JP2019500543A - 風力タービンブレードの輸送フレーム - Google Patents

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Abstract

輸送フレームは、長手方向に延びる風力タービンブレードの先端部を収納し、同一のフレームとともに段積み可能であり、先端サドルアセンブリを備える。先端サドルアセンブリは、ブレード先端部の翼弦方向範囲が略水平に延びる状態でブレード先端部を受けるような形状の支持面を有するサドルと、上昇された開位置と下降された閉位置との間で作動可能に構成されるヒンジ式のクランプ機構とを備える。クランプ機構は、開閉により、ブレード先端部が水平に延びる状態でサドル上に降ろされることと、ブレード先端部の拘束とを可能とする。先端サドルアセンブリは、クランプアームをブレード上の閉位置に維持するプリベンターを有する。先端サドルアセンブリは、プリベンターのそれぞれの両端に固定部を有し、プリベンターの中央部が張力を受けた場合に、プリベンターがクランプアームに下向きの力を加えるように構成される。【選択図】図4

Description

本発明は、大型の細長い物体、特に、風力タービンブレードの保管、輸送及びハンドリングの分野に関する。
これに関して、特別な一連の物流上の要件と、多種多様な技術的制約及びコスト的制約とが影響し合い、有効又は最適な解決策に技術的な課題が課せられている。個々のブレードの増大し続けるサイズ及び重量が、これらの課題に加えられる。一般的に言えば、風力タービンブレードは、構築後、風力タービンブレードの製造現場から設置場所への一連のハンドリング工程及び保管工程を経る。これらの工程には、製造現場における初期保管、製造現場から設置現場への輸送、又は中間保管場所若しくはマーシャリング場所への輸送を含むことができる。さらに、1つ以上の中間保管場所又はマーシャリング場所と設置現場との間での輸送が行われ得る。各中間保管工程は、ブレードが第1の輸送プラットフォームから降ろされて、別の輸送プラットフォームに載せられる移送ステップ、又は、ブレードが連続的な輸送ステップ間で保管場所の内外に移送される移送ステップを含むことができる。1つ以上の輸送工程には、海上輸送、又は鉄道輸送若しくはトラック輸送を含むことができる。保管及びハンドリングの解決策は、製造から設置までの間の個々の運搬工程に最適化されている場合がある。このために、あらゆる種類の支持又は保管の解決策が提供されている場合があるが、これらの解決策は、それぞれが特定の保管工程又は輸送工程のために個別に構成されているため、異なる保管構成又は輸送構成間で繰り返し切り替える必要がある。これには費用及び時間がかかり、ブレードの損傷又は摩耗を引き起こす傾向を高める可能性がある。中間保管工程を含む輸送プロセス全体の複数の工程におけるハンドリングを容易にする、ブレード輸送及びハンドリングの解決策を発明することによって、多くの利益を得ることができる。
本発明は、ブレードの損傷が生じない輸送、輸送プラットフォーム間又は保管工程及び輸送工程間のいずれであっても、移送時の素早いハンドリング並びに安全性及び人員による使い易さを確実にすることのニーズに対処する、効率的な風力タービンブレード輸送及びハンドリングの解決策を提供しようとするものである。複数の態様において、船舶による輸送に特別な考慮が払われている。複数の態様において、輸送フレームにおける洋上用ブレード又は陸上用ブレードの安全な保持及び支持を確実にすること、並びに、作業及び手順を簡略化することの双方に特別な考慮が払われている。
ブレードが、ブレード根元部において、1つのフレーム部材に配置され、別の協働するフレーム部材が、ブレード根元領域の翼端側に、多くの場合は中央領域又は先端領域に設けられる、風力タービンブレード支持及び輸送装置が知られている。これらのフレーム部材は、それぞれ根元フレーム及び先端フレームと称することもできる。いくつかの場合において、これらのフレーム部材は、段積み可能とすることができ、それにより、複数のブレードが、おおよそ水平に横にした状態又は僅かに傾斜した状態で支持されるとともに、互いの上に段積みされる。特許文献1は、各フレームの上下の隅部に、ISOコンテナー隅金具が設けられた、段積み可能な風力タービンブレードフレームを記載している。これらの隅金具により、輸送フレームを持ち上げることができることが確実になる。さらに、特に、段積みの中の隣り合う隅金具間に介在するツイストロック要素を用いて、コンテナーを互いの上に段積みすることが当該技術分野において既知である。この文献は、平坦な根元フレームが、十字形の回動可能な根元ブレースを支持する、根元フレームと先端フレームとの対を開示している。先端フレームは、ブレード保持面を備え、ブレード保持面は、先端フレームの先端両側にそれぞれ接続される第1の端部と第2の端部との間でクレードルを形成するベルト上で、摺動可能に支持される。この構成は、フレーム対に支持されているブレードが、ブレードの長手軸の周りに回動し、それにより、異なるピッチの向きに配されることを可能とする。
特許文献2は、ブレードを1つのピッチ方向で保管する、根元部用及び先端部用の一組の保管用取付け具を含む、風力タービンブレードの輸送及び保管用取付け具を開示している。ブレードを、輸送フレーム内に入れ子になる保管用取付け具とともに収納するように構成される、根元輸送フレームと先端輸送フレームとの更なるセットが提供される。先端保管用取付け具及び根元保管用取付け具を、保管向きに対しておよそ90度オフセットされた角度において、それぞれの輸送フレームに収容することができる。
特許文献3は、先端フレーム及び根元フレームが、それぞれの根元支持部材又は先端支持部材の横方向の傾動をそれぞれ許容し、それにより、先端フレームの高さと根元フレームの高さとの間に生じ得る高低差に対応する、段積み可能なフレーム構成を開示している。先端フレームは、ブレードの翼幅方向の一部分を受けるクレードルを備え、クレードルの一方の側には、クランプアームがヒンジ接続され、クレードルの他方の側には、閉鎖機構が配置される。
欧州特許第2708731号 欧州特許出願公開第2796709号 国際公開第2015/149809号
本発明は、既知のブレード輸送フレームに対する改善を提供しようとするものである。
これらの目的及び他の目的のために、本発明に係る輸送フレームが、添付の請求項1に記載されている。本発明に係る輸送フレームの更に好ましい任意の特徴は、従属請求項2〜17に記載されている。更なる特徴は、本明細書の全体にわたって記載若しくは規定されているか、又は添付の図面に示されている。
本発明は、長手方向範囲と、横方向範囲と、垂直方向範囲とを有する輸送フレームであって、長手方向に延びる風力タービンブレードの先端部を収納するように構成される、輸送フレームを提供する。フレームは、特に、同一のフレームとともに確実に段積み可能である。フレームは、先端サドルアセンブリを備え、先端サドルアセンブリは、ブレード中央部又は先端部の翼弦方向範囲が略水平に延びる状態でブレード中央部又は先端部を受けるような形状の支持面を有するサドルを備える。先端サドルアセンブリは、上昇された開位置と、下降された閉位置との間で作動可能であるように構成されるヒンジ式クランプアームを含むクランプ機構を備える。クランプアームは、好ましくは、上記風力タービンブレードの表面に一致するブレードクランプ面を有する。
クランプアームは、上昇位置、好ましくは直立して延びる位置に開かれている場合、ブレード先端部の翼弦方向範囲が略水平に延びる状態でブレード先端部がサドル上に降ろされることを可能にし、閉じられている場合、ブレード先端部を上方に移動しないように確実に拘束する。クランプアームは、ヒンジ点と自由端部との間に延びる。ヒンジ点は、サドルアセンブリに設けられる。
本発明の先端サドルアセンブリは、クランプアームをブレード上の閉位置に維持する役割を果たすプリベンターであって、第1の端部と第2の端部との間に延びる中央部を有する、プリベンターを更に備える。プリベンターは、ストロップ又はループ状のストロップの形態とすることができる。プリベンターは、コード、又はストラップ、又はケーブル、又はロープ等を含むことができる。プリベンターは、好ましくは、金属材料等の高張力材料、又は高強度ポリマー材料等から作製することができる。好適な材料としては、ポリアラミド材料又はUHMPEが挙げられる。
先端フレームは、プリベンターのそれぞれの第1の端部及び第2の端部のためのプリベンター固定部を更に有する。好ましくは、プリベンター固定部は、上記先端サドルアセンブリに配置することができる。固定部は、プリベンターの第1の端部及び第2の端部の双方の単一のアンカー点を含むこともできるし、このプリベンター固定部は、プリベンターの各端部のそれぞれの別個のアンカー点を含むこともできる。これに関して、アンカー点は、プリベンターの関係する端部を固定する固定点とすることができる。実施形態において、アンカー点は、プリベンターのそれぞれの端部を掛けることができる張力付与点又は支点とすることができる。本発明によれば、先端サドルアセンブリは、プリベンターが、第1の端部及び第2の端部において輸送フレームに、特に輸送フレームの先端サドルアセンブリに、特にこの先端サドルアセンブリにおけるプリベンター固定部に留められている場合、プリベンターの中央部が張力を受けてクランプアームのヒンジ点と自由端部との間の一部分に掛かると、このプリベンターがクランプアームに下向きの力を加えるように構成される。
特に船舶輸送時において、特に波によって、船舶が上方向又は下方向に加速することで、ブレードサドルアセンブリに大きな力が加わることがある。特に重量のあるブレードを輸送する際、これらのブレードは、閉じたクランプ部材を押し開く傾向を有し、それにより、かなりの損傷又は傷害のリスクをもたらす可能性がある。したがって、本発明の輸送フレームは、一部において、サドルにおけるブレード上に閉じるだけでなく、プリベンターの形態の張力付与可能な部材を更に備えるクランプアームによって、例えば輸送時に、クランプアームが不慮に開くことを抑制する。
プリベンターは、好ましくは、プリベンターの第1の端部及び第2の端部がそれぞれ固定されている場合に、プリベンターに張力を付与することができるテンショナーを備えることができる。好ましくは、上記プリベンターを締めるテンショナーは、上記クランプアームヒンジ点の近位に配置することができる。好ましくは、上記テンショナーは、上記クランプアームヒンジ点の付近にいる作業員によって作動することができる。このようにして、輸送フレームは、上記クランプアームの開閉又はプリベンターへの張力付与に関しても、容易に操作することができる。
実施形態において、先端サドルアセンブリは、フレームの長手方向に離間した2つ以上の上記クランプアームを備えることができる。これに関して、先端フレームの長手方向は、先端フレームに支持されているブレードの長手方向と一致するか、又はこのブレードの長手方向に平行に延びる。
この実施形態によれば、各クランプアームは、好ましくは、それぞれのプリベンター及びそれぞれのプリベンター固定部と連係することができる。各クランプアームを実質的に同一とすることができることは排除されない。各クランプアームには、全て同じ作動部材が設けられることが好ましい。
実施形態において、先端サドルアセンブリは、有利には、フレームの長手方向において、フレームに対して自由に並進移動可能とすることができる。このような構成は、例えば船舶による輸送時に生じるブレードへの長手方向の力が、先端フレーム又は段積みされた先端フレームに伝達されることを防止するのを援助することができる。代替的には、実施形態において、先端サドルアセンブリは、先端フレームに対して固定された関係にして、先端フレームに対して移動できないように設けることができる。
好ましくは、クランプアームは、上面において、クランプアームヒンジ点と自由端部との間にボスを有する。ボスは、例えば、隆起部の形態又は溝の一部とすることができる。ボスは、プリベンターに張力がかけられている場合に、プリベンターの中央部を受けて、プリベンターの中央部を所定位置に保持するように構成することができる。
更なる任意の一態様において、上記プリベンターのプリベンター固定部は、ヒンジ点の近位で、好ましくはヒンジ点の下方で、先端サドルアセンブリに配置することができる。好ましくは、プリベンター固定部は、先端サドルに対して固定された関係にして設けることができる。先端サドルアセンブリが輸送フレームに対して固定される実施形態において、プリベンター固定部は、好ましくは上記ヒンジ点に近接して、フレーム自体に固定することができる。実施形態において、固定部は、好ましくは先端サドルアセンブリに堅固に取り付けられるボラード又は他の均等な固定具の形態とすることができる。このようなボラード又は他の固定具は、プリベンターの第1の端部又は第2の端部をそれぞれ固定する、少なくとも第1のトラニオン及び第2のトラニオンを含むことができる。
任意に、代替的かつ均等な構成において、プリベンターは、ヒンジ点の近位の支持点の周りに掛け、次に、例えばテンショナーを含むことができるプリベンター固定部に掛けることができる。例として、テンショナーは、プリベンター固定部の一部を形成してもよいし、プリベンター自体の上に載置することもできるし、これら2つを組み合わせてもよい。したがって、複数の態様において、テンショナーは、先端サドルアセンブリのプリベンター固定部における締め機構を備えることができる。テンショナーは、好ましくは電動工具を必要とすることなく、好ましくは手動で作動可能とすることができる。1つの態様において、テンショナーは、プリベンターの自由端部に係合することができる留め具を有するねじ付きボルトの形態で設けることができる。ねじ付きボルトは、ナット部材の締め動作によってねじ付きボルトが引かれ、プリベンターに張力を付与することができるように、プリベンター固定部に受けることができる。プリベンターは、反対の動作によって緩めることができる。好ましくは、テンショナーの締め動作又は緩め動作は、好ましくは電動工具を使用することなく、作業員によって手動で行うことができる。代替的な実施形態において、張力は、プリベンターの長さに沿って介在するテンショナーを使用して、プリベンターに付与することができる。1つの例において、このようなテンショナーは、ラチェットレバー、好ましくは電動工具を必要とすることなく手動で作動されるラチェットレバーとすることができる。
好ましくは、プリベンター固定部は、プリベンターのそれぞれの第1の端部及び第2の端部の第1のアンカー点及び第2のアンカー点を有することができる。したがって、任意に、プリベンターの第1の端部は、第1のアンカー点において固定可能とすることができ、上記プリベンターの第2の端部は、好ましくは調整可能なテンショナーが更に設けられる第2のアンカー点において固定可能とすることができる。アンカー点のいずれか又は双方を、上記クランプアームヒンジ点の近位でプリベンター固定部の一部として構成することができる。好ましくは、調整可能なテンショナーは、上記クランプアームヒンジ点に近接して設けることができる。好ましくは、上記プリベンター固定部は、上記先端サドルアセンブリに設けることができる。代替的には、上記プリベンター固定部は、特に、上記先端サドルアセンブリを上記フレームに対して固定された関係にすることができる特定の実施形態において、上記フレームに設けることができる。したがって、好ましくは、プリベンターの第2の端部は、先端サドルアセンブリにおける第2のアンカー点において調整可能に固定することができる。代替的には、先端サドルアセンブリがフレームに対して固定された関係にある実施形態において、プリベンターの第2の端部は、フレームにおいて調整可能に固定することができる。
実施形態において、本発明に係るプリベンター固定部は、プリベンターの各第1の端部及び第2の端部のそれぞれの第1のアンカー点及び第2のアンカー点を有することもできるし、双方の端部の単一のアンカー点を有することもできる。
好ましい態様において、先端フレーム又は特に先端サドルアセンブリは、クランプ機構の好ましくは手動で作動されるケーブル巻取り装置によってクランプアームを昇降する機構を備えることができる。先端サドルに2つのクランプアームを備える実施形態において、2つのこのようなウィンチを設けることができ、各クランプアームに1つのウィンチが連係する。
任意に、ウィンチケーブルが、ウィンチから上方へプーリーホイール等の高所にあるランナーを越えて延び、その後、クランプアーム上の取付け点まで下降することができる。複数の態様において、上記ケーブルは、任意のロープ、又はチェーン、又は均等な可撓性ラインとすることができる。任意に、上記高所にあるランナーは、アーム又は支柱の頂部に配置し、好ましくは、基部を先端フレーム又は先端サドルアセンブリに固定することができる。
好ましくは、クランプアームの下降動作は、重力によって駆動することができる。このようにして、クランプアームの手動での下降操作は、電動装置を必要とすることなく、容易に行われる。また、クランプアームの上昇は、上記ウィンチを使用して、作業員によって、特に上記ヒンジ点の近位の作業員プラットフォームに位置する作業員によって、手動で行うことができる。したがって、複数の態様において、上記ケーブル巻取り装置、特に上記ウィンチは、上記クランプアームヒンジ点の近位に配置することができる。
クランプアームは、閉位置への手動での下降を確実に可能とするために、特に、ウィンチ又はヒンジシステムにおける運動に対する摩擦抵抗作用に打ち勝つのに十分な、かなりの重量を有することができる。更に好ましくは、クランプアームは、クランプアームが完全上昇位置にある場合、クランプアームの重心が、サドルに向かう方向にヒンジ点の垂直方向外側に位置するような形状とすることができる。好ましくは、クランプアームヒンジ点は、上記サドルにおけるブレードの前縁位置の近位に位置することができる。したがって、好ましくは、上記クランプアームの重心は、クランプアームが完全上昇位置にある場合、上記サドルにおけるブレードの後縁位置に向かう方向に上記ヒンジ点の垂直方向外側に位置する。
複数の態様において、先端フレームは、作業員アクセスプラットフォームを更に備えることができる。好ましくは、作業員アクセスプラットフォームは、上記ヒンジ点の近位に配置することができる。したがって、有利には、本発明の態様において、上記プラットフォームに位置する作業員は、クランプアームを容易に開閉、及び/又は、プリベンターテンショナーを所定位置に容易に配置して締める又は緩めることができる。これにより、ブレードをフレームの内外に移動することに関連する操作タスクをかなり容易にすることができる。好ましくは、プリベンター締め具には、上記プラットフォームにいる作業員によって張力を付与することができる。好ましくは、クランプアームウィンチは、上記プラットフォームに立つ作業員、特に上記プラットフォームの作業位置に立つ作業員によって作動することができる。
また、任意に、可撓性ガイが、クランプアーム上の固定点まで下方に延び、クランプアームが所定の高さ又は角度よりも下方に下降することを阻止することができる。好ましくは、ガイは、第1の端部において、輸送フレーム又は輸送フレームの先端サドルアセンブリに固定することができる。好ましくは、ガイは、第2の端部において、クランプアームに固定することができる。好ましくは、ガイは、第1の端部において、クランプアームケーブル巻取り装置又はウィンチを支持するものと同じ上昇されたアームに固定することができる。好ましくは、ガイは、非伸張性とすることができる。好ましくは、ガイは、金属材料又は高張力ポリマー材料製とすることができるか又はこれらの材料を含むことができる。任意に、ガイは、チェーンを含むことができる。
好ましくは、各クランプアームの自由端部は、クランプアームが閉位置にある場合、例えばブレード上に閉じている場合、上記サドル又はブレードの全翼弦方向範囲に達しない程度に、この翼弦方向範囲を横切る。それにより、クランプアームは、比較的コンパクトになる。好ましくは、クランプアームの自由端部は、上記サドルにおけるブレードの最大厚さ範囲を越える。好ましくは、クランプアームは、上記サドルにおける翼弦寸法の40%〜80%に延びる。更に好ましくは、クランプアームは、上記サドルにおける翼弦寸法の45%〜70%に延びる。更により好ましくは、クランプアームは、上記サドルにおける翼弦寸法の50%〜60%に延びる。
2つ以上のクランプアームが設けられる場合、各クランプアームは、本明細書に記載のクランプアームと同じ方式で又は実質的に同じ方式で装着、適合及び作動可能であることが好ましい。
更なる一態様において、本発明に係る方法は、添付の請求項18に記載されている。本発明に係る方法の更なる好ましい特徴は、添付の従属請求項19〜24に記載されており、本明細書において論じられる。
本方法によれば、風力タービンブレードの中央領域又は先端領域を本発明に係る輸送フレームにおいて緊締する方法が提供される。本方法は、
クランプアームを開位置に配置することと、
風力タービンブレードの一部を先端サドル上に配置することと、
好ましくは重力の作用によって、クランプアームをブレード上に下降させることと、
プリベンターの第1の端部を第1のアンカー点において接続又は固定することと、
上記プリベンターの中央部を、クランプアームのピボット点と自由端部との間でクランプアーム上に、好ましくはクランプアームの上面に配置することと、
プリベンターの第2の端部を第2のアンカー点において固定することと、
プリベンターに張力を付与し、それにより、クランプアームに下向きの力を加えることと、
を含む。
この方法により、輸送のためのブレードの確実な位置決めを達成することができる。複数の態様において、クランプアームは、好ましくは、ウィンチ等の手動で作動される巻取り装置を使用して、重力の作用によって下降することができる。このようにして、輸送フレームにおけるブレードの位置決めは、ブレード及びフレームが大型であることに関わらず、好ましくは補助装置を必要とすることなく、作業員によって行うことができる。好ましくは、クランプアームヒンジ点に近接して配置される巻取り装置は、上記輸送フレームにおけるプラットフォームにいる作業員、好ましくはプラットフォームの作業位置にいる作業員によって作動することができる。それにより、プリベンター及びクランプアームの双方を、好ましくは完全に手動で、作業員によって容易に作動することができる。本方法は、上記プリベンターの上記第2の端部において、上記先端サドルアセンブリにおけるテンショナー等の締め機構を作動することにより、プリベンターに張力を付与することを含むことができる。
本発明の方法は、特に、運送船上での1つ以上の風力タービンブレードの輸送に適用することができる。それにより、クランプアーム及びプリベンターは、例えば高波による加速が生じても、ブレードを先端サドル内に確実に保持することを保証する。
好ましくは、本方法は、1つの輸送フレームにつき2つのクランプアームを作動することを含むことができる。好ましくは、1つの先端サドルアセンブリにつき2つの上記クランプアームを設けることができる。好ましくは、各先端クランプアームは、同じ方式で又は実質的に同じ方式で作動される。好ましくは、先端緊締操作及び解放操作は、好ましくは手動工具を用いて、好ましくは電動工具を使用することなく、作業員によって手動で行われる。単一の先端フレームに2つ以上のこのようなクランプアームを設けることによって、クランプ部材を相当に大きな荷重及び応力にさらす傾向を有する比較的大型のブレードに関連して、先端フレームを用いる対象範囲を拡大することができる。2つ以上のこのようなアームを設けることによって、特に、ただ1つのアームを使用する場合に必要とされるよりも小さい力で、各それぞれのアームを閉じることができる。
更なる態様において、本方法は、風力タービンブレードの先端部及び根元部を、本発明の輸送フレームに係る根元フレーム及び先端フレームを含む第1のフレーム対のそれぞれの先端サドル及び根元サドルに配置することを含むことができる。本方法は、ブレード根元部を根元サドルに固定するとともに、先端部を先端サドルに固定するステップと、先端フレームサドルが、ブレードの長手方向において、先端フレームに対して自由に並進移動可能な状態で、ブレードを輸送するステップとを更に含むことができる。この方法により、ブレード及びフレーム対は、輸送時に、長手方向の荷重若しくは応力がブレードに又はフレーム対のそれぞれのフレームの間で伝達されることなく、これらの荷重を受けることができる。例として、ブレード及びフレーム対又は段積みされたブレードにかかる不均一な荷重及び歪みが、例えば、船舶輸送時、又は、道路若しくは鉄道若しくは任意の他の手段による貨物輸送時等の輸送過程の間に時折発生する可能性がある。本発明の方法は、フレーム対又は段積みされたフレーム対の安定性を改善することができる、及び/又は、フレーム又は段積みされたフレームと船舶の甲板等の輸送プラットフォームとの間の固縛の必要性を低減することができる。また、1つ以上のクランプアームプリベンター及び1つ以上のクランプアームにより、ブレードが輸送時に支持位置から解放されることをより良好に回避することができる。
本発明の種々の任意の特徴を含む本発明の更なる態様を、以下の図面を含む以下の非限定的な例を参照しながら説明する。
風力タービンブレードを支持する輸送フレーム対を示す図である。 段積みされたフレーム対に支持されている、いくつかの段積みされた風力タービンブレードを示す図である。 先端フレームである輸送フレームの斜視図である。 先端フレームである輸送フレームの側面図である。 先端サドルアセンブリの斜視図である。 先端サドルアセンブリの側面図である。 先端サドルアセンブリの側面図である。 ブレード根元領域及び先端領域が示されている、輸送フレーム対を上方から見た部分図である。 根元フレームである輸送フレームの斜視図である。
図1は、根元フレーム10の形態の輸送フレーム5と、先端フレーム20の形態の輸送フレーム5とからなるフレーム対であって、風力タービンブレード1が略水平な向きで支持される、フレーム対を示している。ブレード1の翼弦方向もまた、それぞれの輸送フレーム5に支持されている場合、略水平に延びることができる。一般に理解されるように、ブレード1は、根元端部から先端部まで延び、根元端部及び先端部は、それぞれ対応して近位端部及び遠位端部と称することもできる。フレーム対のフレームは、図2に示されるように、段積み可能である。各根元フレーム10及び先端フレーム20は、下記でより十分に記載するように、それぞれの根元サドルアセンブリ80及び先端サドルアセンブリ50を備える。ここで図示される設計において、各先端フレーム20及び根元フレーム10は、単一のそれぞれの先端サドルアセンブリ50又は根元サドルアセンブリ80を備える。それぞれのサドルアセンブリには、それぞれのブレード根元領域8又は先端領域7をそれぞれのフレーム10、20において確実に所定位置に維持するための追加の部材が関連付けられている。これに関して、先端領域7は、ブレード1の中央領域を指すこともできる。換言すると、先端フレーム20は、ブレード1の中央領域と先端領域7との間の任意の位置に配置することができる。
図2は、各ブレードがフレーム対10、20に支持されている、複数のブレード1の段積み構成を示している。段積み構成は、それぞれの根元フレーム10を互いの上に段積みするとともに、先端フレーム20も同様に互いの上に段積みすることによって実現される。このために、先端フレーム20及び根元フレーム10のそれぞれは、例えば図3及び図9から見て取ることができるように相応に構築される。好ましくは、フレーム構造体は、各場合において、それぞれの根元フレーム基部95又は先端フレーム基部75と、それぞれの根元フレーム上部96又は先端フレーム上部76との間に延びる直立ストラット71、72、91、92を含む、堅固に接続されるフレームストラットを備える。好ましくは、これらのそれぞれの直立ストラット71、72、91、92は、各輸送フレーム5のそれぞれの直立して延びる隅縁部を画定することができる。したがって、好ましくは、それぞれの直立ストラットは、近位側の直立ストラット71、91と遠位側の直立ストラット72、92との対にして設けることができる。直立ストラット71、91、72、92の間には、横方向ストラット74、94が堅固に延びることができ、それにより、それぞれの近位側フレーム部分及び遠位側フレーム部分を画定することができる。長手方向ストラット73、93は、それぞれの近位側フレーム部分と遠位側フレーム部分とを長手方向に接続する。図示される例において、長手方向ストラット73、93は、近位側の直立ストラット71、91と遠位側の直立ストラット72、92との間、又は、それぞれの近位側横方向ストラット74と遠位側横方向ストラットとの間に延びる。したがって、先端フレーム20又は根元フレーム10のそれぞれのフレームストラットは、三次元の内部空間を画定する。ここで図示される例において、先端フレーム20及び根元フレーム10は、略直方形の内部空間をそれぞれ画定し、この内部空間の内部に、それぞれの先端サドルアセンブリ50又は根元サドルアセンブリ80が収容される。先端フレーム20及び根元フレーム10の基部75、95は、フレームの横方向平面及び長手方向平面において、実質的に矩形のフットプリントを呈することができる。
図3に示される先端フレーム20及び図9に示される根元フレーム10から見て取ることができるように、各フレームは、高さ範囲Hと、横方向範囲Wと、長手方向範囲Lとを有する。
各先端フレーム20又は根元フレーム10の上部76、96には、関係するフレームの下部75、95におけるリセス(これらの図では見えない)と協働することができる位置決めフィンガー36を設けることができる。第1の先端フレーム20又は根元フレーム10のリセス又はフィンガー36は、上又は下に段積みされることになる同様のフレームの対応するフィンガー36又はリセスとともに、段積みを容易にするように必然的に協働する。
保管又は積込みのためにフレームを段積みすること及びフレームを段積みから降ろす又は段積みに載せることは、フレーム対のうちの先端フレーム20の有効高さ寸法Hが、根元フレーム10の有効高さHに等しいか又は実質的に等しい場合に、より容易になり得る。これに関して、フレームの有効高さは、例えば、保管又は積込み又は輸送の状況においてフレームが載ることができるフレーム基部75、95下の接触面から、重ねて段積みされるフレームが載るフレーム上部76、96までの距離に対応することができる。好ましくは、フレーム対のうちの先端フレーム20の有効幅寸法Wもまた、根元フレーム10の有効幅Wに等しいか又は実質的に等しいものとすることができる。これに関して、フレーム5の有効幅は、近位側の対の直立ストラット72、92又は遠位側の対の直立ストラット71、91の最外面の間の距離に対応することができる。
図3及び図4は、先端フレーム20内の先端サドルアセンブリ50を示している。図示の先端サドルアセンブリ50は、サドル52と、サドル支持体62とを備える。先端サドル52は、例えば、中央領域又は先端領域において、先端部に向かうブレード表面の形状に一致するような形状の支持面を有して構成することができる。図示の実施形態では、先端サドル52は、ブレード後縁部3とブレード前縁部2との間に延びるように構成される。図3からより良く見て取ることができるように、先端サドルアセンブリ50は、長手方向に延びるフレームストラット73上に支持することができる。特に、先端サドル支持体62は、長手方向に延びるフレームストラット73上に支持することができる。好ましくは、先端サドル52は、先端フレーム20の長手方向に並進摺動可能とすることができる。これは、実際には、ブレードの長手方向における先端サドル52の移動に対応する。好ましくは、先端サドル52は、上述した長手方向において自由に摺動可能である。
先端サドルアセンブリ50の自由に継続する並進移動は、特に、先端サドルアセンブリ50と先端フレーム20との間の摺動接続によってもたらすことができる。特に、先端サドル支持体62は、長手方向に延びるフレームストラット73によって形成又は支持されるトラックに沿って摺動可能とすることができる。摺動動作は、低摩擦面ストリップ64を、先端サドル支持体62の先端フレーム20との接触面に設けることによって向上させることができる。加えて又は代替的に、先端フレーム50は、先端サドル支持体62が接触する表面において、低摩擦面ストリップを備えることができる。図示の例において、先端サドル支持体62には、低摩擦ストリップ64が設けられている。任意に、先端サドル支持体62には、先端フレーム50に接触して、先端フレーム50における先端サドル支持体アセンブリ50の並進移動時の摩擦を低減する1つ以上のローラー66を設けることができる。好ましくは、先端サドルアセンブリ50が摺動する先端フレーム20における接触面は、平滑な表面とすることができる。図示の例において、先端フレームの摺動面は、長手方向に延びるストラット73上に設けられる。
実施形態において、先端サドル52は、先端サドル支持体62上で傾動可能とすることができる。特に、先端サドル52は、好ましくは先端フレーム20の横寸法Wに平行な旋回軸上で位置合わせされるピボット点58の周りで旋回することができる。好ましくは、傾動動作は、好ましくは、少なくとも5度又は10度、更に好ましくは少なくとも15度、更に好ましくは、5度又は10度〜30度、更に好ましくは、15度〜30度の角度にわたる、先端サドル支持体62と先端サドル52との間の自由な傾動を可能にする。
また、図3〜図8には、ブレード中央端部又は先端部を先端サドルアセンブリ50における先端サドル52に固定するクランプアーム40が示されている。本発明の態様によれば、1つ以上のこのようなクランプアーム40は、先端サドルアセンブリ50と接続して、特に、先端サドルアセンブリ50の一部として設けることができる。図示の例では、2つのクランプアーム40a、40bが設けられており、これらのクランプアーム40a、40bは、各輸送フレーム5、特に各先端サドル52及び先端サドルアセンブリ50と連係する。クランプアーム40は、ブレード1の先端フレーム20への挿入又は先端フレーム20からの除去を可能にするように開くことができる。クランプアーム40は、ブレードを所定位置に維持するように閉じることができる。本発明の態様において、第1のクランプアーム40a及び第2のクランプアーム40bは、その近位端部を、好ましくはヒンジ点42において、単一の先端サドルアセンブリ50に取り付けて設けることができる。好ましくは、クランプアームヒンジ点42は、緊締されるブレード1の前縁部に対応する側で、先端サドルアセンブリ50に配置される。図5において、説明のために、近位側クランプアーム40aは、閉じて示されており、遠位側クランプアーム40bは、開いて示されている。クランプアーム40を作動する昇降装置を設けることができる。特に、昇降装置は、電動又は手動で駆動されるウィンチ等の巻取り装置43を含むことができる。好ましくは、巻取り装置43は、好ましくは工具を使用せずに、又は手動工具のみを使用して、クランプアーム40の開閉を行うように作業員によって手動で作動可能とすることができる。先端サドルアセンブリに2つ以上のクランプアーム40を設けることによって、比較的大型のブレードを先端サドルアセンブリ50に有効に緊締すると同時に、各クランプアーム40を、好ましくは手動工具等の工具を使用して、好ましくは電力又は電動工具を使用せずに、作業員によって手動で作動可能であるような小さなサイズ及び重量に維持することができる。
好ましくは、巻取り装置43は、ケーブル又はロープ又はチェーン等の形態の可撓性ライン44と連係することができる。好ましくは、上記ライン44は、クランプアーム40の中央部若しくは中央部付近又は好ましくは中央部と遠位部との間におけるラインアンカー点47において、上記クランプアーム40に固定される。
本発明の態様において、巻取り装置43は、プーリー又はローラー等のブロック46と連係することができる。好ましくは、上記ブロック46は、巻取り装置43又はヒンジ点42に対して高所にあることができる。好ましくは、上記ブロック46は、上昇されたアーム41上に、好ましくは上昇されたアーム41の上部に配置される。好ましくは、上昇されたアーム41は、基部において先端サドルアセンブリ50に接続される。任意に、ブロック46は、フレームストラット上で先端サドルアセンブリ50に対して高所等の、先端フレーム20の別の部分に配置してもよい。好ましくは、ブロック46は、上記上昇されたアーム41上に又は或る高さで上記先端フレーム20の別の部分に配置され、したがって、対応するクランプアーム40の上昇位置において、アンカー点47は、上記ブロック46よりも下方の高さ又は上記ブロック46の高さに近い高さに位置する。
好ましくは、巻取り装置43は、ヒンジ点42に近接して配置することができる。これらの2つの要素が近接していることにより、特に、作業員が先端サドルアセンブリ50と先端フレーム20の外側フレームワークストラットとの間に構成されるプラットフォーム25上での作業位置24についている場合、作業員による作業が容易になる。プラットフォーム25は、好ましくは、先端サドルアセンブリ50のヒンジ点42側に並んで、その下に延びる。実施形態において、プラットフォーム25は、好ましくは、先端フレーム20の全ての作動可能な要素、又は特に先端サドルアセンブリ50の全ての作動可能な要素に作業員が完全にアクセス可能であるように、十分に広く、かつ上記先端サドルアセンブリ50及び上記作動可能な要素に十分近接する。上記全ての作動可能な要素への完全なアクセスは、ブレードを上記先端サドルアセンブリ50に確実に配置する又は上記ブレード1を上記先端サドルアセンブリ50から解放するのに必要とされる場合がある。
ガイ45は、所与の角度を下回るクランプアーム40の下降を阻止するために、クランプアーム40と先端フレーム20との間に取り付けることができる。これにより、巻取り装置43がクランプアームライン44を過度に多く繰り出した場合の、クランプアーム40又は先端サドル52への潜在的な損傷が回避される。したがって、巻取り装置43の不慮の緩みによって、重量のあるクランプアーム40がサドル52上に落下し、サドル52を損傷する可能性がなくなる。図示の例では、ガイ45は、第1の端部において、先端サドルアセンブリ50の上昇されたアーム41に固定され、第2の端部において、クランプアーム40上のガイアンカー点48に固定される。好ましくは、ガイアンカー点48は、クランプアーム40の上面に位置することができる。好ましくは、ガイアンカー点48は、上記クランプアーム40の遠位端部と近位端部との間に位置することができる。好ましくは、ガイアンカー点48は、上記クランプアーム40の中央部と近位端部との間に位置することができる。
クランプアーム40を閉位置、すなわち下降位置に、特にクランプアーム40内に配置されたブレード1の緊締位置に維持する、クランプアームプリベンター30が設けられる。図示の実施形態において、プリベンター30は、第1の端部と第2の端部との間の中央部を有する。中央部は、特に、クランプアーム40が特にブレード1上の下降位置にある場合、クランプアーム40の自由遠位端部と近位ヒンジ端部との間の一部分に掛けられ、張力を付与されると、クランプアーム40に下向きの力を加えるように作用する。
これを達成するために、プリベンター30は、好ましくは先端サドルアセンブリ50又は先端フレーム20における別の位置に接続される固定部33に取付け可能である。プリベンター30は、ストロップ、又はケーブル、又はロープ、又はストラップ、又は他の可撓性の非伸張部材とすることができる。プリベンター30は、金属材料等の非伸張性材料若しくは高張力材料製、又はポリアミド、ポリアラミド若しくはUHMWP材料等の非伸縮ポリマー材料製とすることができる。第1の端部31及び第2の端部32は、プリベンター固定部33に取り付けることができる。好ましくは、プリベンター固定部33は、クランプアームヒンジ点32の近位に、近接又は隣接して、好ましくは、巻取り装置43を作動することができる同じ作業員によって、輸送フレーム5内の作業プラットフォーム25を離れることなく、少なくともプリベンター30を取り付けるのに十分近く配置することができる。任意に、固定部33は、少なくとも第1のアンカー点34及び第2のアンカー点35を有することができる。特に、好ましくは巻取り装置43を作動するのに必要とされるものと同じプラットフォーム25における作業位置24についている作業員によって、第1のプリベンター端部31を第1のアンカー点34に固定可能とすることができ、第2のプリベンター端部32を第2のアンカー点35に固定可能とすることができる。所定位置に固定されている場合に、プリベンター30に張力を付与するテンショナー39を設けることができる。図示のテンショナー39は、固定部33、特に固定部33の第2のアンカー点35と連係する。他の実施形態において、テンショナーは、例えば、ラチェットレバーの形態でプリベンター30に沿って設けることができる。好ましくは、テンショナー39は、巻取り装置43又はプリベンター30を作動するのに必要なものと同じ作業位置24にいる作業員によって容易に作動することができるような位置に配置される。図7に最もよく示される図示のテンショナーは、プリベンター30の第2の端部32に係合する留め具と、固定部33に、特に固定部33の第2のアンカー点35に接続される張力調整部材とを備える。テンショナー39の図示される張力調整部材は、ねじ付きシャンク29と、固定部33における調整ナットとを含む。調整ナットを締める又は緩めることにより、作業員は、プリベンター30に張力を付与する又はプリベンター30から張力を解除することができる。既知のタイプのラチェットレバーテンショナー又は他の均等手段を使用して、同じ効果を実現することができる。好ましくは、テンショナー39は、手動工具を用いて、好ましくは電動工具又は装置を必要とすることなく、作動することができる。代替的な実施形態において、テンショナー39のシャンク29は、固定部33とプリベンター30の第2の端部32との間の有効長さが調整可能であるように、プリベンター固定部33のねじ付きアンカー点35に係合することができる。この実施形態では、プリベンター30の端部32が接続されるテンショナー留め具は、シャンク29上で旋回するように取り付けることができる。
先端サドルアセンブリ50は、特に、先端サドル52及びヒンジ点42が固定されるフレームを備えることができる。論じられるように、プリベンター固定部33、又は上昇されたアーム41、又はブロック46、又は巻取り装置43、又は追加のクランプアーム40及びヒンジ点42を含む追加の要素を、先端サドルアセンブリ50に固定することができる。先端サドルアセンブリ50は、先端フレーム20において自由に並進移動しないように抑制又は阻止することができる。これは、先端サドルアセンブリ50と先端フレーム20との相対運動を阻止することができるブロッカー56(図4を参照)を適用することによって実現することができる。ブロッカー56は、係止ロッド等のように剛性としてもよいし、好ましくは非伸張性ストラップ、ライン、ケーブル又はロープ等のように可撓性としてもよい。図4において、ブロッカー56は、可撓性ストラップの形態で示されている。好ましくは、ブロッカー56は、先端サドルアセンブリ50に構成される、好ましくは先端サドルアセンブリ50の先端サドル支持体62に構成される取付け点に取付け可能とすることができる。したがって、ブロッカー56は、ブロッカー56の第1の端部において、先端サドルアセンブリ50における取付け点55から、ブロッカー56の第2の端部において、別の取付け点55まで延びることができ、取付け点55は、先端フレーム20において、任意に先端フレーム20の横方向に伸びるストラット74に存在する。ブロッカー56は、それぞれの第1の端部及び第2の端部において、任意の好適な方法で固定することができる。ブロッカー56は、金属材料等の非伸張性材料製、又は、ポリアミド、ポリアラミド若しくはUHMWP材料等の非伸縮ポリマー材料製とすることができる。それぞれ先端フレーム20及び先端サドルアセンブリ50における取付け点55に固定されると、ブロッカー56は、張力を受けて、先端サドルアセンブリ50の並進移動が、フレーム対の長手軸に平行な少なくとも1つの方向において阻止されることを確実にすることができる。1つの実施形態において、ブロッカー56は、第1の端部及びその反対の第2の端部において、先端サドルアセンブリ50及び先端フレーム20におけるそれぞれの取付け点55に取り付けることができる。この構成において、ブロッカー56は、先端サドル52が先端フレーム20の所望の位置にある状態で、ブロッカー56に張力を付与することによって適用することができる。ブロッカー56は、張力を解放することによって解除することができ、それにより、先端サドルアセンブリ52は、先端フレーム20の長手方向における移動が自由になる。また、実施形態において、ブロッカー56は、第1の端部及び第2の端部のうちのいずれか又は双方において、係脱可能なコネクタを備えることができる。したがって、ブロッカー56は、一方又は双方の端部において、取付け点55から係脱させることができる。したがって、実施形態において、ブロッカー56は、先端フレーム20に取外し可能に取り付けることができる。1つの態様において、ブロッカー56における係脱可能なコネクタは、取付け点55に対して係合又は係脱することが可能なフック(図示せず)を備えることができる。実施形態において、ブロッカー56は、第1の端部及び第2の端部において、先端フレームストラット及び先端サドルアセンブリ50におけるそれぞれの取付け点55に係脱可能に接続することができるフックを備えることができる。好ましくは、ブロッカー56の適用又は係脱は、作業員によって手動で行うことができる。好ましくは、ブロッカー56に張力付与する作業は、作業員によって手動で行うことができる。好ましくは、いずれか又は双方の作業は、電動工具を用いることなく行うことができる。
図8は、根元部8が根元輸送フレーム10内にあり、ブレード中央部7が先端輸送フレーム20内にある状態のブレード1を示している。ブレード1は、実質的に水平に横にした状態で示されており、ブレード1の中央部7における翼弦方向範囲も、略水平な方向に向いている。図示の実施形態において、閉じたクランプアーム40の自由端部は、ブレードの長手方向の主軸を越え、先端サドルアセンブリ50におけるブレードの翼弦方向範囲を略半分横切って延びる。先端輸送フレーム20におけるプラットフォーム25上の作業位置24にいる作業員は、ブレード1をフレームに設置又はフレームから解放するために、関係する制御部の全てに到達することができる。
図9に示されるように、根元サドルアセンブリ80は、フレーム対のうちの根元フレーム10内に設けられる。根元サドルアセンブリ80は、特に好ましくは、根元サドルアセンブリ80の根元フレーム10に対する並進移動が排除されるように、根元フレーム10に接続される。根元サドル82は、ブレード根元部におけるブレード表面の形状に一致するような形状の支持面を有して構成することができる。したがって、根元サドル82は、弧状のブレード根元部支持面を適切に有することができる。図示の例において、根元サドル82は、根元フレーム20において傾動可能とすることができる。根元サドルアセンブリ80は、ブレード根元部を根元サドル80に確実に保持するクランプ若しくはクランプアタッチメント、又は他の取付け具を備えることができ、これらは、ブレースアタッチメントの形態及び/又は根元拘束具の形態とすることができる。根元拘束具は、特に、ブレード根元部から突出するスタッドボルトに取り付けられることによって、根元フレーム10におけるブレード1の長手方向の移動を阻止するように構成することができる。
本発明の態様によれば、フレーム対のうちの根元フレーム10は、先端フレーム20の有効長さLよりも大きい有効長さLを有することが好ましい。これに関して、フレーム5の有効長さは、近位側の直立ストラット72、92の最近位面と遠位側の直立ストラット71、91の最遠位面との間の距離に対応することができる。更に好ましくは、フレーム対のうちの根元フレーム10の有効長さLは、先端フレーム20の有効長さLよりも少なくとも20パーセント大きいものとすることができる。更に好ましくは、フレーム対のうちの根元フレーム10の有効長さLは、先端フレーム20の有効長さLよりも少なくとも30パーセント大きいものとすることができる。更に好ましくは、フレーム対のうちの根元フレーム10の有効長さLは、先端フレーム20の有効長さLよりも少なくとも40パーセント大きいものとすることができる。それにより、根元フレーム10又は段積みされた根元フレームの安定性を更に向上させることができる。また、それにより、移送時に、荷重が根元フレーム10又は段積みされた根元フレームを通して散逸される傾向が増大することで、フレーム対又は段積みされたフレーム対の全体的な安定性を向上させることができる。根元フレームの長手方向寸法をより大きくすることによって、輸送表面と根元フレーム10又は段積みされた根元フレームとの間の固縛の必要性を更に低減することができる。これに関して、好ましくは、先端フレーム20によって画定される内部容積を、根元フレーム10によって画定される内部容積よりも、少なくとも20パーセント小さい、又は少なくとも30パーセント小さい、又は40パーセント小さいものとすることができることが理解され得る。
使用時、作業員は、まず、ブレード1を収容していない空の先端輸送フレーム20に入り、その内部でプラットフォーム25にアクセスすることができ、プラットフォーム25から、先端サドルアセンブリにアクセスすることができる。この位置において、各クランプアーム40は、既に上昇されていてもよいし、場合によってはガイ45によって吊り下げられて、ウィンチライン44が弛んだ状態で、ブレード1を伴わずに下降位置にあってもよい。したがって、プラットフォーム25上の作業位置24につくと、作業員は、各クランプアーム40が完全上昇位置にあることを確実にしなければならない。図示のように2つのクランプアーム40a、40bが存在する場合、これらのクランプアームの双方を完全に上昇させる必要がある。これは、ウィンチケーブル44が完全に巻き取られ、場合によってはウィンチラインアンカー点47を離れてウィンチラインブロック46の近くに、すなわちブロック46と略同じ高さにもたらされるまで、好ましくは手動で巻取り装置43を作動することによって実現することができる。次に、ブレード1を、好ましくはクレーンによって、先端サドル52内にぴったりと収容されるように先端サドル52内に下降させることができる。次に、作業員は、それぞれの巻取り装置43を再び作動して、各クランプアーム40を下降緊締位置に下降させることができる。ヒンジ点42は、クランプアーム40が完全に上昇されている場合であっても、すなわちおよそ直立していても、クランプアーム40の重心がヒンジ点に対して鉛直方向遠位の位置に存在するように、先端サドル52及び先端サドルアセンブリ50の近位方向に後退して設定されているので、クランプアーム40は、重力によって下降位置に下降する傾向を有する。任意に、ヒンジ点42において、クランプアーム40の重心がヒンジ点42の鉛直方向近位に存在するような位置に移動できないようにクランプアーム42の運動自由度が制限されることを確実にするヒンジブロック部材が存在することができる。巻取り装置43は、ギア付きとすることができ、作業員が、巻取り時、クランプアーム40が制御されずに下方に衝突することを防ぐのに十分な制動力を加えることを可能にする。代替的に又は加えて、巻取り装置43は、クランプアーム40の下降時にウィンチライン44の制御された繰出しを可能にするブレーキ、好ましくは手動ブレーキを備えることができる。下降位置にある場合、各クランプアーム40は、ブレード上面に載ることができる。その後、プリベンター30を設置することができる。これは、プリベンター30の中央部が、クランプアーム40に掛けられている、好ましくはクランプアーム40上のボス49に掛けられていることを確実にすることによって実現することができる。好ましくはテンショナー39と連係するプリベンター30の第2の端部32は、固定部33に、任意に固定部33の第2のアンカー点35に接続することができる。この点に関して、テンショナー39は、輪(noose)の形態とすることができるプリベンター30の第1の端部31を、固定部33に、好ましくは固定部33の第1のアンカー点34に掛けることができるように、全体的に延出された又は解放された設定にし、プリベンター30に少しの追加の長さを与えるべきである。プリベンター30の双方の端部31、32を所定位置に配置したら、作業員がテンショナー39を作動して、プリベンターに張力を付与し、クランプアーム40に下向きの力を加えて引っ張ることができる。このプロセスは、各クランプアーム40について繰り返される。それにより、クランプアーム(複数の場合もある)40(40a、40b)が確実に所定位置に配置されると、ブレード1は、輸送フレームの先端サドルアセンブリ50において確実に拘束され、適切に輸送又は保管することができる。必要であれば、ブレード1の設置時、好ましくは先端サドルアセンブリ50の長手方向の移動を抑制するように確実に適用されるブロッカー56を、輸送時には解放し、それにより、例えば船舶輸送時に大波によって生じ得るブレード1にかかる応力を軽減することができる。先端輸送フレーム20から荷降ろしするために、ブレード1をブロッカー56に係合することが好ましい場合がある。作業員は、再びプラットフォーム25上の作業位置につき、まず、テンショナー39を緩めることによってプリベンター30を解放し、その後、プリベンター30の端部を固定部33から外すことができる。これは、各クランプアーム40について繰り返されるものとされ、その後、それぞれの巻取り装置43を作動して各クランプアーム40を上昇させ、その後、ブレードを除去することができる。
本明細書で説明された例は、種々の任意の特徴を示しており、その全てが、本発明に関して、互いに組み合わされる必要はない。その一方で、物理法則によって妨げられない限り、又は、別の理由で明らかに不可能でない限り、ありとあらゆる記載の特徴を互いに組み合わせることができる。

Claims (25)

  1. 長手方向範囲と、横方向範囲と、垂直方向範囲とを有する輸送フレームであって、該フレームは、長手方向に延びる風力タービンブレードの先端部を収納するように構成され、該フレームは、同一のフレームとともに段積み可能であり、
    該フレームは、先端サドルアセンブリを備え、該先端サドルアセンブリは、ブレード先端部の翼弦方向範囲が略水平に延びる状態で該ブレード先端部を受けるような形状の支持面を有するサドルと、上昇された開位置と下降された閉位置との間で作動可能に構成されるヒンジ式クランプアームを含むクランプ機構とを備え、
    前記クランプアームは、開かれている場合、ブレード先端部の翼弦方向範囲が略水平に延びる状態で該ブレード先端部が前記サドル上に降ろされることを可能にし、閉じられている場合、該ブレード先端部を上方移動しないように確実に拘束し、
    前記クランプアームは、ヒンジ点と自由端部との間に延び、
    前記先端サドルアセンブリは、前記クランプアームをブレード上の前記閉位置に維持する役割を果たすプリベンターであって、第1の端部と第2の端部との間に延びる中央部を有する、プリベンターを更に備え、
    前記先端サドルアセンブリは、前記プリベンターのそれぞれの前記第1の端部及び前記第2の端部の固定部を更に有し、
    前記先端サドルアセンブリは、前記プリベンターの中央部が張力を受けて前記クランプアームの前記ヒンジ点と前記自由端部との間の一部分に掛かると、前記プリベンターが前記クランプアームに下向きの力を加えるように構成され、前記プリベンターは、前記第1の端部及び前記第2の端部において前記先端サドルアセンブリに留められる、輸送フレーム。
  2. 前記クランプアームは、上面において、前記ピボット点と前記自由端部との間にボスを有し、該ボスは、好ましくは、前記プリベンターに張力がかけられている場合に、前記プリベンターの中央部を受けて、該プリベンターの中央部を所定位置に保持するように構成される、請求項1に記載の輸送フレーム。
  3. 前記プリベンター固定部は、前記ヒンジ点に近接するとともに前記先端サドルに対して固定された関係にして、前記先端サドルアセンブリに配置される、請求項1に記載の輸送フレーム。
  4. 前記プリベンターの前記第1の端部は、前記先端サドルアセンブリにおける前記プリベンター固定部に固定可能であり、前記プリベンターの前記第2の端部は、前記先端サドルアセンブリにおける前記プリベンター固定部に調整可能に固定される、請求項1に記載の輸送フレーム。
  5. 前記プリベンターは、前記第1の端部及び前記第2の端部がそれぞれ留められている場合に、該プリベンターに張力を付与することができるテンショナーを備える、請求項1に記載の輸送フレーム。
  6. 前記テンショナーは、ラチェットレバーである、請求項5に記載の輸送フレーム。
  7. 前記テンショナーは、前記先端サドルアセンブリの前記プリベンター固定部において、特に前記プリベンター固定部のアンカー点において、締め機構を備える、請求項5に記載の輸送フレーム。
  8. 前記プリベンター固定部は、前記プリベンターの各前記第1の端部及び前記第2の端部のそれぞれの第1のアンカー点及び第2のアンカー点を有する、請求項1に記載の輸送フレーム。
  9. 前記クランプ機構のケーブル巻取り装置によって前記クランプアームを昇降する機構を更に備える、請求項1に記載の輸送フレーム。
  10. ウィンチケーブルが、前記ウィンチから上方へ高所にあるランナーを越えて延び、前記クランプアーム上の取付け点まで下降する、請求項9に記載の輸送フレーム。
  11. 前記クランプアームの下降動作は、重力によって駆動される、請求項1に記載の輸送フレーム。
  12. 前記ケーブル巻取り装置は、前記クランプアームヒンジ点の近位に配置される、請求項1に記載の輸送フレーム。
  13. 非伸張性の可撓性ガイが、前記クランプアーム上の固定点まで下方に延び、前記クランプアームが所定の高さ又は角度よりも下方に下降することを阻止する、請求項1に記載の輸送フレーム。
  14. 前記先端サドルアセンブリは、前記フレームの長手方向において、前記フレームに対して自由に並進移動可能である、請求項1に記載の輸送フレーム。
  15. 前記先端サドルアセンブリは、前記フレームの長手方向に離間した2つの前記クランプアームを備え、各クランプアームは、それぞれの前記プリベンター及びそれぞれの前記プリベンター固定部と連係する、請求項1〜14のいずれか1項に記載の輸送フレーム。
  16. 前記ヒンジ点の近位に作業員アクセスプラットフォームを更に備える、請求項1に記載の輸送フレーム。
  17. 前記クランプアームの閉位置における前記自由端部は、前記サドル又は該サドルに支持されている場合の前記ブレードの前記全翼弦方向範囲に達しない程度に、該翼弦方向範囲を横切る、請求項1に記載の輸送フレーム。
  18. 風力タービンブレードの中央領域又は先端領域を、請求項1〜17のいずれか1項に記載の輸送フレームにおいて緊締する方法であって、
    前記クランプアームを前記開位置に配置することと、
    前記ブレードの一部を前記先端サドル上に配置することと、
    前記クランプアームを前記ブレード上に下降することと、
    前記プリベンターの第1の端部をプリベンター固定部において接続又は固定することと、
    前記プリベンターの中央部を前記クランプアーム上に配置することと、
    前記プリベンターの第2の端部を前記プリベンター固定部において固定することと、
    前記プリベンターに張力を付与し、それにより、前記クランプアームに下向きの力を加えることと、
    を含む、方法。
  19. 巻取り装置を使用して、重力の作用によって前記クランプアームを下降させることを更に含む、請求項18に記載の方法。
  20. 前記巻取り装置は、前記クランプアームヒンジ点に近接して配置される、請求項19に記載の方法。
  21. 前記プリベンターを、前記クランプアームヒンジ点に近接して前記先端サドルアセンブリに固定することを更に含む、請求項18に記載の方法。
  22. 前記プリベンターの前記第2の端部において、前記先端サドルアセンブリにおける締め機構を作動することにより、前記プリベンターに張力を付与することを含む、請求項18に記載の方法。
  23. 前記風力タービンブレードを運送船上で輸送することを更に含む、請求項18に記載の方法。
  24. 前記巻取り装置を作動して、前記クランプアームを前記上昇された開位置に移動させることにより、前記先端サドルアセンブリを開くことを更に含む、請求項19又は23に記載の方法。
  25. 前記クランプアームは、第1のクランプアームであり、前記方法は、前記先端サドルアセンブリと連係して設けられる第2のクランプアームを、前記第1のクランプアームと同じ方式で作動することを更に含む、請求項18〜24のいずれか1項に記載の方法。
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