JP2002326342A - 異常振動監視装置 - Google Patents

異常振動監視装置

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JP2002326342A
JP2002326342A JP2001134997A JP2001134997A JP2002326342A JP 2002326342 A JP2002326342 A JP 2002326342A JP 2001134997 A JP2001134997 A JP 2001134997A JP 2001134997 A JP2001134997 A JP 2001134997A JP 2002326342 A JP2002326342 A JP 2002326342A
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abnormal vibration
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cylinder
printing press
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JP2001134997A
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English (en)
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Hirohisa Sakata
啓久 阪田
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Komori Corp
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Komori Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地震などの異常振動に対し、印刷機の印刷胴
やギアなどの損傷を防止する。電気系統の破損による漏
電の虞れをなくす。 【解決手段】 印刷機20に付設された主配電盤80内
に感震器70を設ける。感震器70が印刷機の異常振動
(100gal以上の加速度の揺れ)を検出した場合、
印刷機20の胴着脱装置21−1〜21−4を作動させ
て全ての印刷胴を胴抜き状態としたうえ、印刷機20の
原動モータ22を停止させ、ブレーカ50をOFFとし
て印刷機20への電源を遮断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、地震などによる
異常振動を検出し、印刷機を自動的に停止させる異常振
動監視装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7に4色刷枚葉印刷機の概要を示す。
同図において、1は給紙装置、2−1〜2−4は第1色
目〜第4色目の印刷ユニット、3は排紙装置である。給
紙装置1には、用紙4が積載された紙積台5が設けられ
ており、排紙装置3には印刷された用紙4が積載される
紙積台10が設けられている。
【0003】印刷ユニット2(2−1〜2−4)には、
周面に刷版が装着された版胴6と、刷版の表面にインキ
と湿し水とを供給する不図示のインキ装置および給水装
置と、版胴6に対接するゴム胴7と、このゴム胴7に対
接する圧胴8とが設けられている。隣接する印刷ユニッ
ト2の圧胴8,8間には、渡し胴9が対接して配設され
ている。
【0004】この4色刷枚葉印刷機において、紙積台5
に積載された用紙4は、1枚ずつフィーダボード11を
介して印刷ユニット2−1へ送り込まれる。印刷ユニッ
ト2−1へ送り込まれた用紙4には、ゴム胴7と圧胴8
との間を通過する際に、第1色目の印刷が施される。す
なわち、ゴム胴7が版胴6および圧胴8に対接し、版胴
6とゴム胴7と圧胴8とからなる印刷胴が胴入状態とさ
れており、版胴6に装着されている刷版から転写された
ゴム胴7上の画像が用紙4に転写されて第1色目の印刷
が施される。以下同様にして、印刷ユニット2−2〜2
−4へ用紙4が送り込まれ、第2〜第4色目の印刷が施
され、4色の印刷が施された用紙4が排紙装置3の紙積
台10上に積載されて行く。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の印刷機では、運
転中(印刷動作中)に地震などの異常振動があった場
合、そのまま印刷動作が継続されるので、印刷胴やギア
などが損傷する虞れがあった。また、異常振動によって
電気系統が破損し、漏電する虞れがあった。
【0006】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、その目的とするところは、地震などの
異常振動に対し、印刷機の印刷胴やギアなどの損傷を防
止することの可能な異常振動監視装置を提供することに
ある。また、地震などの異常振動に対し、印刷機の印刷
胴やギアなどの損傷を防止することの可能な、また電気
系統が破損したとしても漏電が生じる虞れのない異常振
動監視装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明は、異常振動を検出する異常振動検出手
段を設け、この異常振動検出手段からの異常振動検出信
号に応じて印刷機を停止させるようにしたものである。
この発明によれば、地震などの異常振動が検出される
と、自動的に印刷機が停止し、印刷動作が中断される。
【0008】また、本発明は、異常振動を検出する異常
振動検出手段を設け、この異常振動検出手段からの異常
振動検出信号に応じて印刷機への電源を遮断するように
したものである。この発明によれば、地震などの異常振
動が検出されると、自動的に印刷機への電源が遮断され
る。これにより、印刷機が停止し、印刷動作が中断され
る。この場合、印刷機への電源が遮断されるので、電気
系統が破損したとしても漏電の虞れがない。また、例え
ば大規模な地震であって電力会社からの送電がストップ
されたとしても、印刷機への電源は遮断されたままであ
るので、送電の復旧時に印刷機への給電が行われること
がなく、オン状態とされたまま停止していたコンプレッ
サなどの機器が勝手に動いてしまうようなことがない。
【0009】また、本発明は、異常振動を検出する異常
振動検出手段を設け、この異常振動検出手段からの異常
振動検出信号に応じて印刷機を停止させるとともに、そ
の印刷機への電源を遮断するようにしたものである。こ
の発明によれば、地震などの異常振動が検出されると、
自動的に印刷機が停止し、印刷動作が中断される。ま
た、自動的に、印刷機への電源が遮断される。
【0010】また、本発明において、異常振動検出手段
からの異常振動検出信号に応じて印刷機の全ての印刷胴
を胴抜き状態とすれば、版胴や圧胴からゴム胴が離間
し、印刷胴に圧力がかかったままの状態での異常振動が
避けられる。なお、全ての印刷胴の胴抜きを行う場合、
順に胴抜き状態として行くようにしてもよいし、同時に
胴抜き状態とするようにしてもよい。機種によっては、
非常停止させた場合、胴抜き指令を同時に出しても同時
に胴抜きが行われず、1色目の印刷胴から短い時間間隔
ではあるが順に胴抜きが行われて行くものがある。ま
た、通常の停止時と同様に、シーケンシャルに胴抜きを
行うようにしてもよい。すなわち、印刷機内に用紙が残
らないように、用紙の通過後に各色の印刷胴の胴抜きを
行っていくようにしてもよい。また、異常振動検出手段
は、印刷機が設置されている床面などに設けてもよい
が、印刷機に設けるようにすれば、例えば小さな地震で
あっても印刷機が大きく振動するような場合、確実にそ
の振動を検出して、印刷機を停止させることが可能とな
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて詳
細に説明する。図1はこの発明に係る異常振動監視装置
の一実施の形態を含む印刷機および印刷機の制御装置の
要部を示すブロック図である。同図において、20は印
刷機、30は印刷機20に付設された印刷機の制御装置
である。
【0012】印刷機20は、図7に示した4色刷枚葉印
刷機であり、印刷ユニット2−1に対して設けられた1
色目の胴着脱装置21−1と、印刷ユニット2−2に対
して設けられた2色目の胴着脱装置21−2と、印刷ユ
ニット2−3に対して設けられた3色目の胴着脱装置2
1−3と、印刷ユニット2−4に対して設けられた4色
目の胴着脱装置21−4と、原動モータ22と、原動モ
ータ22に対して設けられたドライバ(原動モータドラ
イバ)23とを有している。
【0013】制御装置30は、CPU31と、ROM3
2と、RAM33と、入出力インターフェイス(I/
O)34−1〜34−5と、入力装置35と、表示装置
36と、出力装置37とを有している。CPU31は、
RAM33にアクセスしながら、ROM32に格納され
たプログラムに従って動作する。入力装置35には異常
振動監視装置用スイッチSW1が設けられている。
【0014】印刷機20や制御装置30は、主電源40
からの電力の供給を受けて動作し、主電源40はブレー
カ50を介して外部電源60と接続されている。すなわ
ち、印刷機20や制御装置30は、ブレーカ50を介す
る外部電源60からの電力の供給を受けて動作する。ブ
レーカ50は、制御装置30からの指令を受けて、外部
電源60からの主電源40への電力の供給を遮断する。
なお、ブレーカ50としては、電圧信号を受けてOFF
動作する電圧引き外し装置付きのものを使用している。
【0015】また、本実施の形態では、感震器70を印
刷機20に付設された主配電盤80(図7参照)内にセ
ットしている。感震器70は主電源40からの電力の供
給を受けて動作する。本実施の形態では、感震器70と
して、震度5相当以上の揺れを4段階の加速度(10
0、150、200、250gal)で設定可能なもの
を使用しており、検出加速度が設定値以上になると制御
装置30への出力をONとする。本実施の形態では、検
出加速度の設定値を100galに設定している。
【0016】〔処理動作例1:励磁式ブレーキ機を使
用〕図2に制御装置30におけるCPU31の本実施の
形態特有の処理動作(処理動作例1)を示す。CPU3
1は、主電源40からの電力の供給を受けて動作し(ス
テップ201)、感震器70の出力をチェックする(ス
テップ202)。感震器70は、100gal以上の加
速度の揺れ(異常振動)を検出すると、その出力がON
となる。この出力のON状態は、主電源40からの感震
器70への電力の供給が遮断された後、復旧されても変
わることがない。このため、本実施の形態では、ステッ
プ202において感震器70の出力をチェックし、ON
状態であれば感震器70をリセットし(ステップ20
3)、感震器70の出力をOFFに戻す。ステップ20
2において感震器70の出力がOFFであれば、ステッ
プ203を経ずに、直ちにステップ204へ進む。
【0017】CPU31は、ステップ204において、
異常振動監視装置用スイッチSW1がONとされている
か否かをチェックする。異常振動監視装置用スイッチS
W1は、異常振動の監視を有効としたい場合にONとさ
れ、異常振動の監視を無効としたい場合にOFFとされ
る。通常、異常振動監視装置用スイッチSW1はONと
されており、メンテナンスなどを行う場合にOFFとさ
れる。
【0018】CPU31は、異常振動監視装置用スイッ
チSW1がONとされていた場合(ステップ204のY
ES)、感震器70の出力をチェックする(ステップ2
05)。感震器70が異常振動を検出していなければ、
すなわち感震器70の出力がOFFであれば、ステップ
205での感震器70の出力のチェックを繰り返す。感
震器70が印刷機20の異常振動を検出すると、すなわ
ち100gal以上の加速度の揺れを検出すると、感震
器70の出力がONとなる。
【0019】この場合、CPU31は、印刷機20の胴
着脱装置21−1〜21−4へ同時に胴抜き指令を送
り、非常胴抜きを行う(ステップ206)。すなわち、
印刷ユニット2−1〜2−4において、胴入状態にある
印刷胴(版胴6,ゴム胴7,圧胴8)を一斉に胴抜き状
態とする。図3に印刷胴の胴入れ,胴抜き状態を示す。
印刷動作中、印刷ユニット2では、ゴム胴7が図示実線
で示すように版胴6と圧胴8との両胴に対し対接された
胴入れ状態とされる。CPU31から胴抜き指令が出さ
れると、ゴム胴2が図示一点鎖線で示すように版胴6と
圧胴8との両胴から離間し、胴抜き状態となる。
【0020】図4および図5は文献1(特許第2852
761号公報)に開示された本出願人による胴間すき間
調整装置を示し、図4はその調整操作部の正面図、図5
はゴム胴着脱機構の正面図である。本実施の形態におい
て、胴着脱装置21−1〜21−4には、この文献1に
示されたと同様の構成のゴム胴着脱機構が採用されてい
る。
【0021】図4および図5において、周面にブランケ
ットが巻かれたゴム胴101と、そのブランケット面に
周面を対接させた倍径圧胴102とは、左右のフーレム
に軸受を介して軸支されており、このうち、ゴム胴10
1は二重偏心軸受103に軸支されている。二重偏心軸
受103は、フレームの軸受孔に外周円104aを軸支
された外軸受104と、この外軸受104の内周円10
4bに外周円105aを嵌合させた内軸受105とを備
えており、内軸受105の内周円105bには、ゴム胴
101の端軸が軸支されている。そして図に符号Fで示
す外軸受外周円104aの軸心と、符号F1で示す内軸
受外周円105aとは図に符号tで示すだけ偏心されて
おり、また、内軸受外周円105aと図に符号F2で示
すゴム胴101の軸心とは、図に符号t1で示すだけ偏
心されている。106,107は各軸受104,105
を押さえてその回動を案内するガイドである。
【0022】一方、圧胴102の両軸端部に近接してフ
レームに植設されたレバー軸108には、突片109
a,109bを備えたころレバー109と、爪レバー1
10が隣接して回動自在に支持されており、ころレバー
109に枢着されたばね軸111上に固定のばね受け1
12と、フレーム側に植設されてばね軸111を摺動自
在に支持するスタッド113との間には、ころレバー1
09に図の時計方向への回動力を付与する圧縮コイルば
ね114が介装されている。ころレバー109には一対
のころ115,116が枢着されており、またフレーム
側にはそれぞれのころ115,116に対応して大径部
117aと小径部117bとを備えた一対のカム117
が支持されていて、このカム117を回転させることに
より、圧縮コイルばね114との協動でころ115とこ
ろ116とのいずれかが大径部117aへ選択的に対接
してころレバー109が所定角度ずつ正方向と逆方向と
へ回動するように構成されている。
【0023】118は一対の爪片118a,118bを
有しころレバー9の外周部に回動自在に枢着された爪で
あって、爪レバー110の遊端部に枢支された摺動自在
なエアシリンダ119により遊端部を支持されており、
図示の状態からエアシリンダ119を駆動させて爪11
8を時計方向へ回動させておくと、カム117が時計方
向に回動してころ116が圧縮コイルばね116の弾発
力に抗して大径部117aで押し上げられ、ころレバー
109を反時計方向に回動させると、爪118の爪片1
18bが突起109bと係合したのち、爪レバー110
がころレバー109に伴われて反時計方向へ回動するよ
うに構成されている。
【0024】また、この状態からエアシリンダ119を
駆動させて爪118を反時計方向に回動させると、カム
軸の回動により図示しないもう一方のカムの大径部へこ
ろ115が押し上げられ、爪片118aが突起109a
と係合したのち爪レバー110が時計方向へ回動して図
示の位置を占めるように構成されている。さらに、爪レ
バー110の遊端部と、前記内軸受105の外周部と
は、フレーム側の軸120に回動自在に支持されたレバ
ー121とその両端部に枢着されたロッド122,12
3とからなるリンク124で連結されており、上記のよ
うに爪レバー110が揺動すると、内軸受105が所定
角度ずつ正逆方向に回動し、前述した内軸受105とゴ
ム胴101との偏心作用により、ゴム胴101が圧胴1
02に対して着脱されるいわゆる胴入れ,胴抜きとが行
われるように構成されている。
【0025】さらに、ゴム胴101に近接してフレーム
側に植設されたスタッド125には、つまみ126付き
の操作軸127が、ローレット加工された鍔部127a
とダブルナット128とで軸方向への移動を規制されて
回動自在に軸支されており、そのねじ孔には、外軸受1
04に枢着されたロッド129のねじ部が進退自在に螺
合されている。この結果、操作軸127を回動操作する
と、ねじ作用でロッド129が進退して外軸受104が
回動することにより、外軸受104と内軸受105との
偏心作用で内軸受105が移動し、胴入れ時における内
軸受105の回動端限が変更されて紙厚に対応するよう
に構成されている。130は鍔部のローレット加工溝と
突起を係合させる回り止め用の板ばねであり、131は
外軸受104の両回動限を規制する調節自在なストッパ
である。
【0026】以上のように構成されていることにより、
印刷作業開始に際しては、エアシリンダ119を駆動さ
せて爪118を反時計方向に回動させておくと、カム1
17が図示の状態から反時計方向に回動し、前述したよ
うにころレバー109,爪レバー110,リンク124
を介して内軸受105が図4の時計方向に回動するの
で、偏心作用によりゴム胴101が圧胴102に対して
胴入れされる。カム117は原動モータと同期して回転
する。印刷作業が終了したのち、エアシリンダ119を
駆動させて爪118を時計方向に回動させておくと、印
刷機の回転に伴いカム軸が回転して図示しないもう一方
のカムが回動し、同様にころレバー119,爪レバー1
10,リンク124を介して内軸受105が図4の状態
に回動するので、偏心作用によりゴム胴101が圧胴1
02に対して胴抜きされる。
【0027】印刷ユニット2−1〜2−4の胴着脱装置
21−1〜21−4においては、原動モータ22と同期
して回転するカム(図示せず)の位置が例えば回転角度
にして90゜ずつずれているため、印刷ユニット2−1
→2−2→2−3→2−4の順で90゜の回転角度差で
胴抜きが行われていく。
【0028】なお、ゴム胴7の軸心を移動させる駆動手
段としてカムではなく、エアシリンダやモータを使用し
た胴着脱装置もある。エアシリンダやモータを使用した
胴着脱装置では、CPU31から胴抜き指令を出すと、
印刷ユニット2−1〜2−4において同時に胴抜きが行
われる。
【0029】また、この実施の形態では、ステップ20
6において非常胴抜きを行うようにしたが、通常の停止
時と同様に、シーケンシャルに胴抜きを行うようにして
もよい。すなわち、印刷機20内に用紙4が残らないよ
うに、印刷ユニット2−1→2−2→2−3→2−4の
順で、その印刷ユニットを用紙4が通過した後に胴抜き
を行っていくようにしてもよい。
【0030】CPU31は、ステップ206での胴着脱
装置21−1〜21−4への胴抜き指令の送出後、2秒
の経過を待って(ステップ207)、原動モータ22へ
停止指令を送り、原動モータ22への給電を断つととも
に原動モータ22にブレーキをかける(ステップ20
8)。そして、原動モータ22への停止指令の送出後、
2秒の経過を待って(ステップ209)、ブレーカ50
をOFFとし(ステップ210)、外部電源60からの
主電源40への電力の供給を遮断する。これにより、印
刷機20への電源、制御装置30への電源、感震器70
への電源が遮断される。
【0031】なお、本実施の形態では、胴抜き指令の送
出後、少なくとも2秒で全印刷ユニット2での胴抜きが
完了し、原動モータ22への停止指令の送出後、少なく
とも2秒で原動モータ22が停止するものとし、全印刷
ユニット2での胴抜きが完了した状態でステップ208
へ進み、印刷機20が停止した状態でステップ210へ
進むようにしている。また、ステップ208での原動モ
ータ22へのブレーキは、励磁式ブレーキ機(図示せ
ず)を用いて行う。
【0032】このように、本実施の形態によれば、印刷
機20に地震などにより異常振動が生じると、感震器7
0の出力がONとなり、全印刷ユニット2において胴抜
きが行われ、印刷機20が停止された後、ブレーカ50
がOFFとされて、印刷機20や制御装置30,感震器
70への電源が自動的に遮断されるようになる。
【0033】したがって、本実施の形態では、異常振動
時にそのまま印刷機20の印刷動作が継続されることが
なく、印刷機20が直ちに停止して印刷動作が中断され
るので、印刷胴やギアなどの損傷を防止することが可能
となる。しかも、本実施の形態では、異常振動時には全
印刷ユニット2において自動的に胴抜きが行われるの
で、印刷胴に圧力がかかったままの状態での異常振動が
避けられ、印刷胴の損傷の可能性をさらに少なくするこ
とが可能となる。
【0034】また、本実施の形態では、異常振動時には
印刷機20への電源が自動的に遮断されるので、電気系
統が破損したとしても漏電の虞れがない。また、例えば
大規模な地震であって電力会社からの送電がストップさ
れたとしても、印刷機20への電源は遮断されたままで
あるので、送電の復旧時に印刷機20への給電が行われ
ることがなく、オン状態とされたまま停止していたコン
プレッサなどの機器が勝手に動いてしまうようなことが
ない。
【0035】〔処理動作例2:スプリングクローズブレ
ーキ機を使用〕図6に制御装置30におけるCPU31
が行う処理動作の別の例(処理動作例2)を示す。CP
U31は、図2に示したステップ201〜207に対応
するステップ601〜607を経て、ステップ608へ
至る。すなわち、印刷機20に地震などにより異常振動
が生じた場合、感震器70の出力がONとなったことを
確認して、印刷機20の胴着脱装置21−1〜21−4
へ同時に胴抜き指令を送り、非常胴抜きを行う。この非
常胴抜き後、ステップ608において、ブレーカ50を
OFFとし、外部電源60からの主電源40への電力の
供給を遮断する。これにより、印刷機20への電源、制
御装置30への電源、感震器70への電源が遮断され
る。
【0036】印刷機20への電源が遮断されることによ
り、印刷機20の原動モータ22への給電が断たれ、原
動モータ22が停止する。この処理動作例2では、原動
モータ22に対して、スプリングクローズブレーキ機
(図示せず)を使用している。スプリングクローズブレ
ーキ機は、電源が遮断されると、その弾性復帰力で原動
モータ22にブレーキをかける。これにより、ブレーカ
50がOFFとされると、自動的に印刷機20が停止す
る。
【0037】なお、上述した処理動作例1や処理動作例
2では、感震器70が印刷機20の異常振動を検出した
場合、全印刷ユニット2において胴抜きを行うようにし
たが、必ずしも胴抜きを行うようにしなくてもよい。ま
た、上述した処理動作例1では、印刷機20を停止させ
た後、ブレーカ50をOFFとするようにしたが、必ず
しもブレーカ50をOFFとしなくてもよい。すなわ
ち、印刷機20を停止させたままの状態で、主電源40
からの電源の供給を続けるようにしてもよい。
【0038】また、上述した実施の形態においては、感
震器70を印刷機20に設け、印刷機20の異常振動を
検出するようにしたが、印刷機20が設置されている床
面などに設けてもよい。感震器70を床面に設けた場
合、例えば小さな地震であっても印刷機20が大きく振
動するような場合、運転中の印刷機20を停止させるこ
とができない。これに対して、感震器70を印刷機20
に設けた場合、確実にその振動を検出して、運転中の印
刷機20を停止させることができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように本
発明によれば、異常振動を検出する異常振動検出手段を
設け、この異常振動検出手段からの異常振動検出信号に
応じて印刷機を停止させたり、印刷機への電源を遮断し
たりすることにより、印刷機の印刷胴やギアなどの損傷
を防止することが可能となる。また、本発明によれば、
印刷機への電源を遮断することにより、電気系統が破損
したとしても漏電の虞れがなく、また、例えば大規模な
地震であって電力会社からの送電がストップされたとし
ても、印刷機への電源は遮断されたままであるので、送
電の復旧時に印刷機への給電が行われることがなく、オ
ン状態とされたまま停止していたコンプレッサなどの機
器が勝手に動いてしまうというような問題も生じない。
また、印刷機を停止させる前に全ての印刷胴を胴抜き状
態とすることにより、印刷胴に圧力がかかったままの状
態での異常振動が避けられ、印刷胴の損傷の可能性をさ
らに少なくすることが可能となる。また、異常振動検出
手段を印刷機に設けることにより、例えば小さな地震で
あっても印刷機が大きく振動するような場合、確実にそ
の振動を検出して、印刷機を停止させることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る異常振動監視装置の一実施の形
態を含む印刷機および印刷機の制御装置の要部を示すブ
ロック図である。
【図2】 図1に示した制御装置におけるCPUが行う
特有の処理動作(処理動作例1)を示すフローチャート
である。
【図3】 印刷ユニットにおける胴入れおよび胴抜き時
のゴム胴の状態を示す図である。
【図4】 文献1に示された胴間すきま調整装置の調整
操作部の正面図である。
【図5】 文献1に示された胴間すきま調整装置のゴム
胴着脱機構の正面図である。
【図6】 図1に示した制御装置におけるCPUが行う
処理動作の別の例(処理動作例2)を示すフローチャー
トである。
【図7】 4色刷枚葉印刷機の概要を示す図である。
【符号の説明】
2(2−1〜2−4)…印刷ユニット、6…版胴、7…
ゴム胴、8…圧胴、20…印刷機、21(21−1〜2
1−4)…胴着脱装置、22…原動モータ、23…ドラ
イバ(原動モータドライバ)、30…制御装置、31…
CPU、32…ROM、33…RAM、34−1〜34
−5…入出力インターフェイス(I/O)、35…入力
装置、36…表示装置、37…出力装置、SW1…異常
振動監視装置用スイッチ、40…主電源、50…ブレー
カ、60…外部電源、70…感震器、80…主配電盤。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異常振動を検出する異常振動検出手段
    と、 この異常振動検出手段からの異常振動検出信号に応じて
    印刷機を停止させる制御手段とを備えたことを特徴とす
    る異常振動監視装置。
  2. 【請求項2】 異常振動を検出する異常振動検出手段
    と、 この異常振動検出手段からの異常振動検出信号に応じて
    印刷機への電源を遮断する制御手段とを備えたことを特
    徴とする異常振動監視装置。
  3. 【請求項3】 異常振動を検出する異常振動検出手段
    と、 この異常振動検出手段からの異常振動検出信号に応じて
    印刷機を停止させるとともに、その印刷機への電源を遮
    断する制御手段とを備えたことを特徴とする異常振動監
    視装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れか1項に記載された
    異常振動監視装置において、前記異常振動検出手段から
    の異常振動検出信号に応じて前記印刷機の全ての印刷胴
    を胴抜き状態とする胴抜手段を備えたことを特徴とする
    異常振動監視装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載された異常振動監視装置
    において、前記胴抜手段は、前記異常振動検出手段から
    の異常振動検出信号に応じて前記印刷機の全ての印刷胴
    を順に胴抜き状態とすることを特徴とする異常振動監視
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載された異常振動監視装置
    において、前記胴抜手段は、前記異常振動検出手段から
    の異常振動検出信号に応じて前記印刷機の全ての印刷胴
    を同時に胴抜き状態とすることを特徴とする異常振動監
    視装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6の何れか1項に記載された
    異常振動監視装置において、前記異常振動検出手段が前
    記印刷機に設けられていることを特徴とする異常振動監
    視装置。
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