JP2002330973A - 内視鏡用処置具および内視鏡用処置具の操作部 - Google Patents
内視鏡用処置具および内視鏡用処置具の操作部Info
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Abstract
先端に設けられる少なくとも1つの鉗子部材14で第1
処置手段を形成し、この第1処置手段を体外から操作し
て生体組織を把持する内視鏡用処置具4において、シー
ス2内に高周波ナイフ13を配置し、このシース2の体
外に配置される基端に、鉗子部材14を作動させるため
の第1操作部11と、高周波ナイフ13を作動するため
の第2操作部7とを配置した内視鏡用処置具。
Description
関し、特に経内視鏡的に生体組織を処置する内視鏡用処
置具に関する。
特開昭63−97154号公報に開示されている構成の
ものがある。図25に示すように、この従来の処置具b
は、内視鏡に挿通される細長いシースcと、シースc内
に挿通されて先端から突出する高周波ナイフaとを備
え、シースcの後端には、高周波ナイフaに接続される
操作部が固着される。この処置具bを用いて生体組織を
切開する場合は、次のように行う。まず、処置具bを先
端から体内に挿入し、内視鏡を通じて観察しつつ、操作
部を操作し、高周波ナイフaをシースcの先端から突出
させ、目的の生体組織に突き当てる。この状態でスイッ
チを操作して高周波電流を高周波ナイフaに流し、生体
組織を切開する。切開終了後、操作部を操作し、高周波
ナイフaをシースc内に格納し、処置具bを体内から抜
去して処置を終了する。
−166092号公報に開示されている構成のものがあ
る。図26に示すように、この従来の処置具dは、内視
鏡に挿通されるシースeと、このシースeの先端に固着
される穿刺針gと、この穿刺針gに挿通され、先端部に
組織固定部fを配置した組織固定部操作部とを備え、シ
ースeの後端には、穿刺針gに接続される穿刺針操作部
が固着される。
のように行う。まず、処置具dを先端から体内に挿入
し、内視鏡を通じて観察しつつ、穿刺針操作部を操作
し、穿刺針gを目的の生体組織に穿刺する。この状態
で、組織固定部操作部を操作し、穿刺針gの先端から組
織固定部f突出させる。この組織固定部fは生体組織に
引っかかり、このとき処置具dを手元側に引くことによ
り、生体組織が吊り上げられる。次に、適宜の高周波ナ
イフを体内に挿入し、処置具dによって吊り上げられて
いる生体組織を高周波切開する。切開終了後、処置具d
を体内から抜去して処置を終了する。
7154号公報および特開昭54−166092号公報
に記載の処置具では、生体組織を固定することなく処置
するため、特に目的部位が移動し易い生体組織である場
合には、短時間で処置することが困難なことがある。本
発明は、このような事情に基づいてなされたもので、操
作性に優れた内視鏡用処置具を提供することを目的とす
る。
め、本発明によると、先端を体内に挿入される細長いシ
ースの先端に設けられる少なくとも1つの鉗子部材で第
1処置手段を形成し、この第1処置手段を体外から操作
して生体組織を把持する内視鏡用処置具において、前記
シース内に第2処置手段を配置し、このシースの体外に
配置される基端に、前記第1処置手段を作動させるため
の第1操作部と、第2処置手段を作動するための第2操
作部とを配置した内視鏡用処置具が提供される。
し、近位方向へ摺動する第1方向および遠位方向へ摺動
する第2方向に摺動自在に設けられたスライダとより成
る、内視鏡用処置具の操作部において、スライダに外力
が加わらない状態でスライダの第2方向へ移動を防止す
る係合手段を有し、この係合手段はスライダに第2方向
に位置させる外力が加わった際に係合を解除する解除手
段を有する内視鏡用処置具の操作部が提供される。
内視鏡用処置具を示す。図1に示すように、本実施形態
の内視鏡用処置具4は、先端から内視鏡1の鉗子チャン
ネル56(図9)に挿入可能な挿入部3と、この挿入部
3の基端部にそれぞれ固着された第1操作部11および
第2操作部7とを備える。この内視鏡用処置具4は、内
視鏡1に締結された処置具操作用補助具6を通して、内
視鏡1の鉗子チャンネル56内に挿通される。
は、先端部に第1処理手段である鉗子部材14と、第2
処理手段である高周波ナイフ13とを配置してあり、こ
の高周波ナイフ13を挿通するためのインナーチューブ
15を内側に配置したシース2と、このシース2の先端
に配置されかつインナーチューブ15の先端部を挿通す
る中空の先端カバー17とを備える。この先端カバー1
7に、鉗子部材14の一対の腕部14aが、その中間部
を回動自在に取付けられる。鉗子部材14の各腕部14
aの基端部には、第1操作部11から延びる第1操作ワ
イヤ16が接続され、高周波ナイフ13の基端部には、
第2操作部7から延びる第2操作ワイヤ19が接続され
る。
型の金属製ワイヤ(例えばステンレス製等)を密着巻き
した内外面に凹凸のあるコイルシースで形成し、高分子
樹脂製(例えばポリアミド、高密度/低密度ポリエチレ
ン、ポリエステル、ポリテトラフルオロエチレン、テト
ラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエー
テル共重合体、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオ
ロプロピレン共重合体等)の被覆を施してもよい。この
シース2の先端部と基端部とからこのシース2を圧縮す
る方向に力が作用しても、このシース2が座屈すること
のない構造に形成される。
属製ワイヤ(ステンレスなど)を潰して、ワイヤ断面を
矩形にし、このような断面が矩形のワイヤを密着巻きし
て内外面を凹凸のない曲面状に形成したコイルシースで
も良い。この場合、内面が滑らかな曲面形状に形成され
るため、第1操作ワイヤ16の作動が容易である。ま
た、断面が丸型のワイヤで形成したコイルシースと比較
した場合、同じワイヤ素線径を使用して、内径寸法のよ
り大きなコイルシースを実現できる。これにより第1操
作ワイヤ16の作動は更に容易になる。
脂で形成したチューブシースで形成してもよい。この場
合、シース2の内外面が滑り易いため、内視鏡1の鉗子
チャンネルへの挿脱操作、および、第1操作ワイヤ16
の作動が容易になる。このような高分子樹脂製のシース
2は、その外面にエンボス加工を施してもよく、このエ
ンボス加工により、内視鏡1の鉗子チャンネルの内面と
の接触面積が少なく、摩擦抵抗が小さくなるため、処置
具4の挿脱を容易にすることができる。
層との2重構造に形成し、この間に補強部材を介在ある
いは埋設させた2重チューブシースで形成することもで
きる。この場合、内層及び外層は、上述の高分子樹脂で
形成することができる。これにより、シース2の先端部
と基端部とにシース2を軸方向に沿って圧縮する力が作
用したときにも、補強部材が埋設されていないチューブ
シースに比べて、耐圧縮性に優れ、シース2が座屈する
ことが無い。
ャンネルに挿通可能な外径寸法に形成する。このシース
2の壁厚は、その素材の剛性にしたがって設定し、金属
製シース2の場合にはほぼ0.2〜0.5mm程度に形
成することができる。また、高分子樹脂製シースの場合
には壁厚がほぼ0.3〜0.6mm程度で、補強用部材
を埋設することにより、壁厚を薄くし、シース2の内径
を大きくすることができるという利点がある。
ブ15は、例えば上述の高分子樹脂製のチューブで形成
することができ、この場合には、インナーチューブ15
の内外面が滑り易い滑らかな曲面状に形成されるため、
高周波ナイフ13の挿脱および第2操作ワイヤ19の作
動が容易になる。また、このインナーチューブ15の先
端側の内面には、後述するストッパ18が突き当たる突
起部15aを設けてある。この突起部15aは、インナ
ーチューブ15と一体に形成してもよく、あるいはこれ
とは別部材で形成してもよい。
は、内面にエンボス加工を施してもよく、このようなエ
ンボス加工を施すことにより、内部に挿通する高周波ナ
イフ13および第2操作ワイヤ19との接触面積が小さ
くなり、したがって、このような高周波ナイフ13およ
び第2操作ワイヤ19の操作が容易になる。
ば断面が丸型の金属製ワイヤ(ステンレスなど)を密着
巻きした内外面に凹凸のあるコイル状チューブで形成し
てもよく、この先端部と基端部とにインナーチューブ1
5を圧縮する方向すなわち軸方向の力が作用しても、座
屈することが無い構造に形成される。
面が丸型の金属製ワイヤ(ステンレスなど)を潰して、
ワイヤ断面を矩形にし、このような断面が矩形のワイヤ
を密着巻きして内外面を凹凸のない曲面状に形成したコ
イル状チューブで形成してもよい。この場合、内面が滑
らかな曲面状に形成されるため、内部に挿通される第2
操作ワイヤ19の作動が容易である。また、断面が丸型
のワイヤで形成したコイルチューブと比較して、同じワ
イヤ素線径を使用しても、内径寸法の大きなコイルチュ
ーブを実現できる。これにより第2処置手段である高周
波ナイフ13の挿脱あるいは第2操作ワイヤ19の作動
は更に容易になる。
を内層と外層との2重構造に形成し、この間に補強部材
を介在あるいは埋設させた2重壁チューブで形成するこ
ともできる。この場合、内層及び外層は、上述の高分子
樹脂で形成することができる。これにより、インナーチ
ューブ15の先端部と基端部とにインナーチューブ15
を軸方向に圧縮する力が作用したときにも、補強部材が
埋設されていない2重壁チューブに比べて、耐圧縮性に
優れ、インナーチューブ15が座屈することが無い。
ス2に挿通可能な外径寸法に形成する。このインナーチ
ューブ15の壁厚は、その素材の剛性にしたがって設定
し、金属製インナーチューブの場合にはほぼ0.1〜
0.5mm程度に形成することができる。また、高分子
樹脂製チューブの場合には壁厚がほぼ0.1〜0.6m
m程度で、補強用部材を埋設することにより、壁厚を薄
くし、インナーチューブ15の内径を大きくすることが
できるという利点がある。
は、ストッパ18を介して第2操作ワイヤ19の先端部
に接続される。この高周波ナイフ13は、断面が丸型の
導電性の良い例えば金属製(ステンレスなど)ワイヤか
ら形成され、外径はほぼ0.2〜2.0mmであるのが
好ましい。また、高周波ナイフ13は、導電性の良い例
えば金属でヘラ状形状に形成してもよく、この場合に
は、幅はほぼ0.2mm〜2.0mm、厚さはほぼ0.
3〜2.0mmであるのが好ましい。
を接続するストッパ18は、例えば金属製のパイプ状形
状に形成され、インナーチューブ15に収まる程度の寸
法に形成された外径と、高周波ナイフ13及び第2操作
ワイヤ19を挿通できる程度の寸法に形成された内径と
を有する。
部にストッパ18を配置した断面が丸型の例えば金属製
のワイヤで形成してあり、外径はインナーチューブ15
に収まる程度のほぼ0.2〜2.0mmである。インナ
ーチューブ15内で、この第2操作ワイヤ19を先端側
に向けて摺動させると、この先端に設けられたストッパ
18が、インナーチューブ15の先端部側の内面から突
出する突起部15aと当接する。これにより、この第2
操作ワイヤ19の先端部が突起部15aを越えて先端方
向に摺動するのが規制される。
で被覆しても良く、この場合には、第2操作ワイヤ19
の摺動性を高めることができる。この場合の被覆層の厚
さはほぼ0.05〜0.3mm程度であるのが好まし
い。また、第2操作ワイヤ19は、上述の高分子樹脂製
の薄肉チューブ内に挿通してもよい。この場合にも、第
2操作ワイヤ19の摺動性を高めることができる。この
ような薄肉チューブの厚さは、ほぼ0.05〜0.3m
m程度であるのが好ましい。
17は、中空構造の金属製部品で形成してある。この先
端カバー17の外面は、例えばセラミックコーティング
により、電気的な絶縁処理を施してある。本実施形態で
は、この先端カバー17は、インナーチューブ15が挿
通できる程度の例えばほぼ2.0〜5.0mm程度の内
径寸法に形成され、外径はシース2とほぼ同じ寸法に形
成してある。また、先端カバー17の外面に形成するセ
ラミックコーティングの厚さは、ほぼ0.05〜0.2
mmであるのが好ましい。
脂でコーティングしても良く、この場合のコーティング
層の厚さはほぼ0.05〜0.2mmであるのが好まし
い。このような高分子樹脂でコーティング層を形成した
場合には、良好な滑り性を有し、処置具4の挿脱が容易
になる。更に、先端カバー17は、その全体を上述の高
分子樹脂で形成してもよく、この場合には、絶縁性と生
産性を高めることができる。
両側部に凹部17aを形成してあり、この凹部17aに
鉗子部材14の腕部14aが取付けられる。この鉗子部
材14は、長さはがほぼ3〜30mmの金属製部品とし
て形成してあり、各腕部14aの互いに対向する内面側
には、生体組織の把持に適した凹凸形状を形成してあ
る。また、外面には、例えばほぼ0.05〜0.2mm
の厚さのセラミックコーティング層により、電気的な絶
縁処理を施してある。
で被覆してもよく、この場合には良好な摺動性が得ら
れ、処置具4の挿脱が容易となる。この場合の被覆層の
厚さはほぼ0.05〜0.2mmであるのが好ましい。
更に、鉗子部材14は、上述の高分子樹脂で形成しても
よく、この場合には、絶縁性と生産性を高めることがで
きる。
4aに接続される第1操作ワイヤ16は、断面丸型状の
例えば金属製のワイヤで形成してあり、外径はシース2
に収まる程度のほぼ0.2〜2.0mmに形成してあ
る。また、第1操作ワイヤ16は、上述の高分子樹脂で
被覆してもよく、この場合には、第1操作ワイヤ16の
摺動性を高めることができる。この場合の被覆層の厚さ
はほぼ0.05〜0.3mm程度であるのが好ましい。
また、第1操作ワイヤ16は、上述の高分子樹脂で形成
した薄肉チューブ中に挿通されていても良く、この場合
も摺動性を高めることができる。薄肉チューブの厚さ
は、ほぼ0.05〜0.3mm程度であるのが好まし
い。
操作するための第1操作部11は、シース2の基端部に
取付けられ、ラチェットを刻まれた操作部本体21と、
この操作部本体21の基端部に、この操作部本体21の
軸線を中心として回転自在に取付けられたリング29
と、第1操作ワイヤ16の基端部に連結され、操作部本
体21上を摺動する操作部係合手段12とを備える。こ
の操作部係合手段12は、鉗子部材14に連結された操
作ワイヤ16の基端部に固定され、操作部本体上を摺動
する第1スライダ28と、この第1スライダ28上を摺
動する第2スライダ26とを備え、第1スライダ28に
はコイルばね22と、このコイルばね22でラチェット
に係合する方向に付勢されたラッチ24とが設けられ、
第2スライダ26には、ピン25が設けられ、この第2
スライダ26が第1スライダ28上を先端部の方向に移
動したときに、コイルばね22の付勢力に抗してラッチ
24を移動し、ラチェットとの係合を解除することがで
きる。
脂製の棒状部材から形成してあり、その少なくとも1面
以上にラチェットが刻まれている。また、シース2に近
接した先端部には洗滌用ポート20を形成し、反対側の
基端部にはリング29を回転自在に取り付けるための爪
を配置してある。この操作部本体21の外径は、第1ス
ライダ28に収まる程度の大きさに形成してあり、直径
がほぼ5〜20mmに形成される。
ステンレスあるいは真鍮などの金属製の別部材で形成し
ても良く、この場合には、ラチェットの摩耗を防ぐこと
ができる。
樹脂製のリング状部材で形成してあり、操作部本体21
に回動自由に取付けるための切り欠きを設けてある。
ダ28は、第1操作ワイヤ16の手元側すなわち基端部
を固定した円筒状の部材であり、本実施形態では、上述
の高分子樹脂で形成してある。この操作部本体21の基
端部には、第2スライダ26と当接してこの第2スライ
ダ26の摺動を規制する突起27が設けられている。第
1スライダ28の内径は、操作部本体21が挿通する程
度で、ほぼ5〜20mmに形成され、この外径は、第2
スライダ26に挿通可能な程度に形成され、基端部に形
成した突起27の外径は、第2スライダ26の内径寸法
より大きく形成される。
ッチ24は、ラッチ軸23によって第1スライダ28に
回動可能に取付けられた真鍮あるいはステンレス等の金
属材料製のL字型部材で形成してある。このラッチ24
は、操作部本体21上のラチェットと当接する脚部の面
部に少なくとも1つ以上の係止爪を持ち、コイルばね2
2により、この係止爪がラチェットに係合するように付
勢されている。このコイルばね22は、第1スライダ2
8のラッチ24の他方の脚部に一端を当接させた金属製
のコイルで形成してあり、このコイルの外径は第1スラ
イダ28の装着孔内に挿入できる程度のほぼ3〜10m
mに形成してある。
脂製の弾性部材であってもよい。この場合には、ラッチ
24の脚部を付勢できるものであれば、コイル状形状に
限らず適宜の形状を持つ弾性部材として形成することが
できる。このような弾性部材は、安価に製造することが
ができる。
円筒状形状に形成するのが好ましく、第1スライダ28
上を所定の範囲にわたって軸方向に摺動可能でかつ回転
しないように固定される。この第2スライダ26の内径
は、第1スライダ28が挿入できる程度のほぼ5〜50
mmとすることができる。また、この第2スライダ26
は、ラッチ24と当接する面部にピン25を具備してい
る。
脂により、円筒状外周面の外径がほぼ8〜10mm丸ピ
ン状に形成され、第2スライダ26上のラッチ24に当
接する位置に装着される。このピン25は、上述の金属
で形成してもよく、その場合は摩耗を防ぐことができ
る。
19を操作するための第2操作部7は、シース2の基端
部に固着された第2操作部本体8と、第2操作部本体8
の基端部にこの軸線を中心として回転自在に取付けられ
た第2リング10と、第2操作ワイヤ19に連結されて
第2操作部本体8上を摺動するスライダ9とから構成さ
れる。
樹脂製の棒状部材であり、シース2に近接した先端部に
は洗滌用ポートを持ち、基端部には第2リング10を取
り付けるための爪が付いている。この操作部本体8の外
径はスライダ9に収まる程度であり、直径がほぼ5〜2
0mmである。この第2リング10は、上述の高分子樹
脂製のリング状部材であり、第2操作部本体8と回動自
由に取付けるための切り欠きを設けてある。
は、上述の高分子樹脂から円筒状に形成され、第2操作
部本体8が挿通する程度のほぼ5〜20mmの内径を有
する。
定するための操作補助具6およびこの操作補助具6が取
付けられる内視鏡1の口金部55を示す。図5から図8
に示すように、操作補助具6は、ベース31と、このベ
ース31のスコープ当接面側である先端部に設けられた
内視鏡接続部30と、外周部にOリング37を配置する
溝を形成されてベース31に差し込まれる略円筒状の本
体41と、ビス38でベース31に固着され、この本体
41をベース31内に回動自在に保持するベースカバー
32と、本体41上を摺動し、後述する締結子40が摺
動するテーパ状の内周面を有する回転ハンドル33と、
本体41の基端部に固着されハンドル33の摺動位置を
規制するハンドルストッパ34と、本体41の軸方向孔
内に、例えばこの本体41に固着されて配置されるチュ
ーブ39と、本体41の半径方向孔内に差し込まれ、回
転ハンドル33のテーパ状内周面およびチューブ39の
双方と当接する締結子40と、シース2が挿通されてい
ないときにこの挿通孔を閉じる鉗子栓35とから構成さ
れる。
ベース31の先端部に設けられた嵌合穴部43と、この
嵌合穴部48の内底部に嵌着されたパッキン36と、こ
の嵌合穴部48の周部に形成された摺動ガイドでベース
31上を案内されるスライド部材45とから構成され
る。この嵌合穴部43は、図9に示す口金部55の台座
54から突出する突出部52およびその先端部鍔部52
とを収容し、この鍔部52をパッキン36に当接させて
シールすることができる。また、スライド部材45は、
ベース31に形成された摺動ガイドを挿通するガイド溝
48,49と、これらのガイド溝間に形成された係合孔
部46と大径孔部50とを備える。この係合孔部46
は、口金部55の突出部51を挿通可能でかつ鍔部52
よりも小径に形成され、一方、大径孔部50は、口金部
55の鍔部52を挿通可能な寸法を有しており、図8で
は、ベース31の嵌合穴部43と整合した状態で示す。
これらの大径孔部50と係合孔部46とは互いに連通
し、スライド部材45をガイド溝48,49に沿って移
動することにより、口金部55の突出部51が係合孔部
46と大径孔部50との一方に配置される。
す内視鏡1の口金部55に操作補助具6を装着する際、
嵌合穴部43内のパッキン36に口金部55の鍔部52
を当接し、ベース31の摺動ガイドに沿ってスライド部
材45のガイド溝48,49摺動させつつ移動し、ベー
ス31の嵌合穴部43に小径孔部46を整合させる。こ
れにより、鍔部52がスライド部材45で係止され、操
作補助具6が口金部55に取付けられる。この操作補助
具6は、内視鏡1の外部からベース31の嵌合穴部43
と、口金部55の貫通穴53とを通して鉗子チャンネル
56内に空気が流入するのを防止する。この操作補助具
6を取外す際は、スライド部材45を図8に示す位置に
摺動し、嵌合穴部48に大径孔部50を整合させる。こ
れにより、口金部55の鍔部52との係合を解除するこ
とができる。
上述の高分子樹脂製の円筒形部材で形成することがで
き、ビス38を螺合するネジ孔を持ち、その内径は本体
41を挿入可能なほぼ3〜20mmで、外径はほぼ5〜
40mmである。
持するベースカバー32は、例えば上述の高分子樹脂製
の円筒状部材で形成され、ベース31のネジ孔と整合す
る位置に、上記のビス38を挿通するための孔を持つ。
このベースカバー32は、本体41を挿入可能なほぼ3
〜20mmの内径と、ほぼ5〜40mmの外径とを有す
るのが好ましい。
ネジを形成してあり、例えば上述の金属材料あるいは高
分子材料により、ベースカバー32の肉厚とベース31
の肉厚の合計寸法よりも短い長さに形成される。
ベース31に摺動自在に設けられた上述の高分子樹脂製
の板状部材から形成される。また、本体41は、ベース
31に挿入される上述の高分子樹脂製の円筒状部材で形
成され、その外径はベースに挿入できる程度の3〜20
mmである。この本体41の周方向溝内に圧入されるO
リング37は、例えば上述の高分子樹脂やシリコン樹脂
で作られた弾性部材である。
ンドル33は、上述の高分子樹脂により、本体41が挿
入できる程度の内径を有するリング状に形成され、締結
子40を作動させるために内周面の一部に形成されたテ
ーパ部の長さは、締結子40の外径よりも軸方向長さが
長い。この本体41内に配置されるチューブ39は、例
えば上述の高分子樹脂やシリコンで作られた円筒状弾性
部材として形成され、処置具4が挿通できる程度のほぼ
1.2〜6.0mmの内径を有する。
に挿入されて、回転ハンドル33及びチューブ39と当
接する例えば上述の高分子樹脂製の円筒形部材であり、
回転ハンドル33の内周面に設けられたテーパ状部に沿
って摺動する。締結子40は、図6に示すように、ハン
ドル33のテーパ状部の最も内径の大きい位置に配置さ
れたときに、内側端部が本体41の内周面とほぼ同一面
上に配置され、したがって、チューブ39を押圧しな
い。一方、回転ハンドル33のテーパ状部の最も内径の
小さい位置に配置されたときに、締結子40の内側端部
は、本体41の内周面から内方に突出し、チューブ39
を押圧して弾性変形させることにより、チューブ39の
内側に挿通された処置具4を固定する。この締結子40
の外径は、1〜10mm程度であるのが好ましい。
栓35は、一般的に内視鏡鉗子口に用いられている鉗子
栓と同様に、例えばシリコン、ゴムなどの好適な材料で
作られた部材であってもよい。
処置する際の上述の処置具4の作用を示し、図10は、
生体組織を把持した状態、図11は高周波ナイフを使用
している状態、図12は全層を切開している状態を示
す。
図8に示す処置具操作補助具6に設けられた内視鏡接続
部30を図9に示す内視鏡1の口金部55に当接し、ス
ライド部材45を摺動させて、処置具操作補助具6を内
視鏡1に固定する。このとき、処置具操作補助具6に設
けられた内視鏡接続部30は、スライド部材45の大径
孔部50をベース31の嵌合穴部43と対向配置させて
同軸になるように合わせる。この状態でスライド部材4
5の大径孔部50及びベース31の嵌合穴部43を内視
鏡1の口金部55に被せ、台座54にベース31の先端
部を当接させる。
摺動ガイド42,44とスライド部材45のガイド溝4
8,49との案内方向に沿って摺動させ、スライド部材
45の係合孔部46と嵌合穴部43とを同軸状に位置さ
せる。このとき、口金部55の鍔部52を、ベース31
の嵌合穴部43に挿入した状態で、スライド部材45の
係合孔部46を口金部55の突出部51に圧入する状態
で係合する。これにより処置具操作補助具6の内視鏡接
続部30が、内視鏡1の口金部55に確実に固定され
る。
孔部46が口金部55の突出部51に係合された状態で
は鍔部52は嵌合穴部43内でパッキン36に圧接され
た状態で保持される。このときパッキン36は鍔部52
側からの押圧力を受け、ベース31を押圧するため、外
部から嵌合穴部43と、貫通穴53とを経て鉗子チャン
ネル56への空気流通が遮断される。
4を内視鏡1に挿通し、処置具4の先端部を目的部位の
近傍に位置させ、図4の(A)に示す第1操作部11の
第2スライダ26を前方に押し出す。これにより、第2
スライダ26から突出したピン25が第1スライダ28
に具備されたラッチ24を押し込む。このラッチ24
は、ラッチ軸23を中心として回動し、操作部本体21
に形成されたラチェットから係止爪が外れて、第1スラ
イダ28と操作部本体21との係合が解除され、図4の
(B)に示すように、第2スライダ26は第1スライダ
28と共に、操作部本体21の先端方向へ押し出され
る。第1スライダ28に連結された第1操作ワイヤ16
も押出されることにより、第1操作ワイヤ16の先端部
に接続された鉗子部材14が開く。
は、処置具操作補助具6の回転ハンドル33を引き、こ
の回転ハンドル33のテーパ状内周面で締結子40を内
方に押込み、締結子40の内端に当接したチューブ39
を押しつぶすことによって、チューブ39内に挿通され
たシース2を締結する。この状態を図7に示す。この状
態で回転ハンドル33を回転させると、その回転力はチ
ューブ39を介してシース2に伝わり、シース2の先端
に取付けられた鉗子部材14をこのシース2と共に回転
し、鉗子部材14の各腕部14aの方向を目的部位に合
わせることができる。
配置した後、第2スライダ26を引くことにより、この
第2スライダ26に当接する第1スライダ28及び第1
スライダ28に連結された第1操作ワイヤ16が引張ら
れ、第1操作ワイヤ16の先端に接続された鉗子部材1
4の各腕部14aが閉じられ、図10に示すように、鉗
子部材14は目的部位を把持する。このとき第1スライ
ダ28内のコイルばね22で付勢されたラッチ24は、
操作部本体21に具備されたラチェットと係合すること
によって操作部本体21と第1スライダ28とが固定さ
れ、鉗子部材14は生体組織を把持した状態で保持され
る。これにより、第2スライダ26を引く外力が作用し
なくなっても、鉗子部材14は開かない。
8の基端部に設けられた突起27に突き当たった状態で
は、第2スライダ26に具備されたピン25と、第1ス
ライダ28に具備されたラッチ24との間が、ほぼ0.
5mm以上離れている。このため、仮に、第2スライダ
26を摺動しも、ラッチ24が即時にラチェットとの係
合を解除することはなく、また、第2スライダ26に設
けられたピン25とラッチ24とが当接したときに、手
に伝わる操作感とそのときに発生する音とによって、操
作者に注意を促すことができる。
に具備されたスライダ9(図1)を押し出すと、スライ
ダ9に接続された第2操作ワイヤ19が押し出され、第
2操作ワイヤ19先端に接続された高周波ナイフ13が
突出する。このとき、図3に示すように、高周波ナイフ
13の基端に固着されたストッパ18が、インナーチュ
ーブ15の内面に設けられた突起部15aに当接し、高
周波ナイフ13の突出長さを規制する。この状態で、図
13に示すように、高周波ナイフ13で目的部位を切開
し、切開終了後、内視鏡1から処置具4を抜去すること
で処置は終了する。
4に備えられている把持鉗子14にて生体組織の目的部
位を把持して処置することにより、高周波ナイフ13の
目的部位へのアプローチが容易になり、操作性に優れた
処置具が形成される。また、第1操作部11に操作部係
合手段12を備えることによって、操作部11から手を
放しても、鉗子部材14の把持状態を維持することがで
き、操作性が向上する。また、鉗子部材14の把持状態
を解除する場合には、特別のボタン操作は必要なく、第
2スライダ26を先端方向に摺動させるだけで解除でき
るため、極めて操作性に優れた処置具が形成される。更
に、鉗子部材14の回転が必要なときは、処置具操作補
助具6の締結子40でシース2を本体41に締結し、回
転ハンドル33を操作するだけで、確実に鉗子部材14
を回転することができることから、操作性に優れた処置
具が形成される。
を参照して本発明の第2の実施形態について説明する。
なお、以下に説明する種々の実施形態では、第1の実施
形態と同様の構成については同一の符号を付し、その詳
細な説明を省略する。
本実施形態による内視鏡用処置具の先端部を示す。本実
施形態の内視鏡用処置具4は、第1実施形態と同様に、
挿入部3と第1操作部11と第2操作部7とから構成さ
れる。
するシース2と、シース2の先端部に位置し、インナー
チューブ15の先端を挿通する中空の先端カバー17
と、この先端カバー17に一対の腕部14aを回動自在
に固着された鉗子部材14と、この鉗子部材14の基端
部に接続された第1操作ワイヤ16とから構成される。
退自由に挿通され、この穿刺針59基端部には中空構造
の細い管状部材で形成された第2操作ワイヤ19が接続
される。また、先端部に組織固定手段57を具備した縫
合糸58が、穿刺針59に進退自由に挿通される。
結合され、インナーチューブ15内に進退自由に挿通さ
れる、例えばNi−Ti合金やステンレスなどの好適な
金属材料製のパイプ状部材で形成してあり、その先端は
鋭利な角度にカットされている。本実施形態における穿
刺針59は、その外径が、内シースに挿通できる程度の
ほぼ0.5〜3.0mmに形成され、内径は組織固定手
段57が挿通できる程度のほぼ0.3〜2.5mmに形
成してある。
に連結され、この縫合糸58と共に進退自由に穿刺針5
9内に挿通される、例えばステンレスなどの金属材料や
前記の高分子樹脂製の棒状部材で形成してあり、その外
径は穿刺針に挿通できる程度のほぼ0.3〜2.5mm
に形成してある。
に接続され、基端部は第2操作部7(図1)より突出し
て、組織固定手段57とともに進退自由に穿刺針59に
挿通される。この縫合糸58は、例えば絹やナイロン製
の糸状部材で形成してあり、外径は穿刺針に挿通できる
程度のほぼ0.2〜2.0mmである。
処置する際の第2実施形態の処置具4の作用を示し、図
15は鉗子部材14で目的部位を把持している状態、図
16は穿刺針59目的部位に穿刺した状態、図17は組
織固定手段57を生体内に留置する状態、図18は目的
部位を引っ張りながら高周波針状メスで切開している状
態、図19は全層を穿刺して組織固定手段を留置してい
る状態をそれぞれ示す。
施形態と同様に、処置具操作補助具6に設けられた内視
鏡接続部30を内視鏡1に当接し、内視鏡接続部30の
スライド部材45を摺動させて、処置具操作補助具6を
内視鏡1に固定する。なお、本実施形態の処置具4を挿
通する内視鏡1は、鉗子用チャンネルを2つ持つものを
使用するのが好ましい。
1に処置具4を挿通し、この処置具4の先端部を目的部
位の近傍に配置し、第1操作部11の第2スライダ26
を前方に押し出す。これにより、第2スライダ26に設
けられたピン25が、第1スライダ28に具備されたラ
ッチ24を押し込み、ラッチ軸23を中心としてラッチ
24を回動し、操作部本体21に具備された21ラチェ
ットから係止爪を係合解除する。これにより、第2スラ
イダ26は第1スライダ28と共に遠位方向へ押し出さ
れる。第1スライダ28がその先端部に接続した第1操
作ワイヤ16を押し出すことにより、この第1操作ワイ
ヤ16の先端に接続された鉗子部材14を開く。
は、処置具操作補助具6の回転ハンドル33を引くこと
で締結子40を半径方向内方に押し込む。これにより、
締結子40の先端部に当接したチューブ39が押しつぶ
され、このチューブ39内に挿通されたシース2を締結
する。
と、その回転力はチューブ39を介してシース2に伝わ
り、シース2の先端部に取付けられた鉗子部材14をこ
のシース2と共に回転し、鉗子部材14の各腕部14a
の方向を目的部位に合わせることができる。
配置した後、第2スライダ26を引くことにより、この
第2スライダ26に当接する第1スライダ28及び第1
スライダに連結された第1操作ワイヤ16が引張られ、
第1操作ワイヤ16の先端に接続された鉗子部材14の
各腕部14aが閉じられ、図15に示すように、鉗子部
材14は目的部位を把持する。このとき、コイルばね2
2により付勢されたラッチ24が、操作部本体21に具
備された21ラチェットと噛合するため、第2スライダ
26を引く外力が作用しなくなったとしても、鉗子部材
14が開くことはない。
イダ9(図1)を押し出すと、このスライダ9に接続さ
れた第2操作ワイヤ19が押し出され、図16に示すよ
うに、この第2操作ワイヤ19の先端に接続された穿刺
針59が生体内に突出される。
糸58を前に繰り出すことにより、図17に示すよう
に、縫合糸58の先端に接続された組織固定手段57を
生体内に留置することができる。
し、鉗子部材14を開き、目的部位が鉗子部材14から
外れたことを確認したら、第2スライダ26を引き、鉗
子部材14を軽く閉じ、処置具4を引くと、図18に示
すように、所要の生体組織を生体から引くことができ
る。
1のもう一方の鉗子チャンネルから高周波針状メスを挿
通し、目的部位を切開する。切開終了後、内視鏡1から
処置具4を抜去することで処置は終了する。
具4に備えられている把持鉗子14にて生体組織の目的
部位を把持して処置することにより、穿刺針59の目的
部位へのアプローチが容易になり、操作性に優れた処置
具が形成される。
えることによって、この操作部11から手を放しても、
鉗子部材14の把持状態を維持することができ、操作性
が向上する。また、鉗子部材14の把持状態を解除する
場合には、特別のボタン操作を必要とせず、第2スライ
ダ26を先端方向に摺動させるだけで解除できるため、
極めて操作性に優れた処置具が形成される。
は、処置具操作補助具6の締結子40でシース2を本体
41に締結し、回転ハンドル33を操作するだけで、確
実に鉗子部材14を回転操作することができ、操作性に
優れた処置具が形成される。
して本発明の第3の実施形態について説明する。 (構成)図20は、本実施形態による処置具操作補助具
6の全体を示し、図21および図22は、それぞれ処置
具操作補助具6を収縮および伸長させた状態を示す。
は、第1の実施形態とほぼ同様であるが、ベース31に
差し込まれた本体41が、ビス38でベース31に固着
されたベースカバー32により、軸方向に摺動自在でか
つ周方向に回動自在に固着されている。このベースカバ
ー32の長さは、処置中に処置具4を進退させる移動量
と同程度のほぼ20〜300mmであるのが好ましい。
このベースカバー32で保持される本体41の長さは、
ベースカバー32に収まる程度のほぼ20〜300mm
であるのが好ましい。
具6は、回転ハンドル33を回転させるだけでなく、進
退させることによっても、処置具4を操作することがで
きる。
する必要のあるときは、処置具操作補助具6の締結子4
0でシース2を締結し、回転ハンドル33を介して本体
41を回転し、あるいは、回転ハンドル33と共に本体
41をベースカバー32に対して進退操作するだけで、
確実に鉗子部材14の操作が行えることから、操作性が
向上する。
施形態を示す。 (構成)図23は、第2処置手段の挿通用溝を形成した
鉗子部材14の先端部を示す。本実施形態の鉗子部材1
4は、上述の第1実施形態の鉗子部材とほぼ同様である
が、鉗子部材14の各腕部14aの互いに向合う当接面
に、第2処置手段が挿通できる溝が形成されている。本
実施形態では、第2処置手段は、断面円形の高周波ナイ
フ13で形成してあり、鉗子部材14に形成した第2処
置手段の挿通用溝は、この高周波ナイフ13を挿通でき
る程度のほぼ0.2〜3mmの深さに形成してある。
織を処置する場合は、鉗子部材14を閉じた状態で、第
2処置手段である高周波ナイフ13を突出させて、生体
組織の目的部位を処置する。 (効果)本実施形態によれば、鉗子部材14を閉じた状
態でも、例えば高周波ナイフ13である第2処置手段を
突出することができ、操作性が向上する。
施形態を示す。 (構成)本実施形態では、第3の実施例に加えて、処置
具操作補助具6の回転ハンドル33に、内視鏡用処置具
4の操作部11を固定するための操作部固定部60を設
けたものである。
具6に、内視鏡用処置具4の操作部11を固定すること
により、操作部11を通じた操作と補助具6を通じた操
作との双方の操作が互いに近接した位置で行うことがで
きる。 (効果)したがって、本実施形態によれば、補助者との
協調によって処置具4を操作する必要が無くなり、一人
でも迅速かつ確実に処置具4を操作することができ、操
作性が向上する。
れるものではなく、種々の実施形態を適宜に組合せるこ
とが可能なことは明らかであり、更に、少なくとも以下
に示す特徴事項が得られる。 <付記> 1. 体内に挿通される細長いシースと、シース先端に
作動自在に設けられた生体組織を把持する少なくとも1
つの鉗子部材と、鉗子部材を作動させるための作動手段
と、作動手段の基端に設けられた第1操作部よりなる内
視鏡用処置具において、前記シース内に第2処置手段を
有するととももに、第2処置手段を操作する第2操作部
を具備することを特徴とする内視鏡用処置具。図1〜図
4、図13および図14に示す前述の1項の構成による
内視鏡用処置具では、処置手段と同軸状に把持鉗子が具
備されており、把持鉗子で目的とする生体組織を把持し
て固定しつつ処置することができ、目的部位に対して短
時間で処置することができ、手技の簡便化が期待でき
る。 2. 第2処置手段が高周波ナイフであることを特徴と
する前記1項に記載の内視鏡用処置具。 3. 第2処置手段と穿刺針であることを特徴とする前
記1項に記載の内視鏡用処置具。 4. 穿刺針が中空であり、第3処置手段を挿通可能な
ことを特徴とする前記3項に記載の内視鏡用処置具。 5. 第3処置手段が縫合糸であることを特徴とする前
記4項に記載の内視鏡用処置具。 6. 縫合糸の先端に組織固定部材を設けたことを特徴
とする前記5項に記載の内視鏡用処置具。 7. 鉗子部材を閉じた状態で第2処置手段を突出させ
るための空間を鉗子に設けたことを特徴とする前記1〜
6項に記載の内視鏡用処置具。 8. 第2処置手段の突出長を規制するための規制材料
を、先端カバー、シース、インナーチューブの少なくと
も1つに設けたことを特徴とする前記1〜7項に記載の
内視鏡用処置具。 9. 前記シースの先端に中空の先端カバーが固着され
ていることを特徴とする前記1〜8項に記載の内視鏡用
処置具。 10. 前記シース内にインナーチューブを具備するこ
とを特徴とする前記1〜9項に記載の内視鏡用処置具。 11. 前記鉗子部材が、一対の鉗子部材であることを
特徴とする前記1〜10項に記載の内視鏡用処置具。
具の操作用ワイヤを押し引き操作する内視鏡用処置具の
操作部に関するもので、特に操作用ワイヤが接続する操
作用スライド部材を操作部本体の所定の位置に係合する
ためのラチェット機構を備えた内視鏡用処置具の操作部
に関する。一般に、内視鏡用処置具の操作部として、例
えば実開平5−5105号公報に開示されている構成の
ものがある。図27に示すように、この操作部hは、ラ
チェットが刻まれた操作部本体kと、前記操作部本体上
を摺動する第2スライダiと、係止爪を具備した操作ボ
タンjから構成される。次に操作部hを摺動させるとき
の作業について説明する。操作部hを第1方向に操作す
ると、操作ボタンjに具備された前記係止爪と前記ラチ
ェットにより、操作部hは係合状態となる。第1方向と
逆の第2方向へ動かすときは、操作ボタンjを押すこと
により係合状態は解除することにより、操作部hを動か
すことができる。実開平5−5105号公報に記載の構
成では操作部iを前記第2方向へ摺動する場合、解除ボ
タンを押しながら第2スライドを摺動させなければなら
ず、両手を使って作業をしなければならないなど、操作
を煩雑なものにしていた。
視鏡用処置具を提供することを目的とする。この内視鏡
用処置具は、操作部本体及び操作部本体に対し可動自在
に設けられた第2スライダより成る処置具操作部におい
て、スライダに外力が加わらない状態で第2スライダの
第2方向へ移動を防止する係合手段を有し、係合手段は
スライダに第2方向に移動させる外力が加わった際に係
合を解除する解除手段を有することを特徴とする操作
部。図4に示す前述の構成による操作手段を持つ内視鏡
用処置具では、第1方向へ摺動させる際は確実に係合手
段により係合されるにも関わらず、前記第2方向へ前記
第2スライダを摺動する場合、特別な操作の必要無しに
前記第2スライダを摺動すれば、自動的に係合手段が解
除し、第2スライダを第2方向へ摺動でき、特別な作業
も必要なく片手で作業できるなど操作性が向上する。
る第1方向と遠位方向へ摺動する第2方向に操作部本体
に対し摺動自在に設けられたスライダより成る処置具操
作部において、スライダに外力が加わらない状態でスラ
イダの第2方向へ移動を防止する係合手段を有し、係合
手段はスライダに第2方向に位置させる外力が加わった
際に係合を解除する解除手段を有することを特徴とする
操作部。 13. 係合手段が、ラチェットが刻まれた操作部本体
と、スライダ上にラチェットに係合開放自在に固定され
たラット9よりなることを特徴とする前記12項に記載
の処置具操作部。 14. スライダ上に摺動自在に設けられた第2スライ
ダを有し、解除手段が第2スライダ上に設けられたこと
を特徴とする前記12〜13項に記載の処置具操作部。 15. 第2スライダ上にピンを有し、第2スライダが
第2方向へ摺動すると共に前記ピンが前記ラッチを作動
し係合手段を開放し、前記第2スライダと共にスライダ
を作動することを特徴とする前記12〜14項に記載の
処置具操作部。 16. 第2スライダがスライダ上の第1方向の摺動限
界にあるとき、第2スライダに具備されたピンと、前記
スライダに具備されたラッチが、0.5mm以上の離れ
ていることを特徴とする前記12〜15項に記載の処置
具操作部。
操作補助具に関する。一般に、内視鏡用処置具として、
例えば特開平5−31120号公報に開示されている構
成のものがある。図28に示すように、この処置具mは
体内に挿通される細長いシースnと、このシースnの先
端部に開閉自在に設けられた生体組織を把持する鉗子部
材lと、前記シースnの後端側に設けられ操作ワイヤを
介して前記鉗子部材lを開閉操作する操作部oから構成
される。次に前述の構成からなる処置具mを用いて、鉗
子部材lを回転させて位置を合わせて生体組織を把持す
るときの作業について説明する。処置具mを内視鏡に挿
通し、内視鏡観察下で操作部oを回転することにより、
鉗子部材lを回転し、鉗子部材lの位置を生体組織に合
わせる。次に操作部oを操作することにより、鉗子部材
lを開閉し、生体組織を把持する。特開平5−3112
0号公報に示されている構成では、処置具の鉗子部材を
回転させる場合、操作部を回転させても、内視鏡鉗子栓
と操作部の間でシースがねじれてしまい、回転追従性が
悪く、また回転トビも発生し、目的とする角度に回転す
ることが難しく、操作を煩雑なものにしていた。以下の
17〜25項は、操作性を向上させる処置具操作補助具
の提供を目的とする。この処置具操作補助具は、内視鏡
鉗子口に内視鏡用処置具を固定するための補助具であっ
て、処置具を挿通可能な中空管路を有する本体と、本体
に設けられた内視鏡に締結する内視鏡接続部、及び本体
に対し回転可能に設けられた処置具固定手段よりなるこ
とを特徴とする。図6、図7に示す前述の構成による処
置具操作補助具は、前記処置具固定手段により前記操作
補助用ハンドルと内視鏡用処置具を締結し、前記操作補
助用ハンドルを回転することで、シースに発生するねじ
れによる回転ロスを防止し、内視鏡用処置具を操作する
ことができ、操作性が向上する。
固定するための補助具であって、処置具を挿通可能な中
空管路を有する本体と、本体に設けられた内視鏡に締結
する内視鏡接続部、及び本体に対し回転可能に設けられ
た処置具固定手段よりなることを特徴とする処置具操作
補助具。 18. 処置具固定手段が回転リングを有することを特
徴とする、前記17項に記載の処置具操作補助具。 19. 内視鏡接続部が、内視鏡の鉗子口への係合手段
であることを特徴とする、前記17〜18項に記載の処
置具操作補助具。 20. 処置具固定手段が、弾性部材及び弾性部材を変
形させるための押圧部材であることを特徴とする前記1
7〜19項に記載の処置具操作補助具。 21. 弾性部材が中空チューブであることを特徴とす
る前記20項に記載の処置具操作補助具。 22. 押圧部材が本体内部に突没自在なピン部材であ
ることを特徴とする前記20〜21項に記載の処置具操
作補助具。 23. 押圧部材が弾性部材を押圧する第1位置から、
押圧部材が弾性部材より離れた第2位置へ移動させるた
めの、押圧部材に当接するテーパ面を有する作動部材を
本体上に設けたことを特徴とする前記20〜22項に記
載の処置具操作補助具。 24. 回転リングと作動部材を一体に設けたことを特
徴する前記20項に記載の処置具操作補助具。 25. 処置具固定手段が、本体に対して軸方向への移
動を可能にしたことを特徴とする前記17〜24項に記
載の処置具操作補助具。
具の操作部固定具に関する。一般に、内視鏡用処置具と
して、例えば特開平5−31120に開示されている構
成のものがある。図28に示すように、この処置具mは
体内に挿通される細長いシースnと、このシースnの先
端部に開閉自在に設けられた生体組織を把持する鉗子部
材lと、前記シースnの後端側に設けられ操作ワイヤを
介して前記鉗子部材lを開閉操作する操作部oから構成
される。次に前述の構成からなる処置具mを用いて、生
体組織を把持するときの作業について説明する。術者が
処置具mを内視鏡に挿通し、内視鏡観察下で術者が鉗子
部材lの進退を操作、補助者が回転を操作することによ
り、鉗子部材lを目的部位近傍に接近させたのち、補助
者が操作部oを操作することにより、鉗子部材lを開閉
し、生体組織を把持する。特開平5−31120に示さ
れている構成では、処置具を用いる場合は、術者のほか
に補助者が少なくとも1人は付き、スコープの操作、及
び処置具の進退は術者、処置具の開閉などの操作、及び
処置具の回転は補助者が行うのが通例必要がある。また
処置具を使用するときは、往々にして術者と補助者が息
を合わせての共同作業となることが多く、処置具の使用
を煩雑なものとしていた。
スコープの操作とともに、簡便に処置具の進退、回転、
開閉などの操作を行うことができ、手技の簡便化を期待
できるとともに、必ずしも補助者がつきっきりにならな
くてもいいため、施設における人件費の低減につなが
り、手技の低コスト化を目的とする。この操作部固定具
は、内視鏡と内視鏡用処置具の操作部を固定する補助具
であって、内視鏡と補助具本体を係止する内視鏡係止部
と、内視鏡用処置具の操作部を補助具本体に固定する操
作部固定部とを具備することを特徴とする。図26に示
す前述の操作部固定具は、内視鏡用処置具の操作部を操
作部固定具に固定することにより、補助者との協調によ
って処置具を操作する必要が無くなり、操作性が向上す
る。
を固定する補助具であって、内視鏡と補助具本体を係止
する内視鏡係止部と、内視鏡用処置具の操作部を補助具
本体に固定する操作部固定部とを具備することを特徴と
する操作部固定具。 27. 前記17〜25項に記載の処置具操作補助具に
おいて、内視鏡用処置具の操作部を補助具に固定する操
作部固定部を具備することを特徴とする処置具操作補助
具。
鉗子が具備されており、把持鉗子で目的とする生体組織
を把持して固定しつつ処置することができ、目的部位に
対して短時間で処置することができ、手技が簡便化でき
る。
の全体図。
作部係合手段のラッチを係合させた状態の断面図、
(B)はラッチ係合を解除した状態の断面図。
た状態の断面図。
た状態の断面図。
な斜視図。
の口金部の説明図。
た状態の説明図。
ている状態の説明図。
る状態の説明図。
図。
13の処置具の断面図。
部位を把持した状態の説明図。
状態の説明図。
ている状態の説明図。
がら高周波針状メスで切開する状態の説明図。
定手段を留置する状態の説明図。
図。
状態の断面図。
その先端部の側面図、(B)は(A)のB−B線に沿う
断面図。
説明図。
図。
部、7…第2操作部、13…高周波ナイフ、14…鉗子
部材。
Claims (2)
- 【請求項1】 先端を体内に挿入される細長いシースの
先端に設けられる少なくとも1つの鉗子部材で第1処置
手段を形成し、この第1処置手段を体外から操作して生
体組織を把持する内視鏡用処置具において、前記シース
内に第2処置手段を配置し、このシースの体外に配置さ
れる基端に、前記第1処置手段を作動させるための第1
操作部と、第2処置手段を作動するための第2操作部と
を配置したことを特徴とする内視鏡用処置具。 - 【請求項2】 操作部本体と、この操作部本体に対し、
近位方向へ摺動する第1方向および遠位方向へ摺動する
第2方向に摺動自在に設けられたスライダとより成る、
内視鏡用処置具の操作部において、スライダに外力が加
わらない状態でスライダの第2方向へ移動を防止する係
合手段を有し、この係合手段はスライダに第2方向に位
置させる外力が加わった際に係合を解除する解除手段を
有することを特徴とする内視鏡用処置具の操作部。
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