JP2002338239A - ゼオライト合成方法 - Google Patents

ゼオライト合成方法

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JP2002338239A JP2002035407A JP2002035407A JP2002338239A JP 2002338239 A JP2002338239 A JP 2002338239A JP 2002035407 A JP2002035407 A JP 2002035407A JP 2002035407 A JP2002035407 A JP 2002035407A JP 2002338239 A JP2002338239 A JP 2002338239A
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Hidekazu Minomiya
英一 蓑宮
Hajime Kato
元 加藤
Kazuyoshi Iwayama
一由 岩山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シリカ源、アルミナ源、アルカリ源、含窒素有
機カチオン源を含む水性反応混合物から合成されるゼオ
ライトはアルミナ含量の少ない高シリカ型ゼオライトで
ある。ゼオライト骨格中へアルミニウム導入量を増加さ
せることは、ゼオライトを吸着剤或いは触媒として工業
的に利用するのに重要である。 【解決手段】シリカ源、アルミナ源、アルカリ源、含窒
素有機カチオン源を含む水性反応混合物中にアルミニウ
ムと錯体を形成するキレート剤を存在させることによ
り、ゼオライト構造骨格中へのアルミニウム量を増加さ
せることが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はゼオライト構造の骨
格中へのアルミニウム量を増大させるゼオライト合成方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、窒素含有有機カチオン存在下で、
新しい構造を有する新規ゼオライトを合成する試みが行
われている。特に、細孔径の大きいゼオライトが工業的
に求められているため、嵩高い含窒素有機カチオン存在
下でのゼオライト合成が試みられてきた。かかる試みに
より、新規構造を有するゼオライトが、いくつか見出さ
れてきている。具体的な例を挙げれば、含窒素有機カチ
オンとしてN,N,Nートリメチル−1−アダマンタノ
ニウムヒドロキシドを用いる米国特許第4,665,1
10号公報等、或いは3,3−ジメチルー7−イソプロ
ピルー3−アゾニアーアザビシクロ[3,3,1]ノナ
ニウムヒドロキシドを用いる米国特許第5,271,9
21号公報等、或いはN(16)ーメチルスパルテイニ
ウムヒドロキシドを用いるマイクロポウラス マテリア
ルズ(Microporous Materials)
3巻、p61−69(1994)等に開示されたSSZ
−24、N(16)ーメチルスパルテイニウムヒドロキ
シドを用いるジャーナル オブ フィジカル ケミスト
リー ビー(J.Phys.Chem.B)、102
巻、p7139ー7147(1998年)等に開示され
たCIT−5等を例として挙げることが出来る。
【0003】しかし、かかるゼオライトの組成は、ほと
んどシリカからなっており、アルミナ含量が極めて低い
のが現状である。ゼオライト中のアルミナ含量を増加さ
せる為に、ゼオライト合成時の反応混合物組成中のアル
ミナ量を増加させると、ゼオライトが生成しなくなった
り、細孔径の小さい構造となったり、或いは非ゼオライ
ト性結晶生成物が生成してしまう。特に、含窒素有機カ
チオンの炭素(C)と窒素(N)の比率であるC/N原
子比が高くなる程、シリカ/アルミナ比の高い反応混合
物組成比のところでゼオライトが形成される傾向があ
る。従って、生成するゼオライトの組成は高シリカ型に
なる。
【0004】ゼオライトを構成するシリカは4面体であ
るSiO4の連続的且つ規則的に連結されている。この
シリカ4面体の中心にある4価のSiの代わりに3価の
Alが入ることにより電気的中性が崩れ、ゼオライトが
カチオン交換性を有することが広く知られている。この
カチオンの存在が、ゼオライトが各種吸着剤として利用
される源である。更に、このカチオンが水素イオン及び
/又は多価カチオンに置き換えられることにより、ゼオ
ライトが酸性を発現し、固体酸触媒として幅広く利用さ
れている。このように、ゼオライト構造に存在するアル
ミニウムにより、ゼオライトの工業的利用価値が著しく
増大する。このようなことから、ゼオライト構造中のア
ルミニウムの存在が極めて重要であるにも関わらず、嵩
高い含窒素有機カチオン存在下で合成されたゼオライト
は骨格構造へのアルミニウム量が少ないため、工業的利
用が大きく制約されているのが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】細孔径の大きいゼオラ
イトを合成する方法として、嵩高い含窒素有機カチオン
を含む化合物をゼオライト構造指向剤(テンプレート
剤)としてゼオライト合成時に存在させることがこれま
でにしばしば行われてきた。その結果として、いくつか
の新規な構造を有するゼオライトの合成が報告されてい
る。しかし、嵩高い含窒素有機カチオンを含む化合物の
存在下では、アルミナ含量の少ない高シリカ型のゼオラ
イトが生成しやすいのが現状である。
【0006】本発明は、アルミナ含量の少ない高シリカ
型ゼオライトになりやすい構造のゼオライト骨格にアル
ミニウムをより多く導入させるゼオライトの合成方法に
関するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】シリカ源、アルミナ源、
アルカリ源、含窒素有機カチオン源存在下でのゼオライ
ト合成時に、アルミニウムと錯体を形成するキレート剤
を共存させることにより、ゼオライト構造骨格にアルミ
ニウムをより多く導入することを可能にするものであ
る。
【0008】すなわち、本発明は、シリカ源、アルミナ
源、アルカリ源、含窒素有機カチオン源を含む水性反応
混合物中にアルミニウムと錯体を形成するキレート剤を
存在させることを特徴とするゼオライト合成方法であ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明において好ましく用いられ
る含窒素有機カチオンは、スパルテイン骨格、アダマン
タン骨格、トリシクロ[5.2.1.02.6]デカン骨格、ジア
ザビシクロオクタン骨格、ピペリジン骨格、のいずれか
を有する化合物である。かかる含窒素有機カチオンのカ
ウンターアニオンとしては、ヒドロキシル、クロル、ブ
ロム、ヨウ素、硝酸、酢酸アニオン等が挙げられるが、
ゼオライト合成時の反応混合物中のpHをアルカリ性に
維持する必要があることから、ヒドロキシル基が最も好
ましく用いられる。スパルテイン骨格を有する化合物と
してはN(16)ーメチルスパルテイニウムヒドロキシ
ドを例として挙げることが出来る。アダマンタン骨格を
有する化合物としてはN,N,Nートリメチル−1−ア
ダマンタノニウムヒドロキシドを例として挙げることが
出来る。トリシクロ[5.2.1.02.6]デカン骨格
を有する化合物としては、N,N,N−トリメチルー8
−アンモニウムトリシクロ[5.2.1.02.6]デカ
ンヒドロキシドを例として挙げることが出来る。ジアザ
ビシクロオクタン骨格を有する化合物としては、3,3
−ジメチルー7−イソプロピルー3−アゾニアーアザビ
シクロ[3,3,1]ノナニウムヒドロキシドを例とし
て挙げることが出来る。ピペリジン骨格を有する化合物
としてはN,N−ジメチルピペリジンヒドロキシドを例
として挙げることが出来る。
【0010】キレート剤は陽イオン(金属イオン)に対
してのみ働き、陰イオンとは反応しない。すなわち、キ
レート剤は負電荷をもっているかまたは非共有電子対を
もっていて、それらの電子対で金属イオンに配位する。
キレート剤は、この負電荷または非共有電子対を2個以
上もっている有機化合物である。かかるキレート剤は金
属イオンに配位する官能基2個以上もっているが、その
配位原子は主として酸素、窒素、硫黄に限られる。本発
明で使用できるキレート剤は、アルミナ源と水中で混合
後、溶解液中にアルミニウムを存在させることが出来る
キレート剤である。即ち、アルミニウムと錯体を形成す
るキレート剤である。本発明で好ましく使用されるキレ
ート剤はO,O−配位、O,N−配位している二座配位
のキレート剤或いはエチレンジアミン4酢酸(EDT
A)で代表される六座配位のキレート剤である。ここで
示されているOは酸素であればよいということではな
く、酸素の配位子としてカルボン酸−COOH、アルコ
ール−OH、フェノール−OH、アルソン酸−ASO3
2、カルボニル >C=Oなどの官能基が知られてい
る。O,O−配位のキレート剤としてはシュウ酸、タイ
ロン、アセチルアセトン及びそれらの誘導体等を例とし
て挙げることが出来る。また、O,Nー配位のキレート
剤としてはオキシン及びその誘導体である2−メチルオ
キシン、オキシスルホン酸等を例として挙げることが出
来る。特に好ましいキレート剤としては、エチレンジア
ミン4酢酸(EDTA)である。かかるキレート剤をシ
リカ源、アルミナ源、アルカリ源、含窒素有機カチオン
源を含む水性反応混合物中に存在させることにより、ゼ
オライト合成用反応混合物中のアルミナ量を増加させて
も、目的の構造を有するゼオライトを合成でき、生成す
るゼオライト中のアルミナ含量を増大できる。ゼオライ
ト合成時におけるキレート剤の役割については、明確に
わかってはいないが、キレート剤が反応混合物中に存在
するアルミナ源化合物からアルミニウムを抽出し、キレ
ート剤とアルミニウムが錯体を形成することと関係があ
ると考えられる。
【0011】シリカ源は基本成分としてSiO2を含む
ものであり、従来からゼオライトの合成に用いられてい
るシリカ源であるシリカゾル、シリカゲル、シリカエロ
ーゲル、シリカヒドロゲル、ケイ酸、ケイ酸塩エステル
等を挙げることが出来る。
【0012】アルミナ源としては硝酸アルミニウム、酢
酸アルミニウム、硫酸アルミニウム、水酸化アルミニウ
ム等を例として挙げことが出来る。
【0013】使用するアルカリ源はアルカリ金属カチオ
ン及び/又は含窒素有機カチオンからもたらされるカウ
ンターアニオンであるヒドロキシル基が組み合わされて
使用される。アルカリ金属水酸化物としては、水酸化リ
チウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ル
ビジウム、水酸化セシウムを挙げることが出来る。この
アルカリ金属カチオン及び/又は含窒素有機カチオンの
好ましい組み合わせは目的とするゼオライト構造により
変化することが知られている。例えば、好ましい組み合
わせとして、SSZ−24では水酸化カリウムとN,
N,N−トリメチル−1−アダマンタノニウムヒドロキ
サイドの組み合わせ、或いは水酸化リチウムとN(1
6)ーメチルスパルテイニウムヒドロキシドの組み合わ
せを挙げることが出来る。また、CIT−5では水酸化
リチウムとN(16)ーメチルスパルテイニウムヒドロ
キシドの組み合わせを例として挙げることが出来る。
【0014】ゼオライト合成用反応混合物中のシリカ/
アルミナ(SiO2/Al23)比は、低い程、生成す
るゼオライト組成物中へのアルミナ含量が増大する。従
来技術では、この値を低くすると嵩高い含窒素有機カチ
オン存在下では細孔径の大きい目的とする構造を有する
ゼオライトを合成することが出来なかった。本発明に基
づく方法では、好ましいシリカ/アルミナ比はモル比で
表して、100〜15、より好ましくは75〜20に低
下させた反応混合物組成条件で細孔径の大きい、目的と
する構造を有するゼオライトを合成することが出来る。
又、ゼオライトを合成するに必要なアルカリ度(O
-)は、OH-/SiO2モル比で表して、好ましくは
0.1〜1.2である。使用する水(H2O)の量はH2
O/SiO2モル比で表して20〜60、好ましくは2
0〜40である。これら水性反応混合物中に共存させる
キレート剤は分子換算でアルミニウム1原子に対し、キ
レート剤/アルミニウム比0.2〜10が好ましく、よ
り好ましくは0.5〜3である。
【0015】かくの如くして調製された水性反応混合物
は出来るだけ均一なスラリー状にするのが好ましい。従
って、使用する原料によって混合する順序、時間、攪拌
等に充分注意する必要がある。
【0016】水性反応混合物スラリーは結晶化に先立っ
て、結晶化温度より低い温度で数時間から数日間放置す
るいわゆる熟成操作を行ってもよい。結晶化のための条
件は、結晶化温度80〜250℃好ましくは100〜2
00℃であり、結晶化時間は5時間から30日間好まし
くは1〜15日間である。最適な結晶化時間は使用する
原料あるいは水性反応混合物組成比に依存する。結晶化
温度が低い程、長い結晶化時間を要し、又、結晶化温度
が高い程、結晶化時間が短くなるのが、一般的である。
しかし、過度の低い温度或いは過度の高い温度では非晶
質になったり、他の望まざる結晶に変換したりする。
【0017】反応混合物は密閉容器、例えば鉄製、ステ
ンレス製、或いはテフロン(登録商標)で内張したオー
トクレーブの中に入れて結晶化させる。従って、結晶化
は通常、温度に対して自然に発生する圧力のもとで行わ
れる。反応混合物は、結晶化を行っている間、連続的
に、或いは定期的に攪拌し、均一な状態に保つのが好ま
しい。このようにして、結晶化した反応生成物は冷却
後、密閉容器から取り出され、水洗濾過される。水洗濾
過されたゼオライトは、必要によっては乾燥される。
【0018】以下、実施例をもって説明する。
【0019】
【実施例】実施例1 (N(16)ーメチルスパルテイニウムヒドロキシドの
調製)N(16)ーメチルスパルテイニウムヒドロキシ
ド水溶液は、次のようにして合成した。(−)−スパル
テインサルフェートペンタハイドレート((-)-spartein
e sulphate pentahydrate (Aldrich) 127グラムを1
0%NaOH水溶液190グラムに攪拌して溶解した。
トルエン200mlで3回抽出し、200mlの飽和食
塩水で1回洗浄した。炭酸カリウムで脱水後、ロータリ
ーエバポレーターでトルエンを蒸発させた。500ml
のアセトンで乾燥物を回収し、ヨウ化メチル127.7
グラムをゆっくり加え、白い結晶を析出させた。これを
ジエチルエーテルで洗浄し、乾燥させた。イソプロパノ
ールに溶解してから再結晶させ、イソプロパノールと酢
酸エチル1:2の溶液で洗浄し、乾燥した。1H−NM
Rと13C−NMRでN(16)-メチルスハ゜ルテイニウムヨウ化物であるこ
とを同定した。その後、蒸留水に溶解して、陰イオン交
換樹脂(OH型)を用いて、ヨウ化物を水酸化物に変換
した。ついで、ロータリーエバポレーターで濃縮しN
(16)ーメチルスパルテイニウムヒドロキシドを5
7.8wt%含む水溶液を調製した。 (CIT−5合成)含水ケイ酸(日本シリカ(株)、S
iO2含量91.57wt%)を0.59グラム、硝酸
アルミニウム(片山化学工業(株)Al(NO33・9
2O)8.8グラムを蒸留水100グラムに溶解した
硝酸アルミニウム水溶液0.93グラム、水酸化リチウ
ム(キシダ化学(株))3グラムを蒸留水で100グラ
ムに溶解した水酸化リチウム水溶液2.22グラム、エ
チレンジアミン4酢酸(EDTA)を0.137グラ
ム、N(16)ーメチルスハ゜ルテイニウムヒト゛ロキシト゛水溶液4.15グラ
ム、水3.26グラムを混合した。その組成比はモル比
で表して次の通りであった。
【0020】 SiO2/Al23 70 LiOH/SiO2 0.31 ROH/SiO2 1 H2O/SiO2 50 EDTA/Al23 0.91 但し、ROHはN(16)ーメチルスパルテイニウムヒ
ドロキシドを示す。
【0021】上記混合スラリーは、25ml容オートク
レーブに充填し、密封後、60rpmの攪拌速度で、1
82℃、7日間結晶化させた。結晶化後、蒸留水でバッ
チ的に5回水洗した。120℃で一晩乾燥後、X線回折
装置で構造を確認した結果、CIT−5であることがわ
かった。その粉末X線回折図を図1に示す。このゼオラ
イトのSiO2/Al23を蛍光X線法で分析した結
果、67であった。また、 27Al−MASNMR測定
の結果、4配位アルミニウムに帰属されるピークが主と
して観測され、CIT−5骨格内Alの存在を確認し
た。 実施例2 (CIT−5合成)含水ケイ酸(日本シリカ(株)、S
iO2含量91.57wt%)を0.59グラム、繊維
用酢酸アルミニウム(キシダ化学(株)、Al23含量
13.3wt%)5.00グラムを蒸留水100グラム
に溶解した酢酸アルミニウム溶液2.29グラム、水酸
化リチウム(キシダ化学(株))2グラムを蒸留水で1
00グラムに溶解した水酸化リチウム水溶液3.99グ
ラム、エチレンジアミン4酢酸(EDTA)を0.17
5グラム、N(16)ーメチルスハ゜ルテイニウムヒト゛ロキシト゛水溶液4.15
グラム、水0.22グラムを混合した。その組成比はモ
ル比で表して次の通りであった。
【0022】 SiO2/Al23 53 LiOH/SiO2 0.37 ROH/SiO2 1 H2O/SiO2 50 EDTA/Al23 0.89 但し、ROHはN(16)ーメチルスパルテイニウムヒ
ドロキシドを示す。
【0023】上記混合スラリーは、25ml容オートク
レーブに充填し、密封後、60rpmの攪拌速度で、1
82℃、7日間結晶化させた。結晶化後、蒸留水でバッ
チ的に5回水洗した。120℃で一晩乾燥後、X線回折
装置で構造を確認した結果、CIT−5であることがわ
かった。その粉末X線回折図を図2に示す。このゼオラ
イトのSiO2/Al23を蛍光X線法で分析した結
果、55であった。
【0024】比較例1 EDTAを使用しない以外は、実施例1と全く同様に、
ゼオライト合成を行った。粉末X線回折測定の結果、図
3に示す通り、生成物は非晶質であった。
【0025】実施例1と比較例1から、アルミニウムと
キレートを形成する性質のあるエチレンジアミン4酢酸
を共存させると、アルミニウム存在下でも、CIT−5
が容易に生成することがわかる。
【0026】実施例3 (SSZ−24合成)含水ケイ酸(日本シリカ(株)、
SiO2含量91.57wt%)を0.59グラム、繊
維用酢酸アルミニウム(キシダ化学(株)、Al23
量13.3wt%)5.00グラムを蒸留水100グラ
ムに溶解した酢酸アルミニウム溶液2.78グラム、水
酸化リチウム(キシダ化学(株))2グラムを蒸留水で
100グラムに溶解した水酸化リチウム水溶液2.44
グラム、エチレンジアミン4酢酸(EDTA)を0.1
75グラム、N(16)ーメチルスパルテイニウムヒド
ロキシド水溶液4.15グラム、水1.29グラムを混
合した。その組成比はモル比で表して次の通りであっ
た。
【0027】 SiO2/Al23 45 LiOH/SiO2 0.34 ROH/SiO2 1 H2O/SiO2 50 EDTA/Al23 1.01 但し、ROHはN(16)ーメチルスパルテイニウムヒ
ドロキシドを示す。
【0028】上記混合スラリーは、25ml容オートク
レーブに充填し、密封後、60rpmの攪拌速度で、1
82℃、7日間結晶化させた。結晶化後、蒸留水でバッ
チ的に5回水洗した。120℃で一晩乾燥後、X線回折
装置で構造を確認した結果、SSZ−24であることが
わかった。その粉末X線回折図を図4に示す。このゼオ
ライトのSiO2/Al23を蛍光X線法で分析した結
果、39であった。
【0029】
【発明の効果】シリカ源、アルミナ源、アルカリ源、含
窒素有機カチオン源を含む水性反応混合物中にアルミニ
ウムと錯体を形成するキレート剤を存在させることによ
り、ゼオライト構造骨格中へのアルミニウム量を増加さ
せることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における生成物の粉末X線回
折を示す図である。
【図2】本発明の実施例2における生成物の粉末X線回
折を示す図である。
【図3】本発明の比較例1における生成物の粉末X線回
折を示す図である。
【図4】本発明の実施例3における生成物の粉末X線回
折を示す図である。
フロントページの続き Fターム(参考) 4G073 BB41 BB44 BB70 BC06 CZ01 FB01 FB02 FB04 FC01 FC11 FC19 FF08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリカ源、アルミナ源、アルカリ源、含窒
    素有機カチオン源を含む水性反応混合物中にアルミニウ
    ムと錯体を形成するキレート剤を存在させることを特徴
    とするゼオライト合成方法。
  2. 【請求項2】含窒素有機カチオン源が、スパルテイン骨
    格、アダマンタン骨格、トリシクロ[5.2.1.02.6]デカ
    ン骨格、ジアザビシクロオクタン骨格、ピペリジン骨
    格、のいずれかを有する化合物のうちの少なくとも一つ
    であることを特徴とする請求項1記載のゼオライト合成
    方法。
  3. 【請求項3】アルミニウムと錯体を形成するキレート剤
    がシュウ酸、タイロン、アセチルアセトン、オキシン、
    エチレンジアミン4酢酸及びそれらの誘導体から選ばれ
    た少なくとも一つを含む請求項1または2記載のゼオラ
    イト合成方法。
  4. 【請求項4】含窒素有機カチオン源が、N(16)−メチル
    スパルテイニウムヒドロキシド、N,N,Nートリメチ
    ル−1−アダマンタノニウムヒドロキシド、N,N,N
    −トリメチルー8−アンモニウムトリシクロ[5.2.1.0
    2.6]デカンヒドロキシド、3,3−ジメチルー7−イソ
    プロピルー3−アゾニアーアザビシクロ[3,3,1]ノナ
    ニウムヒドロキシド、N,Nージメチルピペリジンヒド
    ロキシドのいずれかの少なくとも一つであることを特徴
    とする請求項1から3のいずれか1項記載のゼオライト
    合成方法。
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