JP2002338140A - 光ファイバ用ボビンと光ファイバのpmd値測定方法 - Google Patents

光ファイバ用ボビンと光ファイバのpmd値測定方法

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separator
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Shinya Takaoka
真也 高岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバの巻き取りを通常通りの巻き張力
で巻き取るとともに正確なPMD値の測定を可能とする
光ファイバ用ボビンと、この光ファイバ用ボビンに巻き
取られた光ファイバの正確なPMD値の測定方法をを提
供する。 【解決手段】 保管またはユーザーに納入するための光
ファイバ用ボビンに光ファイバ1を所定量巻き取り、こ
の後、光ファイバ1のPMD値を測定する場合に、光フ
ァイバ1を巻き取るボビン本体部2に隣接して設けられ
巻き取り胴部8の周長が縮小可能なセパレータ部6に、
光ファイバ1の巻始端の一部または巻終端の一部を巻き
取り、セパレータ部6の巻き取り胴部8の周長を縮小し
てセパレータ部6に巻き取られた光ファイバ1aのみの
PMD値を測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバを所定
量巻き取り、保管またはユーザーに納入するための光フ
ァイバ用ボビンと、ボビンに巻き取られた光ファイバの
PMD値測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光通信による情報の長距離、大容
量伝送に使用される光ファイバの光学特性で、偏波モー
ド分散(Polarization Mode Dispersion,以下、PMD
という)特性が注目されている。このPMD特性は、光
ファイバが受ける側圧の大きさによって特性値が変動す
る。したがって、光ファイバがボビン上に巻かれた状態
では、光ファイバが側圧を受け、これによる機械的スト
レスにより光ファイバのPMD値が正確に測定すること
ができない(文献;Extrinsic Stress Effects on Pola
rization Mode Dispersion in optical Fiber Cables,
IWCS−1993,p647−653参照)。
【0003】前記文献のFig.4には、光ファイバが
ボビンに巻かれた状態では、PMD値が0.1ps/√
km以上であっても、光ファイバをケーブル化してボビ
ンへの巻き張力から解放した状態では、PMD値が0.
05ps/√km以下にまで下がる事例が報告されてい
る。このため、光ファイバのPMD値は、ボビンに卷回
された状態では正確に測定できず、光ファイバが巻き張
力から開放された状態、すなわちケーブル化された状態
に近い「低張力」状態にして測定する必要がある。
【0004】しかしながら、光ファイバは、通常、巻き
張力を加えてボビンに巻き取った状態で保管され、ま
た、ユーザーに提供される。したがって、光ファイバを
通常の方法でボビンに巻き取った状態では、光ファイバ
のPMD値が正確に測定・把握することは困難である。
そこで、光ファイバをケーブル化された状態と同じよう
な状態、例えば、可能な限りの低張力で光ファイバをボ
ビンに巻き取ることが考えられる。しかし、低張力で光
ファイバをボビンに巻き取ると、ボビンが振動あるいは
熱収縮を受けた際に、光ファイバの巻き緩み、巻き崩れ
が生じやすくなり、保管、輸送上における品質、性能維
持の問題が生じる。
【0005】また、光ファイバがボビンに巻き取られた
後、ボビン胴部の周長を縮小したりボビンを抜き取って
光ファイバの巻き張力を緩めてPMD値を測定し、この
測定後に再度ボビンを挿着する方法が考えられるが、ボ
ビンを一旦、径を縮小したり抜き取ったりすると、光フ
ァイバの巻き状態が崩れて交差部が生じたりするため、
元通りの巻き状態に戻すことは困難となる。したがっ
て、従来のボビン構造では、光ファイバの巻き緩み、巻
き崩れがなく、かつ、光ファイバのPMD値を正確に測
定することは不可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、ボビン構造を改良し、光フ
ァイバの巻き取りを通常通りの巻き張力で巻き取るとと
もに正確なPMD値の測定を可能とする光ファイバ用ボ
ビンと、この光ファイバ用ボビンに巻き取られた光ファ
イバのPMD値の測定方法を提供することを課題とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の光ファイバ用ボ
ビンは、光ファイバを所定量巻き取り、保管またはユー
ザーに納入するための光ファイバ用ボビンであって、光
ファイバを巻き取るボビン本体部に隣接して光ファイバ
の巻始端の一部または巻終端の一部を巻き取るセパレー
タ部を設け、セパレータ部の巻き取り胴部の周長を縮小
可能に構成することを特徴とする。
【0008】また、本発明の光ファイバのPMD値測定
方法は、保管またはユーザーに納入するための光ファイ
バ用ボビンに光ファイバを所定量巻き取り、この後、光
ファイバのPMD値を測定する方法であって、光ファイ
バを巻き取るボビン本体部に隣接して設けられ巻き取り
胴部の周長が縮小可能なセパレータ部に、光ファイバの
巻始端の一部または巻終端の一部を巻き取り、セパレー
タ部の巻き取り胴部の周長を縮小してセパレータ部に巻
き取られた光ファイバのみのPMD値を測定することを
特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、線引され被覆が施され
た光ファイバ素線または光ファイバ心線と称される単心
の光ファイバを所定量巻き取り、保管またはユーザーに
納入するための光ファイバ用ボビンである。また、本発
明による光ファイバ用ボビンに巻き取られる光ファイバ
の一部をボビン本体部に隣接して設けたセパレータ部と
呼ばれる部分に巻き取り、このセパレータ部のみに巻き
取られた光ファイバのPMD値を測定する。
【0010】セパレータ部に巻き取られた光ファイバ
は、ファイバ巻き取り胴部の周長を小さくできるように
構成し、光ファイバの巻き取り後に、巻き取り胴部の周
長を小さくすることにより、光ファイバの巻き張力を解
放させることができる。したがって、セパレータ部に巻
き取られた光ファイバについては、正確な光ファイバの
PMD値を測定することが可能となる。本発明は、この
セパレータ部に巻き取られた光ファイバのPMD値から
光ファイバ用ボビンに巻き取られた光ファイバ全体の正
確なPMD値の把握をする。
【0011】図1は、本発明による光ファイバ用ボビン
の第1の実施の形態を示し、図1(A)は光ファイバ巻
き取り時の状態を示し、図1(B)はPMD値測定時の
状態を示す。図中、1,1aは光ファイバ、2はボビン
本体部、3、4は鍔部、5は胴部、6はセパレータ部、
7はセパレータ鍔部、8はセパレータ胴部、9は取手を
示す。ボビンは、ボビン本体部2とセパレータ部6から
なり、ボビン本体部2は、胴部5の両端に鍔部3,4を
備え、セパレータ部6は、鍔部4の外側面に隣接して設
けられる。セパレータ部6は、セパレータ鍔部7とセパ
レータ胴部8とをー体的に形成して構成される。
【0012】セパレータ胴部8は、円筒体の一部を軸方
向に切除して、所定幅の間隙8aを設け、この間隙8a
を閉じることによりセパレータ胴部8の外周長が縮小さ
れるように形成される。セパレータ鍔部7は、セパレー
タ胴部8の外側端部に一体成形または接着等により一体
的に設けられ、セパレータ胴部8の間隙8aに対応する
形で、径方向に楔状の間隙7aを形成し、また、間隙7
aの近くに取手9を設ける。なお、取手9は、図では径
方向に突出するように設けてあるが、軸方向に突出する
ように設けてもよい。
【0013】セパレータ胴部8の内側端部は、ボビン本
体部の鍔部4の側面に固定されるが、セパレータ胴部8
の周長が縮小可能なように、例えば、図1(A)の点線
で示すようにセパレータ胴部の1/2程度、角度でいう
と180度程度の範囲を固定し、残りをフリー状態とす
る。ボビン本体部の鍔部4には、径方向にスロット4a
を形成し、光ファイバの巻き取りを連続的に行なえるよ
うにしてある。また、セパレータ胴部8の外周面には、
軟質な弾性部材を配して、間隙8aのエッジ等で光ファ
イバが損傷しないようにするのが望ましい。
【0014】ボビン本体部2側の具体例としては、例え
ば、胴部5の外径を100mm〜400mm、鍔部3お
よび4の外径を200mm〜500mm、鍔部3と4の
間隔を100mm〜300mmで形成する。これに対し
て、セパレータ部6側は、例えば、セパレータ胴部8の
外径を100mm〜400mm、セパレータ鍔部7の外
径を200mm〜500mm、鍔部4とセパレータ鍔部
7の間隔を10mm〜100mmで形成する。
【0015】以上のように構成したボビンは、ボビン本
体部2の鍔部3と4の間の胴部5上に光ファイバ1を所
定量を巻き取る。セパレータ部6の胴部8上には、鍔部
4のスロット4aを通して、光ファイバ1の巻き始めの
一部または巻き終りの一部、例えば、ファイバ長で20
m〜800m程度を光ファイバ1に連続させて巻き取
る。また、ユーザーへ納入する所定量にプラスして、P
MD値測定用として巻き取らせてもよい。
【0016】次に、ボビン本体部2に巻き取られた光フ
ァイバのPMD値を測定する方法を説明する。光ファイ
バのPMD値は、セパレータ部6に巻き取られた光ファ
イバ1aについてのみ行なう。したがって、図1(B)
に示すように、鍔部4のスロット4a部分で連続してい
る光ファイバ部分を切断し、セパレータ部6側に巻き取
られる光ファイバ1aの始端1bとして、巻き終りの終
端1cとともに測定のため引き出す。そして、取手9を
互いに引き寄せ、楔状の間隙7aおよびスロット状の間
隙8aを閉じて、セパレータ胴部8の周長を縮小する。
互いに引き寄せられた取手9は、クリップ等で挟むかま
たはワイヤを掛けて、セパレータ胴部8の周長を縮小状
態を保持させる。これにより、セパレータ胴部8上に巻
きつけられた光ファイバ1aは、巻き張力が解放され、
ケーブル化された状態に近い低張力状態とすることがで
きる。
【0017】ボビン本体部2に巻き取られた状態で光フ
ァイバ1のPMD値を測定したところ、測定値は0.2
ps/√kmであった。これに対し、セパレータ胴部8
上に巻きつけられた光ファイバ1aの始端1bと終端1
cで、光ファイバ1aの巻き張力を解放させた状態でP
MD値測定を実施したところ、測定値は0.1ps/√
kmであった。また、ボビン本体部2に巻き取られた光
ファイバ1をケーブル化し、そのPMD値を測定したと
ころ、0.1ps/√kmであった。この結果、本発明
のボビンを使用することにより、簡便で且つ正確に光フ
ァイバのPMD値を把握できることが確認できた。
【0018】図2は第2の実施の形態を示し、図2
(A)は光ファイバ巻き取り時の状態を示し、図2
(B)はPMD値測定時の状態を示す。図中、10はリ
ング状のセパレータ鍔部、11はセパレータ軸部、12
は扇状の着脱部材、13は弾性スリーブを示す。その他
の部分は、図1と同じ構成、機能であるので、同じ符号
を用いることで、詳細説明を省略する。
【0019】ボビンは、ボビン本体部2とセパレータ部
6からなり、ボビン本体部2は、図1の構成と全く同一
で、胴部5の両端に鍔部3,4を備え、セパレータ部6
は、鍔部4の外側面に隣接して設けられる。セパレータ
部6は、リング状のセパレータ鍔部10と、セパレータ
軸部11および扇状の着脱部材12からなる巻き取り胴
部により構成される。セパレータ軸部11と着脱部材1
2は、互いに平坦部を合わせたときに円柱体となるよう
な形状で形成され、組付けられた状態で、セパレータ部
6の光ファイバ1aの巻き取り胴部となる。セパレータ
軸部11の内側端部は、ボビン本体部の鍔部4に適当な
結合手段(図示されず)で取付け固定され、外側端部は
セパレータ鍔部10と一体化されている。
【0020】セパレータ鍔部10とボビン本体部の鍔部
4との間には、径を縮小しうる軟質のスリーブ、例え
ば、ゴムやスポンジ等の軟質で弾性のある材料で形成し
た弾性スリーブ13を配し、セパレータ軸部11と着脱
部材12の表面部を覆い、光ファイバ1aが損傷を受け
ないように保護する。また、セパレータ軸部11および
着脱部材12とで形成される巻き取り胴部と弾性スリー
ブ13の間に、リング状の一部を切除して、周長を縮小
させたリング部材(図示せず)を介在させることによ
り、着脱部材12との滑りをよくして、着脱操作をスム
ーズにすることができる。なお、着脱部材12には、着
脱操作のための取手9が設けられている。
【0021】以上のように構成したボビンは、図1の場
合と同様に、ボビン本体部2の鍔部3と4の間の胴部5
上に光ファイバ1を所定量を巻き取る。セパレータ部6
の胴部を構成する部材上に、鍔部4のスロット4aを通
して、光ファイバ1の巻き始めの一部または巻き終りの
一部を巻き取る。例えば、ファイバ長で20m〜800
m程度を光ファイバ1に連続させて巻き取り、PMD測
定用ファイバとして使用する。
【0022】光ファイバのPMD値は、図1の場合と同
様に、セパレータ部6に巻き取られた光ファイバ1aに
ついてのみ行なう。したがって、図2(B)に示すよう
に、鍔部4のスロット4a部分で連続している光ファイ
バ部分を切断し、セパレータ部6側に巻き取られる光フ
ァイバ1aの始端1bとして、巻き終りの終端1cとと
もに測定のため引き出す。そして、取手9を持って着脱
部材12を矢印方向に引き抜いて取り外す。着脱部材1
2を取り外すことにより、弾性スリーブ13の内径方向
の縮小が許容され、セパレータ部6の巻き取り周長が縮
小する。これにより、セパレータ部6の巻き取り胴部上
に巻きつけられた光ファイバ1aは、巻き張力が解放さ
れ、ケーブル化された状態に近い低張力状態として、P
MD値の測定ができる。
【0023】図3は第3の実施の形態を示し、図3
(A)は光ファイバ巻き取り時の状態を示し、図3
(B)はPMD値測定の準備状態を示し、図3(C)は
PMD値測定時の状態を示す。図中、14はセパレータ
鍔部、15はスリットリング、16は弾性スリーブを示
す。その他の部分は、図1または図2と同じ構成、機能
であるので、同じ符号を用いることで、詳細説明を省略
する。この実施の形態は、PMD値を測定する場合、測
定用の光ファイバをボビンから取り外して、別の場所で
測定することも可能としたものである。
【0024】ボビンは、ボビン本体部2とセパレータ部
6からなり、ボビン本体部2は、図1の構成と全く同一
で、胴部5の両端に鍔部3,4を備え、セパレータ部6
は、鍔部4の外側面に隣接して設けられる。セパレータ
部6は、セパレータ鍔部14とスリットリング15によ
り構成される。スリットリング15は、環状部材にスリ
ットを入れて間隙15aを作り、周長を縮小できるよう
に形成され、間隙15aの両側に周長を縮小するための
取手9が設けられている。
【0025】スリットリング15の内側端部(図示され
ず)は、ボビン本体部2の鍔部4に取り外し可能または
固定して取付けられ、外側端部は、セパレータ鍔部14
が着脱可能に取付けられるように構成されている。スリ
ットリング15の外周面には、スリットリング15の外
径変化に対応して、外径が変化する弾性スリーブ16が
配される。この弾性スリーブ16は、軟質のスリーブ、
例えば、ゴムやスポンジ等の軟質で弾性のある材料で形
成され、スリットリング15のエッジや表面で光ファイ
バが損傷を受けないように保護機能も備えている。セパ
レータ鍔部14は、スリットリング15に、着脱可能な
嵌合部14aを有し、取付け状態でセパレータ部6の胴
径と巻幅を所定値に保ち、光ファイバの巻き取りを許容
する。
【0026】以上のように構成したボビンは、図1の場
合と同様に、ボビン本体部2の鍔部3と4の間の胴部5
上に光ファイバ1を所定量を巻き取る。セパレータ部6
の胴部を構成する部材上に、鍔部4のスロット4aを通
して、光ファイバ1の巻き始めの一部または巻き終りの
一部を巻き取る。例えば、ファイバ長で20m〜800
m程度を光ファイバ1に連続させて巻き取り、PMD測
定用ファイバとして使用する。
【0027】光ファイバのPMD値は、図1の場合と同
様に、セパレータ部6に巻き取られた光ファイバ1aに
ついてのみ行なう。先ず、図3(B)に示すように、鍔
部4のスロット4a部分で連続している光ファイバ部分
を切断し、セパレータ部6側に巻き取られる光ファイバ
1aの始端1bとして、巻き終りの終端1cとともに測
定のため引き出し、セパレータ鍔部14をスリットリン
グ15から取り外す。
【0028】次いで、図3(C)に示すように、取手9
を互いに引き寄せスリットリング15の間隔15aを狭
めて、スリットリング15の周長を縮小する。取手9の
引き寄せ状態は、取手9にクリップ等で挟むかまたはワ
イヤを掛けて保持しておく。スリットリング15の縮小
に対応して、弾性スリーブ16も周長が縮小される。こ
の状態は、図1および図2と同様に、ケーブル化された
状態に近い低張力状態となるので、PMD値の測定がで
きる。この場合、図1、図2の構成と比べて、取手9が
セパレータ鍔部14で覆うことができるので、保管の管
理面や製品としての扱いが有利といえる。
【0029】また、図3の実施の形態は、セパレータ鍔
部14が取り外せるため、弾性スリーブ16上に巻き取
られている光ファイバ1aの巻き付け状態を緩めて、光
ファイバ1aはセパレータ部6から簡単に外すことがで
きる。セパレータ部6から外された光ファイバ1aは、
巻き張力が完全に解放され、ケーブル化された状態の低
張力状態としてPMD値の測定ができる。なお、スリッ
トリング15がボビン本体部2から取り外せるように構
成されている場合は、スリットリング15をボビンから
取り外してから光ファイバ1aを外してもよい。
【0030】セパレータ部6に巻き取られた光ファイバ
1aを、ボビンから取り出せるように構成することで、
光ファイバの巻き張力を一層解放することができるだけ
でなく、光ファイバの保管場所とは別の場所でPMD値
の測定ができ、場所の制約、測定の自由度が高められ、
効率的な測定を行なうことができる。
【0031】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、ボビンに巻き取られた光ファイバの巻き始め
の一部または巻き終わりの一部の光ファイバの巻き張力
を解放することができ、この巻き張力が解放された光フ
ァイバのPMD値を測定することにより、ボビンに巻き
取られた光ファイバ全体の正確なPMD値を把握するこ
とができる。また、巻き張力が解放された一部の光ファ
イバのみをボビンから取り外してPMD値を測定するこ
とができ、測定場所等の制約を受けることなく効率的に
測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態を示す図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態を示す図である。
【符号の説明】
1,1a…光ファイバ、2…ボビン本体部、3、4…鍔
部、5…胴部、6…セパレータ部、7,10,14…セ
パレータ鍔部、8…セパレータ胴部、9…取手、11…
セパレータ軸部、12…着脱部材、13,16…弾性ス
リーブ、15…スリットリング。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバを巻き取るボビン本体部に隣
    接して前記光ファイバの巻始端の一部または巻終端の一
    部を巻き取るセパレータ部を設け、前記セパレータ部の
    巻き取り胴部の周長を縮小可能に構成することを特徴と
    する光ファイバ用ボビン。
  2. 【請求項2】 前記セパレータ部の巻き取り胴部と鍔部
    とを一体的に形成し、前記胴部と前記鍔部の周方向に間
    隙を設け、前記間隙を狭めることにより、前記セパレー
    タ部の巻き取り胴部の周長を縮小することを特徴とする
    請求項1に記載の光ファイバ用ボビン。
  3. 【請求項3】 前記セパレータ部の巻き取り胴部は着脱
    可能な着脱部材を備え、前記着脱部材を引き抜くことに
    より前記セパレータ部の巻き取り胴部の周長を縮小する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ用ボビ
    ン。
  4. 【請求項4】 前記セパレータ部の巻き取り胴部に対し
    て鍔部を取り外し可能に取付け、前記巻き取り胴部に周
    方向に間隙を設け、前記鍔部を取り外して前記間隙を狭
    めることにより、前記セパレータ部の巻き取り胴部の周
    長を縮小することを特徴とする請求項1に記載の光ファ
    イバ用ボビン。
  5. 【請求項5】 前記セパレータ部の巻き取り胴部上に、
    軟質の弾性部材を配したことを特徴とする請求項1に記
    載の光ファイバ用ボビン。
  6. 【請求項6】 光ファイバ用ボビンに光ファイバを所定
    量巻き取り、この後、光ファイバのPMD値を測定する
    方法であって、前記光ファイバを巻き取るボビン本体部
    に隣接して設けられた巻き取り胴部の周長が縮小可能な
    セパレータ部に、前記光ファイバの巻始端の一部または
    巻終端の一部を巻き取り、前記セパレータ部の巻き取り
    胴部の周長を縮小して前記セパレータ部に巻き取られた
    光ファイバのみのPMD値を測定することを特徴とする
    光ファイバのPMD値測定方法。
  7. 【請求項7】 前記セパレータ部の巻き取り胴部に巻き
    取られた光ファイバを前記巻き取り胴部から外して、前
    記PMD値を測定することを特徴とする請求項6に記載
    の光ファイバのPMD値測定方法。
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