JP2002326320A - 止水シート及び止水シートの穴修復方法 - Google Patents
止水シート及び止水シートの穴修復方法Info
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Abstract
復する機能を持つ止水シートであり、また、その止水シ
ートにおける穴修復方法を提供すること。 【解決手段】 基材aよりなる止水シートXに穴が空e
いた場合に、その穴eを修復する方法であって、基材a
にアニオン系水溶性樹脂bを付与した層とカチオン系水
溶性樹脂cを付与した層とを形成し、両樹脂の混合によ
って両樹脂をゲル化させて、基材の穴に両樹脂を充填さ
せることで穴を修復し、水の浸入を防止する止水シート
の穴修復方法。 【効果】アニオン系水溶性樹脂とカチオン系水溶性樹脂
が反応、ゲル化することにより穴、傷等による間隙を塞
ぐ自己修復背性も有するため不用意に膨潤なことがな
い。
Description
し、更に詳しくは、人為的にあるいは自然災害的に傷や
穴が形成された場合でも、これらの傷や穴に樹脂が充填
されて、水の浸入を防止する、所謂、自己修復機能を備
える止水シートに関する。
されるシート、屋根や壁等に貼付施工される建築用のシ
ート、農業用や園芸用の栽培用シート等に防水シートが
多く使用されている。しかし、このような防水シート
は、下記の示すような種々の原因によって穴、傷等が発
生する損傷を受け、その結果、水漏れが発生する。 1 防水管理の不具合に起因する損傷。 2 防水シート施工時に起因する損傷。 3 施工工事後のその他の工事に起因する損傷。 4 台風、地震等、自然災害に起因する損傷。そのた
め、損傷が起きても対応できるように、シートの基材
(紙、不織布等)に前もってアスファルトを含浸させ、
損傷部を自己修復する機能を持たせた止水シートが開発
された。
は、重量が重く、施設時の作業性が極めて悪い。また、
透湿性がないため、高温多湿の条件下では結露し易い。
そこで、自己修復する機能を持ち、且つ透湿性、防水性
を持つ止水シートが開発されている。
不織布に高吸水性ポリマーをバインダーを用いて固着さ
せた、自己修復する機能を持ち、且つ透湿性、防水性を
持つ遮水シートが提示されている。この場合の自己修復
する機能は高吸水性ポリマーによって得られる。
水分を吸収すると膨潤する吸水膨潤性繊維を含む水膨潤
性シートが積層された自己修復性遮水シートが開示され
ている。
リマーを用いたり、吸水膨潤性繊維を用いたり、また
は、反発弾性のある素材を用いて止水シートに対して自
己修復する機能を得ている。しかし、このような高吸水
性ポリマーや吸水膨潤性繊維を用いて穴等に対する自己
修復機能を有する手法は、それらが水を吸収すると即座
に膨潤するために、作業中にも不用意に膨潤してしまう
恐れがあリ、取扱性が良くない。また、高吸水性ポリマ
ーや吸水膨潤性繊維は、比較的厚みが大きいために、同
様に取扱性が悪い。本発明は、このような問題点の解決
を意図したものである。
れ、更に穴、傷等を確実に自己修復する機能を持つ止水
シートを提供すること、また、その止水シートにおける
穴修復方法を提供することである。
鋭意検討した結果、止水シートに特別な2種類の樹脂層
を設けることにより、穴の自己修復性が可能となるこ
と、2種類の樹脂が混合した場合に穴を塞ぐことができ
ることを見出し、この知見により、本発明の本質に到達
したものである。
系水溶性樹脂を付与した層とカチオン系水溶性樹脂を付
与した層を有する止水シートに存する。
側鎖または末端にカルボキシル基あるいはスルホン基、
ホスホン基の陰イオン性官能基を含む樹脂であり、カチ
オン系水溶性樹脂が主鎖または側鎖に一級あるいは二
級、三級のアミンの酸塩あるいは四級アンモニウム塩を
有する樹脂である止水シートに存する。
湿防水性フイルムが付着されている止水シートに存す
る。
脂を付与した層が基材の一方の面に、またカチオン系水
溶性樹脂を付与した層が基材の他方の面に形成されてい
る止水シートに存する。
脂を付与した層とカチオン系水溶性樹脂を付与した層と
が基材の少なくとも片方の面に交互に形成されている止
水シートに存する。
止水シートに存する。
ートに穴が空いた場合に、その穴を修復する方法であっ
て、基材にアニオン系水溶性樹脂を付与した層とカチオ
ン系水溶性樹脂を付与した層とを形成し、両樹脂の混合
によって両樹脂をゲル化させて、基材の穴に両樹脂を充
填させることで穴を修復し、水の浸入を防止する止水シ
ートの穴修復方法に存する。
己修復する機能を有するものである。すなわち、アニオ
ン系水溶性樹脂とカチオン系水溶性樹脂の2種類の樹脂
を使用し、それらが混合し反応して、ゲル化することを
利用したもので、従来とは異なった全く新しい自己修復
機能を備える。
水シートの一実施形態の模式断面図である。図1におい
て、本発明の止水シートは、基材(a)の一方の片面に
はアニオン系水溶性樹脂(b)が付与されており、基材
(a)の残りの片面にはカチオン系水溶性樹脂(c)が
付与されている。そしてさらに、基材(a)の最外層
に、透湿防水性フイルム(d)が付着(接着や粘着を含
む)された構造を有する。
用され、スパンボンドやスパンレース等の不織布、織
物、編物等が使用される。基材(a)の材質としては、
天然繊維、半合成繊維、合成繊維等が使用され、特段、
限定されるものではないが、該止水シートの製造時の作
業性や生産コストの面から、目付10〜100g/m2
のポリエステル系スパンボンド不織布がより好ましい。
水溶性樹脂(b)としては、化合物の側鎖または末端に
カルボキシル基あるいはスルホン基、ホスホン基等の陰
イオン性官能基を含む水溶性樹脂が使用される。
酸、ヒドロキシアクリル酸、スルホン化スチレン、アク
リルアミドメチルプロパンスルホン酸等の単独重合物、
もしくはそれら陰イオン性官能基を含むモノマーと他の
共重合し得るモノマーとの共重合物であるアクリル系樹
脂、ビスフェノールスルホン・フェノールスルホン酸の
ホルマリン縮合物、スルホン化ビスフェノールスルホン
のホルマリン縮合物であるフェノール系樹脂、またタン
ニン酸、アルギン酸、カルボキシメチルセルロースなど
が挙げられる。またこれらのアニオン系水溶性樹脂は、
陰イオン性官能基が塩を形成していてもよい。
水溶性樹脂(c)としては、主鎖または側鎖に一級ある
いは二級、三級のアミンの酸塩あるいは四級アンモニウ
ム塩を有する水溶性樹脂が使用される。
ジン、アリルアミン、ジアリルアミン、メチルジアリル
アミン、ジアリルモノメチルアミン、ジアリルジメチル
アミン、ジメチルアミノエチルメタクリレート等の単独
重合物、もしくはそれらカチオン性モノマーと他の共重
合し得るモノマーとの共重合物の鉱酸塩、有機酸塩等が
挙げられる。また、ジシアンジアミドのホルマリン縮合
物、ジエチレントリアミン・ジシアンジアミドの縮合
物、ジメチルアミン・エピクロルヒドリンの付加重合
物、エチレンジアミン・エピクロルヒドリンの付加重合
物、などが挙げられる。
カチオン系水溶性樹脂は、それぞれの樹脂層の水への溶
出度やイオン当量、イオン強度等によってゲル化の容易
性と形態が異なるため、適切な組み合わせが必要とな
る。好ましい組み合わせの一つとして、ビスフェノール
スルホン・フェノールスルホン酸のホルマリン縮合物
(縮合モル比:ビスフェノールスルホン/フェノールス
ルホン酸/ホルマリン=2/1/2、平均分子量:20
000)とジメチルアミノエチルメタクリレート・アク
リルアミド共重合物塩酸中和体(共重合モル比:ジメチ
ルアミノエチルメタクリレート/アクリルアミド=1/
1、平均分子量:12000)がある。
を受ける前の状態(すなわち使用前の状態)において、
アニオン系水溶性樹脂(b)とカチオン系水溶性樹脂
(c)が反応しない状態、すなわち、ゲル化しない状態
で存在できればよい。アニオン系水溶性樹脂(b)また
はカチオン系水溶性樹脂(c)の基材(a)への付与方
法としては、コーティング法、グラビアロール法、印刷
法、スクリーン捺染法、スプレー法等が挙げられる。な
かでも、基材(a)の組織や素材に応じて、全面に付与
したり、格子状に付与したり、通気性が損なわれないよ
うに加工のできるグラビアロール法が好ましい。このよ
うな手段で、基材に付与した後は、自然乾燥、又は効率
良い積極乾燥(乾燥炉を通過させる)が行われる。ここ
で、基材に対する各水溶性樹脂の好ましい塗布量として
は、アニオン性樹脂,カチオン性樹脂とも乾燥固形分で
5〜100g/m2 であり、5g/m2 未満になると止
水効果が出にくく、100g/m2 を超えると表面ベタ
つきや接着不良となる。アニオン性樹脂およびカチオン
性樹脂の接着力が弱い場合は、アクリル酸エステル共重
合体等のバインダー樹脂を併用することもできる.
ム(d)を付着することにより、該止水シートの防水性
は更に向上する。ゆえに、本発明の止水シートが頻繁に
水に濡れるような環境下(果実栽培用シートや壁材の最
外層で使用する場合等)での使用を考慮すると、透湿防
水性フイルム(d)を基材(a)に積層することが好ま
しい。フィルムの積層位置については、止水シートの最
外層に積層されていても止水シートの間に挿入されてい
てもよく、フィルムの枚数についても透湿性が得られる
ならば単数枚でも複数枚でもかまわない。
は、透湿性、防水性が得られれば、微多孔質フイルム、
無孔質フイルムのどちらでもよく、前者の微多孔質フイ
ルムの材質としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリウレタン等が挙げられ、無孔質フイルムの材質とし
ては、ウレタン系の熱可塑性エラストマー、ポリエステ
ル系熱可塑性エラストマー、ポリビニルアルコール等が
挙げられる。
で、透湿性の大きい微多孔質ポリエチレンフイルムや微
多孔質ポリプロピレンフイルムが好ましく用いられる。
透湿性としては、1,000g/m2 /24hr以上、
好ましくは2,000g/m2 /24hr以上であれば
よい。透湿防水性フイルムの防水度としては、厳しい防
風雨に曝された条件で耐水圧が500mmH2 O以上あ
れば問題はない。また透湿防水性フイルムの厚みは、施
工性の点から、30〜300μmのものが使用され、特
に50〜150μmのものがより好ましい。
積層方法としては、ドライラミネート、ウェットラミネ
ート、熱ラミネート等が挙げられる。そのための接着剤
には、溶剤系、エマルジョン系等、特に限定はされない
が、JIS Z 0237法での接着強度が0.5kg
/inch以上になるように選ぶ必要がある。
シートの結露防止のために、1,000g/m2 /24
hr以上、好ましくは2,000〜15,000g/m
2 /24hrである。また、該止水シートの厚みとして
は、施工時の作業性から0.2〜1.5mmが適正であ
る。
復作用(方法)について述べる。ここで図5は、自己修
復機能を説明した模式図である。止水シートの穴修復方
法は、基材よりなる止水シートに穴が空いた場合に、基
材(a)のそれぞれの面に付与されたアニオン系水溶性
樹脂とカチオン系水溶性樹脂とが混合され、両樹脂がゲ
ル化して、基材の穴に両樹脂が充填することで穴が修復
されるのである。
て、例えば穴(傷等を含む)が穿孔される。 2.アニオン系水溶性樹脂が漏水時に基材から一部溶出
する。 3.次に、溶出によって生じたアニオン系水溶性樹脂溶
液が穿孔穴を通してカチオン系水溶性樹脂が付与された
層に到達する。そしてアニオン系水溶性樹脂とカチオン
系水溶性樹脂とが混合してイオン的に結合し、コンプレ
ックスを形成することにより両樹脂はゲル化する。 4.このゲル化した両樹脂が、漏水の要因となる穿孔
穴、傷等の隔壁を充填・修復する。その結果、穿孔穴は
埋められ止水される。
水シートの一実施形態の模式断面図である。図2におい
て、本発明の止水シートは、アニオン系水溶性樹脂を付
与した層とカチオン系水溶性樹を付与した層とが基材の
少なくとも片方の面に交互に形成されているものであ
る。すなわち、ここでは基材(a)の一方の片面にはア
ニオン系水溶性樹脂(b)が付与された層が形成されて
おり、その層の上に、カチオン系水溶性樹脂(c)が付
与された層が形成されている。そしてさらに、基材
(a)の最外層に、透湿防水性フイルム(d)が付着さ
れた構造を有する。
層の上にカチオン系水溶性樹脂(c)が付与された層を
形成する場合は、それぞれ増粘剤により10000〜2
0000mPa・s の粘度に調整した後、コーティング法
にてアニオン系水溶性樹脂(b)を形成し、それを乾燥
の後、その上にカチオン系水溶性樹脂(c)をコーティ
ングする2段付与の方法が好ましい。この場合、粘度が
10000mPa・s 未満になると樹脂付与時にアニオン
系水溶性樹脂(b)とカチオン系水溶性樹脂(c)がゲ
ル化を生じ、穴、傷が生じたときの止水性に悪影響を及
ぼすことがあるので注意が必要である。
式図である。止水シートに穴が空いた場合に、基材
(a)の片面に付与されたアニオン系水溶性樹脂(b)
とカチオン系水溶性樹脂(c)の混合によって両樹脂が
ゲル化され、基材の穴に両樹脂が充填されて穴が修復さ
れる。
水シートの一実施形態の模式断面図である。図3におい
て、本発明の止水シートは、基材(a)の一方の片面に
はカチオン系水溶性樹脂(c)が付与された層が形成さ
れており、その層の上に、アニオン系水溶性樹脂(b)
が付与された層が形成されている。そしてさらに、基材
(a)の最外層に、透湿防水性フイルム(d)が付着さ
れた構造を有する。
式図であり、同様に、止水シートに穴が空いた場合に、
基材(a)の片面に付与されたアニオン系水溶性樹脂
(b)とカチオン系水溶性樹脂(c)の混合によって両
樹脂がゲル化され、基材の穴に両樹脂が充填されて穴が
修復される。
水シートの一実施形態の模式断面図である。図4におい
て、本発明の止水シートは、複数の基材、すなわち第1
の基材(a1)と第2の基材(a2)との2枚の基材と
を備えたものである。第1の基材(a1)の一方の片面
にはアニオン系水溶性樹脂(b)が付与された層が形成
されており、基材(a1)の他方の片面にはカチオン系
水溶性樹脂(c)が付与された層が形成されている。
はアニオン系水溶性樹脂(b)が付与された層が形成さ
れており、基材(a2)の他方の片面にはカチオン系水
溶性樹脂(c)が付与された層が形成されている。この
2枚の基材において、カチオン系水溶性樹脂の付与され
た層の面同士を貼り合わせることにより、2枚の基材よ
りなる止水シート(a)が形成される。ここで、この両
者の貼り合わせは、カチオン系水溶性樹脂が乾燥する前
に両基材(a1),(a2)を圧接することで可能であ
る。そして、さらに、貼り合わされた基材(a1),
(a2)の最外層に、透湿防水性フイルム(d)が付着
される。この実施の形態の場合、基材が複数のために強
度的に極めて強いものとなる。
式図である。止水シートに穴が空いた場合に、 基材
(a)の両面に付与されたアニオン系水溶性樹脂(b)
とカチオン系水溶性樹脂(c)の混合によって両樹脂が
ゲル化され、基材の穴に両樹脂が充填されて穴が修復さ
れる。本発明は以上の実施の形態で述べたものの他に、
種々の変形が可能である。例えば、第1の実施の形態で
カチオン系水溶性樹脂が付与された層とアニオン系水溶
性樹脂(b)が付与された層とを複数層、交互に設けて
もよい。要するに基材にアニオン系水溶性樹脂を付与し
た層とカチオン系水溶性樹脂を付与した層とを有するこ
とが重要である。
るが、本発明は必ずしも以下の実施例に限定されるもの
ではない。なお、実施例における各物性は次の方法によ
り測定した。
せ、丸釘N50(JIS−A5508)を打ちつける。
この上に底部をシーリング剤でシーリングした塩化ビニ
ル樹脂製パイプを立てる。これに150mmの高さにま
で水を入れ、24時間放置し減水高さ(mm)を測定し
た。 (2) 防水性 JIS L 1092耐水度試験方法に基づいて測定し
た。 (3) 透湿性 JIS L 1099透湿性試験方法A−1法に基づい
て測定した。 (4) 総合評価 ◎……止水シートとして充分な性能である。 ○……止水シートとして使用できる。 △……止水シートの用途によっては少々問題がある。 ×……止水シートに適さない。
ルスパンボンド不織布(エクーレ/東洋紡績株式会社)
の片面に、アニオン系水溶性樹脂としてビスフェノール
スルホン・フェノールスルホン酸のホルマリン縮合物
(縮合モル比:ビスフェノールスルホン/フェノールス
ルホン酸/ホルマリン=2/1/2、平均分子量:20
000)を、もう一方の面にカチオン系水溶性樹脂とし
てジメチルアミノエチルメタクリレート・アクリルアミ
ド共重合物塩酸中和体(共重合モル比:ジメチルアミノ
エチルメタクリレート/アクリルアミド=1/1、平均
分子量:12000)を、それぞれグラビアロールにて
乾燥固形分で40g/m2 の量を付与し、その後、乾燥
し基層を形成した。50μmのポリエチレンフイルム
(株式会社トクヤマ、透湿性 7,000g/m2 /2
4hr)を基層の片面にドライラミネート法により積層
した。
ルスパンボンド不織布(エクーレ/東洋紡績株式会社)
の片面に、アニオン系水溶性樹脂としてビスフェノール
スルホン・フェノールスルホン酸のホルマリン縮合物
(縮合モル比:ビスフェノールスルホン/フェノールス
ルホン酸/ホルマリン=2/1/2、平均分子量:20
000)を、もう一方の面にカチオン系水溶性樹脂とし
てジメチルアミノエチルメタクリレート・アクリルアミ
ド共重合物塩酸中和体(共重合モル比:ジメチルアミノ
エチルメタクリレート/アクリルアミド=1/1、平均
分子量:12000)を、それぞれグラビアロールにて
乾燥固形分で40g/m2 の量を付与し、その後、乾燥
し基層を形成した。(基層は実施例1と同様で、ポリエ
チレンフイルムをラミネートしていないもの。)
ルスパンボンド不織布(エクーレ/東洋紡績株式会社)
の片面に、アニオン系水溶性樹脂としてポリアクリル酸
Na塩(平均分子量:70000)を、もう一方の面に
カチオン系水溶性樹脂としてポリジアリルアミン塩酸塩
(平均分子量:15000)を、それぞれグラビアロー
ルにて乾燥固形分で40g/m2 の量付与し、その後、
乾燥し基層を形成した。50μmのポリエチレンフイル
ム(株式会社トクヤマ、透湿性 7,000g/m2 /
24hr)を基層の片面にドライラミネート法により積
層した。
ルスパンボンド不織布(エクーレ/東洋紡績株式会社)
の片面に、アニオン系水溶性樹脂としてポリアクリル酸
Na塩(平均分子量:70000)を、もう一方の面に
カチオン系水溶性樹脂としてポリビニルピリジン塩酸塩
(平均分子量:14000)を、それぞれグラビアロー
ルにて乾燥固形分で40g/m2 の量付与し、その後、
乾燥し基層を形成した。50μmのポリエチレンフイル
ム(株式会社トクヤマ、透湿性 7,000g/m2 /
24hr)を基層の片面にドライラミネート法により積
層した。
ンド不織布(エクーレ/東洋紡績株式会社)の片面に、
アニオン系水溶性樹脂としてビスフェノールスルホン・
フェノールスルホン酸のホルマリン縮合物(縮合モル
比:ビスフェノールスルホン/フェノールスルホン酸/
ホルマリン=2/1/2、平均分子量:20000)を
アクリル酸系増粘剤:F−7226(日華化学株式会社
製)により15000mPa・s の粘度に調整したものを
グラビアロールコーティング・乾燥し、乾燥固形分で4
0g/m2 付与した。また同一面にカチオン系水溶性樹
脂としてジメチルアミノエチルメタクリレート・アクリ
ルアミド共重合物塩酸中和体(共重合モル比:ジメチル
アミノエチルメタクリレート/アクリルアミド)を非イ
オン系増粘剤:ネオステッカーN(日華化学株式会社
製)により15000mPa・s の粘度に調整したものを
グラビアロールコーティング・乾燥し乾燥固形分で40
g/m 2 付与した。50μmのポリエチレンフイルム
(株式会社トクヤマ、透湿性 7,000g/m2 /2
4hr)を基層の片面にドライラミネート法により積層
した。
20g/m2 のポリエステルスパンボンド不織布(エク
ーレ/東洋紡績株式会社)に、50μmのポリエチレン
フイルム(株式会社トクヤマ、透湿性 7,000g/
m2 /24hr)を基層の片面にドライラミネート法に
より積層した。
性樹脂の例)目付20g/m2 のポリエステルスパンボ
ンド不織布(エクーレ/東洋紡績株式会社)の両面に、
アニオン系水溶性樹脂のビスフェノールスルホン・フェ
ノールスルホン酸のホルマリン縮合物(縮合モル比:ビ
スフェノールスルホン/フェノールスルホン酸/ホルマ
リン=2/1/2、平均分子量:20000)を用い
て、それぞれの面にグラビアロールにて乾燥固形分で4
0g/m2 付与、乾燥し基層を形成した。50μmのポ
リエチレンフイルム(株式会社トクヤマ、透湿性 7,
000g/m2 /24hr)を基層の片面にドライラミ
ネート法により積層した。
性樹脂の例)目付20g/m2 のポリエステルスパンボ
ンド不織布(エクーレ/東洋紡績株式会社)の両面に、
カチオン系水溶性樹脂のジメチルアミノエチルメタクリ
レート・アクリルアミド共重合物塩酸中和体(共重合モ
ル比:ジメチルアミノエチルメタクリレート/アクリル
アミド=1/1、平均分子量:12000)を用いて、
それぞれの面にグラビアロールにて乾燥固形分で40g
/m2 付与、乾燥し基層を形成した。50μmのポリエ
チレンフイルム(株式会社トクヤマ、透湿性 7,00
0g/m2 /24hr)を基層の片面にドライラミネー
ト法により積層した。
性樹脂の例)目付20g/m2 のポリエステルスパンボ
ンド不織布(エクーレ/東洋紡績株式会社)の片面に、
カチオン系水溶性樹脂としてジメチルアミノエチルメタ
クリレート・アクリルアミド共重合物塩酸中和体(共重
合モル比:ジメチルアミノエチルメタクリレート/アク
リルアミド=1/1、平均分子量:12000)、もう
一方の面にノニオン系水溶性樹脂としてポバール系ノニ
オン樹脂(カセゾールAV−15/日華化学株式会社)
を用いてそれぞれグラビアロールにて乾燥固形分で40
g/m2 付与、乾燥し基層を形成した。50μmのポリ
エチレンフイルム(株式会社トクヤマ、透湿性 7,0
00g/m2 /24hr)を基層の片面にドライラミネ
ート法により積層した。
性樹脂の例)目付20g/m2 のポリエステルスパンボ
ンド不織布(エクーレ/東洋紡績株式会社)の片面に、
アニオン系水溶性樹脂としてビスフェノールスルホン・
フェノールスルホン酸のホルマリン縮合物(縮合モル
比:ビスフェノールスルホン/フェノールスルホン酸/
ホルマリン=2/1/2、平均分子量:20000)、
もう一方の面にノニオン系水溶性樹脂としてポバール系
ノニオン樹脂(カセゾールAV−15/日華化学株式会
社)を用いてそれぞれグラビアロールにて乾燥固形分で
40g/m2 付与、乾燥し基層を形成した。50μmの
ポリエチレンフイルム(株式会社トクヤマ、透湿性
7,000g/m2 /24hr)を基層の片面にドライ
ラミネート法により積層した。
ーとしてポリアクリル酸塩架橋物(サンウェット/三洋
化成工業株式会社)を用い、アクリル系のバインダー樹
脂(大日本インキ化学工業株式会社)と固形分重量比で
1:5の割合で混合し、目付20g/m2 のポリエステ
ルスパンボンド不織布(エクーレ/東洋紡績株式会社)
の片面に、グラビアロールにて付与した。そして、50
μmのポリエチレンフイルム(株式会社トクヤマ、透湿
性 7,000g/m2 /24hr)を高吸水性ポリマ
ーが付与された面にドライラミネート法により積層し
た。この場合、性能評価は、本実施例とあまり変わらな
かったが、水滴が垂れた際、高吸水性ポリマーが水を吸
って膨潤し、積層したフイルムが不織布から剥がれが生
じた。実験的にシートを屋根板に張り付け作業をしたと
ころ、シートを剥がしたり、張り直したりする時の取り
扱いが悪かった。
ける、止水性、防水性、透湿性、総合評価について表1
に示す。
性樹脂とカチオン系水溶性樹脂が反応、ゲル化すること
により穴、傷等による間隙を塞ぐ自己修復性も有するた
めに不用意に膨潤するようなことがない。また、その
上、優れた防水性や透湿性が保証されたものである。
を示す模式断面図である。
態を示す模式断面図である。
態を示す模式断面図である。
態を示す模式断面図である。
水シートの自己修復性を説明する模式図である。
水シートの自己修復性を説明する模式図である。
水シートの自己修復性を説明する模式図である。
水シートの自己修復性を説明する模式図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 基材にアニオン系水溶性樹脂を付与した
層とカチオン系水溶性樹脂を付与した層を有する止水シ
ート。 - 【請求項2】 アニオン系水溶性樹脂が側鎖または末端
にカルボキシル基あるいはスルホン基、ホスホン基の陰
イオン性官能基を含む樹脂であり、カチオン系水溶性樹
脂が主鎖または側鎖に一級あるいは二級、三級のアミン
の酸塩あるいは四級アンモニウム塩を有する樹脂である
ことを特徴とする請求項1記載の止水シート。 - 【請求項3】 止水シートに更に透湿防水性フイルムが
付着されていることを特徴とする請求項1記載の止水シ
ート。 - 【請求項4】 アニオン系水溶性樹脂を付与した層が基
材の一方の面に、またカチオン系水溶性樹脂を付与した
層が基材の他方の面に形成されていることを特徴とする
請求項1記載の止水シート。 - 【請求項5】 アニオン系水溶性樹脂を付与した層とカ
チオン系水溶性樹脂を付与した層とが基材の少なくとも
片方の面に交互に形成されていることを特徴とする請求
項1記載の止水シート。 - 【請求項6】 基材が複数枚であることを特徴とする請
求項1記載の止水シート。 - 【請求項7】 基材よりなる止水シートに穴が空いた場
合に、その穴を修復する方法であって、基材にアニオン
系水溶性樹脂を付与した層とカチオン系水溶性樹脂を付
与した層とを形成し、両樹脂の混合によって両樹脂をゲ
ル化させて、基材の穴に両樹脂を充填させることで穴を
修復し、水の浸入を防止することを特徴とする止水シー
トの穴修復方法。
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2004181309A (ja) * | 2002-12-02 | 2004-07-02 | Okumura Corp | 廃棄物処分場の遮水構造とその施工法 |
JP2004195300A (ja) * | 2002-12-16 | 2004-07-15 | Okumura Corp | 廃棄物処分場の自己補修型遮水構造とその施工法 |
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-
2001
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