JP2002335868A - 餅種和菓子 - Google Patents

餅種和菓子

Info

Publication number
JP2002335868A
JP2002335868A JP2001151500A JP2001151500A JP2002335868A JP 2002335868 A JP2002335868 A JP 2002335868A JP 2001151500 A JP2001151500 A JP 2001151500A JP 2001151500 A JP2001151500 A JP 2001151500A JP 2002335868 A JP2002335868 A JP 2002335868A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rice cake
mochi
japanese confectionery
starch
tapioca
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001151500A
Other languages
English (en)
Inventor
Masatoshi Shimatani
政俊 島谷
Taikan Ito
太幹 伊藤
Mikiko Moriguchi
美喜子 森口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Sangyo Co Ltd
Original Assignee
Showa Sangyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Sangyo Co Ltd filed Critical Showa Sangyo Co Ltd
Priority to JP2001151500A priority Critical patent/JP2002335868A/ja
Publication of JP2002335868A publication Critical patent/JP2002335868A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Confectionery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 糖類の甘みを出すことなく、冷凍による品質
劣化が生じない餅種和菓子を提供すること。 【解決手段】 タピオカ加工澱粉とグルコース重合度が
3以上の糖類を主成分とするマルトオリゴ糖を含有する
餅種和菓子、好ましくは冷凍餅種和菓子。マルトオリゴ
糖はグルコース重合度3〜6の糖類を40%以上80%
以下含有しており、その場合、タピオカ加工澱粉とグル
コース重合度3〜6の糖類を40%以上80%以下含有
するマルトオリゴ糖を含有する餅種和菓子、好ましくは
冷凍餅種和菓子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業の属する技術分野】本発明は、冷凍耐性に優れた
餅種和菓子、特にわらび餅、くず種菓子などの澱粉を主
体とする菓子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】わらび餅などの餅種和菓子は、通常、製
造してからなるべく早めに食べるのが一般的である。チ
ルド条件で保存しても賞味期間は5日間程度であり、長
期間保存することができなかった。賞味期間を長くする
ために、冷凍保存が試みられていたが、冷凍による劣化
がおこり、満足できる品質のものを得ることができなか
った。
【0003】わらび餅等の澱粉性餅菓子の食感を改良す
るために、加工澱粉を用いることが提案されている(特
開平3−22948)。特に、特開平6−16564
3、特開平6−209712、特開平8−205793
ではタピオカ加工澱粉を用いることによって、わらび餅
やくず種和菓子などの食感や冷蔵保存による変成を抑制
することが提案されている。
【0004】また、澱粉の老化防止に糖類を用いること
は古くから知られており、澱粉性の餅種和菓子類に関し
ては、プルラン、二糖類などを添加することによる餅類
の硬化防止法(特開平5−84046)、わらび餅など
の澱粉性食品に非還元糖を添加することによって澱粉の
老化を防止する方法(特開平10−234324)など
が提案されている。
【0005】一方、マルトオリゴ糖の食品への利用とし
ては、グルコースの重合度が2〜4のマルトオリゴ糖に
澱粉の老化抑制効果があること、また重合度が3以上の
マルトオリゴ糖に蛋白質の変成防止効果があることなど
が知られている(月刊フードケミカル1997年6月
号)。マルトオリゴ糖とは、グルコースを構成単位糖と
して、グルコース同士がα−1,4グルコシド結合で2
〜10程度重合した少糖類で、具体的にはその重合度に
よりマルトース、マルトトリオース、マルトテトラオー
ス、マルトペンタオース、マルトヘキサオース、マルト
ヘプタオースなどを構成成分とする糖類の総称である。
マルトオリゴ糖はその糖組成により性質が異なるため、
その特性を活かして様々な食品に用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】餅種和菓子は、例えば
わらび餅を例にあげると、見た目の透明感、ソフトであ
りながら、モチモチとした弾力がある食感のものが好ま
しいと言われている。しかし、和菓子などに一般的に用
いられている加工澱粉を用いて製造した餅種和菓子は冷
凍保存することによって、白濁して透明感が失われる、
餅種和菓子独特のモチモチ感が失われてボソボソした食
感になる、生地の保形性が失われる、生地同士の付着が
おこる、などの問題があるため十分満足できるものは得
られていなかった。そこで、冷凍耐性を付与するため
に、単糖類、二糖類などを配合することが試みられてき
たが、糖類の甘味が強く出てしまうため食味を損ねた
り、生地がだれてしまうなど、餅種和菓子本来の食感が
失われてしまうという問題があった。本発明は、糖類の
甘みを出すことなく、冷凍による品質劣化が生じない餅
種和菓子を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、タピオカ加工
澱粉とグルコース重合度が3以上の糖類を主成分とする
マルトオリゴ糖を含有する餅種和菓子、好ましくは冷凍
餅種和菓子を要旨としている。
【0008】マルトオリゴ糖がグルコース重合度3〜6
の糖類を40%以上80%以下含有しており、その場
合、本発明は、タピオカ加工澱粉とグルコース重合度3
〜6の糖類を40%以上80%以下含有するマルトオリ
ゴ糖を含有する餅種和菓子、好ましくは冷凍餅種和菓子
を要旨としている。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の餅種和菓子は、澱粉を主
原料とするもので、具体的には、わらび餅、くず餅、く
ず桜、くずまんじゅうなどがあげられる。
【0010】本発明で用いる加工澱粉は、タピオカ澱粉
を加工処理した澱粉を用いることが好ましい。加工方法
は、エステル化、エーテル化、架橋処理、酸化処理、酸
処理、酵素処理などの方法を単独または組み合わせて用
いることができる。特に、アセチル化および架橋処理し
たタピオカ澱粉が好ましい。
【0011】本発明で用いるマルトオリゴ糖は、グルコ
ースを構成単位糖として重合度が3以上のものが主成分
であるオリゴ糖の混合物であり、好ましくはグルコース
重合度3〜6の糖類が40%以上80%以下のものであ
り、さらに好ましくはグルコース重合度3〜6の糖類が
50%以上70%以下のものである。
【0012】さらに、本発明のマルトオリゴ糖は低甘味
のものが好ましい。具体的には甘味度が30以下のもの
がより好ましい。甘味度がこれより大きくなると、餅自
体の甘味が強くなり好ましくない。
【0013】本発明のマルトオリゴ糖は、例えば、澱粉
の酵素糖化液を精製することにより調製することができ
る。使用する澱粉は、トウモロコシ、馬鈴薯、甘薯、小
麦、コメ、タピオカ、サゴ等を用いることができる。
【0014】《糖組成物の製法フロー》本発明の糖組成
物は、例えば、コーンスターチ30重量%の懸濁液をp
H6とした後、αアミラーゼを添加して105℃に10
分間加熱処理して得た澱粉液化液を50℃に冷却し、さ
らにαアミラーゼと枝切り酵素を添加して40時間保持
して、酸を添加し反応を終了させ、得られた糖化液につ
いて活性炭およびイオン交換樹脂による通常の脱色・精
製を行い、所定濃度になるまで濃縮することにより調製
することができる。 (1)使用する澱粉は、トウモロコシ、甘薯、小麦、コ
メ、タピオカ、サゴ等を用いることができる。これらの
澱粉は、酸やα−アミラーゼなどを用いて液化する。α
−アミラーゼの起源は、植物起源や微生物起源など、食
品に利用できるものであれば何れも利用できる。 (2)澱粉の液化液を糖化させる酵素は、α−アミラー
ゼと枝切り酵素を組み合わせて用いる。酵素の起源は、
植物起源や微生物起源など、食品に利用できるものであ
れば何れも利用できる。 (3)酵素の反応は、通常10〜35重量%の澱粉を酸
または酵素で液化した液化液に(2)の酵素を作用させ
る(糖化反応)。糖化反応の条件は、用いる酵素の性質
や添加量によって適宜定めるが、通常50〜70℃、p
H4〜7の条件下で20〜100時間反応させる。 (4)糖化液は、活性炭やイオン交換樹脂等公知の方法
によって脱色、脱塩等の精製処理をして濃縮してシラッ
プを得る。
【0015】
【作用】タピオカ加工澱粉とグルコース重合度3以上の
糖類を主成分とするマルトオリゴ糖を組み合わせて配合
することによって、冷凍耐性の優れた餅種和菓子を得る
ことができる。具体的には解凍後に餅同士の付着がおこ
らず餅ばなれがよい、冷凍による白濁がおこらず透明感
を保持している、生地がだれることなく形状が保持され
ている、餅種和菓子本来のモチモチした弾力のある食感
が保持されている、餅種和菓子本来のみずみずしくしっ
とりした外観をもつ餅種和菓子を得ることができる。
【0016】
【実施例】本願発明の詳細を実施例で説明する。本願発
明はこれら実施例によって何ら限定されるものではな
い。
【0017】実施例1 <冷凍わらび餅>澱粉100重量部に対して糖類(固形
物75%の液体)を160重量部、水400重量部を加
えて混合し、十分撹拌しながら加熱し、澱粉が糊化して
透明になるまで混練して調製した。得られた生地を餅切
り機で1粒約8gに成形し、冷凍庫で−18℃で冷凍保
存した。30日間保存したわらび餅を15℃で4時間放
置して自然解凍し、評価を行った。澱粉は、アセチル化
架橋処理をした加工タピオカ澱粉を用いた。糖類は表1
に示す糖組成および甘味度をもつもの(試料1〜試料
7)を用いた。試料2〜7のマルトオリゴ糖A〜Fは、
コーンスターチの液化液に市販のα−アミラーゼとプル
ラナーゼを添加し、50℃で20〜120時間反応させ
た。経時的にサンプリングし、活性炭処理およびイオン
交換樹脂による脱塩をして得た。 (評価)解凍後、餅同士の離れやすさ、透明度、形状の
保持、食感、食味について、専門家が評価を行った。評
価の結果およびコメントは表1に示す。 <評価の基準> 離れやすさ 〇:離れやすい △:やや離れにくい ×:付着して離れにくい 外観 〇:透明 △:やや白濁している ×:白濁している 形状 〇:形を保持している △:ややダレる ×:ダレる 食感 〇:モチモチして弾力がある △:やや弾力少ない ×:弾力がない 食味 〇:甘味を感じない △:やや甘味あり ×:甘味が強い
【0018】
【表1】
【0019】
【発明の効果】冷凍による品質劣化のない餅種和菓子を
提供することができる。具体的には解凍後に餅同士の付
着がおこらず餅ばなれがよい、冷凍による白濁がおこら
ず透明感を保持している、生地がだれることなく形状が
保持されている、餅種和菓子本来のモチモチした弾力の
ある食感が保持されている、餅種和菓子本来のみずみず
しくしっとりした外観をもつ餅種和菓子を提供すること
ができる。
フロントページの続き (72)発明者 森口 美喜子 千葉県船橋市日の出2−20−2 昭和産業 株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 4B014 GG04 GG07 GK03 GL11 GP01 GP12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タピオカ加工澱粉とグルコース重合度が
    3以上の糖類を主成分とするマルトオリゴ糖とを含有す
    ることを特徴とする餅種和菓子。
  2. 【請求項2】 マルトオリゴ糖がグルコース重合度3〜
    6の糖類を40%〜80%含有する請求項1の餅種和菓
    子。
  3. 【請求項3】 餅種和菓子が冷凍されたものである請求
    項1、2の餅種和菓子。
JP2001151500A 2001-05-21 2001-05-21 餅種和菓子 Withdrawn JP2002335868A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001151500A JP2002335868A (ja) 2001-05-21 2001-05-21 餅種和菓子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001151500A JP2002335868A (ja) 2001-05-21 2001-05-21 餅種和菓子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002335868A true JP2002335868A (ja) 2002-11-26

Family

ID=18996331

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001151500A Withdrawn JP2002335868A (ja) 2001-05-21 2001-05-21 餅種和菓子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002335868A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006042727A (ja) * 2004-08-06 2006-02-16 Matsutani Chem Ind Ltd 澱粉類をゲル状化材とする新規食感を有する食品類
JP2011200225A (ja) * 2010-03-02 2011-10-13 Showa Sangyo Co Ltd 糖組成物及び飲食品

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006042727A (ja) * 2004-08-06 2006-02-16 Matsutani Chem Ind Ltd 澱粉類をゲル状化材とする新規食感を有する食品類
JP4490202B2 (ja) * 2004-08-06 2010-06-23 松谷化学工業株式会社 澱粉類をゲル状化材とする新規食感を有する食品類
JP2011200225A (ja) * 2010-03-02 2011-10-13 Showa Sangyo Co Ltd 糖組成物及び飲食品

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3104980B2 (ja) 貯蔵中のパン中味の固化遅延
KR101530123B1 (ko) 이소말툴로오스를 함유하는 이소말토올리고당 조성물, 그의 제조 방법 및 그의 용도
JPH0714331B2 (ja) ヒドロキシプロピル澱粉加水分解生成物
WO2011021372A1 (ja) 澱粉ゲル含有食品
Synowiecki et al. The use of starch processing enzymes in the food industry
US4748032A (en) Method for preventing deterioration of starch-containing foods
JP3150266B2 (ja) 環状構造を有するグルカンおよびその製造方法
US4603110A (en) Starch hydrolyzates and preparation thereof
JP4482505B2 (ja) パン品質改良方法、冷凍パン生地の製造方法、並びに糖質とその使用
JP2002335868A (ja) 餅種和菓子
EP0675137B1 (en) Glucans having a cycle structure, and processes for preparing the same
CA1106304A (en) Starch hydrolyzate
JP2000316581A (ja) 高度耐熱性ブランチングエンザイムによる環状グルカンの製造方法
JP3109841B2 (ja) マルトヘキサオース、マルトヘプタオース含有澱粉糖の製造法
KR20160076470A (ko) 전분 호화 반죽용 경화촉진제
US4782143A (en) Starch hydrolyzates and preparation thereof
KR102054124B1 (ko) 호화 곡물 또는 호화 곡물 분말을 이용한 구슬형 감미료의 제조방법 및 이를 이용한 조성물
JP3969511B2 (ja) 飲食品の味質改良効果のある糖組成物
JPH0984524A (ja) 餅菓子類
JP3905141B2 (ja) オリゴ糖の製造方法
JPH10117671A (ja) 冷凍パン生地用改良剤及び冷凍パン生地の製造方法
KR102212520B1 (ko) 쌀을 이용한 이소말토올리고당의 제조 방법 및 이에 의해 제조된 구성 당의 중합도가 긴 이소말토올리고당
JP4033928B2 (ja) ニゲロオリゴ糖含有シラップの製造法
JPH11276114A (ja) 調理加工食品の物性改良剤および/または物性保持剤
KR820000329B1 (ko) 전분당(澱粉糖) 조성물의 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080805