JP2002336367A - 安全帯用発信機及び安全帯の使用状況監視システム - Google Patents

安全帯用発信機及び安全帯の使用状況監視システム

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JP2002336367A
JP2002336367A JP2001148697A JP2001148697A JP2002336367A JP 2002336367 A JP2002336367 A JP 2002336367A JP 2001148697 A JP2001148697 A JP 2001148697A JP 2001148697 A JP2001148697 A JP 2001148697A JP 2002336367 A JP2002336367 A JP 2002336367A
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safety belt
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belt
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Sunao Iwamoto
直 岩本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高所作業者が安全帯1を使用しているかどう
かを、第三者が遠隔地から監視することを可能とし、こ
れによって高所作業者の安全帯1の使用率を向上させ、
墜落事故の減少を図る。 【解決手段】 安全帯1の巻き取り装置12から引き出
される命綱13の先端から所定長さの位置にバーコード
ラベル15が貼着され、命綱13の引き出し経路におけ
る所定位置にバーコードラベル15を読み取るバーコー
ドリーダ23が取り付けられる。このため、作業者が命
綱13の先端の繋着具14を相手掛合物体に繋着するこ
とによって安全体1を使用すると、命綱13が引き出さ
れるので、バーコードラベル15に印刷した固有の識別
データを含むバーコードが端末機2のバーコードリーダ
23によって読み取られ、発信機によって発信される。
発信された信号は、監視部において受信され、これによ
って高所作業者の安全帯1の使用状況を監視する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築工事等におい
て、作業者が高所で作業する場合の墜落の危険を回避す
るために装着する安全帯の使用状況を把握するための技
術に関する。
【0002】
【従来の技術】建築物の建設工事等において、高所で作
業を行う場合は、作業者は、安全帯(命綱)を用いるこ
とによって、墜落による死傷事故を防止して作業の安全
を図っている。
【0003】安全帯は、例えば実開昭62−18046
4号公報に開示されているように、基本的には、作業者
の腰周りに装着されるベルトと、このベルトに固定され
た巻き取り装置から引き出される命綱と、その端部に設
けられたフックとからなる。そしてこのフックを、両端
が支柱等に繋着された親綱あるいは他の掛合物体に着脱
自在に掛合することによって、作業者は、過って足を踏
み外したり、身体のバランスを損ねたような場合でも、
安全帯によって、地上への墜落を免れることができる。
【0004】しかしながら、特に高所作業に熟練した作
業者は、安全帯の装着を面倒がって安全帯を使用せずに
梁の上などを渡り歩いてしまうようなことも少なくな
い。労働基準監督署の調査によれば、労働災害の死亡事
故は約4割が建設業で起きており、中でも多いのが高所
作業中の墜落事故によるものであった。また、アンケー
ト調査によれば、高所作業従事者の8割近くが、安全帯
を使用しておらず、安全帯自体は身体に装着しているに
も拘らずフックを掛合させていない者も多く、特に、熟
練者ほど安全帯の使用に対する意識が低いことがわかっ
た。したがって、作業者の墜落による死亡事故を防止す
るには、安全帯の使用率を高めることが最も重要であ
る。
【0005】そして、このような安全帯の使用を促すた
め、従来から、例えば実開昭59−30920号公報あ
るいは実開昭59−146610号公報に開示されたよ
うな装置が開発されている。
【0006】このうち、実開昭59−30920号公報
は、安全帯のフックに、相手掛合物体と非掛合状態のと
きにこれを検出するスイッチと、電池、ブザー等を内蔵
し、これらを配線で接続したもので、フックを相手掛合
物体に掛合していない場合にブザーから警報音を発する
ことによって、作業者に注意を喚起するものであり、実
開昭59−146610号公報は、安全帯のフックに、
相手掛合物体と非掛合状態のときにこれを検出するスイ
ッチが内蔵され、その信号をフックに繋着されたロープ
(命綱)内を通る電線を介して送り、ブザー等を警報動
作させるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開昭
59−30920号公報に記載された従来の技術によれ
ば、スイッチ、電池、ブザー等からなる警報装置がフッ
クに内蔵されているので、装置が複雑であり、装置に異
常を生じた場合の修理等に手間と時間がかかる。そし
て、フックが相手掛合物体と完全に掛合されていない場
合には警報音が鳴るので、このフックを使用する本人の
みならず、近隣で作業している他の高所作業者にも注意
を喚起するといった効果があるが、他の作業者が離れた
位置にいる場合は、このような効果が期待できない。
【0008】また、実開昭59−146610号公報に
記載された従来の技術によれば、フックに内蔵されたス
イッチからの信号を送る電線が命綱の内部を通っている
ので、命綱がかさばり、その重量も増大し、したがって
高所作業における機敏な身のこなしを阻害するおそれが
ある。しかも、スイッチの機構が複雑で、繰り返し使用
のうちに、故障が頻発する可能性がある。
【0009】更に、上述した公報に開示されたいずれの
技術においても、高所作業者が安全帯を使用しているか
どうかを、第三者が遠隔地から監視することができな
い。
【0010】本発明は、上記のような問題に鑑みてなさ
れたもので、その技術的課題とするところは、高所作業
者が安全帯を使用しているかどうかを、第三者が遠隔地
から監視することを可能とし、これによって高所作業者
の安全帯の使用率の向上を図り、墜落事故の減少を図る
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題は、
本発明によって有効に解決することができる。すなわち
請求項1の発明に係る安全帯用発信機は、作業者の腰周
りに装着されるベルトに巻き取り装置が固定され、この
巻き取り装置から引き出される命綱の先端に繋着具を有
する安全帯に取り付けられ、前記命綱が前記巻き取り装
置から所定長さ以上引き出された場合に検出信号を出力
する検出部と、前記検出信号を固有の識別データと共に
発信する発信部とからなる。
【0012】また、請求項2の発明に係る安全帯用発信
機は、請求項1の発明において、発信部が命綱の先端か
ら所定長さの位置に取り付けられ、検出部が前記発信部
の電源スイッチからなり、この電源スイッチは、前記発
信部が前記命綱と共に巻き取り装置に繰り込まれ又は繰
り出されることによって前記発信部の発信動作をON/
OFFするものである。
【0013】また、請求項3の発明に係る安全帯用発信
機は、請求項1の発明において、命綱の先端から所定長
さの位置に被検出部が設けられ、検出部が前記命綱の引
き出し経路における所定位置に設けられて前記被検出部
を検出するものである。
【0014】また、請求項4の発明に係る安全帯用発信
機は、請求項3の発明において、被検出部が固有の識別
データを含むバーコードが印刷されたバーコードラベル
からなり、検出部がバーコードリーダからなる。
【0015】また、請求項5の発明に係る安全帯用発信
機は、請求項3又は4の発明において、被検出部が安全
帯の命綱に着脱可能に設けられ、検出部が前記安全帯の
ベルトに着脱可能に設けられる。
【0016】また、請求項6の発明に係る安全帯の使用
状況監視システムは、請求項1乃至5のいずれかに記載
された安全帯用発信機の発信部から送信された信号を監
視部で受信して、安全帯の使用状況を監視するものであ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、図1乃至図5を参照しながら説明する。図1
は本形態に係る発信機が取り付けられた安全帯の外観
図、図2は図1の安全帯における巻き取り装置及びその
近傍部分を拡大すると共に一部破断して示す説明図、図
3は図2におけるA−A’線で切断して示す概略的な断
面図である。
【0018】まず図1において、参照符号1で総括して
示される安全帯は、作業者の腰周りに装着される胴締め
ベルト11と、胴締めベルト11に固定された巻き取り
装置12と、この巻き取り装置12から引き出される命
綱13と、命綱13の先端に結合された繋着具としての
フック14と、を備える。
【0019】胴締めベルト11は、ナイロン樹脂繊維平
織等の強靭な材質からなるものであって、作業者の腰周
りに装着する際に、腰周りのサイズに合わせて締め付け
長さを調整するためのバックル111と、フック14の
不使用時にこれを収納するためのフック収納袋112を
有する。
【0020】巻き取り装置12は、胴締めベルト11に
おけるフック収納袋112の近傍に取り付けられてお
り、図2に示されるような既知の構造を備えるものであ
る。すなわち命綱13の引き出し口121aを有するケ
ース121と、このケース121内に収納され命綱13
を巻き取るドラム122と、その内周に設けられてドラ
ム122を巻き取り回転方向へ付勢するぜんまいばね1
23とからなる。
【0021】命綱13は、帯状の扁平な断面形状を呈す
るものであって、成人の体重に相当する荷重を所定の落
下加速度で加えることにより急激な引張力を与えても切
断されることのない、所要の引張り強度を有する繊維
(例えば高強度アルミナ繊維)の布帯からなり、巻き取
り装置12のドラム122の外周から、ぜんまいばね1
23による付勢力に抗して、ケース121の引き出し口
121aを通って引き出されるようになっている。ま
た、フック14の連結環部143と繋着された先端部
は、摩耗防止ベルト131及びチューブ132で保護さ
れている。
【0022】フック14は鉤状本体141と、その基部
に揺動可能に設けらればねで鉤状本体141の鉤部14
1aを閉塞した状態に付勢された開閉棹142とを備
え、当該安全帯1の使用の際に、高所の作業現場に張ら
れた親綱や、あるいは鉄骨等、建築物側の掛合物体に掛
合されるものである。
【0023】命綱13には、バーコードラベル15,1
6が貼着されている。このうち、第一のバーコードラベ
ル15は、フック14との繋着部から50cm程度の位
置に貼着され、固有の番号等による識別データやランプ
ON命令等のデータが符号化されたバーコード15aが
印刷されている。また、第二のバーコードラベル16
は、第一のバーコードラベル15よりもフック14側の
位置であって、フック14をフック収納袋112に収納
した状態において、巻き取り装置12のケース121内
に引き込まれる位置に貼着され、前記識別データやラン
プOFF命令等のデータが符号化されたバーコード16
aが印刷されている。
【0024】巻き取り装置12のケース121における
引き出し口121aの正面側には、本形態に係る発信機
である端末機2が配置されている。この端末機2は、胴
締めベルト11へ着脱可能に装着するためのクランプ2
2を有するケース21内に、バーコードリーダ23、発
信機24及び電源部等が内蔵されており、ケース21に
は、バーコードリーダ23の読み取り部に位置して、命
綱13を通すスリット21aが形成されている。
【0025】詳しくは、この端末機2は、命綱13が巻
き取り装置12から50cm以上引き出されると、その
過程で、命綱13に貼着された第一のバーコードラベル
15がケース21のスリット21aを通過するので、識
別データやランプON命令等のデータを符号化したバー
コード15aが、バーコードリーダ23によって読み取
られるようになっている。また、引き出されていた命綱
13が、蓄勢されたぜんまいばね123により巻き取り
方向に回転するドラム122に巻き取られてケース21
内に引き込まれると、その過程で、命綱13に貼着され
た第一のバーコードラベル15がケース21のスリット
21aを通過した後、更に第二のバーコードラベル16
がスリット21aを通過し、このとき、識別データやラ
ンプOFF命令等のデータを符号化したバーコード16
aが、バーコードリーダ23によって読み取られるよう
になっている。読み取られたデータは、発信機24によ
って変調され、微弱電波として発信される。
【0026】図4は、本発明に係る安全帯の使用状況監
視システムを概略的に示す説明図である。この図4にお
いて、参照符号3は、現場とは異なるエリアに設けられ
た監視室(現場事務所)で、受信機31、監視盤制御装
置32及び監視盤33が設置されている。受信機31
は、各安全帯1に取り付けられた端末機2〜2の発
信機24から発信されたデータを受信して復調するもの
であり、監視盤制御装置32は、受信機31からの識別
データ及びランプON命令又はランプOFF命令のデー
タに基づいて監視盤33を制御するものである。
【0027】図5は、監視盤33の一例を示す説明図で
ある。すなわちこの監視盤33は、例えば端末機2の貸
出先の業者名を記入する欄33a、作業内容を記入する
欄33b、端末機番号の表示欄33c、各端末機番号表
示欄33cに対応して設けられた貸出表示ランプ331
及び使用表示ランプ332、安全帯1(端末機2)の使
用者名を記入する欄33dが縦複数段に割り付けられて
いる。記入欄33a,33b,33dは、自由書き込み
形式となっている。
【0028】各貸出表示ランプ331は、それぞれ押し
釦スイッチ(図示省略)が設けられており、端末機2の
貸出時に手動で点灯させることにより、例えば緑色に発
光するものである。また、各使用表示ランプ332は、
識別データ及びランプON命令又はランプOFF命令等
のデータに基づいて、監視盤制御装置32により点灯又
は消灯され、使用を示す点灯時は、例えば赤色に発光す
るものである。
【0029】以上のように構成された安全帯の使用状況
監視システムによれば、現場で高所作業を行う作業者に
は、それぞれ安全帯1及び端末機2が貸与される。この
とき、監視盤33において、貸与された端末機2の端末
機番号と対応する貸出表示ランプ331を点灯させる。
また、各安全帯1の命綱13には、端末機番号と対応す
る固有の識別データを有する第一のバーコードラベル1
5及び第二のバーコードラベル16が貼着されている。
【0030】安全帯1は、作業者の腰に胴締めベルト1
1を巻き付けてバックル111で適当に締め付け固定す
ることにより装着される。また、端末機2はクランプ2
2によって胴締めベルト11にワンタッチで取り付ける
ことができる。
【0031】高所作業において、作業者が安全帯1を使
用するには、そのフック14を親綱や鉄骨等の掛合物体
に掛合する。このようにすれば、作業者の身体は、安全
帯1の胴締めベルト11、巻き取り装置12、命綱13
及びフック14を介して、前記掛合物体に繋がれた状態
になる。したがって、例えば作業者がバランスを損ねた
り足場からから足を踏み外して、過って転落したような
場合でも、作業者は安全帯1を介して前記掛合物体に吊
支されるので、地上への墜落を免れることができる。
【0032】また、命綱13は、引張り強度の高い布帯
(厚生労働省規格値以上)からなり、電線等は内蔵して
いないため、軽量で、かさばることもない。したがって
巻き取り装置12も大型化することがなく、その結果、
高所作業における作業者の機敏な身のこなしを阻害する
おそれを少なくすることができる。
【0033】上述のように、作業者がフック14を親綱
や鉄骨等の掛合物体に掛合させる際には、命綱13が巻
き取り装置12から少なくとも50cm以上引き出され
るので、その過程で、命綱13に貼着された第一のバー
コードラベル15が端末機2のスリット21aを通過
し、バーコードリーダ23によって、固有の識別データ
やランプON命令等のデータを符号化したバーコード1
5aが読み取られ、発信機24によって発信される。発
信されたデータは、監視室3に設置された受信機31で
受信され、このデータに基づいて監視盤制御装置32
が、識別データで特定される監視盤33上の端末機番号
の使用表示ランプ332を点灯させる。
【0034】また、作業者がフック14を掛合物体から
外してフック収納袋112に収納した場合は、引き出さ
れていた命綱13が、巻き取り装置12のドラム122
に巻き取られるので、その過程で、第二のバーコードラ
ベル16がスリット21aを通過し、識別データやラン
プOFF命令等のデータを符号化したバーコード16a
が、バーコードリーダ23によって読み取られ、発信機
24によって発信される。発信されたデータは、監視室
3に設置された受信機31で受信され、このデータに基
づいて監視盤制御装置32が、識別データで特定される
監視盤33上の使用表示ランプ332を消灯させる。
【0035】端末機2の貸与の際には、その端末機番号
と対応する貸出表示ランプ331を点灯させるため、貸
出表示ランプ331が消灯している番号の端末機は、作
業者に貸与されていないことを示している。そして例え
ば、監視盤33上のある端末機番号において、貸出表示
ランプ331及び使用表示ランプ332の双方が点灯し
ている場合は、この番号で特定される端末機を装着した
安全帯を貸与された作業者が、その安全帯を使用してい
ることを示しているので、問題はないが、貸出表示ラン
プ331のみが点灯している場合は、この番号で特定さ
れる端末機を装着した安全帯を貸与された作業者が、安
全帯の使用を怠っていることを示しており、危険であ
る。
【0036】したがって、監視担当者は、監視室3に設
置された監視盤33の貸出表示ランプ331及び使用表
示ランプ332を監視することによって、高所作業者の
安全帯1の使用状況を把握することができる。そして、
貸出表示ランプ331のみが点灯している端末機番号で
特定される作業者には、現場への電話や、現場へ直接出
向いて勧告を行い、安全帯1の使用を促すことができ
る。
【0037】詳しくは、貸出表示ランプ331が点灯し
ている端末機番号の使用表示ランプ332の未点灯時間
が長引くなど、不自然な状況が生じた場合は、監視室3
の監視担当者は、現場の責任者、例えば作業主任者ある
いは安全衛生責任者の携帯電話等へその旨を通知し、こ
の責任者が現場で目視確認の上、当事者に安全帯1の使
用を勧告するといった方法を採用することができる。
【0038】次に、図6は、本発明に係る安全帯用発信
機の他の実施の形態として、安全帯における巻き取り装
置及びその近傍部分を示す説明図である。すなわち、こ
の形態においては、上述した実施の形態におけるバーコ
ードラベル15,16と端末機2に代えて、命綱13に
おけるフック14との繋着部から所定長さの位置に、釦
型の小型発信機25が取り付けられている。この発信機
25は、検出部として、押された時に回路をOFFに
し、押圧が解除されて突出した時に回路をONとするス
イッチ26を備えている。その他の部分の構成は、基本
的には先に説明した形態と同様である。
【0039】上記構成によれば、命綱13が巻き取り装
置12に完全に巻き取られた安全帯不使用状態では、発
信機25も巻き取り装置12内に巻き込まれているの
で、スイッチ26が押されてOFFとなり、安全帯の使
用によって命綱13が所定長さ以上引き出された場合
は、発信機25が巻き取り装置12の外部へ出てそのス
イッチ26が突出するのでONとなり、固有の識別デー
タを含む使用状態の検出信号が発信される。
【0040】なお、本発明は上述の実施の形態によって
限定されるものではない。例えば、監視部においては、
上述のようなランプ表示による監視盤に代えて、パソコ
ンのディスプレイ上にデータを画像表示して監視するよ
うに構成することもできる。
【0041】
【発明の効果】請求項1の発明に係る安全帯用発信機に
よれば、作業者が腰周りに安全帯を装着し、繋着具を相
手掛合物体に繋着することによって、巻き取り装置から
命綱が所定長さ以上引き出されると、これを検出部が検
出すると共にその検出信号が安全帯使用データとして固
有の識別データと共に発信され、作業者が安繋着具を相
手掛合物体に繋着しない場合は、検出信号が発信されな
いので、この信号によって、作業者の安全帯の使用状況
を作業現場から離れた場所でリアルタイムに監視するこ
とができる。また、受信した識別データから、複数の作
業者のうち安全帯を使用していない作業者を特定するこ
とができ、この作業者への安全帯使用の勧告を容易に行
うことができる。このため、高所作業における安全帯の
使用率を向上させて、墜落事故の減少を図ることができ
る。
【0042】請求項2の発明に係る安全帯用発信機によ
れば、巻き取り装置から命綱が所定長さ以上引き出され
たか否かによって、発信部がON/OFFされるもので
あるため、構成を簡素にすることができる。
【0043】請求項3の発明に係る安全帯用発信機によ
れば、命綱に設けられた被検出部を、命綱の引き出し経
路における所定位置に設けられた検出部によって検出す
るものであるため、命綱の引き出しを確実に検出するこ
とができる。
【0044】請求項4の発明に係る安全帯用発信機によ
れば、固有の識別データを含むバーコードからなる被検
出部を、バーコードリーダからなる検出部で読み取るも
のであるため、構造が簡素であり、故障も起きにくいも
のとすることができる。
【0045】請求項5の発明に係る安全帯用発信機によ
れば、被検出部が安全帯の命綱に着脱可能に設けられ、
検出部が前記安全帯のベルトに着脱可能に設けられるた
め、安全帯自体は厚生労働省の安全帯構造指針に基づく
既存のものを使用することができ、コストの増大を抑え
ることができる。
【0046】請求項6の発明に係る安全帯の使用状況監
視システムよれば、安全帯用発信機の発信部から送信さ
れた信号を監視部で受信するため、作業者の安全帯の使
用状況を作業現場から離れた監視部で監視することがで
きる。また、受信した識別データから、複数の作業者の
うち安全帯を使用していない作業者を特定することがで
き、この作業者への安全帯使用の勧告を容易に行うこと
ができる。このため、高所作業における安全帯の使用率
を向上させて、墜落事故の減少を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において使用される安全帯の外観図であ
る。
【図2】図1の安全帯における巻き取り装置及びその近
傍部分を拡大すると共に一部破断して示す説明図であ
る。
【図3】図2におけるA−A’線で切断して示す概略的
な断面図である。
【図4】本発明に係る安全帯の使用状況監視システムを
概略的に示す説明図である。
【図5】本発明に係る安全帯の使用状況監視システムに
おける監視盤の一例を示す説明図である。
【図6】本発明に係る他の形態として、安全帯における
巻き取り装置及びその近傍部分を示す説明図である。
【符号の説明】 1 安全帯 11 胴締めベルト 12 巻き取り装置 13 命綱 14 フック(繋着具) 15 第一のバーコードラベル 15a,16a バーコード 16 第二のバーコードラベル 2 端末機 23 バーコードリーダ(検出部) 24,25 発信機 26 スイッチ(検出部) 3 監視室 31 受信機 32 監視盤制御装置 33 監視盤

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業者の腰周りに装着されるベルトに巻
    き取り装置が固定され、この巻き取り装置から引き出さ
    れる命綱の先端に繋着具を有する安全帯に取り付けら
    れ、 前記命綱が前記巻き取り装置から所定長さ以上引き出さ
    れた場合に検出信号を出力する検出部と、 前記検出信号を固有の識別データと共に発信する発信部
    と、からなることを特徴とする安全帯用発信機。
  2. 【請求項2】 発信部が命綱の先端から所定長さの位置
    に取り付けられ、検出部が前記発信部の電源スイッチか
    らなり、この電源スイッチは、前記発信部が前記命綱と
    共に巻き取り装置に繰り込まれ又は繰り出されることに
    よって前記発信部の発信動作をON/OFFすることを
    特徴とする請求項1に記載の安全帯用発信機。
  3. 【請求項3】 命綱の先端から所定長さの位置に被検出
    部が設けられ、 検出部が前記命綱の引き出し経路における所定位置に設
    けられて前記被検出部を検出するものであることを特徴
    とする請求項1に記載の安全帯用発信機。
  4. 【請求項4】 被検出部が固有の識別データを含むバー
    コードが印刷されたバーコードラベルからなり、 検出部がバーコードリーダからなることを特徴とする請
    求項3に記載の安全帯用発信機。
  5. 【請求項5】 被検出部が安全帯の命綱に着脱可能に設
    けられ、 検出部が前記安全帯のベルトに着脱可能に設けられるこ
    とを特徴とする請求項3又は4に記載の安全帯用発信
    機。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載された
    安全帯用発信機の発信部から送信された信号を監視部で
    受信して、安全帯の使用状況を監視することを特徴とす
    る安全帯の使用状況監視システム。
JP2001148697A 2001-05-18 2001-05-18 安全帯用発信機及び安全帯の使用状況監視システム Withdrawn JP2002336367A (ja)

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