JP2002328512A - 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置

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JP2002328512A
JP2002328512A JP2001134190A JP2001134190A JP2002328512A JP 2002328512 A JP2002328512 A JP 2002328512A JP 2001134190 A JP2001134190 A JP 2001134190A JP 2001134190 A JP2001134190 A JP 2001134190A JP 2002328512 A JP2002328512 A JP 2002328512A
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Masaru Sunahara
賢 砂原
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 シール部材の開封直後から形成画像に優れた
濃度特性を有し、かつユーザの使い勝手を向上させる現
像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供
する。 【解決手段】 シール部材9の自動開封動作時に同期し
て現像剤担持体を回転させ、未使用時に現像剤担持体と
現像剤層厚規制部材5の接触部に存在する潤滑剤を現像
剤11と同極性に帯電し、現像装置1の使用初期(シー
ル部材9開封直後)からの画像形成時に、この帯電した
潤滑剤17が十分な摩擦帯電が行われない現像剤11に
とりついて現像性を高める役割を果たすことができるの
で、使用初期から画像濃度特性を向上させることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トナー等の一成分
現像剤を用いる現像装置及び現像装置を一体化したプロ
セスカートリッジに関し、電子写真方式を採用する複写
機及びプリンタ等の画像形成装置、さらには脱着可能な
プロセスカートリッジが装着される画像形成装置に適用
されるものである。
【0002】
【従来の技術】従来技術の電子写真方式の画像形成装置
に備えられる現像装置は、現像剤担持体や現像剤層厚規
制部材を有しこれら前記現像剤担持体や現像剤層厚規制
部材を用いて一成分現像剤を帯電させて現像を行う現像
領域部と、一成分現像剤が収容されている現像剤容器部
と、から構成されている。
【0003】一成分現像剤は消耗品であり、また現像剤
層厚規制部材や現像剤担持体は互いの摩擦や現像剤との
摩擦によりダメージを受けることから、現像装置を潜像
担持体や帯電手段とまで一体化したプロセスカートリッ
ジ構成のカートリッジ単位の消耗品として、装置本体か
ら着脱可能にして交換可能とする場合が多い。
【0004】プロセスカートリッジ構成を採用する場
合、一般的に、プロセスカートリッジの未使用時から現
像剤担持体上に現像剤が存在している例はあまりなく、
現像装置の現像剤容器部から現像領域部への開口をシー
ル部材でシールした状態とし、使用直前にユーザが開封
するのが普通である。
【0005】この未使用時現像剤容器部の開口をシール
する形態は、ユーザが使用する前にプロセスカートリッ
ジの梱包を解いた場合、現像剤が現像領域部で露出して
いないので外部へ飛散してユーザの手などを汚すことの
ない優れた構成である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来技術
の電子写真方式を採用し一成分現像剤を用いる画像形成
装置においては、現像剤担持体や現像剤層厚規制部材等
の摩擦によって現像剤に所定の電荷を付与し、潜像担持
体上の潜像を現像剤担持体上の現像剤により現像し像を
顕在化させ、潜像担持体上の現像剤像をシートに転写
し、転写されたシート上の現像剤像を定着させるという
プロセスを経る。
【0007】ここで、このような摩擦によって現像剤へ
の電荷付与を行う現像プロセスにおいては、現像装置の
使用初期から高い濃度を得ることが難しいという問題が
あった。
【0008】特に、現像装置のシール部材により現像剤
容器部から現像領域部への開口がシールされている場
合、現像領域部側の現像剤担持体上に現像剤がない状態
であるから、使用初期において現像領域部へ供給される
現像剤に所定の電荷を付与するのが難しい状態となると
いうことが容易に想像できる。つまり、現像装置使用初
期の画像形成時に画像濃度が出にくい状態であるといえ
る。
【0009】また、現像剤が現像剤担持体上に担持され
る前は、トルクを低減して現像剤担持体が回転できるよ
うに現像剤担持体と現像剤層厚規制部材との間の接触部
に粉体の潤滑剤が存在している場合が多いが、使用初期
の画像濃度に対してはこの潤滑剤の影響も無視できない
ことになる。さらには、この潤滑剤そのものの帯電系列
についても大いに考慮される必要がある。
【0010】現像装置の使用初期の画像濃度を向上させ
る手段としては、現像バイアス設定や潜像設定を使用初
期のみ変えることで、より画像濃度が出やすい設定とす
ることが考えられる。しかし、設定を変える時期をどの
ように決定するか、バイアス値の変化量をどのように決
定するかなど問題が多く、あまり現実的ではない。
【0011】また、潤滑剤に現像剤とは逆極性を示すも
のを用いることにより、現像装置の使用初期に現像剤担
持体上に担持される現像剤の摩擦帯電性を高くすること
で、使用初期の画像濃度を向上させることも考えられ
る。
【0012】しかし、近年、高画質、高解像度対応のた
めに現像剤の平均粒径を小径化してきているが、このよ
うな小径化した現像剤を用いる場合に現像剤とは逆極性
に帯電するような潤滑剤を用いると、かえってチャージ
アップを起こしやすくなり、現像剤担持体上に局所的に
現像剤が擬集付着するいわゆる「ブロッチ画像」等の画
像不良を誘発しかねない。
【0013】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、シー
ル部材の開封直後から形成画像に優れた濃度特性を有
し、かつユーザの使い勝手を向上させる現像装置、プロ
セスカートリッジ及び画像形成装置を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の現像装置にあっては、一成分現像剤を収容す
る現像剤容器部と、現像剤担持体及び現像剤層厚規制部
材を有し前記現像剤容器部の開口から一成分現像剤が供
給されて現像を行う現像領域部と、を備える現像装置に
おいて、未使用時に前記現像剤容器部の開口をシール部
材でシールしておき、使用直前に前記シール部材を自動
的に開封する機構を備え、未使用時には前記現像剤担持
体と前記現像剤層厚規制部材との接触部に、一成分現像
剤と同じ帯電極性の潤滑剤を存在させ、前記シール部材
の開封終了前に、前記現像剤担持体を少なくとも1回転
以上回転させることを特徴とする。
【0015】前記シール部材の開封動作前または前記シ
ール部材の開封動作中に、前記現像剤担持体を少なくと
も1回転以上回転させることが好適である。
【0016】前記シール部材の開封動作終了後に、前記
現像剤担持体を少なくとも1回転以上回転させることが
好適である。
【0017】本発明のプロセスカートリッジにあって
は、一成分現像剤を収容する現像剤容器部と、現像剤担
持体及び現像剤層厚規制部材を有し前記現像剤容器部の
開口から一成分現像剤が供給されて現像を行う現像領域
部と、を備える現像装置を一体化し、かつ、シートに画
像を形成する画像形成装置本体から着脱自在なプロセス
カートリッジにおいて、未使用時に前記現像剤容器部の
開口をシール部材でシールしておき、使用直前に前記シ
ール部材を自動的に開封する機構を備え、未使用時には
前記現像剤担持体と前記現像剤層厚規制部材との接触部
に、一成分現像剤と同じ帯電極性の潤滑剤を存在させ、
前記シール部材の開封終了前に、前記現像剤担持体を少
なくとも1回転以上回転させることを特徴とする。
【0018】前記シール部材の開封動作前または前記シ
ール部材の開封動作中に、前記現像剤担持体を少なくと
も1回転以上回転させることが好適である。
【0019】前記シール部材の開封動作終了後に、前記
現像剤担持体を少なくとも1回転以上回転させることが
好適である。
【0020】本発明の画像形成装置にあっては、上記の
現像装置を備えることを特徴とする。
【0021】上記のプロセスカートリッジが装着される
ことを特徴とする。
【0022】このように、本出願人らの検討により、現
像剤担持体と現像剤層厚規制部材との接触部に存在する
潤滑剤に現像剤と同じ帯電極性を示すものを用い、シー
ル部材の開封時に、該接触部に潤滑剤のみが存在する状
態で空回転を行ってから、現像剤担持体上に現像剤を担
持させることによって、現像装置のシール部材の開封直
後の使用初期からの画像濃度を向上させることを見出し
たものである。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣
旨のものではない。
【0024】(第1の実施の形態)図1〜図10を参照
して、第1の実施の形態について説明する。
【0025】図1は本実施の形態に係る画像形成装置を
示す断面図である。図1に示す画像形成装置は、現像装
置1、潜像担持体6、潜像担持体6の周りに配設される
帯電手段である帯電ローラ7、潜像担持体6の表面をク
リーニングするクリーニング手段であるクリーニングブ
レード12、クリーナ容器16、転写手段13、定着手
段14及び露光装置15を有する構成となっている。こ
の画像形成装置の場合には、シートの搬送経路は図示矢
印23のようになる。
【0026】ここで、現像装置1、潜像担持体6、潜像
担持体6の周りに配設される帯電手段である帯電ローラ
7、潜像担持体6の表面をクリーニングするクリーニン
グ手段であるクリーニングブレード12及びクリーナ容
器16は一体化されてプロセスカートリッジを構成して
いる。このプロセスカートリッジは、カートリッジ単位
の消耗品として、画像形成装置本体から着脱可能であり
交換可能となっているため、取り扱いやメンテナンス性
に優れている。
【0027】図1中のうち、現像装置1を含む部分につ
いて詳しく示したものが図2である。図2に示すように
現像装置1は、現像剤11を収容するための現像剤容器
部2と、現像剤担持体4及び現像剤層厚規制部材5が装
着されかつ現像剤容器部2に接続された現像領域部3
と、の2つに大きく分けて構成される。
【0028】現像剤容器部2には、現像剤搬送部材41
が設けられており、現像剤11を現像領域部3に送り込
む役割及び現像剤11をほぐす役割を果たしている。
【0029】一方、潜像担持体6、帯電ローラ7及びク
リーニングブレード12は、クリーナ容器16に取り付
けられている。
【0030】さらに、未使用時の現像装置1について図
3に示す。現像剤容器部2と現像領域部3の接続部には
開口8が形成されており、この開口8を介して現像剤容
器部2から現像領域部3へ現像剤11の供給が行われ
る。
【0031】現像装置1の未使用時には、図3に示すよ
うに開口8にシール部材9が配設されることで開口8を
塞いでおり、現像領域部3に現像剤11は存在しないこ
とになる。一方、図3に示すように現像剤層厚規制部材
5には潤滑剤17が塗布してあり、潤滑剤17は現像剤
11がない状態で現像剤担持体4を回転させるトルクが
大きくなりすぎないようにする役割をする。つまり、現
像装置1の未使用時には、現像剤層厚規制部材5と現像
剤担持体4との接触部に潤滑剤17が存在していること
になる。
【0032】また、現像領域部3には、潜像担持体6と
の対向側に開口部が形成されており、現像剤担持体4の
一部がその開口部から容器外に露出するようになってい
る。現像剤担持体4は駆動機構(図には省略)により図
2に示す矢印21の方向に回転する。
【0033】現像剤担持体4の内部にはマグネットロー
ラ10が配設されているが、これについては駆動による
回転動作を行わず、一定の位置に保持され、磁極の向き
は常に同じ方向に保たれる。
【0034】現像剤担持体4には、図1に示すように現
像バイアス18として直流バイアス19及び交流バイア
ス20が重畳して印加される機構となっている。
【0035】ここで、本実施の形態で用いる現像剤11
は一成分磁性現像剤とし、現像方法として反転現像を行
うものとする。
【0036】また、潜像担持体6は、現像剤担持体4と
対向する位置に一定の間隔をもって非接触で配設されて
おり、駆動を受けて図2に示す矢印22の方向に回転す
る。潜像担持体6の周りには、帯電ローラ7及びクリー
ニングブレード12が潜像担持体6に接触して配設され
ている。
【0037】帯電ローラ7は、潜像担持体6の帯電動作
を行う。クリーニングブレード12は、板金に支持され
たウレタンゴムを用いており、潜像担持体6の表面のク
リーニングを行う。また、転写手段13としてはローラ
方式を用いるものとした。
【0038】次に、図1及び図2を用いて画像形成装置
の動作について説明する。まず、帯電ローラ7による帯
電動作により潜像担持体6の表面が一様に帯電される。
すると、露光装置15によりレーザ等で画像信号に基づ
いた露光31が行われ、潜像担持体6上に潜像が形成さ
れる。
【0039】また、現像剤容器部2内の現像剤11は、
現像剤担持体4に取り込まれ、現像剤担持体4表面に担
持搬送される。その後、現像剤層厚規制部材5によって
現像剤担持体4表面に担持された現像剤11の層厚の規
制を受けつつ同時に帯電し、潜像担持体6と対向する現
像領域に送り込まれることになる。
【0040】すると、現像剤担持体4に印加された現像
バイアス18により、現像領域内に送り込まれた現像剤
11は潜像担持体6上に飛翔する。ここで、現像に必要
な十分な電荷を保持していない現像剤11は、現像剤担
持体4にとどまったままであるか、あるいは潜像担持体
6上に飛翔してもマグネットローラ10の磁力及び交流
バイアスの引き戻し成分により現像剤担持体4に引き戻
される。一方、十分な電荷を持った現像剤11は飛翔
後、潜像担持体6の静電潜像を可視顕像化し、現像動作
が終了する。
【0041】その後、潜像担持体6上の可視現像部が転
写手段13と対向する領域に到達すると、潜像担持体6
上の現像剤画像と同期を取りながら図1の矢印23のよ
うに搬送されてきたシートへ、ローラによる転写手段1
3の動作により転写され、さらにシートが定着手段14
を経ることによって、シート上に画像を得ることにな
る。
【0042】一方、転写せず潜像担持体6上に残留した
現像剤11はクリーニングブレード12によりクリーナ
容器16に回収される。
【0043】以下、この画像形成装置のプロセス条件を
示す。現像剤担持体4はφ16の非磁性アルミスリーブ
で、表面は導電性粒子を含有する樹脂層でコートしてい
る。潜像担持体6と現像剤担持体4との対向部における
距離は300μmとする。潜像担持体6の帯電電位Vd
は−600V、露光による感光電位Vlは−150V、
現像バイアスの直流成分Vdcは−450V、交流成分
の波形としては、ここではVp−p(peak−to−
Peak電圧)=1.5kVの矩形波とする。交流成分
の周波数(以下現像バイアスの周波数と記す)は、2k
Hzとした。
【0044】現像剤担持体4の内部のマグネットローラ
10は、潜像担持体6と対向する方向にS極を持ち、潜
像担持体6から余分な現像剤11を引き戻す役割りを果
たしている。
【0045】また、クリーニングブレード12には、シ
リコーンゴム、リン青銅板等を用いることができるが、
本例では板金に支持されたウレタンゴムを材料に用いた
弾性ブレードを用いている。プロセススピード(画像形
成速度)は100mm/secとした。
【0046】なお、現像剤11としては、平均粒径が
6.5μmであり、負に帯電するスチレンアクリル樹脂
を主成分とし磁性体を含有する磁性トナーを用いた。磁
性体は樹脂100に対して30〜200の範囲であり、
特に好ましくは50〜150である。本例では100の
ものを用いた。
【0047】また、潤滑剤17としては、現像剤11と
同じ負帯電極性であり、球形で平均粒径が12μm、比
重1.32のシリコン樹脂粒子(商品名:トスパール、
東芝シリコーン(株)製)を用い、溶剤としてはフッ素
系溶剤(商品名:PF5060、住友スリーエム(株)
製)とIPEを用い、重量比としてシリコン樹脂粒子:
PF5060:IPE=2.5:11:4の割合で混合
し、現像剤層厚規制部材5上の現像剤担持体4と接触す
る部分に塗布した。これにより、現像剤担持体4が組み
付けられた際には、必ず現像剤層厚規制部材5の潤滑剤
17が塗布された面が現像剤担持体4に接触することに
なる。
【0048】次に、現像剤容器部2の開口8を塞ぐシー
ル部材9について説明する。本例の現像装置1における
現像剤容器部2のみを示した斜視図が図4である。本来
は開口8に現像領域部3が接続されている。
【0049】シール部材9は、現像剤容器部2に取り付
けられており、図4から見て左側端部61の部位から右
側端部62の部位を経てさらには右側端部62で折り返
して左側端部61に向かう形で取り付けられている。
【0050】シール部材9の左側端部61に向かった先
のシール端部は、シール巻き取りの収容部51に接続さ
れており、収容部51の上側の巻き取り装置で画像形成
装置本体からの駆動を受けてシール部材9を収容部51
に巻き取って行く構成となっている。
【0051】なお、これらの構成は、全て装置内で行わ
れるのでユーザの目に触れることはない。また、シール
部材9が既に収容部51に巻き取られたかを判定するに
は、一例としてこの収容部51の巻き取り装置の駆動ト
ルクを測定し、既に収容部51にシール部材9が巻き終
わって巻き取り装置が空回りしていると判断された場合
は、その駆動を止めればよい。
【0052】また、巻き取り開始時の動作については、
所定の位置にプロセスカートリッジが装着された時に画
像形成装置から駆動(機構は図示せず)を受けて巻き取
り装置の動作が可能となる構成である。シール部材9の
巻き取り開始時には大きな起動トルクを要するので、空
回り時のトルクとは容易に判別可能である。また、シー
ル部材9の開封動作中の状態でも、シール部材9の開封
が終了した空回り時のトルクとは明らかに異なり、開封
動作中の状態の方がトルク大きくなるから空回りかどう
かは容易に判別可能である。
【0053】そして、本実施の形態の特徴は、現像剤容
器部2の開口8を塞いだシール部材9の開封を自動的に
画像形成装置内で行いながら、現像剤11と同じ帯電極
性を持つ潤滑剤17が現像剤層厚規制部材5と現像剤担
持体4との接触部に存在させている状態で現像剤担持体
4を少なくとも1回転以上回転(空回転)させる動作を
行うことにある。
【0054】この本実施の形態の例を実施例1とし、こ
の実施例1と比較する例として、以下の比較例を準備
し、検討を行った。
【0055】(比較例1)比較例1は、シール部材9の
自動開封中に現像剤担持体4の空回転を行わないもので
ある。目的は本実施の形態の空回転の効果を確認するた
めである。
【0056】(比較例2)比較例2は、シール部材9の
自動開封終了後に現像剤担持体4の空回転を行うもので
ある。目的は空回転前に現像剤11を現像剤担持体4に
付着させた場合との比較のためである。
【0057】(比較例3)比較例3は、潤滑剤17を実
施例1及び比較例1,2のシリコン樹脂(トスパール)
から平均粒径10μmのポリメチルメタクリレート(以
下PNMAと略す。現像剤11とは逆極性の正帯電
性。)に変え(溶剤の条件はそのまま)、あとは実施例
1と全く同じ構成としたものである。目的は現像剤11
と同じ負帯電性の潤滑剤17から、現像剤11とは逆極
性の正帯電性の潤滑剤に変えたことによる効果を確認す
るためである。
【0058】(比較例4)比較例4は、現像剤担持体4
のみを空回転し、1時間放置後にシール部材9を自動開
封するものである。潤滑剤17は実施例1と同じもので
ある(以下、比較例5,6についても同様)。
【0059】(比較例5)比較例5は、現像剤担持体4
のみを空回転し、24時間放置後にシール部材9を自動
開封するものである。
【0060】(比較例6)比較例6は、現像剤担持体4
のみを空回転し、72時間放置後にシール部材9を自動
開封するものである。
【0061】上記比較例4〜6の目的は、空回転を行っ
た効果がシール部材9の開封までどれくらいの時間持続
するか確認するためである。
【0062】実施例1及び比較例1,2での画像形成動
作開始前までのシーケンス図を図5〜7に示した。比較
例3〜6については、画像形成動作開始前までのシーケ
ンス自体は実施例1と全く同じであるので図示していな
い。
【0063】図5は、実施例1(比較例3〜6を含む)
の画像形成動作開始前までのシーケンス図である。図5
では、シール部材9の自動開封動作時に同期して現像剤
担持体4を回転(空回転)させている。
【0064】図6は、比較例1の画像形成動作開始前ま
でのシーケンス図である。図6では、シール部材9の自
動開封動作時に現像剤担持体4は回転(空回転)させて
いない。
【0065】図7は、比較例2の画像形成動作開始前ま
でのシーケンス図である。図7では、シール部材9の自
動開封動作時に現像剤担持体4は回転(空回転)させて
いないが、シール部材9開封終了した所定時間後に現像
剤担持体4を回転(空回転)させている。
【0066】これらのシーケンスの後に、狙いである現
像装置1の初期(シール部材9開封後の画像形成動作
時)の画像濃度の向上の比較を行った。実験条件は以下
の通りである。
【0067】(実験条件)シール部材9の開封中及び開
封後の処理が全て終わったところで、以下の実験を始め
る。イニシャル、50枚目、100枚目、200枚目、
300枚目、500枚目とベタ黒を画像形成し、その画
像濃度の立ち上がりを比較した。サンプリングの間は4
%画像形成の文字画像をプリントした。
【0068】濃度測定は、マクベス社製のマクベスRD
914反射濃度計を用いて図8に示す測定ポイント10
1〜105の計5点について測定を行い、その平均値を
そのサンプルでの濃度とした。判定基準は、濃度が1.
4以上であれば良好、1.3以上1.4未満ではまずま
ず、1.2以上1.3未満では不十分、1.2未満の場
合は悪いレベル、と判定し比較した。
【0069】以下、各例での効果を、初期画像特性(実
施例1及び比較例1〜3の比較)、効果の持続性の確認
(実施例1及び比較例4〜6の比較)について示す。
【0070】(初期画像特性の効果の確認)図9に実施
例1及び比較例1〜3について濃度特性を比較したグラ
フを示した。実施例1においては、イニシャルから濃度
1.39、50枚目からは1.4以上をキープしてい
る。
【0071】これに対し、比較例1では、300枚以降
は1.4以上となり立ち上がるものの、イニシャルは
1.29などであり初期の濃度については十分とはいえ
ない結果となった。
【0072】一方、比較例2ではイニシャル1.36、
100枚以降は1.4以上となり、実施例1に比べると
やや劣るもののほぼ同等の結果が得られた。
【0073】ここで、比較例1は、シール部材9を自動
開封する場合だけでなく、ユーザがシール部材9を手動
で開封して使用する場合と考えることもできるので、こ
れを従来例として考えると、比較例1(従来例)に対
し、実施例1は明らかに初期濃度が向上しており、効果
が高いといえる。
【0074】この実施例1の初期濃度が向上する理由に
ついては、開封時に現像剤担持体4を空回転させること
で、潤滑剤17を負に帯電させた状態で現像剤担持体4
上に存在させることができるので、その後に現像剤担持
体4近傍に搬送されてくる現像剤11に対して現像の補
助的役割を果たすためであると考えられる。
【0075】一方、比較例2は、比較例1に対しては濃
度の向上が見られた。これは空回転開始直前に現像剤担
持体4近傍にある現像剤11が、実施例1と同様な潤滑
剤17の役割を果たしたと考えられる。
【0076】ただ、イニシャル時に現像剤11そのもの
を潤滑剤17のような形態で用いることになる比較例2
では、それ自身が現像剤11であるため、初期の段階で
担持される現像剤11については、摩擦帯電が十分に行
われない、現像性が低い状態で現像動作に付されること
になるため、実施例1ほどの改善効果が得られなかった
と考えられる。
【0077】また、比較例2を実際に実施する場合を想
定すると、シール部材9を開封してから空回転するので
は、シール部材9の開封中に空回転を行う実施例1に比
べて準備に時間がかかるのは明らかで、ユーザの使い勝
手は悪くなっているといえる。さらに変形例として、あ
らかじめ現像剤11を現像剤担持体4と現像剤層厚規制
部材5の接触部に存在させる例も考えられるが、これで
は現像剤容器部2の開口8をシールする意味がなくなっ
てしまうことになる。よって、どちらも実施例1に比べ
ると劣る構成であると考えられる。
【0078】一方、潤滑剤17の極性を実施例1とは異
なり、現像剤11とは逆の帯電極性とした比較例3は、
実施例1に比べて効果が小さかったといえる。現像剤1
1に対し潤滑剤17であるPMMA自身が逆極性の正に
帯電するため、現像剤11に付与される負の電荷が過剰
になってチャージアップを起こし、現像剤担持体4の表
面に強固に付着してしまったためと思われる。
【0079】これを裏付けるかのように、比較例3にお
けるベタ黒画像では、現像剤担持体4上に局所的に現像
剤11が凝集付着するいわゆる「ブロッチ現象」が発生
しているものもあった。この現象は、現像剤11がチャ
ージアップした場合によく現れる現象である。本実施の
形態のような粒径の小さい現像剤11を用いる場合は自
身がもともと帯電しやすい状態であるので、こうした現
像剤と逆の帯電極性を持つような潤滑剤17を用いる
と、上記「ブロッチ現象」が発生しやすくなるのであま
り適していない。
【0080】(効果の持続性の確認)図10に、実施例
1、比較例4〜6について濃度特性を比較したグラフを
示した。比較例4よりも比較例5、比較例5よりも比較
例6の方がイニシャルでの初期濃度が低下しており、現
像剤担持体4の空回転後、シール部材9の開封までの時
間をおくほど効果が薄れていく様子が分かる。
【0081】この理由については、現像剤担持体4の空
回転動作により潤滑剤17を摩擦帯電させても、長時間
放置されると潤滑剤に生じた電荷が逃げていってしま
い、保持し続けることができないことによると考えられ
る。
【0082】すなわち、この空回転による摩擦の効果は
ずっと保持されるわけではないので、現像装置の使い初
め直前に現像剤担持体4の空回転動作を行うことでその
効果を最大限に発揮できることがわかる。
【0083】以上から、シール部材9を開封する直前に
現像剤担持体4を回転させる実施例1、すなわち本実施
の形態の構成が最も望ましいということがわかる。
【0084】つまり、本実施の形態では、未使用時に現
像剤担持体4と現像剤層厚規制部材5の接触部に存在す
る潤滑剤17を現像剤11と同極性に帯電し、現像装置
1の使用初期(シール部材9開封直後)からの画像形成
時に、この帯電した潤滑剤が十分な摩擦帯電が行われな
い現像剤11にとりついて現像性を高める役割を果たす
ことができるので、使用初期から画像濃度特性を向上さ
せることができる。
【0085】また、本実施の形態のように、自動シール
開封機構が備わる画像形成装置では、シールを開封する
時間と現像剤担持体4を空回転させる時間とを別々にと
らずに、装置内で同時に行うことができるので、ユーザ
に余分な時間を強いることなく実現できることになる。
【0086】(組立方法)以上述べたような本実施の形
態の効果を生かすには、現像剤担持体4と現像剤層厚規
制部材5の接触部に潤滑剤17が塗布されているとき、
確実に接触部において潤滑剤が存在している必要があ
る。元々現像剤11がない状態で現像剤担持体4が現像
剤層厚規制部材5に引っ掛らずにスムーズに回転できる
ための潤滑剤17であるため、未使用時に剥がれてしま
っては全く役に立たないことになる。
【0087】現像剤担持体4や現像剤層厚規制部材5に
直接粉体の潤滑剤17を塗布するのでは、ムラができや
すい、塗布作業時に飛散する、組立工程や輸送中の振動
などで飛散し剥がれてしまうといった問題があり好まし
くない。そこで、本実施の形態では、特公平7−867
22号公報で記されているように粉体潤滑剤を揮発性の
液体に分散して現像剤層厚規制部材5に塗布した。これ
により、ある程度粘着力を持って塗膜された状態である
ので、組立や輸送を経ても確実に現像剤担持体4と現像
剤層厚規制部材5との接触部に存在させることができる
ことになる。
【0088】なお、本実施の形態において述べた材料な
どは、もちろんこの例に限るものではない。シールの開
封機構についても本例に限られるものではない。
【0089】(第2の実施の形態)図11〜図14に
は、第2の実施の形態が示されている。第2の実施の形
態で例は、現像剤担持体4を1回転空転させる動作を行
ってから現像剤担持体4を回転させつつシール部材9の
自動開封動作を開始することを特徴とする。
【0090】その他の構成および作用については第1の
実施の形態と同一なので、同一の構成部分については同
一の符号を付して、その説明は省略する。
【0091】第1の実施の形態の場合には、現像剤担持
体4が回転している最中のシール部材9の自動開封によ
り、現像剤担持体4に現像剤11が付着することになる
が、シール部材9が長手方向にわたって均等に開封され
ない場合においては、現像剤担持体4の長手方向の各位
置で、潤滑剤17だけで摩擦を受ける時間が異なってく
る。
【0092】つまり、現像剤担持体4のある部分は潤滑
剤17のみが存在しているが、別の部分では現像剤11
と潤滑剤17が混在しているといった状態が起こり得
る。
【0093】図11にそのような途中まで収容部51へ
シール部材9を巻き取った状態の例を示した。ここでは
わかりやすくするために、図4のように現像剤容器部2
のみを示している。
【0094】シール部材9の開封中、図11の右側手前
では開口8にシール部材9がないので、既に現像剤11
が現像剤容器部2から現像領域部3へ供給されて現像剤
担持体4近傍に到達しているのに対し、図11の左側奥
(収容部51側)ではシール部材9で開口8が塞がれて
いるため、まだ現像剤11が現像剤担持体4へ到達して
いない。
【0095】このように、図11の右側手前の部分は潤
滑剤17の摩擦帯電を現像剤担持体4全周にわたって行
っていないうちに現像剤11が搬送されて来ているのに
対し、図11の左側奥の部分は潤滑剤17だけで帯電が
行われた状態となる。
【0096】こうなると、現像装置1では、使用初期か
ら長手方向において、現像剤11に十分に帯電を行える
状態になっている部分とやや劣る部分ができてしまう。
【0097】本実施の形態では、こうした問題の影響を
抑制するため、現像剤担持体4と現像剤層厚規制部材5
の接触部において潤滑剤17だけが存在した状態で、現
像剤担持体4の回転を一周分は確実に実現させるため
に、現像剤担持体4を1回転させた後に、シール開封動
作を開始することを特徴とする。
【0098】第1の実施の形態との比較を以下に示す方
法により行った。イニシャル、50枚目、100枚目、
200枚目、300枚目、500枚目とベタ黒を印字
し、その濃度の立ち上がりを比較した。サンプリングの
間は4%画像形成の文字画像をプリントした。
【0099】濃度測定は、マクベス社製のマクベスRD
914反射濃度計を用いて図8に示した測定ポイント1
01〜105の計5点のうち、中央ポイント103を除
いた4点のポイント101,102,104,105で
測定を行った。その中でも図8中の左側のポイント10
1,102での濃度の平均を左側の濃度、同じく右側の
ポイント104,105での濃度の平均を右側の濃度と
した。
【0100】図11のような現像装置1を用いた場合、
画像の進行方向は図中の81の方向である。ゆえに画像
の先端を上に見た場合、出力される画像の左側(ポイン
ト101,102側)に相当する部分は、シール部材9
が早いうちに開封され現像剤11が現像剤担持体4近傍
に来てしまう領域であり、画像右側(ポイント104,
105側)に相当する部分は、シール部材9が遅く開封
され潤滑剤17のみで空回転している時間が長い領域で
ある。
【0101】次に、実施例1(現像剤担持体空回転動作
とシール開封動作を同時にスタート:第1の実施の形
態)と実施例2(現像剤担持体のみ1回転させてから、
シール開封動作をスタート:第2の実施の形態)につい
て比較をする。
【0102】図12は、実施例2の現像剤担持体4のみ
1回転させてから、現像剤担持体4を回転させつつシー
ル開封動作をスタートするシーケンス図である。図12
では、現像剤担持体4のみ空回転する時間を71として
示している。
【0103】実施例1と実施例2の比較結果をいかに説
明する。実施例1の左側の濃度推移と右側の濃度推移を
図13に、実施例2の左側の濃度推移と右側の濃度推移
を図14に示した。
【0104】図13の結果から実施例1では、シール開
封と同時に現像剤11が来てしまう画像左側は潤滑剤1
7のみで十分な帯電を行えないため、やや左側が右側に
比べ初期濃度が低い結果となっていることがわかる。一
方、図14の結果から実施例2では、初期濃度は左側で
も右側に遜色ない結果が得られており、先に現像剤担持
体4のみを空回転した効果が現れていることがわかる。
【0105】このように、本実施の形態では、第1の実
施の形態の効果に加えて、シール部材9開封前に潤滑剤
17を現像剤11と同極性に帯電し、現像装置1の使用
初期(シール部材9開封直後)からの画像形成時に、使
用初期から長手方向にわたって均一に画像濃度特性を向
上させることができる。
【0106】また、ここで示した実施の形態では、シー
ル部材9を長手方向にわたって徐々に開封する構成であ
ったが、短手方向に開封する場合については、本実施の
形態において指摘したような長手方向についての差は現
れないことになる。ただ、シール部材9開封前に現像剤
担持体4の回転動作を行うことにより、潤滑剤17が現
像剤担持体4上に帯電されてコートされることになる
が、現像剤担持体4が1回転する前に現像剤11が現像
剤担持体4近傍に到達してしまうと、潤滑剤17だけで
十分な摩擦帯電が行われない領域ができることに変わり
はない。ゆえに、この場合も本実施の形態の構成を適用
することは効果的である。
【0107】なお、本実施の形態では、現像剤担持体の
み空回転させる動作を1回転としたが、もちろんこの例
に限るものではない。様々な変形例が実施可能である。
【0108】(第3の実施の形態)図15には、第3の
実施の形態が示されている。第3の実施の形態は、第2
の実施の形態の変形例であり、シール開封前に現像剤担
持体4のみを回転させ、シール開封動作開始時は現像剤
担持体4を停止させる構成である。
【0109】その他の構成および作用については第1、
第2の実施の形態と同一なので、同一の構成部分につい
ては同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0110】図11のような現像剤容器部2を持つ現像
装置1の場合、第2の実施の形態の場合では、現像剤担
持体4を1回転空転させる動作を行ってから現像剤担持
体4を回転させつつシール部材9の自動開封動作を開始
するため、既に現像剤11が供給される領域とまだ潤滑
剤17しかない領域とが存在することになる。
【0111】しかし、本実施の形態では、シール部材9
の自動開封動作を開始する前に、現像剤担持体4の長手
方向に対して潤滑剤17のみが現像剤担持体4上に存在
した状態で現像剤担持体4を回転させ(本実施の形態で
は第2の実施の形態と同じ1回転とした)、回転動作を
停止した後にシール部材9の自動開封動作を開始する。
【0112】このため、現像剤担持体4の長手方向に対
して均一性が保たれる。そして、その後のシール部材9
の自動開封動作により現像剤11が現像剤担持体4近傍
に搬送されることになるので、現像剤11も均一かつ良
好な帯電が行われることになる。
【0113】図15は、現像剤担持体4のみ1回転させ
てから、現像剤担持体4の1回転停止後にシール開封動
作をスタートするシーケンス図である。図15では、現
像剤担持体4のみ空回転する時間を71として示してい
る。
【0114】この様にしても、第2の実施の形態と同様
な効果を得ることができる。
【0115】もちろん第3の実施の形態はこの例に限る
ものではない。様々な変形例が実施可能である。
【0116】(第4の実施の形態)図16には、第4の
実施の形態が示されている。第4の実施の形態は、シー
ル開封動作終了後、画像形成前に現像剤担持体4を少な
くとも1回転以上回転させることを特徴とする。
【0117】その他の構成および作用については第1、
第2の実施の形態と同一なので、同一の構成部分につい
ては同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0118】第2の実施の形態と同様にシール開封前の
現像剤担持体4を1回転させてから、現像剤担持体4を
回転させつつシール開封動作を開始する場合、図11の
ように長手方向にわたってシール開封動作が行われる現
像装置1を用いると、シール開封動作終了後は、第2の
実施の形態でも示したように、現像剤担持体4上に現像
剤11が担持された状態と潤滑剤17のみが存在した状
態が混在することになる。
【0119】この状態は、シール部材9の開封動作自体
は終わっているので、ユーザにとっては使用可能な状態
になっていることになるが、この時点では現像剤担持体
4上の現像剤11のコート状態は長手方向にわたって不
安定であるといえる。
【0120】この状態で画像形成動作を開始すると、現
像剤11のコート状態が安定していない状態なので本発
明で実現しようとしている初期の濃度立ち上がり性向上
はおろか、濃度ムラが長手方向にわたって発生しかねな
い。
【0121】そこで、本実施の形態では、シール開封動
作終了後、画像形成前に現像剤担持体4を少なくとも1
回転以上回転させる動作を行う。これにより、現像剤担
持体4上に担持される現像剤11のコートの安定化を図
ることができ、初期から安定した画像特性が得られる。
【0122】図16は、現像剤担持体4のみ1回転させ
てから、現像剤担持体4を回転させつつシール開封動作
をスタートし、さらにシール開封動作終了後画像形成前
に現像剤担持体4を回転させるシーケンス図である。図
16では、現像剤担持体4のみ空回転する時間を71と
して示し、シール開封動作終了後画像形成前に現像剤担
持体4を回転させる時間を72として示している。
【0123】なお、本実施の形態は、第2の実施の形態
と組み合わせた構成であったが、第3の実施の形態と組
み合わせると、第2の実施の形態の場合と異なり、一部
で現像剤11が担持され一部は潤滑剤のみといった状態
は起こらないが、現像剤11は現像剤担持体4全面に均
一にコートされている状態ではないので、画像形成最初
の画像に関してはコートが不安定な状態で出力が行われ
ることに変わりはない。ゆえにこの場合においても効果
が期待できる。もちろん、第1の実施の形態と組み合わ
せても好適である。
【0124】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、シール
部材の開封直後から形成画像に優れた濃度特性を有し、
かつユーザの使い勝手を向上させることができる。
【0125】また、シール開封動作終了後画像形成前に
現像剤担持体を回転させることで、現像剤担持体上の現
像剤のコート状態を安定化させることができ、使用初期
から安定した画像特性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る画像形成装置を示す概
略断面図である。
【図2】第1の実施の形態に係る現像装置周辺を示す概
略断面図である。
【図3】第1の実施の形態に係る未使用時の現像装置を
示す概略断面図である。
【図4】第1の実施の形態に係る未使用時の現像装置の
開口がシールされた現像剤容器部を示す斜視図である。
【図5】実施例1の現像剤担持体及びシール開封の動作
を示すシーケンス図である。
【図6】比較例1の現像剤担持体及びシール開封の動作
を示すシーケンス図である。
【図7】比較例2の現像剤担持体及びシール開封の動作
を示すシーケンス図である。
【図8】出力画像での濃度測定ポイントを示した図であ
る。
【図9】第1の実施の形態に係るシーケンスの違いによ
る初期画像特性を示したグラフ図である。
【図10】第1の実施の形態に係る空回転後の放置時間
の違いによる初期画像特性を示したグラフ図である。
【図11】第2の実施の形態に係る現像装置のシール開
封動作中の現像剤容器部を示す斜視図である。
【図12】実施例2の現像剤担持体及びシール開封の動
作を示すシーケンス図である。
【図13】実施例1の現像剤担持体の長手方向の位置差
での濃度特性を示したグラフ図である。
【図14】実施例2の現像剤担持体の長手方向の位置差
での濃度特性を示したグラフ図である。
【図15】第3の実施の形態に係る現像剤担持体及びシ
ール開封の動作を示すシーケンス図である。
【図16】第4の実施の形態に係る現像剤担持体及びシ
ール開封の動作を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
1 現像装置 2 現像剤容器部 3 現像領域部 4 現像剤担持体 5 現像剤層厚規制部材 6 潜像担持体 7 帯電ローラ 8 開口 9 シール部材 10 マグネットローラ 11 現像剤 12 クリーニングブレード 13 転写手段 14 定着手段 15 露光装置 16 クリーナ容器 17 潤滑剤 41 現像剤搬送部材 51 収容部 61 左側端部 62 右側端部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一成分現像剤を収容する現像剤容器部と、
    現像剤担持体及び現像剤層厚規制部材を有し前記現像剤
    容器部の開口から一成分現像剤が供給されて現像を行う
    現像領域部と、を備える現像装置において、 未使用時に前記現像剤容器部の開口をシール部材でシー
    ルしておき、使用直前に前記シール部材を自動的に開封
    する機構を備え、 未使用時には前記現像剤担持体と前記現像剤層厚規制部
    材との接触部に、一成分現像剤と同じ帯電極性の潤滑剤
    を存在させ、 前記シール部材の開封終了前に、前記現像剤担持体を少
    なくとも1回転以上回転させることを特徴とする現像装
    置。
  2. 【請求項2】前記シール部材の開封動作前または前記シ
    ール部材の開封動作中に、前記現像剤担持体を少なくと
    も1回転以上回転させることを特徴とする請求項1に記
    載の現像装置。
  3. 【請求項3】前記シール部材の開封動作終了後に、前記
    現像剤担持体を少なくとも1回転以上回転させることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の現像装置。
  4. 【請求項4】一成分現像剤を収容する現像剤容器部と、
    現像剤担持体及び現像剤層厚規制部材を有し前記現像剤
    容器部の開口から一成分現像剤が供給されて現像を行う
    現像領域部と、を備える現像装置を一体化し、かつ、シ
    ートに画像を形成する画像形成装置本体から着脱自在な
    プロセスカートリッジにおいて、 未使用時に前記現像剤容器部の開口をシール部材でシー
    ルしておき、使用直前に前記シール部材を自動的に開封
    する機構を備え、 未使用時には前記現像剤担持体と前記現像剤層厚規制部
    材との接触部に、一成分現像剤と同じ帯電極性の潤滑剤
    を存在させ、 前記シール部材の開封終了前に、前記現像剤担持体を少
    なくとも1回転以上回転させることを特徴とするプロセ
    スカートリッジ。
  5. 【請求項5】前記シール部材の開封動作前または前記シ
    ール部材の開封動作中に、前記現像剤担持体を少なくと
    も1回転以上回転させることを特徴とする請求項4に記
    載のプロセスカートリッジ。
  6. 【請求項6】前記シール部材の開封動作終了後に、前記
    現像剤担持体を少なくとも1回転以上回転させることを
    特徴とする請求項4又は5に記載のプロセスカートリッ
    ジ。
  7. 【請求項7】請求項1、2又は3に記載の現像装置を備
    えることを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】請求項4、5又は6に記載のプロセスカー
    トリッジが装着されることを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1717644A3 (en) * 2005-04-26 2010-03-17 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Developer cartridge for image-forming device
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