JP2002335436A - カメラ - Google Patents

カメラ

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Publication number
JP2002335436A
JP2002335436A JP2001137317A JP2001137317A JP2002335436A JP 2002335436 A JP2002335436 A JP 2002335436A JP 2001137317 A JP2001137317 A JP 2001137317A JP 2001137317 A JP2001137317 A JP 2001137317A JP 2002335436 A JP2002335436 A JP 2002335436A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
subject
shooting
photographing
operator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001137317A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Takane
靖雄 高根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2001137317A priority Critical patent/JP2002335436A/ja
Publication of JP2002335436A publication Critical patent/JP2002335436A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Focusing (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)
  • Cameras In General (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影時における被写体に対する追従性能を向
上することができるカメラを得る。 【解決手段】 操作者により連写モードで、かつズーム
ブラケットモードが設定されている場合は、ファインダ
ー内に設けられ、各々合焦対象とする撮影位置を示す複
数のオートフォーカス・フレーム(AFフレーム)の各
々によって示される撮影位置毎に、AFフレームを示す
AFフレームデータ、焦点距離データ、及び撮影位置に
位置した被写体に対して合焦させるためのレンズの位置
に関する合焦位置データを記憶しておき(ステップ10
0〜116)、レリーズアシストモード処理又はオート
レリーズモード処理によって上記撮影位置の各々に位置
した被写体を撮影位置毎に撮影(連写)する際には、記
憶しておいた合焦位置データ及び焦点距離データを用い
て合焦調整及びズーミングを行う(ステップ118〜1
24)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラに係り、特
に、オートフォーカス・フレームを備えたカメラに関す
る。
【0002】
【従来の技術】光学ズーム機能、電子ズーム機能等のズ
ーム機能を備えたカメラは、カメラ本体に設けられたズ
ーム・キーを操作することによってレンズの焦点距離を
変えることができ、これによって撮影角度範囲(画角)
の変更を容易に行うことができるようになっている。
【0003】しかしながら、このようなズーム機能を備
えたカメラによって同一被写体に対して複数の画角での
撮影を行いたい場合には、レンズの焦点距離を変えなが
ら、その都度シャッター・ボタン(レリーズ・ボタン)
を操作して撮影する必要があり、このような撮影を行う
場合には手間がかかる、という問題点があった。
【0004】この問題点を解決するために、特開200
0−69345号公報に記載の技術では、ズームレンズ
による焦点距離を段階的に変化させ、各段階毎に被写体
を撮像するように制御することにより、複数の画角での
撮影を自動的に行っていた。
【0005】一方、自動焦点調節機能(所謂、オートフ
ォーカス機能)を備えたカメラは、合焦させたい被写体
をファインダー内に設けられたオートフォーカス・フレ
ームに対応させて撮影することのみによって、当該被写
体に対して自動的かつ容易に合焦させることができるよ
うになっている。
【0006】しかしながら、このようなオートフォーカ
ス機能を備えたカメラによって複数の被写体の各々を、
各々異なる合焦位置にて連続して撮影したい場合には、
各被写体毎に当該被写体をオートフォーカス・フレーム
に対応させて撮影を行う必要があり、このような撮影を
行う場合には手間がかかる、という問題点があった。
【0007】この問題点を解決するために、特開平7−
318785号公報に記載の技術では、撮影画面を複数
領域に分割し、所定アルゴリズムによる合焦制御を行っ
た後に撮像することを各領域毎に順次行うことにより、
各領域毎に異なる合焦位置による連続撮影を可能として
いた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開2000−69345号公報に記載の技術では、被写
体が動体である場合に、各画角毎の合焦制御が撮影した
いタイミングに間に合わない場合があり、この場合には
シャッター・チャンスを逃してしまう、という問題点が
あった。
【0009】また、上記特開平7−318785号公報
に記載の技術では、被写体が動体である場合に、分割さ
れた各領域毎の合焦制御が対応する領域の撮影のタイミ
ングに間に合わない場合があり、この場合にはシャッタ
ー・チャンスを逃してしまう、という問題点があった。
【0010】本発明は上記問題点を解消するために成さ
れたものであり、撮影時における被写体に対する追従性
能を向上することができるカメラを提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のカメラは、被写体像を結像させるた
めのレンズと、ファインダー内の互いに異なる位置に設
けられると共に各々合焦対象とする撮影位置を示す複数
のオートフォーカス・フレームと、前記複数のオートフ
ォーカス・フレームの各々によって示される撮影位置毎
に、操作者によって設定された画角に関する画角デー
タ、及び撮影位置に位置した被写体に対して合焦させる
ための前記レンズの位置に関する合焦位置データを記憶
する記憶手段と、前記撮影位置に位置した被写体を撮影
位置毎に撮影する際に、被写体が位置した撮影位置に対
応する合焦位置データによって示される位置となるよう
に前記レンズの位置を調整する合焦手段と、撮影によっ
て得られる画像の画角が当該画像の撮影位置に対応する
画角データによって示される画角となるようにズーム倍
率を設定するズーム倍率設定手段と、を備えている。
【0012】請求項1に記載のカメラによれば、ファイ
ンダー内の互いに異なる位置に設けられると共に各々合
焦対象とする撮影位置を示す複数のオートフォーカス・
フレームの各々によって示される撮影位置毎に、操作者
によって設定された画角に関する画角データ、及び撮影
位置に位置した被写体に対して合焦させるためのレンズ
の位置に関する合焦位置データが記憶手段によって記憶
される。
【0013】なお、上記画角データとしては、画角の値
を示すデータの他、当該画角に対応する上記レンズの焦
点距離を示すデータ、当該画角となるように上記レンズ
の光軸方向位置を調整した際のレンズの位置を示すデー
タ等を適用することができ、上記合焦位置データとして
は、合焦時のレンズの位置を示すデータの他、被写体ま
での距離を示すデータ等を適用することができる。ま
た、上記記憶手段としては、RAM(Random Access Me
mory)、EEPROM(Electrically Erasableand Pro
grammable Read Only Memory)、フラッシュEEPRO
M(Flash EEPROM)等の記憶素子、スマートメデ
ィア、ICカード、磁気カード、フロッピィディスク、
CD−R(Compact Disc-Recordable)、CD−RW(C
ompact Disc-ReWritable)、光磁気ディスク、磁気テー
プ等の可搬記録媒体やハードディスク等の固定記録媒
体、或いはネットワークに接続されたサーバ・コンピュ
ータ等に設けられた外部記憶装置等を用いることができ
る。
【0014】また、請求項1に記載のカメラでは、合焦
手段により、撮影位置に位置した被写体を撮影位置毎に
撮影する際に、被写体が位置した撮影位置に対応する合
焦位置データによって示される位置となるようにレンズ
の位置が調整され、ズーム倍率設定手段により、撮影に
よって得られる画像の画角が当該画像の撮影位置に対応
する画角データによって示される画角となるようにズー
ム倍率が設定される。
【0015】すなわち、本発明では、複数のオートフォ
ーカス・フレームの各々によって示される撮影位置毎
に、操作者によって設定された画角データ及び合焦位置
データを予め記憶しておき、被写体を撮影する際には、
予め記憶しておいた合焦位置データによって示される位
置となるようにレンズの位置を調整することによって合
焦を行うと共に、撮影によって得られる画像の画角が当
該画像に対応する予め記憶しておいた画角データによっ
て示される画角となるようにズーム倍率を設定すること
により、実際の撮影時における合焦制御に要する時間
や、画角の設定に要する時間を大幅に短縮している。
【0016】このように、請求項1に記載のカメラによ
れば、ファインダー内の互いに異なる位置に設けられる
と共に各々合焦対象とする撮影位置を示す複数のオート
フォーカス・フレームの各々によって示される撮影位置
毎に、操作者によって設定された画角に関する画角デー
タ、及び撮影位置に位置した被写体に対して合焦させる
ためのレンズの位置に関する合焦位置データを記憶手段
に記憶しておき、撮影位置に位置した被写体を撮影位置
毎に撮影する際に、被写体が位置した撮影位置に対応す
る合焦位置データによって示される位置となるようにレ
ンズの位置を調整すると共に、撮影によって得られる画
像の画角が当該画像の撮影位置に対応する画角データに
よって示される画角となるようにズーム倍率を設定して
いるので、実際の撮影時における合焦制御に要する時間
や、画角の設定に要する時間を大幅に短縮することがで
き、この結果として撮影時における被写体に対する追従
性能を向上することができる。
【0017】また、上記目的を達成するために、請求項
2記載のカメラは、被写体像を結像させるためのレンズ
と、ファインダー内に設けられると共に合焦対象とする
撮影位置を示すオートフォーカス・フレームと、前記オ
ートフォーカス・フレームによって示される撮影位置
で、かつ異なる複数の被写体距離毎に、操作者によって
設定された画角に関する画角データ、及び撮影位置に位
置した被写体に対して合焦させるための前記レンズの位
置に関する合焦位置データを記憶する記憶手段と、前記
複数の被写体距離の各々に位置した被写体を被写体距離
毎に撮影する際に、被写体が位置した被写体距離に対応
する合焦位置データによって示される位置となるように
前記レンズの位置を調整する合焦手段と、撮影によって
得られる画像の画角が当該画像の撮影時に被写体が位置
した被写体距離に対応する画角データによって示される
画角となるようにズーム倍率を設定するズーム倍率設定
手段と、を備えている。
【0018】請求項2に記載のカメラによれば、ファイ
ンダー内に設けられると共に合焦対象とする撮影位置を
示すオートフォーカス・フレームによって示される撮影
位置で、かつ異なる複数の被写体距離毎に、操作者によ
って設定された画角に関する画角データ、及び撮影位置
に位置した被写体に対して合焦させるためのレンズの位
置に関する合焦位置データが記憶手段によって記憶され
る。
【0019】なお、上記画角データとしては、画角の値
を示すデータの他、当該画角に対応する上記レンズの焦
点距離を示すデータ、当該画角となるように上記レンズ
の光軸方向位置を調整した際のレンズの位置を示すデー
タ等を適用することができ、上記合焦位置データとして
は、合焦時のレンズの位置を示すデータの他、被写体ま
での距離を示すデータ等を適用することができる。ま
た、上記記憶手段としては、RAM、EEPROM、フ
ラッシュEEPROM等の記憶素子、スマートメディ
ア、ICカード、磁気カード、フロッピィディスク、C
D−R、CD−RW、光磁気ディスク、磁気テープ等の
可搬記録媒体やハードディスク等の固定記録媒体、或い
はネットワークに接続されたサーバ・コンピュータ等に
設けられた外部記憶装置等を用いることができる。
【0020】また、請求項2に記載のカメラでは、合焦
手段により、複数の被写体距離の各々に位置した被写体
を被写体距離毎に撮影する際に、被写体が位置した被写
体距離に対応する合焦位置データによって示される位置
となるようにレンズの位置が調整され、ズーム倍率設定
手段により、撮影によって得られる画像の画角が当該画
像の撮影時に被写体が位置した被写体距離に対応する画
角データによって示される画角となるようにズーム倍率
が設定される。
【0021】すなわち、本発明では、オートフォーカス
・フレームによって示される撮影位置で、かつ異なる複
数の被写体距離毎に、操作者によって設定された画角デ
ータ及び合焦位置データを予め記憶しておき、被写体を
上記複数の被写体距離毎に撮影する際には、予め記憶し
ておいた合焦位置データによって示される位置となるよ
うにレンズの位置を調整することによって合焦を行うと
共に、撮影によって得られる画像の画角が当該画像に対
応する予め記憶しておいた画角データによって示される
画角となるようにズーム倍率を設定することにより、実
際の撮影時における合焦制御に要する時間や、画角の設
定に要する時間を大幅に短縮している。
【0022】このように、請求項2に記載のカメラによ
れば、ファインダー内に設けられると共に合焦対象とす
る撮影位置を示すオートフォーカス・フレームによって
示される撮影位置で、かつ異なる複数の被写体距離毎
に、操作者によって設定された画角に関する画角デー
タ、及び撮影位置に位置した被写体に対して合焦させる
ためのレンズの位置に関する合焦位置データを記憶手段
に記憶しておき、上記複数の被写体距離の各々に位置し
た被写体を被写体距離毎に撮影する際に、被写体が位置
した被写体距離に対応する合焦位置データによって示さ
れる位置となるようにレンズの位置を調整すると共に、
撮影によって得られる画像の画角が当該画像の撮影時に
被写体が位置した被写体距離に対応する画角データによ
って示される画角となるようにズーム倍率を設定してい
るので、実際の撮影時における合焦制御に要する時間
や、画角の設定に要する時間を大幅に短縮することがで
き、この結果として撮影時における被写体に対する追従
性能を向上することができる。
【0023】なお、請求項3記載の発明のように、請求
項1又は請求項2記載の発明における前記ズーム倍率設
定手段は、光学ズーム及び電子ズームの少なくとも一方
のズーム倍率を設定するものとすることができる。ここ
で、光学ズームによってズーム倍率を設定する場合は撮
影時にレンズによるズーム倍率を設定し、電子ズームに
よってズーム倍率を設定する場合は撮影によって得られ
たデジタル画像データに対してズーム倍率を設定し、光
学ズーム及び電子ズームの双方のズーム倍率を設定する
場合は撮影時にレンズによるズーム倍率を設定すると共
に撮影によって得られたデジタル画像データに対してズ
ーム倍率を設定する。
【0024】光学ズームによってズーム倍率を設定する
場合は、予め記憶しておいた画角データに基づいて撮影
時における画角が設定されるので、撮影時における画角
設定のために要する時間を大幅に短縮することができ、
電子ズームによってズーム倍率を設定する場合には、撮
影時には画角の設定を行わないので、撮影時における画
角設定のために要する時間を無くすることができる。
【0025】また、請求項4記載のカメラは、請求項1
乃至請求項3の何れか1項記載の発明において、前記記
憶手段は、更に前記操作者によって設定された撮影順序
を示す順序データを記憶し、前記合焦手段は、前記記憶
手段に記憶された順序データによって示される撮影順序
に従って前記レンズの位置を調整するものである。
【0026】請求項4に記載のカメラによれば、画角デ
ータ及び合焦位置データに加えて、操作者によって設定
された撮影順序を示す順序データが記憶手段によって記
憶され、合焦手段により、記憶手段に記憶された順序デ
ータによって示される撮影順序に従ってレンズの位置が
調整される。
【0027】このように、請求項4に記載のカメラによ
れば、請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の発明と
同様の効果を奏することができると共に、記憶手段によ
り、更に操作者によって設定された撮影順序を示す順序
データを記憶しておき、当該記憶手段に記憶された順序
データによって示される撮影順序に従ってレンズの位置
を調整しているので、複数の撮影を予め操作者によって
設定された撮影順序に従って行うことができる。
【0028】また、請求項5記載のカメラは、請求項1
乃至請求項4の何れか1項記載の発明に対し、前記合焦
手段によって調整された前記レンズの位置によって合焦
される位置に位置した被写体を検出する被写体検出手段
と、前記被写体検出手段によって被写体が検出されたタ
イミングに基づいて撮影タイミングを導出する撮影タイ
ミング導出手段と、を更に備えたものである。
【0029】請求項5に記載のカメラによれば、合焦手
段によって調整されたレンズの位置によって合焦される
位置に位置した被写体が被写体検出手段によって検出さ
れ、検出されたタイミングに基づいて撮影タイミングが
撮影タイミング導出手段によって導出される。
【0030】このように、請求項5に記載のカメラによ
れば、請求項1乃至請求項4の何れか1項記載の発明と
同様の効果を奏することができると共に、合焦手段によ
って調整されたレンズの位置によって合焦される位置に
位置した被写体を検出し、検出したタイミングに基づい
て撮影タイミングを導出しているので、被写体を的確な
タイミングで撮影することができる。
【0031】また、請求項6記載のカメラは、請求項5
記載の発明に対して、前記被写体が動体であるとき、当
該被写体の移動速度又は移動加速度を予測する動体予測
手段を更に備え、前記撮影タイミング導出手段は、前記
被写体が検出されたタイミング、及び前記動体予測手段
によって予測された移動速度又は移動加速度に基づいて
前記撮影タイミングを導出するものである。
【0032】請求項6に記載のカメラによれば、被写体
が動体であるとき、当該被写体の移動速度又は移動加速
度が動体予測手段によって予測され、撮影タイミング導
出手段により、被写体が検出されたタイミング、及び動
体予測手段によって予測された移動速度又は移動加速度
に基づいて撮影タイミングが導出される。
【0033】このように、請求項6に記載のカメラによ
れば、被写体が動体であるとき、当該被写体の移動速度
又は移動加速度を予測し、被写体が検出されたタイミン
グ、及び予測した移動速度又は移動加速度に基づいて撮
影タイミングを導出しているので、被写体を、より的確
なタイミングで撮影することができる。
【0034】また、請求項7記載のカメラは、請求項6
記載の発明において、前記動体予測手段によって予測さ
れた被写体の移動速度又は移動加速度に基づいて前記レ
ンズの位置の調整速度を変更する調整速度変更手段を更
に備えたものである。
【0035】請求項7に記載のカメラによれば、調整速
度変更手段により、動体予測手段によって予測された被
写体の移動速度又は移動加速度に基づいてレンズの位置
の調整速度が変更される。なお、具体的には、移動速度
が速いほど調整速度を速くし、移動加速度が増加傾向に
ある場合に調整速度を、それまでより速くなるように変
更する。
【0036】このように、請求項7に記載のカメラによ
れば、予測された被写体の移動速度又は移動加速度に基
づいてレンズの位置の調整速度を変更しているので、撮
影時における被写体に対する追従性能を、より向上する
ことができる。
【0037】また、請求項8記載のカメラは、請求項5
乃至請求項7の何れか1項記載の発明において、撮影動
作の開始から実際に撮影が行われるまでのタイムラグを
予測するタイムラグ予測手段を更に備え、前記撮影タイ
ミング導出手段は、前記タイムラグ予測手段によって予
測されたタイムラグに相当する時間を差し引いて前記撮
影タイミングを導出するものである。
【0038】請求項8に記載のカメラによれば、撮影動
作の開始から実際に撮影が行われるまでのタイムラグが
タイムラグ予測手段によって予測され、撮影タイミング
導出手段により、上記タイムラグ予測手段によって予測
されたタイムラグに相当する時間が差し引かれて撮影タ
イミングが導出される。
【0039】このように、請求項8に記載のカメラによ
れば、請求項5乃至請求項7の何れか1項記載の発明と
同様の効果を奏することができると共に、撮影動作の開
始から実際に撮影が行われるまでのタイムラグを予測
し、撮影タイミング導出手段により、上記予測したタイ
ムラグに相当する時間を差し引いて撮影タイミングを導
出しているので、被写体を、より的確なタイミングで撮
影することができる。
【0040】また、請求項9記載のカメラは、請求項5
乃至請求項8の何れか1項記載の発明において、前記撮
影タイミング導出手段によって導出された撮影タイミン
グに基づくタイミングで操作者に対してシャッター・ボ
タンを操作する旨を明示する明示手段を更に備えたもの
である。
【0041】請求項9に記載のカメラによれば、明示手
段により、撮影タイミング導出手段によって導出された
撮影タイミングに基づくタイミングで操作者に対してシ
ャッター・ボタンを操作する旨が明示される。
【0042】このように、請求項9に記載のカメラによ
れば、請求項5乃至請求項8の何れか1項記載の発明と
同様の効果を奏することができると共に、撮影タイミン
グ導出手段によって導出された撮影タイミングに基づく
タイミングで操作者に対してシャッター・ボタンを操作
する旨を明示しているので、操作者による手動操作によ
り、被写体を的確なタイミングで撮影することができ
る。
【0043】なお、請求項10記載の発明のように、請
求項9記載の発明において、前記明示手段は、シャッタ
ー・ボタンを操作する旨を明示したタイミングから操作
者によってシャッター・ボタンが操作されるまでの時間
だけ前記撮影タイミング導出手段によって導出された撮
影タイミングから遡ったタイミングで前記シャッター・
ボタンを操作する旨を明示することが好ましい。
【0044】これによって、操作者によって被写体を、
より的確なタイミングで撮影することができる。
【0045】また、請求項11記載のカメラは、請求項
1乃至請求項10の何れか1項記載の発明において、前
記合焦手段は、被写体までの距離に対応する被写界深度
の範囲内となるように前記レンズの位置を調整するもの
である。
【0046】請求項11に記載のカメラによれば、本発
明における合焦手段により、被写体までの距離に対応す
る被写界深度の範囲内となるようにレンズの位置が調整
される。
【0047】すなわち、本発明では、被写体までの距離
に対応する被写界深度の範囲内を合焦の許容範囲として
適用しており、これによって、当該許容範囲を設けずに
合焦制御を行う場合に比較して短時間で合焦制御を終了
することができるようにしている。
【0048】このように、請求項11に記載のカメラに
よれば、請求項1乃至請求項10の何れか1項記載の発
明と同様の効果を奏することができると共に、被写体ま
での距離に対応する被写界深度の範囲内となるようにレ
ンズの位置を調整しているので、短時間で合焦制御を終
了することができる。
【0049】また、請求項12記載のカメラは、請求項
1乃至請求項11の何れか1項記載の発明において、測
光して測光データを得るための測光手段と、前記測光手
段により撮影時に得られた測光データに基づいて、当該
撮影によって得られた画像の露出補正を施す露出補正手
段と、を更に備えたものである。
【0050】請求項12に記載のカメラによれば、露出
補正手段によって、測光手段により撮影時に得られた測
光データに基づいて、当該撮影によって得られた画像の
露出補正が施される。
【0051】このように、請求項12に記載のカメラに
よれば、請求項1乃至請求項11の何れか1項記載の発
明と同様の効果を奏することができると共に、撮影時に
得られた測光データに基づいて、当該撮影によって得ら
れた画像の露出補正を施しているので、撮影によって得
られた画像の品質を向上することができる。
【0052】更に、請求項13記載のカメラは、請求項
1乃至請求項12の何れか1項記載の発明において、撮
影によって得られた複数の画像を合成する画像合成手段
を更に備えたものである。
【0053】請求項13に記載のカメラによれば、撮影
によって得られた複数の画像が画像合成手段によって合
成される。
【0054】このように、請求項13に記載のカメラに
よれば、請求項1乃至請求項12の何れか1項記載の発
明と同様の効果を奏することができると共に、撮影によ
って得られた複数の画像を合成しているので、複数回の
撮影によって得られた画像の多重露光を実現することが
できる。
【0055】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明を
デジタルカメラに適用した場合の実施の形態について詳
細に説明する。
【0056】〔第1実施形態〕まず、図1を参照して、
本実施の形態に係るデジタルカメラ10の構成を説明す
る。
【0057】同図に示すように、本実施の形態に係るデ
ジタルカメラ10は、被写体像を結像させるためのレン
ズ20と、レンズ20の光軸後方に配設されたCCD
(Charge Coupled Device)30と、デジタルカメラ1
0の全体的な制御を司る主制御部40と、撮影の際に操
作者(撮影者)によって押圧操作されるシャッター・ボ
タン56Aと、操作者によって所望の撮影モードや再生
モードを設定するためのモード切換スイッチ56Bと、
操作者に対してシャッター・ボタン56Aの操作タイミ
ングを明示する際に鳴動されるブザー56Cと、撮影時
の光量を検出して測光信号を出力する測光センサ56D
と、後述するオートフォーカス・フレームを選択するた
めのAFフレーム選択ボタン56Eと、撮影時のズーム
倍率を変更する際にスライド操作されるズーム・キー5
6Fと、当該デジタルカメラ10の撮影によって得られ
た画像や各種情報を表示するための液晶ディスプレイ8
0と、レンズ20による焦点距離を変化させるためのズ
ーミングモータ58Aと、焦点調整用の焦点調整モータ
58Bと、を含んで構成されている。
【0058】なお、主制御部40は1チップLSI(La
rge Scale Integrated circuit)として構成されてお
り、これによってデジタルカメラ10の小型化、高信頼
性化、及び低コスト化が図られている。
【0059】一方、主制御部40は、入力されたアナロ
グ信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ42
と、主制御部40の制御を司るCPU(中央演算処理装
置)44と、CPU44によるプログラムの実行時にお
けるワークエリアや撮影によって得られたデジタル画像
データの一時記憶手段等として用いられるRAM46
と、各種プログラム、パラメータ、変換テーブル等を記
憶したROM48と、上記デジタル画像データの輝度信
号と色信号への変換や、この輝度信号と色信号に対する
圧縮・伸張、デジタル画像データによって示される画像
の明るさの調整等の各種画像処理を行う画像処理回路5
0と、液晶ディスプレイ80に対する表示を制御する表
示制御部52と、スマートメディア、ICカード、CD
−R、CD−RW等の外部記憶媒体90に対する各種情
報の書き込みや当該外部記憶媒体90に書き込まれてい
る各種情報の読み出しを制御する通信制御部54と、イ
ンタフェース部(以下、「I/F部」という。)56
と、モータ・ドライバ58と、がバスを介して相互に接
続されて構成されている。
【0060】A/Dコンバータ42にはCCD30の出
力端が接続されており、主制御部40では撮影時にCC
D30によって得られた被写体像を示すアナログ画像信
号がデジタル画像データとして取り扱われる。また、表
示制御部52には前述の液晶ディスプレイ80が接続さ
れており、液晶ディスプレイ80は表示制御部52の制
御下で作動する。
【0061】一方、I/F部56には前述のシャッター
・ボタン56A、モード切換スイッチ56B、ブザー5
6C、測光センサ56D、AFフレーム選択ボタン56
E、及びズーム・キー56Fが接続されている。従っ
て、CPU44は、操作者によるシャッター・ボタン5
6Aの押圧操作状態、モード切換スイッチ56Bに対す
るモードの設定状態、AFフレーム選択ボタン56Eに
よるオートフォーカス・フレームの選択状態、及びズー
ム・キー56Fに対するスライド操作状態を検知するこ
とができると共に、ブザー56Cに対する鳴動制御を行
うことができ、かつ測光センサ56Dから出力された測
光信号を受信することができる。
【0062】また、モータ・ドライバ58には前述のズ
ーミングモータ58A及び焦点調整モータ58Bが接続
されている。本実施の形態に係るレンズ20は複数枚の
レンズを有し、焦点距離の変更(変倍)が可能なズーム
レンズとして構成されており、図示しないレンズ駆動機
構を備えている。このレンズ駆動機構にズーミングモー
タ58A及び焦点調整モータ58Bは含まれるものであ
り、ズーミングモータ58A及び焦点調整モータ58B
は各々CPU44の制御下でモータ・ドライバ58から
供給された駆動信号によって駆動される。
【0063】CPU44は、光学ズーム倍率を変更する
際にはズーミングモータ58Aを駆動制御してレンズ2
0の焦点距離を変化させる。なお、レンズ20の焦点距
離は、操作者によるレンズ20の手動操作によっても変
更することができる。このようなレンズ20の焦点距離
を示すデータ(以下、「焦点距離データ」という。)は
画角を示すものであり、本発明の画角データに相当す
る。
【0064】また、CPU44は、CCD30によって
読み取られた画像のコントラストが最大となるように焦
点調整モータ58Bを駆動制御することによって合焦制
御を行う。すなわち、本実施の形態に係るデジタルカメ
ラ10では、合焦制御として、読み取られた画像のコン
トラストが最大となるようにレンズ20の位置を設定す
る、所謂TTL(Through The Lens)方式を採用してお
り、オートフォーカス・フレームによって示される撮影
位置に被写体が位置した状態でシャッター・ボタン56
Aを半押しすることによって、自動的に合焦制御が為さ
れるように構成されている。
【0065】なお、本実施の形態に係る焦点調整モータ
58Bはパルスモータによって構成されており、合焦制
御によって設定されたレンズ20の位置を、レンズ20
の機械的な原点からの移動量に対応する焦点調整モータ
58Bの駆動パルス数で表わすことができる。このとき
の駆動パルス数が本発明の合焦位置データに相当するも
のであり、以下の説明では当該駆動パルス数を合焦位置
データという。
【0066】同様に、本実施の形態に係るズーミングモ
ータ58Aもパルスモータによって構成されている。
【0067】また、本実施の形態に係るデジタルカメラ
10には、ズーミングモータ58Aの駆動によって被写
体像をズーミングする光学ズーム機能に加えて、A/D
コンバータ42を介して取得されたデジタル画像データ
に対する演算によって被写体像をズーミングする電子ズ
ーム機能(デジタルズーム機能)が備えられている。
【0068】次に、本実施の形態に係るオートフォーカ
ス・フレーム(以下、「AFフレーム」という。)につ
いて説明する。本実施の形態に係るAFフレーム34
は、図2に示すように、デジタルカメラ10に設けられ
たファインダー32内で目視可能な状態に複数(本実施
の形態では、マトリクス状に3×3個の合計9個)設け
られている。AFフレーム34は合焦対象とする撮影位
置を示すものであり、デジタルカメラ10は、各AFフ
レーム34によって示される撮影位置の各々について、
各撮影位置に位置した被写体に対し合焦することができ
るように構成されている。また、各AFフレーム34
は、必要に応じ、CPU44の制御によって視覚的に発
光された状態とすることができる。
【0069】ところで、本実施の形態に係るデジタルカ
メラ10では、撮影時のモードとして、1枚ずつ撮影を
行う通常モード、及び連続して撮影を行う連写モードの
何れかが操作者によって選択可能に構成されており、こ
の設定はモード切換スイッチ56Bの操作によって行う
ことができる。
【0070】また、本実施の形態に係るデジタルカメラ
10では、連写モードが設定された場合に、連写の際の
各撮影毎に、どのAFフレーム34を適用して撮影を行
うかをAFフレーム選択ボタン56Eを用いた操作によ
って予め設定(プログラム)することができる。すなわ
ち、AFフレーム選択ボタン56Eを押下し続けるとフ
ァインダー32に設けられた9個のAFフレーム34が
1個ずつ所定時間(本実施の形態では、1秒)毎に順に
発光し、所望のAFフレーム34が発光したときにAF
フレーム選択ボタン56Eの押下状態を解除することに
より、当該所望のAFフレーム34を設定することがで
きる。
【0071】また、上記連写モードの設定時には、連写
の際の各撮影毎に、シャッター・ボタン56Aを押圧操
作するタイミングを操作者に明示することによって当該
操作者のシャッター・ボタン56Aへの押圧操作による
撮影(マニュアル撮影)をアシストするレリーズアシス
トモード、及び連写の際の各撮影を自動的に行うオート
レリーズモードの何れかが操作者によって選択可能に構
成されており、この設定もモード切換スイッチ56Bの
操作によって行うことができる。
【0072】更に、上記連写モードの設定時には、連写
によって得られる複数の画像の各々に対し、画角(本実
施の形態では、レンズ20による焦点距離、又は電子ズ
ームを行う場合の電子ズーム倍率)を個別に設定するこ
とができるズームブラケットモード、及び画角の設定を
行わない非ズームブラケットモードの何れかが操作者に
よって選択可能に構成されると共に、連写によって得ら
れた複数の画像を液晶ディスプレイ80又はファインダ
ー32に表示(再生)する際に、当該複数の画像を合成
して1枚の画像として表示する多重露光モード、及び当
該複数の画像を合成せずに1枚ずつ表示する非多重露光
モードの何れかが操作者によって選択可能に構成されて
おり、これらの設定もモード切換スイッチ56Bの操作
によって行うことができる。
【0073】以下、図3及び図4を参照して、AFフレ
ーム34のプログラム、ズームブラケットモード、非ズ
ームブラケットモード、多重露光モード、及び非多重露
光モードについて説明する。
【0074】図3(A)には、非ズームブラケットモー
ドで、すなわち同一の画角でデジタルカメラ10からの
距離が各々異なる3人の被写体(走者)を連写すること
によって得られた3枚の画像が示されている。ここで、
図3(A)の左端の画像がデジタルカメラ10の最も遠
くに位置する被写体を撮影したものであり、右端の画像
がデジタルカメラ10の最も近くに位置する被写体を撮
影したものである。このように、非ズームブラケットモ
ードでは、ズーム・キー56Fの操作によって設定され
ている光学ズーム倍率に応じた同一の画角で全ての被写
体の撮影が行われる。
【0075】ここで、ズームブラケットモードで連写を
行う場合に操作者は、連写の際の各撮影毎に、どのAF
フレーム34を適用して撮影を行うかをAFフレーム選
択ボタン56Eを用いた操作によって予め設定(プログ
ラム)する。図3(B)には、このときの設定状態例が
模式的に示されており、同図に示す例では、左端の画像
から順に、左上のAFフレーム34、中央のAFフレー
ム34、右上のAFフレーム34が設定されている。ま
た、このとき操作者は、設定したAFフレーム34毎
に、前述の焦点距離データ及び合焦位置データを設定す
る。
【0076】なお、上記焦点距離データは、操作者によ
ってレンズ20を手動で操作するか、又はズーム・キー
56Fの操作によって設定することができる。また、上
記合焦位置データは、対応させるAFフレーム34上に
被写体が位置した状態でシャッター・ボタン56Aを半
押しすることによって設定することができる。
【0077】図3(C)には、ズームブラケットモード
で連写を行う場合で、かつ操作者によって各被写体の大
きさが略同一となるように焦点距離データが設定された
場合の、連写によって得られた画像が示されている。同
図に示すように、この場合は、互いに異なる距離に位置
する複数の被写体が略同一の大きさとなる画像が得られ
ることになる。
【0078】一方、図4(A)には、被写体が遠方から
当該デジタルカメラ10付近まで走ってくる1人の走者
であり、AFフレーム34を順に右上、中央、左下と設
定(プログラム)し、多重露光モードを設定すると共
に、非ズームブラケットモードを設定した場合の連写に
よって得られた画像例が示されている。同図に示すよう
に、この場合は、被写体が近づくに従って被写体が大き
くなるような1枚の画像が得られる。
【0079】ここで、ズームブラケットモードを設定す
ると共に、焦点距離データを各位置に位置する被写体の
大きさを中央のAFフレーム34によって示される位置
に位置するときの大きさと略同一の大きさとなるように
設定した場合、図4(B)に示すように、全ての位置に
位置する被写体の大きさを略同一の大きさとした1枚の
画像が得られることになる。
【0080】なお、本実施の形態に係るデジタルカメラ
10では、不図示のズーム設定スイッチにより、ズーム
ブラケットモードの設定時において適用するズーム機能
として、光学ズーム機能及び電子ズーム機能の何れかを
設定することができる。
【0081】外部記憶媒体90が本発明の記憶手段に、
測光センサ56Dが本発明の測光手段に、各々相当す
る。
【0082】次に、本実施の形態に係るデジタルカメラ
10の作用を説明する。まず、図5を参照して、デジタ
ルカメラ10によって実行される撮影処理について説明
する。なお、図5は、操作者によって当該デジタルカメ
ラ10の電源スイッチ(図示省略)がオンされ、撮影処
理の実行を指示するための撮影スイッチ(図示省略)が
操作された際にデジタルカメラ10のCPU44によっ
て実行される撮影処理プログラムの処理の流れを示すフ
ローチャートであり、該プログラムは予めROM48に
記憶されている。また、ここでは、予め操作者により、
撮影モードとして通常モード及び連写モードの何れかが
モード切換スイッチ56Bによって設定されると共に、
連写モードが設定された場合に、レリーズアシストモー
ド及びオートレリーズモードの何れか、及びズームブラ
ケットモード及び非ズームブラケットモードの何れかが
モード切換スイッチ56Bによって設定され、かつ不図
示のズーム設定スイッチによって光学ズーム機能及び電
子ズーム機能の何れかが設定されていることを前提に説
明する。更に、ここでは、被写体が動体である場合につ
いて説明する。
【0083】同図のステップ100では、操作者によっ
て設定されている撮影モードが連写モードであるか否か
をモード切換スイッチ56Bの設定状態に基づいて判定
し、否定判定の場合は通常モードが設定されているもの
とみなしてステップ102へ移行し、1枚ずつ撮影を行
う通常モード処理を実行する。なお、この通常モード処
理は、従来のデジタルカメラによって行われている処理
と同様の処理であるので、ここでの詳細な説明は省略す
る。
【0084】一方、上記ステップ100において肯定判
定された場合、すなわち、操作者によって設定された撮
影モードが連写モードであると判定された場合にはステ
ップ104へ移行して、これ以降、連写モード処理を実
行する。
【0085】すなわち、ステップ104では、初期設定
として変数nに‘1’を代入し、次のステップ106で
は、操作者によるシャッター・ボタン56Aの半押し待
ちを行う。
【0086】ここで、操作者は、連写を行う際の第n番
目の撮影時に、どのAFフレーム34を適用して撮影を
行うかをAFフレーム選択ボタン56Eを用いた操作に
よって設定した後、ズームブラケットモードで撮影を行
う場合は当該AFフレーム34に対応する焦点距離デー
タ(画角)を操作者によるレンズ20の手動での操作、
又はズーム・キー56Fの操作によって設定した後、ズ
ームブラケットモード、非ズームブラケットモードの如
何にかかわらず、当該AFフレーム34に対応する合焦
位置データを当該AFフレーム34上に被写体が位置し
た状態でシャッター・ボタン56Aを半押しすることに
よって設定する。これによって、操作者によって設定さ
れた第n番目の撮影に適用するAFフレーム34を示す
AFフレームデータ(本発明の「順序データ」に相
当)、合焦位置データ、及びズームブラケットモードが
設定された場合の焦点距離データがCPU44に入力さ
れると共に、上記ステップ106が肯定判定となってス
テップ108に移行する。なお、本実施の形態では、上
記AFフレームデータとして、対応するAFフレーム3
4にユニークに割り振られたID番号(Identification
Number)を適用する。
【0087】ステップ108では、操作者によってズー
ムブラケットモードが設定されているか否かをモード切
換スイッチ56Bの設定状態に基づいて判定し、否定判
定の場合は非ズームブラケットモードが設定されている
ものとみなしてステップ110へ移行し、操作者によっ
て設定された第n番目の撮影に適用するAFフレーム3
4を示すAFフレームデータと、当該AFフレームデー
タによって示されるAFフレーム34に対応する合焦位
置データをRAM46の所定領域に記憶した後にステッ
プ114に移行する。
【0088】一方、上記ステップ108において肯定判
定された場合、すなわち、操作者によってズームブラケ
ットモードが設定されていると判定された場合にはステ
ップ112へ移行し、操作者によって設定された第n番
目の撮影に適用するAFフレーム34を示すAFフレー
ムデータと、当該AFフレームデータによって示される
AFフレーム34に対応する合焦位置データ及び焦点距
離データとをRAM46の所定領域に記憶した後にステ
ップ114に移行する。
【0089】ステップ114では、ステップ106〜ス
テップ112の処理が連写の際の全ての撮影について終
了したか否かを判定し、否定判定の場合はステップ11
6へ移行して変数nの値を1だけインクリメントした後
に上記ステップ106へ戻り、肯定判定となった時点で
ステップ118に移行する。
【0090】ステップ106〜ステップ116の繰り返
し処理によって、連写の際の全ての撮影について、適用
するAFフレーム34を示すAFフレームデータに対応
付けられた状態で合焦位置データがRAM46に記憶さ
れると共に、ズームブラケットモードが設定されている
場合には、当該AFフレームデータに対応付けられた状
態で焦点距離データがRAM46に記憶されることにな
る。
【0091】ステップ118では、操作者によってオー
トレリーズモードが設定されているか否かをモード切換
スイッチ56Bの設定状態に基づいて判定し、否定判定
の場合はレリーズアシストモードが設定されているもの
とみなしステップ120へ移行してレリーズアシストモ
ード処理を実行する。
【0092】以下、図6を参照して、本実施の形態に係
るレリーズアシストモード処理について説明する。な
お、図6は、このときCPU44によって実行されるレ
リーズアシストモード処理プログラムの処理の流れを示
すフローチャートであり、該プログラムもROM48に
予め記憶されている。
【0093】同図のステップ200では、初期設定とし
て変数nに‘1’を代入し、次のステップ202で、本
レリーズアシストモード処理が操作者によって設定され
たAFフレームデータによって示される全てのAFフレ
ーム34について終了したか否かを判定し、肯定判定の
場合は本レリーズアシストモード処理を終了し、否定判
定の場合にはステップ204へ移行する。
【0094】ステップ204では、第n番目の撮影に適
用するAFフレーム34を示すAFフレームデータに対
応付けられて記憶されている合焦位置データをRAM4
6から読み出すと共に、当該AFフレームデータに対応
付けられて焦点距離データが記憶されている場合の当該
焦点距離データを読み出し、レンズ20の位置を読み出
した合焦位置データによって示される位置とするための
焦点調整モータ58Bの駆動制御を開始すると共に、焦
点距離データを読み出した場合で、かつ操作者によって
光学ズーム機能が設定されている場合の当該焦点距離デ
ータによって示される焦点距離とするためのズーミング
モータ58Aの駆動制御を開始する。これによって、レ
ンズ20は、第n番目の撮影に適用するAFフレーム3
4の予め操作者によって設定されたレンズ位置への移動
が開始されることになる。
【0095】次のステップ206では、測光センサ56
Dから入力されている測光信号によって示される光量
(以下、「測光データ」という。)に基づいて既存のア
ルゴリズムに従って露出(絞りとシャッター速度)を決
定し設定すると共に、上記ステップ204で読み出した
合焦位置データによって示される被写体までの距離に基
づいて被写界深度を導出する。
【0096】なお、上記被写界深度の導出は、予め被写
体までの距離と被写界深度との関係を示す変換テーブル
をROM48に記憶しておき、当該変換テーブルを用い
て行う。
【0097】次のステップ208では、レンズ20の位
置が、上記ステップ206で導出した被写界深度の範囲
内に対応する位置となり、かつ上記ステップ204で焦
点距離データを読み出した場合の当該焦点距離データに
よって示される焦点距離となった時点で焦点調整モータ
58B及びズーミングモータ58Aの駆動制御を停止す
ることにより、レンズ20の移動を停止する。このよう
に、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、被写
界深度の範囲内を合焦設定の許容範囲として適用してい
るので、当該許容範囲を設けずに合焦設定を行う場合に
比較して短時間で合焦設定を終了することができ、この
結果として、より高速な連写を実現することができる。
【0098】次のステップ210では、第n番目の撮影
に適用するAFフレーム34によって示される撮影領域
内での被写体の検出を行う。なお、本実施の形態に係る
デジタルカメラ10では、この被写体の検出を、第n番
目の撮影に適用するAFフレーム34によって示される
撮影領域に対応するCCD30の撮像領域によって読み
取られた画像のコントラスト値が急峻に変化することを
検出することによって行う。なお、この検出方法を適用
することにより、被写体がAFフレーム34によって示
される撮影領域の端部近傍に位置した時間に当該被写体
を検出することができる。
【0099】被写体が検出されると、次のステップ21
2では、被写体の移動速度を上記ステップ210におい
て被写体が検出された際の上記コントラスト値の変化の
傾きに基づいて予測する。すなわち、当該コントラスト
値の変化の傾きが大きいほど被写体の移動速度は速い、
という性質があるため、当該傾きの大きさから一意的に
被写体の移動速度を予測することができる。なお、本ス
テップ212の処理を連写の際の第1番目の撮影に適用
するAFフレーム34を対象として行う場合は、以上の
ようにコントラスト値の変化の傾きに基づいて被写体の
移動速度の予測を行うが、本ステップ212の処理を連
写の際の第2番目以降の撮影に適用するAFフレーム3
4を対象として行う場合には、このときの被写体の移動
速度の予測値と、それ以前に本ステップ212の処理に
よって得られた他のAFフレーム34を対象としたとき
の被写体の移動速度の予測値との差分に基づいて、当該
被写体の移動加速度を得るようにする。
【0100】また、本ステップ212では、予測した被
写体の移動速度が速いほどズーミングモータ58A及び
焦点調整モータ58Bの駆動に用いるパルス信号の周波
数が高くなるようにモータ・ドライバ58に設定し、予
測した被写体の移動加速度が増加傾向にある場合には当
該パルス信号の周波数が、それまでより高くなるように
モータ・ドライバ58に設定する。これによって、被写
体の移動速度が速いほどズーミングモータ58A及び焦
点調整モータ58Bの回転速度を速くすることができ、
また、被写体の移動加速度が増加傾向にある場合にはズ
ーミングモータ58A及び焦点調整モータ58Bの回転
速度をそれまでより速くすることができ、被写体の移動
状態に応じてズーミング及び合焦制御の速度を設定する
ことができる。
【0101】また、ステップ212では、予測した被写
体の移動速度又は移動加速度、上記ステップ206で決
定した露出におけるシャッター速度等に基づいて、操作
者によってシャッター・ボタン56Aが押圧操作されて
から実際に撮影が行われる(露光される)までに要する
タイムラグを予測する。
【0102】更に、ステップ212では、測光センサ5
6Dから入力されている測光信号によって示される測光
データを再度計測し、計測した測光データに基づいて上
記ステップ206で決定した露出を補正する。
【0103】次のステップ214では、第n番目の撮影
に適用するAFフレーム34の中心位置に被写体が位置
する時間を予測し、予測した時間から上記ステップ21
2によって得られたタイムラグに相当する時間を遡った
時間において、操作者に対してシャッター・ボタン56
Aを押圧操作するタイミングを明示するように、撮影に
適用するAFフレーム34を発光させると共にブザー5
6Cを所定時間(本実施の形態では、0.1秒)だけ鳴
動させる。これに応じて操作者はシャッター・ボタン5
6Aを押圧操作する。これにより、撮影に適用するAF
フレーム34の略中心位置に位置したタイミングで被写
体の撮影が為されると共に、ステップ216が肯定判定
となってステップ218へ移行する。
【0104】ここで、上記AFフレーム34の中心位置
に被写体が位置する時間の予測は、上記ステップ210
において当該被写体が検出された時間に対して、上記ス
テップ212によって得られた当該被写体の移動速度又
は移動加速度に基づいて決定される当該被写体のAFフ
レーム34によって示される撮影領域の端部位置から中
心位置への移動に要する時間を加算することによって行
う。
【0105】なお、この撮影によってCCD30からA
/Dコンバータ42を介して入力されたデジタル画像デ
ータは、画像処理回路50によって輝度信号と色信号へ
変換され、所定の圧縮方式(本実施の形態ではJPEG
(Joint Photographic coding Experts Group))にて
圧縮された後にRAM46の所定領域に記憶される。
【0106】このように、本実施の形態に係るデジタル
カメラ10では、AFフレーム34の発光及びブザー5
6Cの鳴動に応じて操作者がシャッター・ボタン56A
の押圧操作を行っているので、上記ステップ212にお
いて予測するタイムラグには、AFフレーム34の発光
及びブザー56Cの鳴動が為されてから操作者がシャッ
ター・ボタン56Aを押圧操作するまでの時間(以下、
「反応時間」という。)も含めることが好ましく、本実
施の形態に係るデジタルカメラ10では、上記タイムラ
グに反応時間も含めるようにしている。これによって、
より的確なタイミングで撮影を行うことができるように
なる。なお、上記反応時間としては、予め多数の被験者
における当該反応時間を実験によって得て、この値の平
均値を適用する方法や、当該デジタルカメラ10の操作
者の上記反応時間を学習しておき、これによって得られ
た複数の反応時間の平均値を適用する方法等を例示する
ことができる。
【0107】ステップ218では、操作者によるシャッ
ター・ボタン56Aの押圧操作に応じた撮影によって得
られた被写体のデジタル画像データ(ここでは、画像処
理回路50によって圧縮された画像データ)をRAM4
6の所定領域から読み出して外部記憶媒体90の所定領
域に記憶すると共に、記憶したデジタル画像データに対
応付けて、当該撮影時の測光データ、操作者によって光
学ズーム機能が設定されている場合の焦点距離データ、
操作者によって電子ズーム機能が設定されている場合の
上記デジタル画像データによって示される画像の画角を
当該画像に対応する焦点距離データによって示される画
角とすることができる電子ズーム倍率を示す電子ズーム
倍率データ、及び撮影に適用したAFフレーム34を示
すAFフレームデータを、外部記憶媒体90に記憶す
る。なお、以下の説明では、外部記憶媒体90に記憶す
るデジタル画像データ、測光データ、焦点距離データ又
は電子ズーム倍率データ、及びAFフレームデータを
「撮影データ」と総称する。
【0108】撮影データの外部記憶媒体90への記憶が
終了するとステップ220に移行し、変数nの値を1だ
けインクリメントした後に上記ステップ202へ戻る。
これによって、上記ステップ204〜ステップ218の
処理が操作者によって設定されたAFフレームデータに
よって示される全てのAFフレーム34について終了す
るまで繰り返して実行され、その後に本レリーズアシス
トモード処理が終了することになる。
【0109】本レリーズアシストモード処理によって、
操作者により非ズームブラケットモード、又はズームブ
ラケットモードでかつ電子ズーム機能が設定されていた
場合には、操作者によって設定(プログラム)されたA
Fフレームデータによって示される全てのAFフレーム
34について、AFフレーム34によって示される撮影
領域の略中心位置に位置した被写体の撮影が、操作者に
よって設定された合焦状態で、かつ撮影時点で設定され
ている光学ズーム倍率で行われ、これによって得られた
デジタル画像データが圧縮された状態で外部記憶媒体9
0に記録されると共に、当該デジタル画像データに対応
付けられた状態で、対応する測光データ、電子ズーム機
能が設定されていた場合の電子ズーム倍率データ、及び
AFフレームデータが外部記憶媒体90に記憶されるこ
とになる。
【0110】これに対し、操作者によりズームブラケッ
トモードでかつ光学ズーム機能が設定されていた場合に
は、操作者によって設定(プログラム)されたAFフレ
ームデータによって示される全てのAFフレーム34に
ついて、AFフレーム34によって示される撮影領域の
略中心位置に位置した被写体の撮影が、操作者によって
設定された合焦状態かつ光学ズーム倍率で行われ、これ
によって得られたデジタル画像データが圧縮された状態
で外部記憶媒体90に記録されると共に、当該デジタル
画像データに対応付けられた状態で、対応する測光デー
タ、焦点距離データ、及びAFフレームデータが外部記
憶媒体90に記憶されることになる。
【0111】一方、撮影処理(図5参照)のステップ1
18において肯定判定された場合にはステップ122へ
移行して操作者によるシャッター・ボタン56Aの押下
待ち(全押し待ち)を行った後にステップ124へ移行
してオートレリーズモード処理を実行する。
【0112】以下、図7を参照して、本実施の形態に係
るオートレリーズモード処理について説明する。なお、
図7は、このときCPU44によって実行されるオート
レリーズモード処理プログラムの処理の流れを示すフロ
ーチャートであり、該プログラムもROM48に予め記
憶されている。
【0113】同図のステップ300では、初期設定とし
て変数nに‘1’を代入し、次のステップ302で、本
オートレリーズモード処理が操作者によって設定された
AFフレームデータによって示される全てのAFフレー
ム34について終了したか否かを判定し、肯定判定の場
合は本オートレリーズモード処理を終了し、否定判定の
場合にはステップ304へ移行する。
【0114】ステップ304では、第n番目の撮影に適
用するAFフレーム34を示すAFフレームデータに対
応付けられて記憶されている合焦位置データをRAM4
6から読み出すと共に、当該AFフレームデータに対応
付けられて焦点距離データが記憶されている場合の当該
焦点距離データを読み出し、レンズ20の位置を読み出
した合焦位置データによって示される位置とするための
焦点調整モータ58Bの駆動制御を開始すると共に、焦
点距離データを読み出した場合で、かつ操作者によって
光学ズーム機能が設定されている場合の当該焦点距離デ
ータによって示される焦点距離とするためのズーミング
モータ58Aの駆動制御を開始する。これによって、レ
ンズ20は、第n番目の撮影に適用するAFフレーム3
4の予め操作者によって設定されたレンズ位置への移動
が開始されることになる。
【0115】次のステップ306では、測光センサ56
Dから入力されている測光信号によって示される測光デ
ータに基づいて既存のアルゴリズムに従って露出を決定
し設定すると共に、上記ステップ304で読み出した合
焦位置データによって示される被写体までの距離に基づ
いて被写界深度を導出する。
【0116】なお、上記被写界深度の導出は、前述のレ
リーズアシストモード処理と同様に、予め被写体までの
距離と被写界深度との関係を示す変換テーブルをROM
48に記憶しておき、当該変換テーブルを用いて行う。
【0117】次のステップ308では、レンズ20の位
置が、上記ステップ306で導出した被写界深度の範囲
内に対応する位置となり、かつ上記ステップ304で焦
点距離データを読み出した場合の当該焦点距離データに
よって示される焦点距離となった時点で焦点調整モータ
58B及びズーミングモータ58Aの駆動制御を停止す
ることにより、レンズ20の移動を停止する。このよう
に、本オートレリーズモード処理においても、被写界深
度の範囲内を合焦設定の許容範囲として適用しているの
で、当該許容範囲を設けずに合焦設定を行う場合に比較
して短時間で合焦設定を終了することができ、この結果
として、より高速な連写を実現することができる。
【0118】次のステップ310では、第n番目の撮影
に適用するAFフレーム34によって示される撮影領域
内での被写体の検出を、前述のレリーズアシストモード
処理のステップ210と同様に行う。
【0119】被写体が検出されると、次のステップ31
2では、被写体の移動速度又は移動加速度を、前述のレ
リーズアシストモード処理と同様に、上記ステップ31
0において被写体が検出された際の上記コントラスト値
の変化の傾きに基づいて予測する。
【0120】また、本ステップ312でも、予測した被
写体の移動速度が速いほどズーミングモータ58A及び
焦点調整モータ58Bの駆動に用いるパルス信号の周波
数が高くなるようにモータ・ドライバ58に設定し、予
測した被写体の移動加速度が増加傾向にある場合には当
該パルス信号の周波数が、それまでより高くなるように
モータ・ドライバ58に設定する。これによって、被写
体の移動速度が速いほどズーミングモータ58A及び焦
点調整モータ58Bの回転速度を速くすることができ、
また、被写体の移動加速度が増加傾向にある場合にはズ
ーミングモータ58A及び焦点調整モータ58Bの回転
速度をそれまでより速くすることができ、被写体の移動
状態に応じてズーミング及び合焦制御の速度を設定する
ことができる。
【0121】また、ステップ312では、予測した被写
体の移動速度又は移動加速度、上記ステップ306で決
定した露出におけるシャッター速度等に基づいて、操作
者によってシャッター・ボタン56Aが押圧操作されて
から実際に撮影が行われる(露光される)までに要する
タイムラグを予測する。
【0122】更に、ステップ312では、測光センサ5
6Dから入力されている測光信号によって示される測光
データを再度計測し、計測した測光データに基づいて上
記ステップ306で決定した露出を補正する。
【0123】次のステップ314では、第n番目の撮影
に適用するAFフレーム34の中心位置に被写体が位置
する時間を予測し、予測した時間から上記ステップ31
2によって得られたタイムラグに相当する時間を遡った
時間にシャッター・ボタン56Aが押圧操作されたとき
と同様の状態とする。これにより、撮影に適用するAF
フレーム34の略中心位置に位置したタイミングで被写
体の撮影が為される。
【0124】ここで、上記AFフレーム34の中心位置
に被写体が位置する時間の予測は、上記ステップ310
において当該被写体が検出された時間に対して、上記ス
テップ312によって得られた当該被写体の移動速度又
は移動加速度に基づいて決定される当該被写体のAFフ
レーム34によって示される撮影領域の端部位置から中
心位置への移動に要する時間を加算することによって行
う。
【0125】なお、この撮影によってCCD30からA
/Dコンバータ42を介して入力されたデジタル画像デ
ータは、画像処理回路50によって輝度信号と色信号へ
変換され、所定の圧縮方式(本実施の形態ではJPE
G)にて圧縮された後にRAM46の所定領域に記憶さ
れる。
【0126】ステップ316では、上記ステップ314
による撮影によって得られた被写体のデジタル画像デー
タ(ここでは、画像処理回路50によって圧縮された画
像データ)をRAM46の所定領域から読み出して外部
記憶媒体90の所定領域に記憶すると共に、記憶したデ
ジタル画像データに対応付けて、当該撮影時の測光デー
タ、操作者によって光学ズーム機能が設定されている場
合の焦点距離データ、操作者によって電子ズーム機能が
設定されている場合の上記デジタル画像データによって
示される画像の画角を当該画像に対応する焦点距離デー
タによって示される画角とすることができる電子ズーム
倍率を示す電子ズーム倍率データ、及び撮影に適用した
AFフレーム34を示すAFフレームデータ、すなわち
撮影データを外部記憶媒体90に記憶する。
【0127】撮影データの外部記憶媒体90への記憶が
終了するとステップ318に移行し、変数nの値を1だ
けインクリメントした後に上記ステップ302へ戻る。
これによって、上記ステップ304〜ステップ318の
処理が操作者によって設定されたAFフレームデータに
よって示される全てのAFフレーム34について終了す
るまで繰り返して実行され、その後に本オートレリーズ
モード処理が終了することになる。
【0128】本オートレリーズモード処理によって、操
作者により非ズームブラケットモード、又はズームブラ
ケットモードでかつ電子ズーム機能が設定されていた場
合には、操作者によって設定されたAFフレームデータ
によって示される全てのAFフレーム34について、A
Fフレーム34によって示される撮影領域の略中心位置
に位置した被写体の撮影が、操作者によって設定された
合焦状態で、かつ撮影時点で設定されている光学ズーム
倍率で自動的に行われ、これによって得られたデジタル
画像データが圧縮された状態で外部記憶媒体90に記録
されると共に、当該デジタル画像データに対応付けられ
た状態で、対応する測光データ、電子ズーム機能が設定
されていた場合の電子ズーム倍率データ、及びAFフレ
ームデータが外部記憶媒体90に記憶されることにな
る。
【0129】これに対し、操作者によりズームブラケッ
トモードでかつ光学ズーム機能が設定されていた場合に
は、操作者によって設定されたAFフレームデータによ
って示される全てのAFフレーム34について、AFフ
レーム34によって示される撮影領域の略中心位置に位
置した被写体の撮影が、操作者によって設定された合焦
状態かつ光学ズーム倍率で自動的に行われ、これによっ
て得られたデジタル画像データが圧縮された状態で外部
記憶媒体90に記録されると共に、当該デジタル画像デ
ータに対応付けられた状態で、対応する測光データ、焦
点距離データ、及びAFフレームデータが外部記憶媒体
90に記憶されることになる。
【0130】レリーズアシストモード処理におけるステ
ップ204及びステップ208の処理と、オートレリー
ズモード処理におけるステップ304及びステップ30
8の処理が本発明の合焦手段及びズーム倍率設定手段
に、レリーズアシストモード処理におけるステップ21
0の処理と、オートレリーズモード処理におけるステッ
プ310の処理が本発明の被写体検出手段に、レリーズ
アシストモード処理におけるステップ214の処理と、
オートレリーズモード処理におけるステップ314の処
理が本発明の撮影タイミング導出手段に、レリーズアシ
ストモード処理におけるステップ212の処理と、オー
トレリーズモード処理におけるステップ312の処理が
本発明の動体予測手段、調整速度変更手段、及びタイム
ラグ予測手段に、レリーズアシストモード処理における
ステップ214の処理が本発明の明示手段に、各々相当
する。
【0131】次に、図8を参照して、前述の撮影処理に
よって外部記憶媒体90に記録されたデジタル画像デー
タを液晶ディスプレイ80に再生(表示)する際にデジ
タルカメラ10によって実行される再生処理について説
明する。なお、図8は、操作者によって再生処理の実行
を指示するための再生スイッチ(図示省略)が操作され
た際にデジタルカメラ10のCPU44によって実行さ
れる再生処理プログラムの処理の流れを示すフローチャ
ートであり、該プログラムも予めROM48に記憶され
ている。また、ここでは、予め操作者により、再生対象
とする撮影データに含まれた複数のデジタル画像データ
によって示される複数の画像を合成して1枚の画像とし
て表示する多重露光モード、及び当該複数の画像を合成
せずに1枚ずつ表示する非多重露光モードの何れかがモ
ード切換スイッチ56Bの操作によって設定されている
ことを前提に説明する。更に、ここでは、連写モードで
の撮影によって得られた複数のデジタル画像データによ
って示される複数の画像を、当該複数の画像のうち、操
作者によって選択された画像と同一の明るさとするよう
に各画像の明るさを調整して再生する場合について説明
する。
【0132】同図のステップ400では、再生対象とす
る撮影データにAFフレームデータが含まれているか否
かを判定することにより、再生対象とする撮影データが
連写モードでの撮影によって得られたものであるか否か
を判定し、否定判定の場合は通常モードでの撮影によっ
て得られたものであるものとみなしステップ402へ移
行して通常再生処理を実行する。なお、この通常再生処
理は、従来のデジタルカメラによって行われている処理
と同様の処理であるので、ここでの詳細な説明は省略す
る。
【0133】一方、上記ステップ400において肯定判
定された場合にはステップ404へ移行し、再生対象と
する撮影データに焦点距離データ又は電子ズーム倍率デ
ータが含まれているか否かを判定することにより、再生
対象とする撮影データがズームブラケットモードでの撮
影によって得られたものであるか否かを判定し、否定判
定の場合は非ズームブラケットモードでの撮影によって
得られたものであるものとみなしステップ406へ移行
して通常連写再生処理を実行する。
【0134】以下、図9を参照して、本実施の形態に係
る通常連写再生処理について説明する。なお、図9は、
このときCPU44によって実行される通常連写再生処
理プログラムの処理の流れを示すフローチャートであ
り、該プログラムもROM48に予め記憶されている。
【0135】まず、当該デジタルカメラ10の操作者
は、どのAFフレーム34を基準フレームとして再生を
行うかをAFフレーム選択ボタン56Eを用いた操作に
よって設定する。そこで、ステップ500では、デジタ
ルカメラ10の操作者による基準フレームの設定終了待
ちを行い、次のステップ502では、操作者によって設
定された基準フレームに対応するデジタル画像データ及
び測光データを外部記憶媒体90から読み出し、次のス
テップ504で、読み出したデジタル画像データを画像
処理回路50によって伸張した後、これによって得られ
たデジタル画像データによる液晶ディスプレイ80への
画像表示を行う。
【0136】ここで、操作者は液晶ディスプレイ80に
表示された画像を参照して、当該画像が明るくなるよう
に補正したいときには不図示の露出調整キーを画像が明
るくなる方向に操作し、当該画像が暗くなるように補正
したいときには露出調整キーを画像が暗くなる方向に操
作することによって画像の明るさを補正する旨、及びそ
の場合の補正量(以下、「露出補正量」という。)を入
力する。
【0137】そこで、次のステップ506では、操作者
によって基準フレームに対応する画像の明るさを補正す
る旨が入力されたか否かを判定し、肯定判定の場合には
ステップ508に移行して操作者により上記露出調整キ
ーの操作量によって入力された露出補正量に対応する量
だけ上記ステップ502で読み出した測光データを補正
した後にステップ510へ移行し、否定判定の場合には
上記ステップ508の処理を行うことなくステップ51
0へ移行する。
【0138】ステップ510では、初期設定として変数
nに‘1’を代入し、次のステップ512では、モード
切換スイッチ56Bの設定状態に基づいて操作者によっ
て多重露光モードが設定されているか否かを判定し、否
定判定の場合は非多重露光モードが設定されているもの
とみなしステップ514へ移行して、第n番目の撮影に
適用したAFフレーム34を示すAFフレームデータに
対応するデジタル画像データ及び測光データを外部記憶
媒体90から読み出す。なお、ここで読み出したデジタ
ル画像データは、画像処理回路50によって伸張した
後、RAM46の所定領域に記憶する。
【0139】次のステップ516では、基準フレームの
測光データと上記ステップ514において読み出した測
光データとが異なるか否かを判定することによって、上
記ステップ514において読み出され、RAM46の所
定領域に記憶されたデジタル画像データに対する明るさ
の補正を行う必要があるか否かを判定し、肯定判定の場
合はステップ518に移行して、読み出した測光データ
と基準フレームの測光データとの差分として示される補
正量だけ当該デジタル画像データの明るさを画像処理回
路50によって補正した後にステップ520に移行し、
否定判定の場合には上記ステップ518の処理を実行す
ることなくステップ520に移行する。
【0140】ステップ520では、以上の処理によって
得られたデジタル画像データによって示される画像を液
晶ディスプレイ80に表示する。ここで、当該デジタル
カメラ10の操作者は、連写によって得られた次の画像
を液晶ディスプレイ80に表示する場合には、デジタル
カメラ10に備えられた不図示の次ページ表示ボタンを
押下する。
【0141】そこで、次のステップ522では、操作者
による上記次ページ表示ボタンの押下待ちを行い、次の
ステップ524で、上記ステップ520で液晶ディスプ
レイ80に表示した画像が再生対象としている撮影デー
タに含まれたデジタル画像データのうち、最後の撮影に
よって得られたデジタル画像データに対応する画像であ
ったか否かを判定し、否定判定の場合はステップ526
に移行して変数nの値を1だけインクリメントした後に
上記ステップ514へ戻り、肯定判定となった時点で本
通常連写再生処理を終了する。
【0142】以上のステップ514〜ステップ526の
繰り返し処理によって、再生対象とする撮影データに含
まれる複数のデジタル画像データによって示される画像
が撮影された順に液晶ディスプレイ80に順次表示され
ることになる。
【0143】一方、上記ステップ512において肯定判
定された場合、すなわち、操作者によって多重露光モー
ドが設定されていた場合にはステップ528へ移行し
て、第n番目の撮影に適用したAFフレーム34を示す
AFフレームデータに対応するデジタル画像データ及び
測光データを外部記憶媒体90から読み出す。なお、こ
こで読み出したデジタル画像データは、画像処理回路5
0によって伸張した後、RAM46の所定領域に記憶す
る。
【0144】次のステップ530では、基準フレームの
測光データと上記ステップ528において読み出した測
光データとが異なるか否かを判定することによって、上
記ステップ528において読み出され、RAM46の所
定領域に記憶されたデジタル画像データに対する明るさ
の補正を行う必要があるか否かを判定し、肯定判定の場
合はステップ532に移行して、読み出した測光データ
と基準フレームの測光データとの差分として示される補
正量だけ当該デジタル画像データの明るさを画像処理回
路50によって補正した後にステップ534に移行し、
否定判定の場合には上記ステップ532の処理を実行す
ることなくステップ534に移行する。
【0145】ステップ534では、上記ステップ528
〜ステップ532の処理によって得られたデジタル画像
データを、前回のステップ534の処理で得られたデジ
タル画像データに合成する。なお、本ステップ534の
処理が本通常連写再生処理が実行された後の最初に実行
されたときには、上記ステップ528〜ステップ532
の処理によって得られたデジタル画像データを合成後の
デジタル画像データとする。また、このときのデジタル
画像データの合成は、各画素毎のデジタル画像データの
値を重ね合わせる画像の枚数Nで除算することによって
当該デジタル画像データによって示される画像の明るさ
を当初のN分の1とし、これによって得られたデジタル
画像データを、それまでに得られているデジタル画像デ
ータに画素毎に加算することによって行うことができ
る。
【0146】次のステップ536では、以上のステップ
528〜ステップ534の処理が再生対象としている撮
影データに含まれているデジタル画像データの全てにつ
いて終了したか否かを判定し、否定判定の場合はステッ
プ538に移行して変数nの値を1だけインクリメント
した後に上記ステップ528へ戻り、肯定判定となった
時点でステップ540へ移行する。
【0147】以上のステップ528〜ステップ538の
繰り返し処理によって、再生対象とする撮影データに含
まれる全てのデジタル画像データによって示される画像
が重ね合わされた状態で表示することができるデジタル
画像データを得ることができる。
【0148】そこで、次のステップ540では、以上の
処理によって得られたデジタル画像データによって示さ
れる画像を液晶ディスプレイ80に表示し、その後に本
通常連写再生処理を終了する。
【0149】一方、上記ステップ404(図8参照)に
おいて肯定判定された場合、すなわち、再生対象とする
撮影データがズームブラケットモードでの撮影によって
得られたものである場合にはステップ408へ移行す
る。
【0150】ここで、当該デジタルカメラ10の操作者
は、どのAFフレーム34を基準フレームとして再生を
行うかをAFフレーム選択ボタン56Eを用いた操作に
よって設定する。そこで、ステップ408では、デジタ
ルカメラ10の操作者による基準フレームの設定終了待
ちを行い、次のステップ410では、操作者によって設
定された基準フレームに対応する焦点距離データ又は電
子ズーム倍率データ、測光データ、及びデジタル画像デ
ータを外部記憶媒体90から読み出し、次のステップ4
12で、読み出したデジタル画像データを画像処理回路
50によって伸張した後、これによって得られたデジタ
ル画像データによる液晶ディスプレイ80への画像表示
を行う。なお、このとき、上記ステップ410で電子ズ
ーム倍率データを読み出した場合は、当該データによっ
て示される電子ズーム倍率となるように、読み出したデ
ジタル画像データに対して画像処理回路50によって電
子ズーム処理を施した後に液晶ディスプレイ80への画
像表示を行うようにする。
【0151】ここで、操作者は、液晶ディスプレイ80
に表示された画像を参照して、当該画像が明るくなるよ
うに補正したいときには不図示の露出調整キーを画像が
明るくなる方向に操作し、当該画像が暗くなるように補
正したいときには露出調整キーを画像が暗くなる方向に
操作することによって画像の明るさを補正する旨、及び
その場合の露出補正量を入力する。また、操作者は、液
晶ディスプレイ80に表示された画像の画角を補正した
いときにはズーム・キー56Fの操作によって、表示さ
れた画像が所望の画角となるように操作することによっ
て、画像の画角を補正する旨、及びその場合の補正後の
画角に対応するズーム倍率を入力する。
【0152】そこで、次のステップ414では、操作者
によって基準フレームに対応する画像の明るさを補正す
る旨及び画角を補正する旨の少なくとも一方が入力され
たか否かを判定し、肯定判定の場合にはステップ416
に移行して、操作者によって上記露出調整キーの操作量
によって露出補正量が入力された場合は当該露出補正量
に対応する量だけ上記ステップ410で読み出した測光
データを補正し、操作者によってズーム倍率が入力さ
れ、かつ上記ステップ410で焦点距離データを読み出
した場合は、操作者によって入力されたズーム倍率を電
子ズーム倍率補正基準値として設定し、操作者によって
ズーム倍率が入力され、かつ上記ステップ410で電子
ズーム倍率データを読み出した場合は、読み出した電子
ズーム倍率データによって示されるズーム倍率で、操作
者によって入力されたズーム倍率を除算して得られた値
を電子ズーム倍率補正基準値として設定した後にステッ
プ418へ移行し、否定判定の場合には上記ステップ4
16の処理を行うことなくステップ418へ移行する。
【0153】ステップ418では、初期設定として変数
nに‘1’を代入し、次のステップ420では、モード
切換スイッチ56Bの設定状態に基づいて操作者によっ
て多重露光モードが設定されているか否かを判定し、否
定判定の場合は非多重露光モードが設定されているもの
とみなしステップ422へ移行して、第n番目の撮影に
適用したAFフレーム34を示すAFフレームデータに
対応する焦点距離データ又は電子ズーム倍率データ、測
光データ、及びデジタル画像データを外部記憶媒体90
から読み出す。なお、ここで読み出したデジタル画像デ
ータは、画像処理回路50によって伸張した後、RAM
46の所定領域に記憶する。
【0154】次のステップ424では、上記ステップ4
16の処理によって電子ズーム倍率補正基準値が設定さ
れたか否かを判定すると共に、基準フレームの測光デー
タと上記ステップ422において読み出した測光データ
とが異なるか否かを判定することによって、上記ステッ
プ422において読み出され、RAM46の所定領域に
記憶されたデジタル画像データに対する明るさの補正及
び電子ズーム倍率の補正の少なくとも一方を行う必要が
あるか否かを判定し、肯定判定の場合はステップ426
に移行する。
【0155】ステップ426では、基準フレームの測光
データと上記ステップ422において読み出した測光デ
ータとが異なる場合は、読み出した測光データと基準フ
レームの測光データとの差分として示される補正量だけ
上記ステップ422で読み出したデジタル画像データの
明るさを画像処理回路50によって補正し、上記ステッ
プ416の処理によって電子ズーム倍率補正基準値が設
定された場合は、読み出したデジタル画像データによっ
て示される画像が、電子ズーム倍率補正基準値によって
示されるズーム倍率でズーミングされるように当該デジ
タル画像データに対し画像処理回路50によって電子ズ
ーム処理を施した後にステップ428に移行する。
【0156】一方、上記ステップ424において否定判
定された場合には上記ステップ426の処理を実行する
ことなくステップ428に移行する。
【0157】ステップ428では、以上の処理によって
得られたデジタル画像データによって示される画像を液
晶ディスプレイ80に表示する。なお、この際、上記ス
テップ422において電子ズーム倍率データを読み出し
た場合には、表示する画像が当該電子ズーム倍率データ
によって示されるズーム倍率でズーミングされるように
デジタル画像データに対し画像処理回路50によって電
子ズーム処理を施した後に表示するようにする。
【0158】ここで、当該デジタルカメラ10の操作者
は、連写によって得られた次の画像を液晶ディスプレイ
80に表示する場合には、デジタルカメラ10に備えら
れた不図示の次ページ表示ボタンを押下する。
【0159】そこで、次のステップ430では、操作者
による上記次ページ表示ボタンの押下待ちを行い、次の
ステップ432で、上記ステップ428で液晶ディスプ
レイ80に表示した画像が再生対象としている撮影デー
タに含まれたデジタル画像データのうち、最後の撮影に
よって得られたデジタル画像データによって示された画
像であったか否かを判定し、否定判定の場合はステップ
434に移行して変数nの値を1だけインクリメントし
た後に上記ステップ422へ戻り、肯定判定となった時
点で本再生処理を終了する。
【0160】以上のステップ422〜ステップ434の
繰り返し処理によって、再生対象とする撮影データに含
まれる複数のデジタル画像データによって示される画像
が撮影された順に液晶ディスプレイ80に順次表示され
ることになる。
【0161】一方、上記ステップ420において肯定判
定された場合、すなわち、操作者によって多重露光モー
ドが設定されていた場合にはステップ436へ移行し
て、第n番目の撮影に適用したAFフレーム34を示す
AFフレームデータに対応する焦点距離データ又は電子
ズーム倍率データ、測光データ、及びデジタル画像デー
タを外部記憶媒体90から読み出す。なお、ここで読み
出したデジタル画像データは、画像処理回路50によっ
て伸張した後、RAM46の所定領域に記憶する。
【0162】次のステップ438では、上記ステップ4
16の処理によって電子ズーム倍率補正基準値が設定さ
れたか否かを判定すると共に、基準フレームの測光デー
タと上記ステップ436において読み出した測光データ
とが異なるか否かを判定することによって、上記ステッ
プ436において読み出され、RAM46の所定領域に
記憶されたデジタル画像データに対する明るさの補正及
び電子ズーム倍率の補正の少なくとも一方を行う必要が
あるか否かを判定し、肯定判定の場合はステップ440
に移行する。
【0163】ステップ440では、基準フレームの測光
データと上記ステップ436において読み出した測光デ
ータとが異なる場合は、読み出した測光データと基準フ
レームの測光データとの差分として示される補正量だけ
上記ステップ436で読み出したデジタル画像データの
明るさを画像処理回路50によって補正し、上記ステッ
プ416の処理によって電子ズーム倍率補正基準値が設
定された場合は、読み出したデジタル画像データによっ
て示される画像が、電子ズーム倍率補正基準値によって
示されるズーム倍率でズーミングされるように当該デジ
タル画像データに対し画像処理回路50によって電子ズ
ーム処理を施した後にステップ442に移行する。
【0164】一方、上記ステップ438において否定判
定された場合には上記ステップ440の処理を実行する
ことなくステップ442に移行する。
【0165】ステップ442では、上記ステップ436
〜ステップ440の処理によって得られたデジタル画像
データを、前回のステップ442の処理で得られたデジ
タル画像データに合成する。なお、本ステップ442の
処理が本再生処理が実行された後の最初に実行されたと
きには、上記ステップ436〜ステップ440の処理に
よって得られたデジタル画像データを合成後のデジタル
画像データとする。また、このときのデジタル画像デー
タの合成は、各画素毎のデジタル画像データの値を重ね
合わせる画像の枚数Nで除算することによって当該デジ
タル画像データによって示される画像の明るさを当初の
N分の1とし、これによって得られたデジタル画像デー
タを、それまでに得られているデジタル画像データに画
素毎に加算することによって行うことができる。更に、
ここで、上記ステップ436において電子ズーム倍率デ
ータを読み出した場合には、合成する画像が当該電子ズ
ーム倍率データによって示されるズーム倍率でズーミン
グされるようにデジタル画像データに対し画像処理回路
50によって電子ズーム処理を施した後に合成するよう
にする。
【0166】次のステップ444では、以上のステップ
436〜ステップ442の処理が再生対象としている撮
影データに含まれているデジタル画像データの全てにつ
いて終了したか否かを判定し、否定判定の場合はステッ
プ446に移行して変数nの値を1だけインクリメント
した後に上記ステップ436へ戻り、肯定判定となった
時点でステップ448へ移行する。
【0167】以上のステップ436〜ステップ446の
繰り返し処理によって、再生対象とする撮影データに含
まれる全てのデジタル画像データによって示される画像
が重ね合わされた状態で表示することができるデジタル
画像データを得ることができる。
【0168】そこで、次のステップ448では、以上の
処理によって得られたデジタル画像データによって示さ
れる画像を液晶ディスプレイ80に表示し、その後に本
再生処理を終了する。
【0169】再生処理における電子ズーム機能設定時の
ステップ428及びステップ442の処理が本発明のズ
ーム倍率設定手段に、ステップ426及びステップ44
0の処理が本発明の露出補正手段に、ステップ442の
処理が本発明の画像合成手段に、各々相当する。
【0170】以上詳細に説明したように、本実施の形態
に係るデジタルカメラ10では、ファインダー内の互い
に異なる位置に設けられると共に各々合焦対象とする撮
影位置を示す複数のAFフレームの各々によって示され
る撮影位置毎に、操作者によって設定された画角に関す
る画角データ(本実施の形態では、焦点距離データ又は
電子ズーム倍率データ)、及び撮影位置に位置した被写
体に対して合焦させるためのレンズ20の位置に関する
合焦位置データを外部記憶媒体90に記憶しておき、撮
影位置に位置した被写体を撮影位置毎に撮影する際に、
被写体が位置した撮影位置に対応する合焦位置データに
よって示される位置となるようにレンズ20の位置を調
整すると共に、撮影によって得られる画像の画角が当該
画像の撮影位置に対応する画角データによって示される
画角となるようにズーム倍率を設定しているので、実際
の撮影時における合焦制御に要する時間や、画角の設定
に要する時間を大幅に短縮することができ、この結果と
して撮影時における被写体に対する追従性能を向上する
ことができる。
【0171】また、本実施の形態に係るデジタルカメラ
10では、光学ズーム又は電子ズームによってズーム倍
率を設定するものとしており、光学ズームによってズー
ム倍率を設定する場合は、予め記憶しておいた画角デー
タに基づいて撮影時における画角が設定されるため、撮
影時における画角設定のために要する時間を大幅に短縮
することができ、電子ズームによってズーム倍率を設定
する場合には、撮影時には画角の設定を行わないため、
撮影時における画角設定のために要する時間を無くする
ことができる。
【0172】また、本実施の形態に係るデジタルカメラ
10では、外部記憶媒体90により、更に操作者によっ
て設定された撮影順序を示す順序データ(本実施の形態
ではAFフレームデータ)を記憶しておき、当該順序デ
ータによって示される撮影順序に従って撮影時における
合焦を行っているので、複数の撮影を予め操作者によっ
て設定された撮影順序に従って行うことができる。
【0173】また、本実施の形態に係るデジタルカメラ
10では、合焦後のレンズ20の位置によって合焦され
る位置に位置した被写体を検出し、検出したタイミング
に基づいて撮影タイミングを導出しているので、被写体
を的確なタイミングで撮影することができる。
【0174】また、本実施の形態に係るデジタルカメラ
10では、被写体の移動速度又は移動加速度を予測し、
被写体が検出されたタイミングに加えて、予測した移動
速度又は移動加速度に基づいて撮影タイミングを導出し
ているので、被写体を、より的確なタイミングで撮影す
ることができる。
【0175】また、本実施の形態に係るデジタルカメラ
10では、予測された被写体の移動速度又は移動加速度
に基づいてレンズの位置の調整速度(本実施の形態で
は、焦点調整モータ58Bの回転速度)を変更している
ので、撮影時における被写体に対する追従性能を、より
向上することができる。
【0176】また、本実施の形態に係るデジタルカメラ
10では、撮影動作の開始から実際に撮影が行われるま
でのタイムラグを予測し、AFフレームの中心位置に被
写体が位置する時間から、予測したタイムラグに相当す
る時間を遡った時間を撮影動作の開始タイミングとして
設定しているので、被写体を、より的確なタイミングで
撮影することができる。
【0177】また、本実施の形態に係るデジタルカメラ
10では、レリーズアシストモードでの撮影時に、上記
撮影動作の開始タイミングに基づくタイミングで操作者
に対してシャッター・ボタン56Aを操作する旨を明示
しているので、操作者による手動操作により、被写体を
的確なタイミングで撮影することができる。
【0178】また、本実施の形態に係るデジタルカメラ
10では、上記シャッター・ボタン56Aを操作する旨
を明示したタイミングから操作者によってシャッター・
ボタン56Aが操作されるまでの時間だけ遡ったタイミ
ングでシャッター・ボタン56Aを操作する旨を明示し
ているので、操作者によって被写体を、より的確なタイ
ミングで撮影することができる。
【0179】また、本実施の形態に係るデジタルカメラ
10では、被写体までの距離に対応する被写界深度の範
囲内となるようにレンズの位置を調整しているので、短
時間で合焦制御を終了することができる。
【0180】また、本実施の形態に係るデジタルカメラ
10では、撮影時に得られた測光データに基づいて、当
該撮影によって得られた画像の露出補正(明るさの補
正)を施しているので、撮影によって得られた画像の品
質を向上することができる。
【0181】更に、本実施の形態に係るデジタルカメラ
10では、撮影によって得られた複数の画像を合成して
いるので、連写によって得られた複数の画像の多重露光
を実現することができる。
【0182】〔第2実施形態〕上記第1実施形態では、
複数のAFフレームに対して合焦位置データ及び画角デ
ータを設定する場合の形態例について説明したが、本第
2実施形態では、1つのAFフレームに対して複数の合
焦位置データ及び画角データを設定する場合の形態例に
ついて説明する。なお、本第2実施形態に係るデジタル
カメラ10の基本的な構成は、図1に示した第1実施形
態に係るデジタルカメラ10の構成と同様であるので、
ここでの説明は省略する。
【0183】まず、本第2実施形態に係るデジタルカメ
ラ10におけるAFフレームについて説明する。本第2
実施形態に係るAFフレーム34は、図10に示すよう
に、デジタルカメラ10に設けられたファインダー32
内で視野領域の略中心位置に1個のみ設けられている。
本第2実施形態に係るAFフレーム34も合焦する撮影
位置を示すものであり、デジタルカメラ10は、AFフ
レーム34によって示される撮影位置の任意の被写体距
離に対して合焦することができるように構成されてい
る。また、AFフレーム34も、必要に応じてCPU4
4の制御により発光された状態とすることができる。
【0184】次に、本第2実施形態に係るデジタルカメ
ラ10の作用を説明する。まず、図11を参照して、本
第2実施形態に係るデジタルカメラ10によって実行さ
れる撮影処理について説明する。なお、図11は、操作
者によって当該デジタルカメラ10の電源スイッチ(図
示省略)がオンされ、撮影処理の実行を指示するための
撮影スイッチ(図示省略)が操作された際にデジタルカ
メラ10のCPU44によって実行される撮影処理プロ
グラムの処理の流れを示すフローチャートであり、該プ
ログラムは予めROM48に記憶されている。また、こ
こでは、予め操作者により、撮影モードとして通常モー
ド及び連写モードの何れかがモード切換スイッチ56B
によって設定されると共に、連写モードが設定された場
合に、レリーズアシストモード及びオートレリーズモー
ドの何れか、及びズームブラケットモード及び非ズーム
ブラケットモードの何れかがモード切換スイッチ56B
によって設定され、かつ不図示のズーム設定スイッチに
よって光学ズーム機能及び電子ズーム機能の何れかが設
定されていることを前提に説明する。更に、図11の図
5と同様の処理を行うステップについては図5と同一の
ステップ番号を付して、その説明を省略する。
【0185】ステップ106’では、操作者によるシャ
ッター・ボタン56Aの半押し待ちを行う。
【0186】ここで、操作者は、撮影モードとして連写
モードを設定した場合に、連写を行う際の第n番目の撮
影時の、ズームブラケットモードで撮影を行う場合にお
ける焦点距離データを操作者によるレンズ20の手動で
の操作、又はズーム・キー56Fの操作によって設定し
た後、ズームブラケットモード、非ズームブラケットモ
ードの如何にかかわらず合焦位置データを当該AFフレ
ーム34上に被写体が位置した状態でシャッター・ボタ
ン56Aを半押しすることによって設定する。これによ
って、操作者によって設定された第n番目の撮影に適用
する合焦位置データ、及びズームブラケットモードが設
定された場合の焦点距離データがCPU44に入力され
ると共に、上記ステップ106’が肯定判定となってス
テップ108に移行する。
【0187】そして、ステップ108において否定判定
された場合、すなわち操作者によって非ズームブラケッ
トモードが設定されているものとみなされる場合はステ
ップ110’へ移行し、操作者によって設定された第n
番目の撮影に対応するID番号を示すID番号データ
(本発明の「順序データ」に相当)と、当該ID番号デ
ータによって示される撮影に対応する合焦位置データを
RAM46の所定領域に記憶した後にステップ114に
移行する。なお、本実施の形態では、上記ID番号デー
タとして撮影順序を示す変数nの値を適用する。すなわ
ち、本第2実施形態では、ID番号データとして1、
2、・・・というように連写の際の撮影順序が記憶され
る。
【0188】一方、上記ステップ108において肯定判
定された場合、すなわち、操作者によってズームブラケ
ットモードが設定されていると判定された場合にはステ
ップ112’へ移行して、操作者によって設定された第
n番目の撮影に対応するID番号データ、当該ID番号
データによって示される撮影に対応する合焦位置データ
及び焦点距離データをRAM46の所定領域に記憶した
後にステップ114に移行する。
【0189】本第2実施形態に係るステップ106’〜
ステップ116の繰り返し処理によって、連写の際の全
ての撮影について、撮影に対応するID番号データに対
応付けられた状態で合焦位置データがRAM46に記憶
されると共に、ズームブラケットモードが設定されてい
る場合には、当該ID番号データに対応付けられた状態
で焦点距離データがRAM46に記憶されることにな
る。
【0190】その後、ステップ120’では、本第2実
施形態に係るレリーズアシストモード処理を実行する。
【0191】以下、図12を参照して、本第2実施形態
に係るレリーズアシストモード処理について説明する。
なお、図12は、このときCPU44によって実行され
るレリーズアシストモード処理プログラムの処理の流れ
を示すフローチャートであり、該プログラムもROM4
8に予め記憶されている。また、図12の図6と同様の
処理を行うステップについては図6と同一のステップ番
号を付して、その説明を省略する。
【0192】図12のステップ202’では、本レリー
ズアシストモード処理が操作者によって設定されたID
番号データによって示される全ての撮影について終了し
たか否かを判定し、肯定判定の場合は本レリーズアシス
トモード処理を終了し、否定判定の場合にはステップ2
04’へ移行する。
【0193】ステップ204’では、第n番目の撮影を
示すID番号データに対応付けられて記憶されている合
焦位置データをRAM46から読み出すと共に、当該I
D番号データに対応付けられて焦点距離データが記憶さ
れている場合の当該焦点距離データを読み出し、レンズ
20の位置を読み出した合焦位置データによって示され
る位置とするための焦点調整モータ58Bの駆動制御を
開始すると共に、焦点距離データを読み出した場合の当
該焦点距離データによって示される画角とするためのズ
ーミングモータ58Aの駆動制御を開始する。これによ
って、レンズ20は、第n番目の撮影に対応する予め操
作者によって設定されたレンズ位置への移動が開始され
ることになる。
【0194】その後、ステップ214’では、第n番目
の撮影に対応するID番号データに対応付けられて記憶
されている合焦位置データよって示される被写体距離に
被写体が位置する時間を上記ステップ210において当
該被写体が検出された時間及び上記ステップ212によ
って得られた当該被写体の移動速度又は移動加速度に基
づいて予測し、予測した時間から上記ステップ212に
よって得られたタイムラグに相当する時間を遡った時間
において、操作者に対してシャッター・ボタン56Aを
押圧操作するタイミングを明示するように、AFフレー
ム34を発光させると共にブザー56Cを所定時間(本
実施の形態では、0.1秒)だけ鳴動させる。これに応
じて操作者はシャッター・ボタン56Aを押圧操作す
る。
【0195】更に、ステップ218’では、操作者によ
るシャッター・ボタン56Aの押圧操作に応じた撮影に
よって得られた被写体のデジタル画像データ(ここで
は、画像処理回路50によって圧縮された画像データ)
をRAM46の所定領域から読み出して外部記憶媒体9
0の所定領域に記憶すると共に、記憶したデジタル画像
データに対応付けて、当該撮影時の測光データ、操作者
によって光学ズーム機能が設定されている場合の焦点距
離データ、操作者によって電子ズーム機能が設定されて
いる場合の上記デジタル画像データによって示される画
像の画角を当該画像に対応する焦点距離データによって
示される画角とすることができる電子ズーム倍率を示す
電子ズーム倍率データ、及び撮影を示すID番号データ
を外部記憶媒体90に記憶する。
【0196】本レリーズアシストモード処理によって、
操作者により非ズームブラケットモード、又はズームブ
ラケットモードでかつ電子ズーム機能が設定されていた
場合には、操作者によって設定(プログラム)されたI
D番号データによって示される全ての撮影について、A
Fフレーム34によって示される撮影領域に位置した被
写体の撮影が、操作者によって設定された合焦状態で、
かつ撮影時点で設定されている光学ズーム倍率で行わ
れ、これによって得られたデジタル画像データが圧縮さ
れた状態で外部記憶媒体90に記録されると共に、当該
デジタル画像データに対応付けられた状態で、対応する
測光データ、電子ズーム機能が設定されていた場合の電
子ズーム倍率データ、及びID番号データが外部記憶媒
体90に記憶されることになる。
【0197】これに対し、操作者によりズームブラケッ
トモードでかつ光学ズーム機能が設定されていた場合に
は、操作者によって設定(プログラム)されたID番号
データによって示される全ての撮影について、AFフレ
ーム34によって示される撮影領域に位置した被写体の
撮影が、操作者によって設定された合焦状態かつ光学ズ
ーム倍率で行われ、これによって得られたデジタル画像
データが圧縮された状態で外部記憶媒体90に記録され
ると共に、当該デジタル画像データに対応付けられた状
態で、対応する測光データ、焦点距離データ、及びID
番号データが外部記憶媒体90に記憶されることにな
る。
【0198】一方、撮影処理(図11参照)におけるス
テップ124’では、本第2実施形態に係るオートレリ
ーズモード処理を実行する。
【0199】以下、図13を参照して、本実施の形態に
係るオートレリーズモード処理について説明する。な
お、図13は、このときCPU44によって実行される
オートレリーズモード処理プログラムの処理の流れを示
すフローチャートであり、該プログラムもROM48に
予め記憶されている。また、図13の図7と同様の処理
を行うステップについては図7と同一のステップ番号を
付して、その説明を省略する。
【0200】図13のステップ302’では、本オート
レリーズモード処理が操作者によって設定されたID番
号データによって示される全ての撮影について終了した
か否かを判定し、肯定判定の場合は本オートレリーズモ
ード処理を終了し、否定判定の場合にはステップ30
4’へ移行する。
【0201】ステップ304’では、第n番目の撮影を
示すID番号データに対応付けられて記憶されている合
焦位置データをRAM46から読み出すと共に、当該I
D番号データに対応付けられて焦点距離データが記憶さ
れている場合の当該焦点距離データを読み出し、レンズ
20の位置を読み出した合焦位置データによって示され
る位置とするための焦点調整モータ58Bの駆動制御を
開始すると共に、焦点距離データを読み出した場合の当
該焦点距離データによって示される画角とするためのズ
ーミングモータ58Aの駆動制御を開始する。これによ
って、レンズ20は、第n番目の撮影に対応する予め操
作者によって設定されたレンズ位置への移動が開始され
ることになる。
【0202】その後、ステップ314’では、第n番目
の撮影に対応するID番号データに対応付けられて記憶
されている合焦位置データによって示される被写体距離
に被写体が位置する時間を上記ステップ310において
当該被写体が検出された時間及び上記ステップ312に
よって得られた当該被写体の移動速度又は移動加速度に
基づいて予測し、予測した時間から上記ステップ312
によって得られたタイムラグに相当する時間を遡った時
間にシャッター・ボタン56Aが押圧操作されたときと
同様の状態とする。これにより、上記被写体距離に位置
したタイミングで被写体の撮影が為される。
【0203】更に、ステップ316’では、上記ステッ
プ314’による撮影によって得られたデジタル画像デ
ータ(ここでは、画像処理回路50によって圧縮された
画像データ)をRAM46の所定領域から読み出して外
部記憶媒体90の所定領域に記憶すると共に、記憶した
デジタル画像データに対応付けて、当該撮影時の測光デ
ータ、操作者によって光学ズーム機能が設定されている
場合の焦点距離データ、操作者によって電子ズーム機能
が設定されている場合の上記デジタル画像データによっ
て示される画像の画角を当該画像に対応する焦点距離デ
ータによって示される画角とすることができる電子ズー
ム倍率を示す電子ズーム倍率データ、及び撮影を示すI
D番号データを外部記憶媒体90に記憶する。
【0204】本オートレリーズモード処理によって、操
作者により非ズームブラケットモード、又はズームブラ
ケットモードでかつ電子ズーム機能が設定されていた場
合には、操作者によって設定されたID番号データによ
って示される全ての撮影について、AFフレーム34に
よって示される撮影領域に位置した被写体の撮影が、操
作者によって設定された合焦状態で、かつ撮影時点で設
定されている光学ズーム倍率で自動的に行われ、これに
よって得られたデジタル画像データが圧縮された状態で
外部記憶媒体90に記録されると共に、当該デジタル画
像データに対応付けられた状態で、対応する測光デー
タ、電子ズーム機能が設定されていた場合の電子ズーム
倍率データ、及びID番号データが外部記憶媒体90に
記憶されることになる。
【0205】これに対し、操作者によりズームブラケッ
トモードでかつ光学ズーム機能が設定されていた場合に
は、操作者によって設定されたID番号データによって
示される全ての撮影について、AFフレーム34によっ
て示される撮影領域に位置した被写体の撮影が、操作者
によって設定された合焦状態かつ光学ズーム倍率で自動
的に行われ、これによって得られたデジタル画像データ
が圧縮された状態で外部記憶媒体90に記録されると共
に、当該デジタル画像データに対応付けられた状態で、
対応する測光データ、焦点距離データ、及びID番号デ
ータが外部記憶媒体90に記憶されることになる。
【0206】レリーズアシストモード処理におけるステ
ップ204’及びステップ208の処理と、オートレリ
ーズモード処理におけるステップ304’及びステップ
308の処理が本発明の合焦手段及びズーム倍率設定手
段に、レリーズアシストモード処理におけるステップ2
10の処理と、オートレリーズモード処理におけるステ
ップ310の処理が本発明の被写体検出手段に、レリー
ズアシストモード処理におけるステップ214’の処理
と、オートレリーズモード処理におけるステップ31
4’の処理が本発明の撮影タイミング導出手段に、レリ
ーズアシストモード処理におけるステップ212の処理
と、オートレリーズモード処理におけるステップ312
の処理が本発明の動体予測手段、調整速度変更手段、及
びタイムラグ予測手段に、レリーズアシストモード処理
におけるステップ214’の処理が本発明の明示手段
に、相当する。
【0207】次に、図14を参照して、前述の撮影処理
によって外部記憶媒体90に記録されたデジタル画像デ
ータを液晶ディスプレイ80に再生(表示)する際にデ
ジタルカメラ10によって実行される再生処理について
説明する。なお、図14は、操作者によって再生処理の
実行を指示するための再生スイッチ(図示省略)が操作
された際にデジタルカメラ10のCPU44によって実
行される再生処理プログラムの処理の流れを示すフロー
チャートであり、該プログラムも予めROM48に記憶
されている。また、ここでは、予め操作者により、再生
対象とする撮影データに含まれた複数のデジタル画像デ
ータによって示される複数の画像を合成して1枚の画像
として表示する多重露光モード、及び当該複数の画像を
合成せずに1枚ずつ表示する非多重露光モードの何れか
がモード切換スイッチ56Bの操作によって設定されて
いることを前提に説明する。更に、ここでは、連写モー
ドでの撮影によって得られた複数のデジタル画像データ
によって示される複数の画像を、当該複数の画像のう
ち、操作者によって選択された画像と同一の明るさとす
るように各画像の明るさを調整して再生する場合につい
て説明する。また、図14の図8と同様の処理を行うス
テップについては図8と同一のステップ番号を付して、
その説明を省略する。
【0208】図14のステップ406’では、本第2実
施形態に係る通常連写再生処理を実行する。
【0209】以下、図15を参照して、本実施の形態に
係る通常連写再生処理について説明する。なお、図15
は、このときCPU44によって実行される通常連写再
生処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートで
あり、該プログラムもROM48に予め記憶されてい
る。また、図15の図9と同様の処理を行うステップに
ついては図9と同一のステップ番号を付して、その説明
を省略する。
【0210】まず、ステップ498では、再生対象とす
る撮影データから全てのデジタル画像データを読み出
し、読み出した全てのデジタル画像データに対応する画
像を縮小して液晶ディスプレイ80に一括して表示す
る。
【0211】ここで、当該デジタルカメラ10の操作者
は、どの画像を基準画像として再生を行うかを液晶ディ
スプレイ80の表面に実装された不図示のタッチパネル
に対する指先による押圧操作によって設定する。そこ
で、ステップ500’では、デジタルカメラ10の操作
者による基準画像の設定終了待ちを行い、次のステップ
502’では、操作者によって設定された基準画像に対
応するデジタル画像データ及び測光データを外部記憶媒
体90から読み出し、次のステップ504’で、読み出
したデジタル画像データを画像処理回路50によって伸
張した後、これによって得られたデジタル画像データに
よる液晶ディスプレイ80への画像表示を行う。
【0212】ここで、操作者は液晶ディスプレイ80に
表示された画像を参照して、当該画像が明るくなるよう
に補正したいときには不図示の露出調整キーを画像が明
るくなる方向に操作し、当該画像が暗くなるように補正
したいときには露出調整キーを画像が暗くなる方向に操
作することによって画像の明るさを補正する旨、及びそ
の場合の補正量(以下、「露出補正量」という。)を入
力する。
【0213】そこで、次のステップ506’では、操作
者によって基準画像に対応する画像の明るさを補正する
旨が入力されたか否かを判定し、肯定判定の場合にはス
テップ508’に移行して操作者により上記露出調整キ
ーの操作量によって入力された露出補正量に対応する量
だけ上記ステップ502’で読み出した測光データを補
正した後にステップ510へ移行し、否定判定の場合に
は上記ステップ508’の処理を行うことなくステップ
510へ移行する。
【0214】その後、ステップ514’では、第n番目
の撮影に対応するID番号データに対応付けられたデジ
タル画像データ及び測光データを外部記憶媒体90から
読み出す。なお、ここで読み出したデジタル画像データ
は、画像処理回路50によって伸張した後、RAM46
の所定領域に記憶する。
【0215】次のステップ516’では、基準画像の測
光データと上記ステップ514’において読み出した測
光データとが異なるか否かを判定することによって、上
記ステップ514’において読み出され、RAM46の
所定領域に記憶されたデジタル画像データに対する明る
さの補正を行う必要があるか否かを判定し、肯定判定の
場合はステップ518’に移行して、読み出した測光デ
ータと基準画像の測光データとの差分として示される補
正量だけ当該デジタル画像データの明るさを画像処理回
路50によって補正した後にステップ520に移行し、
否定判定の場合には上記ステップ518の処理を実行す
ることなくステップ520に移行する。
【0216】一方、ステップ528’では、第n番目の
撮影に対応するID番号データに対応付けられたデジタ
ル画像データ及び測光データを外部記憶媒体90から読
み出す。なお、ここで読み出したデジタル画像データ
は、画像処理回路50によって伸張した後、RAM46
の所定領域に記憶する。
【0217】次のステップ530’では、基準画像の測
光データと上記ステップ528’において読み出した測
光データとが異なるか否かを判定することによって、上
記ステップ528’において読み出され、RAM46の
所定領域に記憶されたデジタル画像データに対する明る
さの補正を行う必要があるか否かを判定し、肯定判定の
場合はステップ532’に移行して、読み出した測光デ
ータと基準画像の測光データとの差分として示される補
正量だけ当該デジタル画像データの明るさを画像処理回
路50によって補正した後にステップ534に移行し、
否定判定の場合には上記ステップ532’の処理を実行
することなくステップ534に移行する。
【0218】一方、再生処理(図14参照)におけるス
テップ407では、再生対象とする撮影データから全て
のデジタル画像データを読み出し、読み出した全てのデ
ジタル画像データに対応する画像を縮小して液晶ディス
プレイ80に一括して表示する。
【0219】ここで、当該デジタルカメラ10の操作者
は、どの画像を基準画像として再生を行うかを液晶ディ
スプレイ80の表面に実装された不図示のタッチパネル
に対する指先による押圧操作によって設定する。そこ
で、ステップ408’では、デジタルカメラ10の操作
者による基準画像の設定終了待ちを行い、次のステップ
410’では、操作者によって設定された基準画像に対
応する焦点距離データ又は電子ズーム倍率データ、測光
データ、及びデジタル画像データを外部記憶媒体90か
ら読み出し、次のステップ412’で、読み出したデジ
タル画像データを画像処理回路50によって伸張した
後、これによって得られたデジタル画像データによる液
晶ディスプレイ80への画像表示を行う。なお、このと
き、上記ステップ410’で電子ズーム倍率データを読
み出した場合は、当該データによって示される電子ズー
ム倍率となるように、読み出したデジタル画像データに
対して画像処理回路50によって電子ズーム処理を施し
た後に液晶ディスプレイ80への画像表示を行うように
する。
【0220】ここで、操作者は、液晶ディスプレイ80
に表示された画像を参照して、当該画像が明るくなるよ
うに補正したいときには不図示の露出調整キーを画像が
明るくなる方向に操作し、当該画像が暗くなるように補
正したいときには露出調整キーを画像が暗くなる方向に
操作することによって画像の明るさを補正する旨、及び
その場合の露出補正量を入力する。また、操作者は、液
晶ディスプレイ80に表示された画像の画角を補正した
いときにはズーム・キー56Fの操作によって、表示さ
れた画像が所望の画角となるように操作することによっ
て、画像の画角を補正する旨、及びその場合の補正後の
画角に対応するズーム倍率を入力する。
【0221】そこで、次のステップ414’では、操作
者によって基準画像に対応する画像の明るさを補正する
旨及び画角を補正する旨の少なくとも一方が入力された
か否かを判定し、肯定判定の場合にはステップ416’
に移行して、操作者によって上記露出調整キーの操作量
によって露出補正量が入力された場合は当該露出補正量
に対応する量だけ上記ステップ410’で読み出した測
光データを補正し、操作者によってズーム倍率が入力さ
れ、かつ上記ステップ410’で焦点距離データを読み
出した場合は、操作者によって入力されたズーム倍率を
電子ズーム倍率補正基準値として設定し、操作者によっ
てズーム倍率が入力され、かつ上記ステップ410’で
電子ズーム倍率データを読み出した場合は、読み出した
電子ズーム倍率データによって示されるズーム倍率で、
操作者によって入力されたズーム倍率を除算して得られ
た値を電子ズーム倍率補正基準値として設定した後にス
テップ418へ移行し、否定判定の場合には上記ステッ
プ416’の処理を行うことなくステップ418へ移行
する。
【0222】その後、ステップ422’では、第n番目
の撮影に対応するID番号データに対応付けられた焦点
距離データ又は電子ズーム倍率データ、測光データ、及
びデジタル画像データを外部記憶媒体90から読み出
す。なお、ここで読み出したデジタル画像データは、画
像処理回路50によって伸張した後、RAM46の所定
領域に記憶する。
【0223】次のステップ424’では、上記ステップ
416’の処理によって電子ズーム倍率補正基準値が設
定されたか否かを判定すると共に、基準画像の測光デー
タと上記ステップ422’において読み出した測光デー
タとが異なるか否かを判定することによって、上記ステ
ップ422’において読み出され、RAM46の所定領
域に記憶されたデジタル画像データに対する明るさの補
正及び電子ズーム倍率の補正の少なくとも一方を行う必
要があるか否かを判定し、肯定判定の場合はステップ4
26’に移行する。
【0224】ステップ426’では、基準画像の測光デ
ータと上記ステップ422’において読み出した測光デ
ータとが異なる場合は、読み出した測光データと基準画
像の測光データとの差分として示される補正量だけ上記
ステップ422’で読み出したデジタル画像データの明
るさを画像処理回路50によって補正し、上記ステップ
416’の処理によって電子ズーム倍率補正基準値が設
定された場合は、読み出したデジタル画像データによっ
て示される画像が、電子ズーム倍率補正基準値によって
示されるズーム倍率でズーミングされるように当該デジ
タル画像データに対し画像処理回路50によって電子ズ
ーム処理を施した後にステップ428に移行する。
【0225】一方、上記ステップ424’において否定
判定された場合には上記ステップ426’の処理を実行
することなくステップ428に移行する。
【0226】また、ステップ436’では、第n番目の
撮影に対応するID番号データに対応付けられた焦点距
離データ又は電子ズーム倍率データ、測光データ、及び
デジタル画像データを外部記憶媒体90から読み出す。
なお、ここで読み出したデジタル画像データは、画像処
理回路50によって伸張した後、RAM46の所定領域
に記憶する。
【0227】次のステップ438’では、上記ステップ
416’の処理によって電子ズーム倍率補正基準値が設
定されたか否かを判定すると共に、基準画像の測光デー
タと上記ステップ436’において読み出した測光デー
タとが異なるか否かを判定することによって、上記ステ
ップ436’において読み出され、RAM46の所定領
域に記憶されたデジタル画像データに対する明るさの補
正及び電子ズーム倍率の補正の少なくとも一方を行う必
要があるか否かを判定し、肯定判定の場合はステップ4
40’に移行する。
【0228】ステップ440’では、基準画像の測光デ
ータと上記ステップ436’において読み出した測光デ
ータとが異なる場合は、読み出した測光データと基準画
像の測光データとの差分として示される補正量だけ上記
ステップ436’で読み出したデジタル画像データの明
るさを画像処理回路50によって補正し、上記ステップ
416’の処理によって電子ズーム倍率補正基準値が設
定された場合は、読み出したデジタル画像データによっ
て示される画像が、電子ズーム倍率補正基準値によって
示されるズーム倍率でズーミングされるように当該デジ
タル画像データに対し画像処理回路50によって電子ズ
ーム処理を施した後にステップ442に移行する。
【0229】一方、上記ステップ438’において否定
判定された場合には上記ステップ440’の処理を実行
することなくステップ442に移行する。
【0230】以上詳細に説明したように、本実施の形態
に係るデジタルカメラ10では、ファインダー内に設け
られると共に合焦対象とする撮影位置を示すAFフレー
ムによって示される撮影位置で、かつ異なる複数の被写
体距離毎に、操作者によって設定された画角に関する画
角データ(本実施の形態では、焦点距離データ又は電子
ズーム倍率データ)、及び撮影位置に位置した被写体に
対して合焦させるためのレンズの位置に関する合焦位置
データを外部記憶媒体90に記憶しておき、上記複数の
被写体距離の各々に位置した被写体を被写体距離毎に撮
影する際に、被写体が位置した被写体距離に対応する合
焦位置データによって示される位置となるようにレンズ
の位置を調整すると共に、撮影によって得られる画像の
画角が当該画像の撮影時に被写体が位置した被写体距離
に対応する画角データによって示される画角となるよう
にズーム倍率を設定しているので、実際の撮影時におけ
る合焦制御に要する時間や、画角の設定に要する時間を
大幅に短縮することができ、この結果として撮影時にお
ける被写体に対する追従性能を向上することができる。
【0231】なお、上記各実施形態では、撮影時におけ
る露出の決定を撮影時に行う(図6、図12のステップ
206、及び図7、図13のステップ306参照)場合
について説明したが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、例えば、撮影の開始前に予め決定しておく形態
とすることもできる。この場合は、撮影時における露出
決定のための演算にかかる負荷を削減することができる
ので、より高速な連写を実現することができる。
【0232】また、上記各実施形態では、ズームブラケ
ットモードによる撮影時に、ズーム機能として光学ズー
ム機能及び電子ズーム機能の何れか一方のみを設定可能
とした場合について説明したが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、光学ズーム機能及び電子ズーム機能
の双方を用いてズーミングする機能も設定可能とするこ
ともできる。この場合も、上記各実施形態と同様の効果
を奏することができる。
【0233】また、上記各実施形態では、本発明に係る
カメラとしてデジタルカメラを適用した場合について説
明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本
発明は、例えば、銀塩感光材料への露光によって撮影を
行うカメラ(アナログカメラ)に適用することもでき
る。この場合も、上記各実施形態と同様の効果を奏する
ことができる。
【0234】また、上記各実施形態では、AFフレー
ム、基準フレーム、及び基準画像の指定をAFフレーム
選択ボタン56Eや不図示のタッチパネル等を用いて行
う場合について説明したが、本発明はこれに限定される
ものではなく、例えば、視線入力機能を設けておき、当
該視線入力機能を用いて操作者の視線により指定する形
態とすることもできる。この場合は、指によるボタン等
の操作を行うことなく各種情報を指定することができる
ので、デジタルカメラ10の使い勝手を向上することが
できる。
【0235】また、上記各実施形態では、合焦制御の手
法としてTTL方式を適用した場合について説明した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、
位相差検出方式、アクティブ方式等を適用することもで
きる。この場合も、上記各実施形態と同様の効果を奏す
ることができる。
【0236】また、上記各実施形態では、本発明の合焦
位置データとして合焦制御によって設定されたレンズ2
0の位置を示すデータを、本発明の画角データとして光
学ズーム機能によってズーミングされた際のレンズ20
の焦点距離を示すデータ又は当該焦点距離データに対応
する電子ズーム倍率を示すデータを、各々適用した場合
について説明したが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、例えば、本発明の合焦位置データとして合焦制
御された被写体までの距離を示すデータを、本発明の画
角データとして光学ズーム機能によってズーミングされ
た際の光学ズーム倍率を、各々適用する形態とすること
もできる。この場合も、上記各実施形態と同様の効果を
奏することができる。
【0237】
【発明の効果】請求項1記載のカメラによれば、ファイ
ンダー内の互いに異なる位置に設けられると共に各々合
焦対象とする撮影位置を示す複数のオートフォーカス・
フレームの各々によって示される撮影位置毎に、操作者
によって設定された画角に関する画角データ、及び撮影
位置に位置した被写体に対して合焦させるためのレンズ
の位置に関する合焦位置データを記憶手段に記憶してお
き、撮影位置に位置した被写体を撮影位置毎に撮影する
際に、被写体が位置した撮影位置に対応する合焦位置デ
ータによって示される位置となるようにレンズの位置を
調整すると共に、撮影によって得られる画像の画角が当
該画像の撮影位置に対応する画角データによって示され
る画角となるようにズーム倍率を設定しているので、実
際の撮影時における合焦制御に要する時間や、画角の設
定に要する時間を大幅に短縮することができ、この結果
として撮影時における被写体に対する追従性能を向上す
ることができる、という効果が得られる。
【0238】また、請求項2記載のカメラによれば、フ
ァインダー内に設けられると共に合焦対象とする撮影位
置を示すオートフォーカス・フレームによって示される
撮影位置で、かつ異なる複数の被写体距離毎に、操作者
によって設定された画角に関する画角データ、及び撮影
位置に位置した被写体に対して合焦させるためのレンズ
の位置に関する合焦位置データを記憶手段に記憶してお
き、上記複数の被写体距離の各々に位置した被写体を被
写体距離毎に撮影する際に、被写体が位置した被写体距
離に対応する合焦位置データによって示される位置とな
るようにレンズの位置を調整すると共に、撮影によって
得られる画像の画角が当該画像の撮影時に被写体が位置
した被写体距離に対応する画角データによって示される
画角となるようにズーム倍率を設定しているので、実際
の撮影時における合焦制御に要する時間や、画角の設定
に要する時間を大幅に短縮することができ、この結果と
して撮影時における被写体に対する追従性能を向上する
ことができる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るデジタルカメラ10
の構成を示すブロック図である。
【図2】第1実施形態に係るAFフレーム34の説明に
供する概略図である。
【図3】実施の形態に係るAFフレーム34のプログラ
ム、ズームブラケットモード、非ズームブラケットモー
ド、多重露光モード、及び非多重露光モードの説明に供
する概略図である。
【図4】実施の形態に係るAFフレーム34のプログラ
ム、ズームブラケットモード、非ズームブラケットモー
ド、多重露光モード、及び非多重露光モードの説明に供
する他の概略図である。
【図5】第1実施形態に係るデジタルカメラ10のCP
U44によって実行される撮影処理プログラムの処理の
流れを示すフローチャートである。
【図6】第1実施形態に係るデジタルカメラ10のCP
U44によって実行されるレリーズアシストモード処理
プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】第1実施形態に係るデジタルカメラ10のCP
U44によって実行されるオートレリーズモード処理プ
ログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】第1実施形態に係るデジタルカメラ10のCP
U44によって実行される再生処理プログラムの処理の
流れを示すフローチャートである。
【図9】第1実施形態に係るデジタルカメラ10のCP
U44によって実行される通常連写再生処理プログラム
の処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】第2実施形態に係るAFフレーム34の説明
に供する概略図である。
【図11】第2実施形態に係るデジタルカメラ10のC
PU44によって実行される撮影処理プログラムの処理
の流れを示すフローチャートである。
【図12】第2実施形態に係るデジタルカメラ10のC
PU44によって実行されるレリーズアシストモード処
理プログラムの処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【図13】第2実施形態に係るデジタルカメラ10のC
PU44によって実行されるオートレリーズモード処理
プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図14】第2実施形態に係るデジタルカメラ10のC
PU44によって実行される再生処理プログラムの処理
の流れを示すフローチャートである。
【図15】第2実施形態に係るデジタルカメラ10のC
PU44によって実行される通常連写再生処理プログラ
ムの処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 デジタルカメラ 20 レンズ 30 CCD 34 AFフレーム 40 主制御部 44 CPU 50 画像処理回路 56A シャッター・ボタン 56B モード切換スイッチ 56C ブザー 56D 測光センサ(測光手段) 56E AFフレーム選択ボタン 56F ズーム・キー 58A ズーミングモータ 58B 焦点調整モータ 80 液晶ディスプレイ 90 外部記憶媒体(記憶手段)
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 13/36 G03B 17/18 D 2H102 15/08 Z 5C022 17/18 17/20 19/02 17/20 H04N 5/225 F 19/02 101:00 H04N 5/225 G02B 7/11 N // H04N 101:00 G03B 3/00 A Fターム(参考) 2H002 DB21 DB24 DB26 FB51 GA05 GA08 GA13 GA14 GA15 GA54 GA55 HA11 JA07 2H011 AA03 CA01 CA19 CA21 CA22 DA02 DA05 2H044 DA01 DA02 DC02 DC06 DC08 DE06 DE08 2H051 AA00 AA05 DA08 DA21 DA25 DD09 DD14 EA07 EA21 EA25 EB04 EB13 FA50 FA61 GA09 GA12 GB12 2H054 AA01 BB08 BB11 CD00 2H102 AA00 AA71 AB00 AB17 BA00 BA01 BA27 BB31 BB32 BB41 5C022 AB26 AB36 AB66 AB68 AC01 AC13 AC32 AC54 AC69

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体像を結像させるためのレンズと、 ファインダー内の互いに異なる位置に設けられると共に
    各々合焦対象とする撮影位置を示す複数のオートフォー
    カス・フレームと、 前記複数のオートフォーカス・フレームの各々によって
    示される撮影位置毎に、操作者によって設定された画角
    に関する画角データ、及び撮影位置に位置した被写体に
    対して合焦させるための前記レンズの位置に関する合焦
    位置データを記憶する記憶手段と、 前記撮影位置に位置した被写体を撮影位置毎に撮影する
    際に、被写体が位置した撮影位置に対応する合焦位置デ
    ータによって示される位置となるように前記レンズの位
    置を調整する合焦手段と、 撮影によって得られる画像の画角が当該画像の撮影位置
    に対応する画角データによって示される画角となるよう
    にズーム倍率を設定するズーム倍率設定手段と、を備え
    たカメラ。
  2. 【請求項2】 被写体像を結像させるためのレンズと、 ファインダー内に設けられると共に合焦対象とする撮影
    位置を示すオートフォーカス・フレームと、 前記オートフォーカス・フレームによって示される撮影
    位置で、かつ異なる複数の被写体距離毎に、操作者によ
    って設定された画角に関する画角データ、及び撮影位置
    に位置した被写体に対して合焦させるための前記レンズ
    の位置に関する合焦位置データを記憶する記憶手段と、 前記複数の被写体距離の各々に位置した被写体を被写体
    距離毎に撮影する際に、被写体が位置した被写体距離に
    対応する合焦位置データによって示される位置となるよ
    うに前記レンズの位置を調整する合焦手段と、 撮影によって得られる画像の画角が当該画像の撮影時に
    被写体が位置した被写体距離に対応する画角データによ
    って示される画角となるようにズーム倍率を設定するズ
    ーム倍率設定手段と、 を備えたカメラ。
  3. 【請求項3】 前記ズーム倍率設定手段は、光学ズーム
    及び電子ズームの少なくとも一方のズーム倍率を設定す
    る請求項1又は請求項2記載のカメラ。
  4. 【請求項4】 前記記憶手段は、更に前記操作者によっ
    て設定された撮影順序を示す順序データを記憶し、 前記合焦手段は、前記記憶手段に記憶された順序データ
    によって示される撮影順序に従って前記レンズの位置を
    調整する請求項1乃至請求項3の何れか1項記載のカメ
    ラ。
  5. 【請求項5】 前記合焦手段によって調整された前記レ
    ンズの位置によって合焦される位置に位置した被写体を
    検出する被写体検出手段と、 前記被写体検出手段によって被写体が検出されたタイミ
    ングに基づいて撮影タイミングを導出する撮影タイミン
    グ導出手段と、 を更に備えた請求項1乃至請求項4の何れか1項記載の
    カメラ。
  6. 【請求項6】 前記被写体が動体であるとき、当該被写
    体の移動速度又は移動加速度を予測する動体予測手段を
    更に備え、 前記撮影タイミング導出手段は、前記被写体が検出され
    たタイミング、及び前記動体予測手段によって予測され
    た移動速度又は移動加速度に基づいて前記撮影タイミン
    グを導出する請求項5記載のカメラ。
  7. 【請求項7】 前記動体予測手段によって予測された被
    写体の移動速度又は移動加速度に基づいて前記レンズの
    位置の調整速度を変更する調整速度変更手段を更に備え
    た請求項6記載のカメラ。
  8. 【請求項8】 撮影動作の開始から実際に撮影が行われ
    るまでのタイムラグを予測するタイムラグ予測手段を更
    に備え、 前記撮影タイミング導出手段は、前記タイムラグ予測手
    段によって予測されたタイムラグに相当する時間を差し
    引いて前記撮影タイミングを導出する請求項5乃至請求
    項7の何れか1項記載のカメラ。
  9. 【請求項9】 前記撮影タイミング導出手段によって導
    出された撮影タイミングに基づくタイミングで操作者に
    対してシャッター・ボタンを操作する旨を明示する明示
    手段を更に備えた請求項5乃至請求項8の何れか1項記
    載のカメラ。
  10. 【請求項10】 前記明示手段は、シャッター・ボタン
    を操作する旨を明示したタイミングから操作者によって
    シャッター・ボタンが操作されるまでの時間だけ前記撮
    影タイミング導出手段によって導出された撮影タイミン
    グから遡ったタイミングで前記シャッター・ボタンを操
    作する旨を明示する請求項9記載のカメラ。
  11. 【請求項11】 前記合焦手段は、被写体までの距離に
    対応する被写界深度の範囲内となるように前記レンズの
    位置を調整する請求項1乃至請求項10の何れか1項記
    載のカメラ。
  12. 【請求項12】 測光して測光データを得るための測光
    手段と、 前記測光手段により撮影時に得られた測光データに基づ
    いて、当該撮影によって得られた画像の露出補正を施す
    露出補正手段と、 を更に備えた請求項1乃至請求項11の何れか1項記載
    のカメラ。
  13. 【請求項13】 撮影によって得られた複数の画像を合
    成する画像合成手段を更に備えた請求項1乃至請求項1
    2の何れか1項記載のカメラ。
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