JP2002336304A - 介護用移動装置 - Google Patents
介護用移動装置Info
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- JP2002336304A JP2002336304A JP2001150214A JP2001150214A JP2002336304A JP 2002336304 A JP2002336304 A JP 2002336304A JP 2001150214 A JP2001150214 A JP 2001150214A JP 2001150214 A JP2001150214 A JP 2001150214A JP 2002336304 A JP2002336304 A JP 2002336304A
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Abstract
子としての機能を備えた介護用移動装置を提供すること
であり、介添え者の負担軽減と、低コスト化とを実現す
ることである。 【解決手段】 台車と、椅子と、前記台車に前記椅子を
着脱自在に固定する固定手段とを備えた移動装置であっ
て、前記台車は、キャスター付き台車本体部と、前記椅
子を載置する載置部と、前記載置部上に折り畳み可能に
設けられたハンドル部とからなり、前記椅子は、少なく
とも脚部と座部と背凭れ部とを回動自在に連結した折畳
み椅子であり、前記固定手段は、前記椅子を前記載置部
に固定する際に、前記椅子に着席する要介護者の足を載
せるステップを残すように固定する。また、ハンドル部
には、キャスターの回転速度を制御するためのブレーキ
アームが取付けられ、キャスター付き台車本体部、載置
部及び椅子の何れかの間には、バネ及び/又は弾性部材
が設けられていることを特徴とする。
Description
振る舞いの不自由な要介護者のための簡易な移動装置に
関するものである。
てもらうという機能に加え、身障者(要介護者)本人が
自走する機能に重点を置いて設計されている。車椅子に
取付けられる大きい車輪は、段差に対処するという目的
もあるが、何よりも身障者本人が自走するために必要な
ものであり、身障者本人の自走機能に重点を置いて設計
されていることは、車輪の周囲に自走用のホイールを取
り付けた、その設計仕様にも表れている。つまり、車椅
子を介添者に押してもらう状況もさることながら、歩く
ことはままならないものの、車椅子で自走するのに必要
な腕力を十分に持った人が、自走する状況を踏まえて設
計されているのである。
を装備しない設計の車椅子も考案されてはいるが、いず
れの場合も、車椅子に乗る人の乗り心地や使用性能の向
上などを軽量性に優先させて設計されている。しかし、
高齢者で、既に自走する能力が欠けた要介護者の場合
は、介添え者が押して移動させる移動装置としての機能
のみを発揮すればよいのであり、介添え者にとっては、
軽量で収納や移送などが容易であることが何よりも重要
である。また、車椅子の製造コストという視点に立ち、
製造価格を従来よりも大幅に下げた上で、使用者の利便
性を格段に向上させることも重要である。
する際、移動先での車椅子使用のためには、トランクに
車椅子を収納しなければならない。しかしながら、小型
で軽量な車椅子は、相当高価であることが、一般への普
及を妨げている。
解決するために、設計上、自走能力には配慮せず、専
ら、車椅子を収納したり移送したりする際に、介添え者
に求められる力を軽減することと、低コスト化とを実現
する意図でなされたものであって、要介護者の移動、移
動先での椅子としての機能を、更には、要介護者の携帯
品などの運搬にも汎用性を発揮できる介護用移動装置を
提供することを目的とする。
る介護用移動装置は、台車と、椅子と、前記台車に前記
椅子を着脱自在に固定する固定手段とを備えた移動装置
であって、前記台車は、キャスター付き台車本体部と、
前記椅子を載置する載置部と、前記載置部上に折り畳み
可能に設けられたハンドル部とからなり、前記椅子は、
少なくとも脚部と座部と背凭れ部とを回動自在に連結し
た折畳み椅子であり、前記固定手段は、前記椅子を前記
載置部に固定する際に、前記椅子に着席する要介護者の
足を載せるステップを残すように、固定することを特徴
とする。また、介添え者の移動操作の安全性を確保する
ために、前記ハンドル部に、キャスターの回転速度を制
御するためのブレーキアームを取付けることが、本発明
の実施の形態として好ましい。さらに、キャスター付き
台車本体部、前記載置部及び前記椅子の何れかの間に、
バネ及び/又は弾性部材が設けられていることを特徴と
する。
とが分離可能で、それぞれ、折り畳み可能なので、普通
乗用車のトランクなどに容易に収容できるだけでなく、
移動先での要介護者の車椅子として、また、単純な椅子
として、時には、台車を利用することで、携帯品などの
運搬に利用するなどの、汎用性を発揮でき、しかも、台
車、椅子のそれぞれについて、低コスト化が実現でき
る。特に、折り畳み可能な台車と、折り畳み可能な椅子
とから構成することによって、これまでに確立されてい
る既存の折畳式台車製作技術と折畳式パイプ椅子製作技
術とを、この介護用移動装置に活用することができ、設
計の簡素化によって台車および椅子の量産化、つまり、
車椅子の量産化によって、大幅な製造原価の低減を実現
することができる。また、キャスター付き台車本体部、
載置部及び椅子の何れかの間に、バネ及び/又は弾性部
材が設けられたものは、椅子に伝わる振動が減衰されて
快適な乗り心地を備えた車椅子とすることができる。
動する際に用いられる介護用移動装置(この実施の形態
では、以下、折畳式台車椅子1と称す)を示したもので
あり、2つの構成要素として、折畳式台車3と折畳式パ
イプ椅子2とからなる。更に詳述すると、折畳式台車3
は、キャスター付きの台車本体部20と、その上に携帯
品などの重量物を載せる載置部5と、介添え者が移動操
作する際のハンドル部6とを具備しており、特に、ハン
ドル部6は載置部5上に折り畳めるように、台車本体部
20の後部で連結具21を介して軸支されている。ま
た、折畳式パイプ椅子2は、折畳式台車3の載置部5上
に、着席者の足を載せるステップを残すようにして載置
され、固定手段としての固定具4で着脱自在に固定され
ている。更に、折畳式台車3のハンドル部6の上部に
は、ワイヤー(後述)を介して、折畳式台車3の車輪8
(キャスター)を停止するための制動手段の操作部とし
て、ブレーキアーム7が取付けられている。このように
構成された折畳式台車椅子1は、折畳式パイプ椅子2と
折畳式台車3とを容易に分離することができ、また、分
離された折畳式パイプ椅子2と、折畳式台車3とは、各
々個別にコンパクトに折畳むことができる。
れには、従来公知の構造が採用される)が折畳み可能で
あることを示したものである。図2に示すように、この
折畳式パイプ椅子2は、前脚部10、後脚部11、座部
12、アームレスト部13、背凭れ部14が、回動部9
(○印で示した部分)で相互に回動自在に連結されてい
る。また、図3は、折畳式パイプ椅子2が折畳み状態に
あることを示したものであり、このように折畳まれるこ
とで、全体として扁平となり、乗用車のトランクなどに
収納するのに都合の良いコンパクトなものとすることが
できる。この折畳式パイプ椅子2は、アルミなどの軽量
パイプで、その骨格が形成されており、軽量であるが、
全体が必要な強度を有している。また、折畳式パイプ椅
子2は、この図に示す形態に限定されるものではなく、
少なくとも、脚部10(11)と座部12とが回動自在
に連結された折畳み椅子であれば良い。
示したものである。この折畳式台車3は、台車本体部2
0上に載置部5が設けられており、さらに、後部には連
結具21に軸支されてハンドル部6が設けられている。
これにより、ハンドル部6は載置部5上で折畳まれてコ
ンパクトなものとなっている。また、図に示すように、
この折畳式台車3は、スチール19が格子状に架け渡さ
れている載置部5を備えていることから、人や携帯品な
どを載せた場合でもその荷重に耐える充分な強度を有
し、且つ、容易に持ち運び可能な軽量なものとなってい
る。この載置部5の形状は、スチール19が格子状に架
け渡されている形態に限定されずに、メッシュ状であっ
てもよく、固定具4が挿通可能なスチール19が張り巡
らされていればよい。さらに、載置部5に椅子を載せ、
人が座った状態で快適なものとするために、台車本体部
20には、車輪8(キャスター)がばね25を介して取
付けられている。また、台車本体部20と載置部5との
間に、弾性片24を備えた実施の形態や、車輪8が空気
チューブを内部に備えたものであった場合は、さらに快
適なものとすることができる。
用いられる固定具4を示したものである。この固定具4
は、円弧状の中空パイプ31を約半分に切断すると共
に、切断口より、中空パイプの開口部15を封鎖する円
弧状の封鎖部材32を嵌入して形成されている。この封
鎖部材32は、一端が中空パイプ31内で突出方向にば
ね付勢されており、他端には突起33が設けられてい
る。このように構成された固定具4は、封鎖部材32の
突起33をばねの付勢に抗して引上げ、折畳式パイプ椅
子2の脚部10(11)を中空パイプ31の開口部15
より、格子状のスチール19と共に挿入し、挿入後は、
突起33を放すだけで、開口部15は閉じて、折畳式パ
イプ椅子2と折畳式台車3とを固定することができる。
固定具4で固定する部位は、折畳式台車3の載置部5の
みに限らず、折畳式パイプ椅子2の背凭れ部14と、折
畳式台車3のハンドル部6とを固定して更に安定度を増
すようにしてもよい。
示したものであり、他の形態の折畳式台車3´と他の形
態の固定具4´とが用いられている。この折畳式台車3
´の載置部5´は平板状であり、固定具4´はその上に
固着されている。また、固定具4´は、一枚の板部材の
中央部を断面略ひの字形状に形成され、両端部17(図
7参照)の何れかを下方に押圧することで開口部15
(図7参照)は容易に開くと共に、押圧を解除すること
で開口部15は閉じるように構成されている。折畳式パ
イプ椅子2の前脚部10及び後脚部11は、固定具4´
の開口部15を開いて挿入された後に開口部15を閉じ
ることにより固定される。この固定具4´は折畳式パイ
プ椅子2を安定させて固定すると共に着脱が容易なもの
とすることができる。
車本体部20のフレーム18にねじ26で取付けられ、
着脱自在であることを示したものである。図に示すよう
に、この固定具4´は、ベルト状のベース16上に固着
されており、折畳式パイプ椅子2の形状に応じて任意の
位置が選択できるようになっている。この図において、
固定具4´は4個取付けられていることを示したが、取
付けられる固定具4´の数量や位置もしくは方向に関
し、特に制約されるものではなく、載置される折畳式パ
イプ椅子2の形状に対応したものとするのがよい。ま
た、固定具4´やベルト状のベース16を弾性部材で形
成することにより、載置部5から折畳式パイプ椅子2に
伝わる振動を少ないものとすることができる。
示されている。ここでは、ハンドル部6に、回動自在に
ブレーキアーム7が設けられており、ワイヤー23が、
ブレーキアーム7の回動に伴って巻き上げられる。車輪
8のブレーキ操作は、ワイヤー23が巻き上げられるこ
とにより、車軸8を挟持部材34´で挟持することによ
り行われる。また、ハンドル部6には、ストッパー35
が、ブレーキアーム7を係止することができるように、
取付けられており、これにより、車輪8のブレーキ状態
は維持される。
台車3と椅子2とを連結して、車椅子として、介護用移
動装置を構成できるので、介添え者による要介護者の移
動操作に使用できるだけでなく、固定手段による固定を
解除して、椅子2を単体で、移動先での要介護者の椅子
として利用でき、また、台車3を利用しての携帯品の移
送などに汎用性を発揮できる。また、台車3,椅子2と
も折り畳み可能であることから、乗用車のトランクへの
収納も従来の一般的車椅子に比べてはるかに容易で、要
介護者の遠出にも利用できるなどのメリットがある。ま
た、それぞれの製造には、既に、大量生産の設備がある
ので、これらの利用により、低コスト化が実現でき、介
護用移動装置としての普及が容易となる。なお、本発明
は上記好ましい実施の形態によって具体的に記述された
が、技術思想の説明の為のものであって、この実施の形
態によって限定されるものではない。
車と、椅子と、前記台車に前記椅子を着脱自在に固定す
る固定手段とを備えた移動装置であって、前記台車は、
キャスター付き台車本体部と、前記椅子を載置する載置
部と、前記載置部上に折り畳み可能に設けられたハンド
ル部とからなり、前記椅子は、少なくとも脚部と座部と
背凭れ部とを回動自在に連結した折畳み椅子であり、前
記固定手段は、前記椅子を前記載置部に固定する際に、
前記椅子に着席する要介護者の足を載せるステップを残
すように、固定することを特徴とする。また、前記ハン
ドル部には、キャスターの回転速度を制御するためのブ
レーキアームが取付けられていることが有効である。さ
らに、キャスター付き台車本体部、載置部及び椅子の何
れかの間に、バネ及び/又は弾性部材が設けられたもの
は、椅子に伝わる振動が減衰されて快適な乗り心地を備
えた車椅子とすることができる。従って、本発明の介護
用移動装置(折畳式台車椅子)では、従来の一般的車椅
子と比較して、介添者に押してもらう機能に限定した上
で折畳式台車部と折畳式パイプ椅子部とに容易に分解で
きる構造とすることによって、その汎用性、利便性を得
ると共に、しかも、これまでに確立されている既存の折
畳式台車製作技術と折畳式パイプ椅子製作技術とを活用
できることによって、格段の低コスト化が実現できる。
さらに、折畳式台車部と折畳式パイプ椅子部とに分離で
きることにより、女性などでも容易に普通乗用車のトラ
ンクなどに載せることができるという利便性が生まれ
る。
る。
ある。
である。
る。
説明図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 台車と、椅子と、前記台車に前記椅子を
着脱自在に固定する固定手段とを備えた移動装置であっ
て、 前記台車は、キャスター付き台車本体部と、前記椅子を
載置する載置部と、前記載置部上に折り畳み可能に設け
られたハンドル部とからなり、 前記椅子は、少なくとも脚部と座部と背凭れ部とを回動
自在に連結した折畳み椅子であり、 前記固定手段は、前記椅子を前記載置部に固定する際
に、前記椅子に着席する要介護者の足を載せるステップ
を残すように、固定することを特徴とする介護用移動装
置。 - 【請求項2】 前記ハンドル部には、キャスターの回転
速度を制御するためのブレーキアームが取付けられてい
ることを特徴とする請求項1に記載の介護用移動装置。 - 【請求項3】 前記キャスター付き台車本体部、前記載
置部及び前記椅子の何れかの間には、バネ及び/又は弾
性部材が設けられていることを特徴とする請求項1又は
請求項2に記載の介護用移動装置。
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Country | Link |
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-
2001
- 2001-05-18 JP JP2001150214A patent/JP4670066B2/ja not_active Expired - Fee Related
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