JP2002326869A - 圧電磁器 - Google Patents

圧電磁器

Info

Publication number
JP2002326869A
JP2002326869A JP2001131847A JP2001131847A JP2002326869A JP 2002326869 A JP2002326869 A JP 2002326869A JP 2001131847 A JP2001131847 A JP 2001131847A JP 2001131847 A JP2001131847 A JP 2001131847A JP 2002326869 A JP2002326869 A JP 2002326869A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piezoelectric
oxide
lead
niobium
piezoelectric ceramic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001131847A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4788936B2 (ja
Inventor
Kenji Horino
賢治 堀野
Masahito Furukawa
正仁 古川
Yoshiko Itsukida
佳子 五木田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2001131847A priority Critical patent/JP4788936B2/ja
Publication of JP2002326869A publication Critical patent/JP2002326869A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4788936B2 publication Critical patent/JP4788936B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧電定数を向上させることができる圧電磁器
を提供する。 【解決手段】 (NI 0.5 Bi0.5 ){Ti1-x (In
0.5 V 0.5 x/2 }O 3 を含む。この酸化物はペロブ
スカイト構造を有し、NIおよびBiを含む第1の元素
と、Ti,InおよびMVを含む第2の元素と、酸素と
からなる。NI はNa,KおよびLiからなる群のうち
の少なくとも1種、MV はNbおよびTaからなる群の
うちの少なくとも1種を表す。xは0<x<0.04の
範囲内が好ましい。(In0.5 V 0.5 )を含むことに
より圧電定数の向上が図られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクチュエータ、
センサーまたはレゾネータなどの分野において広く利用
される圧電磁器に関する。
【0002】
【従来の技術】圧電材料は、外部から電界が印加される
ことにより歪みを発生する(電気エネルギーの機械エネ
ルギーへの変換)効果と、外部から応力を受けることに
より表面に電荷が発生する(機械エネルギーの電気エネ
ルギーへの変換)効果とを有するものであり、近年、各
種分野で幅広く利用されている。例えば、チタン酸ジル
コン酸鉛(Pb(Zr,Ti)O3 ;PZT)などの圧
電材料は、印加電圧に対して1×10-10 m/Vのオー
ダーでほぼ比例した歪みを発生することから、微少な位
置調整などに優れており、光学系の微調整などにも利用
されている。また、それとは逆に、圧電材料は加えられ
た応力あるいはそれによる自身の変形量に比例した大き
さの電荷が発生することから、微少な力や変形を読み取
るためのセンサーとしても利用されている。更に、圧電
材料は優れた応答性を有することから、交流電界を印加
することで、圧電材料自身あるいは圧電材料と接合関係
にある弾性体を励振して共振を起こさせることも可能で
あり、圧電トランス、超音波モータなどとしても利用さ
れている。
【0003】現在実用化されている圧電材料の大部分
は、PbZrO3 (PZ)−PbTiO3 (PT)から
なる固溶体系(PZT系)である。その理由は、菱面晶
系のPZと正方晶系のPTの結晶学的な相境界(M.
P.B.)付近の組成を用いることで、優れた圧電特性
を得ることができるからである。このPZT系圧電材料
には、様々な副成分あるいは添加物を加えることによ
り、多種多様なニーズに応えるものが幅広く開発されて
いる。例えば、機械的品質係数Qmが小さいかわりに圧
電定数dが大きく、直流的な使い方で大きな変位量が求
められる位置調整用のアクチュエータなどに用いられる
ものから、圧電定数dが小さいかわりに機械的品質係数
Qmが大きく、超音波モータなどの超音波発生素子のよ
うな交流的な使い方をする用途に向いているものまで様
々なものがある。
【0004】また、PZT系以外にも圧電材料として実
用化されているものはあるが、それもマグネシウム酸ニ
オブ酸鉛(Pb(Mg,Nb)O3 ;PMN)などの鉛
系ペロブスカイト組成を主成分とする固溶体がほとんど
である。
【0005】ところが、これらの鉛系圧電材料は、主成
分として低温でも揮発性の極めて高い酸化鉛(PbO)
を60〜70質量%程度と多量に含んでいる。例えば、
PZTまたはPMNでは、質量比で約2/3が酸化鉛で
ある。よって、これらの圧電材料を製造する際には、磁
器であれば焼成工程、単結晶品であれば溶融工程などの
熱処理工程において、工業レベルで極めて多量の酸化鉛
が大気中に揮発し拡散してしまう。また、製造段階で放
出される酸化鉛については回収することも可能である
が、工業製品として市場に出された圧電製品に含有され
る酸化鉛については現状では回収が難しく、これらが広
く環境中に放出されると、酸性雨による鉛の溶出などが
心配される。従って、今後圧電磁器および単結晶の応用
分野が広がり、使用量が増大すると、無鉛化の問題が極
めて重要な課題となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】鉛を全く含有しない圧
電材料としては、例えばチタン酸バリウム(BaTiO
3 )あるいはビスマス層状強誘電体などが知られてい
る。しかし、チタン酸バリウムはキュリー点が120℃
と低く、その温度以上では圧電性が消失してしまうの
で、はんだによる接合または車載用などの用途を考える
と実用的でない。一方、ビスマス層状強誘電体は、通常
400℃以上のキュリー点を有しており、熱的安定性に
優れているが、結晶異方性が大きいので、ホットフォー
ジングなどで自発分極を配向させる必要があり、生産性
の点で問題がある。また、完全に鉛の含有をなくすと、
大きな圧電性を得ることが難しい。
【0007】更に、最近では、新たな材料として、チタ
ン酸ビスマスナトリウム系の材料について研究が進めら
れている。例えば、特公平4−60073号公報,特開
平11−180769号公報には、チタン酸ビスマスナ
トリウムとチタン酸バリウムとを含む材料が開示されて
おり、特開平11−171643号公報にはチタン酸ビ
スマスナトリウムとチタン酸ビスマスカリウムとを含む
材料が開示されている。しかし、これらチタン酸ビスマ
スナトリウム系の材料では、鉛系圧電材料に比べると未
だ十分といえる圧電特性が得られておらず、圧電特性の
向上が求められていた。
【0008】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、優れた圧電特性を示し、低公害化、
対環境性および生態学的見地からも優れた圧電磁器を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による圧電磁器
は、第1の元素と、第2の元素と、酸素とからなる酸化
物を含有し、第1の元素は、ナトリウム(Na),カリ
ウム(K)およびリチウム(Li)からなる群のうちの
少なくとも1種と、ビスマス(Bi)とを含み、第2の
元素は、チタン(Ti)と、インジウム(In)と、ニ
オブ(Nb)およびタンタル(Ta)からなる群のうち
の少なくとも1種とを含むものである。
【0010】本発明による圧電磁器では、第2の元素が
チタンに加えて、インジウムと、ニオブおよびタンタル
からなる群のうちの少なくとも1種とを含んでいるの
で、圧電特性、特に圧電定数dの向上が図られる。な
お、第2の元素におけるインジウムとニオブとタンタル
との合計の含有量は、2mol%よりも少ない方が好ま
しい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。
【0012】本発明の一実施の形態に係る圧電磁器は、
第1の元素と、第2の元素と、酸素とからなるペロブス
カイト構造を有する酸化物を含有している。第1の元素
は、ナトリウム,カリウムおよびリチウムからなる群の
うちの少なくとも1種と、ビスマスとを含み、第2の元
素は、チタンと、インジウムと、ニオブおよびタンタル
からなる群のうちの少なくとも1種とを含んでいる。こ
の酸化物の化学式は、例えば化1により代表的に表され
る。
【0013】
【化1】 式中、NI はナトリウム,カリウムおよびリチウムから
なる群のうちの少なくとも1種を表し、MV はニオブお
よびタンタルからなる群のうちの少なくとも1種を表し
ている。xは0<x<1の範囲内の値である。なお、第
1の元素におけるNI とビスマスとの組成比、第2の元
素におけるインジウムとMV との組成比、および第1の
元素と第2の元素と酸素との組成比は化学量論的に求め
たものであり、化学量論組成からずれていてもよい。
【0014】すなわち、この酸化物は、第2の元素にお
いてチタンの一部がインジウムとニオブおよびタンタル
からなる群のうちの少なくとも1種とで置換されたもの
である。これにより、この圧電磁器では、圧電特性、特
に圧電定数dが向上するようになっている。
【0015】第2の元素におけるインジウムとニオブと
タンタルとの合計の含有量は、2mol%よりも少ない
方が好ましい。または、第2の元素におけるチタンと、
インジウム,ニオブおよびタンタルの合計との組成比
は、例えば化1に示したxで表すと、モル比で、0<x
<0.04の範囲内であることが好ましい。この範囲内
においてより大きな圧電定数dを得ることができるから
である。
【0016】なお、この圧電磁器は鉛(Pb)を含んで
いてもよいが、その含有量は1質量%以下であることが
好ましく、鉛を全く含んでいなければより好ましい。焼
成時における鉛の揮発、および圧電部品として市場に流
通し廃棄された後における環境中への鉛の放出を最小限
に抑制することができ、低公害化、対環境性および生態
学的見地から好ましいからである。また、この圧電磁器
の結晶粒の平均粒径は例えば0.5μm〜20μmであ
る。
【0017】このような構成を有する圧電磁器は、例え
ば、次のようにして製造することができる。
【0018】まず、出発原料として、酸化ビスマス(B
2 3 ),炭酸ナトリウム(Na 2 CO3 ),炭酸カ
リウム(K2 CO3 ),炭酸リチウム(Li2
3 ),酸化チタン(TiO2 ),酸化インジウム(I
2 3 ),酸化ニオブ(Nb2 5 )および酸化タン
タル(Ta2 5 )などの粉末を必要に応じて用意し、
十分に乾燥させたのち、目的とする組成に応じて秤量す
る。なお、出発原料には、酸化物に代えて炭酸塩あるい
はシュウ酸塩のように焼成により酸化物となるものを用
いてもよく、炭酸塩に代えて酸化物あるいは焼成により
酸化物となる他のものを用いてもよい。
【0019】次いで、例えば、秤量した出発原料をボー
ルミルなどにより有機溶媒中または水中で5時間〜20
時間十分に混合したのち、十分乾燥し、プレス成形し
て、750℃〜900℃で1時間〜3時間程度仮焼す
る。続いて、例えば、この仮焼物をボールミルなどによ
り有機溶媒中または水中で10時間〜30時間粉砕した
のち、再び乾燥し、バインダーを加えて造粒する。造粒
したのち、例えば、この造粒粉を一軸プレス成形機ある
いは静水圧成形機(CIP)などを用い100MPa〜
400MPaの加重を加えてプレス成形する。
【0020】成形したのち、例えば、この成形体を40
0℃〜800℃で2時間〜4時間程度熱処理してバイン
ダーを揮発させ、950℃〜1300℃で2時間〜4時
間程度本焼成する。本焼成ののち、得られた焼結体を必
要に応じて研磨し、電極を設ける。そののち、25℃〜
100℃のシリコンオイル中で5MV/m〜10MV/
mの電界を5分間〜1時間程度印加して分極処理を行
う。これにより、上述した圧電磁器が得られる。
【0021】このように本実施の形態によれば、第2の
元素として、チタンと、インジウムと、ニオブおよびタ
ンタルからなる群のうちの少なくとも1種とを含むよう
にしたので、圧電特性、特に圧電定数dを向上させるこ
とができる。よって、鉛を含有しない、または鉛の含有
量が少ない圧電磁器についても、利用の可能性を高める
ことができる。すなわち、焼成時における鉛の揮発、お
よび圧電部品として市場に流通し廃棄された後における
環境中への鉛の放出を最小限に抑制することができる低
公害化、対環境性および生態学的見地から極めて優れた
圧電磁器の活用を図ることができる。
【0022】特に、第2の元素におけるインジウムとニ
オブとタンタルとの合計の含有量が2mol%よりも少
なくなるようにすれば、より大きな圧電定数dを得るこ
とができる。
【0023】
【実施例】更に、本発明の具体的な実施例について説明
する。
【0024】(実施例1〜6)実施例1〜6として、化
2に示した酸化物を含有する圧電磁器を作製した。この
酸化物は、化1におけるMv をニオブとしたものであ
る。まず、出発原料として、酸化ビスマス粉末、炭酸ナ
トリウム粉末,炭酸カリウム粉末,酸化チタン粉末,酸
化インジウム粉末および酸化ニオブ粉末を用意し、乾燥
させたのち秤量した。その際、実施例1〜6で出発原料
の配合比を調整し、化2におけるNI およびxを表1ま
たは表2に示したように変化させた。
【0025】
【化2】
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】次いで、秤量した出発原料をボールミルに
よりジルコニアボールを用いてアセトン中で約15時間
混合したのち、乾燥し、プレス成形して、900℃で約
2時間仮焼した。続いて、この仮焼物をボールミルによ
りアセトン中で約15時間粉砕したのち、再び乾燥し、
バインダーとしてポリビニールアルコール(PVA)水
溶液を加えて造粒した。そののち、この造粒粉を一軸プ
レス成形機で100MPaの加重を加えて仮成形し、更
に、CIPで400MPaの加重を加えて高さ約11m
m、直径約7mmの円柱状に成形した。成形したのち、
この成形体を700℃で約3時間熱処理してバインダー
を揮発させ、表1または表2に示した焼成温度で2時間
本焼成した。
【0029】本焼成したのち、得られた焼成体を高さ
7.5mm、直径3mmの円柱状に加工し、円柱の両端
面に銀ペーストを650℃で焼き付け、電極を形成し
た。そののち、50℃のシリコンオイル中で5〜10M
V/mの電界を15分間印加して分極処理を行った。こ
れにより、実施例1〜6の圧電磁器を得た。
【0030】得られた実施例1〜6の圧電磁器につい
て、インピーダンスアナライザー(ヒューレットパカー
ド社製HP4194A)により素子静電容量c、共振周
波数frおよび反共振周波数faを測定し、それらの結
果から圧電定数d33を求めた。それらの結果を表1およ
び表2に示す。
【0031】また、本実施例に対する比較例1,2とし
て、化2におけるxを零としたことを除き、実施例1〜
3または実施例4〜6と同様にして圧電磁器を作製し
た。すなわち、比較例1ではチタン酸ナトリウムビスマ
スNa0.5 Bi0.5 TiO3 を含有する圧電磁器を作製
し、比較例2ではチタン酸ナトリウムカリウムビスマス
Na0.4 0.1 Bi0.5 TiO3 を含有する圧電磁器を
作製した。比較例1は実施例1〜3に対応し、比較例2
は実施例4〜6に対応している。比較例1,2について
も、本実施例と同様にして圧電定数d33を測定した。そ
れらの結果についても表1および表2に合わせて示す。
【0032】表1および表2に示したように、本実施例
1〜6によれば、比較例1,2に比べて圧電定数d33
ついて大きな値が得られた。すなわち、第2の元素とし
てチタンに加えてインジウムおよびニオブを含むように
すれば、圧電定数d33を向上させることができ、圧電特
性を改善できることが分かった。
【0033】また、実施例1〜6の結果から、化2にお
けるxの値を大きくすると、すなわち第2の元素におけ
るインジウムおよびニオブの含有量を多くすると、圧電
定数d33は大きくなり、極大値を示した後小さくなる傾
向が見られた。よって、xを0.04未満、すなわち第
2の元素におけるインジウムおよびニオブの含有量を2
mol%未満とすれば、より圧電定数d33を大きくでき
ることが分かった。
【0034】更に、化2におけるNI をナトリウムとし
た実施例1〜3よりも、NI をナトリウムとカリウムと
した実施例4〜6の方が、圧電定数d33の値がより大き
かった。すなわち、第1の元素としてナトリウムに加え
てカリウムを含むようにすれば、圧電定数d33をより大
きくできることが分かった。
【0035】なお、上記実施例では、酸化物の組成につ
いていくつかの例を挙げて具体的に説明したが、上記実
施の形態において説明した組成の範囲内であれば他の組
成であっても同様の結果を得ることができる。
【0036】以上、実施の形態および実施例を挙げて本
発明を説明したが、本発明は上記実施の形態および実施
例に限定されるものではなく、種々変形可能である。例
えば、上記実施の形態および実施例では、例えば化1に
より代表される酸化物を含有する場合についてのみ説明
したが、この酸化物に加えて他の化合物を含んでいても
よい。また、この酸化物を構成する元素以外の元素を、
不純物または他の化合物の構成元素として含んでいても
よい。そのような元素としては、例えば、ハフニウム
(Hf),ジルコニウム(Zr),バナジウム(V)が
挙げられる。
【0037】更に、上記実施の形態および実施例では、
第1の元素としてナトリウム,カリウムおよびリチウム
からなる群のうちの少なくとも1種と、ビスマスとを含
み、第2の元素としてチタンと、インジウムと、ニオブ
およびタンタルからなる群のうちの少なくとも1種とを
含む場合について説明したが、これら第1の元素および
第2の元素は、これら以外の他の元素を更に含んでいて
もよい。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように請求項1または請求
項2記載の圧電磁器によれば、第1の元素として、ナト
リウム,カリウムおよびリチウムからなる群のうちの少
なくとも1種と、ビスマスとを含み、第2の元素とし
て、チタンと、インジウムと、ニオブおよびタンタルか
らなる群のうちの少なくとも1種とを含むようにしたの
で、圧電特性、特に圧電定数dを向上させることができ
る。よって、鉛を含有しないまたは鉛の含有量が少ない
圧電磁器についても、利用の可能性を高めることができ
る。すなわち、焼成時における鉛の揮発、および圧電部
品として市場に流通し廃棄された後における環境中への
鉛の放出を最小限に抑制することができる低公害化、対
環境性および生態学的見地から極めて優れた圧電磁器の
活用を図ることができる。
【0039】特に、請求項2記載の圧電磁器によれば、
第2の元素におけるインジウムとニオブとタンタルとの
合計の含有量が2mol%よりも少なくなるようにした
ので、より圧電定数を向上させることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 五木田 佳子 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 Fターム(参考) 4G031 AA01 AA11 AA14 AA15 AA27 AA35 BA10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の元素と、第2の元素と、酸素とか
    らなる酸化物を含有し、 前記第1の元素は、ナトリウム(Na),カリウム
    (K)およびリチウム(Li)からなる群のうちの少な
    くとも1種と、ビスマス(Bi)とを含み、 前記第2の元素は、チタン(Ti)と、インジウム(I
    n)と、ニオブ(Nb)およびタンタル(Ta)からな
    る群のうちの少なくとも1種とを含むことを特徴とする
    圧電磁器。
  2. 【請求項2】 前記第2の元素におけるインジウムとニ
    オブとタンタルとの合計の含有量は、2mol%よりも
    少ないことを特徴とする請求項1記載の圧電磁器。
JP2001131847A 2001-04-27 2001-04-27 圧電磁器 Expired - Lifetime JP4788936B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001131847A JP4788936B2 (ja) 2001-04-27 2001-04-27 圧電磁器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001131847A JP4788936B2 (ja) 2001-04-27 2001-04-27 圧電磁器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002326869A true JP2002326869A (ja) 2002-11-12
JP4788936B2 JP4788936B2 (ja) 2011-10-05

Family

ID=18979959

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001131847A Expired - Lifetime JP4788936B2 (ja) 2001-04-27 2001-04-27 圧電磁器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4788936B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7267783B2 (en) 2002-03-20 2007-09-11 Denso Corporation Piezoelectric ceramic composition, its production method, and piezoelectric device and dielectric device

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11180769A (ja) * 1997-12-19 1999-07-06 Nissan Motor Co Ltd 圧電セラミックス材料およびその製造方法
JP2000022235A (ja) * 1998-07-03 2000-01-21 Tokin Corp 圧電磁器組成物
JP2000272962A (ja) * 1999-03-24 2000-10-03 Tokin Corp 圧電体磁器組成物

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11180769A (ja) * 1997-12-19 1999-07-06 Nissan Motor Co Ltd 圧電セラミックス材料およびその製造方法
JP2000022235A (ja) * 1998-07-03 2000-01-21 Tokin Corp 圧電磁器組成物
JP2000272962A (ja) * 1999-03-24 2000-10-03 Tokin Corp 圧電体磁器組成物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7267783B2 (en) 2002-03-20 2007-09-11 Denso Corporation Piezoelectric ceramic composition, its production method, and piezoelectric device and dielectric device

Also Published As

Publication number Publication date
JP4788936B2 (ja) 2011-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1340731B1 (en) Piezoelectric ceramic
JP4973931B2 (ja) 圧電磁器組成物
JP4849338B2 (ja) 圧電磁器組成物
US6004474A (en) Piezoelectric ceramic composition
JPH09100156A (ja) 誘電体磁器組成物
JP4513948B2 (ja) 圧電磁器およびその製造方法
JP4674405B2 (ja) 圧電磁器
EP1347073A1 (en) HIGH Cr FERRITIC HEAT RESISTANCE STEEL
JP2002321976A (ja) 圧電磁器
JP4524558B2 (ja) 圧電磁器およびその製造方法
JP4001362B2 (ja) 圧電磁器およびその製造方法
JP2008156172A (ja) 無鉛圧電磁器組成物
JP4529301B2 (ja) 圧電磁器
KR930002641B1 (ko) 강유전성 세라믹스
JP2000128632A (ja) 圧電セラミックス
JP4779243B2 (ja) 圧電磁器
JP4569062B2 (ja) 圧電磁器
JP4070967B2 (ja) 圧電磁器
JP4636222B2 (ja) 圧電磁器
JP2003277145A (ja) 圧電磁器
JP2001294482A (ja) 圧電磁器
JP4383120B2 (ja) 圧電磁器
JPH10324569A (ja) 圧電体磁器組成物
JP4432280B2 (ja) 圧電磁器
JP3384048B2 (ja) 圧電磁器組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070406

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100311

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100318

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100512

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101109

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110623

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110706

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140729

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4788936

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

EXPY Cancellation because of completion of term