JP2002329858A - 固体撮像素子 - Google Patents

固体撮像素子

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JP2002329858A JP2001135100A JP2001135100A JP2002329858A JP 2002329858 A JP2002329858 A JP 2002329858A JP 2001135100 A JP2001135100 A JP 2001135100A JP 2001135100 A JP2001135100 A JP 2001135100A JP 2002329858 A JP2002329858 A JP 2002329858A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CCD転送レジスタの積層構造によって受光
部への入射光が遮られるのを防止する。 【解決手段】 シリコン基板116にフォトセンサ11
3及び垂直転送レジスタ112が設けられ、フォトセン
サ113の上層領域には、絶縁膜を介在することなく、
光伝達層となるシリコン膜122が設けられ、その上面
に受光用絶縁膜となるシリコン酸化膜123が設けられ
ている。垂直転送レジスタ112の上層領域には転送電
極118が設けられ、その上層に遮光膜120が設けら
れている。シリコン膜122によってフォトセンサ11
3の受光表面を転送電極118と同じ位置か、それより
高い位置に持ち上げる構造にすることで、斜め方向から
入射する光を有効に受光部に取り込むことが可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像画素の受光部
に隣接してCCD転送レジスタを設け、このCCD転送
レジスタの上に転送電極と遮光膜を配置した構造を有す
るCCDイメージセンサ等の固体撮像素子に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、インタライン転送方式を用いた
2次元CCDイメージセンサの構成例を示す概略平面図
であり、図4は、図3に示す2次元CCDイメージセン
サを垂直転送方向に直交する方向に切断した内部の積層
構造を示すA−A線断面図である。図3に示すように、
この2次元CCDイメージセンサにおいては、画素領域
11の内側に、それぞれ撮像画素を構成する多数のフォ
トセンサ13をマトリクス状に配置し、各フォトセンサ
13の各列に対応して垂直転送方向に多数の垂直転送レ
ジスタ12を配置している。また、画素領域11の外側
には、各垂直転送レジスタ12と直交する状態で水平転
送レジスタ14が設けられ、この水平転送レジスタ14
の端部に出力部15が設けられている。そして、画素領
域11に受光した光を各フォトセンサ13で信号電荷に
変換し、各フォトセンサ13の信号電荷を各垂直転送レ
ジスタ12に読み出して垂直転送方向に転送する。そし
て、水平転送レジスタ14に読み出した信号電荷を水平
転送方向に転送し、これを出力部15によって電圧信号
に変換し、撮像信号として出力する。
【0003】また、図4において、シリコン基板16に
は、上述したフォトセンサ13及び垂直転送レジスタ1
2が設けられており、この上層にシリコン酸化膜17が
形成されている。そして、シリコン酸化膜17上の各垂
直転送レジスタ12に対応する領域には、ポリシリコン
膜等よりなる転送電極18が設けられており、この転送
電極18に転送パルスを印加することにより、垂直転送
レジスタ12による信号電荷の転送を行なう。また、転
送電極18の上層には、シリコン酸化膜19を介して遮
光膜20が設けられている。この遮光膜20は、例えば
アルミ膜の金属膜よりなり、フォトセンサ13の受光用
開口部13Aを除く領域を覆い、垂直転送レジスタ12
への光の入射を阻止するものである。なお、遮光膜20
の上層には、さらに層間膜21等が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
なCCDイメージセンサは、図4に示すように、フォト
センサ13の受光部(受光用開口部13Aから露出した
シリコン酸化膜17)が垂直転送レジスタ12の転送電
極18や遮光膜20による積層部に囲まれた状態で配置
されている。すなわち、垂直転送レジスタ12の上層の
遮光膜20は、フォトセンサ13の受光部より上方に突
出した位置に配置され、遮光膜20とフォトセンサ13
の受光部との間に段差が形成されているため、フォトセ
ンサ13の受光部は、周囲の遮光膜20に囲まれた凹部
内に配置されることになる。
【0005】したがって、図4に矢印aで示すように、
各フォトセンサ13の受光部に光が入射する場合、その
光の一部は、受光部の周囲の遮光膜20によって遮ら
れ、適正に各フォトセンサ13の受光部に入射できなく
なる。この結果、フォトセンサ13に対する受光効率が
低下し、その結果、感度低下を招くという問題があっ
た。なお、このような現象は、受光面となる半導体ウェ
ーハ表面に入射する光の傾きが、受光部の鉛直方向より
その角度が大きいほど顕著になる。
【0006】本発明は、このような実状に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、CCD転送レ
ジスタの積層構造によって受光部への入射光が遮られる
のを防止することにより、受光効率を改善でき、受光感
度の向上を図ることが可能な固体撮像素子を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、半導体基板に
設けた画素領域内に、それぞれ撮像画素を構成する複数
のフォトセンサを形成するとともに、前記フォトセンサ
に隣接してCCD転送レジスタを設け、前記半導体基板
上のCCD転送レジスタに対応する領域に転送電極及び
遮光膜を積層した構造を有する固体撮像素子において、
前記半導体基板上の前記フォトセンサに対応する領域
に、前記CCD転送レジスタの転送電極及び遮光膜の積
層部による段差を軽減または相殺する膜厚を有し、各撮
像画素に対する入射光を前記フォトセンサの受光面に導
く光伝達層を設けたことを特徴とする。
【0008】本発明の固体撮像素子によれば、半導体基
板上の前記フォトセンサに対応する領域に、CCD転送
レジスタの転送電極及び遮光膜の積層部による段差を軽
減または相殺する膜厚を有する光伝達層を設け、各撮像
画素に対する入射光を光伝達層によってフォトセンサの
受光面に導くようにしたことから、各撮像画素に対する
入射光を遮光膜の頂部に近い高さ位置で光伝達層に入射
し、これをフォトセンサに導くことが可能となる。した
がって、CCD転送レジスタ(転送電極や遮光膜等)の
積層構造によって受光部への入射光が遮られるのを防止
することができ、受光効率を改善でき、受光感度の向上
を図ることが可能である。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態例につ
いて図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施の
形態による固体撮像素子の構成を示す断面図であり、図
3に示した2次元CCDイメージセンサを垂直転送方向
に直交する方向に切断した内部の積層構造を示すA−A
線断面に対応している。なお、2次元CCDイメージセ
ンサの全体構造としては、例えば図3に示すものと共通
であるものとし、説明は省略する。
【0010】図1に示すように、本実施の形態による2
次元CCDイメージセンサにおいては、シリコン基板1
16にフォトセンサ113及び垂直転送レジスタ112
が設けられている。そして、シリコン基板116上にお
いて、フォトセンサ113の上層領域には、絶縁膜を介
在することなく、光伝達層となるシリコン膜122が設
けられ、そのシリコン膜122の上面に受光用絶縁膜と
なるシリコン酸化膜123が設けられている。また、シ
リコン基板116上において、垂直転送レジスタ112
の上層領域には、シリコン酸化膜117、119に包囲
された状態でポリシリコン膜等よりなる転送電極118
が設けられている。この転送電極118に転送パルスを
印加することにより、垂直転送レジスタ112による信
号電荷の転送を行なう。
【0011】また、転送電極118の上層には、シリコ
ン酸化膜119を介して遮光膜120が設けられてい
る。この遮光膜120の縁部は、シリコン酸化膜123
の縁部に上側から重なる状態で形成され、フォトセンサ
113への受光用開口部123Aを形成している。この
遮光膜120は、例えばアルミ膜の金属膜よりなり、フ
ォトセンサ113への受光用開口部123Aを除く領域
を覆い、垂直転送レジスタ112への光の入射を阻止す
るものである。上述した光伝達層となるシリコン膜12
2は、転送電極118及びシリコン酸化膜117、11
9を合計した膜厚とほぼ等しい膜厚を有し、シリコン酸
化膜123は遮光膜120の膜厚とほぼ等しい膜厚を有
している。
【0012】そして、シリコン膜122とシリコン酸化
膜123は、垂直転送レジスタ112用の転送電極11
8(シリコン酸化膜117、119を含む)及び遮光膜
120の積層部の間に形成される凹部を充填する状態で
形成されている。したがって、シリコン膜122とシリ
コン酸化膜123により、垂直転送レジスタ112用の
転送電極118(シリコン酸化膜117、119を含
む)及び遮光膜120の積層部による段差が相殺する状
態で、シリコン酸化膜123と遮光膜120がほぼ並列
な状態で配置されている。なお、遮光膜120及びシリ
コン酸化膜123の上層には、さらに層間膜121等が
設けられている。
【0013】次に、以上のような構造の2次元CCDイ
メージセンサの製造方法について説明する。図2は、図
1に示す2次元CCDイメージセンサの製造工程を時系
列的に示す断面図である。まず、図2(A)では、フォ
トセンサ113及び垂直転送レジスタ112等を形成し
たシリコン基板116の上面に熱酸化等により、シリコ
ン酸化膜(SiO2 )系の絶縁膜117を形成後、その
上層に転送電極118を形成する。この転送電極118
は、例えば不純物ドープしたポリシリコンをCVDやエ
ッチング等により成膜及び加工を行うものとする。さら
に、転送電極加工後、熱酸化もしくはCVD等により、
シリコン酸化膜(SiO2 )系の絶縁膜119を転送電
極118上に形成する。これは、後述する選択的エピタ
キシャル成長で非成長部となるSiO2 系絶縁膜を形成
しておくためである。なお、CCDイメージセンサの機
能等により、転送電極は多層になる構造の場合もある。
【0014】次に、図2(B)に示すように、フォトセ
ンサ113の受光部に位置する絶縁膜117、119の
みをパターニング及びエッチングにより除去し、フォト
センサ113の基板表面を露出させる。次に、この露出
させた部分、つまり、シリコン露出部のみに選択的にエ
ピタキシャル成長する条件でシリコン膜122を成膜す
る。この際、転送電極118の上面やその側面部等に
は、シリコン酸化膜系の絶縁膜117、119が設けら
れているため、シリコンは成長しない。また、ここでエ
ピタキシャル成長させるシリコン膜122の膜厚は、転
送電極118上に形成した絶縁膜119の上面とシリコ
ン膜122の上面とが一致するか、あるいは、絶縁膜1
19の上面よりシリコン膜122の上面の方がやや高く
なる程度になるように成膜する。
【0015】図1に示すように、例えば熱酸化等により
シリコン膜122の表面に絶縁膜123を形成した後、
所望のフォトセンサ特性を得られるようにイオンインプ
ラテーション等により不純物をドーピングする。そし
て、転送電極118上の絶縁膜119上に遮光膜120
をメタル系の成膜、パターニング及びエッチングにより
形成する。これにより、図1に示す2次元CCDイメー
ジセンサを得る。
【0016】以上のような本実施の形態による2次元C
CDイメージセンサでは、光伝達層としてのシリコン膜
122によってフォトセンサ113の受光表面を転送電
極118と同じ位置か、それより高い位置に持ち上げる
構造にすることで、特に、斜め方向から入射する光を有
効に受光部に取り込むことが可能となる。これにより、
CCDイメージセンサにおける光の入射方向依存度が低
減でき、感度を改善することが可能となる。また、CC
Dの微細化に伴い、画素サイズのシュリンクが進む際
に、特に縦方向(水平転送方向)のシュリンクが難しい
ものとなっていた。しかし、本実施の形態による構成に
よって受光部表面を持ち上げる構造により、擬似的に縦
方向のシュリンクと同等の効果を得ることができ、実行
的に受光エリアの拡大が図れるという利点がある。
【0017】なお、本発明は以上のようなインライン転
送方式による2次元CCDイメージセンサに有効である
が、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、例
えば1次元ラインセンサ等のように、他のフォトセンサ
とCCD転送レジスタを有する固体撮像素子に適用する
ことも可能である。また、固体撮像素子を構成する各膜
の材質や製法等に付いても、上述した例に限定されるも
のでなく、種々変形が可能である。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明の固体撮像素
子によれば、半導体基板上の前記フォトセンサに対応す
る領域に、CCD転送レジスタの転送電極及び遮光膜の
積層部による段差を軽減または相殺する膜厚を有する光
伝達層を設け、各撮像画素に対する入射光を光伝達層に
よってフォトセンサの受光面に導くようにしたことか
ら、各撮像画素に対する入射光を遮光膜の頂部に近い高
さ位置で光伝達層に入射し、これをフォトセンサに導く
ことが可能となる。したがって、CCD転送レジスタ
(転送電極や遮光膜等)の積層構造によって受光部への
入射光が遮られるのを防止することができ、受光効率を
改善でき、受光感度の向上を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による2次元CCDイメー
ジセンサを垂直転送方向に直交する方向に切断した内部
の積層構造を示す断面図である。
【図2】図1に示す2次元CCDイメージセンサの製造
工程を時系列的に示す断面図である。
【図3】インタライン転送方式を用いた2次元CCDイ
メージセンサの構成例を示す概略平面図である。
【図4】図3に示す2次元CCDイメージセンサを垂直
転送方向に直交する方向に切断した内部の積層構造を示
すA−A線断面図である。
【符号の説明】
112……垂直転送レジスタ、113……フォトセン
サ、116……シリコン基板、117、119、123
……シリコン酸化膜、118……転送電極、120……
遮光膜、122……シリコン膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4M118 AA01 AB01 BA13 CA03 CA19 CA32 FA06 GA07 GA09 GB03 GB07 GB11 5B047 AA01 BB02 BC01 CB05 5C024 CX41 CY47 CY48 GX03 GX05 GX07 GY01 5C051 AA01 BA02 DA03 DB01 DB05 DB06 DC02 DC07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板に設けた画素領域内に、それ
    ぞれ撮像画素を構成する複数のフォトセンサを形成する
    とともに、前記フォトセンサに隣接してCCD転送レジ
    スタを設け、前記半導体基板上のCCD転送レジスタに
    対応する領域に転送電極及び遮光膜を積層した構造を有
    する固体撮像素子において、 前記半導体基板上の前記フォトセンサに対応する領域
    に、前記CCD転送レジスタの転送電極及び遮光膜の積
    層部による段差を軽減または相殺する膜厚を有し、各撮
    像画素に対する入射光を前記フォトセンサの受光面に導
    く光伝達層を設けた、 ことを特徴とする固体撮像素子。
  2. 【請求項2】 前記光伝達層は、シリコン膜よりなるこ
    とを特徴とする請求項1記載の固体撮像素子。
  3. 【請求項3】 前記光伝達層は、選択的エピタキシャル
    成長によって形成されていることを特徴とする請求項1
    記載の固体撮像素子。
  4. 【請求項4】 前記光伝達層は、前記転送電極及び遮光
    膜の積層部の間に形成される凹部を充填する状態で形成
    されていることを特徴とする請求項1記載の固体撮像素
    子。
  5. 【請求項5】 前記光伝達層の上面に受光用絶縁膜を設
    けたことを特徴とする請求項1記載の固体撮像素子。
  6. 【請求項6】 前記遮光膜の縁部は、前記受光用絶縁膜
    の縁部に上側から重なる状態で形成されていることを特
    徴とする請求項5記載の固体撮像素子。
  7. 【請求項7】 前記光伝達層は、前記転送電極及びその
    転送電極を絶縁するための絶縁膜を合計した膜厚とほぼ
    等しい膜厚を有し、前記受光用絶縁膜は、前記遮光膜の
    膜厚とほぼ等しい膜厚を有していることを特徴とする請
    求項1記載の固体撮像素子。
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