JP2002337515A - タイヤ - Google Patents

タイヤ

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JP2002337515A
JP2002337515A JP2002022766A JP2002022766A JP2002337515A JP 2002337515 A JP2002337515 A JP 2002337515A JP 2002022766 A JP2002022766 A JP 2002022766A JP 2002022766 A JP2002022766 A JP 2002022766A JP 2002337515 A JP2002337515 A JP 2002337515A
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rubber
tire
tread
crack
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Kaneichiro Irimiya
兼一郎 入宮
Eiichiro Yamane
英一郎 山根
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/03Tread patterns
    • B60C11/04Tread patterns in which the raised area of the pattern consists only of continuous circumferential ribs, e.g. zig-zag
    • B60C11/042Tread patterns in which the raised area of the pattern consists only of continuous circumferential ribs, e.g. zig-zag further characterised by the groove cross-section
    • B60C11/047Tread patterns in which the raised area of the pattern consists only of continuous circumferential ribs, e.g. zig-zag further characterised by the groove cross-section the groove bottom comprising stone trapping protection elements, e.g. ribs
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/03Tread patterns
    • B60C11/13Tread patterns characterised by the groove cross-section, e.g. for buttressing or preventing stone-trapping
    • B60C11/1307Tread patterns characterised by the groove cross-section, e.g. for buttressing or preventing stone-trapping with special features of the groove walls
    • B60C11/1346Tread patterns characterised by the groove cross-section, e.g. for buttressing or preventing stone-trapping with special features of the groove walls covered by a rubber different from the tread rubber

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トレッドの溝、特にショルダー部近傍の周方
向溝の溝底からの亀裂の発生及び、発生した亀裂の成長
を抑えることのできる重荷重用車両に適したタイヤを提
供すること。 【解決手段】 トレッド12のショルダー部近傍に設け
た周方向幅狭溝38の溝底付近を覆うように、キャップ
ゴム12Aよりも切断時伸びに優れた亀裂抑制ゴム12
Cを配置すと、大きな横力や、路面の凹凸等により周方
向幅狭溝38の外側の陸部が大きく変形した際の溝底付
近からの亀裂の発生及び、発生した亀裂の進展を抑制す
ることができる。その結果、タイヤ幅方向最外側の陸部
の欠けや、トレッド12のセパレーションを抑制するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、タイヤ、より詳
細にはトラック、建設車両等の重荷重車両用のタイヤに
係り、特に、耐偏摩耗性向上を目的としてトレッドのシ
ョルダー部近傍に、周方向に延びる細溝(所謂ディフェ
ンスグルーブ)を設けたタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】車両、なかでもトラック等の重荷重車両
に用いる空気入りタイヤで、特に偏摩耗の抑制が要求さ
れている空気入りタイヤでは、トレッドゴム質での耐偏
摩耗性向上に加え、ショルダー部付近に発生した偏摩耗
がタイヤ赤道面側へ進展しないように、ディフェンスグ
ルーブと呼ばれる比較的幅狭(1〜4mm程度)の周方
向溝を形成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このディフェンスグル
ーブは比較的ショルダー部に近い部分に形成されている
ため、ディフェンスグルーブのタイヤ幅方向外側の陸部
の剛性は他の陸部に比較して小さめである。
【0004】ディフェンスグルーブは、その構造上、底
部の曲率半径を小さく(1〜3mm程度)せざるを得
ず、図11に示すように、走行によるゴムの劣化等によ
って、トレッドに設けたディフェンスグルーブ100の
底部にクラック102A,B等を発生し易い問題があっ
た。
【0005】なお、クラック102Aがショルダー部側
に進展するとディフェンスグルーブ100の外側のリブ
部分が欠ける場合があり、クラック102Bがベルト層
側に進展するとトレッドとベルトとの間でセパレーショ
ンを生じてタイヤバーストに至る場合もある。
【0006】上記問題を解決するために、トレッドゴム
を改良したり、図12に示すように、ディフェンスグル
ーブ100の溝底付近を断面略円形としたタイヤが考え
られている。
【0007】しかしながら、トレッドゴムを改良し、テ
ア・クラック性を向上させると、どうしても耐偏摩耗性
を低下させることになり、ディフェンスグルーブによる
耐偏摩耗性向上を最大限に発揮することができなかっ
た。
【0008】また、タイヤノイズの低減を目的として、
特開平10−250317号公報、特開平11−105
511号公報等に記載されているように、周方向溝内に
遮蔽物(グルーブフェンス)を設けた空気入りタイヤが
提案されている。
【0009】図13に示すように、周方向主溝100内
に一対の突起102からなるグルーブフェンス104を
設けると、タイヤ転動時の動的歪み(溝幅を拡縮させる
歪み)により、突起102と突起102との間の溝底底
部で剪断応力集中を発生し、クラック106を発生する
問題があった。
【0010】本発明は上記事実を考慮し、周方向溝の溝
底からの亀裂の発生及び、発生した亀裂の成長を抑える
ことのできる重荷重用車両に適したタイヤを提供するこ
とが目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、トレッドに複数の溝を備えたタイヤであって、周囲
のゴムよりも耐亀裂性に優れた亀裂抑制ゴムを溝底付近
を覆うように配置した溝を有することを特徴としてい
る。
【0012】次に、請求項1に記載のタイヤの作用を説
明する。
【0013】請求項1に記載のタイヤでは、溝の溝底付
近を覆うように、周囲のゴム、即ち、トレッドの主要部
を構成するゴムよりも耐亀裂性に優れた亀裂抑制ゴムを
配置したので、大きな横力や、路面の凹凸等により溝の
横の陸部が大きく変形した際の溝底付近からの亀裂の発
生及び、発生した亀裂の進展を抑制することができる。
【0014】このため、亀裂進展による陸部の欠けや、
トレッドセパレーションを抑制することができる。
【0015】また、トレッドの主要部は、通常のトレッ
ドゴムを用いることができるので、耐偏摩耗性等の他性
能を低下させることが無い。
【0016】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のタイヤにおいて、前記溝は、タイヤ幅方向最外側に配
置された周方向に延びる周方向溝であることを特徴とし
ている。
【0017】次に、請求項2に記載のタイヤの作用を説
明する。
【0018】請求項2に記載のタイヤでは、タイヤ幅方
向最外側の周方向溝の溝底付近を覆うように、周囲のゴ
ム、即ち、トレッドの主要部を構成するゴムよりも耐亀
裂性に優れた亀裂抑制ゴムを配置したので、大きな横力
や、路面の凹凸等によりタイヤ幅方向最外側の周方向溝
の外側に配置される陸部が大きく変形した際の溝底付近
からの亀裂の発生及び、発生した亀裂の進展を抑制する
ことができる。
【0019】このため、亀裂進展によるタイヤ幅方向最
外側の陸部の欠けや、トレッドセパレーションを抑制す
ることができる。
【0020】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載のタイヤにおいて、亀裂抑制ゴムは、切
断時伸びがトレッドの踏面を構成するゴムの130%以
上であることを特徴としている。
【0021】次に、請求項3に記載のタイヤの作用を説
明する。
【0022】請求項3に記載のタイヤでは、亀裂抑制ゴ
ムの切断時伸びをトレッドの踏面を構成するゴムの13
0%以上としたので、亀裂の発生を確実に抑制すること
ができる。
【0023】ここでいう切断時伸びとは、JIS規格の
加硫ゴムの引張試験方法(K6251)で言う切断時伸
び(%)である。
【0024】なお、トレッドがキャップ・ベース構造で
ある場合には、トレッドの踏面を構成するゴムはキャッ
プゴムとなる。
【0025】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請
求項3の何れか1項に記載のタイヤにおいて、前記亀裂
抑制ゴムは、少なくとも溝底から溝開口部へ向けて、溝
深さ寸法の10%以上に渡って設けられていることを特
徴としている。
【0026】次に、請求項4に記載のタイヤの作用を説
明する。
【0027】亀裂は応力の集中し易い溝底(最深部)付
近から進展することが多いが、溝底(最深部)から多少
上側に発生した亀裂が進展することもある。
【0028】したがって、溝底(最深部)から多少上側
より発生した亀裂の進展を抑制するためには、少なくと
も溝底から溝開口部へ向けて、溝深さ寸法の10%以上
に渡って設けることが好ましい。
【0029】なお、溝底から溝開口部までの周方向溝全
体を覆うように亀裂抑制ゴムを設けても良い。
【0030】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請
求項4の何れか1項に記載のタイヤにおいて、前記亀裂
抑制ゴムは、厚さが1mm以上であることを特徴として
いる。
【0031】次に、請求項5に記載のタイヤの作用を説
明する。
【0032】亀裂抑制ゴムの厚さが薄過ぎると、亀裂の
進展を抑制することができなくなる。このため、亀裂抑
制ゴムの厚さを1mm以上とすることが好ましい。
【0033】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
のタイヤにおいて、前記亀裂抑制ゴムは、厚さが2mm
以上5mm以下であることを特徴としている。
【0034】次に、請求項6に記載のタイヤの作用を説
明する。
【0035】亀裂抑制ゴムの厚さを2mm以上とする
と、亀裂抑制効果が更に向上する。
【0036】なお、亀裂抑制ゴムの厚さが5mmを越え
ると、発熱性等の他性能とのバランスが悪化するので好
ましくない。
【0037】請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請
求項6の何れか1項に記載のタイヤにおいて、前記溝の
溝壁及び溝底の少なくとも一方から前記溝の内方に向け
て延びる突起を有すると共に、前記突起の端部が溝底付
近に配置されたことを特徴としている。
【0038】次に、請求項7に記載のタイヤの作用を説
明する。
【0039】トレッドに形成された溝は、タイヤの転動
によって気柱管共鳴を生じるため、騒音が悪化すること
があるが、溝内に突起を設けることにより気柱管共鳴を
低減することができる。
【0040】例えば、互いに対向する溝壁から突起が延
び、2つの突起が近接している場合、突起と突起との間
の溝底に応力が集中し易い。
【0041】しかしながら、溝底付近には耐亀裂性に優
れた亀裂抑制ゴムが配置されているので、応力集中によ
る亀裂の発生を防止することが出来る。
【0042】
【発明の実施の形態】[第1の実施形態]本発明の空気
入りタイヤの第1の実施形態を図1乃至図5にしたがっ
て説明する。
【0043】図2に示すように、本実施形態の空気入り
タイヤ10のトレッド12(トレッド幅W)には、タイ
ヤ赤道面CLを挟んでタイヤ軸方向(矢印L方向及び矢
印R方向)両側にタイヤ周方向(矢印S方向)に沿って
周方向主溝14が形成されており、周方向主溝14のタ
イヤ軸方向外側にはタイヤ周方向に沿って直線状に延び
る周方向主溝16が形成されている。
【0044】なお、周方向主溝14の底部には、石噛み
防止突起18が溝長手方向に沿って複数形成されてい
る。石噛み防止突起18は、頂部の位置がトレッド12
の踏面よりも低く設定されている。
【0045】一対の周方向主溝14で挟まれるセンター
リブ22には、タイヤ軸方向に対して傾斜する横溝24
がタイヤ周方向に複数形成されている。
【0046】センターリブ22の周方向主溝14側の踏
面側のエッジ部分には、タイヤ軸方向に延びる短いサイ
プ26がタイヤ周方向に複数形成されている。
【0047】周方向主溝14と周方向主溝16で挟まれ
るセカンドリブ28には、タイヤ軸方向に対して傾斜す
るサイプ付き横溝30がタイヤ周方向に複数形成されて
いる。
【0048】セカンドリブ28の周方向主溝14側の踏
面側のエッジ部分及び周方向主溝16の踏面側のエッジ
部分には、各々タイヤ軸方向に延びる短いサイプ32が
タイヤ周方向に複数形成されている。
【0049】また、ショルダーリブ34には、周方向主
溝16側の踏面側のエッジ部分に、タイヤ軸方向に延び
る短いサイプ36がタイヤ周方向に複数形成されてい
る。
【0050】図1に示すように、ショルダーリブ34に
は、ショルダー寄りに周方向に沿って直線状に延び、か
つ周方向主溝16よりも幅狭の周方向幅狭溝38が形成
されている。
【0051】周方向幅狭溝38の溝幅W1は、ショルダ
ーリブ34内に接地圧の急激な段差が生じないように、
トレッド幅Wの3%以下の溝幅とし、好ましくはタイヤ
の負荷転動時、接地領域において溝壁同士が実質上接触
するようにトレッド幅Wの0.3〜2%程度とすること
が好ましい。
【0052】また、偏摩耗防止の効果を得るためには溝
深さD1を隣接する周方向主溝16の深さDの30%以
上としなければならず、好ましくは100%以内であ
る。
【0053】本実施形態のトレッド12は、踏面側のキ
ャップゴム12Aと、キャップゴム12Aのタイヤ径方
向内側に配置されるベースゴム12Bとからなる、所謂
キャップ・ベース構造である。
【0054】キャップゴム12A及びベースゴム12B
のゴムの種類は従来通りであり、キャップゴム12Aに
は主に耐摩耗性を考慮したゴム、ベースゴム12Bには
発熱耐久性を考慮したゴムが用いられている。
【0055】本実施形態では、周方向幅狭溝38の溝底
付近が、亀裂の発生及び進展を抑制するための亀裂抑制
ゴム12Cで覆われている。
【0056】この亀裂抑制ゴム12Cは、キャップゴム
12Aよりも切断時伸びが大きなゴムである。
【0057】ここで、亀裂抑制ゴム12Cは、周方向幅
狭溝38の溝底(最深部)から溝開口部へ向けて、溝深
さ寸法D1の10%以上に渡って設けることが好まし
い。
【0058】また、亀裂抑制効果を得るために、亀裂抑
制ゴム12Cの厚さt1は、溝底付近(少なくとも溝底
のタイヤ径方向内側及び溝底のタイヤ幅方向)において
1mm以上確保することが好ましい。なお、亀裂抑制ゴ
ム12Cの厚さt1は、2mm以上5mm以下がより好
ましい。
【0059】亀裂抑制ゴム12Cの厚さt1が5mmを
越えると、発熱性とうの他性能とのバランスが悪化する
ため好ましくない。
【0060】さらに、亀裂抑制ゴム12Cは、切断時伸
びがトレッド12の踏面を構成しているキャップゴム1
2Aの130%以上であることが好ましい。
【0061】周方向幅狭溝38の溝底付近の溝壁は、亀
裂抑制ゴム12Cが露出していることが好ましいが、薄
肉であればキャップゴム12Aが亀裂抑制ゴム12Cの
溝壁側に配置されていても良い。
【0062】本実施形態では、亀裂抑制ゴム12Cの溝
壁側に、キャップゴム12Aが薄膜状に配置されてい
る。このように、亀裂抑制ゴム12Cが溝壁に露出しな
い場合、亀裂抑制ゴム12Cを覆う薄膜状のキャップゴ
ム12Aの厚さtは、1mm以下とすることが必要であ
り、0.5mm以下が好ましい。
【0063】ここで、本実施形態において、キャップゴ
ム12Aが亀裂抑制ゴム12Cの溝壁側に配置されてい
ている理由は、図3に示すような断面形状を有する未加
硫のトレッド12を用いたためである。
【0064】図3に示すように、生タイヤの未加硫のト
レッド12は、下側が未加硫のベースゴム12B、上側
が未加硫のキャップゴム12A、そして、端部付近の未
加硫のベースゴム12Bとキャップゴム12Aとの間に
配置されている断面略円形のゴムが未加硫の亀裂抑制ゴ
ム12Cである。
【0065】この未加硫のトレッド12の貼り付けられ
た生タイヤを加硫成型すると、図3に示すように、モー
ルド40の骨部(タイヤのトレッドに溝を形成するリブ
状の突起)42が亀裂抑制ゴム12Cの上のキャップゴ
ム12Aに押し当てられるため、成型後の断面形状とし
て、図1に示すようにキャップゴム12Aが亀裂抑制ゴ
ム12Cの溝壁側に薄膜状に残ってしまうのである。
【0066】なお、図4に示すように、踏面側表面に到
達するように亀裂抑制ゴム12Cを設ければ、図5に示
すように、溝壁全体に亀裂抑制ゴム12Cのみが露出し
たタイヤを成型することが出来る。
【0067】なお、本実施形態の空気入りタイヤ10
は、トレッド12以外の内部構造に関しては通常の重荷
重用ラジアルタイヤと同様である。 (作用)次に、本実施形態の作用を説明する。
【0068】空気入りタイヤ10に横力が働いた場合、
ショルダーリブ34にかかる接地圧を周方向幅狭溝38
が適正に減少させ、ショルダーリブ34の接地圧分布を
より均一化することによって、偏摩耗の核たる局部摩耗
が発生するのを抑制すると共に、発生した局部摩耗がシ
ョルダーリブ34のタイヤ軸方向内側(タイヤ赤道面C
L側)へ成長進行することを抑制する。
【0069】また、周方向幅狭溝38の溝底付近を覆う
ように、キャップゴム12Aよりも切断時伸びに優れた
亀裂抑制ゴム12Cを配置したので、大きな横力や、路
面の凹凸等により周方向幅狭溝38の外側の陸部が大き
く変形した際の溝底付近からの亀裂の発生及び、発生し
た亀裂の進展を抑制することができ、その結果、周方向
幅狭溝38の外側の陸部の欠けや、トレッド12のセパ
レーションを抑制することができる。
【0070】溝底(最深部)から多少上側より発生した
亀裂が進展することもあるが、亀裂抑制ゴム12Cを溝
底から溝開口部へ向けて、周方向幅狭溝38の溝深さ寸
法Dの10%以上に渡って設けることにより、このよう
な亀裂の進展を抑制できる。
【0071】また、亀裂抑制ゴム12Cは、周方向幅狭
溝38の底部付近にのみ少量使用されているので、トレ
ッド12の基本性能を低下させることが無い。
【0072】また、図5に示すように、周方向幅狭溝3
8の溝底から溝開口部まで亀裂抑制ゴム12Cを設けれ
ば、溝全体に渡って亀裂の発生を抑制することができ
る。
【0073】また、亀裂抑制ゴム12Cの切断時伸び
が、キャップゴム12Aの130%未満になると、亀裂
の発生及び亀裂の成長を抑制する効果が不足する。
【0074】なお、本実施形態では、トレッド12の構
造がキャップ・ベース構造であったが、トレッド12は
単一のゴムで構成されていても良く、三種類以上のゴム
で形成されていても構わない。
【0075】また、周方向幅狭溝38の断面形状を、図
12に示すようにフラスコ形状としても良い。
【0076】本実施形態では、周方向幅狭溝38の溝底
付近に亀裂抑制ゴム12Cを配置したが、溝底付近から
亀裂を発生し易く、発生した亀裂が進展し易い溝であれ
ば、亀裂抑制ゴム12Cを配置する溝の種類は問わな
い。 [第2の実施形態]本発明の空気入りタイヤの第2の実
施形態を図6にしたがって説明する。なお、第1の実施
形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略す
る。
【0077】図6に示すように、本実施形態の空気入り
タイヤ10のトレッド12(トレッド幅W)には、周方
向主溝14及び周方向主溝16が形成されている。
【0078】なお、本実施形態の周方向主溝14の底部
には、石噛み防止突起は設けられていない。
【0079】周方向主溝14及び周方向主溝16には、
図7に示すようなグルーブフェンス44が形成されてい
る。
【0080】グルーブフェンス44は、タイヤ走行時に
形成される接地面内において、各周方向主溝毎に少なく
とも1つが配置されるような間隔で設けられている。
【0081】本実施形態のグルーブフェンス44は、互
いに対向する両方の溝壁から溝中心に向けて突出する一
対の突起46から構成されており、一方の突起46と他
方の突起46とは荷重走行時に互いに接触しないように
タイヤ周方向にずらされている。
【0082】周方向主溝14の溝底には、亀裂抑制ゴム
12Cが設けられている。
【0083】亀裂抑制ゴム12Cは、少なくとも溝底に
露出するように設け、1mm以上のゲージであることが好
ましい。
【0084】なお、亀裂抑制ゴム12Cは、図7に示す
ように、少なくとも溝底付近に設けられていれば良く、
図8に示すように、溝壁及び突起46を全て亀裂抑制ゴ
ム12Cとしても良く、図9及び図10に示すように溝
壁及び突起46の一部を亀裂抑制ゴム12Cとしても良
い。
【0085】トレッドに設けられた溝の気柱管共鳴は、
タイヤ転動時の溝壁の高周波振動が溝内の空気に伝播し
て発生する。
【0086】本実施形態の空気入りタイヤ10では、周
方向主溝14及び周方向主溝16にグルーブフェンス4
4を設けたので、気柱管共鳴を低減できる。
【0087】本実施形態の空気入りタイヤ10では、溝
底の突起46の突起46との間に剪断応力が集中し易い
が、溝底周辺に亀裂抑制ゴム12Cが配置されているの
で、剪断応力の集中による亀裂の発生を防止することが
出来る。 (試験例)本発明の効果を確かめるために、従来例のタ
イヤ及び本発明の適用された実施例のタイヤを用意し、
実車走行試験を実施した。
【0088】実施例のタイヤ:構造は実施形態1の構造
と同様。亀裂抑制ゴムは、切断時伸びがキャップゴムの
切断時伸びの140%、厚さは3(平均)mm、溝底から
の高さは溝深さの40%(6mm)、亀裂抑制ゴムの厚さ
は溝底付近で2mm、亀裂抑制ゴムを覆う薄膜状のキャ
ップゴムの厚さtは0.5mm以下である。
【0089】従来例のタイヤ:実施例のタイヤから亀裂
抑制ゴムを除いた構造のタイヤ。
【0090】試験は、タイヤ(タイヤサイズ:295/
75R225)を実車の全輪に装着し、一般道及び高速
道を20万km走行させ、走行後のタイヤのショルダー
リブのテア(欠け)長さを調べた。
【0091】
【表1】 試験の結果、従来例のタイヤは、ショルダーリブに複数
のテアが発生しており、その周方向総長さは80mmで
あった。
【0092】これに対し、実施例のタイヤは、ショルダ
ーリブのテア(欠け)は皆無であった。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように本発明のタイヤによ
れば、周方向溝の溝底からの亀裂の発生及び、発生した
亀裂の成長を抑え、陸部の欠けやトレッドのセパレーシ
ョンを抑制できる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る空気入りタイヤのトレッ
ドの断面図である。
【図2】第1の実施形態に係る空気入りタイヤのトレッ
ドの平面図である。
【図3】モールドと生タイヤの断面図である。
【図4】他の実施形態に係るモールドと生タイヤの断面
図である。
【図5】他の実施形態に係る空気入りタイヤのトレッド
の断面図である。
【図6】第2の実施形態に係る空気入りタイヤのトレッ
ドの平面図である。
【図7】第2の実施形態に係る空気入りタイヤの周方向
主溝の斜視図である。
【図8】他の実施形態に係る空気入りタイヤのトレッド
の断面図である。
【図9】更に他の実施形態に係る空気入りタイヤのトレ
ッドの断面図である。
【図10】更に他の実施形態に係る空気入りタイヤのト
レッドの断面図である。
【図11】従来例に係る空気入りタイヤの断面図であ
る。
【図12】従来例に係る空気入りタイヤのトレッドの断
面図である。
【図13】従来例に係る空気入りタイヤの周方向主溝の
斜視図である。
【符号の説明】
10 空気入りタイヤ 12 トレッド 12A キャップゴム 12B ベースゴム 12C 亀裂抑制ゴム 38 周方向幅狭溝(周方向溝) 46 突起

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレッドに複数の溝を備えたタイヤであ
    って、 周囲のゴムよりも耐亀裂性に優れた亀裂抑制ゴムを溝底
    付近を覆うように配置した溝を有することを特徴とする
    タイヤ。
  2. 【請求項2】 前記溝は、タイヤ幅方向最外側に配置さ
    れた周方向に延びる周方向溝であることを特徴とする請
    求項1に記載のタイヤ。
  3. 【請求項3】 前記亀裂抑制ゴムは、切断時伸びがトレ
    ッドの踏面を構成するゴムの130%以上であることを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載のタイヤ。
  4. 【請求項4】 前記亀裂抑制ゴムは、少なくとも溝底か
    ら溝開口部へ向けて、溝深さ寸法の10%以上に渡って
    設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3
    の何れか1項に記載のタイヤ。
  5. 【請求項5】 前記亀裂抑制ゴムは、厚さが1mm以上
    であることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか
    1項に記載のタイヤ。
  6. 【請求項6】 前記亀裂抑制ゴムは、厚さが2mm以上
    5mm以下であることを特徴とする請求項5に記載のタ
    イヤ。
  7. 【請求項7】 前記溝の溝壁及び溝底の少なくとも一方
    から前記溝の内方に向けて延びる突起を有すると共に、
    前記突起の端部が溝底付近に配置されたことを特徴とす
    る請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載のタイヤ。
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