JP2002332588A - 電鋳による高精度管状部品の製造方法 - Google Patents

電鋳による高精度管状部品の製造方法

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JP2002332588A
JP2002332588A JP2001174810A JP2001174810A JP2002332588A JP 2002332588 A JP2002332588 A JP 2002332588A JP 2001174810 A JP2001174810 A JP 2001174810A JP 2001174810 A JP2001174810 A JP 2001174810A JP 2002332588 A JP2002332588 A JP 2002332588A
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Hitoshi Mikajiri
等 三ケ尻
Shinichi Okamoto
眞一 岡本
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Hikari Tech Co Ltd
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Hikari Tech Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光通信用などの高精度の微細管状部品の電鋳に
よる製造において、一つの電極治具に多数の母型を取り
付けられるようにして、電鋳の生産性を著しく向上させ
ることと、必要により母型を作る際の加工精度を向上す
ることを課題としている。 【解決手段】電鋳法などによって中心に孔の開いた棒を
作り、この棒の孔にピンを当てて機械加工するなどの方
法により管状母型5を製造し、リン青銅製などの通電製
の線7を管状母型5の孔に通して電鋳する手段を採用し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバコネク
タ用スリーブなどの光通信用デバイス部品の管状の高精
度部品を電鋳によって製造する場合の、新規の製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば本発明者が出願している特
願2001−86426号公報には、電鋳によるスリー
ブの製造方法が提案されており、図1示すような形状の
太さの異なるフェルールを接続するためのアダプタ用の
スリーブ1が記載されているが、当該スリーブ1を電鋳
で製造するには、図2に示すような母型2を使用して図
3に示すような構成の電鋳装置で製造するが、図3にお
いて電鋳液3の中に母型2を浸漬し、母型2を陰極、ニ
ッケルなどの金属を陽極4として回転しながら直流電流
を通電して電鋳し、電鋳物13を引き抜いてから機械加
工して製造しているが、次のような問題があった。
【0003】一つの陰極治具に一個の母型2を取り付け
て電鋳する方法であるために電鋳における生産性が著し
く低いことと、母型の中心の軸ずれにサブミクロンの精
度が要求されるために、中心の孔にピンを当てて磨きで
加工する方法が適性があるけれども、母型2の中心に精
度よく細孔をあける加工に難点のある問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上に鑑み、
一つの電極治具に多数の母型2を取り付けられるように
して、電鋳の生産性を著しく向上させることと、また必
要により母型2の中心の細孔を利用して、母型を作る際
の加工精度を向上することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、電鋳法などによって中心に孔の開いた棒
を使用し、また必要によって図4に示すように、この棒
の孔にピン6を当てて機械加工する方法により管状母型
5を多数個製造し、図5に示すようにリン青銅製などの
通電製の線7を複数個の管状母型5の孔に通して、電鋳
液3中でニッケルなどの金属を陽極4にして、電鋳する
手段を採用した。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態は、例えば光
ファイバコネクタ用スリーブを製造する場合には、図6
に示すような概略の装置で電鋳を実施するが、詳しく説
明すると、図6においては、電鋳液3、陽極4、陰極治
具8、空気撹拌ノズル9、バネ10、陰極11、線7、
管状母型5で構成されている。
【0007】加温したスルファミン酸ニッケルなどを主
成分とする電鋳液3の中に円筒形のチタンバスケットに
ニッケル球を入れた陽極4を保持治具8を中心にして四
隅に配した構成とし、複数個の管状母型5の孔にリン青
銅製などの通電製の線7を通して、バネ7で線7を張っ
た状態に固定した陰極11のある保持治具8を中心にセ
ットして、エア撹拌ノズル9からエアを少量吹き出して
撹拌しながら直流電流を流して電鋳を実施する。
【0008】電鋳液3は、目的とする電鋳金属の材質
で、それぞれ異なっているが、例えばニッケル又はその
合金、鉄又はその合金、銅又はその合金、コバルト又は
その合金、タングステン合金、微粒子分散金属などの電
鋳金属が採用可能であり、スルファミン酸ニツケル、塩
化ニッケル、硫酸ニッケル、スルファミン酸第一鉄、ホ
ウフッ化第一鉄、ピロリン酸胴、硫酸銅、ホウフッ化
銅、ケイフッ化銅、チタンフッ化銅、アルカノールスル
フォン酸銅、硫酸コバルト、タングステン酸ナトリウム
などの水溶液を主成分とする水溶液、又は、これらの液
に炭化ケイ素、炭化タングステン、炭化ホウ素、酸化ジ
ルコニウム、チッ化ケイ素、アルミナ、ダイヤモンドな
どの微粉末やカーボンファイバーなどの短繊維や各種の
ウィスカースなどをを分散させた液が使用される。
【0009】これらのうち特にスルファミン酸ニッケル
を主成分とする浴が、電鋳のやり易さ、硬度などの物性
の多様性、化学的安定性、溶接の容易性などの面で適し
ており、硬化剤を添加して硬度をビッカース硬度で50
0程度まで高くして弾性を向上したものが望ましく、ま
た短繊維やウィスカースを分散させたものを使用するこ
とにより弾性を更に向上することも可能であり、また前
記した本発明者が既に特願平10−375372号、特
願2000−41991号など多数出願している電鋳法
によって製造したニッケル製のフェルールの場合には、
同様の組成で硬度を合わせたスリーブを使用することが
望ましい。
【0010】そして、電鋳液は、濾過精度0.1〜5μ
m程度のフィルターで高速濾過し、また加温して±3℃
程度の適性温度範囲に温度コントロールし、また時々、
活性炭処理をして有機不純物を除去することなどにより
電鋳液の健浴を保つことが望ましい。
【0011】陽極4は、目的とする電鋳金属により異な
っており、ニッケル、鉄、銅、コバルトなどから選定さ
れ、板状、球状、ペレット状のものを適宜使用し、球状
のものを使用する場合は、チタン製のバスケットに入
れ、ポリエステル製の布袋で覆って使用すればよい。
【0012】撹拌は空気、プロペラ、超音波、超振動、
液流などの撹拌が採用できるが、保持治具の公転及び自
転の速度を速くすることと、ピット防止剤の添加により
撹拌を省略することも可能である。
【0013】上記のような装置で電鋳を実施することに
なるが、電鋳は、直流電流を4〜10A/dm程度の
電流密度で2〜4時間程実施し、厚さ0.2〜0.3m
mまで成長させるが、400mm程度の長さで数十個の
管状母型5を一台の陰極治具8にセットして製造した
後、電鋳槽から取り出して水洗してから乾燥した後、電
鋳物13を管状母型5から引き抜き、或いは押し出して
から機械加工によって仕上げて完成品にする。
【0014】管状母型5の製造においては、通電製のS
US,リン青銅などの0.3〜0.5mmφ程度の線を
母型にして、前記と同様のニッケルなどの電鋳を実施し
てから線を引き抜いた棒を、図4に示すような機械加工
によって製造すればよい。
【0015】また、0.3〜0.5mmφ程度の孔の開
いたSUSなどの鉄合金、銅合金などの管を使用して、
電解脱脂、酸処理、ストライクメッキなどの付着性向上
処理をしてから、電鋳して下地の金属管と上の電鋳金属
の付着性を良好にした電鋳を実施して所定の太さにし
て、前記同様の機械加工をして製造する方法を採用して
もよく、この方法の方が中心の線を引き抜く手間が省け
ることから望ましい方法であり、また場合によっては、
電鋳していない通常の市販されている金属管を使用して
管状母型5を製造する方法であってもよい。
【0016】本発明に係る電鋳装置の他の実施形態は、
前記した図6に示すような回転しない固定の電鋳でもよ
いが、本発明者が既に特許出願している特願2000−
41991号、特願2000−104113号公報に記
載されている、回転電鋳を実施することにより、均一な
厚みの電鋳が可能となり品質が向上するなどの効果があ
る。
【0017】
【発明の効果】本発明の方法によれば、通電性の線を管
状母型5の孔に通すことにより、一つの陰極治具8に多
数の管状母型5を取り付けて電鋳する構成にしたので、
電鋳の生産性が著しく向上し、また必要によって中心の
細孔を利用して電鋳用母型を作れるようにしたので加工
精度を著しく向上することが可能となり生産性と品質を
著しく向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の必要とされるスリーブの断面図と側面図
である。
【図2】従来法に係る図1に示すスリーブ製造用の母型
の側面図である。
【図3】従来法に係る電鋳方法の一実施例を示す構成図
である。
【図4】本発明に係る母型の一実施例の製造時の状態を
示す断面図である。
【図5】本発明に係るスリーブを製造する際の複数個を
同時に電鋳する時の状態を示す側拡大断面図である。
【図6】本発明に係る電鋳時の電鋳装置の一実施例を示
す構成図である。
【符号の説明】
1 スリーブ 2 母型 3 電鋳液 4 陽極 5 管状母型 6 ピン 7 線 8 陰極治
具 9 空気撹拌ノズル 10 バネ 11 陰極 12 孔 13 電鋳物

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中心に孔12の開いている管状母型5を多
    数個用意し、複数個の管状母型5の孔12に通電性の線
    7を通して、当該線7を張った状態でセットした陰極治
    具8を陰極とし、金属を陽極として、電解液中で直流電
    流を通して任意の厚さに電鋳することを特徴とする高精
    度管状部品の製造方法。
  2. 【請求項2】導電性の線材を母型に使用して、電鋳して
    棒状にした後、当該線材を除去した金属管を使用して、
    管状母型5を製造することを特徴とする請求項1記載の
    方法。
  3. 【請求項3】導電性の管を母型に使用して、付着性の良
    好な電鋳をした後、できた金属管を使用して、管状母型
    5を製造することを特徴とする請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】導電性の金属管を使用して、管状母型5を
    製造することを特徴とする請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】光ファイバコネクタ用のスリーブほかの光
    デバイス用部品を製造することを特徴とする請求項1、
    2、3、4記載の方法。
  6. 【請求項6】光ファイバコネクタ用スリーブにおいて、
    太さの異なるフェルールの接続アダプタ用のスリーブを
    製造することを特徴とする請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】陽極4と陰極治具8の管状母型5との間隔
    を同程度とし、陰極治具8を回転して電鋳することを特
    徴とする請求項1、2、3、4、5、6記載の方法。
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