JP2002323255A - 温水機器 - Google Patents

温水機器

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JP2002323255A
JP2002323255A JP2001125630A JP2001125630A JP2002323255A JP 2002323255 A JP2002323255 A JP 2002323255A JP 2001125630 A JP2001125630 A JP 2001125630A JP 2001125630 A JP2001125630 A JP 2001125630A JP 2002323255 A JP2002323255 A JP 2002323255A
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human body
switch
motion
area
hot water
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JP2001125630A
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English (en)
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Narimasa Shinji
成昌 真治
Takehiro Kurihara
武弘 栗原
Yoshikazu Hamaya
佳和 濱谷
Masayoshi Murakami
昌義 村上
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Noritz Corp
Original Assignee
Noritz Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、入浴中における他者による誤操作
に対して、使用上の影響を受けないようにした温水機器
を提供することを課題とする。 【解決手段】 浴室で入浴しているときには、人体検出
センサによって人の動きが検出される。この動きを検出
して、センサから信号が出力されて、台所リモコンに設
けた温水機器操作用のスイッチが閉成されると共に該ス
イッチの操作受付が阻止され続ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴室領域を監視し
て人体の動きを検出し異常が生じた場合には、遠隔場所
に居る他者に警報を発する人体検出センサを有する温水
機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、浴室に給湯する給湯器等の温水機
器を遠隔位置から操作するため台所に温水機器のリモコ
ンを設けたものは知られている。このリモコンの表面に
は温水機器を操作して給湯を行うため、運転スイッチや
給湯温度の調節用のスイッチ類が設けられており、浴室
側のみならず台所側から浴室に設置したシャワー、給湯
カランの湯温を設定できるようになっている。一方、運
転開始時に温水機器に電源を投入するための運転スイッ
チは台所リモコンにのみ設けられたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような温水機器では、浴室内に入浴者がいるときに、台
所で温度調節スイッチを操作してスイッチを低温側にし
てしまうと、浴室で給湯カランを開いても熱い湯が出な
いという問題があった。これを解決するには、入浴者を
検知して台所側から浴室側に湯温の調節機能を切り替え
るようにすればよい。ところが、台所側で運転スイッチ
が切られた場合には、浴室側から湯温調節を切り替える
ことができず、浴室から台所に出向かなければ湯温の再
設定ができない問題を有していた。
【0004】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、入浴
中における他者による誤操作に対して、使用上の影響を
受けないようにした温水機器を提供することを課題とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の温水機器は、人体の動きを検出する人体検
出センサと、温水機器を遠隔位置から運転制御する台所
に設けた台所リモコンと、該台所リモコンに設けた温水
機器操作用のスイッチと、前記人体検出センサによる人
体の動きを検出したときに前記スイッチを閉成するスイ
ッチ閉成手段を設けると共に前記スイッチの操作受付を
阻止する操作受付阻止手段とを設けたことを第1の特徴
としている。この第1の特徴によれば、浴室で入浴して
いるときには、人体検出センサによって人の動きが検出
される。この動きを検出して、センサから信号が出力さ
れて、台所リモコンに設けた温水機器操作用のスイッチ
が閉成されると共に該スイッチの操作受付が阻止され続
ける。ここに、操作受付とは、スイッチ操作により温水
機器のオンオフ操作や、湯温の調節操作が可能となるこ
とをいう。阻止とは、操作をできなくすることをいう。
これにより、台所から他者が操作しても、電源が切られ
ることもなく、また入浴者の意に反して湯温変更がされ
ることもなくなる。さらに、人体検出センサによる動き
検出により、スイッチを自動的に閉成することで、運転
スイッチ操作のし忘れがなくなる。
【0006】また、本発の温水機器は、監視領域を監視
して人体の動きを検出する人体検出センサと、人体の動
きを検出する赤外線センサと、温水機器を遠隔位置から
運転制御する台所に設けた台所リモコンと、該台所リモ
コンに設けた温水機器操作用のスイッチと、前記人体検
出センサ及び赤外線センサにより人体の動きを検出した
ときに前記スイッチを閉成するスイッチ閉成手段を設け
ると共に前記スイッチの操作受付を阻止する操作受付阻
止手段とを設けたことを第2の特徴としている。この第
2の特徴によれば、上記の特徴に加え、赤外線センサを
付加して人体の動きを多段的に検出することで、センサ
相互の補完により確実に人体の検出ができ、スイッチの
制御を確実に行なうことができる。また、本発明の温水
機器は、監視領域を監視して人体の動きを検出する人体
検出センサと、人体の動き量を所定時間間隔前後の両画
像の比較により受光量の差として演算する動き量演算手
段と、人体の動きを検出する赤外線センサと、温水機器
を遠隔位置から運転制御する台所に設けた台所リモコン
と、該台所リモコンに設けた温水機器操作用のスイッチ
と、前記人体検出センサの動き量演算手段により人体の
動きを検出したときに前記スイッチを閉成するスイッチ
閉成手段を設けると共に前記スイッチの操作受付を阻止
する操作受付阻止手段とを設けたことを第3の特徴とし
ている。この第3の特徴によれば、上記の特徴に加え、
実際の人体画像を撮像し、演算処理して動きの量を実測
することで、動きの検出精度を向上させることができ、
スイッチの制御精度を向上させることができた。
【0007】また、本発明の請求項1〜請求項3に記載
の温水機器は、監視領域を所定時間間隔で撮像する撮像
装置と、検知領域を入口領域と該入口領域以外の領域に
分割する領域分割手段と、人体の動き量を前記所定時間
間隔前後の両画像の比較により受光量の差として演算す
る動き量演算手段と、前記領域分割手段による分割した
領域毎に動きがある領域か否かを検出する動き有無領域
検出手段と、前記動き量演算手段による動きの有無を判
定する動き有無判定手段と、前記動き有無領域検出手段
により検出された領域が予め特定された領域に該当する
か否かを判定する特定領域該当判定手段と、前記動き有
無判定手段及び前記特定領域該当判定手段により人体の
動きを判定する判定手段とを設けたことを第4の特徴と
している。この第4の特徴によれば、上記の特徴に加
え、人の動きの有無を判定する動き有無判定手段と、動
きの生じている領域を検出する動き有無領域検出手段と
を設け、この両手段により人体の動きを判定すること
で、浴室のいずれの領域で動きが停止したかを確実に検
出することができ、停止の判定前において、前記スイッ
チを自動的に閉成し、しかも操作受付を阻止すること
で、停止前は他者からの影響を受けることがなく、停止
後は他者への連絡を確実に行なうことができる。また、
本発明の温水機器は、監視領域を監視して人体の動きを
検出する人体検出センサと、人体の動き量を所定時間間
隔前後の両画像の比較により受光量の差として演算する
動き量演算手段と、人体の動きを検出する赤外線センサ
と、温水機器を遠隔位置から運転制御する台所に設けた
台所リモコンと、該台所リモコンに設けた温水機器運転
用の運転スイッチと、前記人体検出センサの動き量演算
手段により人体の動きを検出したときに前記運転スイッ
チを閉成するスイッチ閉成手段を設けると共に前記運転
スイッチの操作受付を阻止する操作受付阻止手段とを設
けたことを第5の特徴としている。この第5の特徴によ
れば、上記の特徴に加え、台所から他者が運転スイッチ
をオフ操作しても、電源が切られることもなく、また運
転スイッチの操作をし忘れたとしても浴室に入りさえす
れば自動的にオンし、次の操作に容易に移行することが
できる。また、スイッチ閉成手段と操作受付阻止手段と
を台所リモコンに設けておけば、小型化できかつ別個に
これら手段を設ける必要がなくなる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施
形態を示す全体構成図である。図2は本発明の一実施形
態を示す電気回路のブロック図である。図3は人体検出
センサの画像検出部の1画素を構成する画像コア回路の
構成を示す回路図である。図4はセンサの撮像範囲と検
知範囲及び検知領域との関係を示す説明図である。図5
は本発明の一実施形態を示す制御フローチャートであ
る。図6は本発明の一実施形態を示す人体監視のフロー
チャートである。図7は人体検出センサとリモコンと温
水機器との関係を示す一実施形態の説明図である。図8
は人体検出センサと温水機器とリモコンとの関係を示す
他実施形態の電気制御のブロック図である。図9は記憶
部の拡大図である。図10の(a)は右下方へ向けて移
動した物体の現画像と前画像を示す図、(b)は前画像
の明暗を各画素毎に示す図、(c)は現画像の明暗を各
画素毎に示す図である。図11は画像の境界に対応する
画素における明暗の変化を示す差分画像を表わした図で
ある。図12は一実施形態を示す電気回路ブロック図、
図13は本発明の一実施形態を示す電気回路図である。
図14は本発明の一実施形態を示す誤操作防止のフロー
チャートである。図15は他の実施例を示す電気ブロッ
ク図である。
【0009】図1は本発明の一実施形態の概略を示すも
のであって、浴室1の内部には浴槽2及び洗場3を設け
てある。4は浴室1への出入口である。5は人体センサ
であり、その詳細については後述するが、浴室1の内壁
面上部に取り付けてある。
【0010】具体的には、浴槽2の長手方向に接する浴
室壁面と対向する浴室壁面の上部位置に取り付けてあ
る。温水機器40には、該温水機器40を遠隔位置から
操作し、浴室に設置した風呂リモコン60及び台所に設
置した台所リモコン70を接続してある。
【0011】そして人体センサ5は、本実施形態では浴
室1の壁面に取り付けているが、この例に限ることな
く、浴室1の天井面に取り付けても良い。人体センサ5
は、人工網膜を利用した撮像装置を有し、浴室1におけ
る人体の動きを撮像して画像処理する人体検出センサ5
1と、赤外線による熱検知により人体を検知する赤外線
センサ52とから構成している。
【0012】浴室1には温水機器40を遠隔操作する風
呂リモコン60を設置し、また台所には温水機器40を
遠隔操作する台所リモコン70を設置している。ここ
に、温水機器40とは、浴槽に給湯等水を加熱するため
の機器であり、具体的には給湯器付風呂釜、風呂給湯器
付暖房機、温水暖房機、給湯器等により構成されてい
る。 温水機器にはガスを燃料とするもののみならず石
油を燃料とするものでもよい。
【0013】温水機器40と、リモコン60、70と、
人体検出センサ51との接続については、本発明の一実
施形態を示す図1のものにおいては、まず温水機器40
と台所リモコン70とがケーブル41により接続され、
次に台所リモコン70と風呂リモコン60とがケーブル
41で接続され、さらに風呂リモコン60と人体検出セ
ンサ51とがケーブル41で接続されている。
【0014】そして、給湯器等を制御する前記リモコン
60、70には、浴室1に入浴者がいることを知らせる
液晶表示パネル等の表示部を有しており、人体センサ5
が入浴者を検知して、検知信号を出力すると、表示部が
点灯等表示するようにしてもよい。
【0015】また、入浴者の動きが一定時間無かった場
合、浴槽で寝ているかまたは倒れたと推測し、まず風呂
リモコン60で警報音あるいは音声により注意を喚起
し、浴室側から応答が所定時間内にない場合には、台所
リモコン70において警報音あるいは音声により家族等
他者に警報報知するようにしておけばよい。
【0016】そして、温水機器40の内部には熱交換器
及びバーナが内蔵されており、給湯制御のための各種セ
ンサを設けてある。また、温水機器40から浴槽2に対
して給湯落しこみ管46が接続配管されている。また、
人体センサ5を作動させるための電源は、温水機器40
の電源プラグ47から導入され、温水機器40のコント
ローラ42部の図示しないトランスを介して降圧され低
電圧化されて供給される。
【0017】図2は人工網膜チップを利用した人体検出
センサ51と、赤外線センサ52とからなる人体センサ
5の具体構成を示したものである。人体検出センサ51
は監視領域を撮像する撮像装置6と、撮像装置6を制御
すると共に処理情報を判定等する制御装置7とから構成
されている。また、制御装置7と外部のリモコン60、
70とは例えば後述する通信IC等の通信部53により
送受信するようにしてある。そして、人体検出センサ5
1の他に赤外線センサ52を同一のケース体内に設け、
その制御装置7を共用し、浴室1が暗い場合の監視の相
互補填を行なうようにしてある。
【0018】前記撮像装置6の撮像部8は、縦128×
横128画素からなる解像度の画像検出部9、結像レン
ズ10、スキャナ11、マルチプレクサ12及びスキャ
ナ駆動制御部13から構成されている。またこの画素
(縦128×横128画素)の一部で検出処理しても良
い。画像検出部9の画素はそれぞれモノクロ256階調
「レベル0(黒)〜255(白)の256階調」で表現
される。
【0019】そして、撮像部8においては、浴室内の画
像は、結像レンズ10によって画像検出部9に結像され
る。スキャナ11は、スキャナ駆動制御部13によって
駆動制御されており、スキャナ駆動制御部13は画像検
出部9の各画素列を順次一定周期毎に受光状態(オン状
態)となるように制御している。受光状態となった1列
の各画素から同時に出力された光電流は、マルチプレク
サ12によって複数の電気信号は1つの電気信号にまと
められ、増幅器14で増幅された後、アナログ電圧とし
て出力される。アナログデータからデジタルデータへの
変換は制御装置7により行うようにしてある。
【0020】また、画像検出部9の各画素は、図3に示
すように画素コア回路17によって構成されている。画
素コア回路17は受光素子18、電荷蓄積回路19、感
度可変回路20から構成されており、感度可変端子21
及びリセット端子22がスキャナ11に接続され、光電
流出力端子23がマルチプレクサ12に接続されてい
る。
【0021】図2においてゲイン調整部16は、画像出
力部15における画像平均値(画像の明るさ)をチェッ
クし、画像平均値が適切な範囲から外れていれば、増幅
器14によって撮像装置6のゲインを調整すると共にス
キャナ駆動制御部13によって画像検出部9の蓄積時間
を調整し、適正な明るさの画像が得られるように調光す
る。この調光は後述する分割された各検知領域ごとに行
ってもよい。
【0022】人工網膜を用いた撮像装置6では、画像平
均値は、画像検出部9を構成する全画素における階調
(0階調(黒)〜255階調(白)の256階調)の平
均値であり、0〜255の値で表わさせる。この画像平
均値は増幅器14のゲインと画像検出部9の蓄積時間に
よって決定される。
【0023】そして、図2において少なくとも撮像をお
こなう画像検出部9とスキャナ11とスキャナ駆動部1
3とゲイン調整部16とは1チップで構成されている。
このチップは人工網膜チップと称される。また、このチ
ップの裏面位置には、制御装置7を設けてあり、この制
御装置7は前述したようにマイクロコンピュータからな
り、この内部には人体検出センサ51による検知処理を
行なう検知領域を複数の領域に分割する領域分割手段2
4等をソフトウエアーとして組み込んである。
【0024】具体的には、図4に示すように、制御装置
7に入力された画像情報を処理するためのポイントテー
ブル25を複数域に分割するものである。すなわち人体
検出センサ51による検出可能な撮像能力範囲(ポイン
トテーブル25全体に相当)を、まず画像処理の必要な
検知領域26と、画像処理を行なわない非検知領域27
とに区画している。すなわち、撮像能力範囲のすべてを
検知領域とはしていない。これにより検出処理可能な検
出処理領域のうちの一部を、実際に検知し処理するセン
サ検知領域として使用することで画像の処理範囲を限定
して、画像処理の速度を早めている。
【0025】さらに前記の検知領域26を、図4のよう
に、入口領域29と洗場領域30と浴槽領域31との3
つの領域に分割するようにしてある。検知領域26の分
割については、この例に限られることなく、入口領域2
9と該入口領域29以外の領域の2つに分割してもよ
い。例えば、洗場領域30及び浴槽領域31を合わせて
1つの領域に設定しても差しつかえない。ここに入口領
域29とは、浴室の場合には浴室内であって浴室への出
入口ドアの近傍に位置する領域をいう。洗場領域30と
は、主として頭や体を洗う床部の領域をいい、また、浴
槽領域31とは浴槽が位置している領域をさす。このよ
うに分割された領域毎に、順次画像情報が制御装置に入
力されて、領域毎に検出、演算等の処理がなされるので
ある。
【0026】そして、人体センサ51を構成する結像レ
ンズ10と撮像装置6と制御装置7とは、前記赤外線セ
ンサ52と共に1つのケースに納められ、人体センサセ
ットとして壁面等に取り付けられる。取り付け位置は浴
室への出入口4を含め、浴室1全体を監視領域として視
野角内に納めるようにすれば良い。
【0027】そして、撮像装置6の検出出力と赤外線セ
ンサ52の検知出力はそれぞれ判定手段32へ入力され
る。判定手段32は撮像装置6からの出力と赤外線セン
サからの出力に基づき、浴室における入浴者の有無や入
浴者の動きなどを総合的に判断するようになっている。
【0028】人工網膜により検出した画像は次のように
画像処理される。画像を制御、処理する制御装置7は、
画像検出部9を構成する全画素から画像情報を所定時間
毎に受信し、所定時間毎に画像情報を受け取ると、該画
像情報を処理し、判定手段32により入浴者の動きを判
定するのである。
【0029】次に、撮像装置6でとらえた画像から人の
動きを抽出するための画像処理方法を説明する。マイク
ロコンピュータで構成される制御装置7は、所定時間毎
に画像情報を受け取ると、当該画像情報から入浴者の動
きを所定の解析アルゴリズムに従って解析し、入浴者の
動きを監視する。
【0030】具体的には、いま図10(a)のように正
方形の物体の画像(明画像)Pが位置P1から位置P2
へ移動したとする。このとき、明るい画素を記号B、暗
い画素を記号Dで表わせば、前画像は図10(b)で表
わされ、現画像は図10(c)で表わされる。この前後
の画像は、図12の画像記憶手段115により一旦記憶
される。撮像された画像は順次更新され常に最新の両画
像が記憶されるようになっている。そして動き量演算手
段111により、分割された領域毎に前記2枚の画像が
比較されて、各領域の各画素(x、y)毎に、前画像p
の受光量Pp(x、y)と現画像nの受光量Pn(x、
y)との差分(動き量) D(x、y)=Pn(x、y)−Pp(x、y) が演算され、演算結果は図11のような差分画像として
得ることができる。
【0031】図11の差分画像においては、差分D
(x、y)が正の画素は+記号で表わし、負の画素は−
記号で表わし、D(x、y)がゼロの画素は0記号で表
わしている。このような差分の総和を捉えることで、動
きがあるか否かを領域毎に判定することができ、この判
定は動き有無判定手段114にて行われる。動き量が生
じていなければ「動き無し」と判定され、動き量が生じ
ていれば「動き有り」と判定される。
【0032】一方、動き有無領域検出手段112によ
り、分割された領域毎に動きのある領域か否かを検出す
るようにしてある。すなわち、撮像装置6で撮像された
撮像画像は、入口領域29、洗場領域30及び浴槽領域
31の順に一定時間毎に制御装置7に読み込まれ、この
画像データを解析することで動きのある領域を検出する
ようにしてある。例えば人の動きによる光素電圧の変化
を捉えて、変化のある領域を動きのある領域であるとし
て、その領域を検出するようにすればよい。あるいは、
前述した動き量のある領域を捉えて動きのある領域を検
出してもよい。
【0033】すなわち、動き量は各領域毎に演算してい
るので、動き量の生じている領域を動きの有る領域、動
き量の生じていない領域を動きの無い領域として検出す
るようにすればよい。そして、動きの発生している領域
が、予め特定された領域に該当するか否かを特定領域該
当判定手段113により判定するようにしてある。特定
領域とは、浴室の場合には浴槽領域31又は洗場領域3
0を意味し、入口領域29を除く領域である。具体的に
は、状態の遷移表を予めマイクロコンピュータに記憶さ
せ、動きの有無と動きのある領域との信号を入力し、順
次監視場所等を遷移させるようにして、現在人のいる領
域が特定領域か否かを判定させるようにしてある。
【0034】また、人体検出センサは感度を自動調整す
るための感度調整回路を備えており、浴室1内が暗い場
合には感度を高くし、浴室1内が明るい場合には、感度
を低くすることによって検出精度が高くなるようにして
いる。
【0035】次に、浴室1に人が入室したか否か等の判
別について説明する。図5において、人が浴室1に入り
始めると、まず待機状態にある赤外線センサ52が人体
を検知してオンとなる(ステップS1)と共にタイマセ
ットされ(ステップS2)、人体検出センサ51が一定
時間内に洗場において人を検知すると(ステップS
3)、入室したものと判断する(ステップS4)。
【0036】この入室判定において、人体検出センサ5
1による人体検知には撮像及び動き量の演算等に時間を
要すること、あるいは浴室1が暗い場合には監視感度が
鈍いことから、赤外線センサ52を併用し、赤外線セン
サ52が検出した後、人体検出センサ51が共に人を検
出することで、人体検出センサ51の弱点を補い、入室
の確実を期しているものである。これにより、後述する
スイッチ類の制御が確実に行えることとなる。
【0037】また、浴室1からの退出時においても、赤
外線センサ52がオフとなった場合(ステップS5にお
いてノーの場合)で、かつ、人体検出センサ51が動き
量を検知しない場合(ステップS6においてノーの場
合)に、浴室1から退出したものと判断させている(ス
テップS7)。これにより、後述する解除が確実に行え
ることとなる。赤外線センサ52のみでは入口部に立ち
止まったままであるとオフとなり、退出したものと誤っ
て判断することが有り得るので、両センサの人体非検出
により退出判定して、この赤外線センサ52の弱点を他
のセンサを使用することで補完している。
【0038】そして、人体検出センサ51が洗場3にお
いて人を検知しなかった場合(ステップS3でノーの場
合)でも、浴槽2において人を検知すると(ステップS
8)、所定時間内に赤外線センサ52及び人体検出セン
サ51が共に人を検知している場合には(ステップS
9、S10)、入室しているものと判断することとして
いる(ステップS4)。なお、入室したものと判定した
のちはセンサの検知継続時間を平均的な入浴時間に見合
うようにタイマセットしてもよい。
【0039】また、人体検出センサ51の取り付けは、
浴室1の天井あるいは壁面上部位置であり、この位置は
標準的な浴室において洗場3及び浴槽2を設けた浴室内
の人の動きを俯瞰できる最適位置である。人体センサ5
を構成する人体検出センサ51と赤外線センサ52とは
1つのケース内に収納することで、取付けし易く、点検
も容易となる。
【0040】次に装置全体を構成するセンサ、リモコン
等の各構成部材間における他の実施例の接続構成につい
て図7を用いて説明する。風呂リモコン60と台所リモ
コン70とは、有線のリモコンのケーブル41によって
それぞれ温水機器40内のコントローラ42に接続され
ている。
【0041】また、人体検出センサ51はケーブル41
により風呂リモコン60に接続されている。この風呂リ
モコン60には、ケーブル41を接続するための接続用
の端子85を設けてあり、人体検出センサ51を作動さ
せるための電源をこの風呂リモコン60から供給するよ
うになっている。
【0042】人体検出センサ51と温水機器40及びリ
モコン60、70との接続は、上記の例に限られず、図
8に示されるように人体検出センサ51から通信ICを
経て、温水機器40と接続する台所リモコン70から風
呂リモコン60を介して接続してもよい。また通信IC
を介して台所リモコン70、風呂リモコン60及び温水
機器40の順序で接続してもよい。
【0043】そして図7において、コントローラ42の
制御部90には少なくとも温水機器40を制御する給湯
器制御部91を設けてあり、その他人体検出センサ51
による異常検出信号により作動し前記各リモコン60、
70に設けたスピーカ等の報知手段61、71を動作さ
せる報知動作部と、報知手段による報知を解除する報知
解除部とを設けてある。
【0044】また、風呂リモコン60の表面には、報知
を解除するための報知解除手段62であるインターホン
スイッチ、温水機器を操作するための操作用のスイッチ
63、表示を行うための液晶表示板、タッチパネル等の
表示手段64が設けられている。
【0045】また台所リモコン70の表面には報知を解
除するための報知解除手段72であるインターホンスイ
ッチ、温水機器を操作するための操作用のスイッチ7
3、表示用の表示手段74が設けられている。スイッチ
73は少なくとも温水機器40に商用電源を供給しマイ
クロコンピュータを作動状態にさせ運転待機状態にする
ための運転スイッチと、給湯用の湯温を設定するため多
段階に調節できる湯温設定スイッチとから構成される。
また、各リモコンに設けた音声報知のための報知手段6
1、71は、スピーカと音声ICとにより構成すること
を推奨する。
【0046】図8は人体検出センサ51と各リモコン6
0・70、温水機器40間の通信接続関係を示す回路図
の一例であり、本実施例は通信ICを使用して接続して
ある。人体検出センサ51には前述した撮像装置6の
他、制御装置7、通信用の通信ICからなる通信部53
を設けてある。この通信部53は、アナログ通信部55
とデジタル通信部56とにより構成してあり、アナログ
通信部55は例えばASK(amplitude shift keying)
方式で構成すればよい。また、デジタル通信部56は例
えばQPSK(quadri phase shift keying)方式の
他、M16QAM、GFSK、BPSK等のデジタル高
速変調方式を採用すればよい。
【0047】風呂リモコン60には、前述した操作スイ
ッチの他に、表示手段64、風呂リモコン制御部65、
通信用の通信ICからなる前記同様のアナログ通信部6
6、デジタル通信部67を設けてある。また、風呂リモ
コン60には、スピーカ等61に報知用の音声IC6
8、PCMコーディック69を設けてある。このPCM
コーディック69は、例えばADPCM、DPCMなど
のPCM(pulse code modulation)方式により、音声
情報や映像情報を符号化及び復号化するものである。
【0048】また、風呂リモコン60のインターホンス
イッチ62はオン操作により、台所リモコン70に設け
たインターホンのスピーカと通話状態となるものであ
る。マイクロホンスイッチと兼用させてもよい。風呂リ
モコン60のリモコンケースには、ケーブル41を接続
するための接続用の端子85を設けてあり、ケーブル4
1により温水機器40と接続する台所リモコン70を介
して風呂リモコン60を経て、人体検出センサ51に作
動用の電源を供給するようになっている。
【0049】また、前記人体検出センサ51には、後述
する音声記憶部及び画像記憶部とからなるデータ記憶部
54を設けてある。台所リモコン70には、前述した操
作スイッチ73の他、表示手段74、台所リモコン制御
部75、アナログ通信用の通信ICからなるアナログ通
信部76、デジタル通信用の通信ICからなるデジタル
通信部77を設けてある。その他78は音声ICでスピ
ーカ等71に報知用のICであり、79はPCMコーデ
ィックである。また、台所リモコン70のインターホン
スイッチ62はそのオン操作により、風呂リモコン60
に設けたインターホンのスピーカと通話状態となるもの
である。マイクロホンスイッチと兼用させてもよい。温
水機器40には、前述した制御部90、給湯制御部91
の他、通信用の通信ICからなるアナログ通信部95、
商用電源を低電圧化するためのトランス96等を設けて
ある。
【0050】そして、人体検出センサ51のアナログ通
信部55及びデジタル通信部56は、風呂リモコン60
のアナログ通信部66及びデジタル通信部67と接続さ
れ、該風呂リモコン60のアナログ通信部66及びデジ
タル通信部67は、台所リモコン70のアナログ通信部
76及びデジタル通信部77を介して温水機器40のア
ナログ通信部95と接続されている。これら通信部間の
ケーブル41線は電力重畳式の二芯ケーブルを使用し、
センサ用の信号と通常の給湯制御用の制御信号と重畳し
て伝送するようにしておけばよい。
【0051】図13は人体検出センサ51と台所リモコ
ン70との関係を示す説明図であり、台所リモコン70
には少なくとも温水機器40を操作するための台所リモ
コン制御部75、前記した温水機器40操作用のスイッ
チ73及び後述する受付阻止解除用の解除スイッチ12
0とを設けてある。そして台所リモコン制御部75はマ
イクロコンピュータから構成されており、このマイクロ
コンピュータには人体検出センサ51が人体を検出した
ときに前記スイッチ73を閉成するスイッチ閉成手段1
21、人体検出センサ51が人体を検出したときに前記
スイッチ73による温水機器の制御操作ができないよう
にした操作受付阻止手段122、操作受付阻止状態を解
除するための前記解除スイッチ120による受付阻止解
除手段123を設けてある。なお、スイッチの閉成と
は、単に接点を閉にする意味のみならずスイッチへの通
電を開始することも含む概念である。図15は他の実施
例を示す電気回路ブロック図であり、人体検出センサ5
1からの信号を直接台所リモコン70の台所リモコン制
御部75に送信するようにしてある。また、台所リモコ
ン制御部75には、電源を供給しマイクロコンピュータ
を起動させ、機器を待機状態にさせるための運転スイッ
チ731と、給湯湯温を調節するための多段階の湯温調
節スイッチ732と、前述した受付阻止解除手段123
を作動させる解除スイッチ120とを接続してある。そ
して、人体検出センサ51からの信号により、スイッチ
閉成手段121を介して運転スイッチ731を自動的に
閉じるようになっている。同時に操作受付阻止手段12
2に信号を送り、それ以後の運転スイッチ731の操作
の受付を阻止して、温水機器の制御操作ができないよう
にしている。なお、解除スイッチ120を押すことで受
付阻止状態を解除できるようになっている。
【0052】図9は人体検出センサを操作し、報知させ
るためのデータ記憶部54の内容を示す説明図である。
図9において音声記憶部101は、前述したリモコンに
設けた報知手段61、71に音声を報知させるための音
声データを記憶させたものであり、ROM等から構成し
てある。この音声記憶部101は、少なくとも、入浴者
に対してメッセージで体を動かす動作の要求を報知する
ための音声データを記憶させた動作要求報知音声記憶部
107と、入浴者の動きが停止して所定時間経過した場
合に他者に警報を発するための音声データを記憶させた
警報報知音声記憶部108と、操作受付阻止手段122
が作動している場合に台所リモコンのスイッチ73を操
作した時使用者に警告を発するための音声データを記憶
させた操作警告音声記憶部109とから構成してある。
また、前記動作要求報知音声記憶部107と報知手段6
1、71とで動作要求報知手段を構成している。
【0053】102は画像記憶部であり、前記表示手段
61、71に人体検出用の画像を表示させる画像表示デ
ータを記憶させたものである。この画像記憶部102
は、人体検出に必要な機能を画像により表示するための
ものであり、例えば人体検出の初期操作に必要な画面を
表示手段に表示するための画像データを記憶させる操作
用画像記憶部103、人体の動きが停止した状態を前記
表示手段に表示する画像データを記憶する停止画像記憶
部104、動作要求状態を前記表示手段に表示するため
の画像データを記憶する報知用画像記憶部105及びそ
の他画像を表示するために必要なデータを記憶させるそ
の他記憶部106から構成してある。
【0054】そして、人体検出装置の操作に際しては、
予めリモコンの操作スイッチを操作して、人体検出セン
サ51側の操作用画像記憶部103から操作に必要な初
期画面画像を表示手段64、74に呼出して表示させ、
その画面から特定の画面を選択して操作を開始する。こ
れと同時に、人体検出センサ51側の音声記憶部101
から音声データの一部を呼出して、スピーカ等の報知手
段61、71により音声で報知させる。
【0055】風呂入浴に際しては、台所リモコン70に
設けた温水機器操作用のスイッチ73を操作して、浴槽
2に給湯すればよい。次に、前述したように入室判断が
されると、図6に示されるように、人体停止の検出フロ
ーに入り、撮像装置6によって前述したように所定時間
間隔で監視領域を撮像して(ステップS11)、前画像
と現画像とを一旦制御装置7に記憶させる(ステップS
12)。次に、制御装置7にプログラムされた動き量演
算手段111により、各領域毎の各画素毎に、前画像の
受光量と現画像の受光量との差分(動き量)を演算する
(ステップS13)。一方、前記動き有無領域検出手段
112により、動きの発生している領域が検出される
(ステップS14)。
【0056】そして、これらの情報は制御装置7の判定
手段32に送られる。判定手段32においては、動きの
生じている領域が予め特定された領域、すなわち、浴槽
領域31又は洗場領域30に該当するか否かを、特定領
域該当判定手段113によって判定するのである。さら
に、判定手段32においては平行して、動き有無判定手
段114により動きがあるか否かを判定するのである。
【0057】動きが生じている領域が浴槽領域31又は
洗場領域30に該当する場合(ステップS15でイエス
の場合)において、かつ、動き有無判定手段114によ
り動きがないと判定された場合(ステップS16でイエ
スの場合)には、浴室内で入浴者が倒れたものと推定し
て、人の動きが停止したものと判定している(ステップ
S17)。この停止判定により、前述した報知警報のス
テップに移行するようになっている。
【0058】また、浴槽、洗場領域において、動きがあ
ると判定された場合(ステップS16でノーの場合)に
は、前記同様に撮像、演算、判定が所定時間毎に更新し
て繰り返されるのである。
【0059】さらに、ステップS15において、動きが
生じている領域が浴槽又は洗場領域以外の場合(ステッ
プS15でノーの場合)であって、その後動きがないと
判定された場合(ステップS18でイエスの場合)に
は、赤外線センサ52のオフ(ステップS19でイエス
の場合)を前提条件に、浴室から退出したものと判断す
るようにしている(ステップS20)。
【0060】また、動きが生じている領域が浴槽又は洗
場領域以外の場合(ステップ15でノーの場合)であっ
て、その後も動きが継続している場合(ステップS18
でノーの場合)は、入口付近で活動していると考えられ
るから、継続して監視がなされるのである。このよう
に、入口領域で立ち止まっているときであっても、停止
したものとは判断されないことにより、誤判定による誤
警報を生じさせることがなくなるのである。
【0061】そして、人体検出センサ51により人体の
動き停止を検出した場合には(ステップS17)、判定
手段32から信号を出力し、人体検出センサ51側の音
声記憶部101の動作要求報知音声記憶部107と画像
記憶部102の停止画像記憶部104から、停止した場
面に対応する予め記憶させた情報を読み出して、アナロ
グ通信部55及びデジタル通信部56を介して伝送し、
リモコン部に音声で報知すると共に画像で表示する。
【0062】この報知は具体的には、例えば「浴室での
動きがありません。動いて下さい」という音声情報およ
び文字画像によって報知するようにすればよい。浴槽内
では動きが止まる場合があるので入浴者に対して動きを
要請して、人体検出センサ51の誤検出を防ぐためであ
る。
【0063】上記所定時間内に、人体検出センサ51が
動きを検出すれば入浴者は健在であると推測できる。一
方、停止状態をカウンタ等でカウントし、停止状態が所
定時間継続すると異常状態と判定され、判定手段32か
ら信号を出力し、音声記憶部101の警報報知音声記憶
部108及び画像記憶部102の報知画像記憶部105
から、他者に異常状態を知らせるための予め記憶させた
情報を、通信部53を介して異常検出信号を伝送し、各
リモコンの報知手段61、71に音声で報知すると共に
表示手段64、74に画像で表示する。
【0064】上記報知は具体的には、例えば「浴室を見
に行って下さい」という音声情報、文字画像によって報
知するようにしてある。これにより、人体検出センサ5
1による人体の異常情報を家族の者に確実に報知するこ
とができる。
【0065】異常検出信号は、通信ICからなる通信部
を介して、図8のように伝送する。すなわち、人体検出
センサ51に設けた音声記憶部101、画像記憶部10
2から、音声及び画像データを前述した信号に応じて呼
び出し、アナログ及びデジタル通信部66、76を介し
て台所リモコン70に伝送し、台所リモコン70に設け
られたスピーカ等の報知手段71及び表示手段74に報
知及び表示する。画像の検出、処理は前述した各領域2
9、30、31毎に行うことにより、報知及び表示のた
めの応答速度を早めることとなる。
【0066】 報知後においては報知を解除する必要
があるが、この報知解除の方法として、報知により浴室
内での異常状態を知った家族が、台所リモコン70のイ
ンターホンにより浴室リモコン60のインターホンに対
して呼出しを掛け、浴室1から応答があった場合に、浴
室内の入浴者は健全な状態と推測できるので、報知解除
用のインターホンスイッチ62の信号により、ケーブル
41を経て、コントローラの制御部90内の報知解除部
93を介して報知解除されて、再び監視フローに置かれ
ることとなる。
【0067】次に、図14に示される誤操作防止のフロ
ーについて説明する。前述したように入室判断がなされ
ると(ステップS4)、人体検出センサ51側から台所
リモコン70側に信号が送られ、台所リモコン70のス
イッチ73がオンとなっている場合には(ステップS2
1でイエスの場合)、人体検出センサ51側から通信I
Cを介して台所リモコン70に設けられた台所リモコン
制御部75の操作受付阻止手段122に入力される。
【0068】これにより、台所リモコン70の操作受付
は以後阻止されることとなって(ステップS22)、入
浴中に他者が台所で温水機器操作用のスイッチ73、例
えば運転スイッチをオフしようとしても、前記操作受付
阻止手段122によりその受付は阻止されてオフ操作す
ることができなくなる。この結果、台所における誤操作
を防止することができる。このとき浴室内における風呂
リモコン60のスイッチ操作は通常どうり操作できるよ
うになっている。
【0069】また、台所リモコン70のスイッチ73が
オフとなっている場合には(ステップS21でノーの場
合)、入室判断の信号は、人体検出センサ51側から通
信ICを介して台所リモコン70に設けられた台所リモ
コン制御部75のスイッチ閉成手段121に入力され
る。
【0070】これにより、台所リモコン70のスイッチ
73は自動的にオンされる(ステップS23)。これに
より、入室により人体の動きが検出されると、温水機器
の運転スイッチが自動的に入るので、台所リモコンによ
る運転スイッチの入れ忘れがあったとしても、湯温の調
節を浴室内で行うことができる。
【0071】またこれ以後は、この入浴中に他者が台所
で温水機器操作用のスイッチ73、例えば運転スイッチ
をオフしようとしても、前記操作受付阻止手段122に
よりその受付は阻止されて操作することができなくして
あるので、他者の使用による影響を受けることがなくな
る。受付の阻止とは、操作ができないようにするのみな
らず、制御のための通電を中止して結果的に操作をでき
ないこととする場合を含むものである。
【0072】また、入浴中に台所リモコン70において
家族の者がスイッチ73を操作しようとしてスイッチ7
3を押した場合には(ステップS24でイエスの場
合)、使用者に警告を発するための音声データを記憶さ
せた操作警告音声記憶部109から音声ガイドが警告さ
れる(ステップS25)。この音声ガイドは具体的には
「ただいま浴室で使用中です。操作できません。操作し
たい場合は解除スイッチを押して下さい」と警告音声が
発せられる。従って、使用者は浴室に人がいることを認
識することができ、操作を断念する等することが可能と
なる。どうしても、台所で湯温を変更したい場合も生ず
る。そのときは解除スイッチ120をオンすればよい。
そして、解除スイッチ120を押したときには(ステッ
プS26でイエスの場合)、この信号が受付阻止解除手
段123に送られて、操作の受付阻止状態が解除される
(ステップS27)。
【0073】この解除により台所リモコン70の操作受
付阻止状態は解除されるので、台所リモコン70におけ
る湯温の調節等の操作が可能となる(ステップS2
8)。そして、解除スイッチ120が押されていない場
合においても(ステップS26でノーの場合)、人体検
出センサ51による入浴者の退出判断によって(ステッ
プS29でイエスの場合)、台所リモコン70における
操作受付阻止状態は解除される(ステップS30)。
【0074】なお、上述した実施形態は本発明の好適な
実施形態を示すものであって、本発明はこれに限定され
ることなく、その範囲内で各種設計変更可能である。例
えば、本実施形態では人体検出センサと温水機器とを有
線接続した例について説明したが、この例に限られるこ
となく無線により連携できるものである。また人体セン
サにはCCDカメラを使用するものであっても良い。ま
た、本実施形態においては、浴室における入室判断がな
された時に、台所リモコンのスイッチを自動的に閉成す
ると共にスイッチの受付を阻止するようにしたものであ
るが、動き量演算手段による動き量を実測した時、その
他人体の動きを検出した時に同様の措置をするようにす
ればよいものである。
【0075】
【発明の効果】以上のように本発明は、温水機器を台所
から他者が操作しても、電源が切られることもなく、ま
た入浴者の意に反して温水の湯温変更がされることもな
くなる。さらに、人体検出センサによる動き検出によ
り、スイッチを自動的に閉成することで、温水機器の運
転スイッチ操作のし忘れがなくなる。さらに本発明は、
赤外線センサを付加して人体の動きを多段的に検出する
ことで、センサ相互の補完により確実に人体の検出がで
き、温水機器のスイッチの制御を確実に行なうことがで
きる。さらに本発明は、実際の人体画像を撮像し、演算
処理して動きの量を実測することで、動きの検出精度を
向上させることができ、温水機器のスイッチの制御精度
を向上させることができた。さらに本発明は、浴室のい
ずれの領域で動きが停止したかを確実に検出することが
でき、停止の判定前において、温水機器のスイッチを自
動的に閉成し、しかも操作受付を阻止することで、停止
前は他者からの影響を受けることがなく、停止後は他者
への連絡を確実に行なうことができる。さらに本発明
は、台所から他者が運転スイッチをオフ操作しても、温
水機器の電源が切られることもなく、また運転スイッチ
の操作をし忘れたとしても浴室に入りさえすれば自動的
にオンし、次の温水機器の操作に容易に移行することが
できる。また、スイッチ閉成手段と操作受付阻止手段と
を台所リモコンに設けておけば、小型化できかつ別個に
これら手段を設ける必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施形態を示す全体構成図で
ある。
【図2】図2は本発明の一実施形態を示す電気回路のブ
ロック図である。
【図3】図3は人体検出センサの画像検出部の1画素を
構成する画像コア回路の構成を示す回路図である。
【図4】図4はセンサの撮像範囲と検知範囲及び検知領
域との関係を示す説明図である。
【図5】図5は本発明の一実施形態を示すフローチャー
トである。
【図6】図6は本発明の人体監視のフローを示すフロー
チャートである。
【図7】図7は本発明の装置全体を示す一実施形態を示
すブロック図である。
【図8】図8は通信関係を示す他実施形態を示すブロッ
ク図である。
【図9】図9は記憶部の概要を示すブロック図である。
【図10】図10の(a)は右下方へ向けて移動した物
体の現画像と前画像を示す図、(b)は前画像の明暗を
各画素毎に示す図、(c)は現画像の明暗を各画素毎に
示す図である。
【図11】図11は画像の境界に対応する画素における
明暗の変化を示す差分画像を表わした図である。
【図12】図12は一実施形態を示す電気回路ブロック
図である。
【図13】図13は一実施形態を示す電気回路図であ
る。
【図14】図14は本発明の一実施形態を示す誤操作防
止のフローを示すフローチャートである。
【図15】図15は他実施形態を示す電気回路ブロック
図である。
【符号の説明】
1 浴室 2 浴槽 3 洗場 4 出入口 5 人体センサ 6 撮像装置 7 制御装置 9 画像検出部 15 画像出力部 17 画像コア回路 24 領域分割手段 26 検知領域 29 入口領域 30 洗場領域 31 浴槽領域 32 判定手段 40 温水機器 41 ケーブル 42 コントローラ 47 電源プラグ 51 人体検出センサ 52 赤外線センサ 54 データ記憶部 55 アナログ通信部 56 デジタル通信部 60 風呂リモコン 61 報知手段 62 解除手段 66 アナログ通信部 67 デジタル通信部 70 台所リモコン 71 報知手段 73 スイッチ 76 アナログ通信部 77 デジタル通信部 85 端子 90 制御部 101 音声記憶部 102 画像記憶部 103 操作用画像記憶部 104 停止画像記憶部 105 報知用画像記憶部 106 その他記憶部 107 動作要求報知音声記憶部 108 警報報知音声記憶部 109 操作警報音声記憶部 111 動き量演算手段 112 動き有無領域検出手段 113 特定領域該当判定手段 114 動き有無判定手段 115 画像記憶手段 121 スイッチ閉成手段 122 操作受付阻止手段 123 受付阻止解除手段 731 運転スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 昌義 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内 Fターム(参考) 2D032 GA02 5B057 AA19 BA02 CA12 CA16 DB02 DC32 DC36 5C086 AA22 BA04 BA14 CA12 CA28 CB16 CB36 DA15 EA11 FA07 5L096 BA02 CA02 GA06 GA08 GA19 HA01 JA11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人体の動きを検出する人体検出センサ
    と、温水機器を遠隔位置から運転制御する台所に設けた
    台所リモコンと、該台所リモコンに設けた温水機器操作
    用のスイッチと、前記人体検出センサによる人体の動き
    を検出したときに前記スイッチを閉成するスイッチ閉成
    手段を設けると共に前記スイッチの操作受付を阻止する
    操作受付阻止手段とを設けたことを特徴とする温水機
    器。
  2. 【請求項2】 監視領域を監視して人体の動きを検出す
    る人体検出センサと、人体の動きを検出する赤外線セン
    サと、温水機器を遠隔位置から運転制御する台所に設け
    た台所リモコンと、該台所リモコンに設けた温水機器操
    作用のスイッチと、前記人体検出センサ及び赤外線セン
    サにより人体の動きを検出したときに前記スイッチを閉
    成するスイッチ閉成手段を設けると共に前記スイッチの
    操作受付を阻止する操作受付阻止手段とを設けたことを
    特徴とする温水機器。
  3. 【請求項3】 監視領域を監視して人体の動きを検出す
    る人体検出センサと、人体の動き量を所定時間間隔前後
    の両画像の比較により受光量の差として演算する動き量
    演算手段と、人体の動きを検出する赤外線センサと、温
    水機器を遠隔位置から運転制御する台所に設けた台所リ
    モコンと、該台所リモコンに設けた温水機器操作用のス
    イッチと、前記人体検出センサの動き量演算手段により
    人体の動きを検出したときに前記スイッチを閉成するス
    イッチ閉成手段を設けると共に前記スイッチの操作受付
    を阻止する操作受付阻止手段とを設けたことを特徴とす
    る温水機器。
  4. 【請求項4】 監視領域を所定時間間隔で撮像する撮像
    装置と、検知領域を入口領域と該入口領域以外の領域に
    分割する領域分割手段と、人体の動き量を前記所定時間
    間隔前後の両画像の比較により受光量の差として演算す
    る動き量演算手段と、前記領域分割手段による分割した
    領域毎に動きがある領域か否かを検出する動き有無領域
    検出手段と、前記動き量演算手段による動きの有無を判
    定する動き有無判定手段と、前記動き有無領域検出手段
    により検出された領域が予め特定された領域に該当する
    か否かを判定する特定領域該当判定手段と、前記動き有
    無判定手段及び前記特定領域該当判定手段により人体の
    動きを判定する判定手段とを設けたことを特徴とする請
    求項1〜請求項3に記載の温水機器。
  5. 【請求項5】 監視領域を監視して人体の動きを検出す
    る人体検出センサと、人体の動き量を所定時間間隔前後
    の両画像の比較により受光量の差として演算する動き量
    演算手段と、人体の動きを検出する赤外線センサと、温
    水機器を遠隔位置から運転制御する台所に設けた台所リ
    モコンと、該台所リモコンに設けた温水機器運転用の運
    転スイッチと、前記人体検出センサの動き量演算手段に
    より人体の動きを検出したときに前記運転スイッチを閉
    成するスイッチ閉成手段を設けると共に前記運転スイッ
    チの操作受付を阻止する操作受付阻止手段とを設けたこ
    とを特徴とする温水機器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE10256464A1 (de) * 2002-12-03 2004-06-17 BSH Bosch und Siemens Hausgeräte GmbH Verfahren zur Steuerung eines elektrischen Geräts und Einschaltsicherung für elektrische Geräte

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