JP2002329139A - 広告情報処理システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】表示領域上に企画商品の広告情報を同時に複数
表示し、既存の広告方式と同様の顧客への広告アピール
効果を実現する。 【解決手段】壁面ディスプレイにおいて、顧客が、所望
する広告情報としての表示情報が表示された表示部に対
応する印刷ボタンを押下した際、コントローラは、当該
印刷ボタンが押下された時点の直前に当該表示部に表示
した広告情報の変更を行ったか否かをチェックし、広告
情報の変更がなかった場合に当該広告情報に該当する商
品を判別する。コントローラは、判別した広告情報の印
刷対象となる商品に関して、商品情報データベースを参
照して広告情報の印刷出力が可能か否かを確認する。当
該商品情報の提供または広告に支障がない場合、コント
ローラは、広告情報データベースを参照して印刷データ
を取得し、入出力制御部を介してプリンタで印刷する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、例えば旅行企画
やイベント企画のような顧客参加、催行型の企画商品に
関する広告情報を処理する広告情報処理システムに関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、旅行代理店舗、企画旅行取扱店舗
の店頭あるいは店内には、顧客に知らせることを目的と
して企画旅行のパンフレットが多数陳列されている。昨
今、顧客ニーズの多様化に伴って企画旅行は多種少量の
傾向にある。また、企画商品の対応期間も短縮、多様化
しているため、各店舗で管理すべきパンフレットの量、
種類が膨大で陳列するパンフレットの管理、入替え作業
に対する店舗側の負担が非常に大きくなっている。

【０００３】こうした状況への対策として、パンフレッ
トを電子データとして管理し、顧客が必要に応じて閲
覧、印刷できるようにしている。

【０００４】例えば、旅行情報を検索して旅行パンフレ
ットを出力するシステムとして、特開平１１−３０６２
０４号公報には、必要な情報を選択して掲載したパンフ
レットの作成、出力を可能とするパンフレット作成シス
テムが開示されている。このパンフレット作成システム
では、顧客ごとに必要な情報のみを選択して顧客専用の
パンフレットを作成し、印刷出力するようにしている。
また、パンフレットの作成、出力処理と同時に予約処理
なども行えるようになっている。

【０００５】同様に、特開平１０−２０７９０５号公報
には、ホストコンピュータの商品情報を検索端末から要
求して出力を得る商品情報検索システムが開示されてい
る。この商品情報検索システムは、端末装置で要求して
から情報が印刷出力されるまでの時間が短くなるように
構成されている。

【０００６】現状の店舗で一般的に行われている紙パン
フレットを壁面や棚を使って大量に陳列する方式では、
顧客へのアピール度が大きく、店舗の前を通り過ぎる人
に対する需要誘発効果など表示面積の大きさに応じた広
告効果が期待できる。また、同時に複数の顧客が広告情
報にアクセスでき、情報を気軽に入手して持ち帰ること
ができる等、大量陳列方式に由来するさまざまな効果も
期待できる。

【０００７】一方、現状の問題点を克服するために考え
られている電子パンフレット方式では、旅行パンフレッ
トを電子データとして管理し、顧客が必要に応じて閲
覧、印刷できるようにしている。これにより、確かに、
各店舗でのパンフレット管理作業の負担軽減効果や、紙
資源の節約の効果は期待できる。

【０００８】しかしながら、広告情報の表示方法に対す
る工夫がなされていなければ、顧客へのアピール効果、
複数の顧客アクセスなどの既存の広告方式が持つ長所を
実現することができず、既存の広告方式に対する完全な
代替となるのが難しいという問題があった。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】この発明は、表示領域
上に企画商品の広告情報を同時に複数表示することがで
きる広告情報表示部を備え、既存の広告方式と同様の顧
客への広告アピール効果を実現することのできる広告情
報処理システムを提供することを目的とする。

【００１０】また、この発明は、企画商品の広告情報を
同時に表示する複数の表示領域に対応づけた入力装置を
備え、対応表示領域の表示内容に関連する情報を印刷す
ることによって既存の広告方式と同様の複数の顧客アク
セスを実現することのできる広告情報処理システムを提
供することを目的とする。

【００１１】また、この発明は、各企画商品の広告情報
に対する印刷要求履歴を解析することにより、各企画商
品に対する顧客の注目度を把握して広告効果を向上させ
ることのできる広告情報処理システムを提供することを
目的とする。

【００１２】さらに、この発明は、企画商品の価格変更
を容易に行うことができ、顧客要求による新しい企画商
品の生成も容易に行うことができ、サービスの向上と充
実した企画商品の提供を図ることのできる広告情報処理
システムを提供することを目的とする。

【００１３】

【課題を解決するための手段】この発明は、種々の商品
に関する広告情報を処理する広告情報処理システムであ
って、上記種々の商品に関する広告情報に対するそれぞ
れの表示情報と印刷情報とを対応づけて記憶する記憶手
段と、複数の表示手段で構成され、上記記憶手段に記憶
されている表示情報を表示する広告表示手段と、上記記
憶手段に記憶されている１つまたは複数の表示情報を上
記広告表示手段を構成する複数の表示手段に表示する制
御を行う表示制御手段と、上記広告表示手段を構成する
複数の表示手段の個々に対応して設けられ、表示手段に
表示されている表示情報の印刷を個々に指示する複数の
指示手段と、この複数の指示手段の１つから印刷が指示
された際、当該指示手段に対応した表示手段に表示され
ていた表示情報に対応する印刷情報を上記記憶手段から
読み出して印刷する制御を行う印刷制御手段と、この印
刷制御手段に制御された印刷情報を印刷する印刷手段と
を具備する広告情報処理システムを提供するものであ
る。

【００１４】この発明は、予め企画された企画商品に関
する商品情報及び広告情報を処理する広告情報処理シス
テムであって、上記企画商品に関する商品情報と、この
企画商品に関する広告情報としての表示情報と印刷情報
とを記憶する記憶手段と、複数の表示手段で構成され、
上記広告情報としての表示情報を表示する広告表示手段
と、上記記憶手段に記憶されている商品情報の変動に応
じて当該企画商品の価格を変動する制御を行う価格制御
手段と、この価格制御手段で制御された価格情報と、上
記記憶手段に記憶されている当該企画商品に関する広告
情報としての表示情報とを、上記広告表示手段を構成す
る１つまたは複数の表示手段に表示する制御を行う表示
制御手段とを具備する広告情報処理システムを提供する
ものである。

【００１５】この発明は、予め企画された企画商品に関
する商品情報及び広告情報を処理する広告情報処理シス
テムであって、上記企画商品に対する顧客の申し込みと
当該顧客の提示する希望上限価格とを受け付ける受付手
段と、この受付手段で受け付けた当該企画商品に対する
申込情報と希望上限価格情報とを記憶する記憶手段と、
この記憶手段に記憶された申込情報と希望上限価格情報
とから当該企画商品の企画成立または企画不成立を判断
する判断手段とを具備する広告情報処理システムを提供
するものである。

【００１６】この発明は、商品に関する商品情報及び広
告情報を処理する広告情報処理システムであって、商品
に対する顧客の要求を受け付ける受付手段と、この受付
手段で受け付けた要求に応じて企画商品を生成する生成
手段と、この生成手段で生成された企画商品に関する商
品情報及び広告情報としての表示情報と印刷情報とを記
憶する記憶手段と、複数の表示手段で構成され、広告情
報としての表示情報を表示する広告表示手段と、上記記
憶手段に記憶された当該企画商品に関する商品情報に基
づいて当該企画商品に関する広告情報としての表示情報
を上記広告表示手段に表示する制御を行う制御手段とを
具備する広告情報処理システムを提供するものである。

【００１７】

【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。

【００１８】図１の（Ａ）は、この発明の広告情報処理
システムに係る企画商品管理システムの外観構成を示す
ものである。この企画商品管理システムは、従来の店舗
で紙パンフレットが大量に陳列されている壁面棚に代わ
って複数の分割されたディスプレイ上に異なる広告情報
を表示するための壁面ディスプレイ１、印刷要求のあっ
たパンフレットを印刷するためのプリンタ４とが設置さ
れている。

【００１９】壁面ディスプレイ１は、パンフレットの表
紙にあたる広告情報を表示する液晶ディスプレイまたは
ＣＲＴディスプレイ等から構成され、複数段、複数列に
設けられている表示部２と、この表示部２に表示されて
いる広告情報を印刷指定する表示部２毎に設けられた印
刷ボタン３とから構成されている。

【００２０】また、表示部２は、図上左からＡ，Ｂ，
Ｃ，Ｄと位置（列）が示され、図上上から１，２，３，
４と位置（上から何番目）が示されている。例えば、Ａ
４の位置の表示部２は図上左下になり、Ｄ１の位置の表
示部２は図上右上である。

【００２１】図１の（Ｂ）は、壁面ディスプレイ１にお
ける表示部２と印刷ボタン３で構成される部分を拡大し
たものである。図１の（Ｂ）に示すように印刷ボタン３
が押下された際、対応する表示部２に表示されている広
告情報が、紙パンフレットとしてプリンタ４から印刷出
力される。

【００２２】図２は、企画商品管理システムの制御系の
概略構成を示すものである。すなわち、企画商品管理シ
ステムの制御系は、全体を制御するコントローラ２０、
各種の情報を記憶するメモリ２１、各種のデータを格納
するハードディスク装置（ＨＤＤ）２２、企画商品を自
動的に生成するための商品生成部５、企画商品に関する
情報を管理する商品情報管理部７、企画商品についての
広告情報を管理する広告情報管理部１０、広告情報の表
示に関する制御を行う表示制御部１３、紙パンフレット
の出力に関する制御を行う入出力制御部１６とから構成
されている。これらの各構成要素は、バス３０を介して
接続されている。このバス３０を介して必要なデータが
各構成要素で送受信される。

【００２３】コントローラ２０は、ＣＰＵなどにより構
成されている。このコントローラ２０は、企画商品管理
システムの全体の動作を司る。このコントローラ２０
は、予め格納されてある制御プログラムや制御データな
どによって動作する。

【００２４】メモリ２１は、制御プログラムや制御デー
タが記憶されるＲＯＭ、変更可能な設定値などが記憶さ
れるＮＶＭ、及び一時的に情報を蓄積するＲＡＭなどに
より構成される。このメモリ２１は、コントローラ２０
が動作するにあたり、各種の情報を一時的に格納した
り、データの一部を一時的に格納するために使用され
る。

【００２５】ＨＤＤ２２は、各種のデータを格納する。
このＨＤＤ２２には、企画商品管理システムが動作する
ための各種のデータ、あるいはユーザごとの設定情報等
が格納される。

【００２６】商品生成部５は、企画商品を自動生成する
ためのモジュールである。商品生成部５には、新たな企
画商品を生成するために必要な情報を蓄積する商品生成
情報データベース（ＤＢ）６が接続されている。

【００２７】商品情報管理部７は、企画商品に関する情
報を管理するモジュールである。商品情報管理部７に
は、商品の基本的な情報や商品に対する顧客情報（申し
込み件数、契約件数）などを蓄積する商品情報データベ
ース（ＤＢ）８、変動料金制度を適用する場合に取り扱
う料金情報などを蓄積する料金情報データベース（Ｄ
Ｂ）９、顧客による料金指定制度を適用する場合に取り
扱う顧客の申し込み情報などを蓄積する商品申込データ
ベース（ＤＢ）１９とが接続されている。

【００２８】広告情報管理部１０は、企画商品について
の広告情報を管理するモジュールである。広告情報管理
部１０には、電子化されたパンフレットデータなどの広
告情報を蓄積する広告情報データベース（ＤＢ）１１、
広告情報の表示や広告に対する顧客の印刷要求に関連す
る履歴情報を蓄積する広告履歴データベース（ＤＢ）１
２とが接続されている。

【００２９】表示制御部１３は、企画商品についての広
告情報の表示に関する制御を行うモジュールである。表
示制御部１３には、広告情報を表示する表示部２と、こ
の表示部２に表示された広告情報の印刷要求入力を受け
付ける印刷ボタン３とが複数セット接続されている。

【００３０】入出力制御部１６は、紙パンフレットの出
力に関する制御を行うモジュールである。入出力制御部
１６には、紙パンフレットを印刷出力するプリンタ４、
出力する企画商品情報を検索する際に検索条件などを指
定するための入力部１８とが接続されている。

【００３１】次に、各データベースの構成例について説
明する。

【００３２】図３は、商品情報ＤＢ８に記憶される商品
情報の構成例である。商品情報ＤＢ８は、商品の基本的
な情報や商品に対する顧客情報（申し込み件数、契約件
数）などからなる商品情報を蓄積するデータベースであ
る。この商品情報としては、企画旅行商品ごとに付与さ
れる商品ＩＤに対して、商品名、商品分類、対象（商品
がターゲットとする顧客層）、最低催行人数、上限人
数、想定する参加顧客数である基準人数、現時点での商
品に対する申込人数、現時点での催行可否から構成され
ている。上記最低催行人数と、上限人数と、基準人数に
より商品の属性情報となっている。上記申込人数と催行
可否により現時点での状態を示す情報となっている。

【００３３】例えば、商品ＩＤ「００１」に対して、商
品名「北欧めぐり」、商品分類「観光」、対象「一
般」、最低催行人数「１０」、上限人数「５０」、基準
人数「２０」、申込人数「４９」、催行可否「○」が記
憶されている。

【００３４】図４は、料金情報ＤＢ９に記憶される料金
情報の構成例である。料金情報ＤＢ９は、変動料金制度
を適用する場合に取り扱う料金情報などを蓄積するデー
タベースである。料金情報としては、企画旅行商品ごと
に付与される商品ＩＤに対して、商品の申込締切日、商
品に現時点で設定されている現在の料金、商品に対して
許される料金設定の範囲を示す料金設定枠、商品の締め
切り直前に値引きを行う場合の直前値引き期間、値引き
額、商品の参加者１人あたりの経費、商品催行における
共通経費、利益率となっている。上記直前値引き期間と
値引き額とにより商品の料金情報となっている。上記１
人あたりの経費と、共通経費と、利益率とによりオーク
ション型の商品販売形式を適用する場合に用いられる内
部属性情報となっている。

【００３５】例えば、商品ＩＤ「００１」に対して、申
込締切日「２０００／７／１８」、現在の料金「２１
０，０００」、料金設定枠「２０００００〜３５０００
０」、直前値引き期間「１４日間」、値引き額「３００
００」が記憶されている。

【００３６】図５は、広告情報ＤＢ１１に記憶される広
告情報の構成例である。広告情報ＤＢ１１は、電子化さ
れたパンフレットデータなどの広告情報を蓄積するデー
タベースである。広告情報としては、企画旅行商品ごと
に付与される広告ＩＤに対して、広告情報がターゲット
とする顧客層の分類、対応する商品の商品ＩＤ、広告情
報の表示データ、広告情報の印刷用データとが記憶され
ている。

【００３７】例えば、広告ＩＤ「００１」に対して、分
類「ハネムーン用」、商品ＩＤ「００１」、表示データ
「（データ）」、印刷データ「（データ）」が記憶され
ている。

【００３８】図６は、広告履歴ＤＢ１２に記憶されてい
る広告履歴の構成例である。広告履歴ＤＢ１２は、広告
情報の表示や広告に対する顧客の印刷要求に関連する履
歴情報を蓄積するデータベースである。広告履歴として
は、広告履歴ＩＤに対して、対応する広告ＩＤ、対応す
る広告情報が表示されていた表示部２上の位置をしめす
表示位置、対応する広告情報が表示されていた表示日
時、対応する広告に対する印刷数とが記憶されている。

【００３９】例えば、広告履歴ＩＤ「００１」に対し
て、広告ＩＤ「００１」、表示位置「Ａ３」、表示日時
「２０００／０６／１８」、印刷数「０」が記憶されて
いる。

【００４０】表示位置は、上述した図１の（Ａ）に示す
表示部２の列（Ａ〜Ｄ）、上から何番目（１〜４）で示
され、Ａ３の位置の表示部２は図１の（Ａ）に示すＡ列
の上から３番目を示し、Ｃ４の位置の表示部２は図１の
（Ａ）に示すＣ列の上から４番目を示す。

【００４１】図７は、商品申込ＤＢ１９に記憶されてい
る商品申込の構成例である。商品申込ＤＢ１９は、顧客
による料金指定制度を適用する場合に取り扱う顧客の申
し込み情報などを蓄積するデータベースである。商品申
込としては、申込ＩＤに対して、申し込み対象である商
品ＩＤ、顧客が指定した料金額を示す参加可能上限額と
が記憶されている。

【００４２】例えば、申込ＩＤ「０１」に対して、商品
ＩＤ「００３」、参加可能上限額「１００，０００」が
記憶されている。

【００４３】この他、商品生成情報ＤＢ６に記憶される
新たな企画商品を生成するために必要な情報のデータ構
成については、ここでは特に例示しないが、図８に示す
とおりデータの内部構成要素として、企画商品のイベン
ト地理情報からなる地理情報データベース（ＤＢ）６
ａ、企画商品の交通機関情報からなる交通情報データベ
ース（ＤＢ）６ｂ、企画商品に対する人員情報からなる
人員情報データベース（ＤＢ）６ｃ、企画商品の料金か
らなる料金情報データベース（ＤＢ）６ｄ、企画商品の
商品情報からなる商品情報データベース（ＤＢ）６ｅ、
企画商品のイベント先の気象情報からなる気象情報デー
タベース（ＤＢ）６ｆ、企画商品に係る手続情報からな
る手続情報データベース（ＤＢ）６ｇ等から構成され
る。なお、地理情報ＤＢ６ａは、さらに店舗情報データ
ベース（ＤＢ）６ｈと企画商品に係る宿泊地情報データ
ベース（ＤＢ）６ｉとから構成される。

【００４４】本発明である企画商品管理システムでは、
企画旅行商品のような企画商品を販売するにあたって、
新しい広告手段を提供するものである。

【００４５】扱う企画商品としては、企画旅行商品のほ
か、コンサート、演劇、スポーツ、展覧会等の各種イベ
ント商品、鉄道や航空などの交通媒体の乗車（乗船）チ
ケットなど、顧客が参加、移動する形態での商品に適用
することができる。

【００４６】また、そのほか電気製品などの一般商品に
関してもカタログ配布のためのシステム、不動産情報、
中古自動車情報等、時々刻々と変動する情報の店頭掲示
用システムとして適用することができる。

【００４７】また、本発明を実現する形態としては、実
際の店舗での実現のほか、インターネット上の仮想店舗
のような形態にも適用することができる。

【００４８】次に、このような構成において、企画商品
管理システムにおける広告情報の印刷動作を図９のフロ
ーチャートを参照して説明する。

【００４９】まず、コントローラ２０は、広告情報管理
部１０を制御し、広告情報ＤＢ１１から広告ＩＤ順に対
応する表示データ（旅行パンフレットの表紙）、分類、
商品ＩＤを順次読出し、表示制御部１３へ出力する。こ
の表示制御部１３は、供給される表示データを各表示部
２に分配する。

【００５０】また、表示制御部１３は、供給される表示
データとともに供給される分類に基づいて、表示データ
を分配する表示部２を特定するようにしても良い。例え
ば、壁面ディスプレイ１の前を通過する顧客として主婦
が多い時間帯等の場合には、分類として主婦が付与され
ている表示データを上から２番目の見やすい位置、広告
として強調しやすい位置の表示部２に分配する。これに
より、各表示部２に表示データが表示される。

【００５１】また、表示制御部１３は、各表示部２によ
り表示している表示データを商品ＩＤにより管理してい
る。さらに、表示制御部１３は、各表示部２により表示
している表示データを所定時間ごとに切り換え（表示変
更）ており、この切り換えた時間の監視も行っている。

【００５２】この状態において、顧客が壁面ディスプレ
イ１の各表示部２に表示されている表示データの中か
ら、自分が欲しい広告が表示されている表示部２の近傍
の印刷ボタン３を押下する（ＳＴ１）。この押下によ
り、表示制御部１３は、上記印刷ボタン３の押し下げ直
前に上記表示部２の表示データが切り換っているか否か
を判断する（ＳＴ２）。

【００５３】この判断により、表示データが切り換って
いない場合、表示制御部１３は、上記印刷ボタン３の近
傍の表示部２にて表示している表示データに対応する商
品ＩＤを判断し、印刷の指示と商品ＩＤと上記表示部２
の表示位置をコントローラ２０へ出力する（ＳＴ３）。

【００５４】コントローラ２０は、供給される商品ＩＤ
に基づいて広告情報管理部８により広告情報ＤＢ１１か
ら広告ＩＤを読み出し、この読み出した広告ＩＤと上記
商品ＩＤと上記表示部２の表示位置と現在の日時に、広
告履歴ＩＤを付与して広告履歴情報を生成し、広告情報
管理部１０により広告履歴ＤＢ１２に追加記憶する。

【００５５】さらにコントローラ２０は、供給される商
品ＩＤに基づいて商品情報管理部７を制御し、商品情報
ＤＢ８の商品ＩＤに対応する記憶内容により商品の状態
を判断する（ＳＴ４）。例えば、申込人数がすでに上限
人数に達していた場合、更なる申し込みが行えないと判
断する。

【００５６】コントローラ２０は、更なる申し込みが行
えると判断した際（ＳＴ５）、商品ＩＤに基づいて広告
情報管理部１０を制御し、広告情報ＤＢ１１から商品Ｉ
Ｄに対応する印刷データ（複数ページの旅行パンフレッ
ト）と広告ＩＤを読出し、入出力制御部１６へ出力す
る。この入出力制御部１６は、供給される印刷データを
プリンタ４に出力する。これにより、プリンタ４より所
望の旅行パンフレッドに対応する印刷データが印刷され
る（ＳＴ７）。

【００５７】このプリンタ４による印刷終了時、入出力
制御部１６は、印刷終了を広告ＩＤとともにコントロー
ラ２０へ出力する。コントローラ２０は、供給される広
告ＩＤに基づいて広告情報管理部８により広告履歴ＤＢ
１２に印刷数（＋１）を更新記録する（ＳＴ８）。

【００５８】また、上記ステップＳＴ２により表示デー
タが切り換っている（表示変更）と判断された際、表示
制御部１３は、上記印刷ボタン３の近傍の表示部２に、
現在表示されている表示データに対応するパンフレット
を印刷するか、直前に表示されていた表示データに対応
するパンフレットを印刷するかの問い合わせの案内画面
を表示する（ＳＴ３）。

【００５９】この案内に応じて、現在表示されている表
示データに対応するパンフレットの印刷が指示された
際、上記ステップＳＴ４に進む。また、直前に表示され
ていた表示データに対応するパンフレットの印刷が指示
された際、この印刷の指示と商品ＩＤと上記表示部２の
表示位置をコントローラ２０へ出力して上記ステップＳ
Ｔ４に進む。

【００６０】また、ステップＳＴ５で更なる申し込みが
行えないと判断した際、コントローラ２０は、表示制御
部１３を制御し、上記印刷ボタン３の近傍の表示器２に
て申し込みが行えないため、印刷を行わない旨を案内す
る。つまり、上記印刷を指示した顧客に状況を通知する
（ＳＴ６）。

【００６１】次に、表示処理について説明する。

【００６２】本発明である企画商品管理システムは、図
１の（Ａ）に示す壁面ディスプレイ１のような複数の表
示部２を有しているので、表示順、表示位置、表示時間
などの表示処理に関する制御をあらかじめ設定された規
則にしたがって行うことができる。これにより、広告効
果をより増大させることが期待できる。

【００６３】例えば、広告情報管理部１０は、壁面ディ
スプレイ１のそれぞれの表示部２に対して時分割で異な
る広告情報を表示する。これによって、同じ表示面積で
も大きな広告効果を得ることができる。これは、紙パン
フレットが棚に陳列されている状態では実現できない点
であり、広告情報の電子化によるメリットの１つであ
る。

【００６４】また、商品の性質に応じて表示方法を変更
することもできる。例えば、各年代、性別ごとの平均身
長にあわせて、商品のターゲット顧客層に対応した高さ
に広告情報を表示するような表示位置制御を行うことが
できる。広告情報管理部１０は、壁面ディスプレイ１の
設置場所付近を通る顧客層の時間帯ごとの違いにあわせ
て広告情報を表示する。

【００６５】例えば、昼間は高齢者や主婦層をターゲッ
トにした広告情報を中心に表示し、夕刻にはＯＬや学生
を中心にした広告情報を中心に表示するなど時間帯別に
表示する広告情報を管理することができる。

【００６６】また、本発明である企画商品管理システム
の顧客利用履歴（印刷数）などをもとに把握される広告
に対する顧客の印刷要求に応じて広告情報の表示位置
（表示する表示部２）を変更することもできる。

【００６７】例えば、図６に示す広告履歴ＤＢ１２のよ
うな広告履歴の場合、広告履歴ＩＤ「００１」では、広
告ＩＤ「００１」を表示位置Ａ３の表示部２に表示した
結果、広告に対する印刷要求が０件であった。一方、広
告履歴ＩＤ「００２」では、広告ＩＤ「００２」を表示
位置Ｃ４の表示部２に表示した結果、広告に対する印刷
要求が５件あった。そこで、広告ＩＤ「００１」を表示
位置Ｃ４の表示部２に表示し、広告ＩＤ「００２」を表
示位置Ａ３の表示部に表示した結果、広告履歴ＩＤ「０
０３」に示されるように、広告ＩＤ「００１」に対する
印刷要求が３件発生し、広告ＩＤ「００１」に対する印
刷要求が４件発生した。広告ＩＤ「００１」と広告ＩＤ
「００２」の２件あわせた印刷数が増加している。この
ように、表示位置（表示する表示部２）を調整すること
によって全体の広告効果を上げることが期待できる。

【００６８】次に、企画商品管理システムにおける企画
商品の価格変動処理を図１０のフローチャートを参照し
て説明する。

【００６９】本発明である企画商品管理システムでは、
商品情報の変動に応じて価格が変動するような企画商品
を扱うことができる。例えば、企画商品に対する申込数
（契約数）の増加に応じて、商品の価格を下げるような
料金体系を採用することができる。

【００７０】まず、コントローラ２０は、商品情報管理
部７を制御して商品の現時点の料金情報を料金情報ＤＢ
９から取得して表示制御部１３に送る（ＳＴ１１）。表
示制御部１３は、この商品の料金情報に基づいて表示部
２に当該商品の料金を表示する（ＳＴ１２）。

【００７１】ここで、新たに当該商品に対する申し込み
があって契約数が増加した場合、ボリューム効果により
企画商品における１人あたりのコストが下がり、利益額
を一定とすると１人あたりの価格を下げることが可能と
なる。

【００７２】そこで、契約数の増加があった際（ＳＴ１
３）、コントローラ２０は、商品情報管理部７を制御し
てあらためて商品の新料金を算出し（ＳＴ１４）、商品
の新料金を決定する（ＳＴ１５）。そして、コントロー
ラ２０は、商品情報管理部７により料金情報ＤＢ９の当
該商品の料金を更新し（ＳＴ１６）、当該商品の更新し
た料金情報を表示制御部１３に送る（ＳＴ１７）。

【００７３】そしてステップＳＴ１２に戻り、表示制御
部１３は、この当該商品の更新した料金情報に基づいて
表示部２に当該商品の更新した料金を表示する。

【００７４】次に、顧客の申込数と最小催行人数との状
況に応じた企画商品の価格変動処理を図１１のフローチ
ャートを参照して説明する。

【００７５】本発明である企画商品管理システムでは、
顧客の申込数と最小催行人数の状況に応じて、企画商品
の価格を変動させる料金体系を採用することができる。

【００７６】まず、コントローラ２０は、商品情報管理
部７により商品の現時点の料金情報を料金情報ＤＢ９か
ら取得して表示制御部１３に送る（ＳＴ２１）。表示制
御部１３は、この商品の料金情報に基づいて表示部２に
当該商品の料金を表示する（ＳＴ２２）。

【００７７】ここで、コントローラ２０は、商品情報管
理部７により料金情報ＤＢ９を参照して商品に予め設定
されている申込締切日と直前値引き期間から、現時点が
直前値引き期間に該当しているか否かを判断する（ＳＴ
２３）。直前値引き期間に該当している場合、コントロ
ーラ２０は、商品情報管理部７により商品情報ＤＢ８を
参照して現時点の申込人数と最小催行人数とを比較する
（ＳＴ２４）。コントローラ２０は、申込人数がすでに
最小催行人数を超えていれば（催行が決定していれ
ば）、値引きを行わない。

【００７８】また、コントローラ２０は、まだ申込数が
催行人数に満たない場合、申込人数、最低催行人数など
から値引き額を算出し（ＳＴ２５）、商品の新料金を決
定する（ＳＴ２６）。そして、コントローラ２０は、商
品情報管理部７により料金情報ＤＢ９の当該商品の料金
を更新し（ＳＴ２７）、当該商品の更新した料金情報を
表示制御部１３に送る（ＳＴ２８）。

【００７９】そして、ステップＳＴ２２へ戻って、表示
制御部１３は、この当該商品の更新した料金情報に基づ
いて表示部２に当該商品の更新した料金を表示する。

【００８０】例えば、図４に示す料金情報ＤＢ９のうち
商品ＩＤ「００２」では、直前値引き期間は１０日間と
設定されている。この商品の締切日（２０００年８月１
６日）まで残り１０日間（２０００年８月７日）となっ
た場合、コントローラ２０は、商品情報管理部７により
商品情報ＤＢ８内の該当する商品ＩＤ「００２」の商品
情報を参照する。

【００８１】商品情報ＤＢ８において、商品ＩＤ「００
２」の最小催行人数５人に対し申込人数が３人であり、
現時点では催行不可能となっている。結果として催行で
きなければ、顧客のニーズに答えられないだけでなく、
催行による利益を得ることもできず、商品企画側として
も何とか催行できるよう参加する顧客を集めたい。

【００８２】そこで、本発明の企画商品管理システムに
おいて、コントローラ２０は、商品情報管理部７により
料金情報ＤＢ９に設定されている値引き額に応じて当該
商品の料金を引き下げて広告表示することにより、顧客
の参加を促すことができる。

【００８３】次に、顧客の申込数と申込締切日までの残
り期間の状況に応じた企画商品の価格変動処理を図１２
のフローチャートを参照して説明する。

【００８４】本発明である企画商品管理システムでは、
顧客の申込数と申込締切日までの残り期間の状況に応じ
て、企画商品の価格を変動させるような料金体系を採用
することもできる。

【００８５】まず、コントローラ２０は、商品情報管理
部７により商品の現時点の料金情報を料金情報ＤＢ９か
ら取得して表示制御部１３に送る（ＳＴ３１）。表示制
御部１３は、この商品の料金情報に基づいて表示部２に
当該商品の料金を表示する（ＳＴ３２）。

【００８６】ここで、コントローラ２０は、商品情報管
理部７により料金情報ＤＢ９を参照して商品に予め設定
されている申込締切日と直前値引き期間から、現時点が
直前値引き期間に該当しているか否かを判断する（ＳＴ
３３）。直前値引き期間に該当している場合、コントロ
ーラ２０は、商品情報管理部７により商品情報ＤＢ８を
参照して現時点の申込人数と当該商品が想定している基
準人数を比較する（ＳＴ３４）。コントローラ２０は、
申込人数がすでに基準人数以上であれば値引きを行わな
い。

【００８７】コントローラ２０は、申込人数が基準人数
に満たない場合、商品情報管理部７により料金情報ＤＢ
９に指定されている値引き額を算出し（ＳＴ３５）、商
品の新料金を決定する（ＳＴ３６）。そして、コントロ
ーラ２０は、商品情報管理部７により料金情報ＤＢ９の
当該商品の料金を更新し（ＳＴ３７）、当該商品の更新
した料金情報を表示制御部１３に送る（ＳＴ３８）。

【００８８】そして、ステップＳＴ３２へ戻って、表示
制御部１３は、この当該商品の更新した料金情報に基づ
いて表示部２に当該商品の更新した料金を表示する。

【００８９】例えば、図４に示す料金情報ＤＢ９のうち
商品ＩＤ「００３」では、直前値引き期間は１４日間と
設定されている。この商品の締切日まで残り１４日間と
なった場合、コントローラ２０は、商品情報管理部７に
より商品情報ＤＢ８内で該当する商品ＩＤ「００３」の
商品情報を参照する。

【００９０】商品情報ＤＢ８において、商品ＩＤ「００
３」の基準人数１５人に対して申込人数は５人である。
そこで、コントローラ２０は、商品情報管理部７により
料金情報ＤＢ９に設定されている値引き額に応じて当該
商品の料金を引き下げて広告表示することにより、顧客
の参加を促すことができる。

【００９１】次に、新しい形態の企画商品の処理につい
て説明する。

【００９２】本発明である企画商品管理システムでは、
商品の価格を変動させることができることと、顧客参加
催行型の企画商品を扱うことの組み合わせによって、顧
客の提示する希望上限価格に応じて企画催行の可否を判
断することができる。これによって、顧客が希望する金
額で参加することができる新しい形態の企画商品を扱う
ことが可能となる。

【００９３】例えば、企画商品の内容と参加人数との関
係により算出される催行可能最低価格と、各顧客の提示
する希望上限価格との比較によって、企画催行の可否と
各顧客の参加可否を判断することができる。

【００９４】ここでは、料金情報ＤＢ９に示されている
商品ＩＤ「００３」の商品に関する料金情報を例として
説明する。商品ＩＤ「００３」については、１人あたり
の経費が「４００００」円、企画催行にあたって参加人
数に関係なく必要となる共通経費が「１２００００」
円、企画への参加費用を決定するために経費に上乗せす
る利益の割合を示す利益率が「５０％」となっている。
つまり、利益率５０％ということは、参加１人の場合は
８万円の利益となり、参加２人の場合は１０万円の利益
となり、参加３人の場合は１２万円の利益となり、参加
４人の場合は１４万円の利益となり、参加５人の場合は
１６万円の利益となる。

【００９５】これらをもとに、企画への参加人数に応じ
た１人あたりの料金を算出すると、おおむね図１４に示
すような変動料金の例となる。すなわち、参加者２名で
商品ＩＤ「００３」を催行するには、参加者１人あたり
１５００００円を支払わなければならない。また、参加
者３名で商品ＩＤ「００３」を催行するには、参加者１
人あたり１２００００円を支払わなければならない。し
かしながら、参加者８名で商品ＩＤ「００３」を催行す
るには、参加者１人あたり８４０００円の支払いで済む
ことになる。

【００９６】この商品ＩＤ「００３」を例にして企画商
品の参加申込があった場合の動作を図１３のフローチャ
ートを参照して説明する。

【００９７】まず、図７に示す商品申込ＤＢ１９の申込
ＩＤ「０６」の参加申込（つまり、参加者６人）を受け
付けた時点での処理を説明する。当該商品の申し込みを
受け付けた際（ＳＴ４１）、コントローラ２０は、商品
情報管理部７により申込ＩＤを付与して当該商品ＩＤと
当該参加者が提示した参加可能上限額（顧客の提示金
額）とから商品申込ＤＢ１９を更新する（ＳＴ４２）。
ここで、コントローラ２０は、１人参加時（ｎ＝１）の
商品価格Ｖ１を算出する（ＳＴ４３，４４）。図１４に
示す変動料金例のように、当該商品における１人参加
（Ｖ１）の場合は２４００００円の料金が算出される。

【００９８】コントローラ２０は、商品情報管理部７に
より商品申込ＤＢ１９を参照してＶ１以上の価格を提示
した顧客の人数が１人以上いるか否かを確認する（ＳＴ
４５）。商品申込ＤＢ１９の例では、２４００００円以
上の金額を提示した顧客は１人もいないので、コントロ
ーラ２０は、２人参加時の場合を計算して２人参加時
（ｎ＝２）の商品価格Ｖ２を算出する（ＳＴ４６，４
７，４４）。当該商品における２人参加（Ｖ２）の場合
は１５００００円の料金が算出される。商品申込ＤＢ１
９の例では、１５００００円以上の金額を提示した顧客
は１人もいないので（ＳＴ４５）、コントローラ２０
は、ステップＳＴ４６，４７，４４，４５のこれらの処
理を５人参加時（ｎ＝５）まで繰り返したとする。

【００９９】そして、６人参加時（ｎ＝６）の場合は、
図１４の変動料金例に示すように、１人あたりの料金は
９００００円になる。一方、図７において、申込ＩＤ
「０１」から「０６」までの６人の中で９００００円以
上の金額を提示したのは５人であり、６人に満たない。
そして、現在の申込数（６人）と６人参加時（ｎ＝６）
の算出であるので(ＳＴ４６)、申込ＩＤ「０６」の参加
申込を受けた時点では企画不成立となる（ＳＴ４８）。

【０１００】続いて、申込ＩＤ「０７」の参加申込を受
けた場合（ＳＴ４１，４２）、５人参加時までの処理は
上記と同様である（ＳＴ４３、４４〜４７）。６人参加
時の処理では、上述したように１人あたりの料金は９０
０００円である。一方、図７において、申込ＩＤ「０
１」から「０７」までの７人の中で９００００円以上の
金額を提示したのは申込ＩＤ０２を除く６人（ｎ＝６）
である（ＳＴ４５）。よって、この時点で企画成立とな
る（ＳＴ４９）。すなわち、申込ＩＤ「０１」，「０
３」，「０４」，「０５」，「０６」，「０７」の６人
が９００００円以上の金額を提示しているので、１人あ
たり９００００円の料金でこの企画を成立させることが
できる。

【０１０１】なお、図７において、申込ＩＤ「０７」ま
での申し込みを受けた時点、７人参加時の場合、図１４
の変動料金例に示すように１人あたりの料金は８７００
０円になる。従って、参加可能上限額として８５０００
円を提示している申込ＩＤ「０２」の顧客は企画に参加
できない。しかしながら、申込ＩＤ「０８」の申し込み
を受け付けた際、図１４の変動料金例に示すように１人
あたりの料金は８４０００円になる。ここで、申込ＩＤ
「０２」の顧客も参加可能となり、申込ＩＤ「０２」の
顧客を含む８人の参加申込者全てが企画に参加すること
が可能となる。

【０１０２】このような処理により、顧客の提示した金
額に沿って規格を催行する新しい形態の企画商品を取り
扱うことができ、顧客の多様なニーズに柔軟に対応でき
る。

【０１０３】また、一般の商品に対する逆オークション
システムとも異なる顧客参加型商品として、特徴的な料
金体制による商品を提供することができる。

【０１０４】次に、企画商品の生成について説明する。

【０１０５】また、本発明である企画商品管理システム
では、顧客の要求により新しい企画商品を生成すること
ができる。また、顧客の要求により生成された企画商品
を通常の企画商品と同様に広告することによって参加者
を募集し、参加希望数に応じて催行可否を判断すること
もできる。これにより、多様な顧客ニーズに対応するこ
とができるだけでなく、企画提案作業を顧客が行うこと
による企画コスト削減効果も期待できる。

【０１０６】さらに、本発明である企画商品管理システ
ムでは、生成された企画商品を少ないコストですばやく
広告することができ、広告の結果としての参加希望人数
によって企画の最終的な催行可否を決定することもでき
る。これにより、企画催行の損失リスクも抑えることが
できる。

【０１０７】商品生成のために用いられる情報の種類
は、図８に示すように多岐にわたる。従来技術として、
顧客のリクエストに応じて宿泊地、交通手段などを組み
合わせたカスタムプランを提案するシステムが考えられ
ている。しかしながら、これはあくまでリクエストした
顧客専用のプランとして考えられており、広告して他の
参加希望者を募ることは想定されていない。

【０１０８】本発明である企画商品管理システムによっ
て、顧客により生成された新しい企画商品を一般に広告
することが可能となる。なお、企画商品生成にあたって
商品生成部５は、単なる要素の組み合わせだけではな
く、矛盾無く催行できるか、法律上の問題点がないか、
気象、地理上の障害がないか等、実際の催行可否を合理
的に判別する。

【０１０９】以上説明したように上記発明の実施の形態
によれば、企画商品に関する電子化された広告情報を従
来の紙パンフレット陳列方式のメリットを損なうことな
く表示することができ、顧客は従来と同様にパンフレッ
トを入手することができる。

【０１１０】また、広告情報の表示制御を行うことによ
って、広告効果をあげることができる。

【０１１１】また、価格が変動する企画商品を扱うこと
ができる。

【０１１２】さらに、顧客が提示する価格で企画を催行
する形態の新しい企画商品を扱うことができる。

【０１１３】また、顧客の提案による企画商品を生成し
て広告することができる。

【０１１４】

【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
表示領域上に企画商品の広告情報を同時に複数表示する
ことができる広告情報表示部を備え、既存の広告方式と
同様の顧客への広告アピール効果を実現することのでき
る広告情報処理システムを提供することができる。

【０１１５】また、この発明は、企画商品の広告情報を
同時に表示する複数の表示領域に対応づけた入力装置を
備え、対応表示領域の表示内容に関連する情報を印刷す
ることによって既存の広告方式と同様の複数の顧客アク
セスを実現することのできる広告情報処理システムを提
供することができる。

【０１１６】また、この発明は、各企画商品の広告情報
に対する印刷要求履歴を解析することにより、各企画商
品に対する顧客の注目度を把握して広告効果を向上させ
ることのできる広告情報処理システムを提供することが
できる。

【０１１７】さらに、この発明は、企画商品の価格変更
を容易に行うことができ、顧客要求による新しい企画商
品の生成も容易に行うことができ、サービスの向上と充
実した企画商品の提供を図ることのできる広告情報処理
システムを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の広告情報処理システムに係る企画商
品管理システムの外観構成を示す外観図と壁面ディスプ
レイにおける表示部と印刷ボタンとから構成される部分
の拡大図。

【図２】企画商品管理システムのモジュール構成を示す
ブロック図。

【図３】商品情報データベースに記憶される商品情報の
構成例を示す図。

【図４】料金情報データベースに記憶される料金情報の
構成例を示す図。

【図５】広告情報データベースに記憶される広告情報の
構成例を示す図。

【図６】広告履歴データベースに記憶されている広告履
歴の構成例を示す図。

【図７】商品申込データベースに記憶されている商品申
込の構成例を示す図。

【図８】商品生成情報データベースに記憶されるデータ
の内部構成要素を示す図。

【図９】企画商品管理システムにおける広告情報の印刷
動作を説明するためのフローチャート。

【図１０】企画商品管理システムにおける企画商品の価
格変動処理を説明するためのフローチャート。

【図１１】顧客の申込数と最小催行人数との状況に応じ
た企画商品の価格変動処理を説明するためのフローチャ
ート。

【図１２】顧客の申込数と申込締切日までの残り期間の
状況に応じた企画商品の価格変動処理を説明するための
フローチャート。

【図１３】企画商品の参加申込があった場合の動作を説
明するためのフローチャート。

【図１４】変動料金例を示す図。

【符号の説明】

１…壁面ディスプレイ ２…表示部 ３…印刷ボタン ４…プリンタ ５…商品生成部 ７…商品情報管理部 １０…広告情報管理部 １３…表示制御部 １６…入出力制御部 ２０…コントローラ ２１…メモリ ２２…ハードディスク装置 ３０…バス

Claims (16)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 種々の商品に関する広告情報を処理する
   広告情報処理システムであって、 上記種々の商品に関する広告情報に対するそれぞれの表
   示情報と印刷情報とを対応づけて記憶する記憶手段と、 複数の表示手段で構成され、上記記憶手段に記憶されて
   いる表示情報を表示する広告表示手段と、 上記記憶手段に記憶されている１つまたは複数の表示情
   報を上記広告表示手段を構成する複数の表示手段に表示
   する制御を行う表示制御手段と、 上記広告表示手段を構成する複数の表示手段の個々に対
   応して設けられ、表示手段に表示されている表示情報の
   印刷を個々に指示する複数の指示手段と、 この複数の指示手段の１つから印刷が指示された際、当
   該指示手段に対応した表示手段に表示されていた表示情
   報に対応する印刷情報を上記記憶手段から読み出して印
   刷する制御を行う印刷制御手段と、 この印刷制御手段に制御された印刷情報を印刷する印刷
   手段と、 を具備する広告情報処理システム。
2. 【請求項２】 請求項１の広告情報提供システムにおい
   て、上記広告表示手段は、店舗における壁面に設けられ
   た複数の液晶ディスプレイまたはＣＲＴディスプレイで
   構成されたディスプレイである。
3. 【請求項３】 請求項１の広告情報提供システムにおい
   て、上記表示制御手段は、上記記憶手段に記憶されてい
   る１つまたは複数の表示情報を上記広告表示手段を構成
   する複数の表示手段に予め設定された規則に従って表示
   する制御を行う。
4. 【請求項４】 請求項１の広告情報提供システムにおい
   て、上記表示制御手段は、上記記憶手段に記憶されてい
   る１つまたは複数の表示情報を上記広告表示手段を構成
   する複数の表示手段に時間を分割して表示する制御を行
   う。
5. 【請求項５】 請求項１の広告情報提供システムにおい
   て、上記表示制御手段は、上記記憶手段に記憶されてい
   る表示情報を当該商品の性質に応じて、表示する表示手
   段の位置、時間帯、時間長、回数等の表示規則を変更し
   て表示する制御を行う。
6. 【請求項６】 請求項１の広告情報提供システムにおい
   て、上記表示制御手段は、上記記憶手段に記憶されてい
   る表示情報を上記印刷制御手段で制御される印刷履歴に
   応じて、表示する表示手段の位置、時間帯、時間長、回
   数等の表示規則を変更して表示する制御を行う。
7. 【請求項７】 請求項１の広告情報提供システムにおい
   て、上記印刷手段は、プリンタである。
8. 【請求項８】 予め企画された企画商品に関する商品情
   報及び広告情報を処理する広告情報処理システムであっ
   て、 上記企画商品に関する商品情報と、この企画商品に関す
   る広告情報としての表示情報と印刷情報とを記憶する記
   憶手段と、 複数の表示手段で構成され、上記広告情報としての表示
   情報を表示する広告表示手段と、 上記記憶手段に記憶されている商品情報の変動に応じて
   当該企画商品の価格を変動する制御を行う価格制御手段
   と、 この価格制御手段で制御された価格情報と、上記記憶手
   段に記憶されている当該企画商品に関する広告情報とし
   ての表示情報とを、上記広告表示手段を構成する１つま
   たは複数の表示手段に表示する制御を行う表示制御手段
   と、 を具備する広告情報処理システム。
9. 【請求項９】 請求項８の広告情報提供システムにおい
   て、上記表示制御手段は、上記価格制御手段で制御され
   た価格情報をリアルタイムで表示する制御を行う。
10. 【請求項１０】 請求項８の広告情報提供システムにお
    いて、上記価格制御手段は、当該企画商品の申込数の増
    減に応じて当該企画商品の価格を変動させる。
11. 【請求項１１】 請求項８の広告情報提供システムにお
    いて、上記価格制御手段は、当該企画商品の申込数と企
    画成立最小数とに応じて当該企画商品の価格を変動させ
    る。
12. 【請求項１２】 請求項８の広告情報提供システムにお
    いて、上記価格制御手段は、当該企画商品の申込数と申
    込締切日までの残期間とに応じて当該企画商品の価格を
    変動させる。
13. 【請求項１３】 予め企画された企画商品に関する商品
    情報及び広告情報を処理する広告情報処理システムであ
    って、 上記企画商品に対する顧客の申し込みと当該顧客の提示
    する希望上限価格とを受け付ける受付手段と、 この受付手段で受け付けた当該企画商品に対する申込情
    報と希望上限価格情報とを記憶する記憶手段と、 この記憶手段に記憶された申込情報と希望上限価格情報
    とから当該企画商品の企画成立または企画不成立を判断
    する判断手段と、 を具備する広告情報処理システム。
14. 【請求項１４】 請求項１３の広告情報提供システムに
    おいて、上記判断手段は、当該企画商品の内容と申込数
    とから算出される企画可能最低価格と、上記記憶手段に
    記憶された当該企画商品に対して全ての顧客から提示さ
    れた希望上限価格とを比較して企画成立か不成立かを判
    断し、企画成立の場合に当該企画商品に対して全ての顧
    客の提示した希望上限価格から個々の顧客の参加可否を
    判断する。
15. 【請求項１５】 商品に関する商品情報及び広告情報を
    処理する広告情報処理システムであって、 商品に対する顧客の要求を受け付ける受付手段と、 この受付手段で受け付けた要求に応じて企画商品を生成
    する生成手段と、 この生成手段で生成された企画商品に関する商品情報及
    び広告情報としての表示情報と印刷情報とを記憶する記
    憶手段と、 複数の表示手段で構成され、広告情報としての表示情報
    を表示する広告表示手段と、 上記記憶手段に記憶された当該企画商品に関する商品情
    報に基づいて当該企画商品に関する広告情報としての表
    示情報を上記広告表示手段に表示する制御を行う制御手
    段と、 を具備する広告情報処理システム。
16. 【請求項１６】 請求項１５の広告情報提供システムに
    おいて、上記制御手段は、上記生成手段で生成された企
    画商品の企画成立、不成立を判断する判断手段と、この
    判断手段の判断結果に応じて上記広告表示手段に表示す
    る制御を行う表示制御手段とを有する。