JPH11244657A - 灰溶融炉の排ガス処理方法及び装置 - Google Patents
灰溶融炉の排ガス処理方法及び装置Info
- Publication number
- JPH11244657A JPH11244657A JP10047905A JP4790598A JPH11244657A JP H11244657 A JPH11244657 A JP H11244657A JP 10047905 A JP10047905 A JP 10047905A JP 4790598 A JP4790598 A JP 4790598A JP H11244657 A JPH11244657 A JP H11244657A
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- JP
- Japan
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- exhaust gas
- melting furnace
- ash
- gas
- ash melting
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- Gasification And Melting Of Waste (AREA)
- Treating Waste Gases (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 灰溶融炉から出る排ガス中に含まれる微細溶
融飛灰に除去するに好適な排ガス処理方法(装置)を提
供する。 【解決手段】 灰溶融炉1から出る排ガスを、ガス冷却
塔2、熱交換器3、ガス冷却塔4で冷却し、アルカリ性
粉体5を煙道投入し、排ガス中に含む有害なアルカリ金
属やHClガスを中和し、バグハウス6内のバグフィル
タ6aで有害物を含む溶融飛灰を除去した後に、煙突7
から放出する排ガス処理方法において、バグフィルタ6
aで捕集した溶融飛灰16を溶解槽8で水10によって
溶解し、ガス冷却塔4の噴霧装置14によって噴霧し、
水溶液中の塩化物を固化し、大粒化することにより、後
流のバグフィルタ6aでフィルタの目詰まりを起こすこ
となく、有害物を除去する。
融飛灰に除去するに好適な排ガス処理方法(装置)を提
供する。 【解決手段】 灰溶融炉1から出る排ガスを、ガス冷却
塔2、熱交換器3、ガス冷却塔4で冷却し、アルカリ性
粉体5を煙道投入し、排ガス中に含む有害なアルカリ金
属やHClガスを中和し、バグハウス6内のバグフィル
タ6aで有害物を含む溶融飛灰を除去した後に、煙突7
から放出する排ガス処理方法において、バグフィルタ6
aで捕集した溶融飛灰16を溶解槽8で水10によって
溶解し、ガス冷却塔4の噴霧装置14によって噴霧し、
水溶液中の塩化物を固化し、大粒化することにより、後
流のバグフィルタ6aでフィルタの目詰まりを起こすこ
となく、有害物を除去する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、灰溶融設備におけ
る排ガスの処理方法及び装置に係り、特に排ガス中に含
まれる低沸点塩類を含む溶融飛灰の高効率な除去技術に
関する。
る排ガスの処理方法及び装置に係り、特に排ガス中に含
まれる低沸点塩類を含む溶融飛灰の高効率な除去技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃
棄物処理法)の改正にともない、飛灰の中間処理が不可
欠となった。さらに、都市部を初め地方でも廃棄物の埋
立地の確保が困難になっており、これを解決するため、
灰の無害化とあわせて減容化可能な灰溶融が焼却飛灰を
対象としても考えられ、各種灰溶融炉が提案されてい
る。灰溶融炉から出る焼却飛灰は、焼却排ガスの酸性ガ
スなどの高度処理の結果、塩素(Cl)及びアルカリ金
属の塩化物を多く含む。これらは低沸点の化合物として
焼却飛灰中に存在する。したがって、焼却飛灰を溶融し
た場合、これら低沸点化合物は溶融スラグ中には殆ど残
らず、揮散物として排ガス中に移行する。
棄物処理法)の改正にともない、飛灰の中間処理が不可
欠となった。さらに、都市部を初め地方でも廃棄物の埋
立地の確保が困難になっており、これを解決するため、
灰の無害化とあわせて減容化可能な灰溶融が焼却飛灰を
対象としても考えられ、各種灰溶融炉が提案されてい
る。灰溶融炉から出る焼却飛灰は、焼却排ガスの酸性ガ
スなどの高度処理の結果、塩素(Cl)及びアルカリ金
属の塩化物を多く含む。これらは低沸点の化合物として
焼却飛灰中に存在する。したがって、焼却飛灰を溶融し
た場合、これら低沸点化合物は溶融スラグ中には殆ど残
らず、揮散物として排ガス中に移行する。
【0003】灰溶融炉排ガス中に含まれる溶融飛灰の処
理は、ごみ焼却炉の焼却飛灰の処理方式と同様の方式が
適用されている。図3に灰溶融設備の一例のフローを示
す。これによれば、灰溶融炉1から排出される灰溶融炉
排ガスは、800〜1000℃前後の高温となるため、
あらかじめガス冷却塔2で500〜600℃に冷却さ
れ、次に熱交換器3で熱回収され、さらにガス冷却塔4
で送液ポンプ9により供給された冷却水10によりガス
温度で200℃程度まで冷却される。このガス中にはア
ルカリ金属の塩化物と共に高濃度のHClガスが含まれ
るのでアルカリ性粉体5が煙道投入される。これと同時
に、後流に設置されたバグフィルタ6からの剥離性を向
上させるために助剤11が添加されることもある。これ
らの排ガス処理剤が投入されたガスはバグフィルタ6a
で溶融飛灰を含む有害物質をろ過され、その後に煙突7
から排出される。
理は、ごみ焼却炉の焼却飛灰の処理方式と同様の方式が
適用されている。図3に灰溶融設備の一例のフローを示
す。これによれば、灰溶融炉1から排出される灰溶融炉
排ガスは、800〜1000℃前後の高温となるため、
あらかじめガス冷却塔2で500〜600℃に冷却さ
れ、次に熱交換器3で熱回収され、さらにガス冷却塔4
で送液ポンプ9により供給された冷却水10によりガス
温度で200℃程度まで冷却される。このガス中にはア
ルカリ金属の塩化物と共に高濃度のHClガスが含まれ
るのでアルカリ性粉体5が煙道投入される。これと同時
に、後流に設置されたバグフィルタ6からの剥離性を向
上させるために助剤11が添加されることもある。これ
らの排ガス処理剤が投入されたガスはバグフィルタ6a
で溶融飛灰を含む有害物質をろ過され、その後に煙突7
から排出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、灰溶融
炉排ガス中にはアルカリ金属の塩化物を多く含まれるた
めに溶融飛灰の粒径が0.3μm以下と小さく、次のよ
うな問題点があった。脱塵装置としてバグフィルタ方式
を採用した場合(1)バグフィルタからの剥離性が悪
い。(2)微細粒の為バグフィルタを構成する繊維の目
詰まりをおこす。逆洗によりフィルタから脱離した飛灰
がバグハウス底部へ沈降しにくく、脱離した飛灰の巻き
上げが生じ、フィルタの目詰まりを起こす。これによっ
て、排ガス処理系が閉塞し、排ガス処理が出来なくなる
恐れがあった。また、溶融飛灰のほとんどが小粒径の塩
化物であることから、ガス洗浄塔を脱塵装置として用い
た場合には、小粒径の溶融飛灰がすり抜ける恐れがあっ
た。
炉排ガス中にはアルカリ金属の塩化物を多く含まれるた
めに溶融飛灰の粒径が0.3μm以下と小さく、次のよ
うな問題点があった。脱塵装置としてバグフィルタ方式
を採用した場合(1)バグフィルタからの剥離性が悪
い。(2)微細粒の為バグフィルタを構成する繊維の目
詰まりをおこす。逆洗によりフィルタから脱離した飛灰
がバグハウス底部へ沈降しにくく、脱離した飛灰の巻き
上げが生じ、フィルタの目詰まりを起こす。これによっ
て、排ガス処理系が閉塞し、排ガス処理が出来なくなる
恐れがあった。また、溶融飛灰のほとんどが小粒径の塩
化物であることから、ガス洗浄塔を脱塵装置として用い
た場合には、小粒径の溶融飛灰がすり抜ける恐れがあっ
た。
【0005】本発明の目的は、溶融排ガス中に含まれる
微細溶融飛灰による排ガス処理系のトラブルを回避した
飛灰または焼却灰の溶融システムを確立することにあ
る。
微細溶融飛灰による排ガス処理系のトラブルを回避した
飛灰または焼却灰の溶融システムを確立することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を次の構成によって達成できることを見いだした。すな
わち、第1の発明は、灰溶融炉と、灰溶融炉から排出さ
れる排ガスを処理するためのバグフィルタとを備え、バ
グフィルタにより浄化した排ガスを大気中に放出する灰
溶融設備において、バグフィルタで捕集した溶融飛灰の
全部または一部の水溶性成分を溶解させ、バグフィルタ
上流の排ガス中へ噴霧するすることを特徴とする灰溶融
炉の排ガス処理方法である。
を次の構成によって達成できることを見いだした。すな
わち、第1の発明は、灰溶融炉と、灰溶融炉から排出さ
れる排ガスを処理するためのバグフィルタとを備え、バ
グフィルタにより浄化した排ガスを大気中に放出する灰
溶融設備において、バグフィルタで捕集した溶融飛灰の
全部または一部の水溶性成分を溶解させ、バグフィルタ
上流の排ガス中へ噴霧するすることを特徴とする灰溶融
炉の排ガス処理方法である。
【0007】また、第2の発明は、灰溶融炉と、灰溶融
炉から排出される排ガスを処理するためのガス洗浄装置
を備え、ガス洗浄装置で浄化された排ガスを大気中に放
出する灰溶融設備において、ガス洗浄装置で排ガスに水
を散布した後、散布されてガス洗浄装置内に溜まった水
をガス洗浄装置に上流に噴霧することを特徴とする灰溶
融炉の排ガス処理方法である。
炉から排出される排ガスを処理するためのガス洗浄装置
を備え、ガス洗浄装置で浄化された排ガスを大気中に放
出する灰溶融設備において、ガス洗浄装置で排ガスに水
を散布した後、散布されてガス洗浄装置内に溜まった水
をガス洗浄装置に上流に噴霧することを特徴とする灰溶
融炉の排ガス処理方法である。
【0008】第3の発明は、浄化した排ガスを大気中に
放出する灰溶融設備の排ガス処理装置であって、灰溶融
炉から排出される排ガスをバグフィルタにより脱塵する
脱塵装置と、バグフィルタにより捕集された灰を水に溶
解する溶解槽と、この溶解槽中の溶解液を脱塵装置の上
流へ導く送液ポンプと、この導かれた溶解液を噴霧する
噴霧装置とを備えものである。
放出する灰溶融設備の排ガス処理装置であって、灰溶融
炉から排出される排ガスをバグフィルタにより脱塵する
脱塵装置と、バグフィルタにより捕集された灰を水に溶
解する溶解槽と、この溶解槽中の溶解液を脱塵装置の上
流へ導く送液ポンプと、この導かれた溶解液を噴霧する
噴霧装置とを備えものである。
【0009】
【発明の実施の形態】表1に溶融飛灰分析値の一例を示
す。バグフィルタで捕集した溶融飛灰中には塩素(C
l)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)の含有量が
ほとんどを占め、それらは可溶性のアルカリ金属の塩化
物として存在している。
す。バグフィルタで捕集した溶融飛灰中には塩素(C
l)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)の含有量が
ほとんどを占め、それらは可溶性のアルカリ金属の塩化
物として存在している。
【0010】
【表1】
【0011】そのため、捕集された溶融飛灰を溶解槽に
導入し、それを水溶液とすることができる。この塩化物
を含む水溶液を脱塵装置上流の高温排ガス中に噴霧する
と、水溶液から水分が蒸発し、水溶液中に溶解していた
塩化物は粒子となる。このとき水溶液の水分蒸発によ
り、排ガス中に含まれ大部分が塩となり得る揮散物は、
温度が低下し、微細な溶融飛灰として固体化するが、噴
霧水中に存在した塩化物の粒子が核となり、塩化物粒子
が3μm以上大径に成長することになる。これら大径の
溶融飛灰はバグフィルタでフィルタの目詰まりを起こす
ことなく容易に除去できる。
導入し、それを水溶液とすることができる。この塩化物
を含む水溶液を脱塵装置上流の高温排ガス中に噴霧する
と、水溶液から水分が蒸発し、水溶液中に溶解していた
塩化物は粒子となる。このとき水溶液の水分蒸発によ
り、排ガス中に含まれ大部分が塩となり得る揮散物は、
温度が低下し、微細な溶融飛灰として固体化するが、噴
霧水中に存在した塩化物の粒子が核となり、塩化物粒子
が3μm以上大径に成長することになる。これら大径の
溶融飛灰はバグフィルタでフィルタの目詰まりを起こす
ことなく容易に除去できる。
【0012】<実施の形態1>図1に本発明の実施の形
態1の灰溶融炉の排ガス処理装置の構成を示す。灰15
は灰溶融炉1内で1200〜1500℃の高温で処理さ
れ、溶融スラグ17となる。灰溶融炉1から排出される
灰溶融炉排ガスは、800〜1000℃前後の高温とな
るため、あらかじめガス冷却塔2で500〜600℃に
冷却された後、熱交換器3で熱回収され、さらにガス冷
却塔4で後述する水溶液の噴霧によりガス温度200℃
程度まで冷却される。このガス中にはアルカリ金属類の
塩類と共に高濃度のHClガスが含まれるので、アルカ
リ性粉体5が煙道投入される。これと同時に、後流に設
置されたバグフィルタ6aからの剥離性を向上させるた
め助剤11が添加されることもある。これら排ガス処理
剤が投入されたガスは、バグハウス6に導入され、バグ
ハウス6内に設置されたバグフィルタ6aで溶融飛灰を
含む有害物を除去された後に、煙突7から大気中に放出
される。
態1の灰溶融炉の排ガス処理装置の構成を示す。灰15
は灰溶融炉1内で1200〜1500℃の高温で処理さ
れ、溶融スラグ17となる。灰溶融炉1から排出される
灰溶融炉排ガスは、800〜1000℃前後の高温とな
るため、あらかじめガス冷却塔2で500〜600℃に
冷却された後、熱交換器3で熱回収され、さらにガス冷
却塔4で後述する水溶液の噴霧によりガス温度200℃
程度まで冷却される。このガス中にはアルカリ金属類の
塩類と共に高濃度のHClガスが含まれるので、アルカ
リ性粉体5が煙道投入される。これと同時に、後流に設
置されたバグフィルタ6aからの剥離性を向上させるた
め助剤11が添加されることもある。これら排ガス処理
剤が投入されたガスは、バグハウス6に導入され、バグ
ハウス6内に設置されたバグフィルタ6aで溶融飛灰を
含む有害物を除去された後に、煙突7から大気中に放出
される。
【0013】バグフィルタ6aにより捕集された飛灰は
捕集溶融飛灰16としてバグハウス6から抜き出され
る。捕集溶融飛灰16の全部又は一部は溶解槽8で冷却
水10によって塩化物を主とする水溶性成分が溶解され
る。この塩化物を含む水溶液は、送液ポンプ9で搬送さ
れ、ガス冷却塔4の噴霧装置14によってガス冷却塔4
内へ噴霧される。この水溶液から水分が蒸発して、水溶
液中の塩化物が粒子となり、これらがガス冷却器4内に
存在することになる。このときガス冷却塔4内では、排
ガス中に含まれ大部分が塩となり得る揮散物は、温度の
低下により微細な溶融飛灰として固体化するが、水溶液
から生じた塩化物の粒子が塩化物の核となり、塩化物粒
子が3μm以上大径に成長することになる。これら大径
の溶融飛灰はバグフィルタ6aでフィルタの目詰まりを
起こすことなく容易に除去することができる。
捕集溶融飛灰16としてバグハウス6から抜き出され
る。捕集溶融飛灰16の全部又は一部は溶解槽8で冷却
水10によって塩化物を主とする水溶性成分が溶解され
る。この塩化物を含む水溶液は、送液ポンプ9で搬送さ
れ、ガス冷却塔4の噴霧装置14によってガス冷却塔4
内へ噴霧される。この水溶液から水分が蒸発して、水溶
液中の塩化物が粒子となり、これらがガス冷却器4内に
存在することになる。このときガス冷却塔4内では、排
ガス中に含まれ大部分が塩となり得る揮散物は、温度の
低下により微細な溶融飛灰として固体化するが、水溶液
から生じた塩化物の粒子が塩化物の核となり、塩化物粒
子が3μm以上大径に成長することになる。これら大径
の溶融飛灰はバグフィルタ6aでフィルタの目詰まりを
起こすことなく容易に除去することができる。
【0014】<実施の形態2>図2に本発明の実施の形
態2の灰溶融炉の排ガス処理装置の構成を示す。灰15
は灰溶融炉1内で1200〜1500℃の高温で処理さ
れ、溶融スラグ17となる。灰溶融1から排出される灰
溶融炉排ガスは800〜1000℃前後の高温となるた
め、あらかじめガス冷却塔2で500〜600℃に冷却
した後に、熱交換器3で熱回収され、さらにガス冷却塔
4でガス温度を200℃程度まで冷却される。このガス
中にはアルカリ金属類の塩類と共に高濃度のHClガス
が含まれるので、このガスは、ガス洗浄塔13で散布さ
れた水により溶融飛灰を含む有害物質を除去された後
に、煙突7から排出される。なおガス洗浄塔13で散布
される水は水処理装置18により浄化され循環使用され
る。
態2の灰溶融炉の排ガス処理装置の構成を示す。灰15
は灰溶融炉1内で1200〜1500℃の高温で処理さ
れ、溶融スラグ17となる。灰溶融1から排出される灰
溶融炉排ガスは800〜1000℃前後の高温となるた
め、あらかじめガス冷却塔2で500〜600℃に冷却
した後に、熱交換器3で熱回収され、さらにガス冷却塔
4でガス温度を200℃程度まで冷却される。このガス
中にはアルカリ金属類の塩類と共に高濃度のHClガス
が含まれるので、このガスは、ガス洗浄塔13で散布さ
れた水により溶融飛灰を含む有害物質を除去された後
に、煙突7から排出される。なおガス洗浄塔13で散布
される水は水処理装置18により浄化され循環使用され
る。
【0015】ガス洗浄塔13では溶融飛灰も捕集され
る。捕集された溶融飛灰は、ガス洗浄塔13の底部に溜
る水に、塩化物を主とする水溶性成分を溶解される。こ
の塩化物を含む水溶液は、送液ポンプ9で搬ガス冷却塔
4に搬送され、そこで噴霧装置14によってガス冷却塔
4内へ噴霧される。この水溶液から水分が蒸発し、水溶
液から生じた塩化物の粒子がガス冷却器4内に存在する
ことになる。ガス冷却塔4内では、排ガス中に含まれ大
部分が塩となり得る揮散物は、温度の低下により、微細
な溶融飛灰として固体化するが、3μm以上大径に成長
することになる。これら大径の溶融飛灰はガス洗浄塔1
3をすり抜けることがなく容易に除去することができ
る。
る。捕集された溶融飛灰は、ガス洗浄塔13の底部に溜
る水に、塩化物を主とする水溶性成分を溶解される。こ
の塩化物を含む水溶液は、送液ポンプ9で搬ガス冷却塔
4に搬送され、そこで噴霧装置14によってガス冷却塔
4内へ噴霧される。この水溶液から水分が蒸発し、水溶
液から生じた塩化物の粒子がガス冷却器4内に存在する
ことになる。ガス冷却塔4内では、排ガス中に含まれ大
部分が塩となり得る揮散物は、温度の低下により、微細
な溶融飛灰として固体化するが、3μm以上大径に成長
することになる。これら大径の溶融飛灰はガス洗浄塔1
3をすり抜けることがなく容易に除去することができ
る。
【0016】
【発明の効果】以上のように、本発明の第1、第3の発
明によれば、灰溶融炉から排出される排ガスを処理する
ためのバグフィルタで捕集された溶融飛灰に含む水溶性
塩化物を水に溶解させ、この水溶液をバグフィルタの上
流へ噴霧することで、煙道中で塩化物を固化し大粒径に
成長させることができ、この大粒化によりバグフィルタ
での目詰まりを防止することができる。
明によれば、灰溶融炉から排出される排ガスを処理する
ためのバグフィルタで捕集された溶融飛灰に含む水溶性
塩化物を水に溶解させ、この水溶液をバグフィルタの上
流へ噴霧することで、煙道中で塩化物を固化し大粒径に
成長させることができ、この大粒化によりバグフィルタ
での目詰まりを防止することができる。
【0017】また、本発明の第2の発明によれば、灰溶
融炉から排出される排ガスを処理するために、ガス洗浄
装置で排ガスに水を散布することにより排ガス中の溶融
飛灰を除去し、そして散布され溶融飛灰の水溶性成分を
溶解した水をガス洗浄装置の上流へ噴霧することで、煙
道中でこれら塩化物を大粒径に成長させることができ、
ガス洗浄装置における溶融飛灰のすり抜けを回避した排
ガス処理が可能になる。
融炉から排出される排ガスを処理するために、ガス洗浄
装置で排ガスに水を散布することにより排ガス中の溶融
飛灰を除去し、そして散布され溶融飛灰の水溶性成分を
溶解した水をガス洗浄装置の上流へ噴霧することで、煙
道中でこれら塩化物を大粒径に成長させることができ、
ガス洗浄装置における溶融飛灰のすり抜けを回避した排
ガス処理が可能になる。
【図1】本発明の実施の形態1となる灰溶融炉の排ガス
処理装置の系統図。
処理装置の系統図。
【図2】本発明の実施の形態2となる灰溶融炉の排ガス
処理装置の系統図。
処理装置の系統図。
【図3】従来の灰溶融設備の一例を示す構成図。
1 灰溶融炉 2 ガス冷却塔 3 熱交換器 4 ガス冷却塔 5 アルカリ性粉体 6 バグハウス 6a バグフィルタ 7 煙突 8 溶解槽 9 送液ポンプ 10 冷却水 11 助剤 12 バーナ 13 ガス洗浄塔 14 噴霧措置 15 灰 16 捕集溶融飛灰 17 溶融スラグ
Claims (3)
- 【請求項1】 灰溶融炉から排出される排ガスを処理す
るために、バグフィルタを介して脱塵した後に、大気中
に放出する灰溶融炉の排ガス処理方法において、前記バ
グフィルタで捕集された溶融飛灰の全部又は一部の水溶
性成分を水に溶解させ、該水溶液をバグフィルタの上流
に噴霧することを特徴とする灰溶融炉の排ガス処理方
法。 - 【請求項2】 灰溶融炉から排出される排ガスを処理す
るために、ガス洗浄装置で該排ガスに水を散布した後、
該排ガスを大気中に放出する灰溶融炉の排ガス処理方法
において、散布された後ガス洗浄装置内に溜った水をガ
ス洗浄装置の上流に噴霧することを特徴とする灰溶融炉
の排ガス処理方法。 - 【請求項3】 灰溶融炉から排出される排ガスを処理す
るために、脱塵装置に設置されたバグフィルタを介して
脱塵し、大気中に放出するように構成された灰溶融炉の
排ガス処理装置において、バグフィルタにより捕集され
た灰を水に溶解する溶解槽と、該溶解槽中の溶解液を脱
塵装置の上流へ導く送液ポンプと、該導かれた溶解液を
噴霧する噴霧装置とを備えたことを特徴とする灰溶融炉
の排ガス処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10047905A JPH11244657A (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | 灰溶融炉の排ガス処理方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10047905A JPH11244657A (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | 灰溶融炉の排ガス処理方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11244657A true JPH11244657A (ja) | 1999-09-14 |
Family
ID=12788410
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10047905A Pending JPH11244657A (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | 灰溶融炉の排ガス処理方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11244657A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100470658B1 (ko) * | 2000-12-21 | 2005-03-07 | 주식회사 포스코 | 폐염산 회수장치 및 이를 이용한 회수방법 |
KR100478660B1 (ko) * | 2000-12-28 | 2005-03-23 | 주식회사 포스코 | 산회수 배출가스의 수분 감소를 통한 염소농도 저감장치 |
JP2011505541A (ja) * | 2007-12-06 | 2011-02-24 | イテア エス.ピー.エー. | 燃焼方法 |
JP2011505540A (ja) * | 2007-12-06 | 2011-02-24 | イテア エス.ピー.エー. | 燃焼方法 |
-
1998
- 1998-02-27 JP JP10047905A patent/JPH11244657A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100470658B1 (ko) * | 2000-12-21 | 2005-03-07 | 주식회사 포스코 | 폐염산 회수장치 및 이를 이용한 회수방법 |
KR100478660B1 (ko) * | 2000-12-28 | 2005-03-23 | 주식회사 포스코 | 산회수 배출가스의 수분 감소를 통한 염소농도 저감장치 |
JP2011505541A (ja) * | 2007-12-06 | 2011-02-24 | イテア エス.ピー.エー. | 燃焼方法 |
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