JP2003123162A - 人体検出装置 - Google Patents

人体検出装置

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JP2003123162A
JP2003123162A JP2001320853A JP2001320853A JP2003123162A JP 2003123162 A JP2003123162 A JP 2003123162A JP 2001320853 A JP2001320853 A JP 2001320853A JP 2001320853 A JP2001320853 A JP 2001320853A JP 2003123162 A JP2003123162 A JP 2003123162A
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bathroom
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JP2001320853A
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Nobuyasu Hiraoka
誠康 平岡
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Noritz Corp
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Noritz Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、警報時に排水栓を開くと共に浴室
外にまず報知して救助を行なうようにした人体検出装置
を提供することを課題とする。 【解決手段】 警報時に自動排水栓を開くと共に浴室外
に警報を発する報知手段を設け、異常時には浴槽湯水の
排出を開始すると同時にまず浴室外の家族に報知して、
救助喚起の確実化を図り、迅速なる救助を図ることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定時間間隔で撮
像する撮像装置により浴室等を監視して人体の動きに異
常が生じた場合には、遠隔場所に居る他者に警報を発す
る人体検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、出願人は、浴室等を撮像する撮像
装置と、該撮像装置を制御する制御装置と、撮像装置及
び制御装置を有する人体検出センサと、人体の動きの有
無を判定する判定手段と、該判定手段により動きの停止
判定があった後設定時間経過後に警報を発する報知手段
とからなる人体検出装置を先に提案した。一方、浴槽の
湯水を排出するために、浴槽の底部に排水栓を設け、こ
の排水栓を遠隔位置から開閉操作するようにした技術は
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
人体検出装置と排水栓を単に組み合わせ、警報時に排水
栓を開くと同時に通信回線を使用して、通報するように
したものでは、通報後現地に救助者が到着するまでに時
間がかかり過ぎるという問題があった。また、家族が浴
室以外の部屋にいる場合には、すぐに救助できる場合が
ほとんどである。さらに、浴室には通常温水機器のリモ
コンが設置され、また台所等浴室外の部屋にも温水機器
のリモコンが設置される場合が多い。
【0004】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、警報
時に排水栓を開くと共に浴室外にまず報知して救助を行
なうようにした人体検出装置を提供することを課題とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の人体検出装置は、浴室等を撮像する撮像装
置と、該撮像装置を制御する制御装置と、撮像装置及び
制御装置を有する人体検出センサと、人体の動きの有無
を判定する判定手段と、該判定手段により動きの停止判
定があった後設定時間経過後に浴室外に警報を発する報
知手段と、設定時間をカウントするタイマ手段と、電気
的駆動手段により浴槽の湯水を排出する自動排水栓とか
らなるものであって、前記報知手段による浴室外への警
報時に自動排水栓を開く手段を設けたことを第1の特徴
としている。この第1の特徴によれば、警報時に自動排
水栓を開くと共に浴室外に警報を発する報知手段を設
け、異常時には浴槽湯水の排出を開始すると同時にまず
浴室外の家族に報知して、救助喚起の確実化を図り、迅
速なる救助を図ることができる。
【0006】また、本発明の人体検出装置は、浴室等を
撮像する撮像装置と、該撮像装置を制御する制御装置
と、撮像装置及び制御装置を有する人体検出センサと、
人体の動きの有無を判定する判定手段と、該判定手段に
より動きの停止判定があった後予め設定した設定時間経
過後に温水機器の浴室外リモコンに警報を発する報知手
段と、設定時間をカウントするタイマ手段と、電気的駆
動手段により浴槽の湯水を排出する自動排水栓とからな
るものであって、前記報知手段による浴室外リモコンへ
の警報時に自動排水栓を開く手段を設けたことを第2の
特徴としている。この第2の特徴によれば、上記の特徴
に加え、報知手段を温水機器の浴室外リモコンとするこ
とで、別途に報知用のボックスを設けることなく、部材
の省資源化を図ることができるのみならず家族への報
知、救助の喚起を確実に行なうことができる。特に在室
頻度の高い台所設置のリモコンに報知部を設けておけば
安心である。また、温水機器のリモコンを使用すれば、
電源供給工事も簡素化でき、低電圧の安定した電源供給
を得ることができる。
【0007】また、本発明の人体検出装置は、上記の特
徴に加え、浴室等を撮像する撮像装置と、該撮像装置を
制御する制御装置と、撮像装置及び制御装置を有する人
体検出センサと、温水機器に設けた運転スイッチと、人
体の動きの有無を判定する判定手段と、該判定手段によ
り動きの停止判定があった後予め設定した設定時間経過
後に温水機器の浴室外リモコンに警報を発する報知手段
と、設定時間をカウントするタイマ手段と、電気的駆動
手段により浴槽の湯水を排出する自動排水栓とからなる
ものであって、前記運転スイッチにより閉じる自動排水
栓を設けると共に前記報知手段による浴室外リモコンへ
の警報時に自動排水栓を開く手段を設けたことを第3の
特徴としている。この第3の特徴によれば、上記の特徴
に加え、自動排水栓は温水機器の運転を行なう運転スイ
ッチの操作により閉じ、警報信号により開くようにして
あるので、温水を使用する場合、例えば風呂への湯張り
時には必ず排水栓は閉じており、排水栓を閉め忘れて無
駄な湯水が排出し続けることもなく、また、異常時には
排水栓は自動的に開くので浴槽の中で人が倒れても溺れ
るおそれがなくなり、また救助時にも救助しやすい利点
がある。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施
形態を示す全体構成図である。図2は本発明の一実施形
態を示す電気回路のブロック図である。図3は人体検出
センサの画像検出部の1画素を構成する画像コア回路の
構成を示す回路図である。図4はセンサの撮像範囲と検
知範囲及び検知領域との関係を示す説明図である。図5
は本発明の一実施形態を示す制御フローチャートであ
る。図6は本発明の一実施形態を示す人体停止検出のフ
ローチャートである。図7は人体検出センサと温水機器
とリモコンとの関係を示す一実施形態の説明図である。
図8は人体検出センサと温水機器とリモコンとの関係を
示す他実施形態の電気制御のブロック図である。図9は
一実施例を示す記憶部の拡大図である。図10の(a)
は右下方へ向けて移動した物体の現画像と前画像を示す
図、(b)は前画像の明暗を各画素毎に示す図、(c)
は現画像の明暗を各画素毎に示す図である。図11は画
像の境界に対応する画素における明暗の変化を示す差分
画像を表わした図である。図12は一実施形態を示す電
気回路ブロック図、図13は一実施形態を示す人体監視
のフローチャートである。図14はリモコンと人体検出
センサとの関係を示す電気ブロック図である。図15は
他実施形態を示すリモコンと温水機器と人体検出センサ
との接続関係を示す電気回路図である。図16は表示関
係を示す電気ブロック図である。図17は入退出の判定
を行うフローチャートである。図18〜図20は赤外線
センサの出力波形を示すものである。図21は撮像装置
及び赤外線センサと制御装置との関係を示す説明図であ
る。図22〜図24は動き量演算手段による動き量の検
出出力を示すものである。図25は一実施形態を示すフ
ローチャートである。図26は一画素の画像階調の差を
示す説明図である。図27は一実施形態を示す警報報知
のフローチャートである。図28は一実施形態を示すタ
イマ設定方法のフローチャートである。図29は物体の
シルエットを示す説明図である。図30は一実施例を示
すフローチャートである。
【0009】図1は本発明の一実施形態の概略を示すも
のであって、浴室1の内部には浴槽2及び洗場3を設け
てある。4は浴室1への出入口である。5は人体センサ
であり、その詳細については後述するが、浴室1の内壁
面上部に取り付けてある。具体的には、浴槽2の長手方
向に接する浴室壁面の上部位置に取り付けてある。温水
機器40には、該温水機器40を遠隔位置から操作する
浴室に設置した風呂リモコン60及び台所に設置した台
所リモコン70を接続してある。そして人体センサ5
は、本実施形態では浴室1の壁面に取り付けているが、
この例に限ることなく、浴室1の天井内面に取り付けて
も良い。人体センサ5は、人工網膜を利用した撮像装置
を有し、浴室1における人体の動きを撮像して画像処理
する人体検出センサ51と、赤外線による熱検知により
人体を検知する赤外線センサ52とから構成している。
撮像装置は浴室等の監視領域を所定時間間隔ごとに撮像
するものである。
【0010】浴室1には温水機器40を遠隔操作する風
呂リモコン60を設置し、また台所には温水機器40を
遠隔操作する台所リモコン70を設置している。ここ
に、温水機器40とは、湯水を加熱し浴槽等に供給する
ための機器であり、具体的には給湯器付風呂釜、給湯器
付暖房機、温水暖房機、給湯器等により構成されてい
る。温水機器にはガスを燃料とするもののみならず石油
を燃料とするものでもよい。温水機器40と人体検出セ
ンサ51とはケーブル41で接続されている。ケーブル
41の末端には分岐コネクタ43により、二方に分岐
し、一方には人体検出センサ51、他方にはスイッチ8
0を設けた退室リモコンに接続してある。そして、給湯
器等を制御する前記リモコン60、70には、浴室1に
入浴者がいることを知らせる液晶表示パネル等の表示部
を有しており、人体センサ5が入浴者を検知して、検知
信号を出力すると、表示部が点灯等表示するようになっ
ている。表示部は上記のものに限られず、入浴者の動き
が一定時間無かった場合、浴槽で寝ているかまたは倒れ
たと推測し、まず風呂リモコン60で警報音あるいは音
声により注意を喚起し、浴室側から応答が所定時間内に
ない場合には、台所リモコン70において警報音あるい
は音声により家族等の他者に警報報知するようにしてあ
る。
【0011】そして、温水機器40には熱交換器及びバ
ーナが内蔵されており、制御のための各種センサを設け
てある。また、温水機器40から浴槽2に対して給湯落
し込み管46が接続配管されている。人体センサ5を作
動させるための電源は、温水機器40の電源プラグ47
から導入され、温水機器40のコントローラ42部の図
示しないトランスを介して降圧され低電圧化されて供給
される。また、浴槽2の底部には自動排水栓160が設
けられ、電気的駆動手段により浴槽の湯水を排出するよ
うになっている。この自動排水栓160は温水機器40
のコントローラ42に接続してある。電気的駆動手段と
は電気信号によって弁を開閉駆動する構造のものをい
う。
【0012】図2は人工網膜チップを利用した人体検出
センサ51と、赤外線センサ52とからなる人体センサ
5の具体構成を示したものである。人体検出センサ51
は、監視領域を所定時間間隔で撮像する撮像装置6と、
撮像装置6を制御すると共に撮像画像を処理、判定等す
るマイクロコンピュータからなる制御装置7とから構成
されている。また、制御装置7と前述したリモコン6
0、70とは例えば後述する通信IC等の通信部53に
より送受信するようにしてある。そして、人体検出セン
サ51の他に赤外線センサ52を同一のケース体内に設
け、その制御装置7を共用し、浴室1が暗い場合の監視
の相互補填を行なうようにしてある。
【0013】前記撮像装置6の撮像部8は、縦128×
横128画素からなる解像度の画像検出部9、結像レン
ズ10、スキャナ11、マルチプレクサ12及びスキャ
ナ駆動制御部13から構成されている。画像検出部9は
縦32×横32画素のものを用いても良く、また多数の
画素の一部で画像の検出処理をしても良い。画像検出部
9の画素はそれぞれモノクロ256階調「レベル0
(黒)〜255(白)の256階調」で表現される。
【0014】そして、撮像部8においては、浴室内の画
像は、結像レンズ10によって画像検出部9に結像され
る。スキャナ11は、スキャナ駆動制御部13によって
駆動制御されており、スキャナ駆動制御部13は画像検
出部9の各画素列を順次一定周期毎に受光状態(オン状
態)となるように制御している。受光状態となった1列
の各画素から同時に出力された光電流は、マルチプレク
サ12によって複数の電気信号は1つの電気信号にまと
められ、増幅器14で増幅された後、アナログ電圧とし
て出力される。アナログデータからデジタルデータへの
変換は制御装置7の変換器により行うようにしてある。
【0015】また、画像検出部9の各画素は、図3に示
すように画素コア回路17によって構成されている。画
素コア回路17は受光素子18、電荷蓄積回路19、感
度可変回路20から構成されており、感度可変端子21
及びリセット端子22がスキャナ11に接続され、光電
流出力端子23がマルチプレクサ12に接続されてい
る。
【0016】図2においてゲイン調整部16は、画像出
力部15における画像平均値(画像の明るさ)をチェッ
クし、画像平均値が適切な範囲から外れていれば、増幅
器14によって撮像装置6のゲインを調整すると共にス
キャナ駆動制御部13によって画像検出部9の蓄積時間
を調整し、適正な明るさの画像が得られるように調光す
る。この調光は後述する分割された各検知領域毎に行っ
てもよい。
【0017】人工網膜を用いた撮像装置6では、画像平
均値は、画像検出部9を構成する全画素における階調
(0階調(黒)〜255階調(白)の256階調)の平
均値であり、0〜255の値で表わさせる。この画像平
均値は増幅器14のゲインと画像検出部9の蓄積時間に
よって決定される。ここで、ゲインはカメラの絞りに相
当し、蓄積時間はカメラのシャッタースピードに相当す
る。従って、撮像装置6の適正な画像平均値を得ようと
すれば、適当なゲインに固定しておき、蓄積時間を調整
すればよい。あるいは、適当な蓄積時間を固定してお
き、ゲインを調整すればよい。
【0018】そして、図2において少なくとも撮像をお
こなう画像検出部9とスキャナ11とスキャナ駆動部1
3とゲイン調整部16とは1チップで構成されている。
このチップは人工網膜チップと称される。また、このチ
ップの裏面位置には、制御装置7を設けてあり、この制
御装置7は各種のソフトウエアを組み込んだマイクロコ
ンピュータからなり、この内部には人体検出センサ51
による検知処理を行なう検知領域を複数の領域に分割す
る領域分割手段24等をソフトウエアーとして組み込ん
である。
【0019】具体的には、図4に示すように、制御装置
7に入力された画像情報を処理するためのポイントテー
ブル25を複数域に分割するものである。すなわち人体
検出センサ51による検出可能な撮像能力範囲(ポイン
トテーブル25全体に相当)を、まず画像処理の必要な
検知領域26と、画像処理を行なわない非検知領域27
とに区画している。すなわち、撮像能力範囲のすべてを
検知領域とはしていない。これにより検出処理可能な検
出処理領域のうちの一部を、実際に検知し処理するセン
サ検知領域として使用することで画像の処理範囲を限定
して、画像処理の速度を早めている。さらに前記の検知
領域26を、図4のように、入口領域29と洗場領域3
0と浴槽領域31との3つの領域に分割するようにして
ある。検知領域26の分割については、この例に限られ
ることなく、入口領域29と該入口領域29以外の領域
の2つに分割してもよい。例えば、洗場領域30及び浴
槽領域31を合わせて1つの領域に設定しても差しつか
えない。ここに入口領域29とは、浴室の場合には浴室
内であって浴室への出入口ドアの近傍に位置する領域を
いう。洗場領域30とは、主として頭や体を洗う床部の
領域をいい、また、浴槽領域31とは浴槽が位置してい
る領域をさす。このように分割された領域毎に、順次画
像情報が制御装置7に入力されて、領域毎に検出、演算
等の処理がなされるのである。
【0020】そして、人体センサ51を構成する結像レ
ンズ10と撮像装置6と制御装置7とは、前記赤外線セ
ンサ52と共に1つのケースに納められ、人体センサセ
ットとして壁面等に取り付けられる。取り付け位置は浴
室への出入口4を含め、浴室1全体を視野角に納めるよ
うにすれば良い。
【0021】そして、撮像装置6の検知出力と赤外線セ
ンサ52の検知出力はそれぞれ判定手段32へ入力され
る。判定手段32は撮像装置6からの出力と赤外線セン
サ52からの出力に基づき、浴室における入浴者の有無
や入浴者の動きなどを総合的に判断するようになってい
る。
【0022】人工網膜により検出した画像は次のように
画像処理される。画像を制御、処理する制御装置7は、
画像検出部9を構成する全画素から画像情報を一定時間
毎に受信し、一定時間毎に画像情報を受け取ると、該画
像情報を処理し、判定手段32により入浴者の動きを判
定するのである。
【0023】次に、人工網膜21でとらえた画像から人
の動きを抽出するための画像処理方法を説明する。マイ
クロコンピュータで構成される制御装置7は、所定時間
毎に画像情報を受け取ると、当該画像情報から入浴者の
動きを所定の解析アルゴリズムに従って解析し、入浴者
の動きを監視する。
【0024】具体的には、いま図10(a)のように正
方形の物体の画像(明画像)Pが位置P1から位置P2
へ移動したとする。このとき、明るい画素を記号B、暗
い画素を記号Dで表わせば、前画像は図10(b)で表
わされ、現画像は図10(c)で表わされる。この前後
の画像は、図12の画像記憶手段115により一旦記憶
される。撮像された画像は順次更新され常に最新の両画
像が記憶されるようになっている。そして動き量演算手
段111により、分割された領域毎に前記2枚の画像が
比較されて、各領域の各画素(x、y)毎に、前画像p
の受光量Pp(x、y)と現画像nの受光量Pn(x、
y)との差分(動き量) D(x、y)=Pn(x、y)−Pp(x、y) が演算され、演算結果は図11のような差分画像として
得ることができる。図11の差分画像においては、差分
D(x、y)が正の画素は+記号で表わし、負の画素は
−記号で表わし、D(x、y)がゼロの画素は0記号で
表わしている。このような差分の総和を捉えることで、
動きがあるか否かを各領域毎に判定することができ、こ
の判定は動き有無判定手段114にて行われる。動き量
が生じていなければ「動き無し」と判定され、生じてい
れば「動き有り」と判定される。人体の動きに相当する
所定値以上の動き量により、動きの有無を判定するよう
にしてある。この判定方法について、図22から図24
を用いて説明する。動き量演算手段111により演算さ
れた動き量の検出値は、しきい値を使用して、前記動き
有無判定手段114にて判定される。このしきい値は高
設定値(C1)と低設定値(C2)の2段階に予め設定
されてある。そして動き量の検出出力がしきい値C1を
超えたときのみ、人体検出センサによる人体の「動きあ
り」と判定するようにしてある(図22)。この判定に
より動き有無判定手段114からオン信号を出力するよ
うにしてある。従って、図23のように動き量の検出出
力が、高設定値(C1)と低設定値(C2)の間にある
ような場合には、人体の動きがあったとは判定されず、
信号は出力されない。また、図24のように、動き量の
検出出力が低設定値(C2)のしきい値を下回った場合
には、人体検出センサによる人体の「動きなし」と判定
するようにしてあり、この判定によりオフ信号を出力す
るようにしてある。人体検出センサ51の待機状態、す
なわち電源が入って作動状態にあり人体の動きを検出で
きる状態にあるときには、しきい値を高く設定してあ
る。また、人体の「動きあり」判断ののちの入室判定後
には、しきい値変更手段152により、しきい値を低い
値に変更するようになっている。
【0025】一方、動き有無領域検出手段112によ
り、前述した分割された領域毎に動きのある領域か否か
を検出するようにしてある。すなわち、撮像装置6で撮
像された撮像画像は、入口領域29、洗場領域30及び
浴槽領域31の順に一定時間毎に制御装置7に読み込ま
れ、この画像データを解析することで、動きのある領域
を検出するようにしてある。この検出は例えば、前述し
た動き量の生じた領域を動きのある領域として検出すれ
ばよい。あるいは、人の動きにより生じる電圧の変化を
捉えて、変化のある領域を動きのある領域であるとし
て、その領域を検出するようにすればよい。そして、動
きの発生している領域が、予め特定された領域に該当す
るか否かを特定領域該当判定手段113により判定する
ようにしてある。特定領域とは、浴槽領域31又は洗場
領域30を意味し、入口領域29を除く領域である。動
きのある領域が特定領域か否かは、例えば信号が符合す
るか否かにより、あるいは他の検知領域を順次検索して
特定領域以外の領域で動きがなければ特定領域に該当す
ると判断させている。このような検索は、動きの有無と
動きのある領域の信号から、順次状態を遷移させてマイ
クロコンピュータ内で検索させている。
【0026】また、人体検出センサ51は感度を自動調
整するための感度調整回路(図示せず)を備えており、
浴室内が暗い場合には感度を高くし、浴室内が明るい場
合には、感度を低くすることによって検出精度が高くな
るようにしている。
【0027】次に、浴室1に人が入室したか否か等の判
別について説明する。図5において、人が浴室1に入り
始めると、まず待機状態にある赤外線センサ52が人体
を検知してオンとなる(ステップS1)。次に、人体検
出センサ51が一定時間内に(ステップS2)動き量演
算手段111により洗場で動き量を検出すれば、動き有
無判定手段114によって人の動きの有無が判定される
(ステップS3)。そして、この動き有無判定手段11
4による出力信号と、赤外線センサ52による出力信号
との両出力信号がオンしたとき、入室したものと判断さ
れる(ステップS4)。このように、人体検出センサ5
1による人体検知には撮像及び動き量の演算等に時間を
要すること、あるいは浴室1が暗い場合には監視感度が
鈍いことから、赤外線センサ52を併用し、赤外線セン
サ52が人体を検出した後、人体検出センサ51が動き
量を検出することで、人体検出センサ51の弱点を補
い、入室したことの判断の確実化を期しているものであ
る。
【0028】また、人体検出センサ51が洗場3におい
て人を検知しなかった場合(ステップS3でノーの場
合)でも、浴槽2において人を検知すると(ステップS
5)、赤外線センサ52及び人体検出センサ51が共に
人を検知している場合には(ステップS6、S7)、入
室しているものと判断することとしている(ステップS
4)。そして、入室判断後は退室リモコンに設けたスイ
ッチ80がオンされる(ステップS8)まで入室状態に
あるものとして扱われる。スイッチ80のオン操作後は
浴室から退室したものとしている(ステップS9)。
【0029】そして、図12において制御装置7には、
動き量の演算に至る前に前回画像と今回画像との各画素
毎の画像階調の差分を演算する画素差分演算手段118
をプログラムしてある。この画素差分演算手段118に
よる演算結果は、差分比較手段119により、予め定め
た一定値と比較するようにしてある。そして、差分が一
定値以下の場合には、制御装置7にプログラムされた差
分値補正手段121により差分値を0値に補正すること
としている。具体的には、例えばある画素の画像階調の
差分が±3以下の場合には0に補正している。差分が一
定値を超えた場合、例えば画像階調の差分が±4以上の
場合には、その差分データ値を用いて後刻の動き量の演
算を行なうようにしてある。また、画素差分の演算は、
検知領域全体で演算してもよいが、分割された分割領域
毎に演算してもよい。
【0030】そして、図21は本発明の一実施形態を示
すものであり、人体検出センサ51及び赤外線センサ5
2による人体の動きの有無の検出方法を示すものであ
る。制御装置7には赤外線センサ52で検出された出力
電圧が予め指定された設定範囲に入るか否かをしきい値
を用いて判定する出力電圧検知判定手段150、赤外線
センサ52の検出途中でしきい値を変更するしきい値変
更手段151を設けてある。また、前述した動き量演算
手段により演算された検出値が予め指定された設定範囲
に入るか否かをしきい値を用いて判定する動き有無判定
手段114、その判定のしきい値を入室判定前と入室判
定後とで変更するしきい値変更手段152を設けてあ
る。図17は検出フローを示すものであり、センサが待
機状態(ステップS50)にあるときには、前述した両
判定手段150、114のしきい値を高く設定している
(ステップS51)。 そして赤外線センサ52の出力
電圧が予め指定した設定範囲を超えると(ステップS5
2でイエスの場合)、赤外線センサによる人の動きがあ
ると判断することとしている(ステップS53)。具体
的には図18に示すように、赤外線センサ52の出力電
圧がしきい値A1以上(若しくはA2以下)になった場
合に、オン信号を出力するようになっている。これによ
り、赤外線センサ52の検出領域が人体検出センサ51
の検出領域よりも広く、例えば図19に示すように人体
検出センサ51の検出領域外で人が動いた場合でも、赤
外線センサ52の検出感度を入室判定後に比べて鈍くし
てあるので、赤外線センサ52が誤って動きありと判断
することがなくなった。人体検出センサの検出領域外で
人が動いた場合とは、例えば、浴室の入口手前の洗面所
で動きありと判断するような場合をいい、入室判断前は
しきい値を高めに設定することで、このような誤検出を
することがなくなった。さらに、本実施形態では、動き
量の検出値が所定のしきい値(C1)以上となった場合
(ステップS54)に、動き有無判定手段114により
人体検出センサ51による動きがあるものと判断される
(ステップS61)。これにより、浴室の床面に映った
影の動きのみでは、熱感知式の赤外線センサ52が感知
しないので、誤検知が生じることはなくなる。また、猫
等の小動物が誤って浴室に入った場合には、動き量が相
違することにより、人とは異なる判定をすることができ
る。つまり、図23のように人の動き量を基準にしてし
きい値(C1)を予め指定しておくことで、猫や犬の動
きではしきい値(C1)を超えないので、誤検出を防止
することができる。しきい値は赤外線センサ側には設け
ず、動き有無判定手段114にのみ設けてもよい。そし
て、赤外線センサ52の動きあり判断(ステップS5
3)と、特定領域における動き量ありの判断の両方によ
り、入室判定がなされる(ステップS55)。これによ
り、確実に浴室内に人が入ったことが判断できる。この
判定による出力信号により、入浴中である旨の表示を行
うようにしてもよい。そして、この入室判定がなされる
ことで、しきい値変更手段151、114により、しき
い値が高から低に変更される(ステップS56)。これ
により、具体的には図20に示すように、出力電圧がし
きい値B2とB1との間になった場合に、オフ信号を出
力することとなる。そして赤外線センサ52の単位時間
当たりの出力電圧が設定範囲に入ると(ステップS57
でイエスの場合)、出力電圧検知判定手段150による
判定により出力信号はオフとなり、赤外線センサによる
人の動きなしと判断することとしている(ステップS5
8)。さらに、人体検出センサ51による動き量の単位
時間当たりの検出出力が低しきい値(C2)以下になる
と(ステップS59でイエスの場合)、動き有無判定手
段114がオフ信号を出力する。このように、入室判定
後は、判定手段の判定のしきい値を厳格な基準とするこ
とで、動き有無の判定を厳しくし、動きの停止の検出精
度を向上させている。また、赤外線センサ52の出力信
号と人体検出センサからの出力信号が共にオフした時
は、退室スイッチの操作を条件として、人が浴室から出
たものとみなすこととしている(ステップS60)。
【0031】次に装置全体を構成するセンサ、リモコン
等の各部材間における他の実施例の接続構成について図
7を用いて説明する。風呂リモコン60と台所リモコン
70とは、有線のリモコンのケーブル41によってそれ
ぞれ温水機器40内のコントローラの制御部90に接続
されている。
【0032】また、人体検出センサ51はケーブル41
により風呂リモコン60に接続されている。この風呂リ
モコン60には、ケーブル41を接続するための接続用
の端子85を設けてあり、人体検出センサ51を作動さ
せるための電源をこの風呂リモコン60から供給するよ
うになっている。人体検出センサ51と温水機器40あ
るいはリモコン60、70との接続は、上記の例に限ら
れず、図8に示されるように人体検出センサ51から通
信ICを経て、温水機器40と接続する台所リモコン7
0から風呂リモコン60を介して接続してもよい。また
通信ICを介して台所リモコン70、風呂リモコン60
及び温水機器40の順序で接続してもよい。あるいはま
た、図15に示されるように、人体検出センサ51と温
水機器40とは直接的に、風呂リモコン60と台所リモ
コン70との接続と同様に、通信ICを介して接続して
もよい。
【0033】そして図7において、制御部90には、自
動排水栓160を接続すると共に温水機器40を制御す
る給湯器制御部91と、人体検出センサ51による異常
検出信号により作動し前記各リモコン60、70に設け
たスピーカ等の報知手段61、71を動作させる報知動
作部92と、報知手段による報知を解除する報知解除部
93とを設けてある。なお、これら報知動作部92及び
報知解除部93は、センサ側あるいはリモコン側に設け
てもよい。これにより温水機器側の制御負担を少なくで
きる。
【0034】また、風呂リモコン60には報知を解除す
るための報知解除手段62であるインターホンスイッ
チ、温水機器を操作するための操作用のスイッチ63、
表示を行うための液晶表示板、タッチパネル等の表示手
段64が設けられている。また台所リモコン70には報
知を解除するための報知解除手段72であるインターホ
ンスイッチ、温水機器を操作するための操作用のスイッ
チ73、表示用の表示手段74が設けられている。ま
た、各リモコンに設けた音声報知のための報知手段6
1、71は、スピーカと音声ICとにより構成すること
を推奨する。
【0035】さらに、報知解除手段72による報知解除
がなされない場合において、緊急連絡用の特定電話番号
に発信する電話発信部100を制御部90内に設けても
よい。
【0036】図8は人体検出センサ51と各リモコン6
0・70、温水機器40間の通信接続関係を示す回路図
の一例であり、本実施例は通信ICを使用して接続して
ある。人体検出センサ51には前述した撮像装置6の
他、制御装置7、通信用の通信ICからなる通信部53
を設けてある。この通信部53は、アナログ通信部55
とデジタル通信部56とにより構成してあり、アナログ
通信部55は例えばASK(amplitude shift keying)
方式で構成すればよい。また、デジタル通信部56は例
えばQPSK(quadri phase shift keying)方式の
他、M16QAM、GFSK、BPSK等のデジタル高
速変調方式を採用すればよい。
【0037】風呂リモコン60には、前述した操作スイ
ッチの他に、表示手段64、風呂リモコン制御部65、
通信用の通信ICからなる前記同様のアナログ通信部6
6、デジタル通信部67を設けてある。また、風呂リモ
コン60には、スピーカ等61に報知用の音声IC6
8、PCMコーディック69を設けてある。このPCM
コーディック69は、例えばADPCM、DPCMなど
のPCM(pulse code modulation)方式により、音声
情報や映像情報を符号化及び復号化するものである。
【0038】また、風呂リモコン60のインターホンス
イッチ62は通話ボタンの押し操作により、台所リモコ
ン70に設けたインターホンのスピーカと通話状態とす
るものである。マイクロホンスイッチと兼用させてもよ
い。そして、インターホンには、人体の動きの停止を検
出したとき、あるいは報知手段による警報を発したとき
に、通話ボタンの押し操作なしに、風呂と台所との通話
を可能にしインターホンを通話可能に作動させるインタ
ーホン作動手段120を設けてある。このインターホン
作動手段120はマイクロコンピュータ内にソフトウエ
アとしてプログラムされているものであって、マイクロ
コンピュータ自体は風呂リモコンに設けてもよく、また
は人体検出センサ51あるいは温水機器のコントローラ
内に設けてもよい。図12のものでは人体検出センサ5
1の制御装置7のマイクロコンピュータにプログラムさ
れている。風呂リモコン60のリモコンケースには、ケ
ーブル41を接続するための接続用の端子85を設けて
あり、ケーブル41により温水機器40と接続する台所
リモコン70を介して風呂リモコン60を経て、人体検
出センサ51に作動用の電源を供給するようになってい
る。
【0039】また、前記人体検出センサ51には、後述
する音声記憶部及び画像記憶部とからなるデータ記憶部
54を設けてある。台所リモコン70には、前述した操
作スイッチ73の他、表示手段74、台所リモコン制御
部75、アナログ通信用の通信ICからなるアナログ通
信部76、デジタル通信用の通信ICからなるデジタル
通信部77を設けてある。78は音声ICでスピーカ等
71に報知用のICである。79はPCMコーディック
である。また、台所リモコン70のインターホンスイッ
チ62はその通話ボタンの押し操作により、風呂リモコ
ン60に設けたインターホンのスピーカと通話状態とな
るものである。マイクロホンスイッチと兼用させてもよ
い。そして、前記同様に、人体の動きの停止を検出した
とき、あるいは報知手段による警報を発したときに、通
話ボタンの押し操作なしに、風呂と台所との通話を可能
にしてインターホンを通話可能に作動させるようにして
ある。温水機器40には、前述した自動排水栓160を
接続する制御部90、給湯制御部91の他、通信用の通
信ICからなるアナログ通信部95、商用電源を低電圧
化するためのトランス96等を設けてある。
【0040】そして、人体検出センサ51のアナログ通
信部55及びデジタル通信部56は、風呂リモコン60
のアナログ通信部66及びデジタル通信部67と接続さ
れ、該風呂リモコン60のアナログ通信部66及びデジ
タル通信部67は、台所リモコン70のアナログ通信部
76及びデジタル通信部77を介して温水機器40のア
ナログ通信部95と接続されている。これら通信部間の
ケーブル41線は電力重畳式の二芯ケーブルを使用し、
センサ用の信号と通常の給湯制御用の制御信号と重畳し
て伝送するようにしておけばよい。
【0041】図9は人体検出センサを操作し、報知手段
に報知させるため人体検出センサに設けたデータ記憶部
54の内容を示す説明図である。
【0042】図9において音声記憶部101は、前述し
たリモコンの報知手段61、71に音声を報知させるた
めの音声データを記憶させたものであり、EEPROM
等から構成してある。この音声記憶部101は、少なく
とも、入浴者に対して「動いて下さい」と言うメッセー
ジで体を動かす動作の要求を報知するための音声データ
を記憶させた動作要求報知音声記憶部107と、入浴者
の動きが停止して所定時間経過した場合に他者に「浴室
を見に行って下さい」と言う警報を発するための音声デ
ータを記憶させた警報報知音声記憶部108とから構成
してある。また、前記動作要求報知音声記憶部107と
報知手段61、71とで動作要求報知手段を構成してい
る。データ記憶部54には、さらに注意喚起用のメロデ
ィを記憶したメロディ記憶部109を設けてある。この
メロディは上記動作要求の報知時に報鳴させるようにし
てある。このメロディは複数回数、すなわち動作要求の
報知指令がある度に報知するようにしてある。
【0043】102は画像記憶部であり、前記表示手段
64、74に人体検出用の画像を表示させる画像表示デ
ータを記憶させたものである。この画像記憶部102
は、人体検出に必要な機能を画像により表示するための
ものであり、例えば人体検出の初期操作に必要な画面を
表示手段に表示するための画像データを記憶させる操作
用画像記憶部103、人体の動きが停止した状態を前記
表示手段に表示する画像データを記憶する停止画像記憶
部104、報知手段を報知させた状態を前記表示手段に
表示するための画像データを記憶する報知用画像記憶部
105及びその他画像を表示するために必要なデータを
記憶させるその他記憶部106から構成してある。その
他記憶部106には、人体の動きのあることを示すため
動きのある画像を表示する画像データを記憶させてあ
る。この動きのある画像とは、人体の実際の撮像画像で
はなく、人体が動いていることを示す擬似的な画像、例
えば動きのある人形のアニメーションのような画像を意
味するものである。動きのある画像のみならず停止画像
についても、擬人化することで、プライバシーの保護を
図っている。
【0044】なお、画像記憶部102は、本実施例では
人体検出センサ51側に設けているが、この例に限られ
ず、図16に示すように、リモコン側、例えば風呂リモ
コン60の風呂リモコン制御部65のマイクロコンピュ
ータに一体的あるいは別体的に設けてもよい。そして、
風呂リモコン制御部65には、画像記憶部102のその
他記憶部106から画像データを呼び出して表示手段6
4、74に表示するための動き画像表示手段133をプ
ログラムしている。この動き画像表示手段133は、動
き量演算手段111による動き量の検出の信号により作
動するようになっている。
【0045】また、風呂リモコン制御部65には、画像
記憶部102の停止画像記憶部103から画像データを
呼び出して表示手段64、74に表示するための停止画
像表示手段134をプログラムしている。この停止画像
表示手段134による表示は、表示の解除手段により解
除される。
【0046】また、停止画像表示手段134は、判定手
段32による人体の停止判定の信号により作動するよう
になっている。風呂リモコン制御部65には、停止画像
表示手段134による表示を解除して動き画像表示手段
133を作動させて動きのある画像に切り替えるための
切替手段135をプログラムしている。切替手段135
は、具体的にはリモコンの運転スイッチ129による信
号により作動するようにしてある。
【0047】そして、人体検出装置の操作に際しては、
図14に示すように予め風呂リモコン60の運転スイッ
チ129あるいは台所リモコンの運転スイッチ161を
操作してシステム全体に電源を供給する。運転スイッチ
のオン操作により自動排水栓160は閉じられる。次に
設定スイッチ126を操作して、人体検出センサ51側
の操作用画像記憶部103から操作に必要な初期画面画
像を表示手段64、74に呼出して表示させ、その画面
から特定の画面を選択して操作を開始する。2回目から
は、これらを記憶させて使用すればよい。操作と同時
に、人体検出センサ51側の音声記憶部101から音声
データの一部を呼出して、スピーカ等の報知手段61、
71により音声で報知させる。
【0048】次に、図6に示されるように、人体の停止
の検出フローについて説明する。まず撮像装置6によっ
て前述したように所定時間間隔で監視領域を撮像し(ス
テップS11)、撮像した前回画像と所定時間後の今回
画像とを一旦制御装置7に記憶させる(ステップS1
2)。
【0049】そして、前述した画素差分演算手段118
により、前回画像と今回画像との各画素毎の画像階調の
差が演算される(ステップS70)。そして、この各画
素毎の差分が演算された後には、動き量の演算に至る前
に、図25に示すように各画素の差分値が一定値以下か
否かを差分比較手段119によって比較する(ステップ
S71)。この差分値の演算は1画素毎に、前回撮像し
た画像の画素と、これに対応した今回撮像した画像の画
素との階調差を演算して行なう。通常の状態では人の動
きがなければ階調差は生じることはないが、場合によっ
ては、図26に示すように、特定の画素に階調差である
差分が生じることがある。
【0050】差分比較手段119により比較した差分デ
ータ値が一定値以下の場合には(ステップS71でイエ
スの場合)、差分補正手段121により、差分データ値
を0値に補正することとしている。具体的には、特定の
画素の差分データ値が例えば+3の場合、言い換えれば
今回画像が前回画像よりもその階調差が3階調増加して
いる場合には、増加している特定の画素のみの差分値を
0値に補正している(ステップS72)。階調差が生じ
ている画素が1つの場合には、その画素のみ補正すれば
よい。2つの場合には2つ共補正すればよい。
【0051】そして、この補正された値を使用して後刻
の動き量の演算を行なうようにしている(ステップS7
3)。 これにより、人の動きがないにもかかわらず画
像階調が所定時間の前後で若干変動した場合、この変動
によるばらつきを補正し、変動による差を除外して、人
体の動きを検出することができるのである。
【0052】また、ステップS71で、差分比較手段1
19により比較した差分データ値が一定値を超えた場合
には(ステップS71でノーの場合)、差分値を補正す
ることなく、差分データ値をそのまま使用して後刻の動
き量の演算を行なうこととしている(ステップS7
4)。具体的には、特定の画素の差分データ値が例えば
+4の場合、言い換えれば今回画像が前回画像よりもそ
の階調差が4階調増加している場合には、その差分デー
タ値を使用して後刻の動き量の演算を行なうようにして
いる。これにより、例えば通常人の動きがある場合の差
分を基準にして、予め一定の値を設定しておき、一定値
を超えている場合には、人の動きがあるものとして取扱
い、差分データ値をそのまま使用して後刻の動き量の演
算を行なうことで、人体の動きを明確に検出することが
できるのである。そして、各画素毎の差分演算を、分割
した分割領域毎に行なうことで、比較するデータ量を減
らして迅速に階調の変化の生じている画素を検索するこ
とができる。
【0053】そして、各画素毎の差分データが実測され
た後、図6に示すフローに戻って、動き量が演算される
こととなる。この動き量の演算は(ステップS13)、
制御装置7にプログラムされた動き量演算手段111に
より、各領域毎の各画素毎に、前画像の受光量と現画像
の受光量との差分(動き量)を演算する(ステップS1
3)。この動き量演算による人体の動き検出により、画
像記憶部から画像データが呼び出されて、動き画像表示
手段133によって表示手段64、74に動きのある画
像が表示される(ステップS21)。赤外線センサ52
による動き検出と、動き量演算による動き検出とが共に
あった場合にのみ、表示するようにしてもよい。この動
きのある画像は例えば、手を動かしているアニメーショ
ン、体を上下、左右に動かしている絵図等により構成す
ればよく、表示手段64、74の表示板をマトリックス
表示部とすることで、マトリックスを構成する各ドット
の明暗(白、黒)を組み合わせて複数枚の図柄を構成
し、この複数枚の図柄を一定の順序で繰り返して表示す
ることにより、残像現象を利用して静止画像を動く画像
のように擬似的に表示することを推奨する。一方、前記
動き有無領域検出手段112により、動きの発生してい
る領域が検出される(ステップS14)。
【0054】そして、これらの情報は制御装置7の判定
手段32に送られる。判定手段32においては、動きの
生じている領域が予め特定された領域、すなわち、浴槽
領域31又は洗場領域30に該当するか否かを、特定領
域該当判定手段113によって判定するのである。さら
に、判定手段32においては平行して、動き有無判定手
段114により動きがあるか否かを判定するのである。
【0055】動きが生じている領域が、浴槽領域31又
は洗場領域30に該当する場合(ステップS15でイエ
スの場合)において、かつ、動きがないと判定されたと
き(ステップS16でイエスのとき)には、浴室内で入
浴者が倒れたものと推測して、人の動きが停止したもの
と判定している(ステップS17)。この停止判定によ
り、警報のステップに移行するようになっている。
【0056】また、浴槽、洗場領域において、動きがあ
ると判定された場合(ステップS16でノーの場合)に
は、前記同様に撮像、演算、判定が所定時間毎に更新し
て繰り返されるのである。さらに、ステップS15にお
いて、動きが生じている領域が浴槽又は洗場領域以外の
場合(ステップS15でノーの場合)であって、その後
動きがないと判定された場合(ステップS18でイエス
の場合)には、赤外線センサ52の出力信号のオフ(ス
テップS19でイエスの場合)を条件に、人の動きが停
止したものと判断するようにしている(ステップS1
7)。また、動きが生じている領域が浴槽又は洗場領域
以外の場合(ステップ15でノーの場合)であって、そ
の後も動きが継続しているとき(ステップS18でノー
のとき)は、浴室入口付近で活動していると考えられる
から、継続して監視がなされるのである。
【0057】次に図28にタイマの設定時間を可変する
方法について説明する。まず、風呂リモコン60に設け
た運転スイッチ129をオンして装置全体に電源を供給
する(ステップS80)。次に、1回押すごとに表示手
段64の画面を1枚づつ切り替える設定スイッチ126
により、タイマの設定画面が現れるまで順次オンする
(ステップS81)。表示手段64の表示画面がタイマ
の設定変更を可能にできるタイマ設定画面になれば(ス
テップS82でイエスの場合)、画面横に設けられた2
つの選択スイッチを操作する(ステップS83)。この
選択スイッチは押し操作により画面に表示する数値を最
小数値の方向に変更する第1選択スイッチ127と、最
大数値の方向に変更する第2選択スイッチ128とから
構成してある。具体的には、タイマの設定を0.5分か
ら、1分、2分、以後1分間刻みで10分まで11段階
の設定が行なえるようにしてあり、所望により最短から
最長の10分までの間で任意に選択して設定できるよう
になっている。工場からの出荷時には、2分間に予め設
定してある。出荷後、例えば展示会で実演展示を行なう
場合には、最小時間の0.5分が画面に表示されるまで
第1選択スイッチを押し続けて、表示画面に0.5が現
れると設定スイッチ126をオンする(ステップS8
4)。選択スイッチ127、128により数値を変更し
たのち、設定スイッチ126をオン操作することで、変
更した画面の数値情報が人体検出センサの制御装置7側
に送信され、例えば制御装置7に設けた設定時間記憶手
段140に記憶される(ステップS85)。これによ
り、タイマ時間の設定が終了し(ステップS86)、以
後設定した所定の時間がタイマ手段117によりカウン
トされる。
【0058】次に、図13に示す人体停止後の警報フロ
ーについて説明する。前述したようにタイマ時間の設定
を行った後において、人体検出センサ51により停止判
定がなされた場合には(ステップS30)、停止判定の
信号が出力されて、動きのある画像を停止すると共に停
止画像表示手段134が作動して、停止状態を示す画像
が表示手段64、74に表示される(ステップS3
0)。この停止画像は、前述した動きのある画像の一部
を構成する1枚の静止画像を利用して構成してある。
【0059】そして、人体検出センサ51の制御装置7
に設けたタイマ手段117が、設定した所定時間のカウ
ントの作動を開始しタイマスタートする(ステップS3
1)。このタイマ手段117は、判定手段32による停
止判定の信号によりスタートし、所定時間をカウントす
るものである。この所定時間は前述したように11段階
に設定できるものである。
【0060】図13に戻り、タイマ手段117と表示手
段64、74との関係は、タイマ手段117は人体検出
センサ51の制御手段のマイクロコンピュータのクロッ
ク機能を利用して、通常時においては時刻をカウントし
ている。この時刻の表示は風呂リモコン60に設けた風
呂リモコン制御部65のマイクロコンピュータの時刻表
示手段130によって、風呂リモコン60の表示手段6
4に表示されている。また、風呂リモコン制御部65の
マイクロコンピュータには、停止判定後のタイマ手段1
17による設定時間の終了時から一定時間繰り上げて、
表示手段64にカウントの表示を行うためのカウント表
示手段131を設けてある。このカウント表示手段13
1は、具体的には設定時間の終了時から30秒前に表示
手段64に数字による表示を開始するようになってお
り、30秒間数字によりカウント状況を表示するように
なっている。このカウント表示は30から順次1秒ごと
にカウントダウンすることを推奨する。これにより、入
浴者は後刻の警報報知に至るまでの残時間を、瞬時に目
視してとらえることができる。また、風呂リモコン制御
部65のマイクロコンピュータには、表示手段64の画
面を、時刻表示からカウントダウン表示に切り替える切
替表示手段132を設けてある。
【0061】そして、図13において、動きのない状態
が継続し(ステップS32でイエスの場合)、設定時間
の終了時から遡って30秒前になると(ステップS33
でイエスの場合)、カウント表示手段131により表示
手段64に数値が表示される(ステップS34)。タイ
マスタートからカウントは開始されているが、カウント
の表示のみを、停止判定時であるカウント開始時よりも
遅らせることで、入浴者にとっては、停止後すぐにカウ
ント表示されることによる不安感を払拭することができ
る。また、停止後に動きを開始した場合にはタイマ解除
されて、カウント表示自体を省略することができて、時
計表示への切り替えの回数を少なくすることができる。
【0062】さらに、カウントダウン表示と同時に動作
要求信号が人体検出センサ51側より出力され(ステッ
プS35)、風呂リモコン60から入浴者に対して動作
要求の報知表示がなされる(ステップS36)。この報
知手順については、人体検出センサ51側の画像記憶部
102の報知用画像記憶部105から、停止した場面に
対応する予め記憶させた情報を読み出して、アナログ通
信部55及びデジタル通信部56を介して伝送し、風呂
リモコン部に画像で表示する。
【0063】この報知は具体的には、例えば「動いて下
さい」という文字画像によって報知するようにすればよ
い。浴槽内ではじっとしていると動きが止まる場合があ
るので、入浴者に対して動きを要請して、人体検出セン
サの誤警報を防ぐためである。文字画像による報知と併
せて、注意を喚起するためメロディ記憶部109からメ
ロディを流すようにしてある。この報知は浴槽に浸かっ
て動きがなくなってしばらくしてから、すなわち、停止
判定後行われる。従って、浴槽に浸かった直後に動作要
求がなされることはなくなる。
【0064】停止判定後に、人体検出センサ51が人の
動きを検出した場合には(ステップS32でノーの場
合)、入浴者は健在であると推測でき、タイマは解除さ
れる(ステップS42)。そして同時に、人体の動きの
検出による検出信号を受けて停止画像表示手段134に
よる停止画像の表示が解除される(ステップS43)。
解除されたのち、動き画像表示手段133により、動き
画像を再び表示するようにしてもよい。これにより、家
族の者は、停止後動き始めたことを遠隔場所から知るこ
とができる。
【0065】そして、動作要求が報知された後(ステッ
プS36)においても依然として動きのない停止状態が
設定時間の15秒前まで継続した場合には(ステップS
37、38でイエスの場合)、文字表示に加えて風呂リ
モコン60に「動いて下さい」の音声による警告を発す
るようにしている(ステップS39)。このとき、メロ
ディを流すようにしてある。メロディを付加すること
で、入浴者への動き要請の働きかけを強化することがで
きる。そして、動きの無い状態がタイマの設定時間まで
継続し、設定時間が経過すると(ステップS40、41
でイエスの場合)、異常である旨の信号を出力し、音声
記憶部101の警報報知音声記憶部108及び画像記憶
部102の報知画像記憶部105から、他者に異常状態
を知らせるための予め記憶させた情報を、通信部53を
介して伝送し、浴室外に設けたリモコンである台所リモ
コンの報知手段71に音声で警報すると共に表示手段7
4に画像で表示し、併せて温水機器の制御部90を介し
て自動排水栓160を開くようにしている(ステップS
44)。このようにリモコンへの警報信号により自動排
水栓160を開くことで、家族に危険状態を報知しつつ
浴槽湯水の排出を開始して溺死を防止することができ
る。
【0066】この警報報知(ステップS44)は具体的
には、例えば「浴室を見て下さい」という音声情報およ
び文字画像によって警報するようにしてある。これによ
り、人体検出センサ51による人体の異常情報を台所に
警報することができる。
【0067】この警報信号は、通信ICからなる通信部
を介して、図8のように伝送する。すなわち、人体検出
センサ51に設けた音声記憶部101、画像記憶部10
2から、音声及び画像データを前述した信号に応じて呼
び出し、アナログ及びデジタル通信部66、76を介し
て台所リモコン70に伝送し、台所リモコン70に設け
られたスピーカ等の報知手段71及び表示手段74に報
知及び表示する。画像の検出、処理は前述した各領域2
9、30、31毎に行っているので、報知及び表示のた
めの応答速度を早めることとなる。一方、浴室には風呂
リモコンに設けられたスピーカから入浴者に対して「動
いて下さい」の音声、注意喚起のメロディが発せられ
る。
【0068】 インターホンはすでに通話可能状態と
なっているので、体は動かないが声を出すことのできる
入浴者は、通話ボタンを押さなくても、異常状態の緊急
時には声を出しさえすれば、直ちに浴室外の家族と連絡
をとることができて便利なものとなる。
【0069】動作要求報知後(ステップS36)に、人
体検出センサ51が人の動きを検出した場合には(ステ
ップS37でノーの場合)、入浴者は健在であると推測
でき、前記同様にタイマは解除される(ステップS4
6)。そして同時に、人体の動きの検出による検出信号
を受けて停止画像表示手段134による停止画像の表示
が解除される(ステップS47)。解除されたのち、動
き画像を再び表示するようにしてもよい。これにより、
浴室内の状態を遠隔場所から把握することができる。
【0070】そして、警報報知がなされた(ステップS
44)後は、家族の者が浴室に駆けつけ、救助を行うこ
ととなる。報知、停止画像表示の解除は例えば、運転ス
イッチ129のオフ操作によって行えばよい(ステップ
S45)。また、通常の使用時において、排水栓を開く
ために排水開スイッチ162、163をそれぞれ各リモ
コンに設けるようにしている。これらスイッチの手動操
作により電気的に自動排水栓160は開くようになって
いる。また、図30に示すように温水機器の運転スイッ
チをオン操作する(ステップS102)ことで制御部を
介して出力され自動排水栓は閉じられる(ステップS1
03)。これにより、給湯使用時には常に浴槽の排水栓
は閉じられることとなり、風呂への湯張り時に排水栓の
閉操作忘れがあっても、自動的に排水栓は閉じられるの
で、無駄な湯水が排出され続けることはない。この自動
排水栓は排水開スイッチ162、163の操作により意
識的に開操作することができる(ステップS104でイ
エスの場合)。入浴後にシャワーを使用して浴槽等の清
掃を行なえるようにするためである。また、入浴するた
めに必要かつ充分な一定時間を超えた場合(ステップS
105でイエスの場合)、別途設けた運転スイッチのオ
ンによってスタートするタイマにより、自動排水栓16
0を開くようにしてもよい。これにより、人がいないと
きには浴槽を自動的に空にすることができる。一定時間
に到達する前は(ステップS105でノーの場合)、前
述したように動き量がなく(ステップS106でイエス
の場合)、かつ、設定時間が経過したとき(ステップS
107でイエスの場合)には、自動排水栓160を開く
ものである(ステップS108)。
【0071】なお、上述した実施形態は本発明の好適な
実施形態を示すものであって、本発明はこれに限定され
ることなく、その範囲内で各種設計変更可能である。図
27は他の実施例を示すものであり、タイマ設定後警報
報知に至るまでのフローである。まず、タイマ時間を設
定する(ステップS87)。そして、撮像装置及び制御
装置を有する人体検出センサ51、動き量演算手段11
1により演算された検出値が予め指定された設定範囲に
入るか否かをしきい値を用いて判定する動き有無判定手
段114により、人体の動きを継続的に監視し、動きの
検出を行なう(ステップS88)。ここで、人体の動き
の停止を判定した場合には(ステップS89でイエスの
場合)、人体検出センサ51本体に設けた発光ダイオー
ド82を消灯する(ステップS90)。同時に、停止判
定による信号によりタイマ手段117のタイマをスター
トする(ステップS91)。タイマ時間は記憶手段14
0に記憶された所定の時間である。
【0072】停止状態が継続し、やがてタイマの設定時
間終了時から一定時間(例えば30秒)遡った時点まで
継続すると(ステップS92、ステップS93で共にイ
エスの場合)、風呂リモコン60の表示手段64に「動
いて下さい」の文字で動作要求の表示を行なう(ステッ
プS94)。併せて、メロディ記憶部109からメロデ
ィが呼出されてメロディが報知される(ステップS9
5)。さらに、設定時間の終了に至る15秒前まで停止
状態が継続すると(ステップS96、ステップS97で
共にイエスの場合)、風呂リモコン60の表示手段64
に「動いて下さい」の音声により動作要求の警告を行な
うと共にメロディが報知される(ステップS98)。さ
らに、停止状態のままで設定時間が経過すると(ステッ
プS99)、風呂リモコン60には「動いて下さい」の
音声警告及びメロディによる報知がなされ(ステップS
100)、台所リモコン70の表示手段には「浴室を見
て下さい」の文字及び音声で警告を発し、併せて自動排
水栓160が開くようしたものである(ステップS10
1)。前記一定時間は30秒に設定しているが、これに
限られず20秒、あるいは40秒としてもよい。この一
定時間は、設定時間可変手段により選択できる最低時間
に一致させることで、必ず動作要求の報知を行なうこと
ができ、同時にメロディによる注意喚起を図ることがで
きる。
【0073】また、本実施形態ではシステムバスルーム
について説明したが、この例に限られることなくこれ以
外の既存の浴室にも設置できるものである。さらに人体
検出センサはCCDカメラを使用したものであってもよ
い。また、人の入室を判定する手段として、本実施例で
はセンサを2個使用しているが、図29に示すように予
め人体のシルエットSを制御装置のテーブルに記憶させ
ておき、この記憶させた物体の面積と、実際に撮像した
物体の面積とを比較する手段を設けて、比較結果が近似
すれば入室したものとして扱うようにしてもよい。さら
に人体検出センサと警報報知手段とを有線により接続し
たものを示したが、無線により接続したものであっても
よい。
【0074】
【発明の効果】以上のように本発明は、救助喚起の確実
化を図り、迅速なる救助を図ることができる。また本発
明は、部材の省資源化を図ることができるのみならず家
族への報知、救助の喚起を確実に行なうことができ安心
である。また、温水機器のリモコンを使用すれば、電源
供給工事も簡素化でき、低電圧の安定した電源供給を得
ることができる。さらに本発明は、排水栓を閉め忘れて
無駄な湯水が排出し続けることもなく、また、異常時に
は排水栓は自動的に開くので浴槽の中で人が倒れても溺
れるおそれがなくなり、また救助時にも救助しやすい利
点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施形態を示す全体構成図で
ある。
【図2】図2は本発明の一実施形態を示す電気回路のブ
ロック図である。
【図3】図3は人体検出センサの画像検出部の1画素を
構成する画像コア回路の構成を示す回路図である。
【図4】図4はセンサの撮像範囲と検知範囲及び検知領
域との関係を示す説明図である。
【図5】図5は本発明の一実施形態を示すフローチャー
トである。
【図6】図6は本発明の人体監視のフローを示すフロー
チャートである。
【図7】図7は本発明の装置全体を示す一実施形態を示
すブロック図である。
【図8】図8は通信関係を示す他実施形態を示すブロッ
ク図である。
【図9】図9は記憶部の概要を示すブロック図である。
【図10】図10の(a)は右下方へ向けて移動した物
体の現画像と前画像を示す図、(b)は前画像の明暗を
各画素毎に示す図、(c)は現画像の明暗を各画素毎に
示す図である。
【図11】図11は画像の境界に対応する画素における
明暗の変化を示す差分画像を表わした図である。
【図12】図12は一実施形態を示す電気回路ブロック
図である。
【図13】図13は一実施形態を示す人体監視のフロー
チャートである。
【図14】図14は他実施形態を示す電気ブロック図で
ある。
【図15】図15は本発明の他実施形態を示す電気ブロ
ック図である。
【図16】図16は本発明の一実施形態を示す電気ブロ
ック図である。
【図17】図17は一実施形態を示す赤外線センサの検
出フローチャートである。
【図18】図18は赤外線センサの出力波形図である。
【図19】図19は赤外線センサの出力波形図である。
【図20】図20は赤外線センサの出力波形図である。
【図21】図21は本発明の一実施形態を示す電気ブロ
ック図である。
【図22】図22は人体検出センサの動き量の検出出力
の波形図である。
【図23】図23は人体検出センサの動き量の検出出力
の波形図である。
【図24】図24は人体検出センサの動き量の検出出力
の波形図である。
【図25】図25は他実施形態を示すフローチャートで
ある。
【図26】図26は一画素の画像階調の差を示す説明図
である。
【図27】図27は他実施形態を示すフローチャートで
ある。
【図28】図28はタイマの設定フローを示すフローチ
ャートである。
【図29】図29は他実施形態を示す説明図である。
【図30】図30は他実施形態を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 浴室 2 浴槽 3 洗場 4 出入口 5 人体センサ 6 撮像装置 7 制御装置 24 領域分割手段 51 人体検出センサ 52 赤外線センサ 111 動き量演算手段 112 動き有無領域検出手段 113 特定領域該当判定手段 114 動き有無判定手段 117 タイマ手段 129 運転スイッチ 160 自動排水栓 161 運転スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01V 8/12 G08B 25/00 510M 5C087 G06T 1/00 340 25/08 A 5L096 7/20 G01V 9/04 S G08B 25/00 510 A 25/08 A61B 5/10 310A Fターム(参考) 2D032 GA00 4C038 VA16 VB31 VC05 4C094 AA01 BA30 DD14 FF17 5B057 AA19 BA02 BA08 BA11 CA08 CA12 CA16 CC03 CH11 DA15 DA20 DB02 DB09 DC22 DC32 5C086 AA22 BA04 CA12 CA28 CB16 CB36 DA15 DA33 EA45 FA06 5C087 AA02 AA03 AA05 AA37 AA42 DD03 EE18 GG02 GG36 GG66 5L096 AA06 BA02 CA02 DA03 EA35 GA08 HA02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴室等を撮像する撮像装置と、該撮像装
    置を制御する制御装置と、撮像装置及び制御装置を有す
    る人体検出センサと、人体の動きの有無を判定する判定
    手段と、該判定手段により動きの停止判定があった後設
    定時間経過後に浴室外に警報を発する報知手段と、設定
    時間をカウントするタイマ手段と、電気的駆動手段によ
    り浴槽の湯水を排出する自動排水栓とからなるものであ
    って、前記報知手段による浴室外への警報時に自動排水
    栓を開く手段を設けたことを特徴とする人体検出装置。
  2. 【請求項2】 浴室等を撮像する撮像装置と、該撮像装
    置を制御する制御装置と、撮像装置及び制御装置を有す
    る人体検出センサと、人体の動きの有無を判定する判定
    手段と、該判定手段により動きの停止判定があった後予
    め設定した設定時間経過後に温水機器の浴室外リモコン
    に警報を発する報知手段と、設定時間をカウントするタ
    イマ手段と、電気的駆動手段により浴槽の湯水を排出す
    る自動排水栓とからなるものであって、前記報知手段に
    よる浴室外リモコンへの警報時に自動排水栓を開く手段
    を設けたことを特徴とする人体検出装置。
  3. 【請求項3】 浴室等を撮像する撮像装置と、該撮像装
    置を制御する制御装置と、撮像装置及び制御装置を有す
    る人体検出センサと、温水機器に設けた運転スイッチ
    と、人体の動きの有無を判定する判定手段と、該判定手
    段により動きの停止判定があった後予め設定した設定時
    間経過後に温水機器の浴室外リモコンに警報を発する報
    知手段と、設定時間をカウントするタイマ手段と、電気
    的駆動手段により浴槽の湯水を排出する自動排水栓とか
    らなるものであって、前記運転スイッチにより閉じる自
    動排水栓を設けると共に前記報知手段による浴室外リモ
    コンへの警報時に自動排水栓を開く手段を設けたことを
    特徴とする人体検出装置。
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