JP2002330647A - 給水装置 - Google Patents

給水装置

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JP2002330647A
JP2002330647A JP2001138775A JP2001138775A JP2002330647A JP 2002330647 A JP2002330647 A JP 2002330647A JP 2001138775 A JP2001138775 A JP 2001138775A JP 2001138775 A JP2001138775 A JP 2001138775A JP 2002330647 A JP2002330647 A JP 2002330647A
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water
water supply
pipe
paddy field
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JP2001138775A
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English (en)
Inventor
Soichi Yamamoto
惣一 山本
Tsuneyoshi Goto
恒義 後藤
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Yamamoto and Co Ltd
Yamamoto Co Ltd
Original Assignee
Yamamoto and Co Ltd
Yamamoto Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 用水路等の水源から水田等の被給水部へ給水
及びこれを停止する場合において、ゴミや異物の悪影響
を受け難く確実に給水及び停止することができ、かつこ
れを簡単な構造で低コストにより実現できる給水装置を
得る。 【解決手段】 給水装置10は、用水路30の水を水田
32へ給水するためのものであり、畦34に設けられた
水路管36には導水管12が接続されている。導水管1
2は、可撓性を有しており、さらに、巻上ロープ20を
介して巻上モータ16に接続されている。導水管12の
出水口14を用水路30の水面よりも下位位置にするこ
とで水田32へ給水でき、しかも、出水口14を用水路
30の水面よりも上位位置にすることで給水停止でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば用水路(開
水路)等の水源から水田等の被給水部へ給水及びこれを
停止するための給水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】水田に給水する場合において、給水量や
給水時間の管理等のみを考慮すると、水源と水田との間
を専用の暗渠または管路で接続し、給水量や給水時間を
最適に管理しながら行うことが好ましいが、このような
専用の暗渠や管路を設けるには膨大な経費を必要とす
る。このため、現実的には、通常の場合、末端開水路と
呼ばれる用水路(一般的な川)を水田の水源として利用
している。
【0003】また、このような用水路を水田の水源とし
て利用するために、用水路と水田との間を給水管(所
謂、パイプ水路)で接続して水田への取水口水路を構成
し、これにより用水路の水を給水管(取水口水路)を介
して水田へ案内し給水している。
【0004】ところで、このような用水路と水田との間
に給水管を設けて給水する場合に、給水管の給水口(水
田側の出口)には、給水量の管理調整(例えば、自動給
水・止水)のために、開閉弁(給水弁)が設けられてい
る。しかしながら、このような開閉弁によって水田への
給水量を管理調整(自動給水・止水)する構成のもので
は、開閉弁(給水弁)の本来の作動性能を確保すること
が困難であった。すなわち、開閉弁(給水弁)には当然
ながら弁座や摺動接合部分があるが、用水路には草木等
の浮遊物や異物が流れており、これらの異物が流入する
と開閉弁の作動が阻害されてしまう。
【0005】また、開閉弁(給水弁)の本来の作動性能
を確保するためには、用水路から給水管(取水口水路)
へ異物(すなわち、用水路に浮遊する草木等の浮遊物)
が流入しないように、例えば、給水管の取水口(用水路
側の入口)にストレーナ等のゴミ除去装置を設ける必要
があるが、ゴミ除去装置に滞留するゴミの除去作業を頻
繁に実施しなければならない。このため、給水作業が極
めて煩雑になり、給水が適切に実施されていない実態が
あった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、用水路等の水源から水田等の被給水部へ給水及び
これを停止する場合において、ゴミや異物の悪影響を受
け難く確実に給水及び停止することができ、かつこれを
簡単な構造で低コストにより実現できる給水装置を得る
ことが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る給
水装置は、水源の水を被給水部へ案内し給水するための
給水装置であって、可撓性を有し前記水源と前記被給水
部とを接続して前記被給水部への取水口水路を構成する
導水管と、前記被給水部の水位を検出する水位検出手段
と、前記導水管の前記被給水部側の出水口が前記水源の
水面よりも下位となる降下位置から前記水源の水面より
も上位となる上昇位置へ前記導水管を持ち上げて保持可
能でかつ前記保持を解除可能な持上げ手段と、を備え、
前記水位検出手段の検出結果に基づいて前記持上げ手段
を作動させて、前記導水管を前記降下位置にすることで
前記水源の水を前記被給水部へ自動給水すると共に前記
導水管を前記上昇位置にすることで前記給水を停止す
る、ことを特徴としている。
【0008】請求項1記載の給水装置では、用水路(開
水路)等の水源と水田等の被給水部とは可撓性を有する
導水管によって接続されている。また、被給水部の水位
は、水位検出手段によって検出される。
【0009】水源の水を被給水部へ給水する際(その必
要がある場合)には、これが水位検出手段によって検出
されると、この水位検出手段の検出結果に基づいて持上
げ手段が作動して導水管の保持が解除され、導水管の被
給水部側の出水口が水源の水面よりも下位となる降下位
置とされる。これにより、水源の水が被給水部へ自動給
水される。
【0010】被給水部への給水が進行し、給水を停止す
る際(その必要がある場合)には、これが水位検出手段
によって検出されると、この水位検出手段の検出結果に
基づいて持上げ手段が作動して、導水管の被給水部側の
出水口が水源の水面よりも上位となる上昇位置に持ち上
げられて保持される。これにより、被給水部への給水が
停止される。
【0011】また、再び水源の水を被給水部へ給水する
際(その必要がある場合)には、これが水位検出手段に
よって検出されると、この水位検出手段の検出結果に基
づいて持上げ手段が作動して導水管の保持が再び解除さ
れ、導水管の被給水部側の出水口が水源の水面よりも下
位となる降下位置とされる。これにより、水源の水が再
び被給水部へ自動給水される。
【0012】ここで、この給水装置では、用水路(開水
路)等の水源と水田等の被給水部とを可撓性を有する導
水管によって接続した構成であり、従来の如く水路を開
閉するための開閉弁を備えていないため、用水路等の水
源に浮遊する草木等の浮遊物や異物の悪影響を受け難
く、確実に給水及び停止することができる。
【0013】またしかも、導水管の上昇位置から降下位
置への移動は、持上げ手段による導水管の保持を解除す
ることにより概ね(主に)導水管の自重(重力)によっ
て行なわれるため、大きな駆動力すなわち大型の駆動源
や多量の電力を必要とすることが無く、さらに回転部分
や摺動部分がないため、極めて簡単な構成で装置を成立
させることができ、耐久性も向上し、しかも省エネにな
る。
【0014】このように、請求項1記載の給水装置で
は、用水路等の水源から水田等の被給水部へ給水及びこ
れを停止する際に、ゴミや異物の悪影響を受け難く確実
に給水及び停止することができ、かつこれを簡単な構造
で低コストにより実現することができる。
【0015】請求項2の発明に係る給水装置は、請求項
1記載の給水装置において、前記持上げ手段は、前記導
水管に接続された巻上ロープと、前記巻上ロープを巻き
上げる巻上モータと、を備える、ことを特徴としてい
る。
【0016】請求項2記載の給水装置では、水源と被給
水部とを接続する可撓性を有する導水管には巻上ロープ
が接続されており、さらに、この巻上ロープは巻上モー
タによって巻き取ることができる。
【0017】これにより、被給水部への給水を停止する
際(その必要がある場合)には、これが水位検出手段に
よって検出されると、この水位検出手段の検出結果に基
づいて巻上モータが作動して巻上ロープが巻き取られ、
導水管の被給水部側の出水口が水源の水面よりも上位と
なる上昇位置に持ち上げられて保持される。これによ
り、被給水部への給水が停止される。
【0018】また、再び水源の水を被給水部へ給水する
際(その必要がある場合)には、これが水位検出手段に
よって検出されると、この水位検出手段の検出結果に基
づいて巻上モータによる巻上ロープの巻き取りが解除さ
れ(導水管の保持が解除され)、導水管の被給水部側の
出水口が水源の水面よりも下位となる降下位置とされ
る。これにより、水源の水が再び被給水部へ自動給水さ
れる。
【0019】このように、導水管の降下位置から上昇位
置への移動の際にのみ巻上モータによって巻上ロープを
巻き取り、導水管の上昇位置から降下位置への移動は、
巻上モータによる巻上ロープの巻き取りを解除すること
により概ね(主に)導水管の自重(重力)によって行な
われるため、大きな駆動力や多量の電力を必要とするこ
とが無く、巻上モータを簡単小型の構造とすることがで
きしかも省エネになる。
【0020】請求項3の発明に係る給水装置は、請求項
1記載の給水装置において、前記持上げ手段は、前記導
水管に係合可能に配置されたエアバックと、前記エアバ
ックに接続され前記エアバックを膨張させるエアポンプ
と、を備える、ことを特徴としている。
【0021】請求項3記載の給水装置では、水源と被給
水部とを接続する可撓性を有する導水管にはエアバック
が係合可能に配置されており、さらに、このエアバック
はエアポンプによって膨張させることができる。
【0022】これにより、被給水部への給水を停止する
際(その必要がある場合)には、これが水位検出手段に
よって検出されると、この水位検出手段の検出結果に基
づいてエアポンプが作動してエアバックが膨張され、導
水管の被給水部側の出水口が水源の水面よりも上位とな
る上昇位置に持ち上げられて保持される。これにより、
被給水部への給水が停止される。
【0023】また、再び水源の水を被給水部へ給水する
際(その必要がある場合)には、これが水位検出手段に
よって検出されると、この水位検出手段の検出結果に基
づいてエアポンプによるエアバックの膨張が解除され
(導水管の保持が解除され)、導水管の被給水部側の出
水口が水源の水面よりも下位となる降下位置とされる。
これにより、水源の水が再び被給水部へ自動給水され
る。
【0024】このように、導水管の降下位置から上昇位
置への移動の際にのみエアポンプによってエアバックを
膨張させ、導水管の上昇位置から降下位置への移動は、
エアポンプによるエアバックの膨張を解除することによ
り概ね(主に)導水管の自重(重力)によって行なわれ
るため、大きな駆動力や多量の電力を必要とすることが
無く、エアポンプを簡単小型の構造とすることができし
かも省エネになる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1には本発明の第1の実施の形
態に係る給水装置10の全体構成が断面図にて示されて
おり、図2にはこの給水装置10の構成が正面図にて示
されている。
【0026】この給水装置10は、水源としての用水路
30(開水路)の水を、被給水部としての水田32へ給
水するためのものである。用水路30と水田32との間
の畦34には、取水口水路を構成する水路管36が設け
られており、さらに、水路管36には、取水口水路を構
成する導水管12の一端部が接続されている。導水管1
2は可撓性を有しており、所謂フレキシブルパイプとさ
れている。この導水管12の他端部は出水口14とされ
ており、水田32まで引き込まれている。すなわち、水
路管36及び導水管12は、用水路30と水田32とを
接続しており、用水路30から水田32への取水口水路
(所謂、パイプ水路)を構成している。さらに、導水管
12はその出水口14が用水路30の水面よりも下位と
なる降下位置と出水口14が用水路30の水面よりも上
位となる上昇位置とを取り得るようになっている。した
がって、導水管12が降下位置(出水口14が用水路3
0の水面よりも下位となる位置)とされた状態では、用
水路30の水を水路管36及び導水管12を介して水田
32へ案内し給水することができる構成である。
【0027】また、導水管12の出水口14(水田32
側の出口)付近には、給水量の管理調整(自動給水・止
水)のために、持上げ手段としての巻上モータ16が配
置されている。この巻上モータ16は、支柱18によっ
て導水管12の出水口14の上方に支持されている。さ
らに、導水管12の出水口14には、巻上ロープ20の
一端が接続されており、さらにこの巻上ロープ20は巻
上モータ16によって巻き上げ(巻き取り)可能となっ
ている。したがって、巻上モータ16が作動することで
巻上ロープ20が巻き上げられると、導水管12を持ち
上げることができ、出水口14が用水路30の水面より
も上位となる上昇位置へ導水管12を持ち上げて保持す
ることができる。さらに、巻上ロープ20の巻取り保持
を解除することで、導水管12が概ねその自重(重力)
によって出水口14が用水路30の水面よりも下位とな
る降下位置へ移動する構成である。
【0028】また、水田32には、その水位を検出する
水位検出手段としての電子水位計22が設けられてい
る。電子水位計22は、巻上モータ16に電気的に接続
されており、水田32の水位が所定水位を超えると巻上
モータ16を作動させて巻上ロープ20を巻き取り、導
水管12を持ち上げて上昇位置に保持するように構成さ
れている。
【0029】次に本第1の実施の形態の作用を説明す
る。
【0030】前述の如く構成されると共に用水路30と
水田32との間に設置された給水装置10では、用水路
30と水田32とは、水路管36及び可撓性を有する導
水管12によって接続されている。この導水管12には
巻上ロープ20が接続されており、さらに、巻上ロープ
20は巻上モータ16によって巻き取ることができる。
また、水田32の水位は、電子水位計22によって検出
される。
【0031】用水路30の水を水田32へ給水する際
(その必要がある場合)には、これが電子水位計22に
よって検出されると、この電子水位計22の検出結果に
基づいて巻上モータ16が作動して巻上ロープ20によ
る導水管12の保持が解除され、導水管12の水田32
側の出水口14が用水路30の水面よりも下位となる降
下位置とされる。これにより、用水路30の水が水田3
2へ自動給水される。
【0032】水田32への給水が進行し、給水を停止す
る際(その必要がある場合)には、これが電子水位計2
2によって検出されると、この電子水位計22の検出結
果に基づいて巻上モータ16が作動して巻上ロープ20
が巻き取られ、導水管12の出水口14が用水路30の
水面よりも上位となる上昇位置に持ち上げられて保持さ
れる。これにより、水田32への給水が停止される。
【0033】また、再び用水路30の水を水田32へ給
水する際(その必要がある場合)には、これが電子水位
計22によって検出されると、この電子水位計22の検
出結果に基づいて巻上モータ16による巻上ロープ20
の巻き取りが解除されて導水管12の保持が再び解除さ
れ、導水管12の出水口14が用水路30の水面よりも
下位となる降下位置とされる。これにより、用水路30
の水が再び水田32へ自動給水される。
【0034】ここで、この給水装置10では、用水路3
0と水田32とを可撓性を有する導水管12によって接
続した構成であり、従来の如く水路を開閉するための開
閉弁を備えていないため、用水路30に浮遊する草木等
の浮遊物や異物の悪影響を受け難く、確実に給水及び停
止することができる。
【0035】またしかも、導水管12の降下位置から上
昇位置への移動の際にのみ巻上モータ16によって巻上
ロープ20を巻き取り、導水管12の上昇位置から降下
位置への移動は、巻上モータ16による導水管12の保
持を解除することにより概ね(主に)導水管12の自重
(重力)によって行なわれるため、大きな駆動力すなわ
ち大型の駆動源や多量の電力を必要とすることが無く、
巻上モータ16を簡単小型の構造とすることができる。
さらに回転部分や摺動部分がないため、極めて簡単な構
成で装置を成立させることができ、しかも省エネにな
る。
【0036】また、前述の如く装置に部品同士が摺動し
合う摺動部分が少ないため、防滴構造にし易くなり、結
果として耐久性も向上する。
【0037】さらに、用水路30の水位(水深)の違い
に容易に対応することができる。すなわち、用水路30
の水位(水深)が変化したり水位(水深)が異なる用水
路30にこの給水装置10を設置する場合には、支柱1
8の高さを変更することで対応することができ、適用の
範囲が拡大する。
【0038】また、導水管12は可撓性を有しているた
め、出水口14の方向に制約を受けることが少なく、設
置場所や設置方向の自由度が拡大し、これによっても適
用の範囲が広がる。
【0039】さらに、可撓性を有する導水管12を巻上
モータ16及び巻上ロープ20によって巻き上げて降下
位置から上昇位置へと移動させる構成であるため、導水
管12の太さの違いに対応し易い、換言すれば、太さの
異なる導水管12であっても容易に適用することができ
る。
【0040】またさらに、前述の如く装置が簡単な構造
であるため、シーズンオフに装置を収納する際にもこれ
を容易に実施することができる。
【0041】このように、本第1の実施の形態に係る給
水装置10では、用水路30から水田32へ給水及びこ
れを停止する際に、ゴミや異物の悪影響を受け難く確実
に給水及び停止することができ、かつこれを簡単な構造
で低コストにより実現することができる。
【0042】次に、本発明の他の実施の形態を説明す
る。なお、前記第1の実施の形態と基本的に同一の部品
には、前記第1の実施の形態と同一の符号を付与しその
説明を省略する。
【0043】図3には本発明の第2の実施の形態に係る
給水装置40の全体構成が断面図にて示されており、図
4にはこの給水装置40の構成が正面図にて示されてい
る。
【0044】この給水装置40においては、導水管12
の出水口14(水田32側の出口)の直下には、給水量
の管理調整(自動給水・止水)のために、持上げ手段と
してのエアバック42が配置されている。さらにこのエ
アバック42には、パイプ44を介してエアポンプ46
が接続されている。したがって、エアポンプ46が作動
することでエアバック42が膨張して導水管12を持ち
上げることができ、出水口14が用水路30の水面より
も上位となる上昇位置へ導水管12を持ち上げて保持す
ることができる。さらに、エアバック42による保持を
解除することで(内部の空気を抜くことで)、導水管1
2が概ねその自重(重力)によって出水口14が用水路
30の水面よりも下位となる降下位置へ移動する構成で
ある。
【0045】また、エアポンプ46は、水田32に設け
られた電子水位計22に電気的に接続されており、水田
32の水位が所定水位を超えるとエアポンプ46を作動
させてエアバック42を膨張させ、導水管12を持ち上
げて上昇位置に保持するように構成されている。
【0046】他の構成は、前述した給水装置10と同じ
である。
【0047】上記構成の給水装置40においては、用水
路30と水田32とを接続する可撓性を有する導水管1
2にはエアバック42が係合可能に配置されており、さ
らに、このエアバック42はエアポンプ46によって膨
張させることができる。
【0048】これにより、水田32への給水を停止する
際(その必要がある場合)には、これが電子水位計22
によって検出されると、この電子水位計22の検出結果
に基づいてエアポンプ46が作動してエアバック42が
膨張され、導水管12の水田32側の出水口14が用水
路30の水面よりも上位となる上昇位置に持ち上げられ
て保持される。これにより、水田32への給水が停止さ
れる。
【0049】また、再び用水路30の水を水田32へ給
水する際(その必要がある場合)には、これが電子水位
計22によって検出されると、この電子水位計22の検
出結果に基づいてエアポンプ46によるエアバック42
の膨張が解除され(導水管12の保持が解除され)、導
水管12の水田32側の出水口14が用水路30の水面
よりも下位となる降下位置とされる。これにより、用水
路30の水が再び水田32へ自動給水される。
【0050】ここで、この給水装置40においても、用
水路30と水田32とを可撓性を有する導水管12によ
って接続した構成であり、従来の如く水路を開閉するた
めの開閉弁を備えていないため、用水路30に浮遊する
草木等の浮遊物や異物の悪影響を受け難く、確実に給水
及び停止することができる。
【0051】またしかも、導水管12の降下位置から上
昇位置への移動の際にのみエアポンプ46によってエア
バック42を膨張させ、導水管12の上昇位置から降下
位置への移動は、エアポンプ46によるエアバック42
の膨張を解除することにより概ね(主に)導水管12の
自重(重力)によって行なわれるため、大きな駆動力や
多量の電力を必要とすることが無く、エアポンプ46を
簡単小型の構造とすることができる。さらに回転部分や
摺動部分がないため、極めて簡単な構成で装置を成立さ
せることができ、しかも省エネになる。
【0052】また、前述の如く装置に部品同士が摺動し
合う摺動部分が少ないため、防滴構造にし易くなり、結
果として耐久性も向上する。
【0053】このように、本第2の実施の形態に係る給
水装置40においても、前述した第1の実施の形態に係
る給水装置10と同様に、用水路30から水田32へ給
水及びこれを停止する際に、ゴミや異物の悪影響を受け
難く確実に給水及び停止することができ、かつこれを簡
単な構造で低コストにより実現することができる。
【0054】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る給水装置
は、用水路等の水源から水田等の被給水部へ給水及びこ
れを停止する場合において、ゴミや異物の悪影響を受け
難く確実に給水及び停止することができ、かつこれを簡
単な構造で低コストにより実現できるという優れた効果
を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る給水装置の全
体構成を示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る給水装置の構
成を示す正面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る給水装置の全
体構成を示す断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る給水装置の構
成を示す正面図である。
【符号の説明】 10 給水装置 12 導水管(取水口水路) 14 出水口 16 巻上モータ(持上げ手段) 20 巻上ロープ(持上げ手段) 22 電子水位計(水位検出手段) 30 用水路(水源) 32 水田(被給水部) 36 水路管(取水口水路)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水源の水を被給水部へ案内し給水するた
    めの給水装置であって、 可撓性を有し前記水源と前記被給水部とを接続して前記
    被給水部への取水口水路を構成する導水管と、 前記被給水部の水位を検出する水位検出手段と、 前記導水管の前記被給水部側の出水口が前記水源の水面
    よりも下位となる降下位置から前記水源の水面よりも上
    位となる上昇位置へ前記導水管を持ち上げて保持可能で
    かつ前記保持を解除可能な持上げ手段と、 を備え、前記水位検出手段の検出結果に基づいて前記持
    上げ手段を作動させて、前記導水管を前記降下位置にす
    ることで前記水源の水を前記被給水部へ自動給水すると
    共に前記導水管を前記上昇位置にすることで前記給水を
    停止する、 ことを特徴とする給水装置。
  2. 【請求項2】 前記持上げ手段は、前記導水管に接続さ
    れた巻上ロープと、前記巻上ロープを巻き上げる巻上モ
    ータと、を備える、ことを特徴とする請求項1記載の給
    水装置。
  3. 【請求項3】 前記持上げ手段は、前記導水管に係合可
    能に配置されたエアバックと、前記エアバックに接続さ
    れ前記エアバックを膨張させるエアポンプと、を備え
    る、ことを特徴とする請求項1記載の給水装置。
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