JP2002334384A - 浴 室 - Google Patents

浴 室

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JP2002334384A
JP2002334384A JP2001140877A JP2001140877A JP2002334384A JP 2002334384 A JP2002334384 A JP 2002334384A JP 2001140877 A JP2001140877 A JP 2001140877A JP 2001140877 A JP2001140877 A JP 2001140877A JP 2002334384 A JP2002334384 A JP 2002334384A
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Japan
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human body
bathroom
remote controller
bath remote
movement
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Application number
JP2001140877A
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English (en)
Inventor
Takehiro Kurihara
武弘 栗原
Narimasa Matsugu
成昌 真次
Yoshikazu Hamaya
佳和 濱谷
Masayoshi Murakami
昌義 村上
Yasuhide Ikeuchi
康秀 池内
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Noritz Corp
Original Assignee
Noritz Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、センサの誤判定や誤検出に対し
て、使用上の影響を受けないようにした人体検出センサ
を有する浴室を提供することを課題とする。 【解決手段】 浴室からの退出を検出した後に、人体の
動き量を演算して、動き量がないときには風呂リモコン
の表示手段に画像と音声とにより表示し、浴室内に報知
を行う。この報知後における浴室内からの反応によっ
て、浴室に他者が居る場合には例えば動き量や、スイッ
チ操作で人の存在を確認することができる。人の存在が
確認できる場合は、蛍光管の表示を遮断してしまうこと
はなく、センサの誤検出、誤判定による入浴者の不便が
生じることがなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴室領域を監視し
て人体の動きを検出し異常が生じた場合には、遠隔場所
に居る他者に警報を発する人体検出センサを有する浴室
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、浴室に給湯する給湯器等の温水機
器を遠隔位置から操作するため、浴室に温水機器操作用
のリモコンを設けたものは知られている。この風呂リモ
コンの表面には温水機器の給湯設定温度や、浴槽設定水
位の表示を行うため、蛍光管からなる表示手段が設けら
れ、この表示は省エネルギーのために運転開始後所定時
間経過すると、別個のボタンを押さない限り、消灯させ
ていた。一方、人体検出センサを浴室内に設置し、入浴
者の浴室からの退出を検知することにより、前記風呂リ
モコンに信号を送り、蛍光管表示手段の蛍光表示を消灯
させるようにすると、人の居ない浴室には常に蛍光表示
されないので、さらに省エネルギー化を促進することが
可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、単にセ
ンサと風呂リモコンとを関連させてセンサによる退出検
出時に蛍光表示を消灯させるのみでは、人体検出センサ
が誤って退出判定した場合には本来表示されるべき時に
表示されず、顧客には恰も故障が生じたかのような印象
を与えてしまう問題を有していた。また、浴室に複数人
(例えば2人)の入浴者が入浴中において、一人が浴室
から退出し、他の1人が浴槽内で静止している場合に
は、人体検出センサは浴室から人が退出したものと誤判
断して、蛍光表示を消灯させてしまい、浴室に在室して
いる他者にはその後、表示が見えないため給湯操作等が
しにくくなるという問題点を有していた。
【0004】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、セン
サの誤判定や誤検出に対して、使用上の影響を受けない
ようにした人体検出センサを有する浴室を提供すること
を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の浴室は、監視領域を監視して人体の動きを
検出する人体検出センサと、人体の動き量を所定時間間
隔前後の両画像の比較により受光量の差として演算する
動き量演算手段と、浴室に設けられ温水機器を遠隔位置
から運転制御する風呂リモコンと、該風呂リモコンに設
けた温水機器操作用のスイッチと、前記風呂リモコンに
設けた表示手段と、該表示手段への通電を遮断する遮断
制御手段とからなるものであって、前記人体検出センサ
による退出検出後において、前記動き量演算手段により
人体の動き量を演算し、動き量がないときは前記風呂リ
モコンの表示手段に表示するようにしたことを第1の特
徴としている。この第1の特徴によれば、浴室からの退
出を検出した後においても、人体の動き量を演算して、
動き量がないときには風呂リモコンの表示手段に画像と
音声とにより表示し、浴室内に報知を行う。この報知後
における浴室内からの反応によって、浴室に他者が居る
場合には例えば動き量や、スイッチ操作で人の存在を確
認することができる。このように、人の存在が確認でき
る場合は、蛍光管の表示を遮断してしまうことはなく、
センサの誤検出、誤判定による入浴者の不便が生じるこ
とがなくなる。
【0006】また、本発の浴室は、監視領域を監視して
人体の動きを検出する人体検出センサと、人体の動き量
を所定時間間隔前後の両画像の比較により受光量の差と
して演算する動き量演算手段と、浴室に設けられ温水機
器を遠隔位置から運転制御する風呂リモコンと、該風呂
リモコンに設けた温水機器操作用のスイッチと、前記風
呂リモコンに設けた表示手段と、該表示手段への通電を
遮断する遮断制御手段とからなるものであって、前記人
体検出センサによる退出検出後に、前記動き量演算手段
により人体の動き量がないとき、あるいは、前記風呂リ
モコンに設けたスイッチがオンされなかったとき、前記
遮断制御手段を作動させるようにしたことを第2の特徴
としている。この第2の特徴によれば、退出検出した後
に、人体の動き量がないときは、遮断制御手段を作動さ
せて表示手段への通電を遮断し、蛍光表示を消灯するよ
うにしてある。これにより、人の存在を確認しつつ蛍光
表示を停止させることで、誤検出を防止しつつ省エネル
ギー化を図ることができる。また、退出検出後に、風呂
リモコンに設けたスイッチがオンされなかったとき、遮
断制御手段を作動させることで、センサの誤判定を防止
しつつ省エネルギー化を図ることができる。また、本発
明の浴室は、監視領域を監視して人体の動きを検出する
人体検出センサと、人体の動き量を所定時間間隔前後の
両画像の比較により受光量の差として演算する動き量演
算手段と、浴室に設けられ温水機器を遠隔位置から運転
制御する風呂リモコンと、該風呂リモコンに設けた温水
機器操作用のスイッチと、前記風呂リモコンに設けた表
示手段及び報知手段と、前記表示手段への通電を遮断す
る遮断制御手段とからなるものであって、前記人体検出
センサによる退出検出後において、前記動き量演算手段
により人体の動き量を演算し、動き量がないときは前記
風呂リモコンの表示手段及び報知手段に画像及び音声で
表示し、この表示後において、前記動き量演算手段によ
り人体の動き量がないとき、あるいは、前記風呂リモコ
ンに設けたスイッチがオンされなかったとき、前記遮断
制御手段を作動させるようにしたことを第3の特徴とし
ている。この第3の特徴によれば、上記の特徴に加え、
退出検出後はまず、風呂リモコンを介して入浴者に呼び
掛け、人の存在が確認できない場合に、蛍光表示を遮断
することとしていることで、複数人が入浴している場合
における人体検出センサの誤判定を防止しつつ省エネル
ギー化を図ることができた。
【0007】また、本発明の請求項1〜請求項3に記載
の浴室は、前記退出検出は人体検出センサによる動き有
無の判定及び赤外線センサのオフにより検出するように
したことを第4の特徴としている。この第4の特徴によ
れば、上記の特徴に加え、赤外線センサを付加して人体
の動きを多段的に検出することで、センサ相互の補完に
より確実に人体の退出の検出ができ、表示手段の遮断の
制御を確実に行なうことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施
形態を示す全体構成図である。図2は本発明の一実施形
態を示す電気回路のブロック図である。図3は人体検出
センサの画像検出部の1画素を構成する画像コア回路の
構成を示す回路図である。図4はセンサの撮像範囲と検
知範囲及び検知領域との関係を示す説明図である。図5
は本発明の一実施形態を示す制御フローチャートであ
る。図6は本発明の一実施形態を示す人体監視のフロー
チャートである。図7は人体検出センサとリモコンと温
水機器との関係を示す一実施形態の説明図である。図8
は人体検出センサと温水機器とリモコンとの関係を示す
他実施形態の電気制御のブロック図である。図9は記憶
部の拡大図である。図10の(a)は右下方へ向けて移
動した物体の現画像と前画像を示す図、(b)は前画像
の明暗を各画素毎に示す図、(c)は現画像の明暗を各
画素毎に示す図である。図11は画像の境界に対応する
画素における明暗の変化を示す差分画像を表わした図で
ある。図12は一実施形態を示す電気回路ブロック図、
図13は本発明の一実施形態を示す電気回路図である。
図14は本発明の一実施形態を示す省電力モード移行の
フローチャートである。
【0009】図1は本発明の一実施形態の概略を示すも
のであって、浴室1の内部には浴槽2及び洗場3を設け
てある。4は浴室1への出入口である。5は人体センサ
であり、その詳細については後述するが、浴室1の内壁
面上部に取り付けてある。
【0010】具体的には、浴槽2の長手方向に接する浴
室壁面と対向する浴室壁面の上部位置に取り付けてあ
る。温水機器40には、該温水機器40を遠隔位置から
操作し、浴室に設置した風呂リモコン60及び台所に設
置した台所リモコン70を接続してある。
【0011】そして人体センサ5は、本実施形態では浴
室1の壁面に取り付けているが、この例に限ることな
く、浴室1の天井面に取り付けても良い。人体センサ5
は、人工網膜を利用した撮像装置を有し、浴室1におけ
る人体の動きを撮像して画像処理する人体検出センサ5
1と、赤外線による熱検知により人体を検知する赤外線
センサ52とから構成している。
【0012】浴室1には温水機器40を遠隔操作する風
呂リモコン60を設置し、また台所には温水機器40を
遠隔操作する台所リモコン70を設置している。ここ
に、温水機器40とは、浴槽に給湯等水を加熱するため
の機器であり、具体的には給湯器付風呂釜、風呂給湯器
付暖房機、温水暖房機、給湯器等により構成されてい
る。 温水機器にはガスを燃料とするもののみならず石
油を燃料とするものでもよい。
【0013】温水機器40と、リモコン60、70と、
人体検出センサ51との接続については、本発明の一実
施形態を示す図1のものにおいては、まず温水機器40
と台所リモコン70とがケーブル41により接続され、
次に台所リモコン70と風呂リモコン60とがケーブル
41で接続され、さらに風呂リモコン60と人体検出セ
ンサ51とがケーブル41で接続されている。
【0014】そして、給湯器等を制御する前記リモコン
60、70には、浴室1に入浴者がいることを知らせる
蛍光管、液晶表示パネル等の表示部を有しており、人体
センサ5が入浴者を検知して、検知信号を出力すると、
表示部が点灯等表示するようにしてもよい。
【0015】また、入浴者の動きが一定時間無かった場
合、浴槽で寝ているかまたは倒れたと推測し、まず風呂
リモコン60で警報音あるいは音声により注意を喚起
し、浴室側から応答が所定時間内にない場合には、台所
リモコン70において警報音あるいは音声により家族等
他者に警報報知するようにしておけばよい。
【0016】そして、温水機器40の内部には熱交換器
及びバーナが内蔵されており、給湯制御のための各種セ
ンサを設けてある。また、温水機器40から浴槽2に対
して給湯落しこみ管46が接続配管されている。また、
人体センサ5を作動させるための電源は、温水機器40
の電源プラグ47から導入され、温水機器40のコント
ローラ42部の図示しないトランスを介して降圧され低
電圧化されて供給される。
【0017】図2は人工網膜チップを利用した人体検出
センサ51と、赤外線センサ52とからなる人体センサ
5の具体構成を示したものである。人体検出センサ51
は監視領域を撮像する撮像装置6と、撮像装置6を制御
すると共に処理情報を判定等する制御装置7とから構成
されている。また、制御装置7と外部のリモコン60、
70とは例えば後述する通信IC等の通信部53により
送受信するようにしてある。そして、人体検出センサ5
1の他に赤外線センサ52を同一のケース体内に設け、
その制御装置7を共用し、浴室1が暗い場合の監視の相
互補填を行なうようにしてある。
【0018】前記撮像装置6の撮像部8は、縦128×
横128画素からなる解像度の画像検出部9、結像レン
ズ10、スキャナ11、マルチプレクサ12及びスキャ
ナ駆動制御部13から構成されている。またこの画素
(縦128×横128画素)の一部で検出処理しても良
い。画像検出部9の画素はそれぞれモノクロ256階調
「レベル0(黒)〜255(白)の256階調」で表現
される。
【0019】そして、撮像部8においては、浴室内の画
像は、結像レンズ10によって画像検出部9に結像され
る。スキャナ11は、スキャナ駆動制御部13によって
駆動制御されており、スキャナ駆動制御部13は画像検
出部9の各画素列を順次一定周期毎に受光状態(オン状
態)となるように制御している。受光状態となった1列
の各画素から同時に出力された光電流は、マルチプレク
サ12によって複数の電気信号は1つの電気信号にまと
められ、増幅器14で増幅された後、アナログ電圧とし
て出力される。アナログデータからデジタルデータへの
変換は制御装置7により行うようにしてある。
【0020】また、画像検出部9の各画素は、図3に示
すように画素コア回路17によって構成されている。画
素コア回路17は受光素子18、電荷蓄積回路19、感
度可変回路20から構成されており、感度可変端子21
及びリセット端子22がスキャナ11に接続され、光電
流出力端子23がマルチプレクサ12に接続されてい
る。
【0021】図2においてゲイン調整部16は、画像出
力部15における画像平均値(画像の明るさ)をチェッ
クし、画像平均値が適切な範囲から外れていれば、増幅
器14によって撮像装置6のゲインを調整すると共にス
キャナ駆動制御部13によって画像検出部9の蓄積時間
を調整し、適正な明るさの画像が得られるように調光す
る。この調光は後述する分割された各検知領域ごとに行
ってもよい。
【0022】人工網膜を用いた撮像装置6では、画像平
均値は、画像検出部9を構成する全画素における階調
(0階調(黒)〜255階調(白)の256階調)の平
均値であり、0〜255の値で表わさせる。この画像平
均値は増幅器14のゲインと画像検出部9の蓄積時間に
よって決定される。
【0023】そして、図2において少なくとも撮像をお
こなう画像検出部9とスキャナ11とスキャナ駆動部1
3とゲイン調整部16とは1チップで構成されている。
このチップは人工網膜チップと称される。また、このチ
ップの裏面位置には、制御装置7を設けてあり、この制
御装置7は前述したようにマイクロコンピュータからな
り、この内部には人体検出センサ51による検知処理を
行なう検知領域を複数の領域に分割する領域分割手段2
4等をソフトウエアとして組み込んである。
【0024】具体的には、図4に示すように、制御装置
7に入力された画像情報を処理するためのポイントテー
ブル25を複数域に分割するものである。すなわち人体
検出センサ51による検出可能な撮像能力範囲(ポイン
トテーブル25全体に相当)を、まず画像処理の必要な
検知領域26と、画像処理を行なわない非検知領域27
とに区画している。すなわち、撮像能力範囲のすべてを
検知領域とはしていない。これにより検出処理可能な検
出処理領域のうちの一部を、実際に検知し処理するセン
サ検知領域として使用することで画像の処理範囲を限定
して、画像処理の速度を早めている。
【0025】さらに前記の検知領域26を、図4のよう
に、入口領域29と洗場領域30と浴槽領域31との3
つの領域に分割するようにしてある。検知領域26の分
割については、この例に限られることなく、入口領域2
9と該入口領域29以外の領域の2つに分割してもよ
い。例えば、洗場領域30及び浴槽領域31を合わせて
1つの領域に設定しても差しつかえない。ここに入口領
域29とは、浴室の場合には浴室内であって浴室への出
入口ドアの近傍に位置する領域をいう。洗場領域30と
は、主として頭や体を洗う床部の領域をいい、また、浴
槽領域31とは浴槽が位置している領域をさす。このよ
うに分割された領域毎に、順次画像情報が制御装置に入
力されて、領域毎に検出、演算等の処理がなされるので
ある。
【0026】そして、人体センサ51を構成する結像レ
ンズ10と撮像装置6と制御装置7とは、前記赤外線セ
ンサ52と共に1つのケースに納められ、人体センサセ
ットとして壁面等に取り付けられる。取り付け位置は浴
室への出入口4を含め、浴室1全体を監視領域として視
野角内に納めるようにすれば良い。
【0027】そして、撮像装置6の検出出力と赤外線セ
ンサ52の検知出力はそれぞれ判定手段32へ入力され
る。判定手段32は撮像装置6からの出力と赤外線セン
サからの出力に基づき、浴室における入浴者の有無や入
浴者の動きなどを総合的に判断するようになっている。
【0028】人工網膜により検出した画像は次のように
画像処理される。画像を制御、処理する制御装置7は、
画像検出部9を構成する全画素から画像情報を所定時間
毎に受信し、所定時間毎に画像情報を受け取ると、該画
像情報を処理し、判定手段32により入浴者の動きを判
定するのである。
【0029】次に、撮像装置6でとらえた画像から人の
動きを抽出するための画像処理方法を説明する。マイク
ロコンピュータで構成される制御装置7は、所定時間毎
に画像情報を受け取ると、当該画像情報から入浴者の動
きを所定の解析アルゴリズムに従って解析し、入浴者の
動きを監視する。
【0030】具体的には、いま図10(a)のように正
方形の物体の画像(明画像)Pが位置P1から位置P2
へ移動したとする。このとき、明るい画素を記号B、暗
い画素を記号Dで表わせば、前画像は図10(b)で表
わされ、現画像は図10(c)で表わされる。この前後
の画像は、図12の画像記憶手段115により一旦記憶
される。撮像された画像は順次更新され常に最新の両画
像が記憶されるようになっている。そして動き量演算手
段111により、分割された領域毎に前記2枚の画像が
比較されて、各領域の各画素(x、y)毎に、前画像p
の受光量Pp(x、y)と現画像nの受光量Pn(x、
y)との差分(動き量)D(x、y)=Pn(x、y)
−Pp(x、y)が演算され、演算結果は図11のよう
な差分画像として得ることができる。
【0031】図11の差分画像においては、差分D
(x、y)が正の画素は+記号で表わし、負の画素は−
記号で表わし、D(x、y)がゼロの画素は0記号で表
わしている。このような差分の総和を捉えることで、動
きがあるか否かを領域毎に判定することができ、この判
定は動き有無判定手段114にて行われる。動き量が生
じていなければ「動き無し」と判定され、動き量が生じ
ていれば「動き有り」と判定される。
【0032】一方、動き有無領域検出手段112によ
り、分割された領域毎に動きのある領域か否かを検出す
るようにしてある。すなわち、撮像装置6で撮像された
撮像画像は、入口領域29、洗場領域30及び浴槽領域
31の順に一定時間毎に制御装置7に読み込まれ、この
画像データを解析することで動きのある領域を検出する
ようにしてある。例えば人の動きによる光素電圧の変化
を捉えて、変化のある領域を動きのある領域であるとし
て、その領域を検出するようにすればよい。あるいは、
前述した動き量のある領域を捉えて動きのある領域を検
出してもよい。
【0033】すなわち、動き量は各領域毎に演算してい
るので、動き量の生じている領域を動きの有る領域、動
き量の生じていない領域を動きの無い領域として検出す
るようにすればよい。そして、動きの発生している領域
が、予め特定された領域に該当するか否かを特定領域該
当判定手段113により判定するようにしてある。ここ
に特定領域とは、浴室の場合には浴槽領域31又は洗場
領域30を意味し、入口領域29を除く領域である。具
体的には、状態の遷移表を予めマイクロコンピュータに
記憶させ、動きの有無と動きのある領域との信号を入力
し、順次監視場所等を遷移させるようにして、現在人の
いる領域が特定領域か否かを判定させるようにしてあ
る。
【0034】そして、動き量のデータはリモコンに送信
し、各リモコン60、70でそのデータに基づいて棒グ
ラフ、線グラフあるいは数値等によりその表示手段部に
表示するようにしてもよい。これにより、浴室内での人
の動きの程度を遠隔場所から知ることができる。さら
に、人体検出センサのケース表面に発光ダイオードを取
付け、動き量の有無に応じて発光ダイオードを点灯ある
いは消灯させるようにしてもよく、また動き量の大小に
応じて発光ダイオードの点灯時間を長短変化させるよう
にしてもよい。これにより、検知状態を入浴者に知らせ
ることができる。故障中である場合、例えば撮像できな
い場合には点滅させることで注意喚起することも可能で
ある。また、人体検出センサは感度を自動調整するため
の感度調整回路を備えており、浴室1内が暗い場合には
感度を高くし、浴室1内が明るい場合には、感度を低く
することによって検出精度が高くなるようにしている。
【0035】次に、浴室1に人が入室したか否か等の判
別について説明する。図5において、人が浴室1に入り
始めると、まず待機状態にある赤外線センサ52が人体
を検知してオンとなる(ステップS1)と共にタイマセ
ットされ(ステップS2)、人体検出センサ51が一定
時間内に洗場において人を検知すると(ステップS
3)、入室したものと判断する(ステップS4)。
【0036】この入室判定において、人体検出センサ5
1による人体検知には撮像及び動き量の演算等に時間を
要すること、あるいは浴室1が暗い場合には監視感度が
鈍いことから、赤外線センサ52を併用し、赤外線セン
サ52が検出した後、人体検出センサ51が共に人を検
出することで、人体検出センサ51の弱点を補い、入室
の確実を期しているものである。
【0037】また、浴室1からの退出時においても、赤
外線センサ52がオフとなった場合(ステップS5にお
いてノーの場合)で、かつ、人体検出センサ51が動き
量を検知しない場合(ステップS6においてノーの場
合)に、浴室1から退出したものと判断させている(ス
テップS7)。赤外線センサ52のみでは入口部に立ち
止まったままであるとオフとなり、退出したものと誤っ
て判断することが有り得るので、両センサの人体非検出
により退出判定して、この赤外線センサ52の弱点を他
のセンサを使用することで補完している。これにより、
後述する表示手段への通電を遮断して省電力モードとす
る遮断制御が確実に行えることとなる。
【0038】そして、人体検出センサ51が洗場3にお
いて人を検知しなかった場合(ステップS3でノーの場
合)でも、浴槽2において人を検知すると(ステップS
8)、所定時間内に赤外線センサ52及び人体検出セン
サ51が共に人を検知している場合には(ステップS
9、S10)、入室しているものと判断することとして
いる(ステップS4)。なお、入室したものと判定した
のちはセンサの検知継続時間を平均的な入浴時間に見合
うようにタイマセットしてもよい。
【0039】また、人体検出センサ51の取り付けは、
浴室1の天井あるいは壁面上部位置であり、この位置は
標準的な浴室において洗場3及び浴槽2を設けた浴室内
の人の動きを俯瞰できる最適位置である。人体センサ5
を構成する人体検出センサ51と赤外線センサ52とは
1つのケース内に収納することで、取付けし易く、点検
も容易となる。
【0040】次に装置全体を構成するセンサ、リモコン
等の各構成部材間における他の実施例の接続構成につい
て図7を用いて説明する。風呂リモコン60と台所リモ
コン70とは、有線のリモコンのケーブル41によって
それぞれ温水機器40内のコントローラ42に接続され
ている。
【0041】また、人体検出センサ51はケーブル41
により風呂リモコン60に接続されている。この風呂リ
モコン60には、ケーブル41を接続するための接続用
の端子85を設けてあり、人体検出センサ51を作動さ
せるための電源をこの風呂リモコン60から供給するよ
うになっている。
【0042】人体検出センサ51と温水機器40及びリ
モコン60、70との接続は、上記の例に限られず、図
8に示されるように人体検出センサ51から通信ICを
経て、温水機器40と接続する台所リモコン70から風
呂リモコン60を介して接続してもよい。また通信IC
を介して台所リモコン70、風呂リモコン60及び温水
機器40の順序で接続してもよい。
【0043】そして図7において、コントローラ42の
制御部90には少なくとも温水機器40を制御する給湯
器制御部91を設けてあり、その他人体検出センサ51
による異常検出信号により作動し前記各リモコン60、
70に設けたスピーカ等の報知手段61、71を動作さ
せる報知動作部と、報知手段による報知を解除する報知
解除部とを設けてある。
【0044】また、風呂リモコン60の表面には、報知
を解除するための報知解除手段62であるインターホン
スイッチ、温水機器を操作するための操作用のスイッチ
63、表示を行うための蛍光管、液晶パネル、タッチパ
ネル等の表示手段64が設けられている。
【0045】また台所リモコン70の表面には報知を解
除するための報知解除手段72であるインターホンスイ
ッチ、温水機器を操作するための操作用のスイッチ7
3、表示用の表示手段74が設けられている。スイッチ
73は少なくとも温水機器40に商用電源を供給しマイ
クロコンピュータを作動状態にさせ運転待機状態にする
ための運転スイッチと、給湯用の湯温を設定するため多
段階に調節できる湯温設定スイッチとから構成される。
また、各リモコンに設けた音声報知のための報知手段6
1、71は、スピーカと音声ICとにより構成すること
を推奨する。
【0046】図8は人体検出センサ51と各リモコン6
0・70、温水機器40間の通信接続関係を示す回路図
の一例であり、本実施例は通信ICを使用して接続して
ある。人体検出センサ51には前述した撮像装置6の
他、制御装置7、通信用の通信ICからなる通信部53
を設けてある。この通信部53は、アナログ通信部55
とデジタル通信部56とにより構成してあり、アナログ
通信部55は例えばASK(amplitude shift keying)
方式で構成すればよい。また、デジタル通信部56は例
えばQPSK(quadri phase shift keying)方式を採
用すればよい。
【0047】風呂リモコン60には、前述した操作スイ
ッチの他に、表示手段64、風呂リモコン制御部65、
通信用の通信ICからなる前記同様のアナログ通信部6
6、デジタル通信部67を設けてある。また、風呂リモ
コン60には、スピーカ等61に報知用の音声IC6
8、PCMコーディック69を設けてある。このPCM
コーディック69は、例えばADPCM、DPCMなど
のPCM(pulse code modulation)方式により、音声
情報や映像情報を符号化及び復号化するものである。
【0048】また、風呂リモコン60のインターホンス
イッチ62はオン操作により、台所リモコン70に設け
たインターホンのスピーカと通話状態となるものであ
る。マイクロホンスイッチと兼用させてもよい。風呂リ
モコン60のリモコンケースには、ケーブル41を接続
するための接続用の端子85を設けてあり、ケーブル4
1により温水機器40と接続する台所リモコン70を介
して風呂リモコン60を経て、人体検出センサ51に作
動用の電源を供給するようになっている。
【0049】また、前記人体検出センサ51には、後述
する音声記憶部及び画像記憶部とからなるデータ記憶部
54を設けてある。台所リモコン70には、前述した操
作スイッチ73の他、表示手段74、台所リモコン制御
部75、アナログ通信用の通信ICからなるアナログ通
信部76、デジタル通信用の通信ICからなるデジタル
通信部77を設けてある。その他78は音声ICでスピ
ーカ等71に報知用のICであり、79はPCMコーデ
ィックである。また、台所リモコン70のインターホン
スイッチ62はそのオン操作により、風呂リモコン60
に設けたインターホンのスピーカと通話状態となるもの
である。マイクロホンスイッチと兼用させてもよい。温
水機器40には、前述した制御部90、給湯制御部91
の他、通信用の通信ICからなるアナログ通信部95、
商用電源を低電圧化するためのトランス96等を設けて
ある。
【0050】そして、人体検出センサ51のアナログ通
信部55及びデジタル通信部56は、風呂リモコン60
のアナログ通信部66及びデジタル通信部67と接続さ
れ、該風呂リモコン60のアナログ通信部66及びデジ
タル通信部67は、台所リモコン70のアナログ通信部
76及びデジタル通信部77を介して温水機器40のア
ナログ通信部95と接続されている。これら通信部間の
ケーブル41線は電力重畳式の二芯ケーブルを使用し、
センサ用の信号と通常の給湯制御用の制御信号と重畳し
て伝送するようにしておけばよい。
【0051】図13は人体検出センサ51と風呂リモコ
ン60との関係を示す説明図であり、風呂リモコン60
には少なくとも温水機器40を操作するための操作用の
スイッチ63を設けてある。そして風呂リモコン制御部
65はマイクロコンピュータから構成されており、この
マイクロコンピュータには少なくとも前述した表示手段
64を構成する蛍光管への通電を遮断する遮断制御手段
130と、蛍光管への通電を行う作動制御手段131と
をソフトウエアとしてプログラムしてある。この表示手
段64の蛍光管はいわゆる表示部のバックライトとして
の機能を有するものである。そしてこの表示手段は、入
浴者に対し画面を見やすくするため、バックライトを施
してあるものであるが、非入浴時つまり浴室に人がいな
い時には本来不要なものである。また、遮断制御手段1
30は、人体検出センサ51による入浴者の退出を検出
した後において、動き量演算手段111により演算した
結果人体の動き量がないとき、あるいは、スイッチ63
がオンされなかったときに作動するようになっている。
この作動により表示手段64への通電が遮断されるよう
になっている。また、作動制御手段131は人体検出セ
ンサ51による入浴者の退出を検出した後において、動
き量演算手段111により演算した結果、人体の動き量
があるとき、あるいは、スイッチ63がオンされたとき
に作動するようになっている。作動により表示手段64
への通電が継続されるものである。
【0052】図9は人体検出センサを操作し、報知させ
るためのデータ記憶部54の内容を示す説明図である。
図9において音声記憶部101は、前述したリモコンに
設けた報知手段61、71に音声を報知させるための音
声データを記憶させたものであり、ROM等から構成し
てある。この音声記憶部101は、少なくとも、入浴者
に対してメッセージで体を動かす動作の要求を報知する
ための音声データを記憶させた動作要求報知音声記憶部
107と、入浴者の動きが停止して所定時間経過した場
合に他者に警報を発するための音声データを記憶させた
警報報知音声記憶部108、人体検出センサ51による
退出検出後において動き量がない場合に風呂リモコン6
0に在室の確認を発するための音声データを記憶させた
在室確認報知音声記憶部109とから構成してある。ま
た、前記動作要求報知音声記憶部107と報知手段6
1、71とで動作要求報知手段を構成している。
【0053】102は画像記憶部であり、前記表示手段
61、71に人体検出用の画像を表示させる画像表示デ
ータを記憶させたものである。この画像記憶部102
は、人体検出に必要な機能を画像により表示するための
ものであり、例えば人体検出の初期操作に必要な画面を
表示手段に表示するための画像データを記憶させる操作
用画像記憶部103、人体の動きが停止した状態を前記
表示手段に表示する画像データを記憶する停止画像記憶
部104、動作要求状態を前記表示手段に表示するため
の画像データを記憶する報知用画像記憶部105及びそ
の他画像を表示するために必要なデータを記憶させるそ
の他記憶部106から構成してある。その他記憶部10
6には、人体検出センサ51による退出検出後において
動き量がない場合に風呂リモコン60に在室の確認を行
うための画像データを記憶させてある。
【0054】そして、人体検出装置の操作に際しては、
予めリモコンの操作スイッチを操作して、人体検出セン
サ51側の操作用画像記憶部103から操作に必要な初
期画面画像を表示手段64、74に呼出して表示させ、
その画面から特定の画面を選択して操作を開始する。こ
れと同時に、人体検出センサ51側の音声記憶部101
から音声データの一部を呼出して、スピーカ等の報知手
段61、71により音声で報知させる。
【0055】風呂入浴に際しては、台所リモコン70に
設けた温水機器操作用のスイッチ73を操作して、浴槽
2に給湯すればよい。次に、前述したように入室判断が
されると、図6に示されるように、人体停止の検出フロ
ーに入り、撮像装置6によって前述したように所定時間
間隔で監視領域を撮像して(ステップS11)、前画像
と現画像とを一旦制御装置7に記憶させる(ステップS
12)。次に、制御装置7にプログラムされた動き量演
算手段111により、各領域毎の各画素毎に、前画像の
受光量と現画像の受光量との差分(動き量)を演算する
(ステップS13)。一方、前記動き有無領域検出手段
112により、動きの発生している領域が検出される
(ステップS14)。
【0056】そして、これらの情報は制御装置7の判定
手段32に送られる。判定手段32においては、動きの
生じている領域が予め特定された領域、すなわち、浴槽
領域31又は洗場領域30に該当するか否かを、特定領
域該当判定手段113によって判定するのである。さら
に、判定手段32においては平行して、動き有無判定手
段114により動きがあるか否かを判定するのである。
【0057】動きが生じている領域が浴槽領域31又は
洗場領域30に該当する場合(ステップS15でイエス
の場合)において、かつ、動き有無判定手段114によ
り動きがないと判定された場合(ステップS16でイエ
スの場合)には、浴室内で入浴者が倒れたものと推定し
て、人の動きが停止したものと判定している(ステップ
S17)。この停止判定により、前述した報知警報のス
テップに移行するようになっている。
【0058】また、浴槽、洗場領域において、動きがあ
ると判定された場合(ステップS16でノーの場合)に
は、前記同様に撮像、演算、判定が所定時間毎に更新し
て繰り返されるのである。
【0059】さらに、ステップS15において、動きが
生じている領域が浴槽又は洗場領域以外の場合(ステッ
プS15でノーの場合)であって、その後動きがないと
判定された場合(ステップS18でイエスの場合)に
は、赤外線センサ52のオフ(ステップS19でイエス
の場合)を前提条件に、浴室から退出したものと判断す
るようにしている(ステップS20)。
【0060】また、動きが生じている領域が浴槽又は洗
場領域以外の場合(ステップ15でノーの場合)であっ
て、その後も動きが継続している場合(ステップS18
でノーの場合)は、入口付近で活動していると考えられ
るから、継続して監視がなされるのである。このよう
に、入口領域で立ち止まっているときであっても、停止
したものとは判断されないことにより、誤判定による誤
警報を生じさせることがなくなるのである。
【0061】そして、人体検出センサ51により人体の
動き停止を検出した場合には(ステップS17)、判定
手段32から信号を出力し、人体検出センサ51側の音
声記憶部101の動作要求報知音声記憶部107と画像
記憶部102の停止画像記憶部104から、停止した場
面に対応する予め記憶させた情報を読み出して、アナロ
グ通信部55及びデジタル通信部56を介して伝送し、
リモコン部に音声で報知すると共に画像で表示する。
【0062】この報知は具体的には、例えば「浴室での
動きがありません。動いて下さい」という音声情報およ
び文字画像によって報知するようにすればよい。浴槽内
では動きが止まる場合があるので入浴者に対して動きを
要請して、人体検出センサの誤検出を防ぐためである。
【0063】上記所定時間内に、人体検出センサ51が
動きを検出すれば入浴者は健在であると推測できる。一
方、停止状態をカウンタ等でカウントし、停止状態が所
定時間継続すると異常状態と判定され、判定手段32か
ら信号を出力し、音声記憶部101の警報報知音声記憶
部108及び画像記憶部102の報知画像記憶部105
から、他者に異常状態を知らせるための予め記憶させた
情報を、通信部53を介して異常検出信号を伝送し、各
リモコンの報知手段61、71に音声で報知すると共に
表示手段64、74に画像で表示する。
【0064】上記報知は具体的には、例えば「浴室を見
に行って下さい」という音声情報、文字画像によって報
知するようにしてある。これにより、人体検出センサ5
1による人体の異常情報を家族の者に確実に報知するこ
とができる。
【0065】異常検出信号は、通信ICからなる通信部
を介して、図8のように伝送する。すなわち、人体検出
センサ51に設けた音声記憶部101、画像記憶部10
2から、音声及び画像データを前述した信号に応じて呼
び出し、アナログ及びデジタル通信部66、76を介し
て台所リモコン70に伝送し、台所リモコン70に設け
られたスピーカ等の報知手段71及び表示手段74に報
知及び表示する。画像の検出、処理は前述した各領域2
9、30、31毎に行うことにより、報知及び表示のた
めの応答速度を早めることとなる。
【0066】 報知後においては報知を解除する必要
があるが、この報知解除の方法として、報知により浴室
内での異常状態を知った家族が、台所リモコン70のイ
ンターホンにより浴室リモコン60のインターホンに対
して呼出しを掛け、浴室1から応答があった場合に、浴
室内の入浴者は健全な状態と推測できるので、報知解除
用のインターホンスイッチ62の信号により、ケーブル
41を経て、コントローラの制御部90内の報知解除部
93を介して報知解除されて、再び監視フローに置かれ
ることとなる。
【0067】次に、図14に示される省電力モードへの
移行のフローについて説明する。前述したように入浴中
において(ステップS21でイエスの場合)人体検出セ
ンサ51により浴室からの退出の判断がなされ、退出検
出された場合(ステップS22でイエスの場合)、人体
検出センサ51は継続して待機状態となって動き量を測
定し続ける。一定時間経過しても浴室内の人体の動き量
がない場合には(ステップS23でイエスの場合)、在
室確認報知音声記憶部109から記憶された音声情報が
風呂リモコン60に報知されると共にその他記憶部10
6から画像情報が風呂リモコン60の表示手段64に送
られる(ステップS24)。
【0068】この表示報知は具体的には、例えば「浴室
に誰かいますか」という音声と文字画像により行うよう
にしてある。これにより、浴室に入った2人のうち1人
が退出し、他の1人が浴室に残っている場合であって浴
槽に浸かって静止している場合においても、この呼掛け
に応じて動くことで、風呂リモコンの表示手段のバック
ライトが消灯してしまうおそれがなくなるのである。す
なわち、画像と音声による表示報知後に、動き量演算手
段111により動き量が検出された場合(ステップS2
5でノーの場合)、上記音声及び文字表示による報知を
停止し(ステップS26)、作動制御手段131により
表示手段のバックライトはそのまま点灯し続ける。
【0069】また、前記呼掛けに応じて、浴室に残って
いる人が風呂リモコン60の操作用のスイッチ63をオ
ンする(ステップS27でノーの場合)ことでも、作動
制御手段131に信号が入力されて、表示手段64のバ
ックライトはそのまま点灯し、一方呼掛けのための表示
報知は停止するようにしてある(ステップS26)。従
って、動き量があるにもかかわらず動き量がないと誤判
定された場合でも、スイッチ63を操作することによ
り、表示手段64の消灯を防止することができる。
【0070】そして、退出検出後において、画像と音声
による呼掛けがあったのちに、動き量演算手段111に
よる人体の動き量がないとき(ステップS25でイエス
の場合)で、風呂リモコン60の操作用のスイッチ63
がオンされなかった場合(ステップS27でイエスの場
合)には、マイクロコンピュータの遮断制御手段130
が作動して表示手段64への通電を遮断することとして
いる。この結果、表示手段64の蛍光管は消灯して、表
示画面は消え、省電力モードとなるのである(ステップ
S28)。浴室に人がいない時には、風呂リモコン60
の表示手段64を自動的に消灯させることで、電力の消
費を抑制しているのである。
【0071】このとき浴室以外の場所におけるリモコン
70の表示手段73は通常どうり表示できるようになっ
ている。使用頻度が高いので、運転中は常に点灯し続け
ている。
【0072】なお、上述した実施形態は本発明の好適な
実施形態を示すものであって、本発明はこれに限定され
ることなく、その範囲内で各種設計変更可能である。例
えば、本実施形態では人体検出センサと温水機器とを有
線接続した例について説明したが、この例に限られるこ
となく無線により連携できるものである。また、本実施
形態においては、表示手段への通電を遮断する遮断制御
手段を風呂リモコンに設けているが、この例に限られ
ず、温水機器本体の制御部に設けてもよい。
【0073】
【発明の効果】以上のように本発明は、報知後における
浴室内からの反応によって、人の存在を確認することが
できることで、センサの誤検出、誤判定による入浴者の
不便が生じることがなくなる。また本発明は、人の存在
を確認しつつ蛍光表示を停止させることで、誤検出を防
止しつつ省エネルギー化を図ることができる。また、退
出検出後に、風呂リモコンに設けたスイッチがオンされ
なかったとき、遮断制御手段を作動させることで、セン
サの誤判定を防止しつつ省エネルギー化を図ることがで
きる。さらに本発明は、退出検出後はまず、風呂リモコ
ンを介して入浴者に呼び掛け、人の存在が確認できない
場合に、蛍光表示を遮断することとしていることで、複
数人が入浴している場合における人体検出センサの誤判
定を防止しつつ省エネルギー化を図ることができた。さ
らに本発明は、センサ相互の補完により確実に人体の退
出の検出ができ、表示手段の遮断の制御を確実に行なう
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施形態を示す全体構成図で
ある。
【図2】図2は本発明の一実施形態を示す電気回路のブ
ロック図である。
【図3】図3は人体検出センサの画像検出部の1画素を
構成する画像コア回路の構成を示す回路図である。
【図4】図4はセンサの撮像範囲と検知範囲及び検知領
域との関係を示す説明図である。
【図5】図5は本発明の一実施形態を示すフローチャー
トである。
【図6】図6は本発明の人体監視のフローを示すフロー
チャートである。
【図7】図7は本発明の装置全体を示す一実施形態を示
すブロック図である。
【図8】図8は通信関係を示す他実施形態を示すブロッ
ク図である。
【図9】図9は記憶部の概要を示すブロック図である。
【図10】図10の(a)は右下方へ向けて移動した物
体の現画像と前画像を示す図、(b)は前画像の明暗を
各画素毎に示す図、(c)は現画像の明暗を各画素毎に
示す図である。
【図11】図11は画像の境界に対応する画素における
明暗の変化を示す差分画像を表わした図である。
【図12】図12は一実施形態を示す電気回路ブロック
図である。
【図13】図13は一実施形態を示す電気回路ブロック
図である。
【図14】図14は本発明の一実施形態を示す省電力モ
ード移行のフローを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 浴室 2 浴槽 3 洗場 4 出入口 5 人体センサ 6 撮像装置 7 制御装置 9 画像検出部 15 画像出力部 17 画像コア回路 24 領域分割手段 26 検知領域 29 入口領域 30 洗場領域 31 浴槽領域 32 判定手段 40 温水機器 41 ケーブル 42 コントローラ 47 電源プラグ 51 人体検出センサ 52 赤外線センサ 54 データ記憶部 55 アナログ通信部 56 デジタル通信部 60 風呂リモコン 61 報知手段 62 解除手段 64 表示手段 66 アナログ通信部 67 デジタル通信部 70 台所リモコン 71 報知手段 73 スイッチ 76 アナログ通信部 77 デジタル通信部 85 端子 90 制御部 101 音声記憶部 102 画像記憶部 103 操作用画像記憶部 104 停止画像記憶部 105 報知用画像記憶部 106 その他記憶部 107 動作要求報知音声記憶部 108 警報報知音声記憶部 109 在室確認報知音声記憶部 111 動き量演算手段 112 動き有無領域検出手段 113 特定領域該当判定手段 114 動き有無判定手段 115 画像記憶手段 130 遮断制御手段 131 作動制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G08B 13/196 G01V 9/04 S (72)発明者 村上 昌義 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内 (72)発明者 池内 康秀 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内 Fターム(参考) 2D032 GA00 5C084 AA02 AA08 AA14 AA19 BB01 CC16 DD11 DD42 EE01 EE03 FF03 FF26 GG07 GG09 GG57 GG61 GG78 HH02 HH12 5C086 AA22 BA04 BA14 CA12 CA28 CB16 CB36 DA15 EA11 FA07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 監視領域を監視して人体の動きを検出す
    る人体検出センサと、人体の動き量を所定時間間隔前後
    の両画像の比較により受光量の差として演算する動き量
    演算手段と、浴室に設けられ温水機器を遠隔位置から運
    転制御する風呂リモコンと、該風呂リモコンに設けた温
    水機器操作用のスイッチと、前記風呂リモコンに設けた
    表示手段と、該表示手段への通電を遮断する遮断制御手
    段とからなるものであって、前記人体検出センサによる
    退出検出後において、前記動き量演算手段により人体の
    動き量を演算し、動き量がないときは前記風呂リモコン
    の表示手段に表示するようにしたことを特徴とする浴
    室。
  2. 【請求項2】 監視領域を監視して人体の動きを検出
    する人体検出センサと、人体の動き量を所定時間間隔前
    後の両画像の比較により受光量の差として演算する動き
    量演算手段と、浴室に設けられ温水機器を遠隔位置から
    運転制御する風呂リモコンと、該風呂リモコンに設けた
    温水機器操作用のスイッチと、前記風呂リモコンに設け
    た表示手段と、該表示手段への通電を遮断する遮断制御
    手段とからなるものであって、前記人体検出センサによ
    る退出検出後に、前記動き量演算手段により人体の動き
    量がないとき、あるいは、前記風呂リモコンに設けたス
    イッチがオンされなかったとき、前記遮断制御手段を作
    動させるようにしたことを特徴とする浴室。
  3. 【請求項3】 監視領域を監視して人体の動きを検出
    する人体検出センサと、人体の動き量を所定時間間隔前
    後の両画像の比較により受光量の差として演算する動き
    量演算手段と、浴室に設けられ温水機器を遠隔位置から
    運転制御する風呂リモコンと、該風呂リモコンに設けた
    温水機器操作用のスイッチと、前記風呂リモコンに設け
    た表示手段及び報知手段と、前記表示手段への通電を遮
    断する遮断制御手段とからなるものであって、前記人体
    検出センサによる退出検出後に、前記動き量演算手段に
    より人体の動き量を演算し、動き量がないときは前記風
    呂リモコンの表示手段及び報知手段に画像及び音声で表
    示し、この表示後において、前記動き量演算手段により
    人体の動き量がないとき、あるいは、前記風呂リモコン
    に設けたスイッチがオンされなかったとき、前記遮断制
    御手段を作動させるようにしたことを特徴とする浴室。
  4. 【請求項4】 前記退出検出は人体検出センサによる動
    き有無の判定及び赤外線センサのオフにより検出するよ
    うにしたことを特徴とする請求項1〜請求項3に記載の
    浴室。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004201815A (ja) * 2002-12-24 2004-07-22 Rinnai Corp 浴室監視装置
JP2010199896A (ja) * 2009-02-24 2010-09-09 Panasonic Electric Works Co Ltd 監視制御装置

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