JP2002326925A - 造粒物および錠剤の製造方法 - Google Patents

造粒物および錠剤の製造方法

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JP2002326925A JP2001132476A JP2001132476A JP2002326925A JP 2002326925 A JP2002326925 A JP 2002326925A JP 2001132476 A JP2001132476 A JP 2001132476A JP 2001132476 A JP2001132476 A JP 2001132476A JP 2002326925 A JP2002326925 A JP 2002326925A
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Nobuaki Hirai
伸明 平井
Kazuyuki Ishikawa
和幸 石川
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Asahi Food and Healthcare Ltd
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Asahi Breweries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】漢方エキスあるいは生薬エキスあるいは天然物
に由来するエキス含有率の高い造粒物を製造し、漢方エ
キスあるいは生薬エキスあるいは天然物に由来するエキ
ス含有固錠剤の小型化や服用数・量を減らすことを可能
にする。 【解決手段】容器に特殊ケイ酸カルシウムと架橋ポリビ
ニルピロリドンを投入し、その後、一定量の水を投入す
る。そして、水が特殊ケイ酸カルシウムと架橋ポリビニ
ルピロリドンの混合物に均一に分散、保持するように、
容器に具備した攪拌装置を利用して攪拌する。この混合
物の水を漢方エキスあるいは生薬エキスあるいは天然物
に由来するエキスに移しながら造粒する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、漢方エキスあるい
は生薬エキスあるいは天然物に由来するエキスを含有す
る造粒物の製造方法およびその造粒物から製造する漢方
エキスあるいは生薬エキスあるいは天然物に由来するエ
キスを含有する錠剤の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】医薬品の造粒方法には、乾式破砕造粒
法、湿式押し出し造粒法、流動層造粒法および高速撹拌
造粒法等がある。これらの中では、流動層造粒法と高速
攪拌造粒法が、他の方法に比べ工程が簡単であることと
効率よく造粒物が製造できることから製薬業界で盛んに
採り入れられている。
【0003】高速攪拌造粒法は薬の成分と賦形剤を混合
する混合工程を経て、その後水を投入し、造粒する方法
である。この高速攪拌造粒法を用いて、高い吸水性を有
する漢方エキスあるいは生薬エキスあるいは天然物に由
来するエキス成分を含有する医薬品を製造する場合、水
を投入するスプレイ法などのように、水を少量づつ、長
時間かけて投入する方法や特殊ケイ酸カルシウムに水を
あらかじめ保持させたものを用いて造粒する方法が採ら
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】漢方エキスあるいは生
薬エキスあるいは天然物に由来するエキス含有率の高い
造粒物を製造することは、漢方エキスあるいは生薬エキ
スあるいは天然物に由来するエキス含有固錠剤の小型化
や服用数・量を減らすことを可能にするために、極めて
有効なことである。従って、服用を容易にする為の重要
な課題である。
【0005】漢方エキスあるいは生薬エキスあるいは天
然物に由来するエキスを含有する造粒物の製造には、流
動層造粒法が採り入れられているが、これらエキスの含
有率の高いものを造ろうとすると、これらエキスの高い
吸水性のため、流動が低下し効率の良い造粒は困難であ
った。特開平5-95988には流動層造粒法を改善す
る方法が記述されているが、特殊な機械(浮遊旋回流動
型流動層造粒機)を用いる方法であり、汎用性が高いと
は言えない。
【0006】一方、攪拌造粒でも、通常の水の投入法で
は、これらエキスが急激に水を吸収して塊状もしくは泥
状になってしまい造粒が困難である。高濃度の漢方エキ
スあるいは生薬エキスあるいは天然物に由来するエキス
を含む造粒物を、ケイ酸カルシウムを用いて高速攪拌造
粒による方法があるが、これは高速攪拌造粒機(例え
ば、商品名:バーチカルグラニュレーター)を用い、こ
れらエキスとケイ酸カルシウムを混合した後、この混合
物に水をスプレイしていく方法である(特開2000―
119190)。
【0007】しかしながら、これらエキスが急激に吸水
するのを防ぐため、非常に低速で水をスプレイする必要
があり、造粒に時間がかかるという問題がある。さらに
エキスの種類が変わると、スプレイの速度および造粒時
間を変更する必要があり、最適の条件を見つけることが
困難である。また、特殊ケイ酸カルシウムに水を保持さ
せたあと、漢方エキスあるいは生薬エキスを用いて造粒
を行なう方法がある。
【0008】しかしながら、この方法によっても、漢方
エキスあるいは生薬エキスの種類が変わると、特殊ケイ
酸カルシウムに保持させる水の量および造粒時間を変え
る必要がある。種々のエキスを、製造のスケールに大き
く左右されず、効率よく造粒することが可能である製造
方法が求められている。
【0009】そこで本発明の目的は、漢方エキスあるい
は生薬エキスあるいは天然物に由来するエキスの含有率
の高い造粒物を、高速攪拌造粒機を用いて製造するため
のより実用的な造粒方法を提供し、さらに、この造粒物
から崩壊性の良い高含有量漢方エキスあるいは生薬エキ
スあるいは天然物に由来するエキス配合錠剤の製造を可
能とすることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明では、ケイ酸カル
シウムの一種である花弁状結晶構造を有する特殊なケイ
酸カルシウムと崩壊剤との混合物が、特殊なケイ酸カル
シウム単一のときよりも多くの水を保持でき、かつ造粒
の際にエキスへの水分の移行がより緩やかであることを
見いだし、数百グラムから数百キログラムまで製造可能
な新規な攪拌造粒方法による漢方エキスあるいは生薬エ
キスあるいは天然物に由来するエキス含有造粒物製造を
確立した。
【0011】以下に、本発明による漢方エキスあるいは
生薬エキスあるいは天然物に由来するエキスの攪拌造粒
方法について説明する。まず、容器に特殊ケイ酸カルシ
ウムと使用する崩壊剤の一部もしくは全てを投入し、均
一に攪拌後、一定量の水を投入する。そして、水が特殊
ケイ酸カルシウムと崩壊剤の混合物に均一に分散するよ
うに攪拌する湿潤工程と、その後、水を保持した特殊ケ
イ酸カルシウムと崩壊剤の混合物中に、漢方エキスある
いは生薬エキスあるいは天然物に由来するエキスを投入
し、ケイ酸カルシウムと崩壊剤の混合物に保持された水
を漢方エキスあるいは生薬エキスあるいは天然物に由来
するエキスに移しながら造粒する造粒工程より成ってい
る。
【0012】以上の工程にかかる時間は3分から20分
である。湿潤工程において、水を特殊ケイ酸カルシウム
のみに分散・保持させる従来方法より、本発明に従うと
多くの水を使用することができ、製造スケールに左右さ
れない安定した造粒が可能である。本発明における攪拌
造粒とは、第十三改正 日本薬局方解説書の製剤総則の
散剤、錠剤の項に記載されている造粒法(押出造粒法、
転動造粒法、流動層造粒法、湿式および乾式破砕造粒
法)のうち、水または結合剤を含む溶液を投入しておこ
なう転動造粒法および湿式破砕法に相当する。
【0013】具体的には、容器の中に造粒する粉体を入
れた後、水または結合剤を含む溶液を投入後、容器に具
備されている装置により、攪拌することを原則とする湿
式の造粒方法である。攪拌方法には、様々な形態を有す
るものがあり、容器の上部から回転アームによるもの、
容器の底部にある回転翼によるものと、さらにこれに異
方向の攪拌を加えるものがある。
【0014】使用装置として、現在販売されているもの
としては、次のような商品が挙げられる。バーチカルグ
ラニュレーター、ハイシェアーミキサー、ハイスピード
ミキサー、プラネタリーミキサー、チョッパー式プラネ
タリーミキサーなどである。本発明におけるケイ酸カル
シウムは大きな細孔径と細孔容積を有する花弁状結晶構
造を持つ特殊なケイ酸カルシウムを用いることが良いと
わかったので、本発明で使用するケイ酸カルシウムは、
株式会社エーザイの商品名「フローライトRE」として
流通している特殊なケイ酸カルシウムである。
【0015】なお、上記特殊ケイ酸カルシウムは、医薬
品添加物規格(薬添規)や化粧品原料基準外成分規格
(粧外規)に記載されている化学名「ケイ酸カルシウ
ム」の規格に適合しているものである。本発明に用いら
れる漢方エキス粉末としては、例えば、「一般用漢方
処方の手引き」(厚生省薬務局監修、薬事時報社発行
(1975)等に記載 される通常の漢方処方から水あ
るいは30重量%以下のエタノール含有水溶液を用いて
煎出し、濃縮、乾燥して得られる漢方エキス粉末があげ
られる。具体的には、漢方薬の小柴胡湯、柴苓湯、補中
益気湯、柴朴湯、牛車腎気丸、加味逍遥散、麦門冬湯、
八味地黄丸、大建中湯、小青竜湯、六君子湯、当帰芍薬
散、十全大補湯、葛根湯、柴胡桂枝湯、桂枝茯苓丸、釣
藤散、大柴胡湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、猪苓湯、温経湯、
黄連解毒湯、防已黄耆湯、五苓散、白虎加人参湯、芍薬
甘草湯、半夏白朮天麻湯、人参養栄湯、防風通聖散、半
夏瀉心湯、小柴胡湯加桔梗石膏、桂枝加朮附湯、荊芥連
翹湯、半夏厚朴湯、加味帰脾湯、温清飲、清肺湯、大黄
甘草湯、十味敗毒湯、当帰飲子、辛夷清肺湯、当帰四逆
加 呉茱萸生姜湯、麻黄附子細辛湯、乙字湯、葛根湯加
川キュウ辛夷、安中 散料、消風散、桂枝加竜骨牡蠣
湯、麻黄湯、人参湯、苓桂朮甘湯、桂枝 湯、麻杏甘石
湯、清上防風湯、桃核承気湯、小建中湯、桂枝加芍薬
湯、 桔梗湯、四逆散、酸棗仁湯、桂枝茯苓丸料加ヨク
イニン、治頭瘡一方、 七物降下湯、竹茹湯胆湯、神秘
湯、五虎湯などのエキスを粉末が挙げられる。
【0016】生薬エキス粉末としては、1種または2種
以上の生薬から水あるいは30重量%以下のエタノール
含有水溶液を用いて煎出し、濃縮、乾燥して得られるも
ので、具体的には、例えば、シャクヤク、トウキ、ケイ
ヒ、センキュウ、ソウジュツ、ブクリョウ、ボタンピ、
ト ウヒ、コウブシ、ジオウ、カンゾウ、トウニン、オ
ウレン、ショウキョ ウ、チョウジ、ニンジン、チン
ピ、エンゴサク、カノコソウ、キジツ、 オウゴンなど
のエキスが挙げられる。
【0017】天然物に由来するエキス粉末は、天然物か
ら水あるいは30重量%以下のエタノール含有水溶液を
用いて煎出して、濃縮、乾燥して得られるものである。
天然物としては、例えば、ノコギリヤシ、マリアアザ
ミ、ウコン、ニンニク、アロエ、セイヨウオトギリソ
ウ、イチョウ葉、エキナケアなどのエキスが挙げられ
る。崩壊剤としては、バレイショデンプン、結晶セルロ
ース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチル
セルロースカルシウム、低置換度ヒドロキシプロピルセ
ルロース、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシ
ルメチルスターチナトリウム、架橋ポリビニルピロリド
ンなどが考えられる。好ましくは架橋ポリビニルピロリ
ドンを用いる。
【0018】以下に、本発明において漢方エキスあるい
は生薬エキスあるいは天然物に由来するエキスを含有す
る造粒物を製造する際、投入する水、漢方エキス粉末あ
るいは生薬エキス粉末あるいは天然物に由来するエキス
粉末(以下、エキス粉末とする。)、特殊ケイ酸カルシ
ウム、崩壊剤の投入量について説明する。崩壊剤の配合
量は、漢方エキス粉末あるいは生薬エキス粉末、特殊ケ
イ酸カルシウムの量に基づいて決定する。
【0019】通常特殊ケイ酸カルシウム10重量部に対
して1重量部から50重量部であり、好ましくは7重量
部から30重量部である。水の量は、特殊ケイ酸カルシ
ウムの10重量部に対して、2重量部から50重量部が
好ましく、より好ましくは、5重量部から25重量部で
ある。投入する水の量が少ないと、後工程であるエキス
粉末を投入する工程で、粒ができないし、多すぎると、
造粒が進み過ぎて、機械を動かすことができない。
【0020】水の代わりに、30重量%以下のエタノー
ル水溶液を用いても良い。使用するエタノール水溶液の
量が、少ないと後工程であるエキス粉末を投入する工程
で粒ができないし、多いと造粒が進み過ぎて、機械を動
かすことができない。エキス粉末の配合量は、通常、特
殊ケイ酸カルシウム10重量部に対して1重量部から1
00重量部であり、好ましくは40重量部から80重量
部である。すなわち、出来上がり造粒物中のエキス配合
量は、通常、30重量%から90重量%であり、より好
ましくは、60重量%から75重量%である。漢方エキ
スあるいは生薬エキスあるいは天然物に由来するエキス
の比率が高いと、造粒が不可能になる。
【0021】漢方エキスあるいは生薬エキスあるいは天
然物に由来するエキスを含有する造粒物から錠剤を製造
する場合、造粒物の投入量は薬効もしくは効果を発揮す
るのに必要な1日服用エキス量と1日服用錠剤数に基づ
いて決定する。エキスの比率が少ないと、錠剤を処方す
る場合に、処方する錠剤の数が多くなったり、薬効を示
すのに十分なエキスを処方できなかったりする。
【0022】前記造粒物には、添加物として、以下の成
分の賦形剤を配合することもできる。賦形剤としては、
糖や糖アルコールに分類されるもののなかで、乳糖、白
糖、ブドウ糖、マンニット、ソルビット等、デンプンや
デンプン誘導体に分類されるもののなかで、トウモロコ
シデンプン、バレイショデンプン、α化デンプン、デキ
ストリン、カルボキシメチルスターチ等、セルロースや
セルロース誘導体に分類されるもののなかで、 結晶セ
ルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシ
メチルセルロース等、その他のものとして、アラビアガ
ム、デキストラン、プルラン、軽質無水ケイ酸,合成ケ
イ酸アルミニウム,メタケイ酸アルミン酸マグネシウ
ム,リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、硫酸カルシウ
ムなどが挙げられる。
【0023】前記造粒物から錠剤を製造する場合には、
前記造粒物を整粒後、添加物として滑沢剤を加え混合
し、打錠用顆粒を生成する。このとき、必要に応じて崩
壊剤を添加できる。崩壊剤としては、バレイショデンプ
ン、結晶セルロース、カルボキシメチルセルロース、カ
ルボキシメチルセルロースカルシウム、低置換度ヒドロ
キシプロピルセルロース、クロスカルメロースナトリウ
ム、カルボキシルメチルスターチナトリウム、架橋ポリ
ビニルピロリドンなどが考えられる。好ましくは架橋ポ
リビニルピロリドンを用いる。
【0024】1錠中の崩壊剤や滑沢剤の配合量は、造粒
物中のエキス粉末やケイ酸カルシウム、崩壊剤の量に基
づいて決定する。滑沢剤としては、ステアリン酸金属塩
(マグネシウム、カルシウム)、タルク、硬化ヒマシ
油、ステアリルフマル酸ナトリウムなどが考えられる。
滑沢剤の配合量については、1錠剤重量の0.1重量%
から5重量%で、望ましくは0.3重量%から2重量%
である。
【0025】製造用打錠用顆粒は、打錠機を用いて錠剤
にする。なお、打錠用顆粒を錠剤にする方法は、従来と
同様なのでその説明は省略する。このように生成した錠
剤に、フィルムコーティングまたは糖衣コーティングを
施すコーティング工程を設けてもよい。なお、フィルム
コーティングまたは糖衣コーティングを施すことによ
り、錠剤の味のマスキングが可能となるから錠剤を飲み
やすくすることができる。また、錠剤の経時安定性が向
上する。なお、本発明の錠剤においては、腸溶性コーテ
ィングや徐放性コーティングしないこと以外は、工程、
使用する素材を限定するものではない。本発明による製
造方法で、以下に示す漢方エキス含有錠剤を6錠ずつつ
くり、日本薬局方の崩壊試験法に従って崩壊時間を測定
した。
【0026】検討した錠剤中のエキス量(重量%)と得
られた崩壊時間(分)を示す。崩壊時間は、試験を行っ
た6錠の平均値である。検討した錠剤は、小柴胡湯(6
5重量%、7分)、柴苓湯(70重量%、9分)、補中
益気湯(70重量%、8分)、柴朴湯(70重量%,1
0分)、牛車腎気丸(65重量%、9分)、加味逍遥散
(70重量%、9分)、麦門冬湯(75重量%、10
分)、八味地黄丸(70重量%、5分)、大建中湯(7
0重量%、6分)、小青竜湯(73重量%、7分)、六
君子湯(70重量%、10分)、当帰芍薬散(66重量
%、8分)、十全大補湯(75重量%、9分)、葛根湯
(70重量%、10分)、柴胡桂枝湯(70重量%、9
分)、桂枝茯苓丸(70重量%、10分)、釣藤散(7
0重量%、6分)、大柴胡湯(70重量%、8分)、柴
胡加竜骨牡蛎湯(75重量%、12分)、猪苓湯(65
重量%、6分)、温経湯(70重量%、9分)、黄連解
毒湯(65重量%、7分)、防已黄耆湯(70重量%、
8分)、五苓散(65重量%、7分)、白虎加人参湯
(75重量%、12分)、芍薬甘草湯(60重量%、8
分)、半夏白朮天麻湯(75重量%、8分)、人参養栄
湯(70重量%、10分)、防風通聖散(70重量%、
7分)、半夏瀉心湯(72重量%、9分)、小柴胡湯加
桔梗石膏(65重量%、8分)、桂枝加朮附湯(70重
量%、7分)、荊芥連翹湯(70重量%、10分)、半
夏厚朴湯(70重量%、10分)、加味帰脾湯(75重
量%、10分)、温清飲(70重量%、8分)、清肺湯
(70重量%、12分)、大黄甘草湯(70重量%、8
分)、十味敗毒湯(70重量%、8分)、当帰飲子(6
5重量%、9.5分)、辛夷清肺湯(75重量%、12
分)、当帰四逆加呉茱萸生姜湯(75重量%、12
分)、麻黄附子細辛湯(65重量%、6分)、乙字湯
(65重量%、9分)である。
【0027】この結果、使用した漢方エキスに依存して
崩壊時間に違いがあるものの、長くとも15分以内に崩
壊することがわかった。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
する。本実施の形態において、造粒時の攪拌回転速度は
それぞれ、底部攪拌装置(ブレード)が約200回転/
分、底部攪拌装置と異方向の攪拌装置(クロススクリュ
ー)が約3000回転/分である。
【0029】第1の実施の形態例 漢方エキスである八味地黄丸エキス粉末の含有造粒物を
以下のように製造した。ケイ酸カルシウム(商品名:フ
ローライトRE)を10重量部、架橋ポリビニルピロリ
ドン(商品名:Kollidon CL)を14.6重量部を篩過
し、バーチカルグラニュレーター(造粒機)に投入し
た。その後、水を17.5重量部添加、混合した。次
に、八味地黄丸エキス粉末を60重量部添加し、3分間
攪拌造粒を行った。造粒後、整粒、乾燥した。さらにス
テアリン酸マグネシウム0.4重量部を加え、打錠用顆
粒とし、打錠機を用いて、 円形の錠剤を生成した。こ
の錠剤に対して、日本薬局方記載の崩壊試験法に従って
行った結果、6錠の崩壊時間はそれぞれ、3.7分、4.
0分、4.7分、4.7分、5.1分、5.2分で、6錠平
均で4.6分であった。 (比較例1)第1の実施の形態例の比較例1では、市販
されている八味地黄丸エキス錠の日本薬局方の崩壊試験
法に従って行ったところ、6錠平均の崩壊時間は以下の
通りであった。
【0030】製品A : 32 分 製品B : 19 分 第2の実施の形態例 漢方エキスである八味地黄丸エキス錠剤を下記のように
製造した。ケイ酸カルシウム(商品名:フローライトR
E)を10重量部、架橋ポリビニルピロリドン(商品
名:Kollidon CL)を2.2重量部を篩過し、バーチカ
ルグラニュレーター(造粒機)に投入した。その後、水
を17.5重量部添加、混合した。
【0031】次に、八味地黄丸エキス粉末を60重量部
添加し3分間攪拌造粒を行った。造粒後、整粒、乾燥し
た。さらに架橋ポリビニルピロリドン(商品名:Kollid
on CL)を12.4重量部を、ステアリン酸マグネシウ
ム0.4重量部を加え、打錠用顆粒とし、打錠機を用い
て、円形の錠剤を生成した。
【0032】この錠剤に対して、日本薬局方記載の崩壊
試験法に従って行った結果、6錠の崩壊時間はそれぞ
れ、6.6分、10.7分、12.1分、12.7分、13.
1分、13.9分で、6錠平均で11.6分であった。 第3の実施の形態例 漢方エキスである八味地黄丸エキス錠剤を下記のように
製造した。
【0033】ケイ酸カルシウム(商品名:フローライト
RE)を10重量部、架橋ポリビニルピロリドン(商品
名:Kollidon CL)4.4重量部を篩過し、バーチカルグ
ラニュレーター(造粒機)に投入した。その後、水を1
7.5重量部添加、混合した。次に、八味地黄丸エキス
粉末を60重量部添加し3分間攪拌造粒を行った。造粒
後、整粒、乾燥した。
【0034】さらに架橋ポリビニルピロリドン(商品
名:Kollidon CL)を10.2重量部を、ステアリン酸
マグネシウム0.4重量部を加え、打錠用顆粒とし、打
錠機を用いて、 円形の錠剤を生成した。この錠剤に対
して、日本薬局方記載の崩壊試験法に従って行った結
果、6錠の崩壊時間はそれぞれ、6.6分、7.6分、
8.6分、8.6分、9.1分、10.7分で、6錠平均で
8.5分であった。
【0035】第4の実施の形態例 漢方エキスである八味地黄丸エキス錠剤を下記のように
製造した。ケイ酸カルシウム(商品名:フローライトR
E)を10重量部、架橋ポリビニルピロリドン(商品
名:Kollidon CL)6.6重量部を篩過し、バーチカルグ
ラニュレーター(造粒機)に投入した。その後、水を1
7.5重量部添加、混合した。
【0036】次に、八味地黄丸エキス粉末を60重量部
添加し3分間攪拌造粒を行った。。造粒後、整粒、乾燥
した。さらに架橋ポリビニルピロリドン(商品名:Koll
idon CL)を8.0重量部を、ステアリン酸マグネシウム
0.4重量部を加え、打錠用顆粒とし、打錠機を用い
て、 円形の錠剤を生成した。
【0037】この錠剤に対して、日本薬局方記載の崩壊
試験法に従って行った結果、6錠の崩壊時間はそれぞ
れ,5.9分、6.2分、6.6分、7.2分、7.6分、
8.1分で、6錠平均で6.9分であった。 第5の実施の形態例 漢方エキスである八味地黄丸エキス錠剤を下記のように
製造した。
【0038】ケイ酸カルシウム(商品名:フローライト
RE)を10重量部、架橋ポリビニルピロリドン(商品
名:Kollidon CL)を10.8重量部を篩過し、バーチカ
ルグラニュレーター(造粒機)に投入した。その後、水
を22.5重量部添加、混合した。次に、八味地黄丸エ
キス粉末を60重量部添加し18分間攪拌造粒を行っ
た。造粒後、整粒、乾燥した。
【0039】さらにステアリン酸マグネシウム0.16
重量部を加え、打錠用顆粒とし、打錠機を用いて、 円
形の錠剤を生成した。この錠剤に対して、日本薬局方記
載の崩壊試験法に従って行った結果、6錠の崩壊時間は
それぞれ、4.9分、5.8分、6.4分、9.3分、9.
9分、10.6分で、6錠平均で7.8分であった。
【0040】第6の実施の形態例 漢方エキスである八味地黄丸エキス錠剤を下記のように
製造した。ケイ酸カルシウム(商品名:フローライトR
E)を10重量部、カルボキシメチルスターチナトリウ
ム(商品名:Explotab)を10.8重量部を篩過し、バ
ーチカルグラニュレーター(造粒機)に投入した。その
後、水を22.5重量部添加、混合した。
【0041】次に、八味地黄丸エキス粉末を60重量部
添加し9分間攪拌造粒を行った。造粒後、整粒、乾燥し
た。さらにステアリン酸マグネシウム0.16重量部を
加え、打錠用顆粒とし、打錠機を用いて、 円形の錠剤
を生成した。この錠剤に対して、日本薬局方記載の崩壊
試験法に従って行った結果、6錠の崩壊時間はそれぞ
れ、22.8分、24.5分、24.9分、25.2分、2
6.1分、26.2分で、6錠平均で24.5分であっ
た。
【0042】第7の実施の形態例 漢方エキスである八味地黄丸エキス錠剤を下記のように
製造した。ケイ酸カルシウム(商品名:フローライトR
E)を10重量部、部分アルファ化でんぷん(商品名:
Starch 1500G)を10.8重量部を篩過し、バーチ
カルグラニュレーター(造粒機)に投入した。その後、
水を22.5重量部添加、混合した。
【0043】次に、八味地黄丸エキス粉末を60重量部
添加し9分間攪拌造粒を行った。造粒後、整粒、乾燥し
た。さらにステアリン酸マグネシウム0.16重量部を
加え、打錠用顆粒とし、打錠機を用いて、 円形の錠剤
を生成した。この錠剤に対して、日本薬局方記載の崩壊
試験法に従って行った結果、6錠の崩壊時間はそれぞ
れ,27.8分、28.6分、28.7分、29.7分、3
0.3分、30.9分で、6錠平均で29.3分であっ
た。
【0044】第8の実施の形態例 漢方エキスである防風通聖散エキス粉末の含有造粒物を
下記のように製造した。ケイ酸カルシウム(商品名:フ
ローライトRE)を10重量部、架橋ポリビニルピロリ
ドン(商品名:Kollidon CL)を17重量部を篩過し、
バーチカルグラニュレーター(造粒機)に投入した。そ
の後、水を17.5重量部添加、混合した。 次に、防
風通聖散エキス粉末を60重量部添加し8分間攪拌造粒
を行った。
【0045】造粒後、整粒、乾燥した。さらにステアリ
ン酸マグネシウム0.5重量部を加え、打錠用顆粒と
し、打錠機を用いて、 円形の錠剤を生成した。この錠
剤に対して、日本薬局方記載の崩壊試験法に従って行っ
た結果、6錠の崩壊時間はそれぞれ、5.7分、6.2
分、6.6分、6.7分、7.0分、7.5分で、6錠平均
で6.6分であった。 (比較例2)第8の実施の形態例の比較例2として、市
販されている防風通聖散エキス錠の日本薬局方の崩壊試
験法に従って行ったところ、6錠平均の崩壊時間は以下
の通りであった。
【0046】製品C : 35 分 製品D : 40 分 製品E : 38 分 第9の実施の形態例 漢方エキスである防己黄耆湯エキス粉末の含有造粒物を
下記のように製造した。ケイ酸カルシウム(商品名:フ
ローライトRE)を10重量部、架橋ポリビニルピロリ
ドン(商品名:Kollidon CL)を18重量部を篩過し、
バーチカルグラニュレーター(造粒機)に投入した。そ
の後、水を20重量部添加、混合した。次に、防己黄耆
湯エキス粉末を60重量部添加し8分間攪拌造粒を行っ
た。造粒後、整粒、乾燥した。さらに、ステアリン酸マ
グネシウム0.5重量部を加え、打錠用顆粒とし、打錠
機を用いて、 円形の錠剤を生成した。この錠剤に対し
て、日本薬局方記載の崩壊試験法に従って行った結果、
6錠の崩壊時間はそれぞれ、5.7分、6.3分、7.0
分、7.5分、7.7分、7.9分で、6錠平均で7.0分
であった。 (比較例3)第9の実施の形態例比較例3として、市販
されている防已黄耆湯エキス錠の日本薬局方の崩壊試験
法に従って行ったところ、6錠平均の崩壊時間は以下の
通りであった。
【0047】製品F :32 分 第10の実施の形態例 漢方エキスである小青龍湯エキス粉末の含有造粒物を下
記のように製造した。ケイ酸カルシウム(商品名:フロ
ーライトRE)を10重量部、架橋ポリビニルピロリド
ン(商品名:Kollidon CL)を21重量部を篩過し、バ
ーチカルグラニュレーター(造粒機)に投入した。その
後、水を20重量部添加、混合した。次に、小青龍湯エ
キス粉末を60重量部添加し3分間攪拌造粒を行った。
造粒後、整粒、乾燥した。さらにステアリン酸マグネシ
ウム1.4重量部を加え、打錠用顆粒とし、打錠機を用
いて、 円形の錠剤を生成した。この錠剤に対して、日
本薬局方記載の崩壊試験法に従って行った結果、6錠の
崩壊時間はそれぞれ、6.0分、6.4分、7.0分、7.
1分、7.9分、8.1分で、6錠平均で6.8分であっ
た。 (比較例4)第10の実施の形態例の比較例4として、
市販されている小青龍湯エキス錠の日本薬局方の崩壊試
験法に従って行ったところ、6錠平均の崩壊時間は以下
の通りであった。
【0048】製品G :19.0分 第11の実施の形態例 漢方エキスである補中益気湯エキス粉末の含有造粒物を
下記のように製造した。ケイ酸カルシウム(商品名:フ
ローライトRE)を10重量部、架橋ポリビニルピロリ
ドン(商品名:Kollidon CL)を篩過し、16重量部を
バーチカルグラニュレーター(造粒機)に投入した。そ
の後、水を22.5重量部添加、混合した。次に、補中
益気湯エキス粉末を60重量部添加し12分間攪拌造粒
を行った。造粒後、整粒、乾燥した。さらにステアリン
酸マグネシウム0.8重量部を加え、打錠用顆粒とし、
打錠機を用いて、 円形の錠剤を生成した。この錠剤に
対して、日本薬局方記載の崩壊試験法に従って行った結
果、6錠の崩壊時間はそれぞれ、5.7分、7.1分、
7.2分、7.5分、7.6分、7.6分で、6錠平均で
7.3分であった。 (比較例5)第11の実施の形態例の比較例5として、
市販されている補中益気湯エキス錠の日本薬局方の崩壊
試験法に従って行ったところ、6錠平均の崩壊時間は以
下の通りであった。
【0049】製品H :32.1分 第12の実施の形態例 生薬エキスの含有造粒物を以下のように製造した。ケイ
酸カルシウム(商品名:フローライトRE)を10重量
部、架橋ポリビニルピロリドン(商品名:Kollidon CL)
を篩過し、16重量部をバーチカルグラニュレーター
(造粒機)に投入した。その後、水を22.5重量部添
加、混合した。次に、シャクヤク、トウキ、ケイヒ、セ
ンキュウ、センコツ、ソウジュツ、チョウジ、ニンジ
ン、ブクリョウ、カンゾウ、ダイオウ、ビンロウジから
得たエキス粉末を60重量部添加し、12分間攪拌造粒
を行った。造粒後、整粒、乾燥した。さらにステアリン
酸マグネシウム0.8重量部を加え、打錠用顆粒とし、
打錠機を用いて、円形の錠剤を生成した。この錠剤に対
して、日本薬局方記載の崩壊試験法に従って行った結
果、6錠の崩壊時間はそれぞれ、6.5分、7.0分、
8.0分、8.5分、9.0分、9.5分で、6錠平均で
8.1分であった。
【0050】第13の実施の形態例 天然物に由来するエキス粉末の含有造粒物を以下のよう
に製造した。ケイ酸カルシウム(商品名:フローライト
RE)を10重量部、架橋ポリビニルピロリドン(商品
名:Kollidon CL)を篩過し、16重量部をバーチカル
グラニュレーター(造粒機)に投入した。その後、水を2
2.5重量部添加、混合した。次に、マリアアザミ、ウ
コンから得たエキス粉末を60重量部添加し、12分間
攪拌造粒を行った。造粒後、整粒、乾燥した。さらにス
テアリン酸マグネシウム0.8重量部を加え、打錠用顆
粒とし、打錠機を用いて、円形の錠剤を生成した。この
錠剤に対して、日本薬局方記載の崩壊試験法に従って行
った結果、6錠の崩壊時間はそれぞれ、7.0分、8.0
分、8.5分、9.0分、9.5分、10.0分で、6錠平
均で8.7分であった。
【0051】第14の実施の形態例 天然物に由来するエキス粉末の含有造粒物を以下のよう
に製造した。ケイ酸カルシウム(商品名:フローライト
RE)を10重量部、架橋ポリビニルピロリドン(商品
名:Kollidon CL)を篩過し、16重量部をバーチカル
グラニュレーター(造粒機)に投入した。その後、水を2
2.5重量部添加、混合した。次に、天然物であるノコ
ギリヤシから得たエキス粉末を60重量部添加し、12
分間攪拌造粒を行った。造粒後、整粒、乾燥した。さら
にステアリン酸マグネシウム0.8重量部を加え、打錠
用顆粒とし、打錠機を用いて、円形の錠剤を生成した。
この錠剤に対して、日本薬局方記載の崩壊試験法に従っ
て行った結果、6錠の崩壊時間はそれぞれ、3.0分、
4.0分、5.0分、5.5分、6.0分で、6錠平均で
8.1分であった。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、漢方エ
キスあるいは生薬エキスあるいは天然物に由来するエキ
スの含有率の高い造粒物を、高速攪拌造粒機を用いて製
造するための実用に造粒することができ、さらに、この
造粒物から崩壊性の良い高含有量漢方エキスあるいは生
薬エキスあるいは天然物に由来するエキス配合錠剤の製
造を可能とすることができる効果を有する。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年5月7日(2001.5.7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項10
【補正方法】変更
【補正内容】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 和幸 東京都中央区京橋1―9―8 アサヒビー ル薬品株式会社内 Fターム(参考) 4C076 AA31 AA36 BB01 CC09 DD27 EE16 FF04 FF07 GG13 GG14 4C088 BA08 MA08 MA35 MA41 NA10 ZB01

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケイ酸カルシウム及び崩壊剤に水を加
    え、均一に混合・分散させた後、漢方エキス粉末を加え
    撹拌造粒することを特徴とする造粒物製造方法。
  2. 【請求項2】 ケイ酸カルシウム及び崩壊剤に水を加
    え、均一に混合・分散させた後、生薬エキス粉末を加え
    撹拌造粒することを特徴とする造粒物製造方法。
  3. 【請求項3】 ケイ酸カルシウム及び崩壊剤に水を加
    え、均一に混合・分散させた後、天然物に由来するエキ
    ス粉末を加え撹拌造粒することを特徴とする造粒物製造
    方法。
  4. 【請求項4】 請求項1、請求項2および請求項3にお
    いて、崩壊剤として架橋ポリビニルピロリドンを使用す
    る造粒物製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1、請求項2および請求項3にお
    いて、ケイ酸カルシウム10重量部に対して崩壊剤を1
    重量部から50重量部を加えることを特徴とする造粒物
    製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1、請求項2および請求項3にお
    いて、ケイ酸カルシウム10重量部に対して崩壊剤を7
    重量部から30重量部を加えることを特徴とする造粒物
    製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1、請求項2および請求項3にお
    いて、ケイ酸カルシウム10重量部に対して水を2重量
    部から50重量部を加えることを特徴とする造粒物製造
    方法。
  8. 【請求項8】 請求項1、請求項2および請求項3にお
    いて、ケイ酸カルシウム10重量部に対して水を5重量
    部から25重量部を加えることを特徴とする造粒物製造
    方法。
  9. 【請求項9】 請求項1、請求項2および請求項3にお
    いて、水の代わりに30重量%以下のエタノール含有水
    溶液を用いることを特徴とする造粒物製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項9において、ケイ酸カルシウム
    10重量部に対してエタノール含有水溶液を2から50
    重量部加えることを特徴とする像流物製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項10において、好ましくはケイ
    酸カルシウム10重量部に対してエタノール含有水溶液
    を5重量部から25重量部を加えることを特徴とする造
    粒物製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項1、請求項2および請求項3に
    おいて、錠剤中のエキスの重量組成が、30から90重
    量%であることを特徴とする錠剤製造方法。
  13. 【請求項13】 ケイ酸カルシウムと崩壊剤の一部の混
    合物に水を加え、均一に混合・分散させた後、漢方エキ
    ス粉末を加え、攪拌造粒して製造された造粒物に、崩壊
    剤の残部を加えて製造する造粒物製造方法。
  14. 【請求項14】 ケイ酸カルシウムと崩壊剤の一部の混
    合物に水を加え、均一に混合・分散させた後、生薬エキ
    ス粉末を加え、攪拌造粒して製造された造粒物に、崩壊
    剤の残部を加えて製造する造粒物製造方法。
  15. 【請求項15】 ケイ酸カルシウムと崩壊剤の一部の混
    合物に水を加え、均一に混合・分散させた後、天然物に
    由来するエキス粉末を加え、攪拌造粒して製造された造
    粒物に、崩壊剤の残部を加えて製造する造粒物製造方
    法。
  16. 【請求項16】 請求項13、請求項14および請求項
    15において、錠剤中のエキスの重量組成が、30重量
    %から90重量%であることを特徴とする錠剤製造方法
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