JP2002326492A - 芯濃度表示装置を備えるシャープペンシルの頭冠部材 - Google Patents

芯濃度表示装置を備えるシャープペンシルの頭冠部材

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JP2002326492A
JP2002326492A JP2001131541A JP2001131541A JP2002326492A JP 2002326492 A JP2002326492 A JP 2002326492A JP 2001131541 A JP2001131541 A JP 2001131541A JP 2001131541 A JP2001131541 A JP 2001131541A JP 2002326492 A JP2002326492 A JP 2002326492A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用中の芯6の濃度が目視によって容易に確
認でき、しかも、簡単に組み立てることができる芯濃度
表示装置を備えるシャープペンシルの頭冠部材を提供す
る。 【解決手段】 芯タンク2に着脱可能に取り付けられる
内ノブ14と、周面に複数の芯濃度表示を設けた尾栓1
2と、前記芯濃度表示の1つを目視可能な表示窓13B
を形成した外ノブ13とから頭冠部材を構成する。尚か
つ、内ノブ14に前部舌片14Dと後部舌片14Eを形
成し、前部舌片14Dの先端が外ノブ13の係止段13
Cに当接するとともに後部舌片14Eの先端が尾栓12
の係止段12Fに当接する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シャープペンシル
の芯の濃度を適宜選択表示することができる芯濃度表示
装置を備えるシャープペンシルの頭冠部材に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の芯濃度表示装置を備えるシャープ
ペンシルの頭冠部材としては、例えば実開昭60−10
5184号が知られている。
【0003】これは、外周面に芯硬度が表示され頂端面
に孔が穿設されたノックカバー軸と、外周面にノックカ
バー軸の芯硬度表示が露呈する窓部を有し頂端面にノッ
クカバー軸頂端面の孔よりも内径が大なる孔が形成され
たリング体と、リング体の頂端面の孔の内径よりも寸大
なる外径を有する頂端部とその前方にリング体の頂端面
の孔に挿入可能な外径を有する筒部を有し、更に筒部の
前端にノックカバー軸頂端面の孔に嵌入可能な外径を有
する段部を形成したリング体押えとから成り、ノックカ
バー軸の外周面とリング体内周面とがリブ等により摩擦
嵌合され、リング体押えの筒部がリング体の頂端面の孔
に挿入されると共にその段部がノックカバー軸頂端面の
孔に嵌入され、その先端がノックカバー軸内部で変形に
より係止されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、リング体をノ
ックカバー軸に回動可能に取り付けるためには、ノック
カバー軸内部でリング体押えの筒部を変形させなければ
ならず、非常に組み立てにくいという課題を有するもの
であった。
【0005】本発明は、上記課題を解決する芯濃度表示
装置を備えるシャープペンシルの頭冠部材を提供するこ
とを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、芯を収納した
芯タンクの後部に着脱可能に取り付けられるシャープペ
ンシルの頭冠部材に関するものである。
【0007】更に、芯タンクに着脱可能に取り付けられ
る内ノブと、周面に複数の芯濃度表示を設けた尾栓と、
前記芯濃度表示の1つを目視可能な表示窓を形成した外
ノブとから頭冠部材を構成する。この尾栓に外ノブを適
宜間隔に係合可能にかつ回動可能に取り付け、かつ、内
ノブにU字形に切り欠いて前部舌片を形成し、該前部舌
片の先端は後方に向くように構成するとともに適宜外方
に折り曲げて構成し、内ノブの後部にU字形に切り欠い
て後部舌片を形成する。該後部舌片の先端が前方に向く
ように構成するとともに適宜外方に折り曲げて構成す
る。
【0008】次に、外ノブを設けた前記尾栓を内ノブの
後方より被せ、内ノブと尾栓を回動不能に構成し、内ノ
ブの前部舌片の先端を外ノブの係止段に当接するととも
に、尾栓の内面が内ノブの後部舌片を乗り越えて後部舌
片の先端が尾栓の係止段に当接する。
【0009】従って、内ノブに対して尾栓は回動不能で
あるが外ノブは回動可能に構成される。
【0010】
【実施例】以下、図1、図2、図3、図4及び図5に基
づいて本発明の芯濃度表示装置を備えるシャープペンシ
ルの頭冠部材を説明する。尚、図1の左側を前方とし右
側を後方とする。チャック1と、チャック1に連結され
た合成樹脂製の芯タンク2と、チャック1の頭部1Aに
外嵌された締リング3と、締リング3を受け止める連結
具4と、連結具4と芯タンク2の間に張架されるスプリ
ング5とによりシャープペンシルの機構部を構成する。
前記芯タンク2内には芯6が収納されている。
【0011】更に、機構部の芯タンク2が挿通可能に軸
筒7の前部孔7Aを構成し、軸筒7の前端と軸筒7の前
部に螺合された口金8の内段8Aにより前記連結具4を
挟持する。口金8内には芯6を適度の力で保持するゴム
等の弾性体で構成された芯ホルダー9が内蔵されてい
る。
【0012】軸筒7の前部細径部7Bには熱可塑性エラ
ストマー好ましくはスチレン系エラストマー、またはシ
リコンゴムからなる滑り止め用のグリップ10が取り付
けられる。
【0013】更に、前記芯タンク2の後部に太径に形成
された消しゴム保持部2Aには、消しゴム11が取り付
けられる。
【0014】後端に鍔部12Aを形成した尾栓12の周
面に複数の芯濃度表示12Bを等間隔に形成する。この
尾栓12の内孔内面には長手方向に伸びた突部12C
と、突部12Cと対向させて開口した開口窓12Dを形
成する。尾栓12の後部外面には等間隔に複数の凹部1
2Eを形成する。
【0015】この尾栓12に外ノブ13を被せ、外ノブ
13の後部内面に形成した内方突起13Aが前記尾栓1
2の凹部12Eに嵌合し、尾栓12に対して外ノブ13
が回動可能に取り付けられる。外ノブ13に形成される
内方突起13Aは1つでも複数でも良いが、複数の場合
には凹部12Eと同じ間隔かあるいはその2倍の間隔に
する必要がある。更に、外ノブ13の後部に形成された
内方突起13Aが尾栓12の凹部12Eに適度の力で係
合される。しかも、尾栓12の凹部12Eに外ノブ13
の内方突起13Aが係合された位置で、尾栓12に形成
された芯濃度表示12Bの1つが外ノブ13に形成され
た円形の表示窓13Bより目視可能となる。したがっ
て、外ノブ13を回動すると、表示窓13Bより芯濃度
表示12Bが目視可能となった位置で適度の係合力が得
られ、外ノブ13の不必要な回動が規制される。
【0016】金属製の内ノブ14は図4に示したよう
に、筒部14Aと、筒部14Aより細径に絞られた細径
部14Bとからなり、この細径部14Bに後端から長手
方向前方に伸びた凹部14Cを形成する。この内ノブ1
4の筒部14AはU字形に切り欠いて前部舌片14Dを
形成し、この前部舌片14Dの先端は後方に向くように
構成するとともに適宜外方に折り曲げて構成する。更
に、内ノブ14の細径部14BにはU字形に切り欠いて
後部舌片14Eを形成し、この後部舌片14Eの先端が
前方に向くように構成するとともに適宜外方に折り曲げ
て構成する。
【0017】この内ノブ14に、前述したように外ノブ
13を設けた尾栓12を後方より被せ、内ノブ14の凹
部14Cに尾栓12の突部12Cを係合し、尾栓12の
内面が内ノブ14の後部舌片14Eを乗り越え、内ノブ
14の前部舌片14Dの先端が外ノブ13の係止段13
Cに当接するとともに内ノブ14の後部舌片14Eの先
端が尾栓12の開口窓12Dの前端に形成された係止段
12Fに当接する。従って、内ノブ14に対して尾栓1
2は回動不能に取り付けられる。また、内ノブ14及び
尾栓12に対して外ノブ13は回動可能に構成され、図
1に示した頭冠部材が構成される。。
【0018】前述した尾栓12、外ノブ13及び内ノブ
14は前記芯タンク2の後部外側に着脱可能に嵌合さ
れ、前記消しゴム11を覆うとともに軸筒7の後端より
適宜突出して押圧可能に構成される。
【0019】上記のように、内ノブ14を金属で作製し
た場合には、肉厚が薄く構成できるので、軸筒7を細く
構成する場合には特に利点を有するものである。
【0020】以上のように構成されたシャープペンシル
は、尾栓12を押圧することによりチャック1及び芯タ
ンク2が前進し、芯6が繰り出される。また、芯タンク
2より内ノブ14を外せば消しゴム11が使用できる。
【0021】更に、外ノブ13を回動し、外ノブ13の
表示窓13Bから目視可能に露出する芯濃度表示12B
を、現在使用中の芯6あるいはこれから使用しようとす
る芯6の濃度に合わせてシャープペンシルを使用する。
【0022】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、芯6を繰り出す機構は従来知られている種々
の機構が利用できるものであり、例えば軸筒7あるいは
芯タンク2といった部材は2個以上の部品を圧入、嵌合
あるいは螺合等によって一体化してもよい。
【0023】
【発明の効果】以上説明した本発明の芯濃度表示を備え
るシャープペンシルの頭冠部材は、尾栓に外ノブが円周
方向等間隔に適度の力で係合されるので、尾栓に設けら
れた芯濃度表示と外ノブの表示窓が容易に合わされると
ともに、使用中に芯濃度表示と表示窓の位置がずれる恐
れがないという効果が奏せられる。更に、外ノブを回動
可能に取り付けられた尾栓を、単に内ノブの後方より被
せれば内ノブに尾栓が回動不能に取り付けられ、極めて
簡単に製造できる効果も合わせて奏せられるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の芯濃度表示装置を備えるシャープペン
シルの頭冠部材を示す断面図である。
【図2】図1のA−A線を示す断面図である。
【図3】本発明の芯濃度表示装置を備えるシャープペン
シルの頭冠部材を示す底面図である。
【図4】本発明の内ノブを示す底面図である。
【図5】本発明の頭冠部材を設けたシャープペンシルを
示す断面図である。
【符号の説明】
1 チャック 2 芯タンク 6 芯 12 尾栓 12B 尾栓12の芯濃度表示 12C 尾栓12の突部 12F 尾栓12の係止段 13 外ノブ 13B 外ノブ13の表示窓 13C 外ノブ13の係止段 14 内ノブ 14C 内ノブ14の凹部 14D 内ノブ14の前部舌片 14E 内ノブ14の後部舌片

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯を収納した芯タンクの後部に着脱可能
    に取り付けられるシャープペンシルの頭冠部材におい
    て、芯タンクに着脱可能に取り付けられる内ノブと、周
    面に複数の芯濃度表示を設けた尾栓と、前記芯濃度表示
    の1つを目視可能な表示窓を形成した外ノブとから頭冠
    部材を構成し、尾栓に外ノブを適宜間隔に係合可能にか
    つ回動可能に取り付け、かつ、内ノブに前部舌片を形成
    し、該前部舌片の先端は後方に向くように構成するとと
    もに適宜外方に折り曲げて構成し、内ノブの後部に後部
    舌片を形成し、該後部舌片の先端が前方に向くように構
    成するとともに適宜外方に折り曲げて構成し、外ノブを
    設けた前記尾栓を内ノブの後方より被せ、該内ノブと尾
    栓を回動不能に構成し、内ノブの前部舌片の先端を外ノ
    ブの係止段に当接するとともに、尾栓の内面が内ノブの
    後部舌片を乗り越えて後部舌片の先端が尾栓の係止段に
    当接し、内ノブに対して尾栓は回動不能であるが外ノブ
    は回動可能に構成し、外ノブを回動することによって使
    用中の芯の濃度表示が外ノブの表示窓を通して目視でき
    るように構成したことを特徴とする芯濃度表示装置を備
    えるシャープペンシルの頭冠部材。
  2. 【請求項2】 芯を収納した芯タンクの後部に着脱可能
    に取り付けられ、押圧されることによってチャック及び
    芯タンクを前進させて芯を繰り出すシャープペンシルの
    頭冠部材において、芯タンクに着脱可能に取り付けられ
    る内ノブと、周面に複数の芯濃度表示を設けた尾栓と、
    前記芯濃度表示の1つを目視可能な表示窓を形成した外
    ノブとから頭冠部材を構成し、尾栓に外ノブを適宜間隔
    に係合可能にかつ回動可能に取り付け、かつ、内ノブに
    U字形に切り欠いて前部舌片を形成し、該前部舌片の先
    端は後方に向くように構成するとともに適宜外方に折り
    曲げて構成し、内ノブの後部にU字形に切り欠いて後部
    舌片を形成し、該後部舌片の先端が前方に向くように構
    成するとともに適宜外方に折り曲げて構成し、外ノブを
    設けた前記尾栓を内ノブの後方より被せ、該内ノブと尾
    栓を回動不能に構成し、内ノブの前部舌片の先端を外ノ
    ブの係止段に当接するとともに、尾栓の内面が内ノブの
    後部舌片を乗り越えて後部舌片の先端が尾栓の係止段に
    当接し、内ノブに対して尾栓は回動不能であるが外ノブ
    は回動可能に構成し、外ノブを回動することによって使
    用中の芯の濃度表示が外ノブの表示窓を通して目視でき
    るように構成したことを特徴とする芯濃度表示装置を備
    えるシャープペンシルの頭冠部材。
  3. 【請求項3】 内ノブの後部に長手方向に伸びた凹部を
    形成し、かつ尾栓の内面に長手方向に伸びた突部を形成
    し、尾栓の突部を内ノブの凹部に係合し尾栓と内ノブが
    回動不能に構成したことを特徴とする請求項1又は2記
    載の芯濃度表示装置を備えるシャープペンシルの頭冠部
    材。
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