JP3937858B2 - 回転繰り出し式複合筆記具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、軸筒に複数の筆記体ユニット(例えば、シャープペンシルユニットと、黒色や赤色のボールペンユニット)が配置され、その各筆記体ユニットをカムの回転により出没させる回転繰り出し式の複合筆記具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数の筆記体ユニットを配置した回転繰り出し式の複合筆記具は、数多く提案されている。
これら回転繰り出し式複合筆記具の多くは、軸筒の内部に配置したスライド筒或いは、スライド筒と相対的に回転するカムによって、各筆記体ユニットを順次出没させている。そして、各筆記体ユニットの出没状態が容易に判別できるように、一定区間内において前記の回転動作が規制されている。即ち、360度以上回転できない構造となっている。
以下、具体的に説明する。前記回転動作の阻止は、軸筒或いは、スライド筒とカムに設けられた係止部によりなされている。ここで、例えば、3本の筆記体ユニットが配置された回転繰り出し式複合筆記具を挙げる。前記スライド筒には、3個の貫通孔と摺動溝が形成されている。もちろん、前記各筆記体ユニットが摺動自在に配置される貫通孔や摺動溝である。そのスライド筒のシャープペンシルユニットと黒色ボールペンユニットが配置される摺動溝の両側には、前記係止部が形成されている。そして、反時計回りに前記シャープペンシルユニット、次いで赤色ボールペンユニット、次いで黒色ボールペンユニットが配置されている。ここで、前記シャープペンシルユニットを選択した状態から、カムを時計回りに回転させようとすると、そのカムが前記係止部に当接し、回転が阻止される。つまり、シャープペンシルユニットは、没入することができないのである。また、黒色ボールペンユニットが選択されている状態で、カムを反時計回りに回転させようとしても、同様にカムが係止部に当接し、回転が阻止される。つまり係止部により、2箇所の係止状態が存在するのである。
これに対し、係止部を設けず、カムを360度回転させることができ、これによってカムの回転方向に束縛されることなく前記筆記体ユニットを選択し、出没させることができる回転繰り出し式の複合筆記具もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記カムの回転が阻止される回転繰り出し式複合筆記具の多くは、相対的に回転する前軸と、後軸に対して回転可能に配置されたスライド筒を含む後軸ユニットとが螺着されており、各筆記体ユニットの交換、或いは、筆記体ユニットがシャープである場合には芯の補充の際に、この螺着部を外すことによってその作業がなされる。この様に、螺着による着脱を確実に行うためには、その着脱の締め付け力を前記係止部による係止力よりも強くする必要がある。そのためもあって、前記係止部は必要不可欠なものともなっている。
しかしながら、筆記体ユニットの出没操作の際、誤って必要以上の回転操作力を付与させてしまうと、前記カムや係止部などを破損させてしまい、筆記体ユニットの出没動作に故障を招く恐れがあった。
また、一方の係止状態(例えば、シャープペンシルユニットが選択されている状態)からもう一方の係止状態(例えば、黒色ボールペンユニットが選択される状態)に移行・選択する場合は、必ず所望以外の筆記体ユニット(例えば、赤色ボールペンユニット)を選択する操作(動作)が必要となり、違和感を募らせてしまった。
【0004】
一方、特定の筆記体ユニットの突出状態で係止させることにより、使用者はその一方の回転で係止した筆記具を覚えることにより、軸筒から突出している筆記体ユニットを目視で確認しなくても認識することができる利点はある。つまり上記例ではシャープペンシルユニットが選択されている場合、更に後軸を時計回りに回転させようとしても、係止することから、選択されている筆記体ユニットがシャープペンシルユニットであることを認識できる。また、黒色ボールペンユニットが選択されている場合、更に後軸を反時計回りに回転させようとしても係止することから、選択されている筆記体ユニットが黒色ボールペンユニットであることを認識できる。
尚、係止部を設けない回転繰り出し式の複合筆記具では、相対的に回転する前軸部と後軸部の接合に螺着手段を使用しにくい点や、選択されている筆記体ユニットの認識ができないと言った問題があるが、その反面、過大な回転操作力によるカムなどの故障に対して信頼性が高い。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、軸筒に少なくとも3本の筆記体ユニットが配置され、その各筆記体ユニットをカムの回転により出没させる回転繰り出し式の複合筆記具において、前記軸筒に係止段部を設ける一方、その係止段部に係合する係止部を前記軸筒に取り付けられた回転部材の一箇所に設けると共に、それら係止段部か、係止部の少なくとも一方を弾性変形可能に形成し、また、その弾性変形を前記軸筒と回転部材との相対回転よりなすと共に、前記弾性変形により前記係止段部と係止部による係合を解除すると共に、前記弾性変形の過程において係止段部と係止部に回転抵抗力が付与されてなり、更に、前記軸筒と回転部材を時計回り、並びに、反時計回り何れの方向にも360度以上回転が可能な回転繰り出し式複合筆記具を第1の要旨とし、軸筒に少なくとも3本の筆記体ユニットが配置され、その各筆記体ユニットをカムの回転により出没させる回転繰り出し式の複合筆記具において、前記軸筒に係止段部を設ける一方、その係止段部に係合する係止部を前記軸筒に取り付けられた回転部材一箇所に設けると共に、それら係止段部と係止部を乗り越え可能にし、また、その乗り越え動作を前記軸筒と回転部材との相対回転よりなすと共に、前記乗り越え動作により前記係止段部と係止部による係合を解除すると共に、前記乗り越え動作の過程において係止段部と係止部に回転抵抗力が付与されてなり、更に、前記軸筒と回転部材を時計回り、並びに、反時計回り何れの方向にも360度以上回転が可能な回転繰り出し式複合筆記具を第2の要旨とするものであって、上記2つのタイプ(従来技術)の回転繰り出し式複合筆記具の利点を充分に発揮させることを目的としている。
【0006】
【実施例】
本発明の実施の形態を図示し、その図に基づいて詳細に説明する。図1〜図4に第1実施例を示す。1は先軸で各筆記体ユニット(本例においては、シャープペンシルユニット、赤色ボールペンユニット、黒色ボールペンユニットの3種類の筆記体ユニットが配置されている)の筆記部が出没できるように、先端(説明中、先端や前方とはペン先方向を示す。即ち、図1において先端とは下側になり、その反対(上側)を後端や後方と記す。)に先端穴1aが形成されている。該先軸1はスライド筒3を一体に形成した軸筒2に螺合、嵌着などの手段によって、脱着自在に取り付けられ、ボールペンユニットの交換や、シャープペンシルユニットのメンテナンスなどが行えるようになっている。
前記シャープペンシルユニット9は、先穴を形成した先金9aと複数の替芯を貯蔵する芯タンク11とを中ネジ9bを介して結合し、芯を把持するチャック9dを前記先金9a内に配置している。尚、その先金9aの先穴は、芯が出没できる内径を有しており、また、先金9aと中ネジ9bとは、螺合により着脱自在に結合している。その中ネジ9bの内側には、一方を中ネジ9bの内方段部に当接し、他方を中継ぎ9cの段部に当接したコイルスプリングなどの圧縮弾発部材12が配置されている。
【0007】
前記スライド筒3の側面には3個の摺動溝3aがそれぞれ独立して形成されており、その各摺動溝3a内には芯タンク11に固定されたシャープペンシル用摺動子15や、ボールペンユニット後端部に着脱自在に固定されたボールペン用摺動子16が配置されている。
該シャープペンシル摺動子15の前方には弾発部材17が配置されており、その弾発部材17の先端は前記スライド筒3の段部3gに当接しているが、前記ボールペン摺動子16の前方にも同様に弾発部材17が配置されている(隠れた位置に配置されているため、図示されず)。
また、前記スライド筒3の後方外周には摺動溝3aにより一部切り欠かれた周状突起3fが形成されている。その周状突起3fは、カム6と一体に形成された回転部5(後軸7)の周状段部3fと冠着しているが、回転自在且つ、回転部5が後方に外れないように固定されている。また、該カム6の先端にはテーパー面6aが形成されており、シャープペンシル摺動子15の側面に形成されたテーパー部15a、並びに、ボールペン摺動子16の側面に形成されたテーパー部16a(図示せず)と当接している。従って、該カム6はシャープペンシル摺動子15とボールペン摺動子16を介して、その前方に配置された弾発部材17により後方に付勢されている。
符号7aは、前記スライド筒3に形成されているスライド溝壁3cと当接する係止片であって、その係止片7aは、後軸7に形成した切り欠き部7dと薄肉部7cによって形成されている。即ち、係止片7aは薄肉部7c近傍を支点とし、外側方向に弾性変形が可能なものとなっている。
【0008】
次に、使用例、その動作について説明する。図1はシャープペンシルユニット9が選択された状態の縦断面図である。後軸7の後端に着脱自在に取り付けられている消しゴムカバー18を押圧すると、後軸7(回転部5)が押圧され、回転部5に一体に形成されたカム6のテーパー部6aに当接・係合されたシャープペンシル用摺動子15が押圧される。この時シャープペンシルユニット9の先端部は先軸1の先端1bにより前進を規制されるためシャープペンシルユニット9の圧縮弾発部材12が圧縮され、この時、前記チャック9aも前進・拡開し、芯が繰り出される。
図2は、図1の状態のA−A’断面矢視図である。このシャープペンシルユニット9が選択された状態から、後軸7を後方から見て反時計回りに120度回転させると、赤色ボールペンユニット14が選択される。また、シャープペンシルユニット9が選択された状態から、回転部5を後方からみて時計回りに120度回転させると、黒色ボールペンユニット13を選択することができる。
ここで、上記状態から後軸7を時計回り回転させると、後軸7に形成した係止片7aがスライド筒溝壁3cに当接する。これによって、係止の感覚を得ることができるが、更に同方向に後軸7を回転させると、前記係止片7aは薄肉部7c近傍を支点とし外径方向に拡開する。こうして、適度の抵抗感を保ちながら黒色ボールペンユニット13の選択状態へと移行させることができる。
尚、前記スライド筒3後方には、前記係止片7aが係止せず回転できる小径部3dを部分的(シャープペンシルユニット9と赤色ボールペンユニット14間の壁並びに、赤色ボールペンユニット14と黒色ボールペンユニット13間の壁)に形成されていると共に、前記係止片7aと係止し、適度の抵抗感を発生させる、小径部3dより径が大きい大径部3eが(シャープペンシルユニット9と黒色ボールペンユニット13間に)形成されている。
【0009】
また、前例においては、成形性の観点から、後軸7とクリップ8を別部材で構成し互いを固定しているが、図5に示すように、後軸7とクリップ8とを一体成形しても良い。本例においては、係止片7aをクリップ8とは反対側に形成している。成形性を考慮してのことであるが、成形する金型の構造如何によっては、側面部などに適宜形成しても良い。符号7c並びに、7dは、前例と同様に、係止片7aを弾性変形させるための薄肉部と切り欠き部である(第2実施例)。
【0010】
図6〜図9に第3実施例を示す。前記第1実施例と同様な構成は、その説明を省略する。シャープペンシルユニット9は、先穴を形成した先金9aと外パイプ10とを中ネジ9bを介して結合し、芯を把持固定するチャック9dを先金9a内に配置している。また、芯タンク11は中継ぎ9cの後方に圧入などで着脱不能に固定されている。即ち、外パイプ10を固定し、芯タンク11を後端から押圧することによって、芯の繰り出しが行えるようになっている。
図6はシャープペンシルユニット9が選択された状態の縦断面図である。芯タンク11の外側には、外パイプ10が配置されており、該外パイプ10の後方には外側に向かって、爪10aが形成され、該爪10aがシャープペンシル摺動子15の内方に形成された凹部15bに係合している。つまり、該外パイプ10はシャープペンシル摺動子15に挿着しやすく、抜けにくい構造となっている。そのシャープペンシル摺動子15の内方に形成された凹部15bは、生産性を考慮して、シャープペンシル摺動子15の側面から形成された貫通孔となっている。
前記芯タンク11の後方には、ノック伝達部材19が配置されている。該ノック伝達部材19の側面には、左右対称に突起19dが2個形成されており、シャープペンシル摺動子15の側面に形成された2個の長穴15cに内側から係合している。これによって、ノック伝達部材19は、シャープペンシル摺動子15に対して前後に摺動するように配置されている。尚、該突起19dと長穴15cは1個ずつでもかまわない。また、シャープペンシル摺動子15の後方には、スリット15dが形成されており、シャープペンシル摺動子15とノック伝達部材19とを組み立てる際、拡開し、前記の部品を破損しないようになっている。
尚、前記ボールペンユニット13、14とボールペン摺動子16の固定構造や、スライド筒3の溝内での構成は前記第1実施例と同様である。
【0011】
また、前記ボールペン摺動子16やシャープペンシル摺動子15の後方には回転部5と一体に形成されたカム6が設けられており、そのカム6の後方にはノック部材20が配置されている。そして、回転部5の後方側面には、長穴5cが左右対称に2個形成されており、ノック部材20の突起20aが係合している。つまり、ノック部材20は、回転部5に対して回転不能ではあるが、前後に摺動可能に配置されている。また、ノック部材20の外周には、そのノック部材20を後方に付勢するように弾発部材21が回転部5の係止段部5eとノック部材20の係止段部20cの間に配置されている。
さらに、ノック伝達部材19の側面にはノック伝達用突起19aが形成されている。該ノック伝達用突起19aは、シャープペンシルユニット9を選択時に消しゴムカバー18を押圧することにより、前記ノック部材20が前進して先端部20dがノック伝達用突起19aに当接するようになっている。つまり、ノック部材20の前進と共にノック伝達部材19も前進するのである。そして、ノック伝達部材19が前進すると芯タンク11が前進し、これによって、シャープペンシルユニット9の圧縮弾発部材12が圧縮し芯の繰り出し動作がなされる。このときシャープペンシルユニット9で筆記を行うと、その筆記圧は外パイプ10、並びに、シャープペンシル用摺動子15を介しカム6の先端テーパー部6aに掛かる。そのため、筆記圧がシャープペンシルユニット9の圧縮弾発部材12を圧縮させることがなく、軽いノック圧でも十分なペン先耐圧を維持することができるようになっている。
また、前記ノック部材20の前方には、スライド筒3と一体に形成された軸筒2と回転部5の相対的な回転操作によって、シャープ摺動子15が後退したときに、ノック伝達用突起19aが衝突しないようにテーパー部20bが形成されている。さらに、軸筒2と回転部5の相対的な回転操作によってシャープ摺動子15が後退したときに、ノック伝達用突起19aが衝突しないようにテーパー状の舌片5dも形成されている。そして、前記ノック伝達部材19には、長手方向に貫通した芯補充孔19bが形成されている。この芯補充孔19bの後端には、大径の漏斗状の芯誘導部19cが形成されている。故に、消しゴムカバー18と消しゴム22を筆記具本体から外すことにより、後方から芯を挿入することが可能となっている。符号8は、前記回転部5と一体に形成されたクリップであるが、別部材で構成し、互いを固着しても良い。また、符号3bは、前記スライド筒3の外面に形成された係止突起であって、その突出量は僅かなものとなっている。
【0012】
次に、使用例と、その動作について説明する。シャープペンシルユニット9が選択された状態から、回転部5を後方から見て反時計回りに120度回転させると、赤色ボールペンユニット14が選択される。一方、シャープペンシルユニット9が選択された状態から、回転部5を後方からみて時計回りに120度回転させると、黒色ボールペンユニット13が選択される。この状態から回転部5を時計回り回転させると、カム6のカム面6bが係止突起3bに当接し、この当接によって係止感が発生する。ここで、更に同方向に回転部5を回転させると、カム6はスライド筒3の係止突起3bを偏心した状態で乗り越え、この時、適度の抵抗感を保ちながら黒色ボールペンユニット13が選択される。
尚、この第3実施例においては、スライド筒3の外面に微小な高さの係止突起3bを形成しているが、図10に示すように、係止突起3bの下面に隙間3hを形成し、その係止突起3bが弾性変形しやすいようにしても良い(第4実施例)。
【0013】
【発明の効果】
本発明は、軸筒に少なくとも3本の筆記体ユニットが配置され、その各筆記体ユニットをカムの回転により出没させる回転繰り出し式の複合筆記具において、前記軸筒に係止段部を設ける一方、その係止段部に係合する係止部を前記軸筒に取り付けられた回転部材の一箇所に設けると共に、それら係止段部か、係止部の少なくとも一方を弾性変形可能に形成し、また、その弾性変形を前記軸筒と回転部材との相対回転よりなすと共に、前記弾性変形により前記係止段部と係止部による係合を解除すると共に、前記弾性変形の過程において係止段部と係止部に回転抵抗力が付与されてなり、更に、前記軸筒と回転部材を時計回り、並びに、反時計回り何れの方向にも360度以上回転が可能な回転繰り出し式複合筆記具を第1の要旨とし、軸筒に少なくとも3本の筆記体ユニットが配置され、その各筆記体ユニットをカムの回転により出没させる回転繰り出し式の複合筆記具において、前記軸筒に係止段部を設ける一方、その係止段部に係合する係止部を前記軸筒に取り付けられた回転部材一箇所に設けると共に、それら係止段部と係止部を乗り越え可能にし、また、その乗り越え動作を前記軸筒と回転部材との相対回転よりなすと共に、前記乗り越え動作により前記係止段部と係止部による係合を解除すると共に、前記乗り越え動作の過程において係止段部と係止部に回転抵抗力が付与されてなり、更に、前記軸筒と回転部材を時計回り、並びに、反時計回り何れの方向にも360度以上回転が可能な回転繰り出し式複合筆記具を第2の要旨としているので、選択されている筆記体ユニットを容易に認識することができると共に、各筆記体ユニットの選択も容易なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例を示す縦断面図(シャープペンシルユニット選択時)。
【図2】 図1のA−A’断面矢視図。
【図3】 図1の要部を分解した破断斜視図。
【図4】 図1の要部を分解した外観斜視図。
【図5】 第2実施例を示す要部外観斜視図。
【図6】 第3実施例を示す縦断面図(シャープペンシル選択時)。
【図7】 図6のB−B’断面矢視図。
【図8】 図6の要部を分解した外観斜視図。
【図9】 図7を分解した外観斜視図。
【図10】 第4実施例を示す要部外観斜視図。
【符号の説明】
1 先軸
1a 先端穴
1b 内先端
2 軸筒
3 スライド筒
3a 摺動溝
3b 係止突起
3c スライド筒溝壁
3d 小径部
3e 大径部
3f 周状突起
3g 段部
3h 隙間
4 中軸部
5 回転部
5a 周状段部
5b 周状溝
5c 長穴
5d 舌片
5e 係止段部
6 カム
6a 先端テーパー部
6b カム面
7 後軸
7a 係止片
7b 係止突起
7c 肉薄部
8 クリップ
9 シャープペンシルユニット
9a 先金
9b 中ネジ
9c 中継ぎ
9d チャック
10 外パイプ
10a 爪
11 芯タンク
12 圧縮弾発部材
13 黒色ボールペンユニット
14 赤色ボールペンユニット
15 シャープペンシル用摺動子
15a テーパー部
15b 凹部
15c 長穴
15d スリット
16 ボールペン用摺動子
16a テーパー部
17 スライド筒内弾発部材
18 消しゴムカバー
19 ノック伝達部材
19a ノック伝達用突起
19b 芯補充孔
19c 導入部
19d 突起
20 ノック部材
20a 突起
20b テーパー状部
20c 係止段部
20d 先端部
21 弾発部材
22 消しゴム

Claims (4)

  1. 軸筒に少なくとも3本の筆記体ユニットが配置され、その各筆記体ユニットをカムの回転により出没させる回転繰り出し式の複合筆記具において、前記軸筒に係止段部を設ける一方、その係止段部に係合する係止部を前記軸筒に取り付けられた回転部材の一箇所に設けると共に、それら係止段部か、係止部の少なくとも一方を弾性変形可能に形成し、また、その弾性変形を前記軸筒と回転部材との相対回転よりなすと共に、前記弾性変形により前記係止段部と係止部による係合を解除すると共に、前記弾性変形の過程において係止段部と係止部に回転抵抗力が付与されてなり、更に、前記軸筒と回転部材を時計回り、並びに、反時計回り何れの方向にも360度以上回転が可能な回転繰り出し式複合筆記具。
  2. 軸筒に少なくとも3本の筆記体ユニットが配置され、その各筆記体ユニットをカムの回転により出没させる回転繰り出し式の複合筆記具において、前記軸筒に係止段部を設ける一方、その係止段部に係合する係止部を前記軸筒に取り付けられた回転部材一箇所に設けると共に、それら係止段部と係止部を乗り越え可能にし、また、その乗り越え動作を前記軸筒と回転部材との相対回転よりなすと共に、前記乗り越え動作により前記係止段部と係止部による係合を解除すると共に、前記乗り越え動作の過程において係止段部と係止部に回転抵抗力が付与されてなり、更に、前記軸筒と回転部材を時計回り、並びに、反時計回り何れの方向にも360度以上回転が可能な回転繰り出し式複合筆記具。
  3. 前記複数の筆記体ユニットのうち少なくとも1つがシャープペンシルユニットからなり、そのシャープペンシルユニットの後方に前記カムの動作に伴って前後動する摺動子を配置すると共に、その摺動子に前記芯繰り出し手段の芯タンクを押圧するノック伝達手段を配置したことを特長とする請求項1或いは、請求項2に記載の回転繰り出し式複合筆記具。
  4. 前記シャープペンシルユニットの芯タンクの後方に、前記軸筒の外方と連通する芯誘導孔を形成したことを特徴とする請求項3記載の回転繰り出し式複合筆記具。
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