JP2618881B2 - 記録装置 - Google Patents

記録装置

Info

Publication number
JP2618881B2
JP2618881B2 JP62072127A JP7212787A JP2618881B2 JP 2618881 B2 JP2618881 B2 JP 2618881B2 JP 62072127 A JP62072127 A JP 62072127A JP 7212787 A JP7212787 A JP 7212787A JP 2618881 B2 JP2618881 B2 JP 2618881B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
developer
image
developing
frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP62072127A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63237079A (ja
Inventor
三明 神山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP62072127A priority Critical patent/JP2618881B2/ja
Publication of JPS63237079A publication Critical patent/JPS63237079A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2618881B2 publication Critical patent/JP2618881B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Color Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、静電潜像を形成毎に各色の現像剤を順次
付着させた後、現像剤像を用紙等の被転写材に転写する
ことにより記録する記録装置に関する。
(従来の技術) この種の記録装置の用いられる現像装置として、非磁
性一成分現像剤を使用した非接触現像タイプの現像方法
が知られている。例えば、米国特許番号第3,232,190号
公報には、電子写真感光体(像担持体)に対して、表面
に非磁性一成分現像剤(以下トナーと称する)の薄層を
担持したベルト(現像剤担持体)を、相互に間隙を維持
したまま対向させている現像装置が開示されている。こ
の従来の現像装置において、ベルトに担持されているト
ナーは、静電気力により、電子写真感光体の表面に形成
された静電潜像へ向かって飛翔し、静電潜像に付着して
これを現像している。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、トナーは厳密には、その粒子径が均一でな
く、粒子径が大きい粒子と、粒子径が小さい粒子とが混
在している。このため、トナーを均一に帯電することが
できないばかりか、所定の粒子径以下の粒子は現像に必
要な極性とは逆の極性に帯電することがある。トナーの
帯電が不十分であったり、逆極性のトナーが混在する
と、現像後の画像濃度が十分に得られなかったり、かぶ
りを生じたりするために、鮮明な画像が得られないとい
う問題点がある。このようなかぶりの問題は、多色の記
録装置においても同様に起こる。また、多色の記録装置
においては、先の現像による現像剤像が後の現像により
遊離されたり、遊離されたのち後の現像により再び現像
されることで、後の現像に対して先の現像の現像剤が混
じるという問題点がある。
この発明の目的は、かぶりあるいは混じりのない鮮明
な多色画像を提供可能な記録装置を提供することにあ
る。
[発明の構成] (問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するために、この発明の記録装置は、
像担持体を帯電する帯電手段と、前記帯電手段により帯
電された像担持体に露光を行い、前記像担持体に第1の
潜像を形成する第1の露光手段と、前記像担持体と第1
の大きさの間隔を保持して対向し、現像剤を担持して搬
送し、前記第1の露光手段によって形成された第1の潜
像に現像剤を供給する第1の現像剤担持体と、この第1
の現像剤担持体に第1の大きさの周波数の交流電圧から
なる現像バイアス電圧を印加する第1の電圧印加手段
と、前記第1の現像剤担持体により形成された現像剤像
を担持する前記像担持体を再帯電する再帯電手段と、前
記再帯電手段により帯電された像担持体に露光を行い、
前記像担持体に第2の潜像を形成する第2の露光手段
と、前記像担持体と前記第1の大きさの間隔よりも大き
い第2の大きさの間隔を保持して対向し、現像剤を担持
して搬送し、前記第2の潜像に現像剤を供給する第2の
現像剤担持体と、この第2の現像剤担持体に前記第1の
大きさの周波数よりも小さい第2の大きさの周波数の交
流電圧からなる現像バイアス電圧を印加する第2の電圧
印加手段とを有する (作用) この発明にかかる記録装置によれば、第1及び第2の
間隙に夫々交流電圧を印加し、夫々の間隙において現像
剤を往復運動させて、静電潜像を現像する。この場合、
各現像装置における現像特性に応じて間隙の寸法を設定
し、結果的に第1の間隙と第2の間隙とは異なる寸法と
する。更に、各間隙には間隙の寸法に応じて、現像特性
が良好となる周波数の交流電界を付与する。従って、第
1の間隙と第2の間隙と異なる周波数の交流電圧を付与
し、各現像装置によって良好な現像特性で現像する。
[実施例] 以下に、添附図面の第1図乃至第6図を参照して、こ
の発明の実施例を詳細に説明する。
第1図に示すように、この発明の実施例に係る記録装
置10には、像担持体としての感光ドラム12が矢印A方向
に回転可能に設けられている。この感光体12はセレン系
の光導電体材料から形成されている。この感光体12の周
囲には、第1帯電チャージャ14、第1露光装置16、第1
現像装置18、第2帯電チャージャ20、第2露光装置22、
第2現像装置24が、感光体12の回転方向に沿ってこの順
序で配置されている。
第1帯電チャージャ14では、感光体ドラム12の表面を
帯電させ、露光装置16からは記録するべき画像情報に応
じてレーザビーム26を照射して帯電部分に静電潜像を形
成する。第1現像装置18には、一成分現像法が用いられ
ており、静電潜像に、第1色目として黒色のトナーを付
着してこれを現像する。
第2帯電チャージャ20には、スコロトロンチャージャ
が用いられ、感光体表面への帯電量およびその領域が制
御が可能になっている。第2現像装置24には、1成分非
磁性非接触現像方法によるために、1成分非磁性トナー
が収納されている。尚、第2現像装置24に収納されてい
るトナーは青色である。
第2現像装置24に続いて、感光体ドラム12の周囲に
は、現像剤像を用紙27に転写する転写機28が配置されて
いる。転写装置28には、用紙の裏面を負の電荷に帯電し
てトナーを用紙に引付ける転写チャージャ36と、転写後
の用紙を感光体ドラム12から静電気的に剥離する剥離チ
ャージャ38を備えている。
感光体ドラム12の周囲において、転写装置28と帯電チ
ャージャ14との間には、転写されずに感光体ドラム12上
に残留したトナーを除去するクリーニング装置40、及び
残留電位を除去する除電ランプ42とが設けられている。
尚、転写後の用紙27を搬送する搬送路に設けられている
のは、転写されたトナーを用紙に定着させる定着装置44
である。
次に、この実施例による記録装置10の動作を説明す
る。
感光体ドラム12を、矢印A方向に回転させ、先ず第1
帯電チャージャ14により、感光体ドラム12の表面を約60
0V(ボルト)に均一に帯電する。次に、露光装置16か
ら、記録すべき情報の内黒色部分に対応した第1のレー
ザービーム26を感光体ドラムの表面に照射して、露光す
る。この場合、露光された部分はその電位が約100Vのポ
テンシャルに形成される。即ち、第1レーザビームによ
りいわゆるポテンシャルの井戸が掘られる。
続いて、第1の現像装置18から黒色のトナー48を供給
して、静電潜像部分に静電気的に付着させて現像する。
この場合、第1のポテンシャルの井戸に正極性に帯電し
た黒色トナー48が付着され、いわゆる反転現像される。
静電潜像は、黒色トナー48により現像された後、第2
帯電チャージャ20により、感光体ドラム12の表面電位を
約1000Vに均一化する。この場合、背景電位、即ち第1
露光装置により露光されない部分の電位を約1000Vまで
帯電し、露光して第1のポテンシャルの井戸を形成した
部分の電位も約950Vにまで帯電する。
次に、第2露光装置22から、第2のレーザビーム50を
照射して青色を形成すべき静電潜像を形成する。この場
合、画像部のみが露光され、電位約100Vの第2のポテン
シャル井戸が形成される。そして、第2現像装置24によ
り、第2のポテンシャル井戸にトナー54が付着されて、
第1の現像装置による現像と同様に反転現像される。更
に、第2現像装置24では、非接触現像方法により現像さ
れるから、すでに付着されているトナー48を掻き落した
り、黒色トナー48の上に更に青色トナーが付着すること
を防止できる。
第1色トナー像と第2色トナー像とが形成された後、
転写装置28において、第1色トナーと第2色トナーとの
2種類のトナーを、ここに搬送されてきた用紙に同時に
転写する。この場合、転写装置28では、感光体ドラム12
と同期して転写チャージャ36に搬送されてきた用紙の裏
面に、感光体の帯電極性と逆極性のコロナイオン、即ち
負極性のコロナイオンを付与して用紙を帯電させる。そ
うすると、感光体ドラムと用紙との間に電界を形成する
ので、クーロンカによってトナー像が用紙に転写され
る。
トナー画像が転写された用紙は、次に剥離チャージャ
38によって、感光体ドラム12から剥離され、続いて定着
装置44に搬送され、ここでトナーが用紙に定着される。
一方、感光体12は、転写装置28においてトナーを用紙
に転写後、クリーニング装置40に搬送され、ここで残存
しているトナーが除去される。さらに、除電装置42によ
り残留電位が除電去される。
次に、第1及び第2の現像装置18及び24について説明
するが、第1の現像装置18と第2の現像装置24とは、収
納されている現像剤中の着色粒子の色、感光体12との間
の間隙及び間隙に印加する交流バイアスの周波数が異な
る以外は、略同一の構成であるため、第1の現像装置18
を詳細に説明して第2の現像装置の詳細な説明を省略す
る。
第2図に示すように、現像装置18には、現像剤Tを収
納するホッパ46と、ホッパ46内のトナーを感光体ドラム
12に向けて供給する第1の現像ローラ48が矢印B方向に
回転可能に設けられている。現像剤としては、樹脂及び
着色剤を含んだ帯電性粉体の非磁性一成分現像剤(トナ
ー)が用いられている。第1の現像ローラ48の周面は、
粗面化処理されており現像剤の摩擦帯電と搬送とを容易
にしている。第1の現像ローラ48の周面には、ホッパー
46に向けて延出されてた弾性ブレード50の自由端部が圧
接されている。弾性ブレード50は、その自由端部が第1
の現像ローラ48の回転と逆向きに延出されているので弾
性ブレード50と第1の現像ローラ48との表面によって形
成されるくさび形状の空間部分が減少し、この部分にト
ナーTが埋め込まれることを防止できる。その結果、弾
性ブレード50によるトナーコーティング作用及びトナー
帯電作用が均一して行われるので安定なトナー薄膜を形
成することができる。弾性ブレード50は、弾性材料であ
れば何でも良いが、ステンレススチール、りん青銅等の
ブレードが用いられることが好ましい。板厚は、約0.1
乃至0.4mmが好ましく、第1の現像ローラ48に対してニ
ップ幅を形成するように配置され、その中心が第1の現
像ローラ48に対する押圧点となる。この場合、弾性ブレ
ード50の自由端側の端から約1乃至5mm離れた部分が押
圧点となる。
ホッパ46内には、更に現像ローラに現像剤を供給する
供給ローラ52が現像ローラ48に接して設けられていると
ともに第1の現像ローラ48の回転方向Bと同方向Cに回
転するように構成されている。供給ローラ52は、回転軸
54にポリウレタンフォームのローラ56が設けられてい
る。
第1の現像ローラ48には、直流電圧及び交流電圧(周
波数1)を重畳して印加する第1のバイアス電源58が
接続されている。第1の現像ローラ48の下方には、回収
ブレード60が圧接されており、現像ローラ48に残存して
いるトナーをホッパ46内に回収している。回収ブレード
60は、金属,プラスチック又はゴム等の薄い板材が使用
され、現像ローラに付着したトナーを回収するととも
に、ホッパ46からのトナーTの流出を防止している。
一方、第1の現像ローラ48と感光体ドラム12とは、間
隙d1をあけて対向されており、感光体ドラム12は、矢印
B方向に回転するように設けられているとともにアース
されている。間隙d1は、第1の現像装置18の現像特性に
より最適の寸法に設定されるが、この場合、約0.1乃至
0.5mmに設定される。感光ドラム12は、アルミニウムド
ラム表面に感光層を形成して製造されている。
尚、第1図に示すように、第2の現像装置24には第1
の現像ローラ48と同様な構成の第2の現像ローラ62が設
けられており、この第2の現像ローラ62には直流電圧及
び交流電圧(周波数2)を重畳して印加する第2のバ
イアス電源64が接続されている。第2の現像ローラ62と
感光体ドラム12とは第2の間隙62を空けて配置されてい
る。第2の間隙d2は、第2の現像装置24の現像特性によ
り決定されるが、第1の現像装置18によって現像された
現像剤像が第2の現像ローラ62に担持されている現像剤
と接触しないように、第1の間隙d1より広く設定されて
いる。
次に、この現像装置の動作について説明する。
ホッパ46内のトナーTは、供給ローラ52の回転により
撹拌されつつ現像ローラ48へ供給される。現像ローラ52
は、その表面の粗面部分によりトナー搬送力を持つの
で、弾性ブレード50の押圧力に抗してトナーTを現像領
域Dに向けて搬送する。弾性ブレード50はこの場合、約
10乃至200g/cmの線圧力で圧する。現像ローラ52では、
トナーTが弾性ブレード50により押し圧されて薄層に形
成されるとともに摩擦帯電される。トナー層の厚みは約
8乃至80μmに形成される。トナーの帯電極性は現像す
べき静電潜像の極性、正規現像または反転現像の選択に
より異なるが、ここでは正規の帯電極性としてプラスの
極性に帯電するトナーを用いている。摩擦帯電されたト
ナーTは、感光体ドラム12と対面する現像領域Dに搬送
される。
一方、感光体12は、その表面に静電潜像(符号「−」
で示す)が形成された後、矢印A方向に沿って回転され
て現像領域Dに搬送されてくる。現像領域Dでは、感光
体ドラム12と第1の現像ローラ48との間に第1の間隙d1
が形成されているから、現像領域Dでは、第1の現像ロ
ーラ48に担持されている現像剤は感光体ドラム12の表面
に向けて飛翔し、静電気力により付着する。
第1のバイアス電源58からは、直流電圧が約50乃至30
0V(ボルト)、交流電圧がそのマイナスピーク値が約1.
5乃至3.0kV(キロボルト)に重量したバイアス電圧を与
える。直流電圧による力はトナー粒子を感光体ドラム12
から現像ローラ48へ移動させる力が作用し、非画像部に
おけるトナー付着を防止している。その結果、トナーの
かぶりを防止して、鮮明な画像を得るとともに、現像剤
のむだな消費を防止して記録コストを安くできる。交流
電圧は現像領域Dにおいて、トナー粒子を振動させて活
性化し、これにより可視像の階調性を高める。この場合
の交流電圧の周波数1は、後述するが、トナーの帯電
量の全体の和の絶対値が最少となる時の周波数、即ち約
700Hz乃至3kHzに設定する。
第2の現像装置24において、第2のバイアス電源64か
らは、第1の間隙d1に印加する周波数1より小さい値
の周波数を印加する。
ここで、間隙dに印加される周波数とトナーの作用と
の関係について、第3図及び第4図を参照して説明す
る。
一般に交流バイアスを印加すると、その周波数に応じ
て、トナー粒子は現像ローラ48と感光体12の間を飛翔
し、往復運動することが知られている。図5に示すよう
に、周波数が低い場合は、非画像部において、不十分に
帯電したトナーT1、及び充分に帯電したトナーT2は感光
体に到達してしまい、そこに付着してかぶりとなる。一
方、第6図に示すように周波数が高い場合には、非画像
領域において、T2は感光体に到達する前に、現像ローラ
に引き戻されてしまうため、充分に帯電したトナーT2に
よるかぶりが減少する。しかし、トナーの中に含まれる
微小粒子の中には、逆チャージを持ったものもあり、こ
の逆チャージのトナーは、非画像領域の電界により感光
体12へ押し出される。そのため、画像領域において、高
周波の周波数になるほど画像濃度が高くなり、これと同
様に非画像領域に付着する逆チャージのトナーは、周波
数が高いほど多くなっていく。これは、逆極性のトナー
が現像ローラ48に鏡像力により付着しており、周波数が
高くなるとこのトナーの振動力がトナーの鏡像力に打ち
勝って飛び出しやすくなるためと考えられる。
そこで、この実施例では、非画像部に付着するべき各
トナーの帯電量の総和の絶対値が最少となる値に交流バ
イアスの周波数を設定する。言替えると、非画像部に付
着するべきトナー全体の帯電量(見掛け帯電量)を0に
近い値に設定する。尚、周波数1(2)は現像ロー
ラ48と感光体12との間の間隙d1(d2)によっても異なる
が、この実施例では、間隙d1(d2)が約200乃至300μm
の場合で、約1乃至2kHzが好ましい。
現像後の可視像は、次に用紙に転写される。一方、現
像領域を通過した現像ローラ16は更に回転して、現像に
寄与しなかったトナーはその表面に担持したまま回収ブ
レード60を得てホッパ46内に収納される。ここで、第1
の現像ローラ48に付着したトナーは、供給ローラ52によ
り一部が掻き取られつつ、新たなトナーが付着される。
従って、第1の現像ローラ48の表面には、常に新たなト
ナーが供給されることになり、現像後の第1の現像ロー
ラ48の表面にそのままトナーが残らず、これにより次回
の現像に悪影響を与えない。
[試験例1] ここで、現像装置(第1の現像装置18又は第2の現像
装置24)における現像特性について説明する。
感光体ドラム12の表面を、コロナ帯電により一様に帯
電させた後、原稿に対する像露光をして静電潜像を形成
した。この場合、画像部(非露光部分)の電位は−675
V、非画像部(露光部分)の電位は−70Vであった。
感光体ドラム12と現像ローラ48との間隙を300μm、
現像剤層の厚みを20乃至30μmとした。現像ローラ48に
形成されたトナー層は、摩擦帯電量が6乃至20μg/gの
帯電量であった。尚、この帯電量は潜像の前後において
変化しないので、現像領域Dにおいて電荷注入等の現象
は起こっていないと考えられる。即ち、ここで用いたト
ナーは、3000V/cmおよび30000V/cmの電界下においても1
014Ωcm以上の高い抵抗のトナーである。
トナーは、その粒子径及び粒度分布に基づいて、3種
類のサンプルA,B,Cに分けて用いた。
サンプルA 体積平均粒径:14.8μm、 粒子径4μm以下の粒子:73.6%以下(累積値) 粒子径16μm以下の粒子:95.0%以上(累積値) サンプルB 体積平均粒径:14.0μm、 粒子径4μm以下の粒子:88.3%以下(累積値) 粒子径16μm以下の粒子:98.4%以上(累積値) サンプルC 体積平均粒径:12.3μm、 粒子径4μm以下の粒子:56.9%以下(累積値) 粒子径16μm以下の粒子:96.6%以上(累積値) 尚、上述のトナー粒子の分布は個数分布による測定値
であり、He−Neレーザ解析および散乱を利用した測定法
により測定した数値である。
バイアス電源26は、 直流電圧−275V、 および交流電圧2.4kV(+ピークと−ピークとの差の
絶対値) そして、サンプルCについて、周波数を200Hz乃至4kH
zで変化させた際の交流バイアスの周波数と、非画像部
におけるトナーの付着量(かぶり)との関係を第3図に
黒丸で示す。
第3図は、横軸に交流バイアスの周波数(kHz)、縦
軸に非画像部におけるトナーの付着量を反射濃度(%)
で夫々示したものである。第3図から明かなように、交
流バイアスが約700Hz以上になると、非画像部における
トナーの付着量(かぶり)が急激に減少し、約1.2kHz
(図中符号a)で極小となる。そして、1.2kHz前後を極
小値として、以後周波数の上昇とともに徐々にかぶりが
増加する傾向を示している。尚、サンプルA,Bについて
も同様な試験をしたところサンプルCと同様な結果を示
したが、サンプルCの場合が最もかぶりが少なく、サン
プルA、サンプルBの順序でかぶりが増える傾向にあっ
た。即ち、粒子径の小さなトナー粒子を多く含む程かぶ
りが増えることを示している。
この試験例1では、交流バイアスの周波数を約1乃至
2kHzに設定したところかぶりのほとんどない、階調の優
れた鮮明な画像を得ることができた。
体積平均粒子径8乃至16μm、粒子径4μm以下のト
ナー個数分布が約10乃至80%、粒子径16μm以下のトナ
ーの個数分布が97%以上(いずれも累積値)の粒度分布
を持つトナーを使用する限り、この試験例1と同様な結
果を得られた。この場合、著しく粒子径の小さいトナー
を多く含んだり、著しく粒子径の大きいトナーを含んで
いると、かぶりが増えたり、充分な濃度、解像度が得ら
れなかったが、上述のサンプルA,B,Cを含む範囲の粒度
分布の場合には、鮮明な画像が得られる。尚、弾性ブレ
ード18の線圧は約80g/cmであった。
[試験例2] 帯電後の画像部(非露光部分)の電位は−600V、 非電像部(露光部分)の電位は−70V、 感光体ドラム14と現像ローラ16との間隙dを200μ
m、 バイアス電源26は、 直流電圧−200V、 および交流電圧1.6kV(+ピークと−ピークとの差の
絶対値)であった。
尚、その他の条件は、試験例1と同様である。試験例
2で、バイアス電圧を試験例1に対して変更したのは、
間隙dにおける電界を試験例1と略等しくするためであ
る。この第2の試験例の結果を第3図に白丸で示す。
第3図から明らかなように、かぶりの量と交流バイア
スの周波数との関係は試験例1と同様な傾向を示した。
また、第3図から明らかなように、かぶりの極少値を与
える周波数は、試験例2では1.7kHz(図中符号b)であ
り、間隙dを小さくすることにより高い周波側にシフト
していることがわかる。尚、他のトナーサンプルA,Bに
ついても同様な結果を得た。
ここで、第3図を参照して交流バイアスとかぶりとの
関係について説明する。
周波数が約700乃至1500Hzより低くなると、かぶりが
急激に増加しこれより高くなると付着量が減少している
が、これは前述したように、バイアス周波数が高くなる
につれて、トナー粒子が往復運動する際、その電界の変
化において、感光体に到達する以前に向きを変えるため
に結果的に非画像部に到達して付着しないからである。
従って、この実施例では、交流バイアスの周波数は700
乃至1500Hz以上でなければならない。
次に、間隙dとかぶりとの関係について説明する。
交流バイアスが上述した高周波数の領域では、往復運
動における電界の変化に対してトナー粒子が感光体に到
達できないので、静電潜像による充分な現像電界がない
限りトナーは付着しない(従って、非画像部にはトナー
の付着量が少なくなる)。間隙dが大きければ、トナー
が感光体に到達するのに必要な時間が大きくなり、トナ
ーの付着量が少なくなる。これらの試験によれば、交流
バイアスの周波数を700Hz乃至3.0kHzの間に設定するこ
とにより、間隙dは100乃至500μmの範囲で設定した場
合、かぶりを最少にできた。
[試験例3] 試験例1で用いたサンプルCについて、試験例1と同
様な条件で試験を実施した。更に、第4図の上段のグラ
フに示すように、画像部における濃度(原稿に対する濃
度の比)を測定するとともに、同図下段に示すように、
非画像部に付着したトナー粒子全体の帯電量を測定し
た。
第4図は、横軸に周波数を取り、縦軸の上段に画像部
における画像濃度、中段に非画像部におけるトナーの付
着量、下段に非画像部におけるトナーチャージを夫々並
べて、比較したものである。
第4図から明らかなように、周波数が400Hz以上の領
域であれば、画像部は充分な濃度が得られる。一方、第
4図の下段に示すように周波数が1kHzを越えた領域では
非画像部におけるトナー全体の帯電量が正から負へと変
化している。このことから、高周波領域でのかぶりトナ
ーは、トナー層中に含まれる逆帯電トナーであることが
わかる。
つまり、第4図中段に一点鎖線で示すように、非画像
部における逆帯電トナーの付着量は周波数とともに徐々
に増加する。一方、破断線で示すように正帯電のトナー
の付着量は急激に減少する。そして、これらの合成量が
中段に実線で示す曲線として描かれている。即ち、周波
数が約1kHz(ターニングポイントR)を越えると非画像
部に付着するトナー量が増加する。このターニングポイ
ントRは、下段部のグラフからあきらかなようにトナー
全体としての帯電極性の変化点(0点)と一致する。言
替えれば、非画像部に付着すべきトナーの帯電電荷量の
全体の総和の絶対値が小さい程かぶりを最少にすること
ができる。
上述した試験例から明らかなように、感光体12と各現
像ローラ48,62との間の間隙d1(d1)が異なる場合に
は、その現像装置の現像特性に応じて、夫々別な周波数
の交流バイアスを印加することにより、かぶりが少なく
且つ画像濃度の良好な画像を得ることができる。また、
交流バイアスの周波数は間隙についてのみ追従して設定
されるのでなく、例えばトナーの種類(色によってトナ
ーの材質が異なる)の相異により周波数をかえたり、あ
るいは好適な周波数を設定した。この周波数に応じて間
隙をかえてもよい。
この発明は上述した実施例に限定されず、この発明の
要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
例えば、上述した一実施例では2色現像を例に用いて
説明したが、これに限らず、3色あるいは4色現像をす
る多色静電記録装置であっても同様な効果を得ることが
できる。
[発明の効果] この発明によれば、各現像装置と像担持体との間隔を
順次大きくし、かつ、各現像装置の現像剤担持体に印加
する交流電圧の周波数を順次小さく設定したことによ
り、かぶりあるいは混じりのない鮮明な多色画像を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例に係る多色記録装置の概略構
成図、第2図は第1図に示す現像装置の概略断面図、第
3図は、交流バイアスとかぶりとの関係を示したグラフ
図、第4図は、交流バイアスの周波数と、かぶり及びト
ナーの帯電量との関係を示したグラフ図、第5図及び第
6図は交流バイアスを印加した場合のトナーの動きを説
明した図である。 12……感光体(像担持体)、18……第1の現像装置、24
……第2の現像装置、58……第1のバイアス電源、64…
…第2のバイアス電源、d1……第1の間隙、d2……第2
の間隙。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体を帯電する帯電手段と、 前記帯電手段により帯電された像担持体に露光を行い、
    前記像担持体に第1の潜像を形成する第1の露光手段
    と、 前記像担持体と第1の大きさの間隔を保持して対向し、
    現像剤を担持して搬送し、前記第1の露光手段によって
    形成された第1の潜像に現像剤を供給する第1の現像剤
    担持体と、 この第1の現像剤担持体に第1の大きさの周波数の交流
    電圧からなる現像バイアス電圧を印加する第1の電圧印
    加手段と、 前記第1の現像剤担持体により形成された現像剤像を担
    持する前記像担持体を再帯電する再帯電手段と、 前記再帯電手段により帯電された像担持体に露光を行
    い、前記像担持体に第2の潜像を形成する第2の露光手
    段と、 前記像担持体と前記第1の大きさの間隔よりも大きい第
    2の大きさの間隔を保持して対向し、現像剤を担持して
    搬送し、前記第2の潜像に現像剤を供給する第2の現像
    剤担持体と、 この第2の現像剤担持体に前記第1の大きさの周波数よ
    りも小さい第2の大きさの周波数の交流電圧からなる現
    像バイアス電圧を印加する第2の電圧印加手段と、 を有することを特徴とする記録装置。
JP62072127A 1987-03-26 1987-03-26 記録装置 Expired - Fee Related JP2618881B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62072127A JP2618881B2 (ja) 1987-03-26 1987-03-26 記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62072127A JP2618881B2 (ja) 1987-03-26 1987-03-26 記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63237079A JPS63237079A (ja) 1988-10-03
JP2618881B2 true JP2618881B2 (ja) 1997-06-11

Family

ID=13480338

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62072127A Expired - Fee Related JP2618881B2 (ja) 1987-03-26 1987-03-26 記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2618881B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100370213B1 (ko) * 2000-03-29 2003-01-30 삼성전자 주식회사 습식 전자사진방식 칼라 화상형성장치 및 칼라화상 형성방법

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60154270A (ja) * 1984-01-24 1985-08-13 Konishiroku Photo Ind Co Ltd 画像形成方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63237079A (ja) 1988-10-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4769676A (en) Image forming apparatus including means for removing residual toner
US6195515B1 (en) Developing apparatus including a seal member sandwiched between a developer bearing member and a leakage preventing member
KR920003245B1 (ko) 현상장치
JP2597573B2 (ja) 記録方法
JPH04145460A (ja) 画像形成装置
JPH09218626A (ja) 画像形成装置
JP3483439B2 (ja) 現像装置及びプロセスカートリッジ
JP2618881B2 (ja) 記録装置
JPS607790B2 (ja) 静電潜像現像装置
US6522842B1 (en) Developing apparatus and image forming apparatus
JPH09244395A (ja) 現像ロール及び現像装置
JP2597575B2 (ja) 記録方法
JP2517206B2 (ja) 電子写真装置
JP2618882B2 (ja) 記録装置
JPS63231376A (ja) 現像装置
JP2517204B2 (ja) 電子写真装置
JP2543143B2 (ja) 非磁性一成分現像装置
JPS63231377A (ja) 現像装置
JPS63231378A (ja) 現像装置
JPS63278078A (ja) 現像装置
JPS63231375A (ja) 現像装置
JP3014133B2 (ja) 画像形成装置
JP2517188B2 (ja) 電子写真方法および装置
JP2517203B2 (ja) 電子写真装置
JPH1031360A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees