JP2002329510A - カートリッジ構造 - Google Patents

カートリッジ構造

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JP2002329510A JP2001132514A JP2001132514A JP2002329510A JP 2002329510 A JP2002329510 A JP 2002329510A JP 2001132514 A JP2001132514 A JP 2001132514A JP 2001132514 A JP2001132514 A JP 2001132514A JP 2002329510 A JP2002329510 A JP 2002329510A
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洋 佃
Yoshiaki Inoue
好章 井上
Akira Hashimoto
彰 橋本
Osao Kudome
長生 久留
Koji Ikeda
浩二 池田
Kazuo Tomita
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    • Y02E60/50Fuel cells

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Abstract

(57)【要約】 【課題】カートリッジ構造において、燃料電池セル管の
熱応力を少なくし、運転時の温度変化に適切に対応可能
とする。 【解決手段】燃料ガス1を供給する供給室8と、供給室
8から離れて設けられ、燃料ガス1を排出する排出室9
と、供給室8と排出室9との間に設けられ、酸化剤ガス
2を供給する酸化剤供給部4と、一端部である第1端部
で供給室8に開放されて接合され、他端部である第2端
部で排出室9に開放されて接合され、基体管の外面に燃
料電池を形成された燃料電池セル管3と、一端部である
第3端部で供給室8に接合され、他端部である第4端部
で排出室9に接合され、熱膨張係数が、前記燃料電池セ
ル管3の熱膨張係数と概ね等しいフレーム支持体13、
15とを具備するカートリッジ構造を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料電池の構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の燃料電池のスタック(燃料電池の
セル及びそれに付属したガスの供給及び排気を行なう構
成を、ここではスタックと呼ぶ)の概略構成の一例を図
10に示す。ただし、図10では、ガスの予熱と熱交換
に関する部分、及び、発電された電力の集電に関わる部
分は省略している。
【0003】図10を参照して、燃料電池は、ガス供給
部であるヘッダ110と、発電部であるセルチューブ1
11とを具備する。ヘッダ110は、仕切板110a、
底板110b、供給室110c、排出室110dを有す
る。また、セルチューブ111は、案内管112を有す
る。
【0004】ヘッダ110の内部は、仕切板110aに
より上下方向に区分けされ、上方が供給室110c、下
方が排出室110dとして構成されている。ヘッダ11
0の底板110bには、セルチューブ111の上端部
(一端部)が排出室110dとガスの出入りが出来るよ
うに連結され、支持されている。セルチューブ111の
下端部(他端部)は、閉塞されている。セルチューブ1
11の内部には、案内管112が、同軸をなして挿入さ
れている。案内管112は、その一端部(上端部)が、
上記供給室110cとガスの出入りが出来るように、上
記仕切板110aに連結され、支持されている。このよ
うなセルチューブ111及び案内管112は、複数本存
在し、ヘッダ110に連結され、支持されている。ここ
で、セルチューブ111は、多孔質の基体管の外周面に
燃料電池セルを形成された燃焼電池を構成する円筒型セ
ルチューブである。
【0005】一方、図9を参照して、セルチューブ11
1に関する概略構成図である。セルチューブ111の上
端部(一端部)及び下端部(他端部)を除く中間部の外
周部には、燃料電池セルが形成されている(図示せ
ず)。セルチューブ111の下端部には、シールキャッ
プ114が取付けられ、セルチューブ111が閉塞され
ている。
【0006】また、燃料電池セルで発電された電力の集
電は以下のようになる。最上部にある燃料電池セル(図
示せず)からリード線の役割を果たすリード膜115
が、外周部において、上端部(一端部)へ向けて延び、
上端部で内周部側へ折り返している。そして、そのリー
ド膜115と接触した円筒状の集電接合部116の外周
部と、円筒状の集電キャップ113の外周部とが接して
いる。そして、集電キャップ113が、外部のリード線
に接続され、そこから発電された電力が集電されてい
る。
【0007】このような構成をなすスタックでは、供給
室110c内に水素やメタンのような燃料ガス1を供給
すると共に、セルチューブ111の外周面に沿って酸素
や空気のような酸化剤ガス2を供給する。そうすると、
燃料ガス1が各案内管112に対してばらつきの無い流
量で流入して、案内管112の先端まで達する。しかる
後、燃料ガス1は、セルチューブ111内のシールキャ
ップ114により折り返し、セルチューブ111の他端
側から一端側へ向かって流通する。一方、酸化剤ガス2
は、外部から進入し、セルチューブ111の外周部に達
する。そして、燃料ガス1と酸化剤ガス2がセルチュー
ブ111の前記燃料電池セルで電気化学的に反応して電
力を発生し、当該電力が集電キャップ113などを介し
て外部に取出される。
【0008】上述のようなスタックにおいては、セルチ
ューブ111の交換は、燃料電池が収容された容器の上
部の蓋を開放し、ヘッダ110の供給室110cを外す
必要がある。ヘッダ110は、燃料電池全体に使用して
いるものであり、一部のセルチューブ111の交換のた
めに、ヘッダ110を取り外すのは、手間と労力がかか
る。また、発電規模を変更するには、1本1本セルチュ
ーブ111を取り外す(あるいは加える)必要がある。
【0009】また、高温で作動する燃料電池では、各部
品の熱による膨張が大きい。各部品間の熱膨張係数の差
による熱応力の発生や、ガスシールの損傷によるガスリ
ークの発生などの問題が起きやすい。従って、部品の選
択や構造設計においては、熱膨張係数の関係を充分に考
慮する必要がある。ここで、円筒型の燃料電池は、支持
部分が一点(セルチューブ111と底板110bの連結
部分)だけである。従って、拘束点が一点だけなので、
熱応力が発生し難く、また、ガスシールについてもその
部分だけの問題となり、対処し易く、作動時における信
頼性が高い。しかし、その反面、振動や衝撃が発生した
場合、その一点に全ての力がかかることになるため、そ
の部分が他の部分に比較して劣化し易く(破損し易く)
なる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、運転時の温度変化に適切に対応可能な構造を有する
燃料電池におけるカートリッジ構造を提供することであ
る。
【0011】また、別の目的としては、燃料電池セル管
の熱応力を少なくすることが可能な燃料電池におけるカ
ートリッジ構造を提供することである。
【0012】更に、別の目的としては、燃料電池の脱着
を、あるまとまった単位で行ない、燃料電池の交換が容
易である燃料電池におけるカートリッジ構造を提供する
ことである。
【0013】更に、別の目的としては、燃料電池の交換
が容易である燃料電池におけるカートリッジ構造を提供
することである。
【0014】更に、別の目的としては、燃料電池の発電
電力量を容易に変更することが可能な燃料電池における
カートリッジ構造を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本課題を解決するための
手段の項における、図番号、符号は、特許請求の範囲と
発明の実施の形態との対応を示すために記したものであ
り、特許請求の範囲の解釈に用いてはならない。
【0016】上記課題を解決するために、本発明のカー
トリッジ構造は、燃料ガス(図1、1)を供給する供給
室(図1、8)と、前記供給室(図1、8)から離れて
設けられ、前記燃料ガス(図1、1)を排出する排出室
(図1、9)と、前記供給室(図1、8)と前記排出室
(図1、9)との間に設けられ、酸化剤ガス(図1、
2)を供給する酸化剤供給部(図1、4)と、一端部で
ある第1端部で前記供給室(図1、8)に開放されて接
合され、他端部である第2端部で前記排出室(図1、
9)に開放されて接合され、基体管の外面に燃料電池を
形成された燃料電池セル管(図1、3)と、一端部であ
る第3端部で前記供給室(図1、8)に接合され、他端
部である第4端部で前記排出室(図1、9)に接合され
たフレーム支持体(図1、13・15/図3、13〜1
6)とを具備する。
【0017】また、本発明のカートリッジ構造は、前記
フレーム支持体(図1、13・15/図3、13〜1
6)の熱膨張係数が、前記燃料電池セル管(図1、3)
の熱膨張係数と概ね等しい。
【0018】更に、本発明のカートリッジ構造は、前記
基体管(図4、20)と前記フレーム支持体(図1、1
3・15/図3、13〜16)が、ジルコニアで形成さ
れている。
【0019】更に、本発明のカートリッジ構造は、前記
基体管が(図4、20)、ジルコニアで形成され、前記
フレーム支持体(図1、13・15/図3、13〜1
6)が、マグネシアスピネルである。
【0020】更に、本発明のカートリッジ構造は、前記
基体管(図4、20)が、ジルコニアで形成され、前記
フレーム支持体(図1、13・15/図3、13〜1
6)が、コバールである。
【0021】更に、本発明のカートリッジ構造は、前記
供給室(図1、8)が、前記第1端部が接合された第1
管板(図3、6)と、前記第1管板(図3、6)の強度
を補強するフレームである第1フレーム(図3、11)
とを具備し、前記排出室(図1、9)が、前記第2端部
が接合された側面である第2管板(図3、7)と、前記
第2管板(図3、7)の強度を補強するフレームである
第2フレーム(図3、12)とを具備している。そし
て、前記フレーム支持体(図1、13・15/図3、1
3〜16)は、前記第3端部が前記第1フレーム(図
3、11)において前記供給室(図1、8)と接合し、
前記第4端部が前記第2フレーム(図3、12)で前記
排出室(図1、9)と接合する。
【0022】更に、本発明のカートリッジ構造は、前記
第1フレーム(図3、11)及び前記第2フレーム(図
3、12)が多角形である。
【0023】更に、本発明のカートリッジ構造は、前記
フレーム支持体(図1、13・15/図3、13〜1
6)が、前記第1及び第2フレーム(図3、11/1
2)と直角をなして接合する。
【0024】更に、本発明のカートリッジ構造は、前記
フレーム支持体(図1、13・15/図3、13〜1
6)が、前記第1及び第2フレーム(図3、11/1
2)の角部において接合する。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明であるカートリッジ
構造の実施の形態に関して、添付図面を参照して説明す
る。本実施例において、燃料電池の円筒型の燃料電池の
スタック(燃料電池のセル及びそれに付属したガスの供
給及び排気を行なう構成をここではスタックと呼ぶ)に
適用したカートリッジ構造に関して例を示して説明する
が、他の筒型構造を有する燃料電池にも適用が可能であ
る。なお、各実施の形態において同一又は相当部分には
同一の符号を付して説明する。
【0026】(実施例1)本発明であるカートリッジ構
造の第一の実施の形態の構成について、図面を参照して
説明する。
【0027】図1は、本発明であるカートリッジ構造の
第一の実施の形態の構成を示す図(断面図)である。燃
料電池セル管としてのセルチューブ3、酸化剤供給部と
しての酸化剤供給室4、セル接合部6−1を有する第1
管板としての管板A6、セル接合部7−1を有する第2
管板としての管板B7、ガス供給口8−1を有する供給
室8、ガス排出口9−1を有する排出室9、第1支持体
としての支持体A10-1、第2支持体としての支持体
B10-2、第1フレームとしてのフレームA11(1
1-1〜11−4)、第2フレームとしてのフレームB
12(12-1〜12−4)、フレーム支持体A13、
フレーム支持体B14(図1に図示せず)、フレーム支
持体C15、フレーム支持体D16(図1に図示せ
ず)、供給室収容部17、排出室収容部18、接合部A
25(25-1〜25-4)、接合部B26(26-1〜
26-2)とからなる。なお、図1の構成は、集電に関
する構成について、省略している。
【0028】また、図2は、本発明であるカートリッジ
構造の第一の実施の形態の構成に関わる図1の構成を模
式的に示す図である。図1に示す構成に加えて、セルチ
ューブ3の詳しい構造として、基体管20上に燃料電池
セル21を複数個有する発電部27を具備することが示
されている。なお、図2の構成は、集電に関する構成に
ついて、省略している。
【0029】なお、本発明においては、図1又は図2に
示す燃料電池スタックにおける構造(図示しないが、内
部に含まれるものも含む、例えば、集電端子等の部材な
ど)を燃料電池カートリッジ40と呼ぶことにする。
【0030】図3は、本発明であるカートリッジ構造の
第一の実施の形態の構成の内、フレーム構造を示す図で
ある。フレーム構造は、セル接合部6−1を有する第1
管板としての管板A6とガス供給口8−1を有する供給
室収容部17とを備える供給室8、セル接合部7−1を
有する第2管板としての管板B7とガス排出口9−1を
有する排出室収容部18とを備える排出室9、供給室8
側のフレームA11(11-1〜11−4)、排出室9
側のフレームB12、フレーム支持体A13、フレーム
支持体B14、フレーム支持体C15、フレーム支持体
D16、接合部A25(25-1〜25-4)、接合部B
26(26-1〜26-2)とからなる。なお、図3の構
成は、集電に関する構成について、省略している。
【0031】燃料ガス1は、ガス供給口8−1から供給
室8に供給される。次に、そこからセルチューブ3に進
入し、セルチューブ3の内側を一方向へ進み、発電に寄
与する。その後、排出燃料ガスとしての使用済みの燃料
ガスは、排出室9に達し、外部へ排出される。燃料ガス
1の流れは、セルチューブ3に沿った一方向(ワンスル
ー)であり、案内管は必要ない。また、酸化剤ガス2
は、酸化剤供給室4へ進入する。そして、セルチューブ
3の外側を進み、発電に寄与する。その後、排出酸化剤
ガスとしての使用済み酸化剤ガス2は、セルチューブ3
から離れ、酸化剤供給室4から排出される。
【0032】本発明では、まず図1及び図2において、
燃料電池が横置きである。すなわち、燃料電池セル21
が形成された燃料電池セル管としてのセルチューブ3は
横置きであり、支持体A10-1及び支持体B10-2又
は管板A6及び管板B7によって、2点で支持されてい
る。そして、供給室8側の管板A6及び排出室9側の管
板B7の2点でガスシールされている。すなわち、2点
でセルチューブ3を支持し、シールを行なっている。ま
た、供給室8と排気室9とが、フレーム支持体A13〜
フレーム支持体D16(図3参照)により、一体化され
ている。そして、図1及び図2に示す燃料電池カートリ
ッジ40は、それら、供給室8、排気室9、フレーム支
持体A13〜フレーム支持体D16、セルチューブ3、
支持体A10-1、支持体B10-2により、燃料電池で
発電を行なう一つのユニットを構成している(ただし、
集電部品を除く)。
【0033】更に、図3において、図1及び図2に示す
燃料電池カートリッジ40を構成するフレーム構造は、
フレームA11(11-1〜11−4)及びフレームB
12(12-1〜12−4)とフレーム支持体A13〜
フレーム支持体D16とが構成する直方体形状の骨組み
で示される。この内、セルチューブ3の長手方向と平行
に設置されたフレーム支持体A13〜フレーム支持体D
16は、セルチューブ3と同じ熱膨張係数である。従っ
て、熱によるセルチューブ3の伸縮に対応して、フレー
ム支持体A13〜フレーム支持体D16が同様の大きさ
の伸縮をするため、セルチューブ3に無理な熱応力がか
からない。そのため、セルチューブ3やその周辺部にお
ける損傷が起こり難く、燃料電池カートリッジ40の信
頼性が向上する。
【0034】また、燃料電池を、燃料電池カートリッジ
40の集合体として構成すれば(例えば、燃料電池カー
トリッジ40を、収容容器に複数重ねて並べて収納す
る)、複数ある燃料電池カートリッジ40単位で、燃料
電池の脱着を行なうことが可能となる。そして、燃料電
池カートリッジ40を出し入れすることにより容易に燃
料電池の発電電力量を増減することや、故障した燃料電
池の属する燃料電池カートリッジ40を交換又は取り外
すことにより容易に修理を完了することができ、残りの
燃料電池を安全に運転できる。
【0035】以下に各構成を詳細に説明する。まず、図
1、図5を参照して、燃料電池の1つのカートリッジ構
造(燃料電池カートリッジ40)の構成について説明す
る。
【0036】燃料電池セル管としてのセルチューブ3
は、多孔質セラミックスの基体管の外周面に燃料電池セ
ル21を形成された、燃料電池を構成する円筒型の管で
ある。セルチューブ3は、第1端部としての一端部を供
給室8(後述)に、第2端部としての他端部を排出室9
(後述)にそれぞれ接合(嵌合)され、支持されてい
る。そして、一端部が供給室8(後述)と、他端部が排
出室9(後述)とガスの出入りが出来るように開放され
ている。内部に、従来の技術の例にある案内管を含ま
ず、構造が簡略化して部品点数が減少している。材質
は、安定化ジルコニアである。基体管の長手方向の一定
の幅毎に、外周面上に燃料極、電解質、空気極が順に積
層(図示せず)され、燃料電池セル21(後述)を形成
している。それぞれの燃料電池セル21同士は、インタ
コネクタ膜(図示せず)で接合されている。燃料ガス1
が、セルチューブ3の一端よりセルチューブ3の内部に
供給され、基体管の厚み方向に孔中を拡散し燃料極に達
することが可能であり、セルチューブ3の外側を流れる
酸化剤ガス2と共に発電に寄与する。
【0037】供給室8は、セルチューブ3の一端部にあ
り、中空の直方体や円柱状等の形をしているガス分配室
である。本実施例では、直方体である。燃料ガス1(後
述)の供給を受けるためのガス供給口8−1を有する。
内部にガスの流れを整える整流板のような機構(図示せ
ず)が付属している場合もある。一方の面は管板A6
(後述)であり、セルチューブ3が取付けられている。
残りは、供給室収容部17である。また、セルチューブ
3は、供給室8に入った燃料ガス1がセルチューブ3へ
供給されるように管板A6に連結され、開放され接合さ
れている。複数存在する各セルチューブ3へ、均等に燃
料ガス1を供給する、ニッケル、ステンレスや耐熱合金
などの金属製の室である。
【0038】第1管板としての管板A6は、供給室8の
一方の側面の板であり、セルチューブ3を接合するため
の孔が(セルチューブ3の数だけ)開口している。セル
チューブ3に、セルチューブ3の一端部でガスの出入り
が出来るように連結され、開放されて接合されている。
接合部分は、管板A6とセルチューブ3との隙間からガ
スをリークさせないために、かつ、応力などによる位置
ずれや振動や衝撃を吸収することが可能なように、薄い
金属製の板のような柔軟性のある部材を使用する。その
際、片側が酸化雰囲気でもあることから、ステンレスや
耐熱合金などの耐酸化性の部材を使用する。セルチュー
ブ3と管板A6との接合部であるセル接合部6−1で
は、セルチューブ3を支持する役割もある。必要に応じ
て、ガスタイト性を確保するために、充填剤を用いて、
セル接合部6−1でのリークを完全に抑えるようにす
る。なお、薄い金属板の形状を長期間安定的に維持する
為に、薄い金属板の周囲(縁部)を強固な金属製のフレ
ームA11(11-1〜11−4)(後述)で囲ってい
る。
【0039】図5(a)に、管板A6の正面図(図1に
おいて供給室8側又は排出室9側から見た図)を示す。
図1は、断面図であるので、管板A6が小さく区切られ
て見えるが、図5(a)に示すように一体の部材であ
る。図5(a)では、例として、管板A6は縦3個×横
3個の合計9個のセルチューブ3用の孔(セル接合部6
−1)が開口した、縦3本×横3本の合計9本のセルチ
ューブ3を有する燃料電池カートリッジ40用の管板A
6を示している。ただし、本発明が、9本のセルチュー
ブ3による燃料電池カートリッジ40に限られるもので
はない。
【0040】供給室収容部17は、供給室8における一
側面である管板A6を除く部分である。本実施例では、
直方体形状の供給室8の一側面を除いた他の五つの側面
を有する部材である。ただし、それに加えて管板A6と
の接合を行うための糊しろの部分(接着、ねじ止め、溶
接などを行なう部分、以下同じ)を有する。管板A6と
そのフレームA11(11-1〜11−4)(後述)に
おいて、ガスがリークしないように接合している。ま
た、一側面にガス供給口8−1を有する。ニッケル、ス
テンレスや耐熱合金などの金属製の室である。
【0041】排出室9は、セルチューブ3の他端部にあ
り、中空の直方体や円柱状等の形をしているガス分配室
である。本実施例では、直方体である。排出燃料ガスと
しての使用済み燃料ガス1(後述)の排出を行なうため
のガス排出口9−1を有する。内部にガスの流れを整え
る整流板のような機構(図示せず)が付属している場合
もある。一方の面は管板B7(後述)であり、セルチュ
ーブ3が取付けられている。残りは、排出室収容部18
である。セルチューブ3は、セルチューブ3から排出さ
れる使用済み燃料ガス1を収集可能なように管板B7に
連結され、開放され接合されている。ニッケル、ステン
レスや耐熱合金などの金属製の室である。
【0042】第2管板としての管板B7は、排出室9の
一方の面の板であり、セルチューブ3を接続するための
孔が(セルチューブ3の数だけ)開口している。セルチ
ューブ3に、セルチューブ3の他端部でガスの出入りが
出来るように連結され、開放されて接合されている。接
合部分は、管板B7とセルチューブ3との隙間からガス
をリークさせないために、かつ、応力などによる位置ず
れや振動や衝撃を吸収することが可能なように、薄い金
属製の板のような柔軟性のある部材を使用する。その
際、片側が酸化雰囲気でもあることから、ステンレスや
耐熱合金などの耐酸化性の部材を使用する。セルチュー
ブ3と管板B7との接合部であるセル接合部7−1で
は、セルチューブ3を支持する役割もある。必要に応じ
て、ガスタイト性を確保するために、充填剤を用いて、
セル接合部7−1でのリークを完全に抑えるようにす
る。なお、薄い金属板の形状を長期間安定的に維持する
為に、薄い金属板の周囲(縁部)を強固な金属製のフレ
ームB12(12-1〜12−4)(後述)で囲ってい
る。また、管板B7の正面図は、管板A6の図5(a)
と同様であるので、省略する。
【0043】排出室収容部18は、排出室9における一
側面である管板B7を除く部分である。本実施例では、
直方体形状の排出室9の一側面を除いた他の五つの側面
を有する部材である。ただし、それに加えて管板B7と
の接合を行うための糊しろの部分を有する。管板B7と
そのフレームB12(12-1〜12−4)(後述)に
おいて、ガスがリークしないように接合している。ま
た、一側面にガス排出口9−1を有する。ニッケル、ス
テンレスや耐熱合金などの金属製の室である。
【0044】酸化剤供給部としての酸化剤供給室4は、
管板A6(フレームA11を含む)と管板B7(フレー
ムB12を含む)とフレーム支持体A13〜フレーム支
持体D16とが構成する直方体形状の領域である。この
領域の管板A6及び管板B7を除く直方体形状の側面部
分を、金属やセラミックスの板により覆っている場合も
ある。供給室8(の管板A6)と排出室9(の管板B
7)との間にあり、それらと隔離され、セルチューブ3
を含んでいる。そして、セルチューブ3に酸化剤ガス2
を供給する室である。酸化剤ガス2(後述)の供給を受
けるための酸化剤ガス供給口及び排出酸化剤ガスとして
の使用済み酸化剤ガス2の排出を行なうための酸化剤ガ
ス排出口を有する場合もある。内部の管板A6及び管板
B7の近傍に、支持体A10−1(管板A6側)及び支
持体B10−2(管板B7側)を、主にフレーム支持体
A13〜フレーム支持体D16により固定している。
【0045】支持体10は、供給室8側の支持体A10
−1及び排出室9側の支持体B10−1がある。支持体
A10−1は、管板A6の近傍であって、供給室8の外
側の酸化剤供給室4内に、主にフレーム支持体A13〜
フレーム支持体D16により固定されている。そして、
セルチューブ3をその下方部分において支持している。
また、セルチューブ3の発電部27側の熱を遮断し、管
板A6あるいはセルチューブ3と管板A6との接合部で
あるセル接合部6−1について、熱的に保護する。材料
としては、多孔質シリカ、多孔質アルミナ、シリカ、ア
ルミナ、マグネシアなどを主成分とする多孔体などであ
る。
【0046】図5(b)に、支持体A10−1の正面図
(図1において供給室8側又は排出室9側から見た図)
を示す。図1は、断面図であるので、支持体A10−1
が小さく区切られて見えるが、図5(b)に示すように
一体の部材である。図5(b)では、例として、支持体
A10は、縦3個×横3個の合計9個のセルチューブ3
用の孔が開口した、縦3本×横3本の合計9本のセルチ
ューブ3を有する燃料電池カートリッジ40用の支持体
A10を示している。また、セル支持部10−3の直径
は、セルチューブ3、セル接合部6−1の直径よりもや
や大きい。セルチューブ3とセル支持部10−3との隙
間を酸化剤ガス2が通過できるようにするためである。
それと同時に、熱などによるセルチューブ3のずれ、セ
ルチューブ3の受ける振動及び衝撃に関する予測に基づ
いて、セルチューブ3に無理な力がかからないためでも
ある。
【0047】支持体B10−2は、管板B7の近傍であ
って、排出室9の外側の酸化剤供給室4内に、主にフレ
ーム支持体A13〜フレーム支持体D16により固定さ
れている。そして、セルチューブ3をその下方部分にお
いて支持している。また、セルチューブ3の発電部27
側の熱を遮断し、管板B7あるいはセルチューブ3と管
板B7との接合部であるセル接合部7−1について、熱
的に保護する。材料としては、多孔質シリカ、多孔質ア
ルミナ、シリカ、アルミナ、マグネシアなどを主成分と
する多孔体などである。なお、セル支持部10−4を有
する支持体B10−2の正面図は、支持体A10−1の
図5(b)と同様であるので、図示及びその説明を省略
する。
【0048】なお、フレームA11(11-1〜11−
4)、フレームB12(12-1〜12−4)、フレー
ム支持体A13、フレーム支持体B14(図1に図示せ
ず)、フレーム支持体C15、フレーム支持体D16
(図1に図示せず)、接合部A25(25-1〜25-
4)、接合部B26(26-1〜26-2)については、
後述(図3において説明)する。
【0049】次に、図3を参照して、図1及び図2に示
す燃料電池カートリッジ40を構成するフレーム構造に
ついて説明する。第1フレームとしてのフレームA11
は、フレームA11-1〜フレームA11−4の4つの
部分からなる。長方形形状の管板A6の強度を、管板A
6の縁部において補強する、金属又はセラミックス製の
フレームである。管板A6の縁部において、管板A6と
溶接、ボルト締めなどにより接合されている。そして、
供給室収容部17と、一緒になって直方体形状の供給室
8を形成するように接合されている。
【0050】フレームA11−1は、その一端部でフレ
ームA11−2の一端部と直角に接合している。フレー
ムA11−2は、その他端部でフレームA11−3の一
端部と直角に接合している。フレームA11−3は、そ
の他端部でフレームA11−4の一端部と直角に接合し
ている。フレームA11−4は、その他端部でフレーム
A11−1の他端部と直角に接合している。そして、全
体が長方形の額縁のような形状をなしている。
【0051】フレームA11−1とフレームA11−2
とが形成する直角部分には、フレーム支持体A13が両
フレームA11と直角をなすように接合している。接合
部は、接合部A25−1(後述)である。フレームA1
1−2とフレームA11−3とが形成する直角部分に
は、フレーム支持体C15が両フレームA11と直角を
なすように接合している。接合部は、接合部A25−2
(後述)である。フレームA11−3とフレームA11
−4とが形成する直角部分には、フレーム支持体D16
が両フレームA11と直角をなすように接合している。
接合部は、接合部A25−3(後述)である。フレーム
A11−4とフレームA11−1とが形成する直角部分
には、フレーム支持体B14が両フレームA11と直角
をなすように接合している。接合部は、接合部A25−
4(後述)である。
【0052】第2フレームとしてのフレームB12は、
フレームB12-1〜フレームB12−4の4つの部分
からなる。長方形形状の管板B7の強度を、管板B7の
縁部において補強する、金属又はセラミックス製のフレ
ームである。管板B7の縁部において、管板B7と溶
接、ボルト締めなどにより接合されている。そして、排
出室収容部18と、一緒になって直方体形状の排出室9
を形成するように接合されている。
【0053】フレームB12−1は、その一端部でフレ
ームB12−2の一端部と直角に接合している。フレー
ムB12−2は、その他端部でフレームB12−3の一
端部と直角に接合している。フレームB12−3は、そ
の他端部でフレームB12−4の一端部と直角に接合し
ている。フレームB12−4は、その他端部でフレーム
B12−1の他端部と直角に接合している。そして、全
体が長方形の額縁のような形状をなしている。
【0054】フレームB12−1とフレームB12−2
とが形成する直角部分には、フレーム支持体A13が両
フレームB12と直角をなすように接合している。接合
部は、接合部B26−1(後述)である。フレームB1
2−2とフレームB12−3とが形成する直角部分に
は、フレーム支持体C15が両フレームB12と直角を
なすように接合している。接合部は、接合部B26−2
(後述)である。フレームB12−3とフレームB12
−4とが形成する直角部分には、フレーム支持体D16
が両フレームB12と直角をなすように接合している。
接合部は、接合部B26−3(後述)である。フレーム
B12−4とフレームB12−1とが形成する直角部分
には、フレーム支持体B14が両フレームB12と直角
をなすように接合している。接合部は、接合部B26−
4(後述)である。
【0055】フレーム支持体A13は、フレームA11
とフレームB12と接合している、両フレームを支持す
るセラミックス又は金属製の棒である。その熱膨張係数
は、セルチューブ3(あるいは後述の基体管)の熱膨張
係数と同一あるいはほぼ同一である。フレーム支持体A
13は、その第3端部としての一端部を、フレームA1
1−1とフレームA11−2とが形成する直角部分にお
いて、両フレームA11と直角をなすように接合してい
る。接合部は、接合部A25−1(後述)である。一
方、フレーム支持体A13は、その第4端部としての他
端部を、フレームB12−1とフレームB12−2とが
形成する直角部分において、両フレームB12と直角を
なすように接合している。接合部は、接合部B26−1
(後述)である。
【0056】フレーム支持体B14は、フレームA11
とフレームB12と接合している、両フレームを支持す
るセラミックス又は金属製の棒である。その熱膨張係数
は、セルチューブ3(あるいは後述の基体管)の熱膨張
係数と同一あるいはほぼ同一である。フレーム支持体B
14は、その第3端部としての一端部を、フレームA1
1−4とフレームA11−1とが形成する直角部分にお
いて、両フレームA11と直角をなすように接合してい
る。接合部は、接合部A25−4(後述)である。一
方、フレーム支持体B14は、その第4端部としての他
端部を、フレームB12−4とフレームB12−1とが
形成する直角部分において、両フレームB12と直角を
なすように接合している。接合部は、接合部B26−4
(後述)である。
【0057】フレーム支持体C15は、フレームA11
とフレームB12と接合している、両フレームを支持す
るセラミックス又は金属製の棒である。その熱膨張係数
は、セルチューブ3(あるいは後述の基体管)の熱膨張
係数と同一あるいはほぼ同一である。フレーム支持体C
15は、その第3端部としての一端部を、フレームA1
1−2とフレームA11−3とが形成する直角部分にお
いて、両フレームA11と直角をなすように接合してい
る。接合部は、接合部A25−2(後述)である。一
方、フレーム支持体C15は、その第4端部としての他
端部を、フレームB12−2とフレームB12−3とが
形成する直角部分において、両フレームB12と直角を
なすように接合している。接合部は、接合部B26−2
(後述)である。
【0058】フレーム支持体D16は、フレームA11
とフレームB12と接合している、両フレームを支持す
るセラミックス又は金属製の棒である。その熱膨張係数
は、セルチューブ3(あるいは後述の基体管)の熱膨張
係数と同一あるいはほぼ同一である。フレーム支持体D
16は、その第3端部としての一端部を、フレームA1
1−3とフレームA11−4とが形成する直角部分にお
いて、両フレームA11と直角をなすように接合してい
る。接合部は、接合部A25−3(後述)である。一
方、フレーム支持体D16は、その第4端部としての他
端部を、フレームB12−3とフレームB12−4とが
形成する直角部分において、両フレームB12と直角を
なすように接合している。接合部は、接合部B26−3
(後述)である。
【0059】フレーム支持体A13〜フレーム支持体D
16は、同一の熱膨張係数を有し、その値は、セルチュ
ーブ3(あるいは基体管20(後述))の熱膨張係数と
同一(あるいはほぼ同一)である。本実施例のセルチュ
ーブ3では、熱膨張係数(線膨張係数)=約1.0×1
−5/Kである。材質としては、セルチューブ3の基
体管20(後述)と同一の材料である安定化ジルコニ
ア、MgO−MgAl(マグネシアスピネル)、
コバール(Fe−Ni−Co合金)などが適用できる。
より好ましくは、安定化ジルコニアである。
【0060】フレーム支持体A13〜フレーム支持体D
16は、フレームA11とフレームB12と共に、直方
体形状のフレームを構成する。そして、温度変化に伴い
伸縮するが、全体が同じ温度であれば、フレーム支持体
A13〜フレーム支持体D16は、同じ長さを保って伸
縮する。フレーム支持体A13〜フレーム支持体D16
は、フレームA11及びフレームB12に接合し、フレ
ームA11及びフレームB12は、管板A6及び管板B
7と接合し、管板A6及び管板B7は、セルチューブ3
に接合し、それを保持している。従って、フレーム支持
体A13〜フレーム支持体D16の伸縮は、セルチュー
ブ3に影響を与える。しかし、どちらの熱膨張係数も同
一(又はほぼ同一、概ね同一)であるので、相互に無理
な応力が発生するような影響を及ぼし合うことはない。
【0061】ここで、熱膨張係数が、「ほぼ同一」、あ
るいは、「概ね同一(概ね等しい)」とは、全く同一で
ない(少しの相違がある)場合でも、使用する温度範囲
(ここでは、常温〜1000℃の範囲)において、熱膨
張係数の相違が僅かである場合をいう。すなわち、温度
変化に熱膨張係数を掛けて求まる熱による部材の伸縮変
化の大きさが小さいので、それに伴い各部材において発
生する応力も僅かであるような場合である。その場合に
は、本発明における技術的思想の範囲である。そして、
実際の装置の運用上、信頼性の問題は発生しない。
【0062】接合部A25は、フレームA11とフレー
ム支持体A13〜フレーム支持体D16とを接合する接
合部である。フレーム支持体A13〜フレーム支持体D
16に対応して、接合部A25−1〜接合部A25−4
がある。フレーム支持体A13〜フレーム支持体D16
の端部にねじ(おねじ)を切っておき、フレームA11
の角部に孔を開口し、そこにねじを切ったフレーム支持
体A13〜フレーム支持体D16の端部を入れ、フレー
ムA11の両側からナット(めねじ)で締めつける。
【0063】接合部B26は、フレームB12とフレー
ム支持体A13〜フレーム支持体D16とを接合する接
合部である。フレーム支持体A13〜フレーム支持体D
16に対応して、接合部B26−1〜接合部B26−4
がある。フレーム支持体A13〜フレーム支持体D16
の端部にねじ(おねじ)を切っておき、フレームB12
の角部に孔を開口し、そこにねじを切ったフレーム支持
体A13〜フレーム支持体D16端部を入れ、フレーム
B12の両側からナット(めねじ)で締めつける。
【0064】次に、図4を参照して、管板A6とセルチ
ューブ3との接合部分について説明する。基体管20と
リード膜22と燃料電池セル21と発電部27と集電部
24を有するセルチューブ3と、セル接合部6−1を有
する管板A6と、セル支持部10−3を有する支持体A
10-1と、充填材23とからなる。
【0065】管板A6は、セルチューブ3を通す孔の部
分が、ガスシールを行なうガス接合部6−1を形成す
る。管板A6のセルチューブ3を通す孔の直径を、セル
チューブ3の直径より、やや小さくする。すなわち、図
4で示すように管板A6の孔部にセルチューブ3を通し
た時、管板A6の孔部の内周部分が、セルチューブ3を
通した方向に内側に変形し、セルチューブ3の外周部と
管板A6の孔部の内周部分が密着する程度である。セル
チューブ3を通すに当たっては、深絞り加工などのプレ
スにより事前に通し易くしておく。管板A6の孔部の内
周部分は、セルチューブ3と密接する際、酸化剤供給室
4側への湾曲に伴う管板A6の孔部の内周部分の弾性力
により密着し、ガスシール性を発揮する。それと同時
に、管板A6は、ステンレスなどの薄い金属の板を使用
しているので、その弾性力により可動性、振動及び衝撃
吸収性が発揮される。すなわち、管板A6(薄い金属
板)は、その伸縮自在性により、上下方向に可動である
他、前後左右の横方向や、斜め上下方向にもある程度の
範囲まで可動である。管板A6の他の部分は図1で説明
した管板A6と同一であるのでその説明は省略する。
【0066】充填材23は、セルチューブ3と管板A6
の孔部とが接触する付近の隙間がある可能性がある領域
に充填されるガスシール材である。その隙間を埋め、供
給室8の燃料ガス1と、酸化剤供給室4の酸化剤ガス2
との間をガスシールする。セルチューブ3を管板A6に
通す時にグランドパッキンを施工しておく方法や、その
周辺の最高使用温度に合わせてハンダを行なう方法、最
高使用温度がそれほど高く無い場合に樹脂などを埋め込
む方法などが使用できる。
【0067】支持体A10−1がセルチューブ3を支持
している個所であるセル支持部10−3に隙間があるの
は、セル支持部10−3の直径が、酸化剤ガス2を通過
させる場合を考えていること及びセルチューブ3の位置
のずれを許容できるようにするためである。その場合、
セルチューブ3の支持は、基本的には管板A6のセル接
合部6−1で行なう。そして、補助的に、支持体10に
おいて、支持する。例えば、セルチューブ3から見て下
側のセル支持部10−3の面に、酸化剤ガス2の通過の
大きな妨げにならない部材を入れる。部材の例として
は、ガラスウールや石綿のような耐熱性で変形容易な
(あるいは弾性体のような性質を持つ)材料をその隙間
に埋め込む、気孔率の高いセラミックス多孔体の小片を
入れ込むなどで実施可能である。支持体A10−1のそ
の他の詳細は図1における説明の通りであるので省略す
る。
【0068】基体管20は、燃料電池セル管としてのセ
ルチューブ3の燃料電池セル21や、発電部27、リー
ド膜22、集電部24(全て後述)などが形成される際
の基板となる基体管である。セラミックス製の多孔質で
ある筒型の管である。内部を流れる燃料ガスが、側面
(壁面)を径方向に拡散し、基体管20の外周部に形成
された燃料電池セル21に達することが可能である。
【0069】リード膜22は、複数の燃料電池セル21
で発電した直流電力の一方の極を集電部24(又は排出
室9側の集電部)へ引き出すための引き出し線の役割を
する膜である。膜保護のため、上部に保護膜(金属の酸
化物などの気密絶縁膜)が積層されている。基体管20
の外周部の発電部27のうち、最も一端部寄りの燃料電
池セル21と接続している。そして、リード膜22は、
その燃料電池セル21から基体管20の外周部をその一
端部まで延びている。周方向の幅は、発電する電力の大
きさとそのリード膜22の厚みにより、抵抗が十分低く
なるように設定する。発電基体管全面であっても、ある
特定の幅であってもよい。
【0070】燃料電池セル21は、セルチューブ3の外
周面上に燃料極、電解質、空気極が順に積層(図示せ
ず)された燃料電池のセルである。それぞれの燃料電池
セル21同士は、インタコネクタ膜(図示せず)で直列
に接合されている。セルチューブ3の内側から拡散して
くる燃料ガス1と、セルチューブ3の外側から供給され
る酸化剤ガス2とにより、発電が行なわれる。
【0071】発電部27は、燃料電池セル21を複数個
有し、それらが直列接続しているセルチューブ3上の発
電領域である。燃料電池運転時には、燃料電池セル21
の発電に伴い、発熱し高温になっている。
【0072】集電部24は、発電部27で発電された電
力を取り出すための端子を取付ける部分である。本実施
例(図面中)では、省略している。電力の取出しは、こ
の集電部24と排出室9側の集電部とにより行なう。例
えば、集電部24については、そこに金属線を取り付け
て引き出し、供給室8の壁面から絶縁体を介して(供給
室8と接触しないようにして)外部へ延ばす。そして、
そこから電力を取出す。
【0073】なお、排出室9側のセルチューブ3と管板
B7との接合部周辺については、管板が管板B7を用い
ている点が図4と異なるが、その他の構成は図4と同様
であるので、その説明は省略する。
【0074】なお、燃料ガス1は、水素、メタン等を含
むガスと水蒸気との混合ガスである。また、酸化剤ガス
2は、酸素、空気、あるいはそれらを含む混合ガスであ
る。
【0075】では、本発明であるカートリッジ構造の第
一の実施の形態の動作に関して、図面を参照して説明す
る。図1及び図2を参照して、このような構成をなす燃
料電池において、供給室8内に水蒸気を含む水素やメタ
ンなどの燃料ガス1がガス供給口8−1から供給され
る。燃料ガス1は、セルチューブ3の一端部から、ばら
つきの無い流量で流入する。そして、セルチューブ3内
を排出室9側へ向けて流れる。
【0076】一方、酸化剤ガス2は、酸化剤供給室4に
供給される。そして、支持体A10−1と支持体B10
−2とに挟まれ形成された領域(セルチューブ3の発電
部27のある領域)を移動する。そして、概ね各セルチ
ューブ3の外周部に沿って移動する。
【0077】燃料ガス1は、セルチューブ3を進み、セ
ルチューブ3の発電部27において、その壁面(側面)
内部へ壁面の外側に向かって拡散し、燃料電池セル21
の燃料極であるアノードに達する。一方、酸化剤ガス2
は、セルチューブ3の外周面に沿って進み、セルチュー
ブ3の発電部27において、燃料電池セル21の空気極
であるカソード側に達する。そして、燃料電池セル21
において、燃料ガス1と酸化剤ガス2との電気化学的反
応により、発電が行なわれ、電力が発生する。
【0078】発電の際、燃料電池セル21では、その特
性に基づいた、ある大きさの電力が発生すると共に、電
気エネルギーに変換されなかったエネルギーが熱エネル
ギーとなって放出される。熱エネルギーの原因として
は、抵抗分極(電極、電解質、インタコネクタ等に関す
る電気抵抗損)、活性化分極(電極反応に関わる活性化
エネルギー)、拡散分極(発電時のガス濃度分布による
ポテンシャルロス)等である。その発熱のエネルギー
は、燃料電池セル21及びその近傍の温度を、燃料電池
セル21の動作温度である900℃〜1000℃に維持
するのに用いられる。
【0079】発熱により温度変化しているセルチューブ
3は、常温での長さに比べて長く延びる。例えば、常温
で1mの長さのセルチューブ3(熱膨張係数1.0×1
/K)は、900℃では、1×900×1.0×
10−5=9×10−3m=9mm 程度延びる。従っ
て、フレーム支持体A13〜フレーム支持体D16も同
程度に延びないと、接合部A25及び接合部B26や、
フレームA11及びフレームB12、管板A6及び管板
B7、セル接合部6−1及びセル接合部7−1に無理な
力がかかり、セラミックス部品の破損、ガスリーク、な
どにより発電に悪影響を及ぼす可能性がある。
【0080】しかし、本発明により、フレーム支持体A
13〜フレーム支持体D16はセルチューブ3と同様の
熱膨張係数を有している。従って、各温度域において、
同一の熱膨張を起こすので、温度に依らず、上述の各部
に無理な力がかからない。すなわち、部品の破損やガス
リーク、などが起きることは無く、燃料電池の運転の信
頼性が向上する。特に、セルチューブ3と同一の安定化
ジルコニアを用いた場合には、全く同一の熱膨張とな
る。
【0081】なお、使用済みの燃料ガス1は、セルチュ
ーブ3の他端部に達し、そこから排出室9へ移動する。
そして、排出室9に入った燃料ガス1は、ガス排出口9
−1か排出される。一方、使用済みの酸化剤ガス2は、
酸化剤供給室4から外部へ排出される。
【0082】以上のプロセスにより、燃料電池における
発電が行なわれるセルチューブ3の発電部27の温度が
変化しても、フレーム支持体A13〜フレーム支持体D
16がセルチューブ3と同じ熱膨張係数なので、セルチ
ューブ3に無理な力がかからない。従って、機械的、構
造的な安定性が高まり、燃料電池としての信頼性が向上
する。
【0083】また、ガスは、一方向に流れるだけで良い
ので、案内管12を用いる必要が無く、セルチューブ3
及びその周辺部分の構造を簡単にすることが出来る。す
なわち、部品点数を減らすことが出来、コストの削減に
つながる。加えて、部品点数が減ることにより、部品相
互で拘束し合う関係が減少する為、設計の自由度の向上
や部品の破損等の問題が減り、全体としての信頼性の向
上にもつながる。
【0084】(実施例2)以下、本発明であるカートリ
ッジ構造の第二の実施の形態に関して、添付図面を参照
して説明する。
【0085】図6は、本発明であるカートリッジ構造の
第二の実施の形態の構成を示す図(断面図)である。燃
料電池は、燃料電池セル管としてのセルチューブ3、酸
化剤ガス供給口4−1及び酸化剤ガス排出口4−2を有
する酸化剤供給部としての酸化剤供給室4、セル接合部
6−1を有する第1管板としての管板A6、セル接合部
7−1を有する第2管板としての管板B7、ガス供給口
8−1を有する供給室8、ガス排出口9−1を有する排
出室9、第1支持体としての支持体A10−1、第2支
持体としての支持体B10−2、供給室収容部17、排
出室収容部18、下部断熱部32、下部固定部33、上
部断熱部34、上部固定部35、低温燃料管36−1と
燃料供給管36−2と燃料排出管36−3と高温燃料管
36−4と燃料出口管36−5と燃料入口管36−6と
を有する第1熱交換器としての燃料熱交換器36、低温
酸化剤供給管37−1と酸化剤排出管37−2と酸化剤
供給口37−3と高温酸化剤排出管37−4とを有する
第2熱交換器としての酸化剤熱交換器37、容器フラン
ジ43、容器断熱部44、支持体移動部としての燃料電
池支持部45及び支持体車輪46、移動補助部としての
支持体レール48、酸化剤保持室47からなる。なお、
図6の構成は、集電に関する構成について、省略してい
る。
【0086】また、図7は、本発明であるカートリッジ
構造の第二の実施の形態の構成に関わる燃料電池部分の
詳細を示す図である。燃料電池は、燃料電池セル21を
複数個有する発電部27を具備するセルチューブ3、酸
化剤ガス供給口4−1及び酸化剤ガス排出口4−2を有
する酸化剤供給室4、管板A6、管板B7、ガス供給口
8−1を有する供給室8、ガス排出口9−1を有する排
出室9、支持体A10−1、支持体B10−2、供給室
収容部17、排出室収容部18、下部断熱部32、下部
固定部33、上部断熱部34、上部固定部35、低温燃
料管36−1と燃料供給管36−2と燃料排出管36−
3と高温燃料管36−4と燃料出口管36−5と燃料入
口管36−6とを有する燃料熱交換器36、低温酸化剤
供給管37−1と酸化剤排出管37−2と酸化剤供給口
37−3と高温酸化剤排出管37−4とを有する酸化剤
熱交換器37、フレーム支持体A13、フレーム支持体
B14、フレーム支持体C15(図1に図示せず)、フ
レーム支持体D16からなる。なお、図7の構成は、集
電に関する構成について、省略している。
【0087】なお、本発明においては、収容容器50
(後述)内に、燃料電池カートリッジ40を複数集めて
収納した構成を燃料電池カートリッジ部41と呼ぶこと
とする。
【0088】図8は、本発明であるカートリッジ構造の
第二の実施の形態の構成を示す図である。図7で示す料
電池の他に、燃料処分管38、燃料導入管39、収容容
器50、容器脚部51(容器脚部51−1〜容器脚部5
1−4、ただし図面上では容器脚部51−1及び容器脚
部51−2のみ表示されている)、側板としての容器外
蓋42(図3手前側は容器外蓋42−1、奥側は容器外
蓋42−2、ただし図面上では容器外蓋42−2のみ表
示されている)、容器フランジ43(図8手前側は容器
フランジ43−1、奥側は容器フランジ43−2)、容
器断熱部44、支持体移動部としての燃料電池支持部4
5及び支持体車輪46、移動補助部としての支持体レー
ル48、容器筒部49からなる。
【0089】燃料ガス1は、収容容器50の外部から進
入し、燃料導入管39から燃料熱交換器36の燃料入口
管36−6を経由して燃料熱交換器36へ入る。そし
て、低温燃料管36−1で、使用済みの燃料ガス1の排
出ガスと熱交換を行ない高温となり、燃料供給管36−
2を経由してガス供給口8−1から供給室8に供給され
る。次に、そこからセルチューブ3に進入し、セルチュ
ーブ3の内側を一方向へ進み、発電に寄与する。その
後、排出燃料ガスとしての使用済みの燃料ガスは、排出
室9に達し、ガス排出口9−1から燃料排出管36−3
を経由して高温燃料管36−4に入る。そして、そこで
新しい燃料ガス1と熱交換をして低温となり、燃料出口
管36−5を経由して燃料処分管38から収容容器50
の外部へ排出される。燃料ガス1の流れは、セルチュー
ブ3に沿った一方向(ワンスルー)であり、案内管は必
要ない。
【0090】また、酸化剤ガス2は、収容容器50の外
部から進入し、酸化剤熱交換器37の低温酸化剤供給管
37−1において使用済みの酸化剤ガス2の排出ガスと
熱交換を行ない高温となる。次に、酸化剤供給口37−
3から酸化剤保持室47に入り、酸化剤ガス供給口4−
1より酸化剤供給室4へ進入する。そして、セルチュー
ブ3の外側をセルチューブ3に沿ってへ進み、セルチュ
ーブ3の中心付近から、セルチューブ3から離れ、酸化
剤ガス排出口4−2より酸化剤供給室4から排出され
る。排出酸化剤ガスとしての使用済み酸化剤ガス2は、
酸化剤排出管37−2を経由し、高温酸化剤排出管37
−4において新しい酸化剤ガス2と熱交換を行ない、低
温となり、収容容器50の外部へ排出される。
【0091】本発明では、まず図6及び図7において、
燃料電池が横置きである。すなわち、燃料電池セルが形
成された燃料電池セル管としてのセルチューブ3は横置
きであり、支持体A10−1及び支持体B10−2又は
管板A6及び管板B7によって、2点で支持されてい
る。そして、供給室8側の管板A6及び排出室9側の管
板B7の2点でガスシールされている。すなわち、2点
でセルチューブ3を支持し、シールを行なっている。
【0092】更に、図8において、図7に示す燃料電池
カートリッジ40が、収容容器50の長手方向に複数重
ねて並べられて収納されている。そして、燃料電池カー
トリッジ40を収納している部分は支持体車輪46がつ
いている。従って、収容容器50の蓋を外した後、支持
体レール48(伸縮可能)を手前に引き出すことによ
り、支持体レール48上を手前に容易に引き出すことが
可能である。そして、複数ある燃料電池カートリッジ4
0のどれか一つあるいは複数をきわめて容易に取り出す
ことが可能となる。また、収容容器50の大きさの範囲
内において、燃料電池カートリッジ40を出し入れする
ことにより、容易に燃料電池の発電電力量を増減するこ
とが可能となる。また、故障した燃料電池の属する燃料
電池カートリッジ40を交換又は取り外すことにより、
容易に修理を完了することができ、残りの燃料電池を安
全に運転できる。
【0093】以下に各構成を詳細に説明する。まず、図
6、図5を参照して、燃料電池の1つのカートリッジ構
造(燃料電池カートリッジ40)の構成について説明す
る。
【0094】酸化剤供給部としての酸化剤供給室4は、
管板A6と管板B7と上部固定部35(上部断熱部34
を含む)と下部固定部33(下部断熱部32を含む)と
隣接する手前側と奥側の他の燃料電池カートリッジ40
の側壁部(図示せず、2枚の金属又はセラミックスの
板)とで囲まれた領域である。ただし、側壁部は無くて
も良い。供給室8(の管板A6)と排出室9(の管板B
7)との間にあり、それらと隔離され、セルチューブ3
を含んでいる。すなわち、セルチューブ3に酸化剤ガス
2を供給する室である。酸化剤ガス2(後述)の供給を
受けるための酸化剤ガス供給口4−1及び排出酸化剤ガ
スとしての使用済み酸化剤ガス2の排出を行なうための
酸化剤ガス排出口4−2を有する。酸化剤ガス供給口4
−1は、酸化剤供給室4の管板A6と接する側と、管板
B7と接する側とに、それぞれ2箇所づつあり、酸化剤
保持室47に接続している。酸化剤ガス排出口4−2
は、酸化剤供給室4の下部中央にあり、酸化剤排出管3
7−2に接続している。内部の管板A6及び管板B7の
近傍に、支持体A10−1(管板A6側)及び支持体B
10−2(管板B7側)を固定している。ステンレスや
耐熱合金などの金属製の室である。
【0095】酸化剤ガス2は、4箇所の酸化剤ガス供給
口4−1から酸化剤供給室4に入り、支持体A10−1
と管板A6とで形成された空間(隙間)又は支持体B1
0−2と管板B7とで形成された空間(隙間)を進む。
そして、セルチューブ3と支持体A10−1との隙間又
はセルチューブ3と支持体B10−2との隙間から、セ
ルチューブ3の外周面に沿って、セルチューブ3の中央
(酸化剤供給室4の中央)側へ進む。そして、セルチュ
ーブ3の中央(酸化剤供給室4の中央)部付近から、そ
の流れを下向き(酸化剤ガス排出口4−2の向き)に変
え、酸化剤ガス排出口4−2から排出される。
【0096】支持体A10−1は、管板A6の近傍であ
って、供給室8の外側の酸化剤供給室4内に固定されて
いる。そして、セルチューブ3上の端部の近傍におい
て、管板と共に酸化剤ガス2の流路を形成している。そ
して、セルチューブ3をその下方部分において支持して
いる。その他の支持体A10−1の構成及び機能は、実
施例1と同じなのでその説明を省略する。
【0097】支持体B10−2は、管板B7の近傍であ
って、排出室9の外側の酸化剤供給室4内に固定されて
いる。そして、セルチューブ3上の端部の近傍におい
て、管板と共に酸化剤ガス2の流路を形成している。そ
して、セルチューブ3をその下方部分において支持して
いる。その他の支持体A10−1の構成及び機能は、実
施例1と同じなのでその説明を省略する。
【0098】燃料電池セル管としてのセルチューブ3、
第1管板としての管板A6、第2管板としての管板B
7、供給室8、排出室9は、実施例1と同様であるの
で、その説明を省略する。
【0099】管板A6とセルチューブ3との接合部分
は、図4に示した通りである。これら管板A6、支持体
A10−1、基体管20、リード膜22、燃料電池セル
21、発電部27及び集電部25は、実施例1と同様で
あるので、その説明を省略する。
【0100】なお、排出室9側のセルチューブ3と管板
B7との接合部周辺については、管板が管板B7を用い
ている点が図4と異なるが、その他の構成は図4と同様
であるので、その説明は省略する。
【0101】なお、燃料ガス1は、水素、メタン等を含
むガスと水蒸気との混合ガスである。また、酸化剤ガス
は、酸素、空気、あるいはそれらを含む混合ガスであ
る。
【0102】次に、図7を参照して、燃料電池の1つの
燃料電池カートリッジ40の構造に関わる燃料ガス1及
び酸化剤ガス2の流路の構成について説明する。本図面
においては、集電に関する構成(燃料電池セル21を含
む)について、省略している。
【0103】まず、燃料ガス1の流路に関わる構成につ
いて説明する。第1熱交換器としての燃料熱交換器36
は、二重管構造を有し、第1内管としての低温燃料管3
6−1と、その一端部である第3端部としての燃料入口
管36−6と、その他端部である第4端部としての燃料
供給管36−2、及び、第1外管としての高温燃料管3
6−4と、その一端部である第5端部としての燃料排出
管36−3と、その他端部である第6端部としての燃料
出口管36−5とを有する。燃料電池カートリッジ40
の1個につき、その上部に1個設置されている。新しく
供給された低温の燃料ガス1を低温燃料管36−1に通
し、それと同時に、使用済みの高温の燃料ガス1を高温
燃料管36−4に通すことにより、燃料熱交換器36で
燃料ガス1の熱交換を行なう。
【0104】燃料入口管36−6は、新しい燃料ガス1
の入口の管であり、その一端部は、燃料導入管39(図
8参照)に接続し、そこから新しい燃料ガス1を受け
る。その他端部は低温燃料管36−1の一端部に接続
し、そこへ新しい燃料ガス1を供給する。低温燃料管3
6−1は、高温燃料管36−4に含まれ(二重管構
造)、その一端部を燃料入口管36−6と接続してい
る。また、他端部を燃料供給管36−2に接続してい
る。そして、燃料入口管36−6から供給されてきた新
しい燃料ガス1を燃料供給管36−2へ供給する際、高
温燃料管36−4内を流れる高温の使用済みの燃料ガス
1と新しい燃料ガス1とが熱交換し、新しい燃料ガス1
を高温にする。燃料供給管36−2は、その一端部を低
温燃料管36−1と接続し、他端部を供給室8のガス供
給口8−1に接続している。燃料供給管36−2は、低
温燃料管36−1から供給された高温の新しい燃料ガス
1を供給室8のガス供給口8−1に供給する。
【0105】一方、燃料排出管36−3は、その一端部
を排出室9のガス排出口9−1と接続し、他端部を高温
燃料管36−4に接続している。燃料排出管36−3
は、排出室9のガス排出口9−1から供給された高温の
使用済み燃料ガス1を高温燃料管36−4に供給する。
高温燃料管36−4は、低温燃料管36−1を含み(二
重管構造)、その一端部を燃料排出管36−3に接続し
ている。また、他端部を燃料出口管36−5に接続して
いる。そして、燃料排出管36−3から供給されてきた
使用済み燃料ガス1を燃料出口管36−5へ供給する
際、低温燃料管36−1内を流れる低温の新しい燃料ガ
ス1と高温燃料管36−4を流れる使用済み燃料ガス1
とが熱交換し、新しい燃料ガス1を高温にする。それと
共に、使用済みの燃料ガス1が低温になる。燃料出口管
36−5は、使用済み燃料ガス1の出口の管であり、そ
の一端部は、高温燃料管36−4に接続し、その他端部
は燃料処分管38(図8参照)に接続している。高温燃
料管36−4から使用済み燃料ガス1が供給され、それ
を燃料処分管38へ排出する。
【0106】次に、酸化剤ガス2の流路に関わる構成に
ついて説明する。第2熱交換器としての酸化剤熱交換器
37は、二重管構造を有し、第2外管としての低温酸化
剤供給管37−1と酸化剤排出管37−2と酸化剤供給
口37−3と第2内管としての高温酸化剤排出管37−
4とを有する。燃料電池カートリッジ40の1個毎に対
応して、その下部に設置されている。新しく供給された
低温の酸化剤ガス1を低温酸化剤供給管37−1に通
し、それと同時に、使用済みの高温の酸化剤ガス2を高
温酸化剤排出管37−4に通すことにより、酸化剤熱交
換器37で酸化剤ガス2の熱交換を行なう。
【0107】低温酸化剤供給管37−1は、内部に高温
酸化剤排出管37−4を含み(二重管構造)、燃料電池
カートリッジ40のある位置の下方の位置に、酸化剤供
給口37−3を有する。内部を流れる新しい低温の酸化
剤ガス2を酸化剤供給口37−3から酸化剤保持室47
へ供給する際、低温の酸化剤ガス2と高温酸化剤排出管
37−4とが熱交換し、高温の酸化剤ガス2に変える。
酸化剤供給口37−3は、低温酸化剤供給管37−1に
開口した孔であり、そこから新しい酸化剤ガス2が、低
温酸化剤供給管37−1から酸化剤保持室47へ供給さ
れる。酸化剤保持室47(図6参照)は、収容容器50
(容器断熱部44を含む)内における、燃料電池カート
リッジ40(供給室8、酸化剤供給室4及び排出室9な
ど)、下部固定部33、上部固定部35、燃料熱交換器
36、酸化剤熱交換器37などを除いた空間である。酸
化剤供給口37−3から供給8(放出)された新しい酸
化剤ガス2は、熱交換により高温化され、収容容器50
内に充満し、定常運転(立上げや停止のような一時的な
運転を除く)時に容器全体を100℃以上の温度に保
つ。100℃以上にするのは、燃料ガス1中の水蒸気を
水に戻さない為である。酸化剤供給室4の酸化剤ガス供
給口4−1(供給室8側及び排出室9側)へ供給され
る。なお、酸化剤保持室47は、収容容器50の容器断
熱部44の内側における温度を100℃以上に保つ(配
管の水を水蒸気の状態に保つ)働きもある。
【0108】一方、酸化剤排出管37−2は、その第7
端部としての一端部を酸化剤ガス排出口4−2と(開放
して)接続し、第8端部としての他端部を高温酸化剤排
出管37−4に接続している。酸化剤ガス排出口4−2
から排出された高温の使用済み酸化剤ガス2を、高温酸
化剤排出管37−4へ排出する。高温酸化剤排出管37
−4は、酸化剤排出管37−2と接続し、低温酸化剤供
給管37−1の内部に含まれ(二重管構造)ている。酸
化剤排出管37−2から排出された高温の使用済み酸化
剤ガス2が外部に排出される際、低温酸化剤供給管37
−1を流れる低温の新しい酸化剤ガス2と熱交換し、低
温となる。新しい酸化剤ガス2は、熱交換により高温と
なる。
【0109】上部断熱部34は、燃料電池カートリッジ
40の部分の上部にある直方体形状の断熱材である。ア
ルミナや、シリカ、マグネシアのような多孔質のセラミ
ックスである。酸化剤供給室4内のセルチューブ3の発
電部27で発生する熱に対する断熱用である。セルチュ
ーブ3の長手方向の幅は、支持体A10−1の管板A6
側から支持体B10−2の管板B7側までと同じ長さで
ある。その幅と直角の方向の奥行きは、供給室8の奥行
き(=排出室9の奥行き)と同じである。高さ(厚み)
は、断熱材の上部(発電部27と反対の側)において、
温度を何度にするかにより決定される。燃料電池カート
リッジ40上に直接取り付ける。断熱材がセルチューブ
3に影響することを避けたい場合には、セラミックスや
金属などの板(上部断熱部34と同じ平面サイズ)を、
燃料電池カートリッジ40と上部断熱部34との間に入
れても良い。
【0110】上部固定部35は、上部断熱部34の上部
にある直方体形状の金属板である。上部断熱部34を固
定すると共に、その上部にある燃料熱交換器36を固定
する。ニッケルやステンレスなどの金属である。幅は、
上部断熱部34よりもその両端で若干長い。奥行きは、
上部断熱部34と同じであり、高さ(厚み)は、上部断
熱部34と燃料熱交換器36を固定するのに必要な厚み
である。
【0111】下部断熱部32は、燃料電池カートリッジ
40の部分の下部にある直方体形状の断熱材である。ア
ルミナや、シリカ、マグネシアのような多孔質のセラミ
ックスである。酸化剤供給室4内のセルチューブ3の発
電部27で発生する熱に対する断熱用である。セルチュ
ーブ3の長手方向の幅は、支持体A10−1の管板A6
側から支持体B10−2の管板B7側までと同じ長さで
ある。その幅と直角の方向の奥行きは、供給室8の奥行
き(=排出室9の奥行き)と同じである。高さ(厚み)
は、断熱材の下部(発電部27と反対の側)において、
温度を何度にするかにより決定される。幅及び奥行きに
おいて、その中央部分に高さ方向に酸化剤排出管37−
2を通すための孔が開口している。燃料電池カートリッ
ジ40下に直接取り付ける。断熱材がセルチューブ3に
影響することを避けたい場合には、セラミックスや金属
などの板(下部断熱部32と同じ平面サイズで孔が開
口)を、燃料電池カートリッジ40と下部断熱部32と
の間に入れても良い。
【0112】下部固定部33は、下部断熱部32の下部
にある直方体形状の金属板である。下部断熱部32を固
定すると共に、その上部にある燃料電池カートリッジ4
0を下部断熱部32を介して支持する。ニッケルやステ
ンレスなどの金属である。幅は、上部断熱部34よりも
その両端で若干長い。そして、その両端部において、下
部断熱材32の両端を挟むような突起部がある。奥行き
は、下部断熱部32と同じであり、高さ(厚み)は、下
部断熱部32と燃料電池カートリッジ40を固定するの
に必要な厚みである。
【0113】フレーム支持体A13、フレーム支持体B
14、フレーム支持体C15(図7に図示せず)及びフ
レーム支持体D16については、実施例1で説明(図3
参照)した通りであるので、その説明は省略する。ただ
し、セルチューブ3は、図7では、図3、図6及び図5
の例と異なり、縦10本×横3本=合計30本 を例示
している。しかし、セルチューブの本数は、これらの例
に限定されるものではない。設計変更により変更可能で
ある。
【0114】燃料電池カートリッジ40における、セル
チューブ3に関わるその他の構成、酸化剤ガス供給口4
−1及び酸化剤ガス排出口4−2を有する酸化剤供給室
4、管板A6、管板B7、ガス供給口8−1を有する供
給室8、ガス排出口9−1を有する排出室9、支持体A
10−1、支持体B10−2については、図6で説明し
た通りなので、その説明を省略する。
【0115】次に、図8を参照して、複数の燃料電池カ
ートリッジ40を有する燃料電池(図8に示す構造)に
おけるカートリッジ構造について説明する。本図面にお
いては、集電に関する構成(燃料電池セル23を含む)
について、省略している。図7で示す燃料電池カートリ
ッジ40(セルチューブ3、酸化剤供給室4及びその関
連部分、管板A6、管板B7、供給室8、排出室9、支
持体A10、支持体B11、フレーム20など)及び、
下部断熱部32、下部固定部33、上部断熱部34、上
部固定部35、燃料熱交換器36(36−1〜36−6
を含む)については、図6で説明した通りなので、その
説明を省略する。
【0116】燃料導入管39は、燃料熱交換器36の上
部にあり、燃料電池カートリッジ40の長手方向(セル
チューブ3の方向)と直角の方向に延び、容器外蓋42
を通って、外部の配管と接合している。外部から供給さ
れる燃料ガス1を、図8で示す燃料電池へ導入する金属
製の配管である。各燃料電池カートリッジ40の燃料入
口管36−6に接合され、そこを通して各燃料電池カー
トリッジ40に燃料ガス1を供給する。燃料電池カート
リッジ40が無い部分については、燃料入口管36−6
との接合部に栓をしておく。また、燃料電池カートリッ
ジ40を取り外す場合、燃料導入管39は、その燃料電
池カートリッジ40部分のみの取り外しが可能である。
すなわち、燃料導入管39は、燃料電池カートリッジ4
0の幅分の配管を細かく接合したものである。
【0117】燃料処分管38は、燃料熱交換器36の上
部にあり、燃料電池カートリッジ40の長手方向(セル
チューブ3の方向)と直角の方向に延び、容器外蓋42
を通って、外部の配管と接合している。各燃料電池カー
トリッジ40で使用された使用済み燃料ガス1を、図8
で示す燃料電池の外部へ排出する金属製の配管である。
各燃料電池カートリッジ40の燃料出口管36−5に接
合され、そこから各燃料電池カートリッジ40の使用済
み燃料ガス1を受け取る。燃料電池カートリッジ40が
無い部分については、燃料出口管36−5との接合部に
栓をしておく。また、燃料電池カートリッジ40を取り
外す場合、燃料処分管38は、その燃料電池カートリッ
ジ40部分のみの取り外しが可能である。すなわち、燃
料処分管38は、燃料電池カートリッジ40の幅分の配
管を細かく接合したものである。
【0118】酸化剤熱交換器37(37−1〜17−4
を含む)は、燃料電池カートリッジ40の下部にあり、
燃料電池カートリッジ40の長手方向(セルチューブ3
の方向)と直角の方向に延び、容器外蓋42を通って、
外部の配管と接合している。新しい酸化剤ガス2を外部
から燃料電池へ導入すると共に、各燃料電池カートリッ
ジ40で使用された使用済み酸化剤ガス2を燃料電池の
外部へ排出する金属製の配管である。各燃料電池カート
リッジ40の酸化剤ガス排出口4−2に接合され、そこ
から各燃料電池カートリッジ40の使用済み酸化剤ガス
2を受け取る。燃料電池カートリッジ40が無い部分に
ついては、酸化剤ガス排出口4−2と酸化剤排出管37
−2との接合部、及び、酸化剤供給口37−3の開口部
に栓をしておく。その他の酸化剤熱交換器37について
は、図6で説明した通りなので、その説明を省略する。
【0119】収容容器50は、図8に示す燃料電池を内
包する円筒形の容器である。円筒形の筒部である容器筒
部49と、容器の蓋である容器外蓋42と、容器筒部4
9と容器外蓋42とを接合するための容器フランジ43
と、容器を自立させるための容器脚部51とから成る。
【0120】収容容器50及び容器筒部49は、ニッケ
ルやステンレルなどの金属製である。容器脚部51(容
器脚部51−1〜容器脚部51−4、ただし、容器客部
51−3、4は図示せず)は、収容容器50を支える4
脚ある脚部である。ニッケルやステンレルなどの金属製
である。容器外蓋42(図3に示す容器の手前側の蓋を
容器外蓋42−1(図示せず)とし、奥側の蓋を容器外
蓋42−2とする)は、燃料電池の燃料電池カートリッ
ジ40を取出し可能な側(容器外蓋42−1)と反対の
側(容器外蓋42−2)の、収容容器50の蓋である。
ニッケルやステンレルなどの金属製である。奥側の蓋で
ある容器外蓋42−2には、燃料導入管39、燃料処分
管38及び酸化剤熱交換器37が、外部の配管と接続す
るための接合部がある。容器断熱部44、燃料電池支持
部45、支持体車輪46、支持体レール48、からな
る。燃料電池の燃料電池カートリッジ40を取出し可能
な側にも容器外蓋42−1(配管の接合は無し)がある
が、図示していない。容器フランジ43(図3に示す容
器外蓋42−1(図示せず)に対応するフランジを容器
フランジ43−1とし、容器外蓋42−2に対応するフ
ランジを容器フランジ43−2とする)は、容器筒部4
9と容器外蓋42とを接合するためのフランジであり、
通常ボルトナットで締める。ニッケルやステンレルなど
の金属製である。容器筒部49と容器外蓋42との接合
面は、内部のガスがリークしないように、シール用のO
リング(温度により銅やアルミニウムのような金属又は
シリコーン製のゴムのような樹脂)を使用する。
【0121】容器断熱部44は、収容容器50の内壁面
全体を覆う断熱材である。収容容器50内は、温度が1
00℃以上に保たれて入るため、外部にその温度が伝わ
らないように、内壁面を断熱している。容器の外蓋(容
器外蓋42を含む)の内壁面についても同様である。ア
ルミナやシリカ、マグネシアの多孔質材料や、ガラスウ
ール、石綿などが用いられる。
【0122】支持体移動部の一部としての燃料電池支持
部45は、各燃料電池カートリッジ40を、それぞれの
供給室8及び排気室9の下部の2箇所において支持する
2つ(供給室8側及び排気室9側)の金属製の部剤であ
る。断面はL字型であり、L字の縦の辺が、供給室8及
び排気室9それぞれの発電部27とは反対側に接して、
それらを支持する。また、L字の横の辺が、供給室8及
び排気室9それぞれの下側に接して、それらを支持す
る。そして、燃料電池支持部45は、セルチューブ3と
直角の方向(容器筒部49の側面と平行な方向)に延
び、下部固定部43(下部断熱部42を含む)と共に、
各燃料電池カートリッジ40を支持している。
【0123】支持体移動部の一部としての支持体車輪4
6は、2つの燃料電池支持部45の下部にそれぞれ取り
付けられた複数の車輪である。そして、燃料電池カート
リッジ部41、燃料電池支持部45及び支持体車輪46
を収容容器50の手前側に引き出す時に、その複数の支
持体車輪46により、燃料電池カートリッジ40の集合
体が支持体レール48(後述)上を転がり又は滑り(摺
動し)、移動することが出来る。
【0124】移動補助体としての支持体レール48は、
支持体車輪46がその上を動くための、複数の支持体車
輪46の下部に取り付けられたレールである。2つ(供
給室8側及び排気室9側)の支持体移動部としての燃料
電池支持部45に対応して、供給室8側及び排気室9側
に1個所づつ、合計2つある。燃料電池カートリッジ4
0の集合体を収容容器50の手前側に引き出す時に、手
前側に延びる(例えば、支持体レール48の中に長さが
同じで断面の大きさがやや小さい支持体レールを入れて
おき、それを手前に出す)構造をしている。
【0125】では、本発明であるカートリッジ構造の第
二の実施の形態の動作に関して、図面を参照して説明す
る。まず、通常の発電に関わる燃料ガス1及び酸化剤ガ
ス2に関わる動作について説明する。図6及び図8を参
照して、このような構成をなす燃料電池において、収容
容器50の容器外蓋42を通して、燃料導入管39へ低
温(ただし、100℃以上)の燃料ガス1が供給され
る。燃料導入管39を通って供給された燃料ガス1は、
各燃料入口管36−6から各燃料電池カートリッジ40
へ分配、供給される。燃料ガス1は、低温燃料管36−
1において、その周囲を流れる高温の使用済みの燃料ガ
ス1と熱交換を行ない、高温となる。そして、燃料供給
管36−2をとおり、ガス供給口8−1から供給室8に
供給される。
【0126】供給室8内に供給された燃料ガス1は、セ
ルチューブ3の一端部から、ばらつきの無い流量で流入
する。そして、供給室8から排出室9へ向かう方向へ、
移動していく。移動していく過程で燃料ガス1は、90
0℃以上の温度に達する。
【0127】一方、収容容器50の容器外蓋42を通し
て、酸化剤熱交換器37の低温酸化剤供給管37−1へ
低温(ただし、100℃以上)の酸化剤ガス2が供給さ
れる。酸化剤ガス2は、低温酸化剤供給管37−1を通
る間に、高温酸化剤排出管37−4を流れる高温の使用
済み酸化剤ガス2と熱交換を行ない、高温となる。そし
て、各酸化剤供給口37−3から酸化剤保持室47へ入
り、その後、各燃料電池カートリッジ40へ分配、供給
される。すなわち、4箇所の酸化剤ガス供給口4−1か
ら酸化剤供給室4に供給される。
【0128】酸化剤ガス供給口4−1から酸化剤供給室
4に供給された酸化剤ガス2は、供給室8側では、支持
体A10−1と管板A6とに挟まれ形成された領域を管
板A6に沿って移動する。そして、各セルチューブ3に
達すると、支持体A10−1とセルチューブ3の外周部
との間の空間を通り、概ねセルチューブ3の外周部に沿
って、移動する。また、同様に、酸化剤ガス2は、排出
室9側では、支持体B10−2と管板B7とに挟まれ形
成された領域を管板B7に沿って移動する。そして、各
セルチューブ3に達すると、支持体B10−2とセルチ
ューブ3の外周部との間の空間を通り、概ねセルチュー
ブ3の外周部に沿って、移動する。
【0129】燃料ガス1は、出口ガス組成でセルチュー
ブ3を進み、セルチューブ3の発電部27において、そ
の壁面(側面)内部へ壁面の外側に向かって拡散し、燃
料電池セル21の燃料極であるアノードに達する。一
方、酸化剤ガス2は、セルチューブ3の外周面に沿って
進み、セルチューブ3の発電部27において、燃料電池
セル21の空気極であるのカソード側に達する。そし
て、燃料電池セル21において、燃料ガス1と酸化剤ガ
ス2との電気化学的反応により、発電が行なわれ、電力
が発生する。
【0130】発電の際、燃料電池セル21では、その特
性に基づいた、ある大きさの電力が発生すると共に、電
気エネルギーに変換されなかったエネルギーが熱エネル
ギーとなって放出される。熱エネルギーの原因として
は、抵抗分極(電極、電解質、インタコネクタ等に関す
る電気抵抗損)、活性化分極(電極反応に関わる活性化
エネルギー)、拡散分極(発電時のガス濃度分布による
ポテンシャルロス)等である。その発熱により、燃料電
池セル21及びその近傍の温度が、燃料電池セル21の
動作温度である900℃〜1000℃に維持される。
【0131】また、発電が続けば発熱により温度が更に
高温になるが、供給する燃料ガス1及び酸化剤ガス2が
熱量を持ち去る。従って、燃料ガス1及び酸化剤ガス2
の流量、発電量を適切にすることで、動作温度を一定の
範囲に抑えることが可能である。その場合、燃料ガス1
及び酸化剤ガス2の温度は高温になるため、その熱を無
駄にしないため、本発明においては、燃料熱交換器36
及び酸化剤熱交換器37において、熱交換を行なう。
【0132】発電部27を通過した高温の使用済み燃料
ガス1(発電により生じた水蒸気を含む)は、排出室9
に達し、そこで集められて排出口9−1から排出され
る。そして、その使用済み燃料ガス1は、燃料排出管3
6−3を経由して燃料熱交換器36の高温燃料管36−
4に達する。そこで、低温燃料管36−1の周囲を流れ
ながら低温燃料管36−1を流れる新しい燃料ガス1と
熱交換を行ない、低温の使用済み燃料ガス1(ただし1
00℃以上)となる(低温燃料管36−1を流れる新し
い燃料ガス1は、高温となる)。低温となった使用済み
燃料ガス1は、燃料出口管36−5を介して燃料処分管
38に達する。そして、燃料処分管38を通り、容器外
蓋42から外部へ排出される。
【0133】発電部27を通過した高温の使用済み酸化
剤ガス2は、セルチューブ3の中心付近から酸化剤ガス
供給室4の下部の中心付近にある酸化剤ガス排出口4−
2に達し、そこで集められて排出される。そして、酸化
剤排出管37−2を経由して酸化剤熱交換器37の高温
酸化剤排出管37−4に達する。その使用済み酸化剤ガ
ス2は、低温酸化剤供給管37−1の内部にある高温酸
化剤排出管37−4を流れながら、その周囲を流れる新
しい酸化剤ガス2と熱交換を行ない、低温の使用済み酸
化剤ガス2となる(低温酸化剤供給管37−1を流れる
新しい酸化剤ガス2は、高温となる)。低温となった使
用済み酸化剤ガス2は、高温酸化剤排出管37−4から
容器外蓋32に達し、外部へ排出される。
【0134】以上の動作により、本発明のカートリッジ
構造は、燃料ガス1及び酸化剤ガス2が、内部で熱交換
を行ない、効率的な発電を行なうことが可能となる。
【0135】次に、図7及び図8を参照して、燃料電池
カートリッジ40の取り外しについて、説明する。燃料
電池が、完全に静止し、内部のガスが付活性ガスに置換
された状態において、容器外蓋42−2を通る酸化剤熱
交換器37、燃料処分管38及び燃料導入管39に続く
配管の接合を外す。この時、集電に関する配線も取り外
す。次に、容器フランジ43−1にボルト締めされ取り
付けられた前部の容器外蓋42−1(図示せず)を開け
る。続いて、支持体レール48を2本手前に引き出す。
そして、燃料電池カートリッジ部41を含む燃料電池の
発電本体を引き出す。その時、発電本体が支持体レール
48上を支持体車輪46の転がり(又は滑り)により引
き出されるようにする。一方、所望の燃料電池カートリ
ッジ40について、まず燃料処分管38及び燃料導入管
39から、それぞれ燃料出口管36−5及び燃料入口管
36−6を取り外す。次に、燃料電池カートリッジ40
毎に分割可能な燃料処分管38及び燃料導入管39にお
ける、所望の燃料電池カートリッジ40に対応する部分
を取り外す。続いて、燃料供給管36−2及び燃料排出
管36−3をそれぞれガス供給口8−1及びガス排出口
9−1から取り外す。そして、燃料熱交換器36、上部
固定部35、上部断熱部34を、この順番に取り外す。
また、集電に関する配線も取り外す。
【0136】以上の動作により、本発明のカートリッジ
構造は、燃料電池カートリッジ40を容易に取出すこと
が可能となる。ある燃料電池カートリッジ40の燃料電
池が故障した場合や、燃料電池の発電規模を変更したい
場合などにおいて、燃料電池カートリッジ40を機動的
に着脱、交換することが出来る。燃料ガス1及び酸化剤
ガス2が、内部で熱交換を行ない、効率的な発電を行な
うことが可能となる。なお、燃料電池カートリッジ40
を取出した後、予備の燃料電池カートリッジ40がない
場合には、ダミーの燃料電池カートリッジ40を入れる
ことにより対応する。
【0137】なお、取り付けは、上記取り外しプロセス
の逆を行なえば良いので、その説明を省略する。
【0138】以上のプロセスにより、燃料電池セル21
で発電の際に発生する熱量を有効利用して、高温用の熱
交換器を用いることなく燃料ガス1及び酸化剤ガス2を
予熱することが可能となる。すなわち、発電に伴い発生
している熱をカートリッジ構造内で利用するので、熱効
率が高く、熱エネルギーのロスを少なくすることができ
る。また、発電により発生する熱を効率良く逃がすた
め、発電部27の熱的な安定性が高まり、信頼性が向上
する。
【0139】また、燃料電池カートリッジ40を収納し
ている部分は支持体車輪46がついている。従って、収
容容器50の蓋を外した後、支持体レール48(伸縮可
能)を手前に引き出すことにより、複数重ねて収納され
ている燃料電池カートリッジ40を支持体レール48上
を手前に容易に引き出すことが可能である。そして、複
数ある燃料電池カートリッジ40のどれか一つあるいは
複数をきわめて容易に取り出すことが可能となる。ま
た、収容容器50の大きさの範囲内において、燃料電池
カートリッジ40を出し入れすることにより、容易に燃
料電池の発電電力量を増減することが可能となる。ま
た、故障した燃料電池の属する燃料電池カートリッジ4
0を交換又は取り出すことにより、容易に修理を完了す
ることができ、残りの燃料電池を安全に運転できる。
【0140】加えて、ガスは、横置き、2点で支持及び
2点シールである。従って、一方向に流れるだけで良い
ので、案内管112を用いる必要が無く、セルチューブ
3及びその周辺部分の構造を簡単にすることが出来る。
すなわち、部品点数を減らすことが出来、コストの削減
につながる。加えて、部品点数が減ることにより、部品
相互で拘束し合う関係が減少する為、設計の自由度の向
上や部品の破損等の問題が減り、全体としての信頼性の
向上にもつながる。
【0141】本発明において、フレームA11及びフレ
ームB12は、長方形の額縁のような形状である。しか
し、三角形や正方形、六角形であっても、本発明を実施
することは可能である。それぞれの場合、フレーム支持
体は、フレームの角に接合する。従って、それぞれ3
本、4本、6本のフレーム支持体を用いる。供給室及び
排出室の形状は、本発明にあるような直方体形状でも良
いし、フレームの形状に合わせた三角柱、直方体、六角
柱(但し底面をフレームに合わせる)でも良い。三角
形、正方形、長方形、六角形あるいはそれに近い形状の
供給室及び排気室を持った燃料電池カートリッジは、複
数の燃料電池カートリッジを充填する(燃料電池カート
リッジ部を構成する)場合、充填し易い構造であり、燃
料電池カートリッジ部をコンパクトにするのに有用であ
る。
【0142】
【発明の効果】本発明により、カートリッジ構造におい
て、燃料電池セル管の熱応力を少なくし、運転時の温度
変化に適切に対応可能となる。
【0143】本発明により、燃料電池の交換が容易であ
り、カートリッジ構造の故障への対応を迅速かつ容易に
行なうことが可能となる。
【0144】また、本発明により、燃料電池の交換を、
あるまとまった単位で行なうことができ、燃料電池の発
電電力量を容易に変更することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明であるカートリッジ構造の第一の実施の
形態の構成を示す図である。
【図2】本発明であるカートリッジ構造の第一の実施の
形態の構成に関わる図1の構成を模式的に示す図であ
る。
【図3】本発明であるカートリッジ構造の実施の形態の
構成のに関わるフレームの構造を示す図である。
【図4】本発明であるカートリッジ構造の実施の形態に
おけるセルチューブの一端側の構成を示す図である。
【図5】(a)本発明であるカートリッジ構造の実施の
形態の管板の正面図を示す図である。(b)本発明であ
るカートリッジ構造の実施の形態の支持体の正面図を示
す図である。
【図6】本発明であるカートリッジ構造の第二の実施の
形態の構成を示す図である。
【図7】本発明であるカートリッジ構造の第二の実施の
形態における燃料電池カートリッジ及びその周辺の構成
を示す図である。
【図8】本発明であるカートリッジ構造の実施の形態に
おける全体の構成を示す図である。
【図9】従来の技術の実施の形態の構成を示す図であ
る。
【図10】従来の技術の実施の形態に関するセルチュー
ブを示す図である。
【符号の説明】
1 燃料ガス 2 酸化剤ガス 3 セルチューブ 4 酸化剤供給室 4−1 酸化剤ガス供給口 4−2 酸化剤ガス排出口 6 管板A 6−1 セル接合部 7 管板B 7−1 セル接合部 8 供給室 8−1 ガス供給口 9 排出室 9−1 ガス排出口 10 支持体 10−1 支持体A 10−2 支持体B 11 フレームA 11−1 フレームA 11−2 フレームA 11−3 フレームA 11−4 フレームA 12 フレームB 12−1 フレームB 12−2 フレームB 12−3 フレームB 12−4 フレームB 13 フレーム支持体A 14 フレーム支持体B 15 フレーム支持体C 16 フレーム支持体D 17 供給室収容部 18 排出室収容部 21 燃料電池セル 22 リード膜 23 充填材 24 集電部 25 接合部A 25−1 接合部A 25−2 接合部A 25−3 接合部A 25−4 接合部A 26 接合部B 26−1 接合部B 26−2 接合部B 26−3 接合部B 26−4 接合部B 27 発電部 32 下部断熱部 33 下部固定部 34 上部断熱部 35 上部固定部 36 燃料熱交換器 36−1 低温燃料管 36−2 燃料供給管 36−3 燃料排出管 36−4 高温燃料管 36−5 燃料出口管 36−6 燃料入口管 37 酸化剤熱交換器 37−1 低温酸化剤供給管 37−2 酸化剤排出管 37−3 酸化剤供給口 37−4 高温酸化剤排出管 38 燃料処分管 39 燃料導入管 40 燃料電池カートリッジ 41 燃料電池カートリッジ部 42 容器外蓋 42−2 容器外蓋 43 容器フランジ 43−1 容器フランジ 43−2 容器フランジ 44 容器断熱部 45 燃料電池支持部 46 支持体車輪 47 酸化剤保持室 48 支持体レール 49 容器筒部 50 収容容器 51 容器脚部 51−1 容器脚部 51−2 容器脚部 110 ヘッダ 110a 仕切板 110b 底板 110c 供給室 110d 排出室 111 セルチューブ 112 案内管 113 集電キャップ 114 シールキャップ 115 リード膜 116 集電接合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 好章 長崎県長崎市深堀町五丁目717番1号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内 (72)発明者 橋本 彰 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内 (72)発明者 久留 長生 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内 (72)発明者 池田 浩二 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内 (72)発明者 冨田 和男 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内 Fターム(参考) 5H026 AA06 CC06 CV02 CX06 EE12 HH00

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料ガスを供給する供給室と、 前記供給室から離れて設けられ、前記燃料ガスを排出す
    る排出室と、 前記供給室と前記排出室との間に設けられ、酸化剤ガス
    を供給する酸化剤供給部と、 一端部である第1端部で前記供給室に開放されて接合さ
    れ、他端部である第2端部で前記排出室に開放されて接
    合され、基体管の外面に燃料電池を形成された燃料電池
    セル管と、 一端部である第3端部で前記供給室に接合され、他端部
    である第4端部で前記排出室に接合されたフレーム支持
    体と、 を具備する、 カートリッジ構造。
  2. 【請求項2】前記フレーム支持体の熱膨張係数は、前記
    燃料電池セル管の熱膨張係数と概ね等しい、 請求項1に記載のカートリッジ構造。
  3. 【請求項3】前記基体管と前記フレーム支持体は、ジル
    コニアで形成されている、 請求項1又は2に記載のカートリッジ構造。
  4. 【請求項4】前記基体管は、ジルコニアで形成され、 前記フレーム支持体は、マグネシアスピネルである、 請求項1又は2に記載のカートリッジ構造。
  5. 【請求項5】前記基体管は、ジルコニアで形成され、 前記フレーム支持体は、コバールである、 請求項1又は2に記載のカートリッジ構造。
  6. 【請求項6】前記供給室は、前記第1端部が接合された
    第1管板と、前記第1管板の強度を補強するフレームで
    ある第1フレームとを具備し、 前記排出室は、前記第2端部が接合された側面である第
    2管板と、前記第2管板の強度を補強するフレームであ
    る第2フレームとを具備し、 前記フレーム支持体は、前記第3端部が前記第1フレー
    ムにおいて前記供給室と接合し、前記第4端部が前記第
    2フレームで前記排出室と接合する、 請求項1乃至5のいずれか一項に記載のカートリッジ構
    造。
  7. 【請求項7】前記第1フレーム及び前記第2フレームは
    多角形である、 請求項1乃至6のいずれか一項に記載のカートリッジ構
    造。
  8. 【請求項8】前記フレーム支持体は、前記第1及び第2
    フレームと直角をなして接合する、 請求項1乃至7のいずれか一項に記載のカートリッジ構
    造。
  9. 【請求項9】前記フレーム支持体は、前記第1及び第2
    フレームの角部において接合する、 請求項1乃至8のいずれか一項に記載のカートリッジ構
    造。
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