JP2002335371A - 原稿搬送装置及びこれを備えた画像読取装置 - Google Patents

原稿搬送装置及びこれを備えた画像読取装置

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JP2002335371A
JP2002335371A JP2001139204A JP2001139204A JP2002335371A JP 2002335371 A JP2002335371 A JP 2002335371A JP 2001139204 A JP2001139204 A JP 2001139204A JP 2001139204 A JP2001139204 A JP 2001139204A JP 2002335371 A JP2002335371 A JP 2002335371A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定した原稿搬送動作を行うことのできる原
稿搬送装置及びこれを備えた原稿読取装置を提供する。 【解決手段】 原稿載置部2に載置された原稿を搬送し
て読取位置上を通過させる際、原稿をプラテンガラス1
01側に押圧しながら搬送する回転体8の、原稿を搬送
する搬送力が所定の大きさ以下となるよう回転体8の原
稿と接触する周面に原稿との間の摩擦を低減するコーテ
ィングを施すことにより、回転体8の傾きに倣うことな
く原稿を搬送することができるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿搬送装置及び
これを備えた画像読取装置に関し、特に読取位置上を通
過する原稿をプラテンガラスに向けて押圧しながら搬送
する回転体を備えたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、デジタル複写機、プリンタ、ファ
クシミリ等に設けられた画像読取装置には、原稿をプラ
テンガラス上の所定の読取位置に自動給紙するため、原
稿搬送装置である原稿自動搬送装置を開閉自在に備えた
ものがある。そして、画像読取装置は、このように原稿
自動搬送装置により自動搬送された原稿に対し、露光手
段を用いて画像の読み取りを行うようにしている。
【0003】ところで、従来、このような原稿画像を読
み取る方法として、プラテンガラスの所定の読取位置の
下方に露光装置を固定し、この露光装置の上方を、原稿
を一定の速度で移動させることにより、画像を読み込む
方法(以下、流し読みという)が知られている。
【0004】ここで、このような流し読みを行う場合、
一定の速度で移動する原稿が露光装置の上方での振れを
抑えるため、読取位置の略上方に、プラテンガラス側に
原稿を押圧しながら回転するプラテンローラを設けたも
のがある。
【0005】図4は、このようなプラテンローラを設け
た原稿自動搬送装置の読取位置近傍の構成を示すもので
あり、同図に示すように読取位置201の上流側と下流
側には、原稿を一定の速度で搬送するための搬送ローラ
対202,203が設けられ、読取位置略上方には、プ
ラテンガラス204と微小ギャップを形成するか、もし
くはプラテンガラス204に当接するプラテンローラ2
05が設けられている。
【0006】ここで、このプラテンローラ205は、例
えば搬送ローラ対202の一方のローラ202aと同軸
上に設けられた揺動軸207を支点とする揺動アーム2
06の揺動側端部に回転自在に保持されると共に付勢部
材208により下方に押圧されている。これにより、原
稿自動搬送装置を閉じた際、揺動アーム206、又はプ
ラテンローラ205がプラテンガラス204に突き当た
るようになり、この結果、プラテンローラ205がラテ
ンガラス204に対してイコライズ(整合)され、読取
位置201上に倣う構成になっている。
【0007】なお、同図に示すように揺動アーム206
の揺動端をプラテンローラ205よりも下方に突出させ
るように構成することにより、原稿自動搬送装置を閉じ
た際、プラテンローラ205とプラテンガラス204と
の間に隙間を形成することができる。
【0008】ここで、この隙間の量xは、例えば搬送す
る原稿の厚さ等の使用条件によって自由に設定すること
ができるようになっており、使用条件に応じてプラテン
ローラ205とプラテンガラス204との間に一定の隙
間を設けても良く、またプラテンローラ205をプラテ
ンガラス204に当接させるようにしても良い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
揺動アームを用いてプラテンローラを支持する構成の従
来の原稿自動搬送装置及びこれを備えた原稿読取装置に
おいて、プラテンローラ205、或いは揺動アーム20
6がプラテンガラス204に突き当たってプラテンロー
ラ205がイコライズされた際に、搬送ローラ対20
2,203とのアライメントにズレが生じる場合があ
る。
【0010】そして、このように搬送ローラ対202,
203とのアライメントにズレが生じた場合、原稿が、
読取位置よりも上流側の搬送ローラ対202を抜けた
際、特に原稿が腰の弱い薄紙等の場合、プラテンローラ
205の傾きに倣ってしまい、ローラ抜けの瞬間に原稿
がスキュー(斜行)してしまうことがある。
【0011】なお、このプラテンローラ205のズレ
は、プラテンローラ205がプラテンガラス204に倣
うよう揺動アーム206のガタを多めに設けてあるため
であり、このようにガタを多めに設けた場合、プラテン
ローラ205が、そのガタの分、スラスト方向にずれた
状態で原稿自動搬送装置を閉じてしまうと、プラテンロ
ーラ205が傾いたままプラテンガラス205に倣って
しまう。
【0012】更に、揺動アーム205を用いた構成の場
合、プラテンローラ205の駆動手段が片側に設けられ
るのが一般的であり、このような構成の場合、偏った駆
動力により、プラテンローラ205がスラスト方向に引
き寄せられて傾いてしまい同様にスキューを生じる原因
となる。
【0013】なお、この対策として、揺動アーム206
に突起部を設けたり、穴公差を詰めたりしてスラストガ
タを詰める方法があるが、どの対策も完全にスキューを
解消するに至っていない。
【0014】さらに、原稿自動搬送装置としてはセット
した原稿を反転搬送して読み取らせる構成のものがあ
り、このような構成のものの場合、読み取り部上流側の
搬送ガイドの形状が屈曲しており、このような場合は、
搬送される原稿の腰が強くなるため搬送負荷となり、プ
ラテンローラの傾きの影響を受け難いが、セットした原
稿をそのまま読み取り部へと搬送する構成の原稿自動搬
送装置では、読み取り部上流側の搬送ガイド形状がスト
レート(直線)形状であるため、プラテンガラス上に押
し付けられる原稿の腰は弱くなり、プラテンローラ20
5の傾きの影響を非常に受け易くなってしまう。
【0015】そこで、本発明は、このような現状に鑑み
てなされたものであり、安定した原稿搬送動作を行うこ
とのできる原稿搬送装置及びこれを備えた原稿読取装置
を提供することを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、原稿載置部に
載置された原稿をプラテンガラス上の所定の読取位置に
搬送する原稿搬送装置において、前記読取位置上を通過
する原稿を前記プラテンガラス側に押圧しながら搬送す
る回転体を備え、前記回転体の前記原稿を搬送する搬送
力が所定の大きさ以下となるように構成したことを特徴
とするものである。
【0017】また本発明は、前記回転体の原稿搬送力が
所定の搬送力以下となるよう該回転体の前記原稿と接触
する周面に前記原稿との間の摩擦を低減するコーティン
グを施したことを特徴とするものである。
【0018】また本発明は、前記回転体を、該回転体の
原稿搬送力が所定の搬送力以下となるような材料で形成
したことを特徴とするものである。
【0019】また本発明は、前記所定の搬送力は、前記
回転体の上流に設けられた搬送手段から搬送された原稿
を斜行させる大きさであることを特徴とするものであ
る。
【0020】また本発明は、前記読取位置の上流に前記
原稿載置部に載置された原稿を該読取位置に搬送する搬
送通路を設け、前記搬送通路を直線形状としたことを特
徴とするものである。
【0021】また本発明は、原稿搬送装置を備え、前記
原稿搬送装置の原稿載置部に載置された原稿を読取位置
に搬送して該原稿画像を読み取る画像読取装置におい
て、前記原稿搬送装置は上記のいずれかに記載のもので
あることを特徴とするものである。
【0022】また本発明のように構成することにより、
原稿載置部に載置された原稿を搬送して読取位置上を通
過させる際、原稿をプラテンガラス側に押圧しながら搬
送する回転体の、原稿を搬送する搬送力が所定の大きさ
以下となるよう回転体の原稿と接触する周面に原稿との
間の摩擦を低減するコーティングを施すことにより、回
転体の傾きに倣うことなく原稿を搬送することができる
ようにする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて詳細に説明する。
【0024】図1は、本発明の実施の形態に係る原稿自
動搬送装置及びこれを備えた画像読取装置の構成を示す
図である。なお、本実施の形態において、この原稿自動
搬送装置は流し読みを行うものである。
【0025】同図において、1は原稿自動搬送装置であ
り、この原稿自動搬送装置1は、原稿を載置する原稿載
置部である原稿トレイ2と、原稿に対向する位置に、原
稿に接離可能に設けられたピックアップローラ3と、ピ
ックアップローラ3の下流に設けられ、パッド4と分離
ローラ5からなる分離部4Aとを備えている。なお、ピ
ックアップローラ3は、後述する図2に示す分離ローラ
5と同軸上に揺動自在に設けられた給紙アーム19,2
0に回転自在に保持されている。
【0026】また、この原稿自動搬送装置1は、ピック
アップローラ3と分離ローラ5との間に設けられ、原稿
トレイ2上に原稿があるかを検知する原稿セットセンサ
41と、分離ローラ5の下流に設けられたレジストロー
ラ対6,7と、分離ローラ5とレジストローラ対6,7
との間に設けられ、分離ローラ5が原稿をレジストロー
ラ6,7まで搬送するための搬送量を決めるためレジ前
センサ42を備えている。
【0027】さらに、この原稿自動搬送装置1は、レジ
ストローラ対6,7の下流に設けられ、後述する図3に
示す露光手段55を備えた画像読取装置100の上面に
設けられたプラテンガラス101側に原稿を押圧しなが
ら搬送する回転体であるプラテンローラ8と、プラテン
ローラ8の下流に設けられ、プラテンガラス101上の
原稿を排出する搬送ローラ対9,10と、搬送ローラ対
9,10の下流に設けられ、原稿を排出トレイ18に排
出する排紙ローラ対11,12を備えている。
【0028】次に、このような原稿自動搬送装置1の駆
動系統について図2を用いて説明する。まず、分離ロー
ラ5及びピックアップローラ3の駆動系統について説明
する。
【0029】同図において、21は駆動モータであり、
この駆動モータ21の回転軸21aに取り付けられたプ
ーリB23が開閉カバー51(図1参照)の回動中心で
ある給紙駆動軸43上のプーリF61にタイミングベル
トC62を介してつながっている。また、給紙駆動軸4
3の軸上に配置されたプーリC25が分離ローラ軸33
上に配置されたプーリD26とタイミングベルトA27
を介してつながっている。
【0030】ここで、分離ローラ軸33にはワンウェイ
クラッチA24が設けられており、これにより駆動モー
タ21の駆動はプーリB23、プーリF61、プーリD
26及びワンウェイクラッチA24を介して分離ローラ
5に伝達されるようになっている。なお、このワンウェ
イクラッチA24により、分離ローラ5は、駆動モータ
21の正転時、図1において反時計回りには回転する
が、駆動モータ21の逆転時、時計回りには回転しない
ようになっている。
【0031】さらに、プーリD26はピックアップロー
ラ軸35上に配置されたプーリE29とタイミングベル
トB30を介してつながっている。ここで、ピックアッ
プローラ軸35にはカップリング部32が設けられてお
り、これにより駆動モータ21の駆動はプーリE29及
びカップリング部32を介してピックアップローラ3に
伝達されるようになっている。
【0032】ところで、同図において、19、20は分
離ローラ軸33と同軸上に設けられ、ピックアップロー
ラ軸35を支持する前及び奥給紙アームであり、この前
及び奥給紙アーム19,20は分離ローラ軸33を揺動
中心として揺動すると共に、ピックアップローラ軸35
を介してピックアップローラ3を回転自在に保持してい
る。なお、この前及び奥給紙アーム19,20は、不図
示の付勢部材により上方に付勢され、原稿の読取動作が
開始されるまでは不図示のストッパによりプラテンガラ
ス101上の所定の位置に保持されるようになってい
る。
【0033】また、ピックアップローラ軸35のプーリ
E29と奥給紙アーム20との間には摩擦部材32が設
けられており、この摩擦部材32は加圧バネ34により
奥給紙アーム側に付勢されている。
【0034】これにより、プーリD26によりタイミン
グベルトB30を介してプーリE29が反時計回りの方
向に回転すると、ピックアップローラ3が回転すると共
に、摩擦部材31の摺動負荷により前及び奥給紙アーム
19,20が分離ローラ軸33を中心に不図示の付勢部
材の付勢力に抗して反時計方向(下降方向)に揺動す
る。逆にプーリD26が時計方向に回転すると、前及び
奥給紙アーム19,20が分離ローラ軸33を中心に時
計方向(上昇方向)に揺動する。
【0035】次に、レジストローラ6、プラテンローラ
8、搬送ローラ9、排紙ローラ11の駆動系について説
明する。
【0036】駆動モータ21の回転軸21aに取り付け
られたプーリA22からタイミングベルトD64を介し
てプーリG63に駆動伝達される。ここで、このプーリ
G63にはワンウェイクラッチB65が接続されてお
り、このワンウェイクラッチB65により分離ローラ5
への駆動方向とは逆方向の駆動のみがレジストローラ6
に伝達される。
【0037】これにより、駆動モータ21の正転時には
分離ローラ5が反時計方向に駆動を受けるが、レジスト
ローラ6には駆動が伝達されず、また駆動モータ21の
逆転時には分離ローラ5には駆動伝達されないが、レジ
ストローラ6には時計方向に駆動が伝達されるようにな
る。
【0038】また、レジストローラ6の軸6aの一端部
にはプーリH66が設けられ、このプーリH66及びタ
イミングベルトE68を介してプラテンローラ8の軸8
a上のプーリI67に駆動が伝達される。またさらに、
レジストローラ6の軸6aの他端部に配置されたプーリ
J69、プーリL72の駆動がタイミングベルトF7
1、タイミングベルトG74を介して、搬送ローラ9の
軸9a上のプーリK70と排紙ローラ11の軸11a上
のプーリM73に伝達され、これにより搬送ローラ9及
び排紙ローラ11がそれぞれ回転する。
【0039】次に、このような駆動系統を備えた原稿自
動搬送装置1の原稿搬送動作について説明する。
【0040】まず、図1に示す原稿トレイ2上に原稿面
を下にして不図示の原稿をセットすると、原稿セットセ
ンサ41がONし、これにより不図示の制御手段は、原
稿が原稿トレイ2上にあることを検知する。ここで、不
図示のスタートボタンが押されると、駆動モータ21が
正転し、これに伴いピックアップローラ3が原稿搬送方
向に回転し、原稿を分離部4Aへと搬送する。
【0041】次に、分離部4Aでは分離ローラ5の回転
により原稿を一枚に分離した後、原稿の斜行を補正する
よう停止状態にあるレジストローラ対6,7に突き当
て、所定のループ量を得た後、駆動モータ21が停止し
て搬送を一旦停止する。
【0042】次に、駆動モータ21が逆転し、これによ
りレジストローラ6、プラテンローラ8、搬送ローラ
9、排紙ローラ11が回転して原稿を搬送する。これに
より、原稿がプラテンガラス101に密着された状態で
露光されながら読取位置を通過し、この際、原稿画像の
読み取りが行なわれる。
【0043】そして、この後、プラテンローラ8を原稿
が抜けると、読み取り終了となり、駆動モータ21が停
止する。なお、このとき原稿(1枚目)は、読取位置下
流側に設けられ、原稿を反転排出することが可能な曲率
を有した屈曲形状の排出通路58内で排紙ローラ対1
1,12に挟まれた状態で停止する。
【0044】次に、駆動モータ21が再び正転すると、
2枚目の原稿が給紙され、先程と同様に停止状態のレジ
ストローラ対6,7に突き当てられ、所定のループ量を
得て駆動モータ21が停止する。そして、この後、駆動
モータ21が逆転すると、レジストローラ6、プラテン
ローラ8、搬送ローラ9、排紙ローラ11が回転し、こ
れにより2枚目の原稿画像の読み取りが行なわれると共
に、1枚目の原稿が排紙ローラ対11,12により排紙
トレイ18上に排出される。
【0045】以下、このような原稿搬送動作が繰り返さ
れ、やがて最終原稿の読み取り中に原稿セットセンサ4
1がOFFになると、不図示の制御手段は原稿トレイ2
上に原稿がなくなったことを検知する。そして、このよ
うに原稿トレイ2上に原稿がなくなったことを検知する
と、制御手段は読み取り終了後も駆動モータ21を駆動
させるようにしており、これにより最終原稿は排紙ロー
ラ対11,12により排紙トレイ18上に排出される。
【0046】ところで、図3はこのような原稿自動搬送
装置1の読取位置近傍の構成を示す図であり、読取位置
56の上流側にレジストローラ対6,7、読取位置56
の下流側に搬送手段である搬送ローラ9,10が設けら
れており、読取位置56の略上方にプラテンローラ8が
2対の揺動アーム52にローラ両端を支持されて設けら
れている。また、読取位置直下には露光装置55が停止
しており、この露光装置55により、搬送されてきた原
稿の読み取り動作を行う構成になっている。
【0047】ここで、揺動アーム52は付勢部材53に
より下方に働く力を受けており、原稿自動搬送装置1を
開いた状態では、揺動アーム52は揺動支点54を揺動
中心としてイコライズされ、プラテンローラ8は下方に
押し下げられた状態になっている。
【0048】一方、原稿自動搬送装置1を閉じた状態で
は、揺動アーム52はプラテンガラス101に倣って略
下方の力を受けながらイコライズし、プラテンローラ8
が読取位置56の略上方に位置するように構成されてい
る。これにより、常にプラテンローラ8はプラテンガラ
ス101に対して水平に保たれると共に、搬送負荷によ
る原稿の振れを抑えることができるようになっている。
【0049】更に、揺動アーム52の揺動端はプラテン
ローラ8よりも下方に突出するようになっており、これ
により揺動アーム52がプラテンガラス101に突き当
たり、プラテンローラ8とプラテンガラス101との間
に微小なギャップを形成する構成になっている。
【0050】ところで、同図において、57は読取位置
の上流側に設けられた搬送通路である原稿搬送パスであ
り、この原稿搬送パス57は、レジストローラ6と読取
位置56とを結んだストレート(直線)形状を成してい
る。なお、本実施の形態では、この原稿搬送パス57は
余計な負荷を与えることなく原稿を搬送することができ
るよう、例えば35°傾斜しており、原稿搬送パス57
をこのような角度で傾斜させることにより、原稿の搬送
速度のばらつきをなくすことができ、原稿を安定した速
度で搬送させることができる。
【0051】しかしながら、このようなストレート形状
を成した原稿搬送パス57を通過した場合、湾曲した構
成のパスを通過した場合に比べ、読取位置上でプラテン
ガラス101に押し付けられる原稿の腰が弱くなる。そ
して、このように原稿の腰が弱い場合には、原稿後端が
レジストローラ6,7を抜けた際、プラテンローラ8が
傾いている場合、原稿がプラテンローラ8の傾きに倣っ
てしまいスキューを生じさせることがある。
【0052】なお、プラテンローラ8が傾く原因として
は、揺動アーム52と揺動支点54の嵌合部と、プラテ
ンローラ8との嵌合部は、プラテンガラス101に倣う
ようにガタを多めに設けていることが挙げられ、このよ
うにガタを多めに設けた場合既述したようにプラテンロ
ーラ8がスラスト方向にずれ、この状態で原稿自動搬送
装置1を閉じてしまうと、プラテンローラ8が傾いたま
まプラテンガラス101に倣ってしまい傾いてしまう。
【0053】更に、揺動アーム52を用いた構成の場合
は、既述した図2に示すようにプラテンローラ8を駆動
する駆動モータ21を片側に設けてあるのが一般的であ
り、この駆動モータ21からの偏った駆動力によりプラ
テンローラ8がスラスト方向に引き寄せられて傾いてし
まうことも原因として挙げられる。
【0054】そこで、本実施の形態においては、原稿と
接するプラテンローラ8の周面を低摩擦面とするよう、
例えばプラテンローラ8の周面に低摩擦処理を施したコ
ーティングを行ってプラテンローラ8の搬送力の大きさ
を搬送ローラ9,10から搬送された原稿を斜行させる
ような所定の大きさ以下にまで減少させるようにしてい
る。
【0055】そして、このようにプラテンローラ8の搬
送力の大きさを所定の大きさ以下とすることにより、プ
ラテンローラ8が傾いている場合でも、プラテンローラ
8の傾きに倣うことなく原稿を搬送することができ、こ
れによりスキューの発生を防止することができ、安定し
た原稿搬送動作を行うことができる。
【0056】なお、本実施の形態においては、スキュー
の発生を防止することのできるプラテンローラ8の周面
の摩擦係数を以下の方法により求めた。
【0057】即ち、異なるμ(原稿に対する動摩擦係
数)のプラテンローラ8を作成し、実画像を検証してス
キューの発生の有無を確認し、プラテンローラのμを決
定している。なお、検討に際し作成したプラテンローラ
はμ0.8とμ0.5を称呼値としている。
【0058】ここで、この2本のプラテンローラの出力
画像を確認すると、はスキューが発生しNGとなり、
はスキューの発生がなくOKという結果が得られた。
そこで、本実施の形態においては、プラテンローラ8に
施すコーティングの動摩擦係数を0.5以下と規定して
対応している。
【0059】なお、本実施の形態では、プラテンローラ
8の周面を低摩擦面とするようプラテンローラ8の周面
にコーティングを施す場合について述べたが、本発明は
これに限らず、例えばプラテンローラ8をゴムや樹脂等
の低μ材料で形成するようにしても同様の効果を得るこ
とができる。
【0060】また、これまでの説明において、原稿を読
取位置56にストレート(直線)形状の原稿搬送パス5
7で搬送する場合について述べてきたが、本発明はこれ
に限らず、原稿を屈曲パスで反転して読取位置に導く構
成の原稿搬送パスを備えたものでも、同様の効果を得る
ことができる。更に、プラテンローラ8をプラテンガラ
ス101に当接する構成にしても同様の効果を得ること
ができる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、原
稿を搬送して読取位置上を通過させる際、原稿をプラテ
ンガラス側に押圧しながら搬送する回転体の、原稿を搬
送する搬送力が所定の大きさ以下となるようにすること
により、回転体の傾きに倣うことなく原稿を搬送するこ
とができ、これによりスキューの発生しない安定した原
稿搬送動作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る原稿自動搬送装置及
びこれを備えた画像読取装置の構成を示す図。
【図2】上記原稿自動搬送装置の駆動系統図。
【図3】上記原稿自動搬送装置の読取位置近傍の構成を
示す図。
【図4】従来の原稿自動搬送装置の読取位置近傍の構成
を示す図。
【符号の説明】
1 原稿自動搬送装置 2 原稿トレイ 8 プラテンローラ 9,10 搬送ローラ 52 揺動アーム 55 露光手段 56 読取位置 57 原稿搬送パス 100 画像読取装置 101 プラテンガラス
フロントページの続き Fターム(参考) 2H076 AA04 BA17 BA24 BA36 BA41 3F049 AA02 CA15 DA14 DB02 LA02 LA05 LA07 LB02 5B047 AA01 BA01 BC14 BC18 5C062 AA05 AB02 AB32 AB33 AC02 AC11 AD06 5C072 AA01 BA13 NA01 XA01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿載置部に載置された原稿をプラテン
    ガラス上の所定の読取位置に搬送する原稿搬送装置にお
    いて、 前記読取位置上を通過する原稿を前記プラテンガラス側
    に押圧しながら搬送する回転体を備え、 前記回転体の前記原稿を搬送する搬送力が所定の大きさ
    以下となるように構成したことを特徴とする原稿搬送装
    置。
  2. 【請求項2】 前記回転体の原稿搬送力が所定の搬送力
    以下となるよう該回転体の前記原稿と接触する周面に前
    記原稿との間の摩擦を低減するコーティングを施したこ
    とを特徴とする請求項1記載の原稿搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記回転体を、該回転体の原稿搬送力が
    所定の搬送力以下となるような材料で形成したことを特
    徴とする請求項1記載の原稿搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記所定の搬送力は、前記回転体の上流
    に設けられた搬送手段から搬送された原稿を斜行させる
    大きさであることを特徴とする請求項2又は3記載の原
    稿搬送装置。
  5. 【請求項5】 前記読取位置の上流に前記原稿載置部に
    載置された原稿を該読取位置に搬送する搬送通路を設
    け、前記搬送通路を直線形状としたことを特徴とする請
    求項1乃至4のいずれか1項に記載の原稿搬送装置。
  6. 【請求項6】 原稿搬送装置を備え、前記原稿搬送装置
    の原稿載置部に載置された原稿を読取位置に搬送して該
    原稿画像を読み取る画像読取装置において、 前記原稿搬送装置は前記請求項1乃至5のいずれか1項
    に記載のものであることを特徴とする画像読取装置。
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