JP2002330991A - 関節部位固定用粘着テープ及びその使用方法 - Google Patents

関節部位固定用粘着テープ及びその使用方法

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Abstract

(57)【要約】 【目的】関節部を固定して、痛みを良好に低減すること
のできる粘着テープに関して、装着時に関節の内側部位
に違和感が少なく、また自然発汗による皮膚刺激を防
ぎ、さらに装着も簡便に行える関節部位固定用粘着テー
プを提供する。 【構成】長辺と短辺からなる形状で、粘着テープの一部
に装着時には関節の内側部位にあたるように非粘着部が
設けられており、さらに短辺側から非粘着部近辺に及ぶ
切れ目が施された関節部位固定用粘着テープである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は関節部位固定用粘着
テープ及びその使用方法に関し、詳しくは関節部位に貼
付して固定することにより、加齢や運動などによって生
じる関節部の痛みを軽減することのできる関節部位固定
用粘着テープ及びその使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から膝や肘、手首などの関節部に発
生する痛みに多くの人が悩まされてきた。関節部は人間
の動作に深く関与しているため、この部位に痛みが生じ
ると、日常の動作が困難になることが多い。特に膝関節
は歩行障害を招いて寝たきりになるなど、肉体的ばかり
でなく精神的にも深刻な問題が発生する。このような関
節部に発生する痛みの原因は多くあるが、その一つに関
節軟骨の変形と磨耗が挙げられる。関節軟骨の変形と磨
耗の進行に関与するのは、加齢による関節部周囲の筋力
の低下、過使用、肥満などで、これらは特に体重の負荷
の大きい膝関節に影響する。前記したように、膝関節の
痛みは深刻な問題であるが、近年の高齢化社会、健康志
向による過度の運動、食生活の変化による肥満人の増加
という状況から明らかなように、膝関節に痛みを有する
人口は増加する傾向にある。そのため、関節部に生じる
痛みへの対策が強く要求されてきており、現在もその治
療方法について、様々な検討がされている。
【0003】このような関節部の痛みを軽減する方法と
しては、痛み止め、筋弛緩剤などの飲み薬や局所注射等
による薬物治療、レーザーや干渉波やマイクロウェーブ
などによって消炎鎮痛させる理学療法、また、骨きり術
や人工関節全置換術などの手術治療など、様々な方法が
挙げられるが、その一つに関節部を固定して痛みを軽減
する方法も知られている。この関節部を固定する方法
は、薬局などで手軽に入手できる専用の粘着テープが用
いられるため、前記したような薬物治療や通院、手術等
の他の方法よりも、比較的安価にしかも手軽に関節部の
痛みを軽減する有効な手段である。(以下、粘着テープ
を用いて関節部を固定する方法をテーピングと定義す
る。)しかし、ほとんどの人はテーピングに関する専門
の知識を持ち合わせておらず、たとえ専門書などで知識
を得たとしても技術の習得が困難であるので、専門のト
レーナーにテーピングをしてもらうために整骨院などに
通ったりしているのが現状である。しかし、わざわざ整
骨院などに通うのは時間も手間がかかり、関節部を痛め
た人にとっては大変面倒である。
【0004】また、テーピングができたとしても、一般
に市販されているテーピング用粘着テープは、全面に粘
着加工が施されているため、刺激に敏感な関節の内側部
位に違和感があり、常に不快感を伴う。さらに、自然発
汗の多い関節の内側部位に粘着剤層が密着しているた
め、この部位の皮膚表面が蒸れて、皮膚刺激が発生する
などの問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の粘着シートにお
ける上記問題に鑑みて、本発明はテーピングの専門知識
を有しない人にとっても操作が簡便であり、しかも粘着
テープを貼付した時、関節の内側部位に違和感がなく、
また蒸れ等による皮膚刺激を著しく低減させることので
きる関節部位固定用粘着テープ及びその使用方法を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは上
記目的を達成するために鋭意検討を重ねた結果、粘着テ
ープの特定位置にあらかじめ切れ目を入れることによっ
て、専門知識を有しない人であっても容易にテーピング
用粘着テープを装着することができ、さらに、関節の内
側部位にあたる個所に非粘着部を設けることによって、
粘着テープ貼付後の屈伸運動などに伴う違和感や、自然
発汗による蒸れを良好に低減できることを見い出し、本
発明を完成するに至った。
【0007】即ち、本発明は長辺と短辺からなる形状
で、片面に粘着剤層を有し、該粘着剤層側の一部に非粘
着部が設けられ、短辺側から非粘着部近辺に及ぶ切れ目
が施されたことを特徴とする粘着テープであって、片面
に粘着剤層を形成した1つの支持体から成るか、または
片面に粘着剤層を形成した2つの支持体を繋いだ関節部
位固定用粘着テープを提供するものである。
【0008】さらに本発明は、上記関節部固定用粘着テ
ープの非粘着部を、関節の内側部位にあてると共に、短
辺からの切れ目によって分断された粘着テープ端部を、
関節の外側部位周囲に巻着貼付して関節部位を固定する
関節部固定用粘着テープの使用方法を提供するものであ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】
【0010】本発明の粘着テープについて、図面を用い
て詳細に説明する。図1は2つの支持体を非粘着性部材
で繋いだ本発明の粘着テープの斜視図である。図2は、
1つの支持体から成り、非粘着部が粘着剤層に非粘着性
部材を被覆させたことにより形成されている本発明の粘
着テープの斜視図である。図3は1つの支持体から成
り、非粘着部が粘着剤層を形成していないことで形成さ
れている本発明の粘着テープの斜視図である。また、各
図における符号は、1は粘着剤層、2は支持体、3は短
辺側から施された切れ目、4、4'は非粘着性部材によ
って形成された非粘着部、4''は粘着剤層が形成されて
いないことによって形成されている非粘着部、5、
5'、および5''は支持体上に粘着剤層が形成されたも
のを示している。
【0011】本発明の関節部位固定用粘着テープ形状
は、関節部に巻着できるように、長辺と短辺からなるも
のである。なお、ここでいう粘着テープの形状とは、図
1のような支持体が2つの場合には、2つの支持体を非
粘着性部で繋いだ全体の形状である。このような粘着テ
ープの形状は、前記したように関節部に巻着できるもの
であればよいが、具体的には図1〜3で図示した矩形状
が好ましい。
【0012】また、本発明の粘着テープには、短辺側か
ら非粘着部近辺に及ぶ切れ目が施されている。この切れ
目は、今まで困難であった粘着テープの関節部への貼付
を容易にし、テーピングを簡便にする効果を付与するも
のである。切れ目の数や施す場所などは、誰でも簡単に
テーピングできるように、短辺側から非粘着部近辺に及
ぶ切れ目が施されたものであれば特に限定はないが、図
1〜3に図示したように、短辺中央部から1本ずつ非粘
着部近辺まで施されたものが好ましい。
【0013】本発明の粘着テープの粘着剤層側に設けら
れた非粘着部は、関節の内側部位にあたるように貼付す
る。そのため、本発明の粘着テープ装着時には、皮膚が
敏感で自然発汗の多い関節の内側部位にも粘着剤層が密
着しないので、この部位の違和感が軽減でき、同時に蒸
れによる皮膚刺激を防止することができる。さらに、こ
の非粘着部は貼付する位置の目安にもなり、テーピング
の知識のない人でも容易にテーピングができるのであ
る。
【0014】上記非粘着部の形成様式としては、例え
ば、図1のように支持体が2つの場合、これらの支持体
を非粘着性部材によって繋いだ部位となる。また、支持
体が1つの場合には、非粘着部が図2のように粘着剤層
に非粘着性部材を被覆させた部位であるもの、また、図
3のように粘着剤層が形成されていない部位であるもの
などが例示される。非粘着性部材の素材としては、具体
的にはポリエステル、レーヨン、ナイロン、ポリプロピ
レン、ポリエチレン、ポリウタレン、綿などからなる不
織布、織布、編布などを用いることができる。また、非
粘着部の形状は図1〜3に図示した矩形状のものに限ら
ず、台形や多角形、また楕円などその他の様々な形であ
ってよい。
【0015】本発明の関節部位固定用粘着テープにおけ
る支持体は、片面に粘着剤層を支持するもので、その適
度な伸張度により関節部を固定し、痛みを軽減する効果
を付与するものである。この支持体は、関節部への追従
性と固定性を付与するために、粘着テープの長手方向へ
の伸張度が30%以上であることが好ましい。また、支
持体の伸張度の上限は110%がよく、さらに関節部の
固定性より40〜80%がより好ましいものである。こ
のような支持体の素材としては、伸縮性を有する天然ゴ
ムシート、合成ゴムシート、縦糸に伸縮糸を用いた縦伸
び布、縦糸および横糸に伸縮糸を用いた伸縮布などを用
いることができるが、テーピング用粘着テープに重要で
ある追従性や固定性などの効果を良好に発揮できるもの
として、上記条件の伸張度を持つ強撚布を使用すること
が好ましい。また、本発明の支持体の厚みに関しては、
使用部位や支持体の特性などによって適宜決定されるも
のであるが、皮膚への追従性を考慮すると50〜400
g/m2が好ましく、さらに使用部位が膝である場合は1
00〜200g/m2がより好ましい。
【0016】一方、上記支持体の片面に形成された粘着
剤層に用いられる粘着剤としては、一般的なテーピング
用の粘着テープの分野などで周知、あるいは実用されて
いる種々のものを本発明においても使用することができ
る。具体的にはアクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、ビニ
ルエーテル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ゲル粘着剤
を用いることができるが、皮膚刺激性などを考慮すると
アクリル系粘着剤もしくはゲル系粘着剤を用いるのが好
ましい。また、粘着剤層の厚みに関しては、支持体の厚
みと同様に、本発明の粘着テープの使用部位や粘着剤な
どによって適宜決定されるものであるが、20〜400
μmが好ましく、使用部位が膝である場合には40〜1
20μmがより好ましい。
【0017】また、粘着剤の塗布形状に関しては、上記
した支持体の片面に条状で複数条設けられ、各条間に通
気路として機能する空間が確保されていれば、直線状、
波状、あるいはその他の形状であってよい。一般的には
条間空間の断面積の経時的な変化が少ない波状が好まし
いが、使用する粘着剤の特性や本発明の粘着テープの使
用部位によって適宜決定してよい。
【0018】本発明の粘着テープは、粘着剤層の表面の
汚染を防ぐために、使用するまで粘着剤層表面をセパレ
ータにて被覆させておくことが好ましい。このセパレー
タは一般的に皮膚へ貼付する粘着テープ及びシートなど
に用いられるものを使用することができる。具体的には
上質紙、グラシン紙、パーチメント紙などの表面に、シ
リコーンなどの剥離性能を有する剥離剤をコーティング
したものや、上質紙にレジンをアンカーコートしたもの
などを使用することができる。
【0019】本発明の粘着テープの使用方法について、
図4〜7で図示したような、使用部位が膝関節の場合を
例示して説明する。図4、5は、本発明の粘着テープの
膝関節への装着方法を示した横面図である。図6は本願
発明の粘着テープ装着した膝関節周辺の前面図である。
図7は本願発明の粘着テープ装着した膝関節周辺の背面
図である。また、各図における符号6は、切れ目によっ
て分断された粘着テープ端部である。
【0020】本発明の粘着テープの使用方法は、まず、
図4のように非粘着部を関節の内側部位(膝関節では背
面部位)にあて、そして切れ目によって分断された粘着
テープの端部を、図5のように関節の外側部位周囲(膝
関節では膝蓋骨周囲)に巻着する。このような装着方法
で関節部の良好な固定性を得られるため、痛みを軽減す
ることができる。以上のように、本願発明の粘着テープ
は、非粘着部と切れ目が施されていることによって、貼
付する適切な位置や方法が明確となっているので、誰で
もテーピングを容易に行えるのである。
【0021】
【実施例】以下に本発明の実施例を示し、さらに具体的
に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
く、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の応
用が可能である。なお、実施例、および比較例は膝関節
に装着するものとする。
【0022】実施例1 実施例1は図1で図示した、2つの支持体を非粘着性部
材で繋いだ本発明の粘着テープである。まず、紙にシリ
コーン処理をした剥離ライナー(坪量70g/m2)上
に、アクリル系粘着剤を乾燥後の厚みが80μmになる
ように塗布、乾燥し、この粘着剤層上に支持体として強
撚布(坪量150g/m2)を貼り合わせ、支持体、粘着
剤層、剥離ライナーの積層体を得た。
【0023】上記積層体に打抜き加工を施し、縦75m
m、横180mmの矩形状で、片方の短辺中央部から長
さ120mmの切れ目を設けた、所謂図1の5で図示さ
れた形状の加工品を得た。この加工品を2つ用意し、切
れ目が施されていない側の短辺同士を向かい合わせ、こ
の辺の端部の剥離ライナーを一旦剥し、粘着層上の繋ぎ
しろが10mmとなるように、縦75mm、横110m
mのポリエステル不織布(坪量40g/m2)で繋ぎ、図
1の形状で縦75mm、横450mmの本発明の粘着テ
ープを得た。
【0024】実施例2 実施例2は図2で図示した、支持体が1つであって、非
粘着部が粘着剤層に非粘着性部材を被覆させたことによ
って形成されている本発明の粘着テープである。上記実
施例1で得られた積層体に打抜き加工を施し、縦75m
m、横450mmの矩形状で、両方の短辺中央部から長
さ120mmの切れ目が施された、所謂図2の5'で図
示された形状の加工品を得た。この加工品の剥離ライナ
ーを一旦剥し、切れ目が設けられていない中央部に、縦
75mm、横110mmのポリエステル不織布(坪量4
0g/m2)を貼り合せ、図2の形状で縦75mm、横4
50mmの本発明の粘着テープを得た。
【0025】実施例3 実施例3は図3で図示した、支持体が1つであって、非
粘着部が粘着剤層が形成されていないことで形成されて
いる本発明の粘着テープである。まず、実施例1と同じ
剥離ライナー上に、アクリル系粘着剤を乾燥後の厚みが
80μmになるように、糊なし幅110mm、糊あり幅
340mmを交互にパターン塗工をした後、乾燥した。
前記パターン塗工を施した粘着剤層上に、支持体として
実施例1と同じ強撚布を貼り合わせ、支持体、粘着剤
層、剥離ライナーの積層体を得た。この積層体に打抜き
加工を施し、図3の形状で、縦75mm、横450mm
の本発明の粘着テープを得た。
【0026】比較例1 実施例1で得られた積層体を、縦の長さが実施例1の半
分である、縦37.5mm、横450mmの矩形状に打
抜き加工を施した。この加工品の剥離ライナーを一旦剥
し、長手方向中央部に縦37.5mm、横110mmの
ポリエステル不織布(坪量は実施例と同様)を貼り合わ
せて、縦37.5mm、横450mmの矩形状で、長手
方向中央部の粘着剤層側に、非粘着部として非粘着性部
材が設けられた粘着テープ2本を比較例1とした。な
お、比較例1の装着方法は、比較例1の非粘着部を膝関
節の内側部位にあて、2本の隙間がない様に巻着するも
のとする。
【0027】比較例2 実施例2のポリエステル不織布を貼り合せる前の加工品
を比較例2とした。
【0028】実施例1〜3、および比較例1〜2を、年
齢層30代以上のボランティア20人の膝関節に貼付
し、下記の基準によって貼付性評価を行った。
【0029】〔膝関節の痛みの軽減効果〕膝関節の痛み
の軽減効果については、テーピングをしない時に比べて
「膝が非常に楽」「膝の痛みが少ない」「膝が軽い感
じ」「変わらない」の4段階で評価し、相当する人数の
結果を表1に記す。上記段階のうち、「膝が非常に楽」
「膝の痛みが少ない」「膝が軽い感じ」を関節部の痛み
の軽減に対して有効とし、有効率を表1に併記した。
【0030】
【表1】
【0031】〔装着感〕装着感については、「非常に快
適」「問題なし」「不快に感じる」「非常に不快」の4
段階で評価し、相当する人数の結果を表2に記す。上記
段階のうち、「非常に快適」「問題なし」を装着感が良
好であるのに有効とし、有効率を表2に併記した。
【0032】
【表2】
【0033】〔操作性〕操作性については、「貼り易
い」「問題なし」「貼り難い」「非常に貼り難い」の4
段階で評価し、相当する人数の結果を表3に記す。上記
段階のうち、「貼り易い」「問題なし」を操作性が良好
であるのに有効であるとし、有効率を表3に併記した。
【0034】
【表3】
【0035】実施例1〜3では、上記の表から明らかな
ように、痛みの低減効果、装着感、操作性共に比較例1
〜2よりも良好な結果が得られたが、それぞれ実施例の
形状によって、その特徴の違いが見られた。まず、実施
例1に関しては、支持体の強撚布が他の実施例に比べて
少量でよく、低コストで生産できるという利点がある。
また、通気性も良好で違和感もなく、膝関節の内側部位
の蒸れを低減させる効果に優れていた。しかし、長時間
の装着で不織布が幾らか伸びてしまうため、関節部の固
定性が低下し、痛みの低減効果が減少する傾向があっ
た。次に、実施例2に関しては、不織布を支持体の粘着
剤層上に施したため、実施例1よりも不織布が直接膝関
節の内側部位に接触し、皮膚に対して柔らかい感触を与
えるので、装着感に特に優れた傾向が見られた。しか
し、他の実施例に比べ、材料費がかさむため、コストが
かかってしまう。実施例3に関しては、構成がシンプル
であるので製造が容易に行えるが、強撚布が直接皮膚と
接触するため、他の実施例よりも、膝関節の内側部位に
違和感を感じる傾向にあった。以上のように、実施例1
は低コスト性と蒸れの低減効果に、実施例2は装着感
に、実施例3は製造性に特に優れているという特徴が見
られた。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明は、今まで困難で
あったテーピング用粘着テープの装着を、特定位置に非
粘着部と切り目を設けることによって簡便にした、関節
部固定用粘着テープおよびその使用方法を提供するもの
である。また、本発明の粘着テープの非粘着部は、装着
の際に貼付する位置を特定できるだけでなく、関節の内
側部位にあてることによって、この部位の違和感や蒸れ
を防ぎ、より快適な装着感を得ることができる。さら
に、支持体に特定の伸張度を有する強撚布を用いること
により、関節部の良好な固定性を得られるため、痛みの
低減の効果にも優れているのである。
【0037】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粘着テープの支持体が、2つの場合の
一実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明の粘着テープの非粘着部が、非粘着性部
材を粘着剤層に被覆させていることによって形成されて
いる一実施例を示す斜視図である。
【図3】本発明の粘着テープの非粘着部が、粘着剤層を
形成していないことによって形成されている一実施例を
示す斜視図である。
【図4】本発明の粘着テープの膝関節への使用方法を示
した膝関節部周囲の横面図である。
【図5】本発明の粘着テープの膝関節への使用方法を示
した膝関節周囲の横面図である。
【図6】本発明の粘着テープの膝関節への使用方法を示
した膝関節周囲の前面図である。
【図7】本発明の粘着テープの膝関節への使用方法を示
した膝関節周囲の背面図である。
【符号の説明】
1 粘着剤層 2 支持体 3 切れ目 4、4'、4'' 非粘着部 5、5' 、5'' 支持体と粘着剤層の積層体 6 切れ目によって分断された端部
フロントページの続き (72)発明者 森川 敬忠 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 Fターム(参考) 4J004 AA05 AA08 AA10 AA11 AB01 CA02 CA03 CB01 CC06 CC08 CE03 DA04 DA05 DB02 FA09

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長辺と短辺からなる形状で、片面に粘着剤
    層を有し、該粘着剤層側の一部に非粘着部が設けられ、
    短辺側から非粘着部近辺に及ぶ切れ目が施されたことを
    特徴とする粘着テープであって、片面に粘着剤層を形成
    した1つの支持体から成るか、または片面に粘着剤層を
    形成した2つの支持体を繋いだ関節部位固定用粘着テー
    プ。
  2. 【請求項2】2つの支持体が非粘着性部材で繋がれてお
    り、非粘着部が非粘着性部材で繋がれた個所である請求
    項1記載の関節部位固定用粘着テープ。
  3. 【請求項3】支持体が1つであって、非延着部が粘着剤
    層に非粘着性部材を被覆させていることによって形成さ
    れているか、または粘着剤層を形成していないことによ
    って形成されている請求項1記載の間接部位固定用粘着
    テープ。
  4. 【請求項4】粘着テープの長手方向への伸張度が30%
    以上である請求項1記載の関節部位固定用粘着テープ。
  5. 【請求項5】支持体が強撚布である請求項1記載の関節
    部位固定用粘着テープ。
  6. 【請求項6】粘着テープが膝関節固定用である請求項1
    記載の関節部位固定用粘着テープ。
  7. 【請求項7】切れ目が短辺中央部から形成されている請
    求項1記載の関節部位固定用粘着テープ。
  8. 【請求項8】請求項1に記載の関節部位固定用粘着テー
    プの非粘着部を、関節の内側部位にあてると共に、短辺
    からの切れ目によって分断された粘着テープ端部を、関
    節の外側部位周囲に巻着貼付して関節部位を固定する関
    節部位固定用粘着テープの使用方法。
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