JP2002334778A - 電気的接続装置および電気的接続装置を有する電子機器 - Google Patents
電気的接続装置および電気的接続装置を有する電子機器Info
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Abstract
可能であり、しかも第1部材と第2部材の電気的接続を
取り外すことができ、小型化および薄型化が図れる電気
的接続装置および電気的接続装置を有する電子機器を提
供すること。 【解決手段】 第1部材121とフレキシブルな板状の
第2部材50を電気的に接続する電気的接続装置900
であり、第1部材121は、第1部材121の一方の面
に形成された第1凹凸部500と、第1凹凸部500に
形成された第1電極200,201と、を有し、第2部
材50は、第1部材121の一方の面に対面する一方の
面に形成され、第1部材121の第1凹凸部500に対
応する位置に形成された第2凹凸部600と、第2凹凸
部600に形成されて、第1部材121の第1凹凸部5
00に第2部材50の第2凹凸部600がはめ込まれる
と第1部材121の第1電極200,201に対して電
気的に接続される第2電極700を有する。
Description
シブルな板状の第2部材を電気的に接続する電気的接続
装置および電気的接続装置を有する電子機器に関するも
のである。
ロルミネッセンス素子、以下有機EL素子という)を発
光素子としたディスプレイ装置が注目されている。従来
のこの種のディスプレイ装置では、透明のガラス基板の
上に陽極となる透明電極をストライプ状に形成してい
る。このストライプ状の透明電極の上には、直行する方
向に有機層が形成されている。この有機層は正孔輸送層
と発光層からなる。有機層の上には陰極が形成されてい
る。このようにすることで透明電極と陰極とが交差する
位置に、それぞれ有機EL素子を形成してこれらの有機
EL素子が縦横に配列されることにより発光エリアを形
成している。ガラス基板の周辺部には、この発光エリア
を駆動回路に対して接続するための電極部を有してい
る。
加され、陰極に対して負の電圧が印加されると、透明電
極から注入された正孔が正孔輸送層を経て発光層に到達
する。一方陰極から注入された電子が発光層に到達す
る。これにより発光層内では電子−正孔の再結合が生じ
ることから、所定の波長を持った光が発生して、透明の
ガラス基板からその光が外に出射するようになってい
る。この種のディスプレイ装置では、ガラス基板上の電
極に対して、外部への接続用のフレキシブル配線板や駆
動用のドライバIC(集積回路)を、熱をかけてACF
(異方性導電膜)を介して電気的に接続している。
バIC1001およびフレキシブル配線板1002の接
続例を示している。有機EL素子1000のガラス基板
1003およびドライバIC1001とフレキシブル配
線板1002の電気的な接続例は、図21に示してい
る。ガラス基板1003の上にはITO膜(Indiu
m tin oxide膜)の透明電極1004が形成
されている。この透明電極1004に対してドライバI
C1001は、ACF1005を用いて電気的に接続さ
れている。同様にしてフレキシブル配線板1002も、
透明電極1004に対してACF1006により電気的
に接続されている。
熱をかけてガラス基板上の電極部とフレキシブル配線板
あるいはドライバICをACFを用いて電気的に接続す
ると、次のような問題がある。有機EL素子を構成して
いるモノマーが80℃程度しか熱的に耐えられず、有機
EL素子は熱に弱い。従って、ガラス基板上の電極部と
フレキシブル配線板やドライバICを熱をかけて電気的
に接続する場合には、ガラス基板上の電極部がガラス基
板上の有機EL素子からかなり離れた位置にないと、こ
のような熱を用いて電気的に接続することができないと
いう問題がある。そこで本発明は上記課題を解消し、第
1部材と第2部材を常温で電気的に接合が可能であり、
しかも第1部材と第2部材の電気的接続を取り外すこと
ができ、小型化および薄型化が図れる電気的接続装置お
よび電気的接続装置を有する電子機器を提供することを
目的としている。
部材とフレキシブルな板状の第2部材を電気的に接続す
る電気的接続装置であり、前記第1部材は、前記第1部
材の一方の面に形成された第1凹凸部と、前記第1凹凸
部に形成された第1電極と、を有し、前記第2部材は、
前記第1部材の一方の面に対面する一方の面に形成さ
れ、前記第1部材の前記第1凹凸部に対応する位置に形
成された第2凹凸部と、前記第2凹凸部に形成されて、
前記第1部材の前記第1凹凸部に前記第2部材の前記第
2凹凸部がはめ込まれると前記第1部材の前記第1電極
に対して電気的に接続される第2電極と、を有すること
を特徴とする電気的接続装置である。
第1部材の一方の面に形成されている。第1部材の第1
電極はこの第1凹凸部に形成されている。第2部材の第
2凹凸部は、第1部材の一方の面に対面する一方の面に
形成され、第1部材の第1凹凸部に対応する位置に形成
されている。第2部材の第2電極は、第2凹凸部に形成
されている。この第2電極は、第1部材の第1凹凸部に
第2部材の第2凹凸部がはめ込まれると、第2電極は第
1部材の第1電極に対して電気的に接続されるようにな
っている。これにより、第1凹凸部と第2凹凸部をはめ
込むことにより、第1部材の第1電極と第2部材の第2
電極は、フレキシブルな第2部材の弾性力を用いて、確
実にかつ一体的に電気的に、しかも常温接合で接続する
ことができる。しかも第1部材の第1電極は、第2部材
の第2電極に対してはめ込むだけで取り付けることがで
きるので、第1部材の第1電極は第2部材の第2電極か
ら取り外すことが可能である。
的接続装置において、前記第1凹凸部と前記第2凹凸部
を形成している面は、前記第1部材と前記第2部材の長
手方向に関して垂直に形成されているか、あるいは傾斜
している。
的接続装置において、前記第1部材はガラス板を有し、
前記第2部材は樹脂である。
的接続装置において、前記第2部材の前記第2凹凸部は
スルーホールを有し、前記スルーホールは、前記第2部
材の第2電極と、前記第2部材の他方の面の導体部の導
通を得ている。
的接続装置において、前記第1部材の前記一方の面側に
保持部材を配置して、前記第2部材の前記第2凹凸部と
前記第2電極は、前記保持部材により保持されている。
ルな板状の第2部材を電気的に接続する電気的接続装置
を有する電子機器であり、前記電気的接続装置は、前記
第1部材は、前記第1部材の一方の面に形成された第1
凹凸部と、前記第1凹凸部に形成された第1電極と、を
有し、前記第2部材は、前記第1部材の一方の面に対面
する一方の面に形成され、前記第1部材の前記第1凹凸
部に対応する位置に形成された第2凹凸部と、前記第2
凹凸部に形成されて、前記第1部材の前記第1凹凸部に
前記第2部材の前記第2凹凸部がはめ込まれると前記第
1部材の前記第1電極に対して電気的に接続される第2
電極と、を有することを特徴とする電気的接続装置を有
する電子機器である。
第1部材の一方の面に形成されている。第1部材の第1
電極はこの第1凹凸部に形成されている。第2部材の第
2凹凸部は、第1部材の一方の面に対面する一方の面に
形成され、第1部材の第1凹凸部に対応する位置に形成
されている。第2部材の第2電極は、第2凹凸部に形成
されている。この第2電極は、第1部材の第1凹凸部に
第2部材の第2凹凸部がはめ込まれると、第2電極は第
1部材の第1電極に対して電気的に接続されるようにな
っている。これにより、第1凹凸部と第2凹凸部をはめ
込むことにより、第1部材の第1電極と第2部材の第2
電極は、フレキシブルな第2部材の弾性力を用いて、確
実にかつ一体的に電気的に、しかも常温接合で接続する
ことができる。しかも第1部材の第1電極は、第2部材
の第2電極に対してはめ込むだけで取り付けることがで
きるので、第1部材の第1電極は第2部材の第2電極か
ら取り外すことが可能である。
的接続装置を有する電子機器において、前記第1凹凸部
と前記第2凹凸部を形成している面は、前記第1部材と
前記第2部材の長手方向に関して垂直に形成されている
か、あるいは傾斜している。
的接続装置を有する電子機器において、前記第1部材は
ガラス板を有し、前記第2部材は樹脂である。
的接続装置を有する電子機器において、前記第2部材の
前記第2凹凸部はスルーホールを有し、前記スルーホー
ルは、前記第2部材の第2電極と、前記第2部材の他方
の面の導体部の導通を得ている。
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
る電子機器の一例を示している。この電子機器10は、
たとえばテレビジョン受像機である。電子機器10の筐
体12は、ディスプレイ装置20を有している。このデ
ィスプレイ装置20は、有機電界発光素子(以下有機E
L素子という)を有するディスプレイ装置であり、たと
えば大型の表示面を有していて、一例としては75イン
チサイズ以上のサイズのディスプレイ装置である。この
ディスプレイ装置20は、図2に示す有機ELユニット
22を有している。
部分を拡大して示す分解斜視図である。有機ELユニッ
ト22は、複数のIC(集積回路)基板30と、1枚の
有機ELパネル40を有している。有機ELパネル40
は、図3の図示例では表面40Aと裏面40Bを有して
いる。各IC基板30は、1つまたは複数個のドライバ
IC34を有している。これらのドライバIC34は、
フレキシブル配線板50を用いて、それぞれ有機ELパ
ネル40の裏面40B側の電気接続部分に電気的にかつ
機械的に接続することができるようになっている。各I
C基板30は、別のフレキシブル基板51により相互に
電気的に接続することができる。
とえば大型の有機ELパネル40を、破線で示すように
区分面41に分けてそれぞれ駆動できるようにしてい
る。このように大型の面積を有する有機ELパネル40
を複数の区分面41に分けてそれぞれIC基板30のド
ライバIC34で駆動するのは、次の理由からである。
すなわち、大型の面積を有する有機ELパネル40を複
数の区分面41に区分して駆動することにより、各IC
基板30から対応する位置にある区分面41までの駆動
配線の長さが短くなり、表示画面を大型化した場合でも
配線抵抗による電圧降下をなくして、有機ELパネル4
0の表示駆動を安定して行うことができるからである。
そして、大型面積を有する有機ELパネル40の面積に
合わせて、大型のIC基板30を設けた場合に比べて、
区分面41に分割してIC基板30をそれぞれ配置する
ことにより、仮にいずれかのIC基板30のドライバI
C34の動作が不良になった場合でも、その該当する区
分面41のIC基板30のみを取り外して交換すればよ
いので、メンテナンス時のコストダウンを図ることがで
きるというメリットもある。
例を示している。図5に拡大して示す有機ELパネル4
0は、表示部領域60と、電気的な接続領域70を有し
ている。表示部領域60は、寸法Dと、各寸法D1,D
2,D3,D4で形成される部分である。電気的な接続
領域70は、寸法D5と寸法D6で形成される領域と、
寸法D7と寸法D8で形成される領域を有している。有
機ELパネル40の端部には、位置決め用のアライメン
トマーク64が形成されており、このアライメントマー
ク64は、たとえば正方形の形状を有している。電気的
な接続領域70は、たとえば丸形状の複数の接続ポイン
トPを有している。
パネル40の有機EL素子80の構造例を説明する。有
機ELパネル40は、透明基板121の上に、陽極とな
る透明電極122をストライプ状に形成し、さらに、正
孔輸送層と発光層とからなる有機EL膜123を透明電
極122と直交するように形成し、有機EL膜123上
に陰極124を形成することで、透明電極122と陰極
124とが交差する位置にそれぞれ有機EL素子80を
形成している。透明基板121は、図5に示すように、
これら有機EL素子80を縦横に配置した発光エリアで
ある表示部領域60と、発光エリアを駆動回路に接続さ
せるために上述した電気的な接続領域70を形成してい
る。
は、通常、透明電極122間に絶縁層が設けられてお
り、これによって透明電極122間の短絡と、さらには
透明電極122と陰極124との間の短絡が防止されて
いる。
位置に構成される有機EL素子としては、例えば図7
(B)に示すシングルヘテロ型の有機EL素子80があ
る。この有機EL素子80は、ガラス基板等の透明基板
121上にITO(Indium tin oxid
e)等の透明電極122からなる陽極が設けられ、その
上に正孔輸送層123a及び発光層123bからなる有
機EL膜123と陰極124が設けられている。
の電圧を印加し、陰極124に負の電圧を印加すると、
透明陽極122から注入された正孔が正孔輸送層123
aを経て発光層123bに到達し、また陰極124から
注入された電子が発光層123bにそれぞれ到達し、発
光層23b内で電子−正孔の再結合が生じる。このと
き、所定の波長を持った光が発生し、図7(B)の矢印
で示すように透明基板121側から外に出射する。
線板50の断面構造例について、図8を参照して説明す
る。有機EL素子80の透明基板121は第1部材に相
当し、フレキシブル配線板50は第2部材に相当する。
透明基板121は、たとえばガラス基板やプラスラック
基板を用いることができる。ガラス基板の場合には、た
とえば感光性ガラスや、凹凸を機械加工したソーダ硝
子、無アルカリ硝子、石英硝子などである。感光性ガラ
スとしては、例えば重量%で、SiO2 55〜85%、
Al2O3 2〜20%、Li2O5〜15%、SiO2+
Al2O3+Li2O>85%を基本成分とし、Au0.
001〜0.05%、Ag0.001〜0.5%、Cu
2O0.001〜1%を感光性金属成分とし、さらにC
eO2 0.001〜0.2%を光増感剤として含有する
感光性ガラスを用いるのが好ましい。プラスチック基板
の場合には、たとえばPC(ポリカーボネート)、フッ
素PI(ポリイミド)、PMMA(アクリル樹脂)、P
ET(ポリエチレンテレフタレート)、PAR(ポリア
リレート)、PES(ポリエーテルスルフォン)、PE
N(ポリエーテルニトリル)、シクロ・オレフィン系樹
脂などを用いる。透明基板121の表面と裏面には、ガ
スバリア膜140が形成されている。このガスバリア膜
140は、水分や酸素等のガスの素子内への浸入を防い
で、有機EL素子の劣化を防止する。ガスバリア膜14
0には反射防止特性が付与されていることが望ましく、
これによりガスバリア膜140は、発生した光の透明基
板121での反射を抑えて、透過率の高い優れた有機E
L素子にすることができる。
電極142が形成されている。この補助電極142は、
たとえばクロムにより作られておりたとえば櫛状に形成
されており、この補助電極142は、抵抗値を下げるた
めについている。補助電極142の上には、透明電極1
22が形成されている。この透明電極122は、たとえ
ばストライプ状に形成されており、陽極であり、正の電
圧を印加する部分であり、たとえばITO膜(Indi
um tin oxide膜)である。
が形成されている。第1絶縁層150の上には、有機E
L膜123が形成されている。この有機EL膜123
は、正孔輸送層と発光層とが積層された多層構造であ
る。第1絶縁層150と有機EL膜123の上には、陰
極(カソード電極)124が形成されている。第1絶縁
層150は、たとえばSiN等により作られており、電
気絶縁性ばかりでなく水分や酸素に対するガスバリア機
能を有している。このガスバリア機能をもたせること
で、素子内部への水分や酸素の浸入を防いで、有機EL
膜123の劣化を防ぐ。
ドとなるもので、有機EL膜123よりも大きめに形成
されている。陰極124は、たとえばフッ化リチウム
(LiF)等からなる。
第2絶縁層155が形成されている。この第2絶縁層1
55は、素子全体に亘って形成されており、たとえばS
iN、AlN等により作られている。第2絶縁層155
は、絶縁性ばかりでなく、水分や酸素に対するガスバリ
ア機能をも有しており、これにより素子内部への水分や
酸素の浸入を防ぎ、有機EL膜123の劣化を防止する
ことができる。
第1部材である透明基板121側の第1凹凸部500
と、第1電極200,201と、第2部材であるフレキ
シブル配線板600の第2凹凸部600と第2電極70
0を有している。図8の有機EL素子80の透明基板1
21は、上述したように第1部材に相当するが、この透
明基板121は、複数の第1凹凸部500を有してい
る。この第1凹凸部500は、透明基板121の一方の
面側に形成されている。この第1凹凸部500には、第
1電極200,201が形成されている。第1凹凸部5
00の凹部501は、ほぼ断面で見てたとえば台形状に
なっている。第1電極200は、凹部501に形成され
た導電性の金属膜170と電極部分182を有し、金属
膜170はたとえばAuであり、電極部分182はたと
えばNiである。第2電極201は、もう1つの凹部5
01に形成された導電性の金属膜170と電極部分18
3を有し、金属膜170はたとえばAuであり、電極部
分183はたとえばNiである。このような構成とする
ことで、図8の左側は陽極を、右側は陰極の取りはずし
が可能な接続を可能としている。
2部材に相当するが、このフレキシブル配線板50は、
たとえばPI(ポリイミド)、PET(ポリエチレンテ
レフタレート)あるいはPA(ポリアセタール)等のよ
うな弾性を有するフレキシブルな樹脂により作られてい
る。フレキシブル配線板50は、第2凹凸部600を有
している。この第2凹凸部600は、フレキシブル配線
板50の一方の面50A側に形成されている。この一方
の面50Aは、有機EL素子80の透明基板121の一
方の面に対面する面である。第2凹凸部600の凸部6
01には、第2電極700が形成されている。この第2
電極700は、たとえばCu層701の上にNiの下地
層702が形成されており、このNi下地層702を下
地としてAu層703が積層されている。凸部601
は、たとえば断面で見て台形状を有している。凸部60
1の第2電極700は、凹部501の第1電極200に
はめ込まれると、図9に示すように頂点の面および斜面
の面のいずれにおいても、各第2電極700は第1電極
200あるいは201に対して常温で密着して電気的に
接続することができる。
1側の第1凹凸部500と、第2部材であるフレキシブ
ル配線板50の第2凹凸部600を、フレキシブル配線
板50が有する弾性力を用いてはめ込みにより接合する
構成を採用することにより、第1電極200あるいは2
01に対して第2電極700を接続するばかりでなく、
取り外すことも可能である。
122は、ITO、ポリピロール、ポリアニンまたはポ
リチオフェン等の導電性ポリマーを用いて形成すること
ができる。またこの透明電極122は、導電性樹脂であ
るPDOT(Poly(3,4−ethylenedi
oxythiophene))およびPDOT/PSS
(Poly(3,4−ethylenedioxyth
iophene)/Poly(styrenesulf
onate))等を用いても勿論構わない。
部600の形成は、射出成形、圧接形成、押出成形、真
空成形等を用いることにより成形することができ、この
ように形成された第2凹凸部の凸部601に対して第2
電極を形成したり、フレキシブル配線板50の他方の面
50Bにパターニングにより導電性部分を形成する。ま
たフレキシブル配線板50は、MID(MOLDED
INTERCONNECTION DEVICE)等の
技術を用いて、第2電極700の形成や導電体部のパタ
ーニングを行ってもよい。
凹凸部500の形成は、たとえば図10に示すような凹
凸部の形成方法を用いることができる。透明基板121
として、たとえば感光性ガラスを使用する。この感光性
ガラスは、たとえばHOYAオプティックス株式会社製
のPEG3ガラスを採用することができる。図12はこ
の感光性ガラスの加工寸法と精度の例や特性値の例を示
している。
もに加えて溶解した珪酸塩ガラスである。このガラス
は、紫外線に感光し、過熱現象処理により金属コロイド
を生じて、その金属コロイドが核となって結晶が成長す
る。この結晶は非常に微細であり酸に溶け易いので、複
雑な形状の孔や溝等の微細な加工が行え、この孔にはテ
ーパを付けることもできる。感光性ガラスは、熱処理に
より結晶化を進めることにより、耐摩耗性、耐熱性、誘
電特性等の化学的や物理的に優れた特性を持つ。コスト
については、微細で複雑な化合が一度にできることか
ら、感光性ガラスは機械加工等による加工に比べて低コ
ストで作ることができる。
部501を形成する形成例を示している。感光性ガラス
121に対面するようにして、露光用のマスク990を
配置する。マスク990は、感光性ガラス121に対し
て浮かすように配置することで、周辺の光の照射強度が
落ちるために、図10(A)に示すようにテーパが付く
ようにして紫外線を照射する。この紫外線の照射により
感光性ガラス121の中には潜像を作る。
121は適切な熱処理により感光した部分である潜像を
結晶化させて酸に溶け易くする。図10(C)に示すよ
うに、再び紫外線970をマスク990を用いて照射す
ることにより、結晶化する時の前工程として未露光部分
にも紫外線を照射する。図10(D)に示すようにエッ
チング処理を行うことにより、結晶化した部分を酸で溶
解して除去する。このエッチング時間の調整により台形
状の凹部(孔とも言う)501の深さを調整することが
できる。図10(E)に示すように、その後感光性ガラ
ス121を適切な熱処理をすることにより結晶化させ
て、感光しない物理的かつ化学的な耐久性に優れた透明
基板121を得ることができる。
部501を形成するのとは異なり、逆の台形型の凹部5
01Aを形成する工程例を示している。図11(A)で
は、少しデフォーカスした紫外線970がマスク980
を介して感光性ガラス121に照射される。この時にマ
スク980は感光性ガラス121に密着している。図1
1(B)に示すように感光性ガラス121は潜像を含ん
でおり熱処理をする。図11(C)では、紫外線970
をマスク980を用いて再露光を行う。図11(D)で
はエッチング処理を行うことにより、図10の例とは逆
の形をした台形状の凹部501Aが形成される。そして
図11(E)の熱処理を行うことにより物理的および化
学的に耐久性の優れた透明基板121が得られる。
ELパネル40では、陽極である透明電極122と、カ
ソード電極である陰極124の間に電流が印加される
と、陰極124から注入された正孔が、有機EL膜の正
孔輸送層を経て発光層に達するとともに、透明電極12
2から注入された電子が有機EL膜123の発光層に到
達する。従って、発光層内で電子−正孔の再結合が生じ
る。この時に、所定の波長を持った光が発生し、この光
Lは、透明基板121から外に射出することになる。な
お、導電性の金属膜170の材質としては、Auに限ら
ず、半田やCuなどを採用することもできる。
実施の形態を示している。図13〜図17では、図8に
示す有機EL素子80および透明基板121の図示を簡
単にしている。図13の実施の形態では、ガラス基板1
21とフレキシブル配線板50の間にクリアランスCが
設けられている。このようにクリアランスCを設けるこ
とにより、凸部601の高さ精度、凹部501とその上
に形成された凹状第1電極の高さ精度にある程度のトレ
ランスを持たせ、確実な接続を得ることができる。
線板50の第2電極700の頂点部分710と、第1電
極200または第1電極201の内底部分209の間に
クリアランスC1が形成されている。このようにするこ
とで、電極700のテーパ部分711と第1電極200
または201のテーパ部分219のみで電気的に接続す
ることができる。
の実施の形態に加えて、フレキシブル配線板50はスル
ーホール776を有している。このスルーホール776
は、第2電極700と、フレキシブル配線板50の他方
の面50B側の導体部分798を電気的に接続する導体
部分799を収容している。
1の上に保持部材970が貼り付けられている。この保
持部材970は、フレキシブル配線板50の凸部601
を挿入した状態を保持するための保持部材である。この
別のピースである保持部材970は、ガラスであっても
プラスチックであっても勿論構わない。保持部材970
が電極700を保持する面はテーパ面769となってい
る。これに対して図17の保持部材971では、電極7
00を保持する部分はガラス基板121の長手方向に対
して傾斜するテーパ面ではなく、ガラス基板121の長
手方向Nに関して垂直面759を有している。
る大型のディスプレイ装置であり、たとえば大型のテレ
ビジョン受像機等に用いることができる。
として携帯電話410を示している。この携帯電話41
0は、アンテナ414、スピーカ422、マイク42
0、操作部418、筐体412を有している。操作部4
18は、各種の操作ボタンを有している。筐体412の
フロント部424はディスプレイ装置520を有してい
る。このディスプレイ装置520は、携帯電話410に
必要な情報等を表示する部分である。ディスプレイ装置
520は、図15に示すように有機ELパネル540
と、IC基板530を有しており、IC基板530と有
機ELパネル540は、フレキシブル配線板50により
電気的かつ機械的に接続されている。IC基板530は
ドライバIC34を有している。このように大型の電子
機器のみならず、小型の電子機器においても本発明の電
気的接続装置を適用することができる。
れるものではなく、電子機器としては、テレビジョン受
像機、携帯電話の他に、コンピュータのモニター装置、
携帯情報端末、デジタルスチルカメラ、ビデオカメラ、
携帯用ゲーム機、等に適用することができる。
気的接続装置を有する電子機器では、図8に示す電気的
接続装置900は、第1部材である透明基板121もし
くは有機EL素子80の第1電極200,201と、第
2部材であるフレキシブル配線板50の第2電極700
が、第1凹凸部500の凹部501と第2凹凸部600
の凸部601をフレキシブル配線板50の弾性力を要し
てはめ込むことにより、電気的かつ機械的に常温で確実
に電気的に接合することができる。従って、フレキシブ
ル配線板50の第2電極700は第1電極200あるい
は201から取り外すことも可能である。このような凹
凸形状をはめ込む形式で電気的接続装置900が構成さ
れているので、半田等やACF等を用いる必要がなく、
小型化および薄型化が図れ、コストダウンが図れる。
第1部材と第2部材を常温で電気的に接合が可能であ
り、しかも第1部材と第2部材の電気的接続を取り外す
ことができ、小型化および薄型化が図れる。
例として、大型のテレビジョン受像機を示す斜視図。
を示す斜視図。
パネル、IC基板およびフレキシブル配線板を示す斜視
図。
図。
び表示領域の例を示す平面図。
斜視図。
す分解図。
図。
す図。
を示す図。
例を示す図。
板と有機EL素子を示す図。
図。
0・・・有機ELパネル、50・・・フレキシブル配線
板(第2部材)、80・・・有機EL素子、121・・
・透明基板(第1部材)、200,201・・・第1電
極、500・・・第1凹凸部、501・・・凹部、60
0・・・第2凹凸部、601・・・凸部、700・・・
第2電極、900・・・電気的接続装置
Claims (9)
- 【請求項1】 第1部材とフレキシブルな板状の第2部
材を電気的に接続する電気的接続装置であり、 前記第1部材は、 前記第1部材の一方の面に形成された第1凹凸部と、 前記第1凹凸部に形成された第1電極と、を有し、 前記第2部材は、 前記第1部材の一方の面に対面する一方の面に形成さ
れ、前記第1部材の前記第1凹凸部に対応する位置に形
成された第2凹凸部と、 前記第2凹凸部に形成されて、前記第1部材の前記第1
凹凸部に前記第2部材の前記第2凹凸部がはめ込まれる
と前記第1部材の前記第1電極に対して電気的に接続さ
れる第2電極と、を有することを特徴とする電気的接続
装置。 - 【請求項2】 前記第1凹凸部と前記第2凹凸部を形成
している面は、前記第1部材と前記第2部材の長手方向
に関して垂直に形成されているか、あるいは傾斜してい
る請求項1に記載の電気的接続装置。 - 【請求項3】 前記第1部材はガラス板を有し、前記第
2部材は樹脂である請求項1に記載の電気的接続装置。 - 【請求項4】 前記第2部材の前記第2凹凸部はスルー
ホールを有し、前記スルーホールは、前記第2部材の第
2電極と、前記第2部材の他方の面の導体部の導通を得
ている請求項1に記載の電気的接続装置。 - 【請求項5】 前記第1部材の前記一方の面側に保持部
材を配置して、前記第2部材の前記第2凹凸部と前記第
2電極は、前記保持部材により保持されている請求項1
に記載の電気的接続装置。 - 【請求項6】 第1部材とフレキシブルな板状の第2部
材を電気的に接続する電気的接続装置を有する電子機器
であり、 前記電気的接続装置は、 前記第1部材は、 前記第1部材の一方の面に形成された第1凹凸部と、 前記第1凹凸部に形成された第1電極と、を有し、 前記第2部材は、 前記第1部材の一方の面に対面する一方の面に形成さ
れ、前記第1部材の前記第1凹凸部に対応する位置に形
成された第2凹凸部と、 前記第2凹凸部に形成されて、前記第1部材の前記第1
凹凸部に前記第2部材の前記第2凹凸部がはめ込まれる
と前記第1部材の前記第1電極に対して電気的に接続さ
れる第2電極と、を有することを特徴とする電気的接続
装置を有する電子機器。 - 【請求項7】 前記第1凹凸部と前記第2凹凸部を形成
している面は、前記第1部材と前記第2部材の長手方向
に関して垂直に形成されているか、あるいは傾斜してい
る請求項6に記載の電気的接続装置を有する電子機器。 - 【請求項8】 前記第1部材はガラス板を有し、前記第
2部材は樹脂である請求項6に記載の電気的接続装置を
有する電子機器。 - 【請求項9】 前記第2部材の前記第2凹凸部はスルー
ホールを有し、前記スルーホールは、前記第2部材の第
2電極と、前記第2部材の他方の面の導体部の導通を得
ている請求項6に記載の電気的接続装置を有する電子機
器。
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- 2001-05-09 JP JP2001138987A patent/JP4660963B2/ja not_active Expired - Fee Related
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