JP3304623B2 - 膜形成方法及び固体撮像素子の製造方法 - Google Patents

膜形成方法及び固体撮像素子の製造方法

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JP3304623B2
JP3304623B2 JP18259894A JP18259894A JP3304623B2 JP 3304623 B2 JP3304623 B2 JP 3304623B2 JP 18259894 A JP18259894 A JP 18259894A JP 18259894 A JP18259894 A JP 18259894A JP 3304623 B2 JP3304623 B2 JP 3304623B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置、固体撮像
素子等の製造に適用される膜形成方法、及びこの膜形成
方法を利用してスミアの低減を図った固体撮像素子の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば1インチ光学系のHD(高品位)
TV用等のCCD固体撮像素子においては、垂直転送レ
ジスタに印加される転送クロックの伝搬遅延の防止を図
るために、シャント配線構造のCCD固体撮像素子が提
案されている。
【0003】図10及び図11は、シャント配線構造を
有するFIT(フレームインターライントランスファ)
型CCD固体撮像素子、特にその撮像部の一例を示す。
このCCD固体撮像素子1は、第1導電形例えばn形の
シリコン基板2上の第1の第2導電形即ちp形のウエル
領域3内に、n形の不純物拡散領域4と、垂直転送レジ
スタ5を構成するn形転送チャネル領域6並びにp形の
チャネルストップ領域7が形成され、上記n形の不純物
拡散領域4上にp形の正電荷蓄積領域8が、n形の転送
チャネル領域6の直下に第2のp形ウエル領域9が夫々
形成されている。
【0004】ここで、n形の不純物拡散領域4とp形ウ
エル領域3とのpn接合jによるフォトダイオードPD
によって受光部(光電変換部)10が構成される。この
受光部10は画素となるもので複数の受光部10がマト
リックス状に配列されている。
【0005】垂直転送レジスタ5を構成する転送チャネ
ル領域6、チャネルストップ領域7及び読み出しゲート
部11上にゲート絶縁膜15を介して第1層及び第2層
の多結晶シリコンからなる複数の転送電極16〔16
A,16B〕が形成され、転送チャネル領域6、ゲート
絶縁膜15及び転送電極16により垂直転送レジスタ5
が構成される。転送電極16は夫々水平方向に延長して
形成され、垂直方向に隣り合う受光部10間の領域で
は、第1層多結晶シリコンの転送電極16Aと第2層多
結晶シリコンの転送電極16Bとが重なって形成され
る。
【0006】さらに、層間絶縁層17を介して各垂直転
送レジスタ5上に垂直方向に延在するように、第1Al
層によるシャント配線層18が形成され、各シャント配
線層18が対応する転送電極16に対しコンタクト部1
9を介して接続される。このシャント配線層18には例
えば4相の転送クロックφV1 〜φV4 が印加される。
この構成では、このAlシャント配線層18がスミア低
減を図るためのAl遮光層を兼用している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した第1Al層を
各垂直転送レジスタ5上の遮光層とシャント配線層18
に兼用したCCD固体撮像素子1では、各垂直方向に隣
り合う受光部10間に入射する光については遮光できな
いため、この垂直方向に隣り合う受光部10間に入射す
る光が垂直転送レジスタ5に漏れ込むことにより、スミ
ア抑圧比を十分に下げることが出来なかった。
【0008】一方、本出願人は先に特願平5−1148
59号において、更にスミアの低減を図ったCCD固体
撮像素子を提案した。
【0009】このCCD固体撮像素子は、マトリックス
状に配列された複数の受光部と、各受光部列毎に配され
た転送電極を有する垂直転送レジスタと、垂直転送レジ
スタ上に転送電極に接続されたシャント配線層を有し、
シャント配線層を覆う層間絶縁層を介して受光部を囲う
ように遮光層を形成し、遮光層の受光部側にはり出すは
り出し部下には層間絶縁層を形成しないように構成され
る。
【0010】即ち、図8に示すように、内部の各領域は
図示せざるも前述の図11と同様の構成を採る半導体基
体21上にゲート絶縁膜22を介して多結晶シリコンに
よる転送電極23〔23A,23B〕を形成し、次い
で、例えばSiO2 による平坦化膜24を形成した後、
転送電極23の所要位置にコンタクトホール24を形成
し、全面にシャント用のAl層を蒸着等で形成したの
ち、選択エッチングによるパターニングでシャントAl
配線層25を形成する。
【0011】次に、全面に例えばSiO2 等による絶縁
膜を被着形成し、選択エッチングによるパターニングに
より、シャントAl配線層25を覆う層間絶縁膜26を
形成する。
【0012】次に、例えばTiON等の反射防止膜27
及び遮光用のAl膜を全面に形成した後、選択エッチン
グによりパターニングして、受光部10を囲い且つ一部
受光部10側にはり出すはり出し部28aを有するAl
遮光層28を形成する。しかる後、全面に絶縁膜による
上層保護膜29を形成してCCD固体撮像素子30を構
成する。
【0013】かかる構成のCCD固体撮像素子30によ
れば、シャントAl配線層25とAl遮光層28との層
間絶縁膜26を受光部10上ではエッチング除去されて
いるので、Al遮光層28のはり出し部28aをより受
光部10の表面に近付けて形成でき、更なるスミアの低
減化が可能になる。
【0014】しかし乍ら、図8のCCD固体撮像素子3
0では、層間絶縁膜26を形成する際の絶縁膜に対する
選択エッチングにおいて、転送電極23の側壁部分に層
間絶縁膜がサイドウォール26aとして残り、実際の出
来上がりは、図9に示す構造となる。即ち、サイドウォ
ール26a上を覆うように反射防止膜27及びAl遮光
層28が形成される。
【0015】この形状では、低スミア化のために、Al
遮光膜28の下に反射防止膜27を敷いた場合、サイド
ウォール26aの部分は反射防止膜27の無効部分L2
となり、はり出し部28aにおける反射防止膜27の有
効部分L1 が短くなってスミア低減効果が弱まってしま
うという問題点があった。
【0016】また、サイドウォール26aを取り去るた
めに、オーバーエッチングで対応しようとすると、受光
部10の表面の膜減りが問題となり、白点による歩留り
の低下が懸念される。
【0017】本発明は、上述の点に鑑み、他に影響を与
えずにサイドウォールを除去し、サイドウォールのない
状態で上層膜の積層形成を可能にした膜形成方法を提供
するものである。
【0018】本発明は、上記膜形成方法を用いて層間絶
縁膜のサイドウォールを除去し低スミア化を可能にした
固体撮像素子の製造方法を提供するものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明に係る膜形成方法
は、図1及び図2に示すように、基板41上に各膜を選
択的に形成するに際し、サイドウォールの発生し易い場
所に予め第1の材料膜45を用いて第1のサイドウォー
ル46aを形成する工程と、第1のサイドウォール46
aを含んで全面に第2の材料膜47を形成する工程と、
第2の材料膜47を第1のサイドウォール46aに隣接
した位置にサイドウォールが残らないように選択エッチ
ングし、この位置以外の所定の位置に第2の材料膜47
を残す工程と、第1のサイドウォール46aを除去した
後、第3の材料膜48を形成する工程とを有する。
【0020】本発明に係る固体撮像素子の製造方法は、
図5〜図7に示すように、複数の受光部10と各受光部
列毎に転送電極53を有した垂直転送レジスタ5を形成
する工程と、第1の絶縁層54を介してシャント配線用
の材料層55′を形成する工程と、サイドウォール5
5′aが残るように材料層55′を選択エッチングして
転送レジスタ5上に転送電極53と接続するシャント配
線層55を形成する工程と、シャント配線層55を含む
全面に第2の絶縁層57を形成する工程と、第2の絶縁
層57をサイドウォール57aが残らないように選択エ
ッチングしてシャント配線層55を覆う層間絶縁層57
を形成する工程と、材料層55′のサイドウォール5
5′aを除去する工程と、受光部10側にはり出すはり
出し部58aを有し、下面に反射防止膜59を有する遮
光層58を形成する工程とを有する。
【0021】
【作用】本発明に係る膜形成方法においては、サイドウ
ォールの発生し易い場所に予め第1の材料膜45による
サイドウォール46aを残すことにより、このサイドウ
ォール46aを含んで全面に形成した第2の材料膜47
を選択エッチング処理する際に、この第2の材料膜47
のエッチング残り、所謂サイドウォール47aが極めて
小さくなる。従って、少ないオーバーエッチングによ
り、他部に影響を与えることなく第2の材料膜47をサ
イドウォール47aが残らないように選択エッチング処
理ができる。即ち、所定の位置のみに第2の材料膜47
のパターンが残るように選択エッチング処理することが
できる。
【0022】そして、第2の材料膜47をサイドウォー
ル47aが残らないように選択エッチング処理した後
に、第1の材料膜45のサイドウォール46aを除去
し、その後、第3の材料膜48を形成することにより、
エッチング残り(所謂サイドウォール)が完全に除去さ
れた状態で第3の材料膜48がきれいに積層形成される
ことになる。
【0023】本発明に係る固体撮像素子の製造方法にお
いては、転送電極53の側壁部分にサイドウォール5
5′aが残るようにシャント配線用の材料層55′を選
択エッチングして転送電極53と接続するシャント配線
層55を形成した後、全面に第2の絶縁層57を形成
し、この第2の絶縁層57を選択エッチングすることに
より、上記サイドウォール55′aの側面に残る第2の
絶縁膜57のエッチング残り(所謂サイドウォール)5
7aは少ない。従って、少ないオーバーエッチングによ
り受光部10上の膜54に悪影響(膜減り)を与えるこ
となく、この第2の絶縁膜57のエッチング残り57a
を除去することができる。
【0024】次いで、材料層のサイドウォール55′a
をウエットエッチング等により除去した後、受光部10
側にはり出すはり出し部58aを有し下面に反射防止膜
59を有する遮光層58を形成することにより、反射防
止膜59は転送電極53の側壁部分より、受光部10側
に沿って形成され、反射防止膜59の有効部分が長くな
り、スミア低減効果が強まる。
【0025】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0026】図1及び図2は、本発明の膜形成方法の基
本的工程図である。図1Aに示すように、基板例えば半
導体基板41上に第1の膜例えば絶縁膜42を介して選
択的に第2の膜例えば第1の電極パターン43を形成
し、この電極パターン43を含む全面に第3の膜例えば
絶縁膜44を介して爾後、ウエットエッチング等損傷の
少ない処理で容易に除去できる材料よりなる第4の膜例
えばAl膜45を形成する。
【0027】次に、図1Bに示すように、Al膜45を
反応性イオンエッチング等のドライエッチングによりA
l膜45をパターニングして例えば電極パターン43上
にAlによる第2の電極パターン46を形成すると共
に、第1の電極パターン43の側壁部分にAlのサイド
ウォール46aを残す。
【0028】次に、図1Cに示すように、全面に第5の
膜例えば絶縁膜47を被着形成する。
【0029】次に、図1Dに示すように、絶縁膜47を
ドライエッチングによりパターニングして第2の電極パ
ターン43を覆う絶縁膜47を残す。この絶縁膜47を
ジャストエッチングした状態では、Alのサイドウォー
ル46aの外側に絶縁膜47のエッチング残り(所謂サ
イドウォール)47aが生ずる。しかし、このサイドウ
ォール47aはAlのサイドウォール46aが形成され
ているために、比較的小さい。
【0030】そこで、この絶縁膜47のパターニングに
際し、図2Eに示すように、サイドウォール47aが残
らないようにオーバーエッチングしてパターニングす
る。このオーバーエッチングは、第1の電極パターン4
6が形成されていない他部の基板上の絶縁膜44上の膜
減りを生じさせることのない程度の少ないオーバーエッ
チングで可能となる。
【0031】次に、図2Fに示すように、Alのサイド
ウォール46aを例えばウエットエッチング等により除
去する。これによって、第1の電極パターン46の側壁
部分にはサイドウォールがない状態となる。次に、図2
Gに示すように、さらに全面に第6の膜48を被着形成
する。
【0032】かかる膜形成方法によれば、第5の膜であ
る例えば絶縁膜47の選択エッチングに際し、絶縁膜4
7のサイドウォール47aの除去のためのオーバーエッ
チング処理を最小限にとどめることができ、選択的に形
成した第2の膜である例えば第1の電極パターン43が
形成されてない基板41上の第2の膜である例えば絶縁
膜44を過度にオーバーエッチングすることがない。即
ち膜減りさせることがない。
【0033】そして、予め残した第4の膜である例えば
Alのサイドウォール46aをウエットエッチング等で
除去した後、第6の膜48を被着形成することにより、
第1の電極パターン43の側壁部分にサイドウォールが
無い状態で第6の膜の形成が可能となる。
【0034】尚、第1の膜42、第2の膜43、第3の
膜44、第4の膜45、第5の膜47及び第6の膜48
は、具体的材料として上例に限らず、他の任意の材料膜
を適用することが可能である。
【0035】次に、本発明に係る固体撮像素子の製造方
法の実施例を説明する。
【0036】図3及び図4は、本発明をFIT型のCC
D固体撮像素子に適用した場合の平面図及びそのB−B
線上の断面図である。
【0037】このCCD固体撮像素子51は、第1導電
型例えばn形のシリコン基板2上の第1の第2導電形即
ちp形のウエル領域3内にn形の不純物拡散領域4と、
垂直転送レジスタ5を構成するn形転送チャネル領域6
並びにp形のチャネルストップ領域7が形成され、上記
n形の不純物拡散領域4上にp形の正電荷蓄積領域8
が、またn形のチャネル領域6の真下に第2のp形ウエ
ル領域9が夫々形成される。
【0038】ここで、n形の不純物拡散領域4とp形ウ
エル領域3とのpn接合jによるフォトダイオードPD
によって受光部(光電変換部)10が構成される。この
受光部10は画素となるもので、複数の受光部10がマ
トリックス状に配列される。
【0039】そして、この各領域が形成された半導体基
体52の垂直転送レジスタ5を構成する転送チャネル領
域6、読み出しゲート部11及びチャネルストップ領域
7上にゲート絶縁膜15を介して第1層目及び第2層目
の多結晶シリコンからなる転送電極53〔53A,53
B〕が形成され、転送チャネル領域6、ゲート絶縁膜1
5及び転送電極53により垂直転送レジスタ5が構成さ
れる。
【0040】この垂直転送レジスタ5は各受光部列の一
側に形成される。各転送電極53は水平方向に帯状に形
成され、垂直転送レジスタ5上では垂直方向に順次配列
されるも、垂直方向に隣り合う受光部10間では第1層
目及び第2層目の多結晶シリコンによる転送電極53A
及び53Bが重なるように形成される。
【0041】そして、例えばSiO2 による絶縁膜(平
坦化膜)54を介して各垂直転送レジスタ5上に沿って
第1のAl層によるシャント用配線層55が形成され、
図3に示すように、各シャント用配線層55がコンタク
ト部56を介して対応する転送電極53に接続される。
各転送電極53には、このシャント用配線層を介して例
えば4相の転送クロックφV1 ,φV2 ,φV3 及びφ
4 が印加される。
【0042】尚、図示せざるも、コンタクト部56にお
いてAlと多結晶シリコンが接触することにより発生す
るポテンシャルシフトを防止するためにシャント用配線
層55下に之に沿うように層間絶縁層を介してバッファ
用多結晶シリコンを形成し、このバッファ用多結晶シリ
コンとシャント用配線層55を第1の位置で接続し、バ
ッファ用多結晶シリコン層と転送電極55とを上記第1
の位置とは異なる第2の位置で接続するようになすこと
もできる。
【0043】このシャント用配線層55上を覆って且つ
受光部10上を除くように例えばプラズマSiN系によ
る層間絶縁層57が形成され、この層間絶縁層57上及
び一部受光部10側の絶縁層上にはり出すように例えば
TiON,TiN等の反射防止膜59及びその上の第2
のAl層からなる遮光層58が形成される。58aは遮
光層58の受光部10側へのはり出し部である。
【0044】尚、遮光層58としては、Alの他、W,
Mo,WSi,MoSi等により形成することも可能で
ある。
【0045】さらに、全面に例えばプラズマSiN系又
はプラズマSiO系等による絶縁保護膜60が被着形成
される。
【0046】このCCD固体撮像素子51によれば、第
1のAl層によるシャント用配線層55上を覆う層間絶
縁層57を介して受光部10を除く垂直転送レジスタ5
上及び垂直方向に隣り合う受光部10間の領域上に第2
のAl層による遮光層58が形成されることにより、垂
直転送レジスタ5及び垂直方向の受光部10間の遮光を
行うことができる。
【0047】しかも、上記層間絶縁層57の受光部10
に対応する部分は選択的に除去され、遮光層58の受光
部10側へのはり出し部58aが下層の薄い絶縁層54
上に形成されるので、遮光がより確実になり、また反射
防止膜57により、はり出し部58a下の絶縁層内に入
射した光の多重反射59が低減し、スミア成分を低減で
きる。
【0048】次に、図5〜図7を用いて本発明による上
記CCD固体撮像素子51の製造方法の実施例を説明す
る。各工程順の図は、図3のB−B線上の断面に対応す
る。また各工程順の図において、半導体基体52は、内
部の各領域は図示せざるも前述の図4と同様の構成を採
る。
【0049】先ず、図5Aに示すように、半導体基体5
2上にゲート絶縁膜15を介して多結晶シリコンによる
転送電極53〔53A,53B〕を形成し、次いで全面
に例えばSiO2 による絶縁膜54を形成し、この絶縁
膜54に対しシャント用配線層の所要の接続部に対応す
る位置にコンタクトホール54aを形成した後、全面に
シャント用配線層となる第1の金属膜、例えばAl,
W、本例ではAl膜55′を被着形成する。
【0050】次に、図5Bに示すように、この第1のA
l膜55′をパターニングし、即ち例えばドライエッチ
ングにより選択的にエッチングして転送電極53上にコ
ンタクトホール54aを介して接続されたシャント用配
線層55を形成すると共に、転送電極53の側壁部分に
Alのサイドウォール55′aを残す。
【0051】次に、図5Cに示すように、垂直転送レジ
スタ5及び受光部10上を含む全面に層間絶縁層57を
被着形成する。
【0052】次に、図6Dに示すように、層間絶縁層5
7を例えばドライエッチングにより選択的にエッチング
し、シャント用配線層55を覆う部分を残し、他の受光
部10上の層間絶縁層57を除去する。層間絶縁層57
をジャストエッチングした状態では、転送電極53の側
壁部分に層間絶縁層57のエッチング残り(所謂サイド
ウォール)57aが生ずる。この層間絶縁層55の選択
エッチングは前述の図9の場合と同じ条件で行うが、本
実施例の場合、転送電極53の側壁部分にAlのサイド
ウォール55′aが形成されているため、層間絶縁層の
エッチング残り57aは、図9に比して少ない。
【0053】そこで、図6Eに示すように、この層間絶
縁層57のパターニングに際し、サイドウォール57a
が残らないようにオーバーエッチングしてパターニング
する。このときのオーバーエッチングは、少ないオーバ
ーエッチングで可能となり、受光部10上の絶縁膜54
に対して膜減り等の悪影響を実質的に与えない。
【0054】次に、図6Fに示すように、ウエットエッ
チングによりAlのサイドウォール55′aを除去す
る。
【0055】次に、図7Gに示すように、全面に例えば
TiON,TiN等の反射防止膜59及び第2のAl膜
を順次被着形成して後、選択エッチングによって受光部
10上のAl膜及び反射防止膜を除去し、下面に反射防
止膜59を有し且つ一部受光部側にはり出したはり出し
部58aを有するAl遮光層58を形成する。
【0056】しかる後、図7Hに示すように、全面に例
えばプラズマSiN系又はプラズマSiO系等による絶
縁保護膜60を形成して、目的のCCD固体撮像素子5
1を得る。
【0057】上述のCCD固体撮像素子51の製造方法
によれば、図5Bの第1のAl膜55′の選択エッチン
グにおいて、転送電極53の側壁部分にAlのサイドウ
ォール55′aを残すことにより、その後の絶縁膜57
の選択エッチングでAlサイドウォール55′aの外側
に残る絶縁膜57のサイドウォール57aは小さくな
る。従って、図6Eの工程でこのサイドウォール57a
を残さないように、オーバーエッチングぎみの選択エッ
チングを行うとき、前述した図9のサイドウォール26
aを除く場合より少ないオーバーエッチングによりサイ
ドウォール57aの除去が可能となる。このように絶縁
膜57のサイドウォール57aを除去するためのオーバ
ーエッチングを最小限にとどめることができるので、受
光部10上の絶縁膜54が膜減りするようなことはな
く、実質的に絶縁膜54に影響を与えない。
【0058】次いで、図6Fの工程でAlサイドウォー
ル55′aを除去することにより、転送電極53の側壁
部分には何らサイドウォールが存在せず、この状態で反
射防止膜59及びAl遮光層58を形成することによ
り、Al遮光層58のはり出し部58a下の反射防止膜
59は無効部分はなく、全て有効部分L3 となる。従っ
て、CCD固体撮像素子の低スミア化が実現可能にな
る。
【0059】尚、上例では、Al遮光層58の下面に反
射防止膜59を形成したが、反射防止膜59を省略した
CCD固体撮像素子の製造にも適用できる。
【0060】また、上例では、FIT型のCCD固体撮
像素子について説明したが、その他、IT(インターラ
イントランスファ)型のCCD固体撮像素子にも適用で
きる。
【0061】
【発明の効果】本発明に係る膜形成方法によれば、サイ
ドウォールの発生しやすい場所でのエッチング残り(所
謂サイドウォール)を他部上の膜に影響を与えずに除去
することができ、且つサイドウォールを無くした状態で
上層膜の形成を可能にする。
【0062】本発明に係る固体撮像素子の製造方法によ
れば、少ないオーバーエッチングにより層間絶縁膜のサ
イドウォールの除去が可能になり、従って、遮光層の受
光部側へのはり出し部下の反射防止膜の有効部分が大き
く取れ、更なるスミア成分の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】A 本発明に係る膜形成方法の工程図である。 B 本発明に係る膜形成方法の工程図である。 C 本発明に係る膜形成方法の工程図である。 D 本発明に係る膜形成方法の工程図である。
【図2】E 本発明に係る膜形成方法の工程図である。 F 本発明に係る膜形成方法の工程図である。 G 本発明に係る膜形成方法の工程図である。
【図3】本発明に係るCCD固体撮像素子の要部の平面
図である。
【図4】図3のB−B線上の断面図である。
【図5】A 本発明に係るCCD固体撮像素子の製造方
法の実施例を示す製造工程図である。 B 本発明に係るCCD固体撮像素子の製造方法の実施
例を示す製造工程図である。 C 本発明に係るCCD固体撮像素子の製造方法の実施
例を示す製造工程図である。
【図6】D 本発明に係るCCD固体撮像素子の製造方
法の実施例を示す製造工程図である。 E 本発明に係るCCD固体撮像素子の製造方法の実施
例を示す製造工程図である。 F 本発明に係るCCD固体撮像素子の製造方法の実施
例を示す製造工程図である。
【図7】G 本発明に係るCCD固体撮像素子の製造方
法の実施例を示す製造工程図である。 H 本発明に係るCCD固体撮像素子の製造方法の実施
例を示す製造工程図である。
【図8】シャント構造を有する固体撮像素子の断面図で
ある。
【図9】図8の固体撮像素子の問題点を示す断面図であ
る。
【図10】従来の固体撮像素子の要部の平面図である。
【図11】図10のA−A線上の断面図である。
【符号の説明】
5 垂直転送レジスタ 10 受光部 11 読み出しゲート部 15 ゲート絶縁膜 51 CCD固体撮像素子 53〔53A,53B〕 転送電極 54 絶縁膜 55 シャント用配線層 55′ Al膜 57 層間絶縁層 55′a,57a サイドウォール 58 Al遮光層 58a はり出し部 59 反射防止膜 60 絶縁保護層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 27/148 G01J 1/02 H01L 21/768 H04N 5/335

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に各膜を選択的に形成するに際
    し、サイドウォールの発生し易い場所に予め第1の材料
    膜を用いて第1のサイドウォールを形成する工程と、前記第1のサイドウォールを含んで全面に第2の材料膜
    を形成する工程と、 前記第2の材料膜を前記第1のサイドウォールに隣接し
    た位置にサイドウォールが残らないように選択エッチン
    グし、該位置以外の所定の位置に前記第2の材料膜を残
    す工程と、 前記第1のサイドウォールを除去した後、第3の材料膜
    を形成する工程とを有することを特徴とする膜形成方
    法。
  2. 【請求項2】 複数の受光部と各受光部列毎に転送電極
    を有した垂直転送レジスタを形成する工程と、 第1の絶縁層を介してシャント配線用の材料層を形成す
    る工程と、 サイドウォールが残るように前記材料層を選択エッチン
    グして前記垂直転送レジスタ上に前記転送電極と接続す
    るシャント配線層を形成する工程と、 前記シャント配線層を含む全面に第2の絶縁層を形成す
    る工程と、 前記第2の絶縁層をサイドウォールが残らないように選
    択エッチングして前記シャント配線層を覆う層間絶縁層
    を形成する工程と、 前記材料層のサイドウォールを除去する工程と、 前記受光部側にはり出すはり出し部を有し、下面に反射
    防止膜を有する遮光層を形成する工程とを有することを
    特徴とする固体撮像素子の製法。
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