JP2002327220A - 燃焼法を用いた有機系廃液からの貴金属の回収方法および有機系廃液の燃焼装置 - Google Patents

燃焼法を用いた有機系廃液からの貴金属の回収方法および有機系廃液の燃焼装置

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JP2002327220A
JP2002327220A JP2001130096A JP2001130096A JP2002327220A JP 2002327220 A JP2002327220 A JP 2002327220A JP 2001130096 A JP2001130096 A JP 2001130096A JP 2001130096 A JP2001130096 A JP 2001130096A JP 2002327220 A JP2002327220 A JP 2002327220A
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ash
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JP2001130096A
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Hiromi Mochida
裕美 持田
Mitsugi Sato
佐藤  貢
Hiroki Kimura
浩樹 木村
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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    • Y02P10/20Recycling

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、高い実収率で有機系廃液から貴金
属の回収が可能な貴金属の回収方法の提供を目的の1つ
とする。 【解決手段】 本発明は、貴金属を含む有機系廃液から
の燃焼法による貴金属の回収方法において、有機系廃液
を燃焼して灰化し一次燃焼灰とした後、この一次燃焼灰
を洗浄して一次燃焼灰中の塩類の少なくとも一部を除去
して洗浄灰とし、この洗浄灰を再燃焼処理して二次燃焼
灰とするか、直接、浸出処理と精製処理と還元処理を施
すことによって貴金属を回収するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貴金属を含む有機
系廃液から効率良く貴金属を回収することができる方法
とその方法に用いて好適な燃焼装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に化学会社等において使用されてい
る貴金属を分散溶解した有機溶媒は、直接還元されて燃
焼され、灰化された後、もしくは、そのままの状態で非
鉄系の材料会社の貴金属回収プラントに導入されて処理
され、金、銀、パラジウム、白金などの貴金属が回収さ
れている。
【0003】ところが、現在用いられている一般的な手
法では貴金属回収プラントにおける貴金属の実収率は決
して高いものではなく、しかも、貴金属回収プラントの
工程スペックによって有機物の混入を環境保全の観点か
ら制限せざるを得ない状況であり、実収率を現在よりも
更に向上させることが極めて難しい状況にあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記貴金属
の回収率を向上させ得る技術の一例として特開平2−5
4704号公報には、有機貴金属化合物を有機溶媒に溶
解した溶液を液滴とした後、熱分解して貴金属微粒子を
生成させ、貴金属を回収する方法が開示されている。こ
の特許に記載された技術によれば、貴金属を含む有機溶
液をノズル噴霧法、遠心噴霧法、超音波振動子法などに
より液滴状とし、この液滴を不活性ガスとともに搬送す
る間に電気炉において液滴の沸点よりもやや高い温度に
加熱して熱分解させ、熱分解により生成した粒子をフィ
ルタにより捕集することにより貴金属として回収してい
る。
【0005】また、貴金属を回収するための他の方法と
して、特開昭50−7720号公報には、パラジウムを
有機溶媒に溶解した溶液を酸素含有ガス下において80
0℃以上の温度で燃焼し、パラジウム粉末として回収す
る方法が開示されている。この特許に記載された技術に
よれば、炭素あるいは有機物が結合あるいは付着したパ
ラジウムを含む物質として、水溶液中のパラジウムをジ
メチルグリオキシム等のキレート剤の添加により沈殿さ
せた粉末を用い、この粉末をるつぼ(磁製ボート)に収
容して不活性ガス雰囲気において電気炉にて900℃に
加熱して燃焼させ、スポンジ状パラジウムとして回収し
ている。
【0006】しかしながらこれら従来の貴金属の回収方
法では、液滴を電気炉において単に加熱して燃焼する
か、粉末をるつぼに収容して単に加熱して燃焼するとい
った一般的な燃焼手法が開示されているのみであり、こ
れらの燃焼法では貴金属の実収率を高くすることが難し
い問題があった。また、特開昭50−7720号に記載
の技術では、パラジウムを回収する際に純粋なものを回
収することは難しく、不純物を含んだ灰が出易いととも
に、この灰の処理については何ら開示も示唆もされてい
ないものであった。
【0007】本発明は前記課題を解決するためになされ
たものであって、高い実収率で有機系廃液から貴金属の
回収が可能な貴金属の回収方法の提供を目的の1つとす
る。本発明は前記課題を解決するために、貴金属の回収
時に排出される廃液又は排ガスを少なくすることがで
き、環境保全に有利であるとともに、高い実収率で貴金
属の回収が可能な貴金属の回収方法の提供を目的の1つ
とする。本発明は前記課題を解決するために、ロスが少
なく、設備を従来よりも小型化することが可能であり、
高い実収率で貴金属の回収が可能な貴金属の回収方法の
提供を目的の1つとする。
【0008】本発明は前記課題を解決するために、有機
系廃液を燃焼させて灰化する際、燃焼中の灰の巻き上が
りを少なくでき、貴金属を含む灰を燃焼炉本体の排ガス
系に排出してしまうことを防止でき、後工程において貴
金属の回収を行う場合に実収率の向上に寄与する燃焼装
置の提供を目的の1つとする。本発明は前記課題を解決
するために、ロスが少なく、後工程での設備を従来より
も小型化することが可能であり、高い実収率での貴金属
の回収を可能とする貴金属の回収用に好適な燃焼装置の
提供を目的の1つとする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の事情に鑑
みてなされたもので、貴金属を含む有機系廃液からの燃
焼法による貴金属の回収方法において、有機系廃液を燃
焼して灰化し一次燃焼灰とした後、この一次燃焼灰を洗
浄して一次燃焼灰中の塩類の少なくとも一部を除去して
洗浄灰とし、この洗浄灰に対して浸出処理を行い、浸出
処理液に精製処理と還元処理を施すことによって貴金属
を回収することを特徴とする。また、本発明は前述の事
情に鑑みてなされたもので、貴金属を含む有機系廃液か
らの燃焼法による貴金属の回収方法において、有機系廃
液を燃焼して灰化し一次燃焼灰とした後、この一次燃焼
灰を洗浄して一次燃焼灰中の塩類の少なくとも一部を除
去して洗浄灰とし、この洗浄灰を再燃焼処理して二次燃
焼灰とした後、この二次燃焼灰に対して浸出処理を行
い、浸出処理液に精製処理と還元処理を施すことによっ
て貴金属を回収することを特徴とする。本発明におい
て、一次燃焼灰を洗浄することで、有機系廃液中に溶解
されていて一次燃焼灰にも含有されている塩類を大量に
除去することができ、処理するべき量を1/10程度に
減量できる。これにより、後工程における全ての処理に
おいて取り扱うべき処理物の容量が大幅に削減される。
また、後工程としての浸出工程において、浸出処理阻害
物質としての塩類が除去されるので、浸出装置及び設備
の縮小が可能であり、工程の簡略化、設備の小型化に寄
与する。なお、燃焼条件を最適化するならば、二次燃焼
灰とすることなく、直接一次燃焼灰を後工程に供するこ
とができる。
【0010】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、前記一次燃焼灰の洗浄により、一次燃焼灰中の塩類
の少なくとも一部を除去して減量化することを特徴とす
る。塩類としては、リン酸塩あるいはその他の塩類が考
えられる。
【0011】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、前記再燃焼処理により洗浄灰中の残留有機物を酸化
することを特徴とする。二次燃焼灰の段階でそれに含ま
れる残留有機物を酸化しておくことで、後工程の浸出工
程において貴金属が溶解し易くなる。本発明において前
記浸出処理液として、酸に過酸化水素水を混合した液ま
たは王水を用いることができる。
【0012】本発明において前記還元処理をヒドラジン
を用いて行うことができる。本発明において前記精製処
理をpH調整により行うことができる。先のpH調整を
行うことにより、鉄や亜鉛などの金属を析出させて貴金
属と分離することができ、精製処理を行うことができ
る。
【0013】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、貴金属を含む有機系廃液が供給燃焼される燃焼装置
において、燃焼炉本体と、その底部に設けられた一次燃
焼灰の取出部と、燃焼炉本体内部に液滴状又は霧状の廃
液を供給するための廃液供給部と、前記廃液供給部から
供給される液滴状又は霧状の廃液を加熱燃焼するバーナ
ーとを具備してなることを特徴とする。
【0014】有機系廃液を液滴又は霧状の状態で燃焼炉
本体内に投入し、バーナーで加熱燃焼することで液滴を
瞬時に効率よく一次燃焼灰にすることができる。また、
廃液を液滴状又は霧状にしてから灰化することで、燃焼
炉本体内での灰の巻上がりを防止することができ、排ガ
ス中に多量の灰を送るおそれを少なくできるので、実収
率が向上する。
【0015】本発明燃焼装置において、前記廃液供給部
に1ないし複数のバーナーを併設しても良い。本発明燃
焼装置において、前記燃焼炉本体に排気管を介して集塵
装置を接続してなることもできる。
【0016】本発明燃焼装置において、前記廃液供給部
が、廃液貯留用のタンクと、このタンクから直接または
配管経由で燃焼炉本体内部に垂下された1ないし複数の
線状の案内部材と、前記タンクに形成されてタンク内の
廃液を前記タンクに形成された1ないし複数の透孔によ
り案内部材に導く手段を具備してなるものでも良い。廃
液タンクから案内部材を介して液滴状の有機系廃液が燃
焼炉本体内に供給されるので、案内部材から滴下される
有機系廃液が効率よく燃焼されて一次燃焼灰となる。ま
た、灰の巻き上がりも少なくできる。本発明燃焼装置に
おいて、前記廃液供給部が、タンクおよび1ないし複数
の廃液滴下用の配管からなるものでも良い。
【0017】本発明燃焼装置において、貴金属を含む有
機系廃液を燃焼して灰化し一次燃焼灰とした後、この一
次燃焼灰を洗浄して一次燃焼灰中の塩類の少なくとも一
部を除去して洗浄灰とし、この洗浄灰を再燃焼処理して
二次燃焼灰とした後、この二次燃焼灰に対して浸出処理
を行い、浸出処理液に精製処理と還元処理を施すことに
よって貴金属を回収することを特徴とする有機系廃液か
らの貴金属の回収方法に用いられる有機系廃液の燃焼装
置であって、貴金属を含む有機系廃液が供給される燃焼
炉本体と、この燃焼炉本体の底部に設けられた一次燃焼
灰の取出部と、前記燃焼炉本体の最上部に設けられ、燃
焼炉本体内部に液滴状又は霧状の廃液を供給するための
廃液供給部と、前記廃液供給部から供給される液滴状又
は霧状の廃液を加熱するバーナーとを具備してなること
を特徴とするものでも良い。
【0018】本発明燃焼装置において、貴金属を含む有
機系廃液が供給される鍋型の燃焼炉本体と、この燃焼炉
本体底部に設けられた加熱装置と、前記燃焼炉本体に廃
液を滴下するための供給部とを具備してなるものでも良
い。本発明燃焼装置において、るつぼ型の燃焼炉本体
と、この燃焼炉本体底部に設けられた一次燃焼灰回収装
置と、前記燃焼炉本体の加熱装置とを具備してなること
を特徴とするものでも良い。本発明の装置において、前
記燃焼炉本体に、二次燃焼炉と集塵装置と塩類除去装置
と排ガス処理装置の少なくとも1つが接続されてなるも
のでも良い。燃焼炉本体からの排ガスを二次燃焼炉で更
に燃焼させ、金属分と塩基類を除去することで排ガスを
無害化する。
【0019】本発明の先に記載の貴金属の回収方法にお
いて、前記還元処理後の液の少なくとも一部と浸出処理
後の溶解残渣の少なくとも一方を前記浸出処理液中に戻
して再利用するか、あるいは、前記有機系廃液を燃焼す
る工程に戻して燃焼させ、後工程に供することを特徴と
する方法を実施しても良い。これにより、還元処理後の
液の再利用、浸出処理後の溶解残渣の再利用が可能とな
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明するが、本発明は以下の実施の形態に限
定されるものではない。図1は、有機系廃液から貴金属
を回収する本発明に係る方法の一連の工程の一例を示す
ものである。本発明方法の一例においては、まず、貴金
属を含む有機系廃液を後述する種々の形態の燃焼装置を
用いて燃焼し(燃焼工程a1)、一次燃焼灰(図1では
燃焼灰あるいは一次灰と記載)を作成する。ここで前記
有機系廃液の溶媒としては一般に、リン酸分を多量に含
む、あるいは含まないに拘わらず、N-ヘキサン、MI
BK(メチルイソブチルケトン)、酢酸ブチル、キシレ
ン、ジクロロプロペンなどが含まれており、また、それ
らの中にはリン酸化合物も界面活性剤として多く含まれ
ているが、通常この種の廃液を500℃以上に加熱する
ことで着火焼成することができる。また、ここでの燃焼
工程a1においては、有機系廃液を液滴状、霧状などに
してから燃焼炉本体内部の高温部に噴霧するなどの方法
により供給し、燃焼炉本体内部の高温部において600
℃以上の温度、好ましくは800℃以上の温度、例えば
850℃にて燃焼させて灰化することが好ましい。この
ように燃焼することで、単に溶液をバーナー等でるつぼ
内で加熱して灰化するよりも10〜30%程度、実収率
を向上させることができる。これは、液滴状や霧状とし
た有機系廃液を燃焼炉本体の低温の部分から高温部に移
動させながら燃焼することで有機系廃液を緩やかに燃焼
させ、更に後述する種々の構成の燃焼装置を用いて灰化
したものの燃焼炉本体内での巻き上がり等を防止できる
ことに起因する。ここで通常の燃焼炉本体には燃焼後の
排ガスを排出するための配管が接続されているが、灰の
巻き上がりを生じるとこの排気管を介して排ガスととも
に貴金属を含む灰が排出される結果として実収率が低下
する。
【0021】次いで洗浄工程a2において前記の一次燃
焼灰を水などの洗浄液にて洗浄し、次いで濾過工程a3
で濾過することにより洗浄灰を得る。この洗浄工程a2
は、一次燃焼灰中に含まれる種々の塩類を除去するため
に、特にリン酸塩を中心に除去して灰を減量するために
行うもので、洗浄に用いる極性溶媒としては、水、アル
コール、エーテル類などのいずれの液体を用いても良
い。前記塩類、特にリン酸塩は、後工程で行う後述の浸
出工程、還元工程時に阻害要因となるものであるのでこ
の洗浄工程において除去することが重要である。洗浄工
程a2において、例えば、図2に示す洗浄槽1に一次焼
成灰に対して水を例えば灰:水=1:1〜1:10の割
合で混合し、この混合溶液2を撹拌装置3にて20分程
度撹拌混合することで洗浄処理することができる。濾過
工程a3において、例えば、図2に示す筒形のベルトフ
ィルター5に洗浄槽1からの混合溶液2を通過させて濾
過し、濾過物(カス)とろ液に分離することで濾過する
ことができる。この濾過工程a3において排出されるろ
液はリン酸塩、アルカリ塩などの塩類を含んでいるので
中和するなどして無害とした後、工場外等へ排出するこ
とができる。この濾過工程a3において回収された濾過
物については、洗浄工程a2において投入された一次燃
焼灰の1/10程度に容量が減じられている。
【0022】次に、先の濾過物を図2の符号6に示すバ
ケット(例えばステンレス鋼製の収納体)の上でLPG
バーナー等の加熱装置によりあぶって加熱するなどの方
法による再燃焼工程a4において焼成させて二次燃焼灰
(図面では2次灰もしくは洗浄焼成灰と記載)とする。
ここで再燃焼させるのは、濾過物の内部に含まれている
残留有機物を酸化させることを目的とする。この残留有
機物の酸化により後述する後工程の浸出工程において貴
金属をより完全に溶解させて浸出することができる。ま
た、先の工程において燃焼条件を最適化するならば、こ
こで行う二次燃焼灰の生成を略することも可能である。
二次燃焼灰の生成を略する場合は、先の洗浄灰に直接以
下の浸出処理を施すこととする。
【0023】次にこの二次燃焼灰に対して浸出工程a5
において塩酸、硝酸などの酸と過酸化水素水の浸出液、
あるいは王水などの浸出液と100℃以下の常温で混合
して浸出処理を行う。ここでの浸出処理は例えば図2の
符号7で示す浸出槽にて二次燃焼灰に対してこれらの酸
と過酸化水素水もしくは王水の混合浸出液を1:5程度
の割合として混合することが好ましい。この浸出処理に
より二次燃焼灰をほぼ完全に混合液に溶解することがで
きる。なお、一部溶解残渣等が残留した場合、これを再
度燃焼工程a1などの上位の工程に戻し、再度工程毎に
処理していっても良いし、別途設けた乾式の貴金属工程
などに供与して別工程において貴金属の回収を行っても
良い。
【0024】次に前記の混合液に精製処理工程a6にお
いてpH調整を行って中和し、更にpHを9.0以上の
アルカリ性に調整する。このpH調整工程において、酸
性からpHを上げて行ってpH5に調整することでFe
を除去することができ、pH6〜7に調整することで亜
鉛を除去することができる。続いてpHを9.0以上に
調整後の混合液に、ヒドラジン等の還元物質を投与する
還元工程a7を行うことで混合液中に残留する貴金属を
析出させた還元スライムを得ることができ、98%程度
以上の実収率で貴金属、例えば、パラジウムと微量の
金、銀などの貴金属8を回収することができる。ここで
はpH調整された後の混合液に対してヒドラジンを有効
に作用させて還元できるので、実収率を極めて高くする
ことができる。なお、この還元工程a7において還元処
理後の液の少なくとも一部を浸出工程a5の浸出処理液
中に戻して再利用するか、あるいは、燃焼工程a1に戻
して再利用することもできる。
【0025】次に図3は、図1と図2を基に先に説明し
た回収工程において、燃焼工程a1に用いて好適な燃焼
装置の一例とそれに接続された集塵装置の一例を示す。
図3に示す燃焼装置10は、より詳細には図4に示す構
造とされている。即ち、燃焼装置10はドラム型の燃焼
塔(燃焼炉本体)11を有し、この燃焼炉本体11の底
部に基台型の中空の取出部12が形成され、燃焼炉本体
11の天井部にバーナー内臓型の有機系廃液の供給部1
3が形成され、燃焼炉本体11の側部中央側に排気管1
5が接続されて構成されている。
【0026】前記取出部12は、前面側に開閉扉16が
設けられ、内部に容器型の灰の収容体12A(図3参
照)が収納されている。前記供給部13は燃焼炉本体1
1の天井部を貫通して設けられたバーナー管17を有
し、このバーナー管17の先端部側に廃液の噴霧管が内
臓されていて、有機系廃液を収容した収納タンクなどか
ら必要に応じてポンプなどの送液装置により噴霧管を介
して燃焼炉本体11内へ液滴状の廃液を噴霧できるよう
に構成されている。また、バーナー管17は図示略の燃
料装置に接続されていて、必要に応じてバーナー管17
の先端部からバーナー炎を出して先の液滴状の廃液を加
熱するとともに、燃焼炉本体11の内部を加熱できるよ
うに構成されている。
【0027】更に、燃焼炉本体11の側壁の天井部近く
の部分であって、先のバーナー管17から発生されるバ
ーナー炎の先端部よりに位置するように、灯油燃焼型あ
るいはLPGガス燃焼型などの補助バーナー18が設け
られるとともに、この補助バーナー18に添うように燃
焼炉本体の側壁にガス供給管19が設置されていて、先
の補助バーナー18から燃焼炉本体内部に燃焼用の一次
空気を供給することができ、更に先のガス供給管19か
ら燃焼炉本体内部に燃焼用の二次空気を供給できるよう
に構成されている。なお、図4においてはこれら補助バ
ーナー18とガス供給管19の記載を省略した。また、
燃焼炉本体11の側部の排気管15にはサイクロン等の
集塵装置20と排ガス中の微粒子を水の噴霧で除去する
ためのスクラバー等の脱塵装置21が接続されて排ガス
処理ができるように構成されている。なお、燃焼炉本体
11の天井部22は蓋型構造とされ、天井部22の下部
に形成されたフランジ部22を介して燃焼炉本体11に
ボルト止めされていて、天井部22の中央部を貫通する
ようにバーナー管17が取り付けられている。
【0028】図3と図4に示す燃焼炉本体11では、天
井部のバーナー管17から規定量の廃液を液滴状として
燃焼炉本体11の内部に滴下し、同時にバーナー管17
の先端部からバーナー炎を出して液滴状の廃液を加熱す
ると同時に、補助バーナー18からバーナー炎を出して
このバーナー炎によっても液滴状の廃液を加熱し、燃焼
させて一次燃焼灰を生成する。
【0029】ここで、廃液の燃焼をより完全に行うため
に、補助バーナー18とガス供給管19から十分な空気
を送り、バーナー管17からバーナー炎と補助バーナー
18のバーナー炎の両方で燃焼させることが望ましい。
また、燃焼炉本体11に送り込まれて燃焼に使用された
空気と、燃焼された廃液から出される有機成分や二酸化
炭素を含む排ガスは排気管15から排出され、集塵装置
20と脱塵装置21により排ガス処理されて無害化され
た後、大気中に排出される。
【0030】燃焼炉本体11の天井部から滴下された液
滴状の廃液は、2つのバーナー炎により効率よく燃焼さ
れて一次燃焼灰とされ、燃焼炉本体11の底部の取出部
12の収納体12A内に落下し回収される。ここで排気
管15から排気される排ガスの流量と廃液が燃焼された
一次燃焼灰との重量バランスを取ることで、一次燃焼灰
をできる限り排気管側に送ることなく燃焼炉本体底部側
の取出部12に送ることができ、これにより一次燃焼灰
の無駄を無くして後工程での貴金属の実収率を高めるこ
とができる。また、廃液を霧状ではなく、液滴状として
滴下した方が、霧よりも液の径が大きく、生成される一
次燃焼灰を大きくして確実に落下できるので、霧状に噴
霧するよりも一次燃焼灰の巻き上がりを抑えることがで
きる。
【0031】また、バーナー管17から燃焼炉本体11
に供給する場合の廃液の液滴の供給量(流量)として
は、例えば直径1m程度の燃焼炉本体11であるならば
0.5〜1.25リットル/分の範囲が好ましい。この範
囲で液滴を供給するならば、灰の巻き上がりを抑制する
と同時に液滴を完全に燃焼させることができる。なお、
この液滴の供給量は燃焼炉本体11を含めた装置の大き
さにより変動し得るものである。この形態の燃焼装置1
0で処理した一次燃焼灰は、公知の金属精錬工程で貴金
属回収処理をおこなっても良いし、先に図1と図2を基
に説明した貴金属の回収工程a1〜a7を行って貴金属
の回収を行っても良い。
【0032】図5は本発明に係る燃焼装置の第2実施形
態を示すもので、この第2実施形態の燃焼装置25は、
筒形の燃焼炉本体26の底部に取出部27を備えて構成
され、燃焼炉本体26の天井部に挿通孔28が形成さ
れ、この挿通孔28の上に廃液タンク30が設置され、
この廃液タンク30の底部に1つのチェーンからなる案
内部材31が3本垂下され、各案内部材31が前記挿通
孔28を通過して燃焼炉本体26の内部に導入され、各
案内部材31の下端が燃焼炉本体26の底部側よりの中
央部に位置されている。また、廃液タンク30の底部に
は前記複数の案内部材31の垂下位置に対応するように
複数の透孔32が形成されている。 そして、前記廃液
タンク30にポンプPを介して廃液収納タンクTが接続
されていて、廃液タンク30に廃液を満たすことができ
るように、かつ、廃液タンク30に満たした廃液を前述
の透孔32・・・から案内部材31に導くことができるよ
うに構成されている。
【0033】更に、案内部材31の下端部が位置する部
分に対応する燃焼炉本体側壁部分にはバーナー33が設
置され、先の案内部材31の下端部側およびその若干下
方の空間にバーナー33のバーナー炎を当てることがで
きるように構成されている。また、先のバーナー33の
取り付け部分に対向する位置の燃焼炉本体下部側壁部分
に排気管35が接続され、排気管35の接続部分の上方
に位置する燃焼炉本体側壁部分に排気管36が接続され
ている。
【0034】この実施形態の燃焼装置25では、廃液タ
ンク30から案内部材31に導いた廃液を案内部材31
を伝わらせて燃焼炉本体26の内部に導き、案内部材3
1の下端部から液滴状として燃焼炉本体26内部に滴下
するとともに、バーナー33からのバーナー炎にて液滴
状の廃液を燃焼させて一次燃焼灰とすることができる。
ここで案内部材32を伝わって下降する廃液が円滑に下
降するように案内部材31を振動させて廃液が落下し易
いようにしても良く、その場合に一次燃焼灰の落下も促
進できる。そして、一次燃焼灰を図5に示す取出部27
内の収容部37に収容し、収容部37に十分な量の一次
燃焼灰が溜まった時点で取り出し、次工程の処理を行え
ば良い。この形態の燃焼装置25により廃液の燃焼を行
っても先の図3と図4に示した燃焼装置10と同等の効
果を得ることが可能である。即ち、この形態の燃焼装置
25で処理した一次燃焼灰は、公知の金属精錬工程で貴
金属回収処理をおこなっても良いし、先に図1と図2を
基に説明した貴金属の回収工程a1〜a6を行って貴金
属の回収を行っても良い。なお、本実施の形態の燃焼装
置25においては、1つのチェーンからなる案内部材3
1を設けたが、案内部材31は1つまたは複数のチェー
ンなら構成されるもので良く、また、案内部材31を略
して構成し、廃液タンク30の透孔32から直に燃焼炉
本体26に廃液を滴下する手段として構成しても差し支
えないし、廃液タンク30の底部に流通管を形成し、こ
の流通管の下端部にチェーンからなる案内部材31を垂
下させて設けても良い。
【0035】図6は本発明に係る燃焼装置の第3実施形
態を示すもので、この第3実施形態の燃焼装置45は、
筒形の燃焼炉本体46の底部に取出部47を備えて構成
され、燃焼炉本体46の天井部に挿通孔48が形成さ
れ、この挿通孔48の上に廃液の供給管50が設置さ
れ、この廃液の供給管50にポンプPを介して廃液収納
タンクTが接続されていて、供給管50の先端から廃液
を前述の透孔48を介して燃焼炉本体46の内部に導く
ことができるように構成されている。
【0036】更に、燃焼炉本体側壁の上部側と下部側に
はそれぞれバーナー53、54が設置され、燃焼炉本体
46の内部をバーナー53、54のバーナー炎で加熱で
きるように構成されている。また、先のバーナー53の
取り付け部分に対向する位置の燃焼炉本体下部側壁部分
に排気管55が接続され、先のバーナー54の取り付け
部分に対向する位置の燃焼炉本体上部側壁部分に排気管
56が接続されて排気できるように構成されている。
【0037】この実施形態の燃焼装置45では、供給管
50から燃焼炉本体46の内部に滴下する形で導いた液
滴状の廃液を、バーナー53、54からのバーナー炎に
て燃焼させて一次燃焼灰とすることができる。そして、
一次燃焼灰を図6に示す取出部47内の収容部58に収
容し、収容部58に十分な量の一次燃焼灰が溜まった時
点で取り出し、次工程の処理を行えば良い。この形態の
燃焼装置45により廃液の燃焼を行っても先の図3と図
4に示した燃焼装置10と同等の効果を得ることが可能
である。即ち、この形態の燃焼装置45で処理した一次
燃焼灰は、公知の金属精錬工程で貴金属回収処理をおこ
なっても良いし、先に図1と図2を基に説明した貴金属
の回収工程a1〜a6を行って貴金属の回収を行っても
良い。
【0038】図7は本発明に係る燃焼装置の第4実施形
態を示すもので、この第4実施形態の燃焼装置60は、
フライパン型の燃焼炉本体61に廃液供給管62から図
示略の定量ポンプで規定量の廃液を滴下できるように構
成され、燃焼炉本体61の底部にバーナー装置63が設
置されて構成されている。
【0039】図7に示す構成の燃焼装置60を用いて供
給管62から滴下された液滴状の廃液の燃焼を行い、一
次燃焼灰としても良い。また、本発明において用いる廃
液の燃焼に使用する燃焼装置はこれまで説明した第1〜
第4実施形態の燃焼装置に限るものではない。これらの
各燃焼装置の他に、るつぼに廃液を滴下しながら、るつ
ぼ内に設けたバーナーからのバーナー炎などでるつぼの
内部で燃焼後にるつぼ底部に補修する形式のものでも良
いし、ロータリー式の横型キルン炉を用いて先の廃液を
燃焼させて灰化しても良いのは勿論である。
【0040】図8は、本発明に係る燃焼装置に用いて好
適な排ガス処理設備の一例を示すものである。
【0041】この例において燃焼装置70は、縦型の燃
焼炉本体71の底部に収容体72Aを備えた取出部72
を備え、燃焼炉本体71の内部中央に燃焼炉本体71の
内径の数分の一程度の内径の燃焼筒73が設置され、燃
焼筒73の底部側にLPGを用いたバーナー75が接続
され、燃焼筒73の上部側に予備バーナー76が接続さ
れて構成されている。燃焼炉本体71の天井部には透孔
77が形成され、この透孔77の上方に廃液滴下用の供
給管(図示略)が設けられ、この供給管は図示略の廃液
タンクにポンプを介して接続されている。なお、これら
の供給管と廃液タンクとポンプについては先に図6を基
に説明した第3実施形態のものと同等の構造で良い。
【0042】前記燃焼炉本体71の側壁において、前記
バーナー75、76の取り付け位置に対応する部分に
は、排気管78、79が接続され、これら排気管78、
79は接続管80に統合されて二次燃焼塔(二次燃焼
炉)81に接続されている。この二次燃焼塔81は底部
に先の接続管80が接続され、天井部にバーナー82
が、底部にバーナー83が設置され、天井部近くの側壁
部分に接続された接続管85によってダストチャンバ
(集塵装置)90に接続されている。更に前記ダストチ
ャンバ90は接続管91を介して冷却水ジャケット9
2、92に接続され、冷却水ジャケット92は接続管9
3を介してマルチベーンスクラバー95と接続管96と
排気ファン装置97に接続されている。
【0043】燃焼炉本体71には先の第3実施形態の燃
焼装置と同様に廃液の液滴が供給され、バーナー75、
76にて燃焼させて一次燃焼灰を生成するのは第3実施
形態の場合と同等である。この燃焼炉本体71の内部で
発生した排ガスを処理するのが図8に示す排ガス処理装
置である。燃焼炉本体71からの排ガスは二次燃焼塔8
1に送られ、バーナー82、83により再燃焼されて燃
焼炉本体71での燃焼時に残留した塩類や有機溶媒分が
再度燃焼され除去されるとともに、二次燃焼塔81から
の排ガスがダストチャンバ90を通過する際に排ガス中
に含まれている微量の貴金属分、メタル分がダストチャ
ンバ90の底部において落下捕集され、回収される。
【0044】ダストチャンバ90を通過した排ガスは更
にジャケット92、92において冷却され、マルチベー
ンスクラバ93において微細粒子が分離され塩酸、リン
酸、などが完全に除去された排ガスとなって大気放出さ
れる。以上のように図8に示す排ガス処理装置により燃
焼炉本体71の排ガスを処理することで、より環境に悪
影響のない状態で操業することができる。また、二次燃
焼炉81とマルチベーンスクラバー95などにより塩類
が除去されるので、これらが塩類除去装置としても機能
する。なお、この実施の形態においては先に説明した排
ガス処理設備の一例を燃焼炉本体71に接続した例につ
いて説明したが、この形態の排ガス処理設備は先に説明
した種々の燃焼炉本体11、26、46のいずれに接続
して設けても良いのは勿論である。先の燃焼炉本体1
1、26、46に接続した場合も先の燃焼炉本体71に
接続した場合と同等の効果を得ることができる。
【0045】
【実施例】図4に示すような内径780mm、高さ24
40mmの燃焼炉本体(燃焼塔内部容積1.2m3)に天
井部のバーナー管から61.7kg/時間の割合で有機
系廃液を供給し、補助バーナーからの一次空気量を5.
4Nm3/分、ガス供給管からの二次空気量を11.2N
3/分とすることで燃焼炉本体内部温度を850℃と
なるように天井部のバーナー管からの炎と補助バーナー
からの炎を調節することが容易にでき、これにより有機
廃液の液滴を燃焼させることできた。また、廃液の液滴
の供給量を0.6リットル/分とすることで灰の巻上が
りを防止しつつ液滴を完全に燃焼させることができた。
【0046】次に、図1に示す工程に従い、800℃で
加熱して一次燃焼灰を製造し、一次燃焼灰を灰:水=
1:1の割合の水に混合して洗浄し、ベルトフィルタで
濾過し、800℃でバーナー炎で再燃焼し、二次燃焼灰
とし、この二次燃焼灰を塩酸+過酸化水素水(5:1)
の比率の混合液に浸漬して浸出工程を行い、これにアン
モニア水を添加してpH調整を行ってpH9.0とした
後、ヒドラジンを1〜3当量添加して還元処理を行い、
析出したPd粉を濾過し、乾燥することで貴金属を回収
した。以下の表1に各工程毎の重量バランスの測定結果
を示す。
【0047】 「表1」 重量% 貴金属含有量(重量%) 含有率(%) 燃焼工程 有機溶媒廃液 100% 0.15% 100% 一次燃焼灰 15% 0.99% 98% 集塵装置灰 1% 0.01% 1.99% 排ガス中CO2 83% 0.01% 0.01% 洗浄工程 燃焼灰 15% 0.99% 98% 洗浄後焼成灰 1.5% 9.90% 98% 洗浄液 0% 0% 0% 浸出工程 洗浄後焼成灰 1.5% 9.90% 98% 浸出液 0% 99g・l 97.80% 滓 0.1% 0.20% 1.2% 還元工程 浸出液 0% 99g・l 97.80% 貴金属 0.15% 99.90% 97.70% 残液 0% 0.02g・l 0.10%
【0048】表1に示す結果から明らかなように、実収
率として97.80%の極めて優れた値を得ることがで
きた。
【0049】次に、燃焼炉本体として、図3と図4に示
すバーナー利用の滴下型の燃焼炉本体に代えて、図3と
図4に示す燃焼炉本体の天井部にノズルにより廃液を霧
状に噴霧する装置を設けた型の燃焼炉本体と、図5に示
す鎖滴下式の燃焼炉本体と、図6に示す液摘滴下式の燃
焼炉本体のぞれぞれを用いて上記と同等の条件で貴金属
の回収を行ったところ、実収率は以下の表2に示す結果
となった。
【0050】 「表2」 (燃焼前溶媒:廃液) 溶媒量kg Pd濃度% Pd量g 含有率% 噴霧法 200 0.05 100 100 鎖滴下法 202 0.09 182 100 液滴下法 201 0.15 302 100 (2次灰:二次燃焼灰) 溶媒量kg Pd濃度% Pd量g 含有率% 噴霧法 2 4.5 90 90(実収率) 鎖滴下法 2.8 6.2 174 95.6(実収率) 液滴下法 3.00 9.9 297 98.3(実収率) (サイクロン灰:排ガス中の成分) 溶媒量kg Pd量 含有率% 噴霧法 0.1 5 5.00 鎖滴下法 0.05 3 1.65 液滴下法 0.02 1 0.33
【0051】表2に示す結果から、実収率としていずれ
の方法であっても95.6%、98.3%の優秀な値を示
し、本発明に係る貴金属の回収法が極めて有効であるこ
とを立証できた。また、霧状に噴霧して廃液を燃焼させ
る方法は液滴状の廃液を燃焼させる方法により若干実収
率は低下するものの、90%の実収率を得ることができ
た。これは、燃焼炉本体内において液滴から生成された
灰が一部舞い上がり、排ガス系に出て行ったものと考え
られる。
【0052】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、貴金属を含む有機系廃液を燃焼して一次燃焼灰と
した後、洗浄して洗浄灰とし、この洗浄灰を再燃焼処理
して二次燃焼灰とした後、浸出処理を行い、浸出処液に
精製処理と還元処理を施すことによって貴金属を回収す
るので、一次燃焼灰を洗浄後に再度燃焼することで、有
機系廃液中に溶解されていて一次燃焼灰にも含有されて
いる塩類を大量に除去することができ、処理するべき量
を1/10程度に減量できる。また、有機系廃液を燃焼
して灰化することでも量を減じることができる。これら
により、後工程における全ての処理において取り扱うべ
き処理物の容量を大幅に削減できる。また、後工程とし
ての浸出工程において、浸出処理阻害物質としての塩類
を洗浄工程により除去するので、浸出装置及び設備の縮
小が可能であり、工程の簡略化、設備の小型化に寄与す
る。更に、処理物の容量を減じることで精製工程、還元
工程での設備の小型化軽量化にも寄与する。前記一次燃
焼灰の洗浄により、一次燃焼灰中のリン酸塩などの塩類
の少なくとも一部を除去して減量化することができる。
【0053】次に、前記再燃焼処理により洗浄灰中の残
留有機物を酸化することで、後工程の浸出工程において
貴金属を溶解し易くすることができる。また、精製処理
時にpH調整を行い、その後に還元して貴金属を分離す
ることにより、鉄や亜鉛などの金属をpH調整途中で貴
金属と分離することができる。
【0054】前述の廃液の燃焼を行う場合に、燃焼炉本
体と、その底部に設けられた取出部と、前記燃焼炉本体
に設けられた廃液供給部と、前記廃液供給部から供給さ
れる廃液を加熱するバーナーとを具備してなる装置が好
ましい。この装置で有機系廃液を液滴又は霧状の状態で
燃焼炉本体内に投入し、バーナーで加熱燃焼することで
液滴を瞬時に効率よく一次燃焼灰にすることができる。
また、廃液を液滴状又は霧状にしてから燃焼し灰化する
ことで、燃焼炉本体内での灰の巻上がりを防止すること
ができ、排ガス中に多量の灰を送るおそれを少なくでき
るので、実収率が向上する。
【0055】本発明に係る燃焼装置によれば、タンクか
ら燃焼炉本体内部に垂下された線状の案内部材を用いて
廃液を燃焼炉本体内に徐々に供給できるので、案内部材
から滴下される有機系廃液をバーナーにより効率良く燃
焼させて一次燃焼灰を生成することができ、また、案内
部材を伝わって落下する間の廃液を燃焼させて一次燃焼
灰を形成できる。このような案内部材を介した廃液の供
給によって、燃焼後の灰の巻き上がりを抑えつつ廃液の
燃焼ができるので、排ガスに灰を混入させるおそれを少
なくして廃液の効率良い燃焼を実現でき、実収率の向上
に寄与する。
【0056】本発明に係る燃焼装置において、燃焼炉本
体と、燃焼炉本体底部の取出部と、前記燃焼炉本体最上
部に設けられて燃焼炉本体内部に液滴状又は霧状の廃液
を供給するための廃液供給部と、前記廃液供給部から供
給される液滴状又は霧状の廃液を加熱するバーナーとを
具備してなる装置においても先の燃焼装置と同等の効果
を得ることができる。
【0057】本発明に係る燃焼装置において、鍋型の燃
焼炉本体と加熱装置と供給部とを具備してなるもので
も、るつぼ型の燃焼炉本体と、この燃焼炉本体底部に設
けられた一次燃焼灰の取出部と、前記燃焼炉本体の加熱
装置とを具備してなるものでも良い。本発明の装置にお
いて、前記燃焼炉本体に二次燃焼炉とダストチャンバと
塩類除去装置が接続されてなるものでも良く、この場合
に燃焼炉本体からの排ガスを無害化して環境に悪影響の
ない状態で操業ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明に係る貴金属の回収方法の一
連の工程の一例を示すフロー図である。
【図2】 図2は、本発明に係る貴金属の回収方法の工
程の一部を説明するための説明図である。
【図3】 図3は、本発明に係る燃焼工程において用い
て好適な燃焼炉本体と集塵装置の第1実施形態を示す図
である。
【図4】 図4は、本発明に係る燃焼工程において用い
て好適な燃焼炉本体の第1実施形態の斜視図である。
【図5】 図5は、本発明に係る燃焼工程において用い
て好適な燃焼炉本体の第2実施形態の概略構成図であ
る。
【図6】 図6は、本発明に係る燃焼工程において用い
て好適な燃焼炉本体の第3実施形態の概略構成図であ
る。
【図7】 図7は、本発明に係る燃焼工程において用い
て好適な燃焼炉本体の第4実施形態の概略構成図であ
る。
【図8】 図8は、本発明に係る燃焼工程において用い
て好適な燃焼炉本体とその排ガス系の関連処理設備の一
例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
a1 燃焼工程 a2 洗浄工程 a3 濾過工程 a4 再燃焼工程 a5 浸出工程 a6 精製処理工程 a7 還元工程 10、25、45、60 燃焼装置 11、26、46、71 燃焼炉本体(燃焼塔) 12 取出部 13 廃液供給部 15 排気管 17、18、33、53、54、63、75、76
バーナー 20 集塵装置 30 タンク 31 案内部材 32 透孔 81 二次燃焼炉 91 集塵装置(ダストチャンバ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F23G 5/14 F23G 7/04 601M 7/04 601 ZAB C22B 11/04 ZAB 3/00 Q (72)発明者 木村 浩樹 福島県いわき市小名浜字吹松15−1 大手 金属株式会社小名浜工場内 Fターム(参考) 4K001 AA01 AA04 AA41 CA11 DB02 DB16 GA01 HA12

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貴金属を含む有機系廃液からの燃焼法に
    よる貴金属の回収方法において、有機系廃液を燃焼して
    灰化し一次燃焼灰とした後、この一次燃焼灰を洗浄して
    一次燃焼灰中の塩類の少なくとも一部を除去して洗浄灰
    とし、この洗浄灰の浸出処理を行い、浸出処理液に精製
    処理と還元処理を施すことによって貴金属を回収するこ
    とを特徴とする有機系廃液からの貴金属の回収方法。
  2. 【請求項2】 貴金属を含む有機系廃液からの燃焼法に
    よる貴金属の回収方法において、有機系廃液を燃焼して
    灰化し一次燃焼灰とした後、この一次燃焼灰を洗浄して
    一次燃焼灰中の塩類の少なくとも一部を除去して洗浄灰
    とし、この洗浄灰を再燃焼処理して二次燃焼灰とした
    後、この二次燃焼灰に対して浸出処理を行い、浸出処理
    液に精製処理と還元処理を施すことによって貴金属を回
    収することを特徴とする有機系廃液からの貴金属の回収
    方法。
  3. 【請求項3】 前記一次燃焼灰の洗浄により、一次燃焼
    灰中の塩類の少なくとも一部を除去して減量化すること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の有機系廃液からの
    貴金属の回収方法。
  4. 【請求項4】 前記再燃焼処理により洗浄灰中の残留有
    機物を酸化することを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載の有機系廃液からの貴金属の回収方法。
  5. 【請求項5】 前記浸出処理液として、酸に過酸化水素
    水を混合した液または王水を用いることを特徴とする請
    求項1〜4のいずれかに記載の有機系廃液からの貴金属
    の回収方法。
  6. 【請求項6】 前記還元処理をヒドラジンを用いて行う
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の有機
    系廃液からの貴金属の回収方法。
  7. 【請求項7】 前記精製処理をpH調整により行うこと
    を特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の有機系廃
    液からの貴金属の回収方法。
  8. 【請求項8】 貴金属を含む有機系廃液が供給燃焼され
    る燃焼装置において、燃焼炉本体と、その底部に設けら
    れた一次燃焼灰の取出部と、燃焼炉本体内部に液滴状又
    は霧状の廃液を供給するための廃液供給部と、前記廃液
    供給部から供給される液滴状又は霧状の廃液を加熱燃焼
    するバーナーとを具備してなることを特徴とする有機系
    廃液の燃焼装置。
  9. 【請求項9】 前記廃液供給部にバーナーが直設されて
    なることを特徴とする請求項8に記載の有機系廃液の燃
    焼装置。
  10. 【請求項10】 前記燃焼炉本体に1ないし複数のバー
    ナーが設置され、前記廃液供給部から燃焼炉本体に供給
    された液滴状又は霧状の廃液を1ないし複数のバーナー
    炎で加熱燃焼自在とされたことを特徴とする請求項8又
    は9に記載の有機系廃液の燃焼装置。
  11. 【請求項11】 前記バーナーが燃焼炉の壁部に付設さ
    れてなることを特徴とする請求項8〜10のいずれかに
    記載の有機系廃液の燃焼装置。
  12. 【請求項12】 前記廃液供給部が、廃液貯留用のタン
    クと、このタンクから直接または配管経由で燃焼炉本体
    内部に垂下された1ないし複数の線状の案内部材と、前
    記タンクに形成されてタンク内の廃液を前記タンクに形
    成された1ないし複数の透孔により案内部材に導く手段
    を具備してなることを特徴とする請求項8〜11のいず
    れかに記載の有機系廃液の燃焼装置。
  13. 【請求項13】 前記廃液供給部が、タンクおよび1な
    いし複数の廃液滴下用の配管からなることを特徴とする
    請求項8〜12のいずれかに記載の有機系廃液の燃焼装
    置。
  14. 【請求項14】 貴金属を含む有機系廃液を燃焼して灰
    化し一次燃焼灰とした後、この一次燃焼灰を洗浄して一
    次燃焼灰中の塩類の少なくとも一部を除去して洗浄灰と
    し、この洗浄灰を再燃焼処理して二次燃焼灰とした後
    か、あるいは前記洗浄灰に直接、浸出処理を行い、浸出
    処理液に精製処理と還元処理を施すことによって貴金属
    を回収することを特徴とする有機系廃液からの貴金属の
    回収方法に用いられる有機系廃液の燃焼装置であって、 貴金属を含む有機系廃液が供給される燃焼炉本体と、こ
    の燃焼炉本体の底部に設けられた一次燃焼灰の取出部
    と、前記燃焼炉本体の最上部に設けられ、燃焼炉本体内
    部に液滴状又は霧状の廃液を供給するための廃液供給部
    と、前記廃液供給部から供給される液滴状又は霧状の廃
    液を加熱燃焼するバーナーとを具備してなることを特徴
    とする有機系廃液の燃焼装置。
  15. 【請求項15】 貴金属を含む有機系廃液を燃焼して灰
    化し一次燃焼灰とした後、この一次燃焼灰を洗浄して一
    次燃焼灰中の塩類の少なくとも一部を除去して洗浄灰と
    し、この洗浄灰を再燃焼処理して二次燃焼灰とした後
    か、あるいは前記洗浄灰に直接、浸出処理を行い、浸出
    処理液に精製処理と還元処理を施すことによって貴金属
    を回収することを特徴とする有機系廃液からの貴金属の
    回収方法に用いられる有機系廃液の燃焼装置であって、 貴金属を含む有機系廃液が供給される鍋型の燃焼炉本体
    と、この燃焼炉本体底部に設けられた加熱装置と、前記
    燃焼炉本体に廃液を滴下するための供給部とを具備して
    なることを特徴とする有機系廃液の燃焼装置。
  16. 【請求項16】 貴金属を含む有機系廃液を燃焼して灰
    化し一次燃焼灰とした後、この一次燃焼灰を洗浄して一
    次燃焼灰中の塩類の少なくとも一部を除去して洗浄灰と
    し、この洗浄灰を再燃焼処理して二次燃焼灰とした後
    か、あるいは、前記洗浄灰に直接、浸出処理を行い、浸
    出処理液に精製処理と還元処理を施すことによって貴金
    属を回収することを特徴とする有機系廃液からの貴金属
    の回収方法に用いられる有機系廃液の燃焼装置であっ
    て、 るつぼ型の燃焼炉本体と、この燃焼炉本体底部に設けら
    れた一次燃焼灰回収装置と、前記燃焼炉本体の加熱装置
    とを具備してなることを特徴とする有機系廃液の燃焼装
    置。
  17. 【請求項17】 前記燃焼炉本体に、二次燃焼炉と集塵
    装置と塩類除去装置と排ガス処理装置の少なくとも1つ
    が接続されてなることを特徴とする請求項8〜16のい
    ずれかに記載の有機系廃液の燃焼装置。
  18. 【請求項18】 前記燃焼炉本体に排気管を介して集塵
    装置が接続されてなることを特徴とする請求項8〜17
    のいずれかに記載の有機系廃液の燃焼装置。
  19. 【請求項19】 前記還元処理後の液の少なくとも一部
    と浸出処理後の溶解残渣の少なくとも一方を前記浸出処
    理液中に戻して再利用するか、あるいは、前記有機系廃
    液を燃焼する工程に戻して燃焼させることを特徴とする
    請求項1〜6のいずれかに記載の貴金属の回収方法。
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