JP2002327270A - フィルム基板への成膜方法とその装置 - Google Patents

フィルム基板への成膜方法とその装置

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JP2002327270A JP2001135688A JP2001135688A JP2002327270A JP 2002327270 A JP2002327270 A JP 2002327270A JP 2001135688 A JP2001135688 A JP 2001135688A JP 2001135688 A JP2001135688 A JP 2001135688A JP 2002327270 A JP2002327270 A JP 2002327270A
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transport roll
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Akihiro Kitahata
顕弘 北畠
Takaharu Yamada
敬治 山田
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Sanyo Shinku Kogyo KK
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Sanyo Shinku Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、フィルム基板にバラツキなく連続
成膜を施すことができるフィルム基板への成膜方法とそ
の装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 真空源に接続される真空チャンバと、真
空チャンバの壁面に設けられたスパッタ装置と、真空チ
ャンバ内に設けられ、第1駆動源により回転駆動する回
転テーブルと、回転テーブルの略中央部に、フィルム基
板の巻回されたフィルムを引き出す巻出ロール体及び引
き出されたフィルムを巻き取る巻取ロール体と、回転テ
ーブルの周縁部に設けられたフィルム基板を搬送するた
めの搬送ロール体とから構成され、しかも搬送ロール体
には、搬送ロール体を回転駆動するための第2駆動源が
設けられたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルム基板への
成膜方法とその装置に関し、特に、バラツキがなく連続
してフィルム基板に成膜を施すことができるフィルム基
板への成膜方法とその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のポリエチレンテレフタレート、ト
リアセチルセルロース等のプラスチックフィルム基板へ
の成膜は、図4に示すような成膜装置が一般的に使用さ
れている。
【0003】この装置の構成は、フィルム基板20の巻
回された巻出ロール体31と、巻出ロール体31より引
き出されたフィルム基板20を巻き取るための巻取ロー
ル体32と、引き出された一定量のフィルム基板20を
スパッタ装置33に対して維持するためのドラム34
と、巻出ロール体31及び巻取ロール体32の近傍に設
けられた送りローラ体35、36とから構成されてい
る。
【0004】この装置を用いてフィルム基板に成膜を施
す場合は、先ず、巻出ロール体31より送りローラ体3
5を介してフィルム基板20を一定量(スパッタ装置に
対して成膜できる量)引き出してドラム34部分に位置
させて、スパッタ装置を作動してその表面に所望の成膜
を施す。
【0005】その後、成膜が施されたフィルム基板20
を送りローラ体36を介して巻取ローラ体32で巻き取
るとともに次のフィルム基板20をドラム34部分に位
置させることで連続したフィルム基板に成膜を施すこと
が出来るものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記装置を用いてフィ
ルム基板に成膜を施す場合においては、以下に記載のよ
うな問題点があった。
【0007】先ず第1の問題点は、フィルム基板は、巻
出ロール体より引き出し、ドラム部分に位置して成膜、
巻取ロール体で巻き取りと一定の速度でフィルム基板を
移動するために、スパッタ装置の作動状況等に応じて成
膜時の膜厚にバラツキが生じやすい。よって、スパッタ
装置に対向した位置における円形ドラムに設けられたフ
ィルム基板の中央部と両端側とでは成膜速度に差がで
き、フィルム基板の幅方向(ドラムに垂直な方向)で膜
厚にバラツキが生じることとなり、その結果として、成
膜精度(均一性等)が劣るという点である。
【0008】第2の問題点は、巻出ロール体に巻回され
たフィルム基板の途中での成膜条件の変更(膜質の変
更、例えば、Al膜からITO膜への変更、又は層の変
更、例えば、3層の成膜から5層の成膜への変更等)は
ターゲットの変更を行わなければならない。しかしなが
ら、ターゲットの変更はその作業が困難(チャンバ内の
真空の解除等の作業を必要とする)であるが故に、巻出
ロール体に巻回されたフィルム基板がなくなるまでは、
常に一定の条件で行わなければならないという点であ
る。
【0009】そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてな
されたものであり、フィルム基板への精度の良い成膜が
可能で、且つフィルム基板に成膜を施している途中であ
っても成膜条件の変更が可能な量産に適したフィルム基
板への成膜方法とその装置を提供することを課題とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は上記のよ
うな課題を解決するためにその方法として、請求項1に
記載のように、真空チャンバ内の回転テーブルの周縁に
設けられた搬送ロール体を回転駆動して回転テーブルに
設けられた巻出ロール体よりフィルム基板を引き出しな
がら真空チャンバの側壁に設けられたスパッタ装置を放
電させ、その後回転テーブルに設けられた巻取ロール体
でフィルム基板を巻き取ることで、フィルム基板の表面
に所望の成膜を連続して施すことを特徴とする。
【0011】さらに、請求項2に記載のように、真空チ
ャンバ内の回転テーブルの周縁に設けられた搬送ロール
体を回転駆動し、回転テーブルに設けられた巻出ロール
体よりフィルム基板を一定量引き出しながら前記回転テ
ーブルを回転駆動するとともに、真空チャンバの側壁に
設けられたスパッタ装置を放電することで、フィルム基
板の表面に所望の成膜を施すことである。
【0012】また、請求項3に記載のように、回転テー
ブルの回転速度と、搬送ロール体の回転速度とをそれぞ
れ変化することでフィルム基板に種々の所望の成膜を施
すことである。
【0013】また、請求項4に記載のように、搬送ロー
ル体の回転方向又は回転テーブルの回転方向と、搬送ロ
ール体の回転方向とをそれぞれ正、逆と変化することで
フィルム基板に種々の所望の成膜を施すことである。
【0014】また、請求項5に記載のように、真空チャ
ンバの側壁に設けられた複数のスパッタ装置の各ターゲ
ットを相違することで、フィルム基板の表面に膜質の相
違する所望の成膜を施すことである。
【0015】また、装置としては、請求項6に記載のよ
うに、真空源に接続される真空チャンバと、真空チャン
バの壁面に設けられたスパッタ装置と、真空チャンバ内
に設けられ、且つ第1駆動手段により回転駆動する回転
テーブルと、回転テーブルに設けられたフィルム基板の
巻回された巻出ロール体及びフィルム基板を巻き取る巻
取ロール体と、回転テーブルの周縁部に設けられたフィ
ルム基板を搬送するための搬送ロール体とから構成さ
れ、しかも搬送ロール体には、搬送ロール体を回転駆動
する第2駆動手段が設けられていることを特徴とする。
【0016】
【作用】即ち、本発明は、フィルム基板への成膜におい
て、真空チャンバ内を真空源により真空にし、回転テー
ブルに設けられた巻出ロール体よりフィルム基板を引き
出し、該回転テーブルの周縁に設けられた搬送ロール体
の回転駆動して、フィルム基板を引き出しながら回転テ
ーブルに設けられた巻取ロール体で巻き取る。この際、
真空チャンバの側壁に設けられたスパッタ装置を放電さ
せることにより、引き出したフィルム基板の表面に所望
の成膜を連続して施すことができる。
【0017】また、上記のように搬送ロール体を回転駆
動するとともに、回転テーブルを回転駆動することで、
放電したスパッタ装置によりフィルム基板の表面に所望
の成膜を施す。この際、回転テーブルの回転速度と搬送
ロール体の回転速度とをそれぞれ変更することで、フィ
ルム基板への成膜方法を自在に変更することができる。
【0018】即ち、回転テーブルの回転速度と搬送ロー
ル体の回転速度とを同じ速度にすると、フィルム基板は
巻取ロール体で巻き取られることなくチャンバ内を回転
することとなる。従って、フィルム基板の同一面をスパ
ッタ装置に複数回、対向配置することとなり、フィルム
基板の表面に積層した所望の成膜を施すことができる。
【0019】また、回転テーブルの回転速度を搬送ロー
ル体の回転速度より早くすると、フィルム基板は搬送ロ
ール体の回転速度に対して、巻取ロール体でゆっくりと
巻き取られることとなる。従って、フィルム基板をスパ
ッタ装置に複数回対向配置しながら巻き取られ、フィル
ム基板に連続し、積層した所望の成膜を施すことができ
る。
【0020】さらに、搬送ロール体の回転方向、又は回
転テーブルの回転方向と搬送ロール体の回転方向とを逆
方向に回転すると、成膜されたフィルム基板は巻取ロー
ル体より逆に引き出し、巻出ロール体で巻き取ることと
なる。この状態で、スパッタ装置を放電させることで、
フィルム基板にさらに積層した所望の成膜を施すことが
できる。これを繰り返すことで、搬送ロール体の回転方
向、又は回転テーブルの回転方向と搬送ロール体の回転
方向とを正、逆交互に行い、フィルム基板に、さらに積
層した成膜を施すことができる。
【0021】また、上記搬送ロール体の回転方向、又は
回転テーブルの回転方向と搬送ロール体の回転方向とを
正、逆方向に回転する際、真空チャンバの側壁に設けら
れた異なるターゲットを有するスパッタ装置をそれぞれ
放電することにより、交互に積層された膜質の相違する
所望の成膜を施すことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明におけるフィルム基板成膜
装置の一実施形態を、以下、図面に基づいて説明する。
【0023】図1は、フィルム基板成膜装置の構成を示
す概略平面模式図であり、図2は、図1のフィルム基板
成膜装置を示す概略側面模試図であり、図3、(イ)、
(ロ)、(ハ)、及び(ニ)は、それぞれの方法で成膜
されたフィルム基板を示す概略側面模試図である。
【0024】この装置は、真空源(図示せず)の設けら
れた略円筒状の真空チャンバ1と、該真空チャンバ1の
下方側に設けられた略円形状の回転テーブル2と、真空
チャンバ1の外壁1aの縦方向に沿って複数台設けられ
た種々の膜を成膜するためのスパッタ装置4(4a、4
b)とから構成されている。尚、真空チャンバ1の外壁
1aに設けられたスパッタ装置4の数は本実施形態に限
定されるものでなく、成膜する条件により2以上設置す
ることも可能であり、さらに各スパッタ装置4のターゲ
ットを同種、又は異種に設定することも勿論可能であ
る。
【0025】前記回転テーブル2には、その略中央部に
フィルム基板20の巻回された巻出ロール体5と、引き
出されたフィルム基板20を巻き取るための巻取ロール
体6が近接して立設し、回転テーブル2の周縁部分に
は、複数の棒状の搬送ロール体8が円弧状に立設してい
る。尚、搬送ロール体8の数は回転テーブル2の大き
さ、フィルム基板20の大きさ等により決定されるもの
である。
【0026】前記搬送ロール体8のうち巻出ロール体5
より最初にフィルム基板20を搬送する搬送ロール体8
aとフィルム基板20を巻取ロール体6へ搬送する最後
の搬送ロール体8bとの間の回転テーブル2の周縁部分
には、巻出体5及び巻取体6に巻回されたフィルム基板
20を成膜時保護するための円弧板状のカバー体9が設
けられている。
【0027】前記回転テーブル2の下端外側には、回転
テーブル2を正、逆方向(時計回りを正方向と規定す
る)に回転駆動するための第1駆動源3が設けられ、回
転テーブル2の下端内側には、搬送ロール体8を正、逆
方向(時計回りを正方向と規定する)に回転駆動するた
めの第2駆動源10が設けられている。
【0028】回転テーブル2の回転駆動は、回転テーブ
ル2の周縁側部に形成されたギア2aと第1駆動源3に
連設されたギア3aとを噛合して回転駆動する構成であ
る。
【0029】搬送ロール体8の回転駆動は、各搬送ロー
ル体8の下端側に設けられたプーリー11aと、該にプ
ーリー11aの外側に設けられたプーリー11bとをベ
ルト11cで連結し、プーリー11bの下端側(回転テ
ーブル2の下方)に設けられたギア11dと、回転テー
ブル2の下方で、回転テーブル2と同軸上に設けられた
回転リング体12の周縁側部の外側に設けられたギア1
2aとを噛合し、前記回転リング体12の周縁側部の内
側に設けられたギア12bと第2駆動源10に設けられ
たギア10aとを噛合して回転駆動する構成である。
【0030】即ち、第2駆動源10を駆動してギア10
aを回転し、回転リング体12を回転することで、プー
リー11b、プーリー11aと回転駆動し、全ての搬送
ロール体8を回転駆動する。
【0031】また、巻出ロール体5、巻取ロール体6
は、トルクリミッター等を設けることにフィルム基板2
0の引き出し、巻き取りの速度を一定に調整することが
できる構成である。
【0032】本発明の一実施形態におけるフィルム基板
の成膜装置19は以上の構成よりなり、該装置19を使
用してフィルム基板20に条件の変更した種々の膜を成
膜する場合について説明する。
【0033】先ず各スパッタ装置4(4a、4b)は、
スパッタ装置4aはターゲットをSiで構成し、SiO
2 膜成膜用とし、スパッタ装置4bはターゲットをTi
で構成し、TiO2 膜成膜用と設定する。
【0034】次に、真空チャンバ1内を真空源により真
空にした後、フィルム基板20の巻回された巻出ロール
体5を回転テーブル2上に設置し、回転テーブル2の周
縁部に設けられた搬送ロール体8を第2駆動源10を作
動し回転リング体12を介して正方向に回転駆動し移送
ロール体8b…に沿って引き出した後、先端側を巻取ロ
ール体6に取り付ける。
【0035】その後、さらに第2駆動源10を作動して
フィルム基板20を巻出ロール体5より引き出しながら
巻取ロール体6で巻き取りながら、スパッタ装置4aを
放電することにより、フィルム基板20上に図3(イ)
に示すようなSiO2 の膜を連続して成膜することがで
きる。
【0036】他の成膜方法(第2の方法)として、上記
の第2駆動源10を作動して搬送ロール体8を正方向に
回転駆動するとともに、第1駆動源3を作動して回転テ
ーブル2を正方向に回転駆動する。この際、搬送ロール
体8の回転速度(1S)と、回転テーブル2の回転速度
(2S)と同じ(1S=2S)にすると、フィルム基板
20は巻取ロール体6で巻き取られることがないので、
フィルム基板20の一定の部分(巻出ロール体5より引
き出された部分)が放電したスパッタ装置4aに複数回
対向する位置に位置することとなる。この結果、フィル
ム基板20の一定の部分に図3(ロ)に示すような多層
のSiO2 の膜を成膜することができる。
【0037】また、回転テーブル2の回転速度(2S)
を搬送ロール体8の回転速度(1S)より早く(1S<
2S)すると、フィルム基板20は巻取ロール体6にゆ
っくりと巻き取られることとなり、上記と同様に放電し
たスパッタ装置4aに複数回対向する位置に位置するこ
ととなる。この結果、フィルム基板20に図3(ハ)に
示すような多層のSiO2 の膜を連続して成膜すること
ができる。
【0038】また、他の成膜方法(第3の方法)とし
て、上記の成膜方法の後、搬送ロール体8又は回転テー
ブル2と搬送ロール体8とを逆方向に回転駆動すること
で、巻取ロール体6より成膜されたフィルム基板20を
再度引き出して、その上に同様に成膜する方法である。
【0039】即ち、第2駆動源10を作動して搬送ロー
ル体8を正方向に回転駆動しながら、スパッタ装置4a
を放電してフィルム基板20にSiO2 の膜を連続して
成膜した後、又は第2駆動源10を作動して搬送ロール
体8を正方向に回転駆動するとともに、第1駆動源3を
作動して正方向に回転テーブル2を回転(回転速度(2
S)を回転速度(1S)より早く回転する)しながら、
スパッタ装置4aを放電してフィルム基板20に多層の
SiO2 の膜を連続して成膜した後、搬送ロール体8を
逆方向に回転駆動しながら、スパッタ装置4aを放電し
てフィルム基板20のSiO2 の膜の上にさらに多層の
成膜を連続して施す。又は第2駆動源10を作動して搬
送ロール体8を逆方向に回転駆動するとともに、第1駆
動源3を作動して逆方向に回転テーブル2を回転(回転
速度(2S)を回転速度(1S)より早く回転する)し
ながら、スパッタ装置4aを放電してフィルム基板20
のSiO2 の膜の上にさらに多層の成膜を連続して施す
ことである。尚、成膜内容によりさらに搬送ロール体
8、又は搬送ロール体8と回転テーブル2とを正方向に
回転駆動することを繰り返して連続成膜することも可能
である。
【0040】上記搬送ロール体8又は搬送ロール体8と
回転テーブル2とを逆方向に回転駆動する際、スパッタ
装置4の放電を、スパッタ装置4aからスパッタ装置4
bに変更することにより、成膜内容をSiO2 膜からT
iO2 膜へと変更して成膜することも可能である(図3
(ニ))。
【0041】このように、搬送ロール体8と回転テーブ
ル2との回転速度、及び回転方向をそれぞれ変更するこ
とにより、種々の成膜を施すことが可能であるととも
に、その変更をフィルム基板20の途中より行うこと
で、フィルム基板20の途中で、成膜条件を自在に変更
することができる。
【0042】また、回転テーブル2の回転駆動の構成も
上記実施形態に限定されるものでなく、直接駆動源3で
回転テーブル2を回転することも、ベルト等を介して回
転テーブル2を回転させることも可能である。同様に、
搬送ロール体8の回転駆動の構成も上記実施形態に限定
されるものではなく、駆動源10の駆動を直接連結する
ことも、また、数本の搬送ロール体8のみを回転駆動す
べく構成することも可能である。
【0043】さらに、膜質も上記実施形態に限定される
ものでなく、ITO膜、Al膜等目的に応じたターゲッ
トを使用することで自在に成膜を施すことができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明におけるフ
ィルム基板の成膜方法とその装置によれば、引き出した
フィルム基板を回転テーブルで回転しながら成膜を施す
ために、膜厚にバラツキがなく、積層された精度の良い
成膜を連続して施すことができるという顕著な効果を得
た。
【0045】また、搬送ロール体の回転速度、回転方
向、及び回転テーブルの回転速度、回転方向を自在に変
更することにより、フィルム基板の途中から成膜条件
(膜質の変更、又は積層条件の変更等)を自在に変更す
ることができるので、用途により必要な量のみそれぞれ
成膜を施すことができ、フィルム基板の利用効率を格段
にアップすることができ、これにより、コストの低減を
図ることも可能になるとい効果を奏するに至った。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるフィルム基板成膜装置の一実施
形態の構成を示す概略平面模式図。
【図2】図1のフィルム基板成膜装置を示す概略側面模
試図。
【図3】(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)は、各方法で
成膜されたフィルム基板を示す概略側面模試図。
【図4】従来のフィルム基板の成膜装置を示す概略説明
図。
【符号の説明】
1…真空チャンバ 20…フィルム基板

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空チャンバ内の回転テーブルの周縁に
    設けられた搬送ロール体を回転駆動して回転テーブルに
    設けられた巻出ロール体よりフィルム基板を引き出しな
    がら真空チャンバの側壁に設けられたスパッタ装置を放
    電させ、その後回転テーブルに設けられた巻取ロール体
    でフィルム基板を巻き取ることで、フィルム基板の表面
    に所望の成膜を連続して施すことを特徴とするフィルム
    基板への成膜方法。
  2. 【請求項2】 真空チャンバ内の回転テーブルの周縁に
    設けられた搬送ロール体を回転駆動して回転テーブルに
    設けられた巻出ロール体よりフィルム基板を一定量引き
    出しながら前記回転テーブルを回転駆動するとともに、
    真空チャンバの側壁に設けられたスパッタ装置を放電す
    ることで、フィルム基板の表面に所望の成膜を施すこと
    を特徴とするフィルム基板への成膜方法。
  3. 【請求項3】 回転テーブルの回転速度と、搬送ロール
    体の回転速度とをそれぞれ変化することでフィルム基板
    に種々の所望の成膜を施す請求項2記載のフィルム基板
    への成膜方法。
  4. 【請求項4】 搬送ロール体の回転方向、又は回転テー
    ブルの回転方向と、搬送ロール体の回転方向とをそれぞ
    れ正、逆と変化することでフィルム基板に種々の所望の
    成膜を施す請求項2又は3に記載のフィルム基板への成
    膜方法。
  5. 【請求項5】 真空チャンバの側壁に設けられた複数の
    スパッタ装置の各ターゲットを相違することで、フィル
    ム基板の表面に膜質の相違する所望の成膜を施す請求項
    1乃至4何れかに記載のフィルム基板への成膜方法。
  6. 【請求項6】 真空源に接続される真空チャンバと、真
    空チャンバの壁面に設けられたスパッタ装置と、真空チ
    ャンバ内に設けられ、且つ第1駆動手段により回転駆動
    する回転テーブルと、回転テーブルに設けられたフィル
    ム基板の巻回された巻出ロール体及びフィルム基板を巻
    き取る巻取ロール体と、回転テーブルの周縁部に設けら
    れたフィルム基板を搬送するための搬送ロール体とから
    構成され、しかも搬送ロール体には、搬送ロール体を回
    転駆動する第2駆動手段が設けられていることを特徴と
    するフィルム基板への成膜装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006336029A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Fts Corporation:Kk 連続スパッタ装置および連続スパッタ方法

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