JP2002329405A - 車両用灯具 - Google Patents

車両用灯具

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JP2002329405A
JP2002329405A JP2001133324A JP2001133324A JP2002329405A JP 2002329405 A JP2002329405 A JP 2002329405A JP 2001133324 A JP2001133324 A JP 2001133324A JP 2001133324 A JP2001133324 A JP 2001133324A JP 2002329405 A JP2002329405 A JP 2002329405A
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reflector
lamp lens
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lens
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ランプハウジング、ランプレンズ、リフレク
タの組み付け性が良いこと。 【解決手段】 仮固定手段により、ランプレンズ3とリ
フレクタ4とが仮固定される。この仮固定されたランプ
レンズ3とリフレクタ4とのサブアセンブリを、ランプ
ハウジング2に、組み付けたり取り外したりする着脱作
業が容易である。仮固定されたランプレンズ3とリフレ
クタ4とのサブアセンブリをランプハウジング2に組み
付ける際に、リフレクタ4が他の部品と干渉するリスク
が少ないので、その分、組み付け作業が容易となる。本
固定手段により、ランプハウジング2とランプレンズ3
とを組み付けると同時にリフレクタ4をランプハウジン
グ2およびランプレンズ3に本固定することができるの
で、組み付け作業が簡略化される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえば、トラ
ックなどの屋根高さや車幅などを表示する標識灯(もし
くは、信号灯)としての車両用灯具に係る。特に、この
発明は、組み付け性が良い車両用灯具に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種の車両用灯具としては、たとえ
ば、実願平4−33158号(実開平5−90707
号)がある。この車両用灯具は、たとえば、トラックな
どの屋根高さや車幅などを表示する標識灯(エンドアウ
トラインマーカーランプ)として使用されるものであっ
て、一般に、灯室を区画するランプハウジングおよびラ
ンプレンズと、前記灯室内に配置された光源バルブとを
備えるものである。
【0003】前記標識灯として使用される車両用灯具
は、前方を橙色の光で照明し、後方を赤色の光で照明す
ることが法規上規定されている。このために、前記車両
用灯具は、前方を橙色の光で照明する場合、後方側が遮
光されており、一方、後方を赤色の光で照明する場合、
前方側が遮光されている。ここで、後方側または前方側
を遮光することにより、前方または後方を照明する光量
が不十分の場合には、リフレクタを使用する。
【0004】前記リフレクタは、前記ランプハウジング
および前記ランプレンズと別部品からなり、前記灯室内
に配置され、前記光源バルブからの光を所定の方向(前
方または後方)に反射させ、前方または後方を照明する
光量の不足分を補充するものである。
【0005】そして、前記車両用灯具においては、前記
ランプハウジングおよび前記ランプレンズおよび前記リ
フレクタの組み付け性が重要事項である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のこの
種の車両用灯具においては、前記重要事項について何ら
考慮されていない。
【0007】この発明は、ランプハウジングおよびラン
プレンズおよびリフレクタの組み付け性が良い車両用灯
具を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1にかかる発明は、ランプレンズとリフレ
クタとに、前記リフレクタを前記ランプレンズに仮固定
するための仮固定手段が設けられており、前記ランプハ
ウジングおよび前記ランプレンズと前記リフレクタと
に、前記ランプハウジングと前記ランプレンズとの組み
付けと同時に前記リフレクタを前記ランプハウジングお
よび前記ランプレンズに本固定する本固定手段が設けら
れている、ことを特徴とする。
【0009】この結果、請求項1にかかる発明は、仮固
定手段により、ランプレンズとリフレクタとを仮固定す
ることができる。この仮固定したランプレンズとリフレ
クタとのサブアセンブリをランプハウジングに組み付け
たり取り外したりする着脱作業が容易である。また、請
求項1にかかる発明は、サブアセンブリを組み付ける際
に、リフレクタが他の部品と干渉するリスクが少ないの
で、その分、組み付け作業が容易となる。さらに、請求
項1にかかる発明は、本固定手段により、ランプハウジ
ングとランプレンズとを組み付けると同時にリフレクタ
をランプハウジングおよびランプレンズに本固定するこ
とができるので、組み付け作業が簡略化される。このよ
うに、請求項1にかかる発明は、ランプハウジングおよ
びランプレンズおよびリフレクタの組み付け性が良い。
【0010】また、請求項2にかかる発明は、ランプハ
ウジングおよびランプレンズが樹脂から構成されてお
り、リフレクタが板金の折曲加工やプレス加工により構
成されており、仮固定手段が、前記リフレクタに一体に
設けられた弾性板部と、前記ランプレンズに一体に設け
られ、前記弾性板部の弾性作用により前記弾性板部が弾
性当接して仮固定される仮固定部とから構成されてお
り、前記本固定手段が、前記リフレクタに一体に設けら
れた前記弾性板部と、前記ランプハウジングおよび前記
ランプレンズにそれぞれ一体に設けられ、前記弾性板部
の弾性作用方向に対して交差する方向において前記弾性
板部を挟持して本固定する本固定部とから構成されてい
る、ことを特徴とする。
【0011】この結果、請求項2にかかる発明は、仮固
定手段および本固定手段がリフレクタ、ランプハウジン
グ、ランプレンズに一体に設けられているものであるか
ら、リフレクタをスクリューで固定する従来の技術と比
較して、部品点数や組み付け作業工程数が軽減化され
る。また、請求項2にかかる発明は、リフレクタが板金
の折曲加工やプレス加工により構成されるので、樹脂成
形品のリフレクタと比較して、製作コストが低減化され
る。さらに、請求項2にかかる発明は、リフレクタが仮
固定手段および本固定手段によりランプハウジングおよ
びランプレンズに確固確実に固定されるので、リフレク
タ自体の剛性を大きくする必要がなく、その分、リフレ
クタが軽量化される。
【0012】また、請求項3にかかる発明は、弾性板部
の両端部に係合爪がそれぞれ一体に設けられており、仮
固定部が円弧柱形状をなし、前記弾性板部が前記仮固定
部に弾性当接すると共に、2個の前記係合爪が前記仮固
定部の外面にそれぞれ係合して前記仮固定部の外面を前
記弾性板部の弾性作用方向および前記本固定手段の本固
定方向に対して交差する方向に挟み込む、ことを特徴と
する。
【0013】この結果、請求項3にかかる発明は、本固
定手段の本固定方向と、仮固定手段の弾性当接方向と、
係合爪の係合挟み込み方向との3方向により、リフレク
タを固定するものであるから、リフレクタをさらに確固
確実に固定することができる。
【0014】また、請求項4にかかる発明は、仮固定部
の外面にシリンドリカル形状の小凸部が仮固定部の軸方
向に複数本設けられている、ことを特徴とする。
【0015】この結果、請求項4にかかる発明は、リフ
レクタの係合爪が仮固定部の小凸部にがたなく係合する
ので、リフレクタをがたなくさらに確固確実に固定する
ことができる。
【0016】また、請求項5にかかる発明は、仮固定部
に設けた小凸部のシリンドリカル形状と同形もしくは近
似形のシリンドリカル形状の光拡散エレメント群がラン
プレンズに設けられている、ことを特徴とする。
【0017】この結果、請求項5にかかる発明は、ラン
プレンズのシリンドリカル形状の光拡散エレメント群
と、仮固定部のシリンドリカル形状の小凸部とが同化す
るので、仮固定部が目立たなくなり、見栄えが向上す
る。
【0018】また、請求項6にかかる発明は、仮固定部
がランプハウジングとランプレンズとを組み付けるため
のスクリューが通るボス部を兼用する、ことを特徴とす
る。
【0019】この結果、請求項6にかかる発明は、仮固
定部とボス部とが別個のものと比較して、ランプハウジ
ングまたはランプレンズの構造が簡単となる。
【0020】また、請求項7にかかる発明は、弾性板部
に補強用リブが一体に設けられている、ことを特徴とす
る。
【0021】この結果、請求項7にかかる発明は、弾性
板部の剛性が大きくなり、その分、リフレクタ自体の剛
性を大きくする必要がなく、リフレクタが軽量化され
る。また、弾性板部の剛性が大きくなることにより、リ
フレクタをさらに確固確実に固定することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる車両用灯
具の実施の形態の1例を添付図面を参照して説明する。
なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるもの
ではない。
【0023】(実施の形態の構成の説明)図において、
1は車両用灯具である。前記車両用灯具1は、たとえ
ば、トラックなどの屋根高さや車幅などを表示する標識
灯(エンドアウトラインマーカーランプ)として使用さ
れるものである。また、前記車両用灯具1は、ランプハ
ウジング2と、ランプレンズ3と、リフレクタ4と、光
源バルブ5と、パッキン6とを備える。
【0024】前記ランプハウジング2は、図2〜図4お
よび図8に示すように、たとえば、合成樹脂性からな
り、円板形状(ベース形状)をなす。前記ランプハウジ
ング2の上面中央には、ソケット部7が設けられてい
る。前記ランプハウジング2の上面の左右には、円柱の
形状のボス部8が一体に突設されている。前記ボス部8
には、ねじ孔9が設けられている。
【0025】また、前記ランプハウジング2の上面の前
記ソケット部7と左右の前記ボス部8との間には、本固
定部としてのリブ(立壁)10が一体に突設されてい
る。前記ランプハウジング2の上面の前後には、円形の
透孔11が設けられている。前記ランプハウジング2の
外縁の前後には、位置決め用の小半円形の溝12が設け
られている。
【0026】前記ランプレンズ3は、図1〜図4および
図6〜図9に示すように、たとえば、半球形の中空のド
ーム形状をなす。前記ランプレンズ3の底面は、前記ラ
ンプハウジング2を外から嵌合するために、円形の開口
をなす。
【0027】また、前記ランプレンズ3は、前方を照明
する場合には橙色の光が必要であるから、橙色の光透過
性の合成樹脂により、また、後方を照明する場合には赤
色の光が必要であるから、赤色の光透過性の合成樹脂に
より、成形されている。前記ランプレンズ3の表面の所
定の範囲(図1中の格子が施された部分の範囲、また、
図2〜図4および図6〜図9中の太線が付された部分の
範囲)には、黒色塗装13が塗布されている。この結
果、前方を橙色の光で照明し、後方を赤色の光で照明す
ることが可能となる。
【0028】前記ランプレンズ3の内面には、小凸部の
シリンドリカル形状の光拡散エレメント群14が設けら
れている。前記光拡散エレメント群14は、ドーム形状
の前記ランプレンズ3に対して放射状に設けられてい
る。なお、前記ランプレンズ3の中央部分は、金型成形
上、同心円形状をなす。
【0029】前記ランプレンズ3の内面の左右には、仮
固定部としての円弧(ほぼ半円ないしほぼ半長円)柱形
状のボス部15が一体に設けられている。前記ボス部1
5の外面には、シリンドリカル形状の小凸部16が前記
ボス部15の軸方向に複数本設けられている。前記小凸
部16のシリンドリカル形状と、前記光拡散エレメント
群14のシリンドリカル形状とは、同形もしくは近似形
をなす。
【0030】前記ランプレンズ3の内面のうち、前記ボ
ス部15の付け根部分が、本固定部17となす。前記ラ
ンプハウジング2に前記ランプレンズ3を嵌合した場合
に、前記リブ(本固定部)10と、前記本固定部17と
は、前記ボス部(仮固定部)15を挟んで上下に配置さ
れることとなる。前記ボス部15には、円形の透孔18
が設けられている。前記ボス部15は、前記ランプハウ
ジング2のボス部8と対応して設けられている。
【0031】前記ランプレンズ3の内面には、位置決め
用の小半円柱形状の凸部19が一体に設けられている。
前記凸部19は、前記黒色塗装13の中央に配置されて
いる。前記ランプレンズ3の外面の左右には、円弧(ほ
ぼ半円ないしほぼ半長円)柱形状の溝20が設けられて
いる。前記溝20は、前記ボス部15と対応して設けら
れている。前記溝20は、第1スクリュー21のねじ込
み用の空間と、前記ボス部15の樹脂成形の肉取りとの
機能を果たすものである。
【0032】前記リフレクタ4は、図5に示すように、
たとえば、板金(薄鋼板)の折曲加工やプレス加工によ
り構成されている。また、前記リフレクタ4の表面に
は、アルミ蒸着やアルミ塗装などの反射面膜が施されて
いる。
【0033】前記リフレクタ4は、回転方物面の反射面
を有する反射部22と、前記反射部22の左右両端部を
ほぼ直角に折り曲げてなる弾性板部23とからなる。2
枚の前記弾性板部23は、上から下にかけて若干の末広
がりとなっている。
【0034】前記弾性板部23の特に下部が前記ランプ
レンズ3のボス部(仮固定部)15に矢印A方向に弾性
当接する。また、前記弾性板部23の上下両端には、前
記ランプハウジング2のリブ(本固定部)10と前記ラ
ンプレンズ3の本固定部17とが、前記弾性板部23の
弾性作用方向(矢印A方向)に対して直行する上下方向
(交差する方向)Dにおいて挟持する。
【0035】前記リフレクタ4には、前記弾性板部23
の下部の両端部を外側に直角に折り曲げて係合爪24が
それぞれ一体に設けられている。前記係合爪24は、前
記ボス部(仮固定部)15の外面(小凸部16)にそれ
ぞれ係合して、前記リブ15の外面を前記弾性板部23
の弾性作用方向Aおよび前記リブ(本固定部)10、前
記本固定部17の本固定方向Dに対して交差する方向E
に挟み込むものである。
【0036】前記弾性板部23の下部の中央には、補強
用リブ25が一体に設けられている。前記補強用リブ2
5は、前記ランプハウジング2のリブ10に対応して設
けられている。
【0037】前記光源バルブ5は、図2〜図4および図
8に示すように、前記ソケット部7に着脱可能に取り付
けられている。前記光源バルブ5の光源(フィラメン
ト)F1は、前記反射部22(回転方物面の反射面)の
焦点F近傍に位置する。なお、図中、26は前記ソケッ
ト部7から配線された2本のハーネスコードであって、
前記光源バルブ5に給電する。
【0038】前記パッキン6は、図1〜図4および図8
に示すように、たとえば、ゴム製からなり、ほぼ円板形
状をなす。前記パッキン6の下縁には、車体27に水密
に密着するスカート部28が一体に設けられている。
【0039】前記パッキン6の中央には、凸部29が一
体に設けられている。前記凸部29には、2本の前記ハ
ーネスコード26が挿通する小円形の挿通孔30が設け
られている。また、前記パッキン6の前後には、円形の
透孔31が設けられている。
【0040】(実施の形態の組み付けの説明)以下、上
記の構成からなるこの実施の形態における車両用灯具の
組み付け方について説明する。
【0041】まず、ランプハウジング2とパッキン6と
を組み付ける。すなわち、図4に示すように、この組み
付けたランプハウジング2およびパッキン6を車体27
に第2スクリュー32により取り付ける。第2スクリュ
ー32は、ランプハウジング2の透孔11およびパッキ
ン6の透孔31を通って車体27にねじ込まれる。この
とき、ランプハウジング2と車体27との間は、パッキ
ン6により防水される。
【0042】一方、リフレクタ4をランプレンズ3に仮
固定する。すなわち、図6に示すように、リフレクタ4
の弾性板部23をランプレンズ3のボス部(仮固定部)
15に矢印方向に挿入する。
【0043】すると、図9に示すように、弾性板部23
の下部がランプレンズ3のボス部15に矢印A方向に弾
性当接する。このとき、2枚の弾性板部23は、上から
下にかけて若干の末広がりとなっている。このために、
2枚の弾性板部23がランプレンズ3のボス部15に挿
入し易く、かつ、弾性板部23の弾性作用が徐々に作用
して、最終的には弾性板部23がボス部15に確固に弾
性当接する。また、弾性板部23の係合爪24がボス部
15の外面の小凸部16にそれぞれ係合して、リブ15
の外面を弾性板部23の弾性作用方向Aおよびランプハ
ウジング2のリブ(本固定部)10、ランプレンズ3の
本固定部17の本固定方向Dに対して交差する方向Eに
挟み込む。この結果、リフレクタ4は、ランプレンズ3
に仮固定されることとなる。このとき、弾性板部23の
上端がランプレンズ3の本固定部17に当接している。
【0044】つぎに、ランプレンズ3をランプハウジン
グ2に組み付けると同時に、リフレクタ4をランプハウ
ジング2およびランプレンズ3に本固定する。すなわ
ち、図8に示すように、リフレクタ4を仮固定するラン
プレンズ3をランプハウジング2に嵌合する。このと
き、ランプハウジング2の溝12にランプレンズ3の凸
部19が嵌合することにより、ランプハウジング2とラ
ンプレンズ3との位置決めが行われ、かつ、ランプハウ
ジング2とランプレンズ3との前後の誤組み付けが防止
される。つぎに、ランプハウジング2とランプレンズ3
とを第1スクリュー21で組み付ける。第1スクリュー
21は、ランプレンズ3の溝20および透孔18を通っ
てランプハウジング2のねじ孔9にねじ込まれている。
また、第1スクリュー21とランプレンズ3との間に
は、パッキンが介在されている。
【0045】すると、図2および図3に示すように、ラ
ンプレンズ3の本固定部17とランプハウジング2のリ
ブ(本固定部)10とが、弾性板部23の上下両端を、
弾性板部23の弾性作用方向Aに対して直行する上下方
向Dにおいて挟持する。この結果、ランプハウジング2
とランプレンズ3とは、組み付けられ、それと同時に、
リフレクタ4は、ランプハウジング2およびランプレン
ズ3に本固定される。なお、弾性板部23の下端の補強
用リブ25がランプハウジング2のリブ10に当接して
いる。
【0046】ランプハウジング2およびランプレンズ3
およびリフレクタ4の組み付けが完了することにより、
ランプハウジング2とランプレンズ3とは、パッキン6
に水密密着する。このとき、リフレクタ4の弾性板部2
3は、弾性を有するので、前記パッキン6のシール性
は、十分に確保されることとなる。以上のように、ラン
プハウジング2とランプレンズ3とにより区画された灯
室33内に光源バルブ5およびリフレクタ4が配置され
ることとなる。
【0047】そして、上記のように構成された車両用灯
具1において、光源バルブ5を点灯する。すると、光源
バルブ5からの光は、リフレクタ4の反射面にて反射さ
れて反射光となる。この反射光は、ランプレンズ3の光
拡散エレメント群14を透過して左右に拡散されて拡散
光Lとなる。この拡散光Lは、外部を所定の配光パター
ンでかつ所定の配光色で照明する。
【0048】(実施の形態の作用効果の説明)この実施
の形態における車両用灯具1は、以上のごとき構成から
なるので、下記の作用効果を達成することができる。
【0049】この実施の形態における車両用灯具1は、
仮固定手段、すなわち、ランプレンズ3のボス部15と
リフレクタ4の弾性板部23とにより、ランプレンズ3
とリフレクタ4とが仮固定される。この仮固定されたラ
ンプレンズ3とリフレクタ4とのサブアセンブリを、ラ
ンプハウジング2に、組み付けたり取り外したりする着
脱作業が容易である。
【0050】また、この実施の形態における車両用灯具
1は、仮固定されたランプレンズ3とリフレクタ4との
サブアセンブリをランプハウジング2に組み付ける際
に、リフレクタ4が他の部品、たとえば、ランプハウジ
ング2や光源バルブ5などと干渉するリスクが少ないの
で、その分、組み付け作業が容易となる。
【0051】さらに、この実施の形態における車両用灯
具1は、本固定手段、すなわち、ランプハウジング2の
リブ10およびランプレンズ3の本固定部17とリフレ
クタ4の弾性板部23とにより、ランプハウジング2と
ランプレンズ3とを組み付けると同時にリフレクタ4を
ランプハウジング2およびランプレンズ3に本固定する
ことができるので、組み付け作業が簡略化される。
【0052】このように、この実施の形態における車両
用灯具1は、ランプハウジング2およびランプレンズ3
およびリフレクタ4の組み付け性が良い。
【0053】特に、この実施の形態における車両用灯具
1は、仮固定手段(ランプレンズ3のボス部15とリフ
レクタ4の弾性板部23)および本固定手段(ランプハ
ウジング2のリブ10およびランプレンズ3の本固定部
17とリフレクタ4の弾性板部23)がリフレクタ4、
ランプハウジング2、ランプレンズ3に一体に設けられ
ているものであるから、リフレクタ4をスクリュー(図
示せず)で固定する従来の技術と比較して、部品点数や
組み付け作業工程数が軽減化される。
【0054】また、この実施の形態における車両用灯具
1は、リフレクタ4が板金の折曲加工やプレス加工によ
り構成されるので、樹脂成形品のリフレクタ(図示せ
ず)と比較して、製作コストが低減化される。
【0055】さらに、この実施の形態における車両用灯
具1は、リフレクタ4が仮固定手段および本固定手段に
よりランプハウジング2およびランプレンズ3に確固確
実に固定されるので、リフレクタ4自体の剛性を大きく
する必要がなく、その分、リフレクタ4が軽量化され
る。
【0056】特に、この実施の形態における車両用灯具
1は、本固定手段の本固定方向Dと、仮固定手段の弾性
当接方向Aと、係合爪24の係合挟み込み方向Eとの3
方向により、リフレクタ4を固定するものであるから、
リフレクタ4をさらに確固確実に固定することができ
る。
【0057】また、この実施の形態における車両用灯具
1は、ボス部(仮固定部)15の外面にシリンドリカル
形状の小凸部16がボス部15の軸方向に複数本設けら
れているので、リフレクタ4の係合爪24がボス部15
の小凸部16(もしくは、小凸部16と小凸部16との
間のほぼV字形状の凹部)にがたなく係合する。この結
果、リフレクタ4をがたなくさらに確固確実に固定する
ことができる。しかも、サブアセンブリをランプハウジ
ング2に組み付ける際の振動や衝撃に対しても、リフレ
クタ4の仮固定の保持性が良好である。
【0058】また、この実施の形態における車両用灯具
1は、ボス部(仮固定部)15に設けた小凸部16のシ
リンドリカル形状と、ランプレンズ3に設けた光拡散エ
レメント群14のシリンドリカル形状とは、同形もしく
は近似形をなしているので、ランプレンズ3の光拡散エ
レメント群14と、ボス部15の小凸部16とが同化す
る。この結果、ボス部15が目立たなくなり、見栄えが
向上する。
【0059】また、この実施の形態における車両用灯具
1は、ランプレンズ3のボス部(仮固定部)がランプハ
ウジング2と組み付けるための第1スクリュー21が通
るボス部を兼用する。この結果、仮固定部とボス部とが
別個のものと比較して、ランプレンズ3の構造が簡単と
なる。
【0060】また、この実施の形態における車両用灯具
1は、弾性板部23に補強用リブ25が一体に設けられ
ているので、弾性板部23の剛性が大きくなり、その
分、リフレクタ4自体の剛性を大きくする必要がなく、
リフレクタ4が軽量化される。また、弾性板部23の剛
性が大きくなることにより、リフレクタ4をさらに確固
確実に固定することができる。
【0061】なお、この実施の形態において、リフレク
タ4は、ランプハウジング2およびランプレンズ3と別
個の部品からなる。このために、リフレクタ4を使用せ
ずに、光源バルブ5のみで十分な光量が得られる場合に
は、不要なリフレクタ4をランプハウジング2およびラ
ンプレンズ3を簡単に取り外すことができ、コストが低
減化される。
【0062】また、この実施の形態における車両用灯具
1は、たとえば、トラックなどの屋根高さや車幅などを
表示する標識灯(エンドアウトラインマーカーランプ)
として使用されるものである。この発明は、エンドアウ
トラインマーカーランプ以外の車両用灯具にも適用でき
る。
【0063】
【発明の効果】以上から明らかなように、この発明にか
かる車両用灯具(請求項1)は、仮固定手段により、ラ
ンプレンズとリフレクタとを仮固定することができる。
この仮固定したランプレンズとリフレクタとのサブアセ
ンブリをランプハウジングに組み付けたり取り外したり
する着脱作業が容易である。また、請求項1にかかる発
明は、サブアセンブリを組み付ける際に、リフレクタが
他の部品と干渉するリスクが少ないので、その分、組み
付け作業が容易となる。さらに、請求項1にかかる発明
は、本固定手段により、ランプハウジングとランプレン
ズとを組み付けると同時にリフレクタをランプハウジン
グおよびランプレンズに本固定することができるので、
組み付け作業が簡略化される。このように、請求項1に
かかる発明は、ランプハウジングおよびランプレンズお
よびリフレクタの組み付け性が良い。
【0064】また、請求項2にかかる発明は、仮固定手
段および本固定手段がリフレクタ、ランプハウジング、
ランプレンズに一体に設けられているものであるから、
リフレクタをスクリューで固定する従来の技術と比較し
て、部品点数や組み付け作業工程数が軽減化される。ま
た、請求項2にかかる発明は、リフレクタが板金の折曲
加工やプレス加工により構成されるので、樹脂成形品の
リフレクタと比較して、製作コストが低減化される。さ
らに、請求項2にかかる発明は、リフレクタが仮固定手
段および本固定手段によりランプハウジングおよびラン
プレンズに確固確実に固定されるので、リフレクタ自体
の剛性を大きくする必要がなく、その分、リフレクタが
軽量化される。
【0065】また、請求項3にかかる発明は、本固定手
段の本固定方向と、仮固定手段の弾性当接方向と、仮固
定手段の係合挟み込み方向との3方向により、リフレク
タを固定するものであるから、リフレクタをさらに確固
確実に固定することができる。
【0066】また、請求項4にかかる発明は、仮固定部
の外面にシリンドリカル形状の小凸部が仮固定部の軸方
向に複数本設けられているものであるから、リフレクタ
の係合爪が仮固定部の小凸部にがたなく係合する。この
結果、リフレクタをがたなくさらに確固確実に固定する
ことができる。
【0067】また、請求項5にかかる発明は、仮固定部
に設けた小凸部のシリンドリカル形状と同形もしくは近
似形のシリンドリカル形状の光拡散エレメント群がラン
プレンズに設けられているものであるから、ランプレン
ズの光拡散エレメント群と仮固定部の小凸部とが同化す
る。この結果、仮固定部が目立たなくなり、見栄えが向
上する。
【0068】また、請求項6にかかる発明は、仮固定部
がランプハウジングとランプレンズとを組み付けるため
のスクリューがねじ込まれるボス部を兼用するものであ
るから、仮固定部とボス部とが別個のものと比較して、
ランプハウジングまたはランプレンズの構造が簡単とな
る。
【0069】また、請求項7にかかる発明は、弾性板部
に補強用リブが一体に設けられているものであるから、
弾性板部の剛性が大きくなり、その分、リフレクタ自体
の剛性を大きくする必要がなく、リフレクタが軽量化さ
れる。また、弾性板部の剛性が大きくなることにより、
リフレクタをさらに確固確実に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の車両用灯具の実施の形態を示す平面
図である。
【図2】同じく、ランプレンズを横断した状態を示す平
面図である。
【図3】図1におけるIII−III線断面図である。
【図4】図1におけるIV−IV線断面図である。
【図5】(A)はリフレクタの平面図、(B)は(A)
におけるB矢視図、(C)は(A)におけるC矢視図で
ある。
【図6】リフレクタをランプレンズに仮固定しようとし
ている状態を示す縦断面図である。
【図7】図6におけるVII矢視図である。
【図8】リフレクタトランプレンズとのサブアセンブリ
をランプハウジングに本固定しようとしている状態を示
す縦断面図である。
【図9】図8におけるIX矢視図である。
【符号の説明】
1 車両用灯具 2 ランプハウジング 3 ランプレンズ 4 リフレクタ 5 光源バルブ 6 パッキン 7 ソケット部 8 ボス部 9 ねじ孔 10 リブ(本固定部) 11 透孔 12 溝 13 黒色塗装 14 光拡散エレメント群 15 ボス部(仮固定部) 16 小凸部 17 本固定部 18 透孔 19 凸部 20 溝 21 第1スクリュー 22 反射部 23 弾性板部 24 係合爪 25 補強用リブ 26 ハーネスコード 27 車体 28 スカート部 29 凸部 30 挿通孔 31 透孔 32 第2スクリュー 33 灯室 F 焦点 F1 フィラメント L 拡散光

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 灯室を区画するランプハウジングおよび
    ランプレンズと、前記灯室内に配置された光源バルブ
    と、前記ランプハウジングおよび前記ランプレンズと別
    部品からなり、前記灯室内に配置され、前記光源バルブ
    からの光を所定の方向に反射させるリフレクタと、を備
    えた車両用灯具において、 前記ランプレンズと前記リフレクタとには、前記リフレ
    クタを前記ランプレンズに仮固定するための仮固定手段
    が設けられており、 前記ランプハウジングおよび前記ランプレンズと前記リ
    フレクタとには、前記ランプハウジングと前記ランプレ
    ンズとの組み付けと同時に前記リフレクタを前記ランプ
    ハウジングおよび前記ランプレンズに本固定する本固定
    手段が設けられている、 ことを特徴とする車両用灯具。
  2. 【請求項2】 前記ランプハウジングおよび前記ランプ
    レンズは、樹脂から構成されており、前記リフレクタ
    は、板金の折曲加工やプレス加工により構成されてお
    り、 前記仮固定手段は、前記リフレクタに一体に設けられた
    弾性板部と、前記ランプレンズに一体に設けられ、前記
    弾性板部の弾性作用により前記弾性板部が弾性当接して
    仮固定される仮固定部とから構成されており、 前記本固定手段は、前記リフレクタに一体に設けられた
    前記弾性板部と、前記ランプハウジングおよび前記ラン
    プレンズにそれぞれ一体に設けられ、前記弾性板部の弾
    性作用方向に対して交差する方向において前記弾性板部
    を挟持して本固定する本固定部とから構成されている、 ことを特徴とする請求項1に記載された車両用灯具。
  3. 【請求項3】 前記弾性板部の両端部には、係合爪がそ
    れぞれ一体に設けられており、前記仮固定部は、円弧柱
    形状をなし、前記弾性板部が前記仮固定部に弾性当接す
    ると共に、2個の前記係合爪が前記仮固定部の外面にそ
    れぞれ係合して前記仮固定部の外面を前記弾性板部の弾
    性作用方向および前記本固定手段の本固定方向に対して
    交差する方向に挟み込む、ことを特徴とする請求項2に
    記載された車両用灯具。
  4. 【請求項4】 前記仮固定部の外面には、シリンドリカ
    ル形状の小凸部が前記仮固定部の軸方向に複数本設けら
    れていて、前記係合爪ががたなく係合する、ことを特徴
    とする請求項3に記載された車両用灯具。
  5. 【請求項5】 前記ランプレンズには、前記小凸部のシ
    リンドリカル形状と同形もしくは近似形のシリンドリカ
    ル形状の光拡散エレメント群が設けられている、ことを
    特徴とする請求項4に記載された車両用灯具。
  6. 【請求項6】 前記仮固定部は、前記ランプハウジング
    と前記ランプレンズとを組み付けるためのスクリューが
    通るボス部を兼用する、ことを特徴とする請求項2〜5
    のいずれか1つに記載された車両用灯具。
  7. 【請求項7】 前記弾性板部には、補強用リブが一体に
    設けられている、ことを特徴とする請求項1〜6のいず
    れか1つに記載された車両用灯具。
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