JP2002335358A

JP2002335358A - ファクシミリサーバ

Info

Publication number: JP2002335358A
Application number: JP2001140970A
Authority: JP
Inventors: Yoshifumi Tanimoto; 好史谷本
Original assignee: Murata Machinery Ltd
Current assignee: Murata Machinery Ltd
Priority date: 2001-05-11
Filing date: 2001-05-11
Publication date: 2002-11-22

Abstract

(57)【要約】【課題】親展印刷機能により印刷処理を行うに際し
て、他の印刷ジョブが実行中であっても、パスワードの
入力など、所定の操作を行った後、直ちに親展印刷を開
始するファクシミリサーバを提供すること【解決手段】親展印刷が指定された印刷ジョブを実行
するに際して、装置上から所定の操作が行われたときに
前記印刷ジョブを実行する親展印刷機能を備えたファク
シミリサーバにおいて、親展印刷が指定された印刷ジョ
ブを実行する際に、他の印刷ジョブが実行中であるとき
は、割り込みパスワードの入力を要求し、所定の割り込
みパスワードが入力されたときに、前記他の印刷ジョブ
を中断して、前記親展印刷が指定された印刷ジョブを実
行することを特徴とするファクシミリサーバ。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ＬＡＮ等のコンピ
ュータネットワークに接続されたファクシミリサーバに
関し、特に、親展印刷機能を備えたファクシミリサーバ
に関する。

【０００２】

【従来の技術】ＬＡＮ等のコンピュータネットワークに
接続されたファクシミリサーバは、同じくネットワーク
に接続されている複数のクライアントからの印刷処理
や、外部のインターネットファクシミリ、Ｇ３ファクシ
ミリ等から受信した画データの印刷処理を行う場合があ
る。複数の印刷処理が競合した場合には、受信した画デ
ータを内部にスプールしておき、各印刷データの印刷ジ
ョブを待ち行列に登録して受付順や優先度等により実行
する順番を判断して順次印刷処理を行う。

【０００３】また、前記ファクシミリサーバにおいて
は、親展印刷機能を備えたものがある。この親展印刷機
能とは、受信した画データのうち、親展印刷が指定され
た印刷ジョブを実行するに際して、所定の操作が行われ
たときに（例えば、装置上からパスワードの入力を求
め、所定のパスワードが入力されたときに）、前記印刷
ジョブを実行して印刷処理をする機能である。この機能
を利用すれば、パスワード等を有するユーザ等が、その
原稿を他人に見られることなく取得することができる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、ユーザ等
は、所定のパスワードを入力して親展印刷が指定された
印刷ジョブを実行させようとしても、その時に他の印刷
ジョブが実行中であれば、その印刷ジョブの実行が終了
するまで、ファクシミリサーバの前で待機しなければな
らない。特に、前記他の印刷ジョブが多ページの原稿に
係るものであるときは、長時間待機しなければならな
い。

【０００５】本発明は、かかる課題に鑑みてなされたも
のであり、親展印刷機能により印刷処理を行うに際し
て、他の印刷ジョブが実行中であっても、パスワードの
入力など、所定の操作を行った後、直ちに親展印刷を開
始するファクシミリサーバを提供することを目的とす
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】請求項１記載のファクシ
ミリサーバは、親展印刷が指定された印刷ジョブを実行
するに際して、装置上から所定の操作が行われたときに
前記印刷ジョブを実行する親展印刷機能を備えたファク
シミリサーバにおいて、親展印刷が指定された印刷ジョ
ブを実行する際に、他の印刷ジョブが実行中であるとき
は、前記他の印刷ジョブを中断して、前記親展印刷が指
定された印刷ジョブを実行する手段を備えたことを特徴
としている。

【０００７】請求項２記載のファクシミリサーバは、親
展印刷が指定された印刷ジョブを実行するに際して、装
置上から所定の操作が行われたときに前記印刷ジョブを
実行する親展印刷機能を備えたファクシミリサーバにお
いて、親展印刷が指定された印刷ジョブを実行する際
に、他の印刷ジョブが実行中であるときは、割り込みパ
スワードの入力を要求し、所定の割り込みパスワードが
入力されたときに、前記他の印刷ジョブを中断して、前
記親展印刷が指定された印刷ジョブを実行する手段を備
えたことを特徴としている。

【０００８】請求項３記載のファクシミリサーバは、親
展印刷が指定された印刷ジョブを実行するに際して、装
置上からユーザＩＤ及び所定のパスワードが入力された
ときに前記印刷ジョブを実行する親展印刷機能を備えた
ファクシミリサーバにおいて、前記ユーザＩＤごとに割
り込みパスワードを設定する割り込みパスワード設定手
段と、親展印刷が指定された印刷ジョブを実行する際
に、他の印刷ジョブが実行中であるときは、割り込みパ
スワードの入力を要求し、前記割り込みパスワード設定
手段により設定された割り込みパスワードが入力された
ときに、前記他の印刷ジョブを中断して、前記親展印刷
が指定された印刷ジョブを実行する手段と、を備えたこ
とを特徴としている。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
ファクシミリサーバについて、図面に基づいて説明す
る。図１にこのファクシミリサーバ１の具体的な構成例
を示す。前記ファクシミリサーバ１は、ＣＰＵ（中央処
理装置）２、ＲＡＭ（ランダムアクセスメモリー）３、
ＲＯＭ（リードオンリーメモリー）４、コーデック５、
モデム６、ＮＣＵ（ネットワークコントロールユニッ
ト）７、読取部８、記録部９、操作部１０及びＬＡＮＩ
／Ｆ１１を備えたものであって、各装置２乃至１１は、
通信可能にバス１２によって接続されている。

【００１０】前記ＣＰＵ２は、所定のプログラムに従っ
て、このファクシミリサーバ１を構成する各装置を制御
する。

【００１１】前記ＲＡＭ３は、画データ、ＦＡＸ番号、
メールアドレス、後述する各種データテーブル、ファク
シミリサーバ１の各種動作の設定情報等を記憶する記憶
部として、また、一時的に蓄積される諸データ等の記憶
部として機能する。

【００１２】前記ＲＯＭ４は、前記ＣＰＵ２によりこの
ファクシミリサーバ１の各部の動作が制御されるための
各種プログラムを記憶している。

【００１３】前記コーデック５は、複数のプロトコルに
対応して符号化（エンコード）・復号（デコード）する
ものである。すなわち、前記読取部８にて読み取られた
画データ等を送信のためにＭＨ、ＭＲ、ＭＭＲ方式等に
より符号化し、受信した画データを復号する。また、コ
ンピュータで使用される一般的に使われている画像フォ
ーマットであるＴＩＦＦ（Tagged Image File Format）
形式にも対応して符号化、復号することもできる。

【００１４】前記モデム６は、例えばＩＴＵ−Ｔ（国際
電気通信連合）の勧告Ｖ．３４規格又はこれと同様のも
のに従った送受信データの変調及び復調を行う。

【００１５】前記ＮＣＵ７は、電話回線を制御して電話
をかけたり、切ったりする回線網制御装置であり、ＰＳ
ＴＮ（公衆交換電話網）１３に接続されている。

【００１６】前記読取部８は、原稿の画像データを読み
取って、白黒２値に変換した画データを出力する。

【００１７】前記記録部９は、例えば電子写真方式のも
のからなり、受信した画データを記録紙上に記録する。
例えば、前記読取部８で読み取られた原稿の画データや
ファクシミリ受信した画データを、前記ＣＰＵ２の指示
により、プリントアウトする。

【００１８】前記操作部１０は、例えば、このファクシ
ミリサーバ１の状態に関する情報、各種操作指示画面等
を表示するディスプレイ１０ａ、ＦＡＸ番号等を入力す
るためのテンキー１０ｂ、短縮番号から発信するための
短縮キー１０ｃ、原稿の読取り動作の開始等を行うため
のスタートキー１０ｄ、前記ディスプレイ１０ａ内のカ
ーソルの移動などをするためのカーソルキー１０ｅ等を
備えており、各種操作はこの操作部１０により行われ
る。

【００１９】前記ＬＡＮＩ／Ｆ１１は、ＬＡＮ（ローカ
ル・エリア・ネットワーク）１４とのインターフェイス
を備えており、このＬＡＮ１４とファクシミリサーバ１
とを通信可能に接続している。

【００２０】前記ファクシミリサーバ１は、Ｇ３方式等
に従った一般的なファクシミリ機能のほか、インターネ
ット標準プロトコルであるＴＣＰ／ＩＰ(Transmission
Control Protocol/Internet Protocol)を実装して、原
稿の画データが添付された電子メールを受信し、受信し
た画データを所定の処理を経て前記記録部９にて印刷す
る機能を備えている。

【００２１】また、前記ファクシミリサーバ１は、ＲＡ
Ｍ３の所定の記憶領域に図２に示す配信・親展印刷デー
タテーブル１９、図３（ａ）に示すパスワードデータテ
ーブル２０、図３（ｂ）に示す割り込みパスワードデー
タテーブル（割り込みパスワード設定手段）２０Ａ及び
図４に示す配信画データテーブル２１を各々記憶してい
る。

【００２２】前記配信・親展印刷データテーブル１９
は、「送信元情報」欄、「配信先ユーザＩＤ」欄、「印
刷設定」欄及び「親展印刷設定」欄からなり、「送信元
情報」欄に格納された各送信元情報について、「配信先
ユーザＩＤ」欄に配信先となるユーザＩＤ等が、「印刷
設定」欄に受信した画データを印刷するか否かを指定す
る情報が、「親展印刷設定」欄に受信した画データを親
展印刷するか否かを指定する情報が格納される。これら
情報は、各ユーザにより操作部１０等から設定されるよ
うになっている。

【００２３】前記パスワードデータテーブル２０は、
「ユーザＩＤ」欄及び「パスワード」欄からなり、「ユ
ーザＩＤ」欄に格納された各ユーザＩＤについて、「パ
スワード」欄にログイン・パスワードが格納される。こ
れら情報は、ファクシミリサーバ１の各ユーザにより操
作部１０等から設定されるようになっている。また、こ
れらユーザＩＤとログイン・パスワードは親展印刷が指
定されて蓄積された印刷ジョブを起動するために各ユー
ザにより操作部１０から入力されるものである。なお、
このデータテーブルには、１のユーザＩＤにつき１のロ
グイン・パスワードが格納されているが、１のユーザＩ
Ｄにつき印刷ジョブの種類に応じて複数のログイン・パ
スワードが格納されるようにし、各ユーザが印刷種別に
応じて別個のログインパスワードを設定できるようにし
てもよい。

【００２４】前記割り込みパスワードデータテーブル２
０Ａは、「ユーザＩＤ」欄及び「割り込みパスワード」
欄からなり、「ユーザＩＤ」欄に格納された各ユーザＩ
Ｄについて、「割り込みパスワード」欄に後述する割り
込みパスワードが格納される。これら情報は、ファクシ
ミリサーバ１の管理者により操作部１０等から設定され
るようになっている。図３（ｂ）においては、割り込み
パスワードは各ユーザＩＤについて相互に異なるものが
設定されているが、全てのユーザＩＤについて共通の割
り込みパスワードを設定してもよい。なお、ユーザＩＤ
「ＣｌｉｅｎｔＣ」のように、割り込みパスワードが未
設定のものは、「割り込みパスワード」欄は空欄とな
る。

【００２５】前記配信画データテーブル２１は、「配信
先（送信者）ユーザＩＤ」欄、「配信画データ」欄、及
び「記録紙サイズ」欄からなり、「配信先（送信者）ユ
ーザＩＤ」欄に格納された各ユーザＩＤについて、「配
信画データ」欄に、配信した画データのファイル名が、
「記録紙サイズ」欄に、送信元から指定された印刷すべ
き記録紙の種類の情報が格納されるものである。

【００２６】上記したハードウェア構成、機能等を備え
たファクシミリサーバ１は、例えば、図５に示すネット
ワーク環境Ａに設置されて使用される。すなわち、前記
ファクシミリサーバ１は、メールサーバ１５、クライア
ント１６とＬＡＮ１４を通じて接続されており、前記ク
ライアント１６の印刷指示に従って印刷処理を行うよう
になっている。また、インターネット、前記メールサー
バ１５等を通じて他のインターネットファクシミリ装置
１７から電子メールに添付された画データを受信して印
刷処理を行うようになっており、さらにまた、ＰＳＴＮ
（公衆交換電話網）１３を通じて他のＧ３ＦＡＸ装置１
８からＧ３ファクシミリを受信して印刷処理を行うよう
になっている。なお、各クライアント１６には、ユーザ
ＩＤとして例えば「ＣｌｉｅｎｔＡ」、「Ｃｌｉｅｎｔ
Ｂ」、「ＣｌｉｅｎｔＣ」が割り当てられている。

【００２７】以下、このネットワーク環境Ａに設置され
たファクシミリサーバ１が前記インターネットファクシ
ミリ装置１７、前記Ｇ３ファクシミリ装置１８又は前記
クライアント１６から画データを受信した場合のファク
シミリサーバ１の動作について図６乃至図８に示すフロ
ーチャートに基づいて説明する。なお、フローチャート
に基づき説明するファクシミリサーバ１の動作は、ＲＯ
Ｍ４に記憶されている制御プログラム等に基づいて、Ｃ
ＰＵ２の発行する命令に従って行われる。

【００２８】まず、前記ファクシミリサーバ１が、前記
Ｇ３ファクシミリ装置１８又は前記インターネットファ
クシミリ装置１７からＧ３ファクシミリ又は電子メール
により画データを受信すると（Ｓ１）、送信元よる配信
命令の有無及び前記配信・親展印刷データテーブル１９
に基づき、受信した画データを配信するか否かを判断す
る（Ｓ２）。送信元から配信命令を受信した場合、又
は、送信元が配信・親展印刷データテーブル１９の「送
信元」欄に指定されており、その送信元について配信先
となるユーザＩＤが指定されている場合は、受信した画
データをそのユーザＩＤ宛に配信し（Ｓ３）、送信元が
「送信元」欄の何れにも該当しないときは、配信を行わ
ずに画データを保持する。例えば、画データの送信元の
電話番号が「０７５−０００−１１１１」である場合
は、前記配信・親展印刷情報テーブル１９に基づき、そ
の配信先として指定されている「ＣｌｉｅｎｔＢ」へ受
信した画データを配信する。

【００２９】つぎに、前記ファクシミリサーバ１は、受
信した画データの印刷をするか否かの判断を前記配信・
親展印刷情報テーブル１９に基づき行う（Ｓ４）。すな
わち、受信した画データの送信元が、前記配信・親展印
刷情報テーブル１９の「送信元情報」欄の何れかの送信
元に該当し、その送信元について「印刷設定」欄で「印
刷」が指定されている場合は印刷をすると判断し、「印
刷」が指定されていない場合は印刷をしないと判断す
る。また、受信した画データの送信元が「送信元」欄の
何れにも該当しない場合は、印刷をすると判断する。例
えば、受信した画データの送信元のメールアドレスが
「ＸＹＺ＠ａｂｃ．ｃｏ．ｊｐ」である場合は、「印刷
設定」欄に「印刷」が指定されているため、印刷をする
と判断し、受信した画データの送信元の電話番号が「０
７５−０００−１１１１」である場合は、「印刷設定」
欄に「印刷」が指定されていないため、印刷をしないと
判断する。

【００３０】前記Ｓ４において、受信した画データの印
刷をすると判断したときは、次に、印刷を親展印刷にて
行うか否かを、送信元からの親展印刷をすべき命令の有
無、及び、前記配信・親展印刷情報テーブル１９の「親
展印刷設定」欄に指定された情報に基づき判断する（Ｓ
５）。すなわち、送信元から親展印刷をすべき所定の命
令を受信している場合は、親展印刷をすると判断し、ま
た、送信元が「送信元情報」欄に指定された何れかのも
のであり、その送信元について「親展印刷設定」欄で
「親展」が指定されている場合に親展印刷をすると判断
する。例えば、受信した画データの送信元のメールアド
レスが「ｘｙｚ＠ａｂｃ．ｃｏ．ｊｐ」である場合は、
「親展印刷設定」欄に「親展」が指定されているので、
親展印刷をすると判断し、送信元のメールアドレスが
「ａｂｃ＠ｚｚｚ．ｃｏｍ」である場合は、「親展印刷
設定」欄に「親展」が指定されていないので、親展印刷
をしないと判断する。

【００３１】前記Ｓ５において、親展印刷をすると判断
したときは、つぎに、受信した画データ及び印刷すべき
記録紙の種類の情報を配信先のユーザＩＤ等と関連付け
て蓄積し（Ｓ６）、親展印刷を指定して当該画データの
印刷ジョブを発生する（Ｓ７）。親展印刷が指定された
印刷ジョブは、直ちに実行されることはない。

【００３２】前記Ｓ６において、受信した画データ及び
印刷すべき記録紙の種類の情報を配信先のユーザＩＤ等
と関連付けて蓄積するために、例えば、前記親展印刷画
データテーブル２１（図４）において、前記Ｓ３で画デ
ータを配信した場合にあっては、「配信先（送信者）ユ
ーザＩＤ」欄に配信先となったユーザＩＤを、「配信画
データ」欄に配信した画データのファイル名を、そして
「記録紙サイズ」欄に送信元から指定された印刷すべき
記録紙の種類の情報を格納し、画データを配信しなかっ
た場合にあっては、「配信先（送信者）ユーザＩＤ」欄
にファクシミリサーバ自身を特定する「ｓｅｒｖ」を、
「配信画データ」欄に配信せずに保持している画データ
を、そして「記録紙サイズ」欄に送信元から指定された
印刷すべき記録紙の種類の情報を格納する。例えば、
「ＣｌｉｅｎｔＢ」へ画データを配信したときは、「配
信先（送信者）ユーザＩＤ」欄に「ＣｌｉｅｎｔＢ」を
格納し、配信した画データにファイル名「００１．ｔｉ
ｆ」を付けて、「配信画データ」欄にこのファイル名
「００１．ｔｉｆ」を格納し、印刷すべき記録紙の種類
の情報として例えば「Ａ４」が格納される。

【００３３】一方、前記Ｓ５において、親展印刷をしな
いと判断したときは、受信した画データを直ちに印刷す
る（Ｓ８）。

【００３４】つぎに、前記クライアント１６から画デー
タを受信した場合、つまり、ファクシミリサーバ１がネ
ットワークプリンタとして使用される場合について図７
に示すフローチャートに基づき説明する。

【００３５】図７のフローチャートに示すように、ファ
クシミリサーバ１は、前記クライアント１６から画デー
タを受信すると（Ｓ２１）、クライアント１６から画デ
ータと共に送信される親展印刷をすべき命令を受信した
か否かによって、その画データについて親展印刷をする
か否かを判断する（Ｓ２２）。親展印刷をすると判断し
たときは、つぎに、受信した画データ及び印刷すべき記
録紙の種類の情報を送信者のユーザＩＤと関連付けて蓄
積し（Ｓ２３）、親展印刷を指定して当該画データの印
刷ジョブを発生する（Ｓ２４）。前記Ｓ２３において、
受信した画データ及び印刷すべき記録紙の種類の情報を
送信者のユーザＩＤと関連付けて蓄積するために、例え
ば、前記親展印刷画データテーブル２１（図４）におい
て、「配信先（送信者）ユーザＩＤ」欄に送信者のユー
ザＩＤを、「配信画データ」欄に受信した画データのフ
ァイル名を、そして「記録紙サイズ」欄に送信元から指
定された印刷すべき記録紙の種類の情報を格納する。

【００３６】一方、前記Ｓ２２において、親展印刷をし
ないと判断したときは、受信した画データを直ちに印刷
する（Ｓ２５）。

【００３７】つぎに、ユーザ等の所定の操作により前記
ファクシミリサーバ１が、前記Ｓ７又は前記Ｓ２４にお
いて発生した親展印刷が指定された印刷ジョブを実行す
る場合の動作について、図８に示すフローチャートに基
づき説明する。なお、以下の説明において、ユーザＩＤ
には、前記した「ｓｅｒｖ」を含むものとする。

【００３８】まず、ユーザ等による操作部（装置上）１
０からの所定の操作により、親展印刷が指定された印刷
ジョブを実行すべき指示がされると、ファクシミリサー
バ１はこれを受付け（Ｓ４１）、ユーザＩＤ、ログイン
・パスワードの入力をユーザ等に求める画面、例えば
「ユーザＩＤとログイン・パスワードを入力して下さ
い。」等を前記ディスプレイ１０ａに表示する（Ｓ４
２）。この画面上からユーザＩＤ及びログイン・パスワ
ードが入力されると、ファクシミリサーバ１はこれを受
付け（Ｓ４３）、入力されたユーザＩＤについて設定さ
れたログイン・パスワードと、入力されたログイン・パ
スワードが一致するか否かを前記パスワードデータテー
ブル２０（図３（ａ））に基づき判断し（Ｓ４４）、パ
スワードが一致したときは、前記親展印刷画データテー
ブル２１に基づき、当該ユーザＩＤに関連付けられた画
データについての親展印刷が指定された印刷ジョブが発
生しているか否かを判断する（Ｓ４５）。すなわち、入
力されたユーザＩＤが前記親展印刷画データテーブル２
１の「配信先（送信者）ユーザ情報」欄の何れかに該当
するときは、前記印刷ジョブが発生していると判断す
る。

【００３９】前記Ｓ４５において、親展印刷が指定され
た印刷ジョブが発生していると判断したときは、つぎ
に、親展印刷が指定されていない他の印刷ジョブが実行
中であるか否か判断し（Ｓ４６）、他の印刷ジョブが実
行中でなければ、その親展印刷が指定された印刷ジョブ
を実行して親展印刷を行う（Ｓ４７）。

【００４０】一方、他の印刷ジョブが実行中であるとき
は、つぎに、装置設定（予め管理者により操作部１０等
からなされた設定）が、実行中の他の印刷ジョブを中断
して親展印刷を行うこと（以下、「割り込み印刷」とい
う。）を許容する設定になっているか否かの判断を行い
（Ｓ４８）、割り込み印刷を許容する設定になっている
場合は、ユーザ等に割り込みパスワードの入力を求める
画面、例えば「割り込みパスワードを入力して下さ
い。」という表示をディスプレイ１０ａ上に行い（Ｓ４
９）、割り込みパスワードが入力されるとファクシミリ
サーバ１は、これを受付け（Ｓ５０）、当該ユーザＩＤ
につき、前記割り込みパスワードデータテーブル２０Ａ
の「割り込みパスワード」欄に設定された割り込みパス
ワードと入力された割り込みパスワードが一致するか否
かを判断する（Ｓ５１）。なお、本実施形態において
は、前記割り込みパスワードは、印刷すべき記録紙の種
類など、印刷ジョブの種別にかかわらず同じものとなっ
ているが、印刷ジョブの種別ごとに別個の割り込みパス
ワード設定するようにしてもよい。例えば、前記親展印
刷画データテーブル２１の当該ユーザＩＤにつき「記録
紙サイズ」欄に指定された情報ごとに別個の割り込みパ
スワードを設定するようにしてもよい。

【００４１】前記Ｓ５１において、入力された割り込み
パスワードと正しい割り込みパスワードが一致したとき
は、割り込み印刷、つまり、実行中の他の印刷ジョブを
中断して、親展印刷が指定された印刷ジョブを実行して
親展印刷を行う（Ｓ５２）。

【００４２】一方、前記Ｓ４８において、割り込み印刷
を許容する設定になっていない場合、及び前記Ｓ５１に
おいて、正しい割り込みパスワードと入力されたパスワ
ード一致しないときは、印刷できない旨の表示、例えば
「プリンタ使用中につき、印刷できません。」などの表
示をディスプレイ１０ａに表示するなどして、印刷でき
ない旨をユーザ等に知らせる（Ｓ５３）。

【００４３】つぎに、前記Ｓ５２における割り込み印刷
について更に詳細に説明する。図９のフローチャートに
示すように、前記Ｓ５１の判断時に印刷中のページの次
ページ以降の印刷処理を中断する（Ｓ６１）。そして、
印刷中のページの次ページ以降の印刷を行うための印刷
ジョブを生成して保持し（Ｓ６２）、その印刷中のペー
ジの印刷が終了したとき（Ｓ６３）、親展印刷が指定さ
れた印刷ジョブを実行して親展印刷を行い（Ｓ６４）、
最後に、前記Ｓ６２において生成して保持している未印
刷ページに係る印刷ジョブを実行して、中断した印刷処
理の未印刷ページの印刷を行う（Ｓ６５）。

【００４４】

【発明の効果】請求項１記載のファクシミリサーバは、
親展印刷が指定された印刷ジョブを実行する際に、他の
印刷ジョブが実行中であるときは、前記他の印刷ジョブ
を中断して、前記親展印刷が指定された印刷ジョブを実
行する手段を備えたものであるので、他の印刷ジョブが
実行されて印刷中であっても、ユーザ等は、その印刷の
終了を待つことなく、直ちに親展印刷を行うことができ
る。

【００４５】請求項２記載のファクシミリサーバは、親
展印刷が指定された印刷ジョブを実行する際に、他の印
刷ジョブが実行中であるときは、割り込みパスワードの
入力を要求し、所定の割り込みパスワードが入力された
ときに、前記他の印刷ジョブを中断して、前記親展印刷
が指定された印刷ジョブを実行する手段を備えたもので
あるので、請求項１記載のファクシミリサーバと同様の
利点を有すると共に、他の印刷処理に対して割り込む権
限を有する者を限定することができるという利点をも有
する。

【００４６】請求項３記載のファクシミリサーバは、ユ
ーザＩＤごとに割り込みパスワードを設定する割り込み
パスワード設定手段と、親展印刷が指定された印刷ジョ
ブを実行する際に、他の印刷ジョブが実行中であるとき
は、割り込みパスワードの入力を要求し、前記割り込み
パスワード設定手段により設定された割り込みパスワー
ドが入力されたときに、前記他の印刷ジョブを中断し
て、前記親展印刷が指定された印刷ジョブを実行する手
段と、を備えたものであるので、割り込みパスワードを
ユーザＩＤごとに別個のものを設定することで、正当な
割り込み権限を有しないものが他人の割り込みパスワー
ドを入手して使用する行為を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態に係るファクシミリサーバ
のハードウエア構成の一例を示したブロック図である。

【図２】配信・親展印刷データテーブルの一例を示した
図である。

【図３】パスワードデータテーブル及び割り込みパスワ
ードデータテーブルの一例を示した図である。

【図４】親展印刷画データテーブルの一例を示した図で
ある。

【図５】本発明の実施の形態に係るファクシミリサーバ
が設置されたネットワーク環境の一例を示したブロック
図である。

【図６】外部からＧ３ファクシミリ、インターネットフ
ァクシミリを受信するときのファクシミリサーバの動作
を示したフローチャートである。

【図７】クライアントから画データを受信するときのフ
ァクシミリサーバの動作を示したフローチャートであ
る。

【図８】親展印刷が指定された印刷ジョブを実行する場
合のファクシミリサーバの動作を示したフローチャート
である。

【図９】割り込み印刷を行うときのファクシミリサーバ
の動作を示したフローチャートである。

【符号の説明】

１ファクシミリサーバ２ＣＰＵ３ＲＡＭ４ＲＯＭ１９配信・親展印刷データテーブル２０パスワードデータテーブル２０Ａ割り込みパスワードデータテーブル２１親展印刷画データテーブル

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】親展印刷が指定された印刷ジョブを実行
するに際して、装置上から所定の操作が行われたときに
前記印刷ジョブを実行する親展印刷機能を備えたファク
シミリサーバにおいて、親展印刷が指定された印刷ジョブを実行する際に、他の
印刷ジョブが実行中であるときは、前記他の印刷ジョブ
を中断して、前記親展印刷が指定された印刷ジョブを実
行する手段を備えたことを特徴とするファクシミリサー
バ。
【請求項２】親展印刷が指定された印刷ジョブを実行
するに際して、装置上から所定の操作が行われたときに
前記印刷ジョブを実行する親展印刷機能を備えたファク
シミリサーバにおいて、親展印刷が指定された印刷ジョブを実行する際に、他の
印刷ジョブが実行中であるときは、割り込みパスワード
の入力を要求し、所定の割り込みパスワードが入力され
たときに、前記他の印刷ジョブを中断して、前記親展印
刷が指定された印刷ジョブを実行する手段を備えたこと
を特徴とするファクシミリサーバ。
【請求項３】親展印刷が指定された印刷ジョブを実行
するに際して、装置上からユーザＩＤ及び所定のパスワ
ードが入力されたときに前記印刷ジョブを実行する親展
印刷機能を備えたファクシミリサーバにおいて、前記ユーザＩＤごとに割り込みパスワードを設定する割
り込みパスワード設定手段と、親展印刷が指定された印
刷ジョブを実行する際に、他の印刷ジョブが実行中であ
るときは、割り込みパスワードの入力を要求し、前記割
り込みパスワード設定手段により設定された割り込みパ
スワードが入力されたときに、前記他の印刷ジョブを中
断して、前記親展印刷が指定された印刷ジョブを実行す
る手段と、を備えたことを特徴とするファクシミリサー
バ。