JPH108118A - 廃棄物焼却排ガスからの製鋼用脱硫剤の製造方法 - Google Patents

廃棄物焼却排ガスからの製鋼用脱硫剤の製造方法

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JPH108118A
JPH108118A JP15845296A JP15845296A JPH108118A JP H108118 A JPH108118 A JP H108118A JP 15845296 A JP15845296 A JP 15845296A JP 15845296 A JP15845296 A JP 15845296A JP H108118 A JPH108118 A JP H108118A
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JP
Japan
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powder
exhaust gas
slaked lime
blown
waste
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Application number
JP15845296A
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English (en)
Inventor
Keisuke Nakahara
啓介 中原
Hiroshi Osada
容 長田
Keizo Hamaguchi
敬三 浜口
Original Assignee
Nkk Corp
日本鋼管株式会社
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Publication date
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    • Y02W30/54

Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃棄物焼却排ガスに消石灰を吹き込んで塩化
水素を除去した際に集塵機から排出される捕集物中に
は、多量の消石灰や塩化カルシウムが含まれているにも
拘らず、廃棄されており、その有効利用が望まれてい
た。 【解決手段】 廃棄物焼却炉1で発生した排ガス中に活
性炭貯槽11から活性炭粉を吹き込んでダイオキシン類
を吸着させて除去し、この活性炭粉が吹き込まれた排ガ
スを第一の集塵機4へ導入して活性炭粉を捕集すると共
に廃棄物焼却炉1から飛散してきた媒塵を捕集して除去
し、この媒塵が除去された排ガス中に消石灰貯槽10か
ら消石灰粉を吹き込んで酸性ガスを吸収させ、この消石
灰粉が吹き込まれた排ガスを第二の集塵機5へ導入して
カルシウム化合物を主体とする粉体を捕集し、この粉体
を製鋼用の脱硫剤として回収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、都市ごみなどの廃
棄物を焼却した際に発生する排ガスを浄化処理しなが
ら、良好な製鋼用の脱硫剤を得る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】都市ごみ等の廃棄物はその多くが焼却処
理されているが、焼却炉で発生した排ガス中には、塩化
水素などの有害なガスや媒塵が含まれているので、廃棄
物の焼却時には、排ガスの浄化処理が行われる。この排
ガスの浄化処理法の一つとして、排ガス中に消石灰粉を
吹き込んで塩化水素などの酸性ガスを吸収させる乾式法
による除去方法がある。
【0003】都市ごみ焼却設備において、上記乾式法に
よる排ガスの浄化処理は、従来、図3に示されている方
法によって行われている。この排ガス処理方法において
は、焼却炉1で発生する排ガスが、まず、減温塔などの
ガス冷却装置20へ導入されて冷却される。次いで、こ
の排ガス中に消石灰粉が吹き込まれ、排ガス中の塩化水
素などが消石灰と反応して吸収される。この消石灰粉が
吹き込まれた排ガスは集塵機21へ導入され、消石灰粉
の吹き込みによって生成した塩化カルシウムなどの反応
生成物や未反応消石灰が廃棄物焼却炉から飛散してきた
媒塵と共に捕集され除去される。このようにして浄化さ
れた排ガスは大気放出される。
【0004】一方、集塵機21の捕集物は有害な重金属
類を含んでおり、特別管理一般廃棄物に指定されている
ものであるので、厚生大臣が指定する4方法、すなわ
ち、溶融固化処理、セメント固化処理、薬剤による安定
化処理、または酸抽出による安定化処理のうちの何れか
の方法によって安定化処理された後、廃棄処分される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の排ガス
浄化処理は、消石灰を粉体の状態で吹き込む乾式法によ
るものであり、酸性ガスと消石灰の反応率が低いので、
消石灰粉は大過剰に吹き込まれる。このため、上記の排
ガス浄化処理を行った際に集塵機から排出する捕集物中
には、有害物質が含まれている上に、多量の未反応消石
灰や塩化カルシウムが含まれており、その処理・処分に
おいては、幾つかの解決すべき問題がある。
【0006】まず、上記捕集物の廃棄処分に際しては、
種々の問題が起こる。すなわち、上記捕集物は、媒塵と
カルシウム化合物の混合物であって、未反応消石灰や塩
化カルシウムなどのカルシウム化合物を約50%以上も
含んでいるので、これを安定化処理する場合、上記カル
シウム化合物を含んでいる分だけ処理量が増加してしま
う。
【0007】また、その安定化処理を上記何れの方法に
よって行っても、塩化カルシウムや未反応消石灰によっ
て次に記すような問題が引き起こされる。
【0008】溶融固化処理においては、捕集物中の塩
化カルシウムが分解して塩化水素が発生する。また、そ
の溶融法が電気抵抗式溶融炉を用いる方法であるときに
は、塩化カルシウムの溶融物が多量に生成し、これが分
離して溶融塩層を形成するので、電極間に流れる電流が
溶融塩層に集中する障害が発生し、溶融炉の操業が著し
く阻害される。
【0009】また、セメント固化処理においては、固
化物が廃棄された後に、固化物中の塩化カルシウムが溶
解し、固化物が徐々に崩壊してしまうので、有害な重金
属などが流出する恐れがある。
【0010】そして、薬剤による安定化処理において
は、廃棄処分後に、未反応消石灰が溶解し、アルカリ排
水が流出したり、塩化カルシウムの溶解によって高濃度
の塩溶液が流出する恐れがある。
【0011】さらに、酸抽出による安定化処理におい
ては、酸類によって重金属を抽出する際に、未反応の消
石灰を中和しなければならないので、多量の酸類が消費
され、処理コストが非常に高くなる。
【0012】このように、集塵機の捕集物に含まれてい
る多量のカルシウム化合物は、捕集物を廃棄処分する際
の処理量の増加をもたらすと共に、処理時に新たな問題
を発生させたり、あるいは廃棄処分後にもトラブルを引
き起こすものであり、上記捕集物を処分する際の阻害物
質になっている。
【0013】ところが、塩化カルシウムや未反応消石灰
の扱いを資源リサイクルの面からみた場合、上記捕集物
を廃棄処分することによって、その中に含まれている多
量のカルシウム源が廃棄されてしまうことになる。この
ため、上記捕集物中の未反応消石灰や塩化カルシウムな
どのカルシウム化合物を使用可能な状態で回収すること
ができる方法の開発、およびその回収物の用途開発が望
まれている。
【0014】本発明は、消石灰粉の吹き込みによって生
成した反応生成物や未反応消石灰などよりなるカルシウ
ム化合物を良好な製鋼用の脱硫剤として回収することが
できる方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に係る発明においては、廃棄物焼却炉で
発生した排ガス中に活性炭粉を吹き込み、この活性炭粉
が吹き込まれた排ガスを集塵処理して活性炭粉を捕集す
ると共に廃棄物焼却炉から飛散してきた媒塵を捕集して
除去し、次いで、この媒塵が除去された排ガス中に消石
灰粉を吹き込んで酸性ガスを吸収させ、この消石灰粉が
吹き込まれた排ガスを集塵処理し、カルシウム化合物を
主体とする粉体を捕集することにより製鋼用脱硫剤を得
る。
【0016】また、請求項2に係る発明においては、廃
棄物焼却炉で発生した排ガスを集塵処理して媒塵を除去
し、次いで、この媒塵が除去された排ガス中に消石灰粉
を吹き込んで酸性ガスを吸収させると共に活性炭の吹き
込みを行い、この消石灰粉および活性炭が吹き込まれた
排ガスを集塵処理し、カルシウム化合物を主体とする粉
体を捕集することにより製鋼用脱硫剤を得る。
【0017】上記のように、集塵処理を2段階で行う
と、最初の集塵処理においては、廃棄物焼却炉から飛散
してきた媒塵が捕集され、2回目の集塵処理において
は、塩化水素を吸収した際の反応生成物である塩化カル
シウムや未反応の消石灰などのカルシウム化合物が捕集
される。すなわち、法の定めに従って処理しなくてはな
らない媒塵と通常の化学物質として扱うことができるカ
ルシウム化合物の粉体が別々に捕集される。
【0018】しかし、2回目の集塵処理で捕集された粉
体は未反応消石灰と塩化カルシウムを主体とするもので
はあるが、この粉体を塩化カルシウム源として使用しよ
うとしても、消石灰源として使用しようとしても、何れ
の場合にも、困難な問題に直面する。例えば、上記粉体
を塩化カルシウム源として使用しようとした場合、塩化
カルシウムはごく限られた用途にしか使用されないもの
である上に、捕集物中には多量の消石灰が混在してお
り、その用途はさらに狭められてしまうので、工業的レ
ベルで、上記粉体を使用することはできない。また、上
記粉体を消石灰源(アルカリ源)として使用しようとし
た場合、水溶性塩類である塩化カルシウムが多量に含ま
れているので、濃厚な塩類溶液が生成したり、あるいは
塩化水素が発生したり、あるいは塩化カルシウムによる
腐食が起こったりする不都合が生じ、上記同様に、上記
粉体の工業的レベルでの使用は難しい。
【0019】このように、上記粉体は、有害な重金属が
含まれていなくても、従来の用途においては、工業的レ
ベルで使用することは実質的にできないものである。
【0020】そこで、本発明者は、上記粉体の用途開発
をするための検討と試験を種々行った結果、上記粉体
が、製鉄所の製鋼工程において溶銑の脱硫処理をする際
に添加する脱硫剤として使用可能なものであるとの結論
を得た。すなわち、上記粉体を溶銑中に添加すると、未
反応の消石灰は脱硫剤として作用し、有効に消費され
る。一方、塩化カルシウムはフラックスとしての働きを
なし、スラグの流動性を上げるので、溶銑とスラグとの
接触、すなわち上記粉体中の消石灰と溶銑との接触がよ
くなり、脱硫反応の進行が促進される。
【0021】従って、排ガス中の塩化水素を吸収した際
に生成するカルシウム化合物の粉体と廃棄物焼却炉から
飛散してきた媒塵を別々に捕集すれば、上記カルシウム
化合物の粉体は製鋼用の脱硫剤として使用可能なものと
なるばかりでなく、これを脱硫剤として使用した場合に
は、塩化カルシウムがフラックスとしての働きをするの
で、別途にフラックスを添加する必要がない。
【0022】ところで、都市ごみなどの廃棄物を焼却し
た排ガス中には、ダイオキシン類などの有害な有機塩素
化合物が含まれており、この有機塩素化合物の排出濃度
については、現在のところ、法による定めはなく、ガイ
ドラインとして示されている目標値(0.5ng-TEQ /Nm
3 )があるだけであるが、近い将来、その規制値が設定
されるものと予想される。また、排ガス中の上記有機塩
素化合物は排ガスを浄化処理する過程で媒塵などに吸着
され、浄化処理の進行と共に、その排ガス中の含有量は
次第に減少するが、媒塵などによる成り行きの吸着作用
に依存しているだけでは、その排出濃度を上記目標値あ
るいは更に厳しい値になるものと思われる規制値以下に
することはできない。
【0023】そこで、本発明においては、排ガスの浄化
処理をも同時に行うことを図っているので、排ガス中に
活性炭粉を吹き込んで、上記有機塩素化合物を吸着さ
せ、その排出濃度を極度に低下させる。そして、排ガス
中への活性炭粉の吹込みを行った場合、請求項2に係る
発明による場合には、捕集されたカルシウム化合物の粉
体中にダイオキシンを吸着した活性炭が混入するが、こ
の粉体は製鋼用の脱硫剤として回収され、高温の溶銑に
添加されるものであるので、その中に含まれているダイ
オキシンは高温の溶銑によって熱分解され、無害化され
る。
【0024】なお、上記有機塩素化合物の目標排出濃度
に関する記載において、目標値に付記されているTEQ
の表示は各種ダイオキシン類の測定値に毒性換算係数を
乗じた値の合計値であることを示す。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る実施の形態の
一例を示す図である。図1において、1はごみ焼却炉、
2は廃熱ボイラ、3は減温塔、4は第一の集塵機、5は
第二の集塵機を示す。また、6、7、8、9は上記機器
類を連結する煙道を示す。
【0026】ごみ焼却炉1から排出された排ガスは廃熱
ボイラ2へ導入されて冷却された後、減温塔3へ導入さ
れて、水が噴霧され、120〜230℃の間の設定され
た温度まで冷却される。
【0027】この冷却された排ガスは第一の集塵機4へ
導入されて集塵処理されるが、第一の集塵機4への導入
路である煙道8において、この排ガス中に活性炭粉が吹
き込まれる。活性炭粉の吹き込みは、排ガス中に含まれ
るダイオキシン類の含有レベルに応じて所定量の活性炭
粉を活性炭貯槽11から定量的に抜き出した後、空気に
よって気流輸送し、煙道8内へ噴出させる操作によって
行われる。そして、吹き込まれた活性炭粉に排ガス中の
ダイオキシン類が吸着される。第一の集塵機4において
は、焼却炉1から飛散してきた媒塵と上記のようにして
吹き込まれた活性炭粉が一緒に捕集される。この捕集物
は抜き出され、別途無害化処理された後、廃棄処分され
る。
【0028】媒塵とダイオキシン類の除去処理がなされ
た排ガスは煙道9を通って第二の集塵機5へ送られる。
そして、煙道9を通過中の排ガスに対して消石灰粉が吹
き込まれ、排ガスと消石灰粉の混合が行われる。消石灰
粉の吹き込みは、排ガス中に含まれる酸性ガスの分析値
(通常はHClの値)に基づく所定量を消石灰貯槽10
から定量的に抜き出した後、空気によって気流輸送し、
煙道9内へ噴出させる操作によって行われる。吹き込ま
れた消石灰粉は排ガス中の塩化水素などの酸性ガスと反
応しながら気流輸送され、その反応生成物や未反応の消
石灰粉は排ガスと共に第二の集塵機5へ入る。このカル
シウム化合物は第二の集塵機5で捕集される。塩化水素
などの酸性ガスが除去され、カルシウム化合物の粉塵が
捕集されて除かれた排ガスは煙突へ送られ、大気放散さ
れる。
【0029】そして、第二の集塵機5で捕集された粉体
は有害な重金属を含んでおらず、CaCl2 とCa(O
H)2 を主体とするものであるので、通常の化学物質と
して取り扱われ、また、上記粉体はCaCl2 とCa
(OH)2 を主体とするものであるので、製鋼用の脱硫
剤として回収される。
【0030】なお、前記減温塔3出口における排ガスの
温度範囲は、次のようにして決められた。酸性ガスの吸
収およびダイオキシン類の吸着においては、排ガスの温
度が低いほど良好な結果が得られるが、その温度を適切
な範囲に設定しないと、種々の不具合が生ずる。まず、
排ガスの温度を250〜300℃付近にしておくと、排
ガス中にはダイオキシン類の前駆物質となる有機物が残
留しているので、媒塵の触媒作用によってダイオキシン
類が再合成される。このため、排ガス温度の上限は23
0℃程度にするのが適当であるものとした。また、排ガ
ス温度を120℃よりも低下させると、酸露点になって
装置の腐食が起こるので、その下限温度を120℃とし
た。しかし、排ガス温度のより好ましい範囲は140〜
200℃である。
【0031】また、第二の集塵機5で捕集されたものの
中には多量の未反応消石灰が含まれているので、この捕
集物を再び煙道9中へ吹き込んで循環させれば、酸性ガ
スの除去率が向上する。この際の好ましい循環比は、消
石灰粉の吹き込み量に対し0.5〜3.0程度である。
【0032】また、本発明を実施する際に使用すること
ができる集塵機は、その型式が限定されるものではな
く、バグフィルタ、電気集塵機、あるいはサイクロンな
どであってもよい。しかし、上記のうち、特に、濾過式
集塵機であるバグフィルタが望ましい。バグフィルタを
第一の集塵機4として使用した場合には、高い集塵効率
が安定的に得られると共に、その濾布表面に活性炭粉と
媒塵よりなる捕集層が形成され、排ガスが上記捕集層を
通過する間にダイオキシン類の吸着が促進される。ま
た、バグフィルタを第二の集塵機5として使用した場合
には、その濾布表面に未反応消石灰を含むカルシウム化
合物の捕集層が形成されるので、排ガスがこの捕集層を
通過する間に酸性ガスの吸収やダイオキシン類の吸着が
効率よく行われる。
【0033】図2は本発明に係る実施の形態の他の例を
示す図である。図2において、図1と同じ構成の部分に
ついては、同一の符号を付しその説明を省略する。この
例においては、減温塔3で冷却された排ガスが第一の集
塵機4へ導入されて集塵処理され、媒塵が除去される。
この集塵処理によって捕集された媒塵は抜き出され、別
途無害化処理された後、廃棄処分される。次いで、媒塵
が除去された排ガス中に消石灰粉および活性炭粉が吹き
込まれる。この消石灰粉および活性炭粉は第一の集塵機
4から第二の集塵機5を結ぶ排ガス流路である煙道9中
へ吹き込まれる。消石灰粉および活性炭粉の吹き込み
は、図1の場合と同様の操作によって行われる。吹き込
まれた消石灰粉および活性炭粉は、排ガス中へ分散しな
がら気流輸送されて第二の集塵機5へ入り、捕集され
る。そして、吹き込まれた消石灰粉および活性炭粉は、
煙道9内を気流輸送されている間および第二の集塵機5
に捕集された際に、それぞれ酸性ガスを吸収し、ダイオ
キシン類を吸着する。清浄化された排ガスは大気放散さ
れる。
【0034】そして、第二の集塵機5で捕集された粉体
は、図1の方法による場合と同様に、有害な重金属が含
まれておらず、その組成の主体はCaCl2 とCa(O
H) 2 であるので、製鋼用の脱硫剤として回収される。
【0035】なお、図2の方法においては、活性炭粉の
吹き込みが、第一の集塵機4による集塵処理によって相
当量のダイオキシン類が吸着された後に行われるので、
活性炭粉の吹き込み量が少なくて済む。
【0036】(実施例1)図1に示す請求項1に係る発
明の方法によって、ごみ焼却排ガスの浄化処理を行いな
がら、製鋼用の脱硫剤を得た。この試験においては、第
一の集塵機および第二の集塵機の双方をバグフィルタに
した。試験の実施条件は次の通りにした。
【0037】減温塔出口の排ガス温度を200℃にし
た。 消石灰粉の吹き込み量は減温塔出口排ガス中の塩化水
素量の2倍当量相当とし、排ガスに対し2.9g/Nm3
割合にした。 活性炭としては椰子殻炭を使用し、その物性は表2に
示す通りであった。 活性炭の吹き込み量は排ガスに対し0.1g/Nm3 にし
た。
【0038】なお、この試験の実施中に測定した装置各
所における排ガス中の塩化水素および媒塵の平均濃度は
表1の通りであった。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】上記条件で実施した試験の結果は、次の通
りであった。まず、排ガス浄化状況については、HCl
除去率の平均は約90%であった。また、ダイオキシン
類については、表3に示すように、第二の集塵機出口で
は0.18ng-TEQ /Nm3 まで低下しており、前記ガイド
ライン中の目標値(0.5ng-TEQ /Nm3 )を大幅に下回
る値となった。
【0042】
【表3】
【0043】次に、第一の集塵機で捕集された粉体の分
析値を表4に、第二の集塵機で捕集された粉体の分析値
を表5に示す。また、表5から求めた第二の集塵機5で
捕集した粉体中の水酸化カルシウムやカルシウム塩類な
どの含有率を表6に示す。
【0044】
【表4】
【0045】
【表5】
【0046】
【表6】
【0047】第二の集塵機で捕集された粉体の組成は、
表5および表6に記載のように、カルシウム化合物を主
体とするものであり、重金属の含有量はごく微量であっ
た。
【0048】そして、上記粉体を製鋼用の脱硫剤として
使用する試験を行った結果は、次の通りであった。上記
粉体を窒素ガスをキャリアガスとして1400℃の溶銑
中へ、溶銑トン当たり32kg(CaOとして、8kg)の
割合で吹き込み、脱硫処理をしたところ、処理前に0.
03%であった溶銑中の硫黄含有率が0.002%まで
低下し、脱硫率は93%であった。
【0049】この脱硫率は、生石灰を脱硫剤とし、フラ
ックスとして螢石を添加(CaO:CaF2 =95:
5)して脱硫処理をした場合の値と略同じであり、良好
の結果であった。
【0050】このように、第二の集塵機5で捕集された
粉体は製鋼用の脱硫剤として使用可能なものであるばか
りでなく、高価な螢石(フラックス)を添加しなくて
も、良好な結果が得られる脱硫剤であることが確認され
た。
【0051】(実施例2)次に、図2に示す請求項2の
発明に係る方法によって、ごみ焼却排ガスの浄化処理を
行いながら、製鋼用の脱硫剤を得た。この試験において
も、第一の集塵機および第二の集塵機の双方をバグフィ
ルタにした。試験の実施条件は、活性炭の吹き込み場所
および吹き込み量を変えたことを除き、図1の方法によ
る場合と同じにした。活性炭の吹き込み量は排ガスに対
し0.08g/Nm3 にした。
【0052】なお、この試験の実施中に測定した装置各
所における排ガス中の塩化水素および媒塵の平均濃度は
表1の通りであった。
【0053】試験の結果は、次の通りであった。まず、
排ガス浄化状況については、表1および表3に示すよう
に、HClの排出濃度およびダイオキシン類の排出濃度
の何れについても、実施例1の場合と同程度の良好な値
が得られた。
【0054】次に、第一の集塵機で捕集された粉体の分
析値を表4に、第二の集塵機で捕集された粉体の分析値
を表5に示す。また、表5から求めた第二の集塵機5で
捕集した粉体中の水酸化カルシウムやカルシウム塩類な
どの含有率を表6に示す。第二の集塵機で捕集された粉
体の組成は、表5および表6に記載のように、図1の方
法による場合と同様に、カルシウム化合物を主体とする
ものであり、重金属の含有量はごく微量であった。
【0055】そして、上記粉体を脱硫剤として溶銑中へ
吹き込む試験を行ったところ、図1の方法による場合と
同様に、この粉体は良好な脱硫剤であることが確認され
た。
【0056】比較のために、図3に示した従来の方法に
よって、ごみ焼却排ガスの浄化処理を行った。この試験
においては、集塵機21をバグフィルタにした。そし
て、集塵処理を1段で行ったこと、および活性炭の吹込
みをしなかったこと以外の条件は、図1および図2の方
法による場合と同じにした。
【0057】なお、この試験の実施中に測定した装置各
所における排ガス中の塩化水素および媒塵の平均濃度は
表1の通りであった。
【0058】試験の結果は、次の通りであった。まず、
有害ガスの除去状況については、HClの除去率は84
%であり、実施例1,2の値には及ばない結果になっ
た。また、ダイオキシン類については、表3に示すよう
に、前記ガイドラインを大幅に上回る値であった。
【0059】次に、集塵機で捕集された粉体の分析値は
表7の通りであった。また、表7の分析値から求めた集
塵機の捕集粉体中の水酸化カルシウムおよびカルシウム
塩類などの含有率を表8に示す。
【0060】
【表7】
【0061】
【表8】
【0062】表7および表8に記載のように、1段の集
塵装置で捕集された粉体には、有害な重金属が規制値以
上の含有率で含まれており、この粉体はその分析値から
算定される塩化カルシウムと塩化カルシウムの含有率が
50%以上にも達するものであるにもかかわらず、使用
することができないものであった。
【0063】
【発明の効果】本発明においては、廃棄物焼却炉で発生
した排ガスを集塵処理して媒塵を除去し、次いで、この
排ガス中に消石灰粉を吹き込んで酸性ガスを吸収させた
のち集塵処理するので、消石灰粉の吹き込みによって生
成した塩化カルシウムや未反応消石灰などのカルシウム
化合物を主体とする粉体と、有害な重金属を含む媒塵が
別々に捕集される。このように、分別されて捕集された
カルシウムと化合物を主体とする粉体が、脱硫反応を行
う消石灰の他にフラックスとして働く塩化カルシウムを
含むものであるので、この粉体を、フラックスの添加を
要しない製鋼用の脱硫剤として回収することができる。
【0064】さらに、本発明においては、排ガス中に活
性炭粉の吹き込みを行うので、捕集物を製鋼用の脱硫剤
として回収しながら、排ガス中のダンオキシン類の排出
濃度を大幅に低下させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の形態の一例を示す図であ
る。
【図2】本発明に係る実施の形態の他の例を示す図であ
る。
【図3】従来から行われている廃棄物焼却排ガスの処理
方法を示す図である。
【符号の説明】
1 ごみ焼却炉 2 廃熱ボイラ 3 減温塔 4 第一の集塵機 5 第二の集塵機 6,7,8,9 煙道 10 消石灰貯槽 11 活性炭貯槽

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄物焼却炉で発生した排ガス中に活性
    炭粉を吹き込み、この活性炭粉が吹き込まれた排ガスを
    集塵処理して前記活性炭粉を捕集すると共に廃棄物焼却
    炉から飛散してきた媒塵を捕集して除去し、次いで、こ
    の媒塵が除去された排ガス中に消石灰粉を吹き込んで酸
    性ガスを吸収させ、この消石灰粉が吹き込まれた排ガス
    を集塵処理し、カルシウム化合物を主体とする粉体を捕
    集することにより得られる廃棄物焼却排ガスからの製鋼
    用脱硫剤の製造方法。
  2. 【請求項2】 廃棄物焼却炉で発生した排ガスを集塵処
    理して媒塵を除去し、次いで、この媒塵が除去された排
    ガス中に消石灰粉を吹き込んで酸性ガスを吸収させると
    共に活性炭の吹き込みを行い、この消石灰粉および活性
    炭が吹き込まれた排ガスを集塵処理し、カルシウム化合
    物を主体とする粉体を捕集することにより得られる廃棄
    物焼却排ガスからの製鋼用脱硫剤の製造方法。
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