JP2002327536A - 荷上げ用架台 - Google Patents
荷上げ用架台Info
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- Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)
- Load-Engaging Elements For Cranes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 一人でも運搬、設置、撤収を容易にしつつ、
搬送時における板材の損傷を防止する。 【解決手段】 荷上げ用架台1を、巻き上げ装置Wによ
って板材Bごと昇降される構成とする。架台本体2を、
板材Bが載置される底部3と底部3の一端から上方に屹
立して板材Bが立て掛けられる屹立部4とを有する側面
視略L字形状とする。架台本体2に、板材Bを固定する
ための結束部材5を設ける。屹立部4として、底部3か
ら屹立し、底部3に載置される板材Bの立て掛け高さよ
りも上方まで達する第三、第四のフレーム16、17と
を設け、これら第三、第四のフレーム16、17の上端
に、底部3に略平行にして第一の横棒18を設ける。第
一の横棒18の長さを、底部3に載置される板材Bの横
幅以上の長さとする。
搬送時における板材の損傷を防止する。 【解決手段】 荷上げ用架台1を、巻き上げ装置Wによ
って板材Bごと昇降される構成とする。架台本体2を、
板材Bが載置される底部3と底部3の一端から上方に屹
立して板材Bが立て掛けられる屹立部4とを有する側面
視略L字形状とする。架台本体2に、板材Bを固定する
ための結束部材5を設ける。屹立部4として、底部3か
ら屹立し、底部3に載置される板材Bの立て掛け高さよ
りも上方まで達する第三、第四のフレーム16、17と
を設け、これら第三、第四のフレーム16、17の上端
に、底部3に略平行にして第一の横棒18を設ける。第
一の横棒18の長さを、底部3に載置される板材Bの横
幅以上の長さとする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、床板やその他の建
材等の板材を上下方向に搬送する際に用いる荷上げ用架
台に関する。
材等の板材を上下方向に搬送する際に用いる荷上げ用架
台に関する。
【0002】
【従来の技術】建設現場等において、複数枚の板材を上
下方向に搬送する際には、これら板材を荷上げ用架台に
載置して、荷上げ用架台ごと上下方向に搬送している。
このときに用いられる荷上げ用架台としては、例えば上
下方向に立設される梯子に対して上下方向に移動可能に
して取り付けられて、ウインチ等によって梯子の上下方
向に移動されるものがある。ここで、荷上げ用架台が取
り付けられる梯子は、例えば複数の梯子ユニットを複数
連結して必要な長さとすることができる構成とされる。
また、ウインチ等の巻き上げ装置に取り付け可能とされ
て巻き上げ装置によって吊り上げられて昇降されるもの
もある。
下方向に搬送する際には、これら板材を荷上げ用架台に
載置して、荷上げ用架台ごと上下方向に搬送している。
このときに用いられる荷上げ用架台としては、例えば上
下方向に立設される梯子に対して上下方向に移動可能に
して取り付けられて、ウインチ等によって梯子の上下方
向に移動されるものがある。ここで、荷上げ用架台が取
り付けられる梯子は、例えば複数の梯子ユニットを複数
連結して必要な長さとすることができる構成とされる。
また、ウインチ等の巻き上げ装置に取り付け可能とされ
て巻き上げ装置によって吊り上げられて昇降されるもの
もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者の荷上げ
用架台を用いる場合には、荷上げ用架台の他に梯子が必
要となるので、梯子の組立、分解作業や梯子への荷上げ
用架台の取付、取り外し作業が必要となり、これらの運
搬、設置、撤収を一人で行うことは困難である。また、
このように撤収に手間がかかるため、一旦これら荷上げ
用架台と梯子とを設置すると、建築作業が終了するまで
撤収できなくなりがちである。一方、後者の荷上げ用架
台を用いる場合、板材を上方に搬送する際に搬送経路上
に障害物があった場合には、注意して搬送を行わない
と、この障害物が荷上げ用架台上に載置される板材に干
渉して板材を傷付けてしまう可能性があった。さらに、
搬送経路上に障害物がなくても、荷上げ用架台は単に巻
き上げ装置に吊り上げられているだけであるために、荷
上げ用架台が揺れてその位置がずれた場合に搬送経路近
傍にある障害物も板材に干渉する可能性がある。
用架台を用いる場合には、荷上げ用架台の他に梯子が必
要となるので、梯子の組立、分解作業や梯子への荷上げ
用架台の取付、取り外し作業が必要となり、これらの運
搬、設置、撤収を一人で行うことは困難である。また、
このように撤収に手間がかかるため、一旦これら荷上げ
用架台と梯子とを設置すると、建築作業が終了するまで
撤収できなくなりがちである。一方、後者の荷上げ用架
台を用いる場合、板材を上方に搬送する際に搬送経路上
に障害物があった場合には、注意して搬送を行わない
と、この障害物が荷上げ用架台上に載置される板材に干
渉して板材を傷付けてしまう可能性があった。さらに、
搬送経路上に障害物がなくても、荷上げ用架台は単に巻
き上げ装置に吊り上げられているだけであるために、荷
上げ用架台が揺れてその位置がずれた場合に搬送経路近
傍にある障害物も板材に干渉する可能性がある。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、一人でも運搬、設置、撤収を容易にしつつ、
搬送時における板材の損傷を防止することができる荷上
げ用架台を提供することを目的としている。
たもので、一人でも運搬、設置、撤収を容易にしつつ、
搬送時における板材の損傷を防止することができる荷上
げ用架台を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明にかかる荷上げ用架台は、板材が載置される
底部と、底部の一端から上方に向けて屹立して板材が立
て掛けられる屹立部とを有する側面視略L字形状の架台
本体が、巻き上げ装置によって前記板材ごと吊り上げら
れて昇降される荷上げ用架台であって、前記屹立部は、
前記板材の立て掛け高さよりも高い位置まで設けられて
おり、その上端部は、前記板材の横幅以上の幅を有して
いることを特徴としている。
め、本発明にかかる荷上げ用架台は、板材が載置される
底部と、底部の一端から上方に向けて屹立して板材が立
て掛けられる屹立部とを有する側面視略L字形状の架台
本体が、巻き上げ装置によって前記板材ごと吊り上げら
れて昇降される荷上げ用架台であって、前記屹立部は、
前記板材の立て掛け高さよりも高い位置まで設けられて
おり、その上端部は、前記板材の横幅以上の幅を有して
いることを特徴としている。
【0006】このように構成される荷上げ用架台は、巻
き上げ装置によって昇降されるものであり、梯子が不要
であるので、運搬が容易であり、また巻き上げ装置に対
して着脱することで容易に設置と撤収を行うことができ
る。そして、架台本体において板材が立て掛けられる屹
立部は板材の立て掛け高さよりも高い位置まで設けられ
ており、さらに屹立部は板材の横幅以上の幅を有してい
る。これによって、板材を上方に搬送する際に搬送経路
上に障害物があった場合には、板材よりも先に屹立部の
上端が障害物に当たることとなり、板材が保護される。
また、これによって板材に障害物が干渉する可能性があ
ることを知ることができる。特に、狭い場所で板材の荷
上げを行う場合など、作業者が荷上げ用架台全体を見る
ことができない場合において、板材に障害物が干渉する
かどうかを知ることができ、有利である。このように屹
立部に障害物が当たった場合には、その時点で搬送作業
を停止して、障害物を除去するか、もしくは荷上げ用架
台の位置をずらして障害物を回避させた後に、板材の搬
送を継続させる。
き上げ装置によって昇降されるものであり、梯子が不要
であるので、運搬が容易であり、また巻き上げ装置に対
して着脱することで容易に設置と撤収を行うことができ
る。そして、架台本体において板材が立て掛けられる屹
立部は板材の立て掛け高さよりも高い位置まで設けられ
ており、さらに屹立部は板材の横幅以上の幅を有してい
る。これによって、板材を上方に搬送する際に搬送経路
上に障害物があった場合には、板材よりも先に屹立部の
上端が障害物に当たることとなり、板材が保護される。
また、これによって板材に障害物が干渉する可能性があ
ることを知ることができる。特に、狭い場所で板材の荷
上げを行う場合など、作業者が荷上げ用架台全体を見る
ことができない場合において、板材に障害物が干渉する
かどうかを知ることができ、有利である。このように屹
立部に障害物が当たった場合には、その時点で搬送作業
を停止して、障害物を除去するか、もしくは荷上げ用架
台の位置をずらして障害物を回避させた後に、板材の搬
送を継続させる。
【0007】また、屹立部の上端に、屹立部の幅方向に
略平行にして第一の横棒を設け、架台本体に、両端にル
ープが設けられた可撓性を有する結束部材を設け、結束
部材は、その一端を第一の横棒の近傍または上方に配置
し、中間部を、第一の横棒から屹立部に沿って底部まで
下ろして底部の下部に巻き回し、底部から上方に立ち上
げて、底部及び屹立部との間に板材を挟み込むようにし
て第一の横棒と底部との間を通して、他端を第一の横棒
の近傍または上方に配置し、一端と他端のうちのいずれ
か一方を第一の横棒の近傍に固定し、他方を前記一方に
設けられるループに通して第一の横棒の上方に引き出し
て、他方に設けられるループを巻き上げ装置との係合部
とした構成としてもよい。
略平行にして第一の横棒を設け、架台本体に、両端にル
ープが設けられた可撓性を有する結束部材を設け、結束
部材は、その一端を第一の横棒の近傍または上方に配置
し、中間部を、第一の横棒から屹立部に沿って底部まで
下ろして底部の下部に巻き回し、底部から上方に立ち上
げて、底部及び屹立部との間に板材を挟み込むようにし
て第一の横棒と底部との間を通して、他端を第一の横棒
の近傍または上方に配置し、一端と他端のうちのいずれ
か一方を第一の横棒の近傍に固定し、他方を前記一方に
設けられるループに通して第一の横棒の上方に引き出し
て、他方に設けられるループを巻き上げ装置との係合部
とした構成としてもよい。
【0008】結束部材は、一端が屹立部の上端に設けら
れる第一の横棒の近傍または上方に配置され、中間部が
底部の下部に巻き回されて底部及び屹立部との間に板材
を挟み込むようにして第一の横棒と底部との間を通され
て、他端が第一の横棒の近傍または上方に配置され、一
端と他端のうちのいずれか一方が第一の横棒の近傍に固
定され、他方が前記一方に設けられるループに通されて
第一の横棒の上方に引き出されて巻き上げ装置に係合さ
れている。これによって、架台本体を巻き上げ装置によ
って吊り上げた状態では、架台本体及び板材の重量が結
束部材に作用して、結束部材の一端または他端のうちの
いずれか一方が他方のループを通じて上方に引っぱられ
ることとなるので、結束部材に張力が生じて中間部によ
って板材が底部及び屹立部との間に押し付けられて固定
されることとなる。また、結束部材は架台本体及び板材
を囲むようにして巻き回されており、板材の重量は架台
本体を介して結束部材によって支持される。このため、
架台本体に大きな負荷を加えずに済み、またこれによっ
て架台本体に強度確保のための特別な配慮を施す必要が
なくなり、架台本体の構成を簡略化することができる。
さらに、架台本体を着地させた状態では、結束部材に張
力が生じず、結束部材が緩むこととなるので、架台本体
の側方から板材を容易に引き出して荷下ろしすることが
できる。ここで、結束部材は、一端と他端のうちどちら
を第一の横棒の近傍に固定してもよい。
れる第一の横棒の近傍または上方に配置され、中間部が
底部の下部に巻き回されて底部及び屹立部との間に板材
を挟み込むようにして第一の横棒と底部との間を通され
て、他端が第一の横棒の近傍または上方に配置され、一
端と他端のうちのいずれか一方が第一の横棒の近傍に固
定され、他方が前記一方に設けられるループに通されて
第一の横棒の上方に引き出されて巻き上げ装置に係合さ
れている。これによって、架台本体を巻き上げ装置によ
って吊り上げた状態では、架台本体及び板材の重量が結
束部材に作用して、結束部材の一端または他端のうちの
いずれか一方が他方のループを通じて上方に引っぱられ
ることとなるので、結束部材に張力が生じて中間部によ
って板材が底部及び屹立部との間に押し付けられて固定
されることとなる。また、結束部材は架台本体及び板材
を囲むようにして巻き回されており、板材の重量は架台
本体を介して結束部材によって支持される。このため、
架台本体に大きな負荷を加えずに済み、またこれによっ
て架台本体に強度確保のための特別な配慮を施す必要が
なくなり、架台本体の構成を簡略化することができる。
さらに、架台本体を着地させた状態では、結束部材に張
力が生じず、結束部材が緩むこととなるので、架台本体
の側方から板材を容易に引き出して荷下ろしすることが
できる。ここで、結束部材は、一端と他端のうちどちら
を第一の横棒の近傍に固定してもよい。
【0009】また、屹立部の上端には屹立部の幅方向に
略平行にして第一の横棒を設け、さらに第一の横棒より
も低い位置には第一の横棒に略平行にして第二の横棒を
設けてもよい。この場合には、第一の横棒と底部との間
に結束部材によって板材を縛り付けることで比較的立て
掛け高さの高い板材の固定を良好に行うことができ、第
二の横棒と底部との間に結束部材によって板材を縛り付
けることで比較的立て掛け高さの低い板材の固定を良好
に行うことができる。ここで、第二の横棒の設置位置及
び設置本数は任意であって、設置する高さを変えて複数
本設けることで、様々な立て掛け高さの板材に対応可能
となる。前記結束部材は任意の結束方法で結束されるも
のであるが、例えば、前記のように結束部材の中間部を
底部の下部に巻き回し、その底部から上方に立ち上げら
れた先を、第一の横棒と第二の横棒との間、もしくは第
二の横棒と底部との間のいずれか一方を通す構成として
もよい。結束部材の中間部を第一の横棒と第二の横棒と
の間に通した場合には結束部材のなす輪の高さが比較的
高くなって比較的立て掛け高さの高い板材の固定を良好
に行うことができる。また、結束部材の中間部を第二の
横棒と底部との間に通した場合には結束部材のなす輪の
高さが比較的低くなって比較的立て掛け高さの低い板材
の固定を良好に行うことができる。さらに、比較的立て
掛け高さの低い板材を固定する際には、中間部において
第二の横棒と底部との間を通した先を、その一端側と他
端側との間に第一の横棒を挟むようにして第一の横棒と
第二の横棒との間を通すことで、結束部材において巻き
上げ装置と係合される端部側が第一の横棒に対してより
安定して取り付けられることとなるので、結束部材を介
した巻き上げ装置による架台本体の支持が安定する。
略平行にして第一の横棒を設け、さらに第一の横棒より
も低い位置には第一の横棒に略平行にして第二の横棒を
設けてもよい。この場合には、第一の横棒と底部との間
に結束部材によって板材を縛り付けることで比較的立て
掛け高さの高い板材の固定を良好に行うことができ、第
二の横棒と底部との間に結束部材によって板材を縛り付
けることで比較的立て掛け高さの低い板材の固定を良好
に行うことができる。ここで、第二の横棒の設置位置及
び設置本数は任意であって、設置する高さを変えて複数
本設けることで、様々な立て掛け高さの板材に対応可能
となる。前記結束部材は任意の結束方法で結束されるも
のであるが、例えば、前記のように結束部材の中間部を
底部の下部に巻き回し、その底部から上方に立ち上げら
れた先を、第一の横棒と第二の横棒との間、もしくは第
二の横棒と底部との間のいずれか一方を通す構成として
もよい。結束部材の中間部を第一の横棒と第二の横棒と
の間に通した場合には結束部材のなす輪の高さが比較的
高くなって比較的立て掛け高さの高い板材の固定を良好
に行うことができる。また、結束部材の中間部を第二の
横棒と底部との間に通した場合には結束部材のなす輪の
高さが比較的低くなって比較的立て掛け高さの低い板材
の固定を良好に行うことができる。さらに、比較的立て
掛け高さの低い板材を固定する際には、中間部において
第二の横棒と底部との間を通した先を、その一端側と他
端側との間に第一の横棒を挟むようにして第一の横棒と
第二の横棒との間を通すことで、結束部材において巻き
上げ装置と係合される端部側が第一の横棒に対してより
安定して取り付けられることとなるので、結束部材を介
した巻き上げ装置による架台本体の支持が安定する。
【0010】屹立部の上端の幅方向の両端部には、荷上
げ時の架台本体の姿勢を制御するための舵取り用ロープ
を設けてもよい。この場合には、荷上げの際に両方の舵
取り用ロープの引き具合を調整することで、架台本体の
姿勢を制御して、架台本体の傾きを防止することができ
る。さらに、舵取り用ロープには、それぞれ屹立部に取
り付けられる側とは反対側の端部に、この舵取り用ロー
プを巻き取ってたるみを取り除く巻取装置を設けてもよ
い。この場合には、架台本体の上方で、巻取装置を使用
者が保持するか、もしくは巻き上げ装置に取り付けるこ
とで、巻き上げ装置によって架台本体を昇降させた際
に、舵取り用ロープに生じたたるみが巻き取られて、両
方の舵取り用ロープに均等に張力が付与され、架台本体
の姿勢が維持されて(好ましくは水平になった状態とな
り)架台本体の傾きが防止されるので、作業者が舵取り
用ロープの操作を行わずに済む。
げ時の架台本体の姿勢を制御するための舵取り用ロープ
を設けてもよい。この場合には、荷上げの際に両方の舵
取り用ロープの引き具合を調整することで、架台本体の
姿勢を制御して、架台本体の傾きを防止することができ
る。さらに、舵取り用ロープには、それぞれ屹立部に取
り付けられる側とは反対側の端部に、この舵取り用ロー
プを巻き取ってたるみを取り除く巻取装置を設けてもよ
い。この場合には、架台本体の上方で、巻取装置を使用
者が保持するか、もしくは巻き上げ装置に取り付けるこ
とで、巻き上げ装置によって架台本体を昇降させた際
に、舵取り用ロープに生じたたるみが巻き取られて、両
方の舵取り用ロープに均等に張力が付与され、架台本体
の姿勢が維持されて(好ましくは水平になった状態とな
り)架台本体の傾きが防止されるので、作業者が舵取り
用ロープの操作を行わずに済む。
【0011】
【発明の実施の形態】〔第一の実施の形態〕以下、本発
明の第一の実施の形態にかかる荷上げ用架台について、
図1から図5を用いて説明する。図1は本発明の第一の
実施の形態にかかる荷上げ用架台の全体構成を示す正面
図、図2は図1に示す荷上げ用架台の側面図、図3は図
1に示す荷上げ用架台の架台本体の構成を示す正面図、
図4は図3に示す架台本体の側面図、図5は本実施形態
にかかる荷上げ用架台の使用時の様子を概略的に示す図
である。本実施の形態にかかる荷上げ用架台1は、ウイ
ンチ等の巻き上げ装置Wによって板材Bごと昇降される
荷上げ用架台であって、架台本体2は、板材Bが載置さ
れる底部3と底部3の一端から上方に屹立して板材Bが
立て掛けられる屹立部4とを有する側面視略L字形状と
されている。屹立部4は、板材Bの立て掛け高さよりも
高い位置まで設けられており、その上端部は、板材Bの
横幅以上の幅を有している。架台本体2の骨格を構成す
る部材としては、木製や樹脂製、もしくはアルミやアル
ミ合金等の金属製の部材が用いられる。そして、架台本
体2には、板材Bを固定するための結束部材5が設けら
れている。
明の第一の実施の形態にかかる荷上げ用架台について、
図1から図5を用いて説明する。図1は本発明の第一の
実施の形態にかかる荷上げ用架台の全体構成を示す正面
図、図2は図1に示す荷上げ用架台の側面図、図3は図
1に示す荷上げ用架台の架台本体の構成を示す正面図、
図4は図3に示す架台本体の側面図、図5は本実施形態
にかかる荷上げ用架台の使用時の様子を概略的に示す図
である。本実施の形態にかかる荷上げ用架台1は、ウイ
ンチ等の巻き上げ装置Wによって板材Bごと昇降される
荷上げ用架台であって、架台本体2は、板材Bが載置さ
れる底部3と底部3の一端から上方に屹立して板材Bが
立て掛けられる屹立部4とを有する側面視略L字形状と
されている。屹立部4は、板材Bの立て掛け高さよりも
高い位置まで設けられており、その上端部は、板材Bの
横幅以上の幅を有している。架台本体2の骨格を構成す
る部材としては、木製や樹脂製、もしくはアルミやアル
ミ合金等の金属製の部材が用いられる。そして、架台本
体2には、板材Bを固定するための結束部材5が設けら
れている。
【0012】底部3は、隣り合う二辺の長さが異なる略
長方形状をなすものであって、略平行かつ互いに距離D
1だけ離間させて設けられる角棒状の第一、第二のフレ
ーム11、12と、これら第一、第二のフレーム11、
12の下面側にこれらにまたがるようにして取り付けら
れる底板13とを有している。ここで、屹立部4は、第
一のフレーム11において第二のフレーム12とは反対
側を向く面に接して取り付けられている。また、底板1
3の上面において第一のフレーム11と第二のフレーム
12の間には板材Bが載置されるようになっており、第
二のフレーム12は、屹立部4に立て掛けられる板材B
の下端を受けるストッパーの役割を有している。本実施
の形態では、第一のフレーム11と第二のフレーム12
の間の距離D1は200mmとされており、これら第
一、第二のフレーム11、12間に、厚さ15mmの床
板の一坪入りの束を二束載せることができるようになっ
ている。また、第一、第二のフレーム11、12の長さ
L1は1820mm、その周面のうち、底板13に略平
行な面の幅が40mm、底板13に略直交する面の幅が
50mmとされている。底板13は厚み12mm程度の
ベニヤ板とされており、底板13は、幅910mm、長
さ1820mmの板材Bを横向きにして載置することが
できるように、その長さは1820mmとされている。
ここで、底部3において、第一、第二のフレーム11、
12の上面とその底板13の上面に連なる側面、及び底
板13の上面など、板材Bを載置した際に板材Bが接触
しうる部分は、板材Bの傷付きを防止するために緩衝材
で覆ってもよく、また板材Bのずれを防止するためのゴ
ム等の滑り止め部材を設けてもよい。
長方形状をなすものであって、略平行かつ互いに距離D
1だけ離間させて設けられる角棒状の第一、第二のフレ
ーム11、12と、これら第一、第二のフレーム11、
12の下面側にこれらにまたがるようにして取り付けら
れる底板13とを有している。ここで、屹立部4は、第
一のフレーム11において第二のフレーム12とは反対
側を向く面に接して取り付けられている。また、底板1
3の上面において第一のフレーム11と第二のフレーム
12の間には板材Bが載置されるようになっており、第
二のフレーム12は、屹立部4に立て掛けられる板材B
の下端を受けるストッパーの役割を有している。本実施
の形態では、第一のフレーム11と第二のフレーム12
の間の距離D1は200mmとされており、これら第
一、第二のフレーム11、12間に、厚さ15mmの床
板の一坪入りの束を二束載せることができるようになっ
ている。また、第一、第二のフレーム11、12の長さ
L1は1820mm、その周面のうち、底板13に略平
行な面の幅が40mm、底板13に略直交する面の幅が
50mmとされている。底板13は厚み12mm程度の
ベニヤ板とされており、底板13は、幅910mm、長
さ1820mmの板材Bを横向きにして載置することが
できるように、その長さは1820mmとされている。
ここで、底部3において、第一、第二のフレーム11、
12の上面とその底板13の上面に連なる側面、及び底
板13の上面など、板材Bを載置した際に板材Bが接触
しうる部分は、板材Bの傷付きを防止するために緩衝材
で覆ってもよく、また板材Bのずれを防止するためのゴ
ム等の滑り止め部材を設けてもよい。
【0013】底板13の下面には、底部3の両短辺側
に、短辺に略平行にしてそれぞれ角棒状の脚部14が設
けられている。脚部14は、架台本体2を吊り上げた状
態から着地させた際に、作業者が底板13と地面との間
に手足を挟まないように隙間を確保するためのものであ
り、また底板13の補強材も兼ねている。本実施の形態
では、脚部14は、底部3の短辺からはそれぞれ約40
0mm離間され、また脚部14同士は、約1000mm
離間させて設けられている。また、脚部14は、その周
面のうち、底板13に略平行な面の幅が40mm、底板
13に略直交する面の幅が50mmとされている。さら
に、両脚部14において、第二のフレーム12側の端部
には、それぞれ結束部材5を固定するための固定具15
が設けられている。本実施の形態では、固定具15を、
脚部14に設けられた穴に挿通されるひも状部材によっ
て構成しており、このひも状部材によって脚部14に結
束部材5を結びつけられるようになっている。
に、短辺に略平行にしてそれぞれ角棒状の脚部14が設
けられている。脚部14は、架台本体2を吊り上げた状
態から着地させた際に、作業者が底板13と地面との間
に手足を挟まないように隙間を確保するためのものであ
り、また底板13の補強材も兼ねている。本実施の形態
では、脚部14は、底部3の短辺からはそれぞれ約40
0mm離間され、また脚部14同士は、約1000mm
離間させて設けられている。また、脚部14は、その周
面のうち、底板13に略平行な面の幅が40mm、底板
13に略直交する面の幅が50mmとされている。さら
に、両脚部14において、第二のフレーム12側の端部
には、それぞれ結束部材5を固定するための固定具15
が設けられている。本実施の形態では、固定具15を、
脚部14に設けられた穴に挿通されるひも状部材によっ
て構成しており、このひも状部材によって脚部14に結
束部材5を結びつけられるようになっている。
【0014】前記屹立部4は、底部3の第一のフレーム
11においてそれぞれ長手方向の端部より離間した位置
から上方に向けて略垂直に屹立させて設けられる角棒状
の第三、第四のフレーム16、17を有している。これ
ら第三、第四のフレーム16、17は、底部3上に載置
される板材Bが立て掛けられるものであり、板材Bの立
て掛け高さよりも高い位置まで設けられている。また、
これら第三、第四のフレーム16、17の周面のうち少
なくとも第一のフレーム11側を向く面、すなわち板材
Bを受ける面は、板材Bの傷付きを防止するために、ス
ポンジやウレタンシート等の緩衝材Sで覆われている。
これら第三、第四のフレーム16、17の上端には、第
一のフレーム11と略平行にして角棒状の第一の横棒1
8が設けられている。また、第三、第四のフレーム1
6、17において第一の横棒18よりも低い位置には、
第一のフレーム11と略平行にして角棒状の第二の横棒
19が設けられている。これら第一、第二の横棒18、
19は、それぞれ長手方向の端部から離間する位置で、
第三、第四のフレーム16、17において第一のフレー
ム11と接続される面の側に取り付けられている。
11においてそれぞれ長手方向の端部より離間した位置
から上方に向けて略垂直に屹立させて設けられる角棒状
の第三、第四のフレーム16、17を有している。これ
ら第三、第四のフレーム16、17は、底部3上に載置
される板材Bが立て掛けられるものであり、板材Bの立
て掛け高さよりも高い位置まで設けられている。また、
これら第三、第四のフレーム16、17の周面のうち少
なくとも第一のフレーム11側を向く面、すなわち板材
Bを受ける面は、板材Bの傷付きを防止するために、ス
ポンジやウレタンシート等の緩衝材Sで覆われている。
これら第三、第四のフレーム16、17の上端には、第
一のフレーム11と略平行にして角棒状の第一の横棒1
8が設けられている。また、第三、第四のフレーム1
6、17において第一の横棒18よりも低い位置には、
第一のフレーム11と略平行にして角棒状の第二の横棒
19が設けられている。これら第一、第二の横棒18、
19は、それぞれ長手方向の端部から離間する位置で、
第三、第四のフレーム16、17において第一のフレー
ム11と接続される面の側に取り付けられている。
【0015】本実施の形態では、第三、第四のフレーム
16、17は、第一のフレーム11及び第一の横棒18
の端部からはそれぞれ約400mm離間され、また互い
に1000mm離間させて設けられている。そして、第
三、第四のフレーム16、17の周面のうち、第一のフ
レーム11と接続される面およびこの面に対向する面の
幅は40mmとされ、これらの面に直交する面の幅は5
0mmとされている。
16、17は、第一のフレーム11及び第一の横棒18
の端部からはそれぞれ約400mm離間され、また互い
に1000mm離間させて設けられている。そして、第
三、第四のフレーム16、17の周面のうち、第一のフ
レーム11と接続される面およびこの面に対向する面の
幅は40mmとされ、これらの面に直交する面の幅は5
0mmとされている。
【0016】また、第一の横棒18は、底部3の底板1
3の上面から距離D2上方に離間させて設けられてい
る。本実施形態ではこの距離D2は約1100mmとさ
れており、この寸法は、底板13の上面に、板材Bとし
て長さ1820mm、幅910mmのボード材を横向き
に載置した際にボード材の上端と第一の横棒18との間
に200mm程度のクリアランスが確保される寸法であ
る。なお、第一の横棒18の周面の幅はいずれも50m
mとされている。そして、第一の横棒18の長さL2は
1820mmと、前記ボード材の長さ(横幅)に等しい
長さとされており、これによって、屹立部4は、底部3
上に載置される板材Bよりも上方の位置では板材Bの横
幅と同等の幅を有することとなる。なお、第一の横棒1
8の長さL2はさらに長くしてもよい。
3の上面から距離D2上方に離間させて設けられてい
る。本実施形態ではこの距離D2は約1100mmとさ
れており、この寸法は、底板13の上面に、板材Bとし
て長さ1820mm、幅910mmのボード材を横向き
に載置した際にボード材の上端と第一の横棒18との間
に200mm程度のクリアランスが確保される寸法であ
る。なお、第一の横棒18の周面の幅はいずれも50m
mとされている。そして、第一の横棒18の長さL2は
1820mmと、前記ボード材の長さ(横幅)に等しい
長さとされており、これによって、屹立部4は、底部3
上に載置される板材Bよりも上方の位置では板材Bの横
幅と同等の幅を有することとなる。なお、第一の横棒1
8の長さL2はさらに長くしてもよい。
【0017】また、第二の横棒19は、底部3の底板1
3の上面から距離D3上方に離間させて設けられてい
る。本実施形態ではこの距離D3は約500mmとされ
ており、この寸法は、底板13の上面に、板材Bとして
幅303mmの床板を横向きに載置した際に床板の上端
と第二の横棒19との間に200mm程度のクリアラン
スが確保される寸法である。ここで、第二の横棒19の
周面のうち、第三、第四のフレーム16、17と接続さ
れる面及びこの面に対向する面の幅は40mm、これら
の面に略直交する面の幅は30mmとされている。
3の上面から距離D3上方に離間させて設けられてい
る。本実施形態ではこの距離D3は約500mmとされ
ており、この寸法は、底板13の上面に、板材Bとして
幅303mmの床板を横向きに載置した際に床板の上端
と第二の横棒19との間に200mm程度のクリアラン
スが確保される寸法である。ここで、第二の横棒19の
周面のうち、第三、第四のフレーム16、17と接続さ
れる面及びこの面に対向する面の幅は40mm、これら
の面に略直交する面の幅は30mmとされている。
【0018】そして、第一の横棒18には、第三、第四
のフレーム16、17との接続部に対して長手方向の端
部側に隣接する位置に、結束部材5を固定するための固
定具15が設けられている。本実施の形態では、固定具
15を、第一の横棒18に設けられた穴に挿通されるひ
も状部材によって構成しており、このひも状部材によっ
て第一の横棒18に結束部材5を結びつけられるように
なっている。また、第一の横棒18の長手方向の両端に
は、荷上げ時における架台本体2の姿勢を制御するため
の舵取り用ロープ21がその一端を結びつけられてい
る。
のフレーム16、17との接続部に対して長手方向の端
部側に隣接する位置に、結束部材5を固定するための固
定具15が設けられている。本実施の形態では、固定具
15を、第一の横棒18に設けられた穴に挿通されるひ
も状部材によって構成しており、このひも状部材によっ
て第一の横棒18に結束部材5を結びつけられるように
なっている。また、第一の横棒18の長手方向の両端に
は、荷上げ時における架台本体2の姿勢を制御するため
の舵取り用ロープ21がその一端を結びつけられてい
る。
【0019】前記結束部材5としては、両端にループ2
2が設けられた可撓性を有する市販の荷上げ用帯が用い
られる。この結束用部材5は、板材Bの固定に用いられ
るのに加えて、架台本体2と巻き上げ装置Wとの係合部
Kをなすものである。本実施の形態では、結束部材5と
して、長さ3mの荷上げ用帯を二本用いている。
2が設けられた可撓性を有する市販の荷上げ用帯が用い
られる。この結束用部材5は、板材Bの固定に用いられ
るのに加えて、架台本体2と巻き上げ装置Wとの係合部
Kをなすものである。本実施の形態では、結束部材5と
して、長さ3mの荷上げ用帯を二本用いている。
【0020】このように構成される荷上げ用架台1は、
架台本体2の底部3上に板材Bを載置して屹立部4に立
て掛けた状態で、二本の結束部材5によって板材Bの横
幅方向の両端近傍をそれぞれ固定し、この結束部材5を
介して架台本体2を巻き上げ装置Wによって吊り上げる
ことで昇降されるものである。これら二本の結束部材5
は、まず架台本体2に対して互いの間に第三、第四のフ
レーム16、17を挟むようにして配置されて、それぞ
れ一端5aが第一の横棒18の近傍または上方に固定具
15によって固定される。次に、これら結束部材5の中
間部5bは、第一の横棒18から屹立部4に沿って底部
3まで下ろされて底部3の下部に巻き回され、脚部14
に対して固定具15によって固定される。さらに中間部
5bは、底部3から上方に立ち上げられて、底部3及び
屹立部4との間に板材Bを挟み込むようにして、第一の
横棒18と第二の横棒19との間、もしくは第二の横棒
19と底部3との間のいずれか一方を通される。そし
て、これら結束部材5の他端5cは、屹立部4の上端側
で、それぞれの一端5aに設けられるループ22を通し
て第一の横棒18の上方に引き出され、これら他端5c
に設けられるループ22が束ねられて巻き上げ装置Wの
フックFに掛けられる。
架台本体2の底部3上に板材Bを載置して屹立部4に立
て掛けた状態で、二本の結束部材5によって板材Bの横
幅方向の両端近傍をそれぞれ固定し、この結束部材5を
介して架台本体2を巻き上げ装置Wによって吊り上げる
ことで昇降されるものである。これら二本の結束部材5
は、まず架台本体2に対して互いの間に第三、第四のフ
レーム16、17を挟むようにして配置されて、それぞ
れ一端5aが第一の横棒18の近傍または上方に固定具
15によって固定される。次に、これら結束部材5の中
間部5bは、第一の横棒18から屹立部4に沿って底部
3まで下ろされて底部3の下部に巻き回され、脚部14
に対して固定具15によって固定される。さらに中間部
5bは、底部3から上方に立ち上げられて、底部3及び
屹立部4との間に板材Bを挟み込むようにして、第一の
横棒18と第二の横棒19との間、もしくは第二の横棒
19と底部3との間のいずれか一方を通される。そし
て、これら結束部材5の他端5cは、屹立部4の上端側
で、それぞれの一端5aに設けられるループ22を通し
て第一の横棒18の上方に引き出され、これら他端5c
に設けられるループ22が束ねられて巻き上げ装置Wの
フックFに掛けられる。
【0021】ここで、架台本体2に比較的立て掛け高さ
の高い板材Bを固定する際、例えば底部3に長さ182
0mm、幅910mmのボード材を横向きに載置して固
定する際には、図2に実線で示すように、これら結束部
材5の中間部5bを第一の横棒18と第二の横棒19と
の間を通した状態で板材Bの固定を行う。また、架台本
体2に比較的立て掛け高さの低い板材Bを固定する際、
例えば底部3に幅303mmの床板を横向きに載置して
固定する際には、図2に二点鎖線で示すように、これら
結束部材5の中間部5bを第二の横棒19と底部3との
間を通した状態で板材Bの固定を行う。この場合には、
中間部5bにおいて、第二の横棒19と底部3との間を
通した先を、その一端5a側と他端5c側との間に第一
の横棒18を挟むようにして第一の横棒18と第二の横
棒19との間を通すことで、結束部材5において巻き上
げ装置Wと係合される他端5b側が第一の横棒18に対
してより安定して取り付けられることとなるので、結束
部材5を介した巻き上げ装置Wによる架台本体2の支持
が安定する。このように、結束部材5の中間部5bを第
一の横棒18と第二の横棒19との間、または第二の横
棒19と底部3との間のどちらに通すかによって、結束
部材5のなす輪の高さを変えることができ、立て掛け高
さの異なる板材Bに対応することが可能となる。
の高い板材Bを固定する際、例えば底部3に長さ182
0mm、幅910mmのボード材を横向きに載置して固
定する際には、図2に実線で示すように、これら結束部
材5の中間部5bを第一の横棒18と第二の横棒19と
の間を通した状態で板材Bの固定を行う。また、架台本
体2に比較的立て掛け高さの低い板材Bを固定する際、
例えば底部3に幅303mmの床板を横向きに載置して
固定する際には、図2に二点鎖線で示すように、これら
結束部材5の中間部5bを第二の横棒19と底部3との
間を通した状態で板材Bの固定を行う。この場合には、
中間部5bにおいて、第二の横棒19と底部3との間を
通した先を、その一端5a側と他端5c側との間に第一
の横棒18を挟むようにして第一の横棒18と第二の横
棒19との間を通すことで、結束部材5において巻き上
げ装置Wと係合される他端5b側が第一の横棒18に対
してより安定して取り付けられることとなるので、結束
部材5を介した巻き上げ装置Wによる架台本体2の支持
が安定する。このように、結束部材5の中間部5bを第
一の横棒18と第二の横棒19との間、または第二の横
棒19と底部3との間のどちらに通すかによって、結束
部材5のなす輪の高さを変えることができ、立て掛け高
さの異なる板材Bに対応することが可能となる。
【0022】このように構成される荷上げ用架台1は、
例えば、図5に示すように、建築中の建物31の周囲に
設けられた足場32において荷上げ位置及び荷下ろし位
置よりも高い位置で、建物31と足場32との間に張り
出させて設置される巻き上げ装置Wによって吊り下げら
れて、建物31と足場32との間の空間内で昇降され
る。ここで、架台本体2を巻き上げ装置Wによって吊り
上げた状態では、架台本体2及び板材Bの重量が結束部
材5に作用して、結束部材5の他端5cが一端5aのル
ープ22を通じて上方に引っぱられることとなるので、
結束部材5に張力が生じて中間部5bによって板材Bが
底部3及び屹立部4との間に押し付けられて固定される
こととなり、板材Bの固定が良好に行われる。また、結
束部材5は架台本体2及び板材Bを囲むようにして巻き
回されており、板材Bの重量は架台本体2を介して結束
部材5によって支持されることとなり、架台本体2には
大きな負荷が加わらないので、架台本体2に強度確保の
ための特別な配慮を施す必要がなく、架台本体2の構成
を簡略化して、架台本体2の製造コストを抑えることが
できる。さらに、架台本体2を着地させた状態では、結
束部材5に張力が生じず、結束部材5が緩むこととなる
ので、架台本体2の側方から板材Bを容易に引き出して
荷下ろしすることができる。
例えば、図5に示すように、建築中の建物31の周囲に
設けられた足場32において荷上げ位置及び荷下ろし位
置よりも高い位置で、建物31と足場32との間に張り
出させて設置される巻き上げ装置Wによって吊り下げら
れて、建物31と足場32との間の空間内で昇降され
る。ここで、架台本体2を巻き上げ装置Wによって吊り
上げた状態では、架台本体2及び板材Bの重量が結束部
材5に作用して、結束部材5の他端5cが一端5aのル
ープ22を通じて上方に引っぱられることとなるので、
結束部材5に張力が生じて中間部5bによって板材Bが
底部3及び屹立部4との間に押し付けられて固定される
こととなり、板材Bの固定が良好に行われる。また、結
束部材5は架台本体2及び板材Bを囲むようにして巻き
回されており、板材Bの重量は架台本体2を介して結束
部材5によって支持されることとなり、架台本体2には
大きな負荷が加わらないので、架台本体2に強度確保の
ための特別な配慮を施す必要がなく、架台本体2の構成
を簡略化して、架台本体2の製造コストを抑えることが
できる。さらに、架台本体2を着地させた状態では、結
束部材5に張力が生じず、結束部材5が緩むこととなる
ので、架台本体2の側方から板材Bを容易に引き出して
荷下ろしすることができる。
【0023】ここで、荷上げ用架台1によって荷上げ可
能な板材の量は、巻き上げ装置Wの荷上げ能力や結束部
材5の耐荷重によって定められるが、あまり重すぎると
作業者が荷下げ地点に荷上げ用架台1を引き込むことが
困難となるので、12.5mm厚のプラスターボードで
6枚、床板の場合は一坪入りの束で3束程度までが上限
となる。
能な板材の量は、巻き上げ装置Wの荷上げ能力や結束部
材5の耐荷重によって定められるが、あまり重すぎると
作業者が荷下げ地点に荷上げ用架台1を引き込むことが
困難となるので、12.5mm厚のプラスターボードで
6枚、床板の場合は一坪入りの束で3束程度までが上限
となる。
【0024】そして、荷上げ用架台1は、例えば地上G
で架台本体2に板材Bを積み込んだ後、巻き上げ装置W
によって吊り上げられて上方に移動させられ、目的の階
の開口部まで搬送されたのち、作業者によって開口部内
に引き込まれて荷下ろしされる。このように荷上げ用架
台1を昇降させる際には、第一の横棒18の両端部に設
けられる舵取り用ロープ21を上方から作業者が保持
し、両方の舵取り用ロープ21の引き具合を調整するこ
とで、荷上げ用架台1の姿勢を制御して、架台本体2の
傾きを防止する。
で架台本体2に板材Bを積み込んだ後、巻き上げ装置W
によって吊り上げられて上方に移動させられ、目的の階
の開口部まで搬送されたのち、作業者によって開口部内
に引き込まれて荷下ろしされる。このように荷上げ用架
台1を昇降させる際には、第一の横棒18の両端部に設
けられる舵取り用ロープ21を上方から作業者が保持
し、両方の舵取り用ロープ21の引き具合を調整するこ
とで、荷上げ用架台1の姿勢を制御して、架台本体2の
傾きを防止する。
【0025】そして、架台本体2において第一の横棒1
8は、板材Bの立て掛け高さよりも高い位置まで設けら
れており、さらに第一の横棒18は板材Bの横幅以上の
長さL2を有している。このため、板材Bを上方に搬送
する際に搬送経路上に障害物があった場合には、板材B
よりも先に第一の横棒18が障害物に当たることとな
り、板材Bが保護される。このように第一の横棒18に
障害物が当たった場合には、その時点で搬送作業を停止
して、障害物を除去するか、もしくは荷上げ用架台1の
位置をずらして障害物を回避させた後に、板材Bの搬送
を継続させる。
8は、板材Bの立て掛け高さよりも高い位置まで設けら
れており、さらに第一の横棒18は板材Bの横幅以上の
長さL2を有している。このため、板材Bを上方に搬送
する際に搬送経路上に障害物があった場合には、板材B
よりも先に第一の横棒18が障害物に当たることとな
り、板材Bが保護される。このように第一の横棒18に
障害物が当たった場合には、その時点で搬送作業を停止
して、障害物を除去するか、もしくは荷上げ用架台1の
位置をずらして障害物を回避させた後に、板材Bの搬送
を継続させる。
【0026】このように構成される荷上げ用架台1は、
巻き上げ装置Wによって昇降されるものであり、梯子が
不要であるので、一人でも運搬が容易であり、また梯子
を設置する代わりに巻き上げ装置Wを設置するだけでよ
いので、一人でも容易に設置及び撤収を行うことができ
る。このように、荷上げ用架台1を使いたいときにだけ
巻き上げ装置Wを設置すればよいので、荷上げ用架台1
を手軽に設置することができ、建築作業のうち、木工事
だけを請け負う一人親方などには強い味方となる。そし
て、架台本体2において第一の横棒18は板材Bの立て
掛け高さよりも高い位置まで設けられており、さらに第
一の横棒18は板材Bの横幅以上の長さL2を有してい
るので、板材Bを上方に搬送する際に搬送経路上に障害
物があった場合には、板材Bよりも先に第一の横棒18
が障害物に当たることとなり、板材Bが保護される。ま
た、これによって板材Bに障害物が干渉する可能性があ
ることを知ることができる。特に、上記のように狭い場
所で板材Bの荷上げを行う場合など、作業者が荷上げ用
架台1全体を見ることができない場合において、板材B
に障害物が干渉するかどうかを知ることができ、有利で
ある。
巻き上げ装置Wによって昇降されるものであり、梯子が
不要であるので、一人でも運搬が容易であり、また梯子
を設置する代わりに巻き上げ装置Wを設置するだけでよ
いので、一人でも容易に設置及び撤収を行うことができ
る。このように、荷上げ用架台1を使いたいときにだけ
巻き上げ装置Wを設置すればよいので、荷上げ用架台1
を手軽に設置することができ、建築作業のうち、木工事
だけを請け負う一人親方などには強い味方となる。そし
て、架台本体2において第一の横棒18は板材Bの立て
掛け高さよりも高い位置まで設けられており、さらに第
一の横棒18は板材Bの横幅以上の長さL2を有してい
るので、板材Bを上方に搬送する際に搬送経路上に障害
物があった場合には、板材Bよりも先に第一の横棒18
が障害物に当たることとなり、板材Bが保護される。ま
た、これによって板材Bに障害物が干渉する可能性があ
ることを知ることができる。特に、上記のように狭い場
所で板材Bの荷上げを行う場合など、作業者が荷上げ用
架台1全体を見ることができない場合において、板材B
に障害物が干渉するかどうかを知ることができ、有利で
ある。
【0027】〔第二の実施の形態〕以下、本発明にかか
る荷上げ用架台の第二の実施の形態について、図6を用
いて説明する。図6は本発明の第二の実施の形態にかか
る荷上げ用架台の全体構成及びその使用時の様子を概略
的に示す図である。本実施の形態にかかる荷上げ用架台
31は、第一の実施の形態に示した荷上げ用架台1にお
いて、舵取り用ロープ21の、第一の横棒18と接続さ
れる側とは反対側の端部に、舵取り用ロープ21を巻取
ってたるみを取り除く巻取装置28を設けたものであ
る。
る荷上げ用架台の第二の実施の形態について、図6を用
いて説明する。図6は本発明の第二の実施の形態にかか
る荷上げ用架台の全体構成及びその使用時の様子を概略
的に示す図である。本実施の形態にかかる荷上げ用架台
31は、第一の実施の形態に示した荷上げ用架台1にお
いて、舵取り用ロープ21の、第一の横棒18と接続さ
れる側とは反対側の端部に、舵取り用ロープ21を巻取
ってたるみを取り除く巻取装置28を設けたものであ
る。
【0028】巻取装置28は、例えば、装置本体内に舵
取り用ロープ21を巻き取るリールと、このリールを舵
取りロープ21を巻き取る方向に回転するよう付勢する
渦巻きばねとが設けられたものであって、渦巻きばねに
よるリールの付勢力は、自力のみでは架台本体2の昇降
を行うことができない程度とされている。また、巻取装
置28には、巻き上げ装置Wもしくは巻き上げ装置Wが
取り付けられる足場32に対して着脱自在に装着するた
めのフックその他の係合部が設けられている。
取り用ロープ21を巻き取るリールと、このリールを舵
取りロープ21を巻き取る方向に回転するよう付勢する
渦巻きばねとが設けられたものであって、渦巻きばねに
よるリールの付勢力は、自力のみでは架台本体2の昇降
を行うことができない程度とされている。また、巻取装
置28には、巻き上げ装置Wもしくは巻き上げ装置Wが
取り付けられる足場32に対して着脱自在に装着するた
めのフックその他の係合部が設けられている。
【0029】このように構成される荷上げ用架台31を
使用する際には、まず、結束部材5を介して巻き上げ装
置Wに架台本体2を取り付けるとともに、巻取装置28
を、係合部を介して巻き上げ装置Wの両側方に装着す
る。この状態で、巻き上げ装置Wによって荷上げ用架台
31を吊り上げて上昇させると、巻取装置28によって
舵取り用ロープ21が巻き取られてそのたるみが取り除
かれる。また、荷上げ用架台31を下降させた場合に
は、渦巻ばねによる付勢力によって舵取り用ロープ21
に張力が付与されつつ、巻取装置28から舵取り用ロー
プ21がたるみのない状態で引き出される。そして、荷
上げ用架台31の昇降時に、架台本体2が傾いた場合に
は、二本の舵取り用ロープ21のいずれか一方にたるみ
が生じることとなるが、このときに巻取装置28によっ
て舵取り用ロープ21のたるみが巻き取られるために、
架台本体2の姿勢が略水平に保たれることとなる。この
ように、荷上げ用架台31によれば、架台本体2の傾き
が防止されるので、作業者が舵取り用ロープの操作を行
わずに済み、一人でも容易に荷上げを行うことができ
る。
使用する際には、まず、結束部材5を介して巻き上げ装
置Wに架台本体2を取り付けるとともに、巻取装置28
を、係合部を介して巻き上げ装置Wの両側方に装着す
る。この状態で、巻き上げ装置Wによって荷上げ用架台
31を吊り上げて上昇させると、巻取装置28によって
舵取り用ロープ21が巻き取られてそのたるみが取り除
かれる。また、荷上げ用架台31を下降させた場合に
は、渦巻ばねによる付勢力によって舵取り用ロープ21
に張力が付与されつつ、巻取装置28から舵取り用ロー
プ21がたるみのない状態で引き出される。そして、荷
上げ用架台31の昇降時に、架台本体2が傾いた場合に
は、二本の舵取り用ロープ21のいずれか一方にたるみ
が生じることとなるが、このときに巻取装置28によっ
て舵取り用ロープ21のたるみが巻き取られるために、
架台本体2の姿勢が略水平に保たれることとなる。この
ように、荷上げ用架台31によれば、架台本体2の傾き
が防止されるので、作業者が舵取り用ロープの操作を行
わずに済み、一人でも容易に荷上げを行うことができ
る。
【0030】
【発明の効果】本発明にかかる荷上げ用架台は、巻き上
げ装置によって昇降されるものであり、梯子が不要であ
るので、一人でも運搬が容易であり、また、梯子を設置
する代わりに巻き上げ装置を設置するだけでよいので、
一人でも容易に設置と撤収を行うことができる。このよ
うに、荷上げ用架台を使いたいときにだけ巻き上げ装置
を設置すればよいので、荷上げ用架台を手軽に設置する
ことができ、建築作業のうち、木工事だけを請け負う一
人親方などには強い味方となる。そして、架台本体にお
いて板材が立て掛けられる屹立部は板材の立て掛け高さ
よりも高い位置まで設けられており、さらに屹立部は板
材の横幅以上の幅を有しているので、板材を上方に搬送
する際に搬送経路上に障害物があった場合には、板材よ
りも先に屹立部の上端が障害物に当たることとなり、板
材が保護される。また、これによって板材に障害物が干
渉する可能性があることを知ることができるので、狭い
場所で板材の荷上げを行う場合など、作業者が荷上げ用
架台全体を見ることができない場合において、板材に障
害物が干渉するかどうかを知ることができ、有利であ
る。
げ装置によって昇降されるものであり、梯子が不要であ
るので、一人でも運搬が容易であり、また、梯子を設置
する代わりに巻き上げ装置を設置するだけでよいので、
一人でも容易に設置と撤収を行うことができる。このよ
うに、荷上げ用架台を使いたいときにだけ巻き上げ装置
を設置すればよいので、荷上げ用架台を手軽に設置する
ことができ、建築作業のうち、木工事だけを請け負う一
人親方などには強い味方となる。そして、架台本体にお
いて板材が立て掛けられる屹立部は板材の立て掛け高さ
よりも高い位置まで設けられており、さらに屹立部は板
材の横幅以上の幅を有しているので、板材を上方に搬送
する際に搬送経路上に障害物があった場合には、板材よ
りも先に屹立部の上端が障害物に当たることとなり、板
材が保護される。また、これによって板材に障害物が干
渉する可能性があることを知ることができるので、狭い
場所で板材の荷上げを行う場合など、作業者が荷上げ用
架台全体を見ることができない場合において、板材に障
害物が干渉するかどうかを知ることができ、有利であ
る。
【0031】また、屹立部の上端に、屹立部の幅方向に
略平行にして第一の横棒を設け、架台本体に、両端にル
ープが設けられた可撓性を有する結束部材を設け、結束
部材は、その一端を第一の横棒の近傍または上方に配置
し、中間部を、第一の横棒から屹立部に沿って底部まで
下ろして底部の下部に巻き回し、底部から上方に立ち上
げて、底部及び屹立部との間に板材を挟み込むようにし
て第一の横棒と底部との間を通して、他端を第一の横棒
の近傍または上方に配置し、一端と他端のうちのいずれ
か一方を第一の横棒の近傍に固定し、他方を前記一方に
設けられるループに通して第一の横棒の上方に引き出し
て、他方に設けられるループを巻き上げ装置との係合部
とした構成としてもよい。この場合には、架台本体を巻
き上げ装置によって吊り上げた状態では、架台本体及び
板材の重量が結束部材に作用して、結束部材の一端また
は他端のうちの一方が他方のループを通じて上方に引っ
ぱられることとなるので、結束部材に張力が生じて中間
部によって板材が底部及び屹立部との間に押し付けられ
て固定されることとなり、板材の固定を良好に行うこと
ができる。また、結束部材は架台本体及び板材を囲むよ
うにして巻き回されており、板材の重量は架台本体を介
して結束部材によって支持されることとなり、架台本体
には大きな負荷が加わらないので、架台本体に強度確保
のための特別な配慮を施す必要がなく、架台本体の構成
を簡略化して、架台本体の製造コストを抑えることがで
きる。さらに、架台本体を着地させた状態では、結束部
材に張力が生じず、結束部材が緩むこととなるので、架
台本体の側方から板材を容易に引き出して荷下ろしする
ことができる。
略平行にして第一の横棒を設け、架台本体に、両端にル
ープが設けられた可撓性を有する結束部材を設け、結束
部材は、その一端を第一の横棒の近傍または上方に配置
し、中間部を、第一の横棒から屹立部に沿って底部まで
下ろして底部の下部に巻き回し、底部から上方に立ち上
げて、底部及び屹立部との間に板材を挟み込むようにし
て第一の横棒と底部との間を通して、他端を第一の横棒
の近傍または上方に配置し、一端と他端のうちのいずれ
か一方を第一の横棒の近傍に固定し、他方を前記一方に
設けられるループに通して第一の横棒の上方に引き出し
て、他方に設けられるループを巻き上げ装置との係合部
とした構成としてもよい。この場合には、架台本体を巻
き上げ装置によって吊り上げた状態では、架台本体及び
板材の重量が結束部材に作用して、結束部材の一端また
は他端のうちの一方が他方のループを通じて上方に引っ
ぱられることとなるので、結束部材に張力が生じて中間
部によって板材が底部及び屹立部との間に押し付けられ
て固定されることとなり、板材の固定を良好に行うこと
ができる。また、結束部材は架台本体及び板材を囲むよ
うにして巻き回されており、板材の重量は架台本体を介
して結束部材によって支持されることとなり、架台本体
には大きな負荷が加わらないので、架台本体に強度確保
のための特別な配慮を施す必要がなく、架台本体の構成
を簡略化して、架台本体の製造コストを抑えることがで
きる。さらに、架台本体を着地させた状態では、結束部
材に張力が生じず、結束部材が緩むこととなるので、架
台本体の側方から板材を容易に引き出して荷下ろしする
ことができる。
【0032】また、屹立部には、第一の横棒よりも低い
位置に第二の横棒を設けてもよい。この場合には、第一
の横棒と底部との間に結束部材によって板材を縛り付け
ることで比較的立て掛け高さの高い板材の固定を良好に
行うことができ、第二の横棒と底部との間に結束部材に
よって板材を縛り付けることで比較的立て掛け高さの低
い板材の固定を良好に行うことができる。
位置に第二の横棒を設けてもよい。この場合には、第一
の横棒と底部との間に結束部材によって板材を縛り付け
ることで比較的立て掛け高さの高い板材の固定を良好に
行うことができ、第二の横棒と底部との間に結束部材に
よって板材を縛り付けることで比較的立て掛け高さの低
い板材の固定を良好に行うことができる。
【0033】屹立部の上端の幅方向の両端部に、荷上げ
時の架台本体の姿勢を制御するための舵取り用ロープを
設けることにより、荷上げの際に両方の舵取り用ロープ
の引き具合を調整することで、架台本体の姿勢を制御し
て、架台本体の傾きを防止することができる。
時の架台本体の姿勢を制御するための舵取り用ロープを
設けることにより、荷上げの際に両方の舵取り用ロープ
の引き具合を調整することで、架台本体の姿勢を制御し
て、架台本体の傾きを防止することができる。
【図1】 本発明の第一の実施の形態にかかる荷上げ用
架台の全体構成を示す正面図である。
架台の全体構成を示す正面図である。
【図2】 図1に示す荷上げ用架台の側面図である。
【図3】 図1に示す荷上げ用架台の架台本体の構成を
示す正面図である。
示す正面図である。
【図4】 図3に示す架台本体の側面図である。
【図5】 本実施形態にかかる荷上げ用架台の使用時の
様子を概略的に示す図である。
様子を概略的に示す図である。
【図6】 本発明の第二の実施の形態にかかる荷上げ用
架台の全体構成及びその使用時の様子を概略的に示す図
である。
架台の全体構成及びその使用時の様子を概略的に示す図
である。
1 荷上げ用架台 2 架台本体 3 底部 4 屹立部 5 結束部材 5a 一端 5b 中間部 5c 他端 18 第一の横棒 19 第二の横棒 21 舵取り用ロープ 22 ループ 28 巻取装置 B 板材 K 係合部 W 巻き上げ装置
Claims (6)
- 【請求項1】 板材が載置される底部と、該底部の一端
から上方に向けて屹立して前記板材が立て掛けられる屹
立部とを有する側面視略L字形状の架台本体が、巻き上
げ装置によって前記板材ごと吊り上げられて昇降される
荷上げ用架台であって、 前記屹立部は、前記板材の立て掛け高さよりも高い位置
まで設けられており、その上端部は、前記板材の横幅以
上の幅を有していることを特徴とする荷上げ用架台。 - 【請求項2】 前記屹立部の上端には該屹立部の幅方向
に略平行にして第一の横棒が設けられ、 前記架台本体には、両端にループが設けられた可撓性を
有する結束部材が設けられ、 該結束部材は、一端が前記第一の横棒の近傍または上方
に配置され、中間部が、前記第一の横棒から前記屹立部
に沿って前記底部まで下ろされて該底部の下部に巻き回
され、該底部から上方に立ち上げられて、前記底部及び
前記屹立部との間に前記板材を挟み込むようにして前記
第一の横棒と前記底部との間を通されて、他端が前記第
一の横棒の近傍または上方に配置され、 前記一端と前記他端のうちのいずれか一方が前記第一の
横棒の近傍に固定され、他方が前記一方に設けられるル
ープに通されて前記第一の横棒の上方に引き出されて、
該他方に設けられるループが前記巻き上げ装置との係合
部とされていることを特徴とする請求項1記載の荷上げ
用架台。 - 【請求項3】 前記屹立部の上端には該屹立部の幅方向
に略平行にして第一の横棒が設けられ、 前記第一の横棒よりも低い位置には該第一の横棒に略平
行にして第二の横棒が設けられていることを特徴とする
請求項1記載の荷上げ用架台。 - 【請求項4】 前記屹立部には、前記第一の横棒よりも
低い位置に該第一の横棒に略平行にして第二の横棒が設
けられ、 前記結束部材の前記中間部は、前記底部から上方に立ち
上げられた先が、前記第一の横棒と前記第二の横棒との
間、もしくは該第二の横棒と前記底部との間のいずれか
一方を通されることを特徴とする請求項2記載の荷上げ
用架台。 - 【請求項5】 請求項4記載の荷上げ用架台において前
記中間部の前記底部から上方に立ち上げられた先が前記
第二の横棒と前記底部との間を通された荷上げ用架台で
あって、 前記中間部は、前記第二の横棒と前記底部との間を通し
た先が、その前記一端側と前記他端側との間に前記第一
の横棒を挟むようにして前記第一の横棒と前記第二の横
棒との間を通されることを特徴とする荷上げ用架台。 - 【請求項6】 前記屹立部の上端の幅方向の両端部に
は、荷上げ時における前記架台本体の姿勢を制御するた
めの舵取り用ロープが設けられていることを特徴とする
請求項1から5のいずれかに記載の荷上げ用架台。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001133053A JP2002327536A (ja) | 2001-04-27 | 2001-04-27 | 荷上げ用架台 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001133053A JP2002327536A (ja) | 2001-04-27 | 2001-04-27 | 荷上げ用架台 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002327536A true JP2002327536A (ja) | 2002-11-15 |
Family
ID=18980982
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001133053A Withdrawn JP2002327536A (ja) | 2001-04-27 | 2001-04-27 | 荷上げ用架台 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002327536A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105947874A (zh) * | 2016-06-28 | 2016-09-21 | 杜松 | 型材用集装平台 |
JP2019082036A (ja) * | 2017-10-30 | 2019-05-30 | 日鉄住金鋼板株式会社 | パネル取付方法、及びパネル支持具 |
CN115075579A (zh) * | 2022-05-30 | 2022-09-20 | 中煤建工集团有限公司 | 一种可移动式长尺寸alc墙板的简易支架 |
-
2001
- 2001-04-27 JP JP2001133053A patent/JP2002327536A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105947874A (zh) * | 2016-06-28 | 2016-09-21 | 杜松 | 型材用集装平台 |
JP2019082036A (ja) * | 2017-10-30 | 2019-05-30 | 日鉄住金鋼板株式会社 | パネル取付方法、及びパネル支持具 |
JP7465051B2 (ja) | 2017-10-30 | 2024-04-10 | 日鉄鋼板株式会社 | パネル取付方法、及びパネル支持具 |
CN115075579A (zh) * | 2022-05-30 | 2022-09-20 | 中煤建工集团有限公司 | 一种可移动式长尺寸alc墙板的简易支架 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080701 |