうしの間または凹部にインクが充填
されたかたちとなり、その凸部による光の屈折効果と相
俟って、立体感が強調される。とくに、スクリーン印刷
法による鮮明な印刷により、高級な立体感を醸し出すこ
とができる。
【図１】 本発明の実施形態における装飾型板ガラスの
全体斜視図である。
全体斜視図である。
【図２】 図１の装飾型板ガラスの部分拡大図で、
（ａ）は模様面の斜視図、（ｂ）は（ａ）のＡ−Ａ線断
面図である。
（ａ）は模様面の斜視図、（ｂ）は（ａ）のＡ−Ａ線断
面図である。
【図３】 図１の装飾型板ガラスの製造工程を示す図で
ある。
ある。
【図４】 本発明の他の実施形態を示す図である。
１，２１ 型板ガラス ２ 模様 １０ 装飾型板ガラス １１ 突起 ２２ 凸部 ２３ 凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 2E110 AA57 AB01 AB04 AB22 AB23 BB02 BB22 GA33W GB32W 2H113 AA01 AA06 BA10 BB09 BB22 BC00 BC09 EA02 EA06 4G059 AA02 AC08 CA08 CB08 FA09 FA10
Claims (6)
- 【請求項１】 一方の面が多数の微小な突起または凹凸
による模様を有する模様面であり他方の面が平滑面であ
る型板ガラスの前記模様面に、スクリーン印刷法により
印刷が施された装飾型板ガラス。 - 【請求項２】 前記型板ガラスの模様面の突起または凸
部が高さ０．１〜０．５ｍｍで基部の直径が０．５〜
１．０ｍｍの概略球面体状の突起または凸部であり、こ
の突起または凸部が８０〜１００個／ｃｍ２形成された
ものである請求項１記載の装飾型板ガラス。 - 【請求項３】 一方の面が多数の微小な突起または凹凸
による模様を有する模様面であり他方の面が平滑面であ
る型板ガラスを洗浄し乾燥した後、前記模様面にスクリ
ーン印刷法により印刷を施し、インクの硬化処理を施す
ことを特徴とする装飾型板ガラスの製造方法。 - 【請求項４】 前記スクリーン印刷におけるインクが有
機インクであり、前記インクの硬化処理が常温ないし２
００℃以下の温熱処理または紫外線照射処理もしくは電
子線照射処理である請求項３記載の装飾型板ガラスの製
造方法。 - 【請求項５】 前記スクリーン印刷におけるインクが無
機インクであり、前記インクの硬化処理が４５０〜７０
０℃の温度範囲での焼成処理である請求項３記載の装飾
型板ガラスの製造方法。 - 【請求項６】 前記型板ガラスとして、模様面の突起ま
たは凸部が高さ０．１〜０．５ｍｍで基部の直径が０．
５〜１．０ｍｍの概略球面体状の突起または凸部であ
り、この突起または凸部が８０〜１００個／ｃｍ２形成
された型板ガラスを用いる請求項３記載の装飾型板ガラ
スの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001152767A JP2002338305A (ja) | 2001-05-22 | 2001-05-22 | 装飾型板ガラスおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001152767A JP2002338305A (ja) | 2001-05-22 | 2001-05-22 | 装飾型板ガラスおよびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002338305A true JP2002338305A (ja) | 2002-11-27 |
Family
ID=18997390
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001152767A Pending JP2002338305A (ja) | 2001-05-22 | 2001-05-22 | 装飾型板ガラスおよびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002338305A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101175056B1 (ko) | 2012-05-14 | 2012-08-23 | 강양석 | 강화액자의 제조방법 및 그 방법에 의해 제작된 액자 |
| CN104120854A (zh) * | 2014-07-24 | 2014-10-29 | 青岛海鼎通讯技术有限公司 | 立体玻璃砖及其制造方法 |
| KR101736895B1 (ko) * | 2016-10-25 | 2017-05-18 | 주식회사 한솔글라스 | 복층유리의 제조방법 |
Citations (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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