JP2002326266A - 光ディスク成形金型および光ディスク成形方法 - Google Patents

光ディスク成形金型および光ディスク成形方法

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JP2002326266A
JP2002326266A JP2001133708A JP2001133708A JP2002326266A JP 2002326266 A JP2002326266 A JP 2002326266A JP 2001133708 A JP2001133708 A JP 2001133708A JP 2001133708 A JP2001133708 A JP 2001133708A JP 2002326266 A JP2002326266 A JP 2002326266A
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optical disk
molding die
sprue
cooling
cooling circuit
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JP2001133708A
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Katsunori Sudo
克典 須藤
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、スプルブッシュの冷却効率を高く
することでスプルの冷却を速める光ディスク成形金型お
よび光ディスク成形方法を提案することを目的とする。 【解決手段】 光ディスク成形金型内に成形樹脂を射出
するノズル部より成形品形成部に成形樹脂を導くスプル
部の冷却をする冷却回路を有する光ディスク成形金型に
おいて、スプルの周囲に螺旋状の冷却回路を形成するこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクの如き
円盤状情報記録媒体の製造技術に関し、特に成形金型お
よびその成型方法に好適な製造技術に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】本発明に関連する従来技術として、特開
平5−329892号公報がある。該公報には、固定金
型には冷却手段を備えたスプルブッシュが嵌挿され、か
つ、前記可動金型には冷却手段と、スプルを突き出す摺
動可能なスプル突き出しピンと、該スプル突き出しピン
の中央にスプルを冷却する摺動可能なスプル冷却用突起
ピンとを備えたパンチコアが嵌挿されたことを特徴とす
るディスク成形金型に関する技術が開示されている。
又、特開平6−134816号公報には、固定側金型1
1と、これに対して移動する可動側金型12と、前記固
定側金型12に形成されたスプル20とを、具備する射
出成形用金型において、金型を閉じたときに固定側金型
11のスプル20内部に挿入される突出部15を可動側
金型12に設けたことを特徴とする射出成形用金型に関
する技術が開示されている。次に、特開平5−2127
67号公報も知られている。該公報には、固定金型に設
けられた温調手段とスプルブッシュに設けられた冷却手
段との間、可動金型に設けられた温調手段とパンチコア
に設けられた冷却手段との間の、少なくともどちらか一
方に加熱手段を設けることを特徴とするディスク基板成
形金型に関する技術が開示されている。更に、特公平6
−71729号公報が知られている。該公報には、多重
渦巻構造の冷却回路を有する金型構造に関する技術開示
がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】先ず図8を用いて、従
来知られている光ディスク成形金型及び成形方法につい
て説明する。ディスク成形金型は成形機(図示せず)よ
り溶融樹脂をキャビティCに導くスプル(スプル部)1
6を有するスプルブッシュ11、成形基板に案内溝を形
成するためのスタンパ14を保持するためのスタンパホ
ルダ12、金型を温調する冷却回路を持つ固定側鏡面1
3、固定側鏡面13の外周に位置し可動側金型との芯合
わせ機構を有する固定側ガイドリング15をもつ固定側
金型、成形基板の中心穴をあけるカットパンチ24、ス
プル16を突き出すためにカットパンチ24の中心を貫
通して形成されているエジェクトピン27,成形基板を
突き出すフローティングパンチ25、可動側ブッシュ2
3、金型を温調する冷却回路を持つ可動側鏡面26、成
形基板の外径を決めるキャビティリング22、および前
述の固定側ガイドリング15と嵌合することで固定側と
可動側金型の芯合わせをする可動側ガイドリング21を
有する可動側金型とにより構成されている。成形方法と
しては、成形機(図示せず)に取り付けて金型を閉じた
状態にて形成されるキャビティCに、スプル16をとお
して樹脂を充填し、充填後、カットパンチ24を前進さ
せて成形基板の中心穴を形成する。冷却回路を通る冷却
水により温調された金型温度に充填された樹脂を冷却固
化させた後、金型を開き、フローティングパンチ25に
て成形基板を、エジェクトピン27にてスプル16を可
動側金型より突き出し成形品を取り出すという動作を繰
り返すものである。ここで、成形タクトを速めると、ス
プル形状は金型が開いた時、固定側金型のあるスプルブ
ッシュ11からスムーズに離れるように可動側金型に向
かって拡がるようになっているため、成形基板にくらべ
るとスプルの容積が大きく、特にスプル先端になるほど
容積が大きく、スプルの冷却に時間がかかるという問題
がある。
【0004】スプルの冷却を速める従来例として、特開
平5−329892号公報や特開平6−134816号
公報のように、スプル16の中に突起やピンを挿入する
ことでスプル16の容積を小さくして冷却効率を高めた
ものが提案されている。しかし、特開平5−32989
2号公報の突起を挿入する方法では、成形基板を金型か
ら取り出すに当たり、突起をさけるため突起の長さ分金
型を余分に開く必要があり、また、基板を図示しない取
り出し機で取り出す際、突起を大きくさける軌跡をとる
必要があるため、成形基板の取り出し時間が長くなり、
結果、成形タクトが長くなるという不具合がある。ま
た、特開平6−134816号公報のように、成形中に
スプル内にピンを挿入してスプルの容積を小さくするも
のでは、ピンの出し入れに対応するための構造が金型、
成形機にそれぞれ必要となり、結果、金型、成形機が大
型化し成形動作が遅くなる、または、構造が複雑になる
ため動作不良が生じやすいなどの不具合がある。更に、
スプル16の容積を物理的に小さくするものでは、上記
の不具合の改善を意識して、スプルブッシュ11の冷却
温度を下げてスプル16の冷却を速める方法があるが、
特開平5−212767号公報に示すように、スプルブ
ッシュ11の温度と固定側鏡面13に温度差が大きくな
ると成形基板内周に歪みが生じる。特開平5−2127
67号公報では、この不具合を避けるため、スプルブッ
シュ11と固定側鏡面13の間に加熱手段を設けること
を提案しているが、これでは金型の構造が複雑になるの
に加えてスプルの冷却効率が悪くなるなどの不具合があ
った。
【0005】そこで本発明は、従来公知の斯かる方法を
用いずに、スプルブッシュ11の冷却効率を高くするこ
とでスプル16の冷却を速める光ディスク成形金型およ
び光ディスク成形方法を提案することを目的とする。よ
り具体的には、冷却効率を高くするには、単位面積あた
りの冷却面積が広いほどよい。そこで、本発明に係る金
型では、冷却回路をスプル16の回りを二重螺旋状にす
ることで、スプル16に対し冷却回路を長くすること目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、光デ
ィスク成形金型内に成形樹脂を射出するノズル部より成
形品形成部に成形樹脂を導くスプル部の冷却をする冷却
回路を有する成形金型において、スプルの周囲に螺旋状
の冷却回路を形成する光ディスク成形金型を最も主要な
特徴とする。請求項2によれば、光ディスク成形金型内
に成形樹脂を射出するノズル部より成形品形成部に成形
樹脂を導くスプル部の冷却をする冷却回路を有する成形
金型において、スプル部の成形品形成部側部分を冷却す
る部分の冷却回路断面積を、他の部分の冷却回路断面積
より細くしてなる冷却回路をスプルの周囲に形成する光
ディスク成形金型を最も主要な特徴とする。請求項3に
よれば、光ディスク成形金型内に成形樹脂を射出するノ
ズル部より成形品形成部に成形樹脂を導くスプル部を冷
却する冷却回路を有する成形金型において、スプル部の
成形品形成部側部分を冷却する冷却回路の位置を、他の
冷却回路の位置よりスプルに近い位置に形成する光ディ
スク成形金型を最も主要な特徴とする。請求項4によれ
ば、光ディスク成形金型内に成形樹脂を射出するノズル
部より成形品形成部に成形樹脂を導くスプル部を冷却す
る冷却回路を有する成形金型において、請求項1から請
求項3の冷却構造を併有するスプル冷却回路を有する光
ディスク成形金型を主要な特徴とする。請求項5によれ
ば、請求項1乃至4のいずれか1項記載の光ディスク成
形金型を用いて成形する光ディスク成形方法を主要な特
徴とする。請求項6によれば、請求項5記載の光ディス
ク成形方法を用いて成形した光ディスク基板を主要な特
徴とする。
【0007】請求項7によれば、光ディスク成形金型内
で形成されたディスク基板の中心穴を形成するためのゲ
ートカットパンチの冷却回路を有する光ディスク成形金
型において、カットパンチのゲート側部分を冷却する冷
却回路断面積を、他の部分の冷却回路断面積より細くし
てなる冷却回路をゲートカットパンチに形成する光ディ
スク成形金型を最も主要な特徴とする。請求項8によれ
ば、光ディスク成形金型内で形成されたディスク基板の
中心穴を形成するためのゲートカットパンチの冷却回路
を有する光ディスク成形金型において、カットパンチ内
螺旋状の冷却回路を形成する光ディスク成形金型を最も
主要な特徴とする。請求項9によれば、請求項7又は8
の冷却構造を併有するスプル冷却回路を有する光ディス
ク成形金型を主要な特徴とする。請求項10によれば、
請求項7乃至9のいずれか1項記載の光ディスク成形金
型を用いて光ディスク基板を成形する光ディスク成形方
法を主要な特徴とする。請求項11によれば、請求項1
0記載の光ディスク成形方法を用いて成形した光ディス
ク基板を主要な特徴とする。請求項12によれば、請求
項1乃至4項のいずれか1項記載のスプル冷却構造と、
請求項7乃至9項のいずれか1項記載のカットパンチ冷
却構造を併有する光ディスク成形金型を主要な特徴とす
る。請求項13によれば、光ディスク成形金型内で形成
されたディスク基板の中心穴を形成するためのゲートカ
ットパンチの中心部を貫通して、カットパンチの軸方向
に駆動することでスプルを金型から突き出すエジェクト
ピンを有する光ディスク成形金型において、前記エジェ
クトピンの材質を、他の金型部品に用いる材質の熱伝導
率より大きい熱伝導率を持つ材質で形成する光ディスク
成形金型を最も主要な特徴とする。請求項14によれ
ば、光ディスク成形金型内で形成されたディスク基板の
中心穴を形成するためのゲートカットパンチの中心部を
貫通して、カットパンチの軸方向に駆動することでスプ
ルを金型から突き出すエジェクトピンを有する光ディス
ク成形金型において、前記エジェクトピンの突き出し駆
動源側に、放熱板をもうけた構造を有する光ディスク成
形金型を最も主要な特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る光デイスク成
型金型の実施形態について説明する(尚、図8を併せて
参照する)。図9は、従来の一般的なスプルブッシュ1
1の温調回路31の状態を示す断面図である。温調媒体
は矢印INで示すようにスプル(スプル部)16と平行
にスプルブッシュ11先端へ流れ、スプルブッシュ11
の先でスプル16を中心にして円状に回り込み、また矢
印OUTで示すようにスプル16と平行に流れてスプル
ブッシュ11より流れ出るようになっている。
【0009】図1に本発明の実施形態例を示す。スプル
ブッシュ11内の温調配管31はスプル16を中心に二
重の螺旋状に形成してある。温調媒体はこの螺旋状の温
調配管31に沿って矢印INで示した方向、即ちスプル
先端部へ流れ、先端部でスプル16を中心にして円上に
回り込み、また螺旋状の温調配管31に沿って矢印OU
Tで示した方向へと戻ってくるように構成されている。
温調配管31を螺旋状にすることで、従来構造より温調
配管距離を長くとることができるのでスプル16からの
熱を奪うことができる。図2はスプル16先端になるほ
ど温調配管31の断面積が小さくなるようにした第2実
施例、即ち温調配管断面積をA<Bとした実施例の説明
図である。温調回路の断面積が狭くなるほどその部分を
流れる温調媒体の流速は速くなり、より多くの熱を奪う
ことができる。一般に冷却媒体が水で、図2に示すAと
Bの断面積比が2の場合、Aの部分では、2の0.8乗
倍(=1.78倍)の熱を奪うことができることが明ら
かになっている。スプル16は先端になるほど、固定型
より抜けやすくするため広くなり、結果として容積が大
きくなるので冷却に時間がかかる。温調回路の断面積を
スプル16の先端になるほど狭くして温調回路の熱交換
をよくすることで先端部の冷却を速くすることができ
る。図3はスプル16と温調配管31の距離をスプル1
6先端になるほど狭くなるようにした第3実施例、即ち
スプル16と温調配管31の距離をC<Dとした実施例
の説明図である。スプル16の容積が大きくなる先端部
分でスプル16と温調回路31の距離が近づくことで、
スプル16の先端部分の成形樹脂から温調媒体への熱交
換がよくなりスプル16の冷却が速くなる。
【0010】図1、図2,および図3に示した各実施例
を個別に実施しても従来例に比して冷却効率が飛躍的に
よくなるが、これらを組み合わせて、たとえば、2重螺
旋の温調配管構造で、スプル先端になるほど温調配管の
断面積が狭くなるようにすることでスプル先端部の冷却
をより速めることができる。上記の金型を用いること
で、スプルブッシュ11の冷却効率がよいためスプルブ
ッシュ11に通す温調媒体の温度を従来の金型で用いる
温度より高く設定してもスプル16の冷却ができる。そ
のため、スプルブッシュ11に通す温調媒体により、固
定側金型13の温度が低下する現象を防ぐことができ
る。その結果、成形基板にはスプルブッシュ11と固定
側鏡面13との温度差による生じる歪みを小さくするこ
とができ、成形基板の品質を向上させることができる。
図1乃至図3に示した実施例はスプルブッシュ11内の
温調配管31に特徴を持たせたものであったが、図4以
降にはカットパンチ24内の温調回路31に特徴を持た
せたものが示されている。従来の金型においては、金型
が開いた時スプル16を可動側に引き込むために、成形
基板の中心穴をあけるカットパンチ24の先端部分に固
定側が狭くなる角度をつけたテーパーを有する部分を設
けている。ところで、スプル16を可動側に引き込むた
めは前記テーパー部分の面積を大きくとる必要があるた
め、この部分の容積が大きくなり、スプル冷却が遅くな
る一因となっている。そのため、カットパンチ24にも
冷却回路31が設けられているのが一般的である。しか
し、カットパンチ24は、外径が15mmであり、その
中心部には金型からスプル16を突き出すエジェクトピ
ン27を通す構造となっているため、冷却配管31は小
さくなり冷却効率が低くなっている。そのため、成形タ
クトを速めた場合、スプル16を金型から突き出す際、
エジェクトピン27がスプル16のテーパー部42に食
い込みスプル16を突き出すことができなくなる。そこ
で本発明では、カットパンチ24の冷却効率を高くする
ため、及びエジェクトピン27による冷却によりスプル
16の冷却を速めるための構成を、スプルブッシュ11
内の温調配管31と併せて設けることとした。
【0011】図4には、カットパンチ24の先端部に近
づくほど温調配管31の断面積が狭くなるようにするこ
とでカットパンチ24先端部の熱交換をよくすることで
テーパー部42の冷却を速める例が示されている。図5
には、カットパンチ24の温調回路31を二重螺旋状に
してカットパンチ24全体の冷却をよくすることで、カ
ットパンチ24先端のテーパー部42の冷却を速める例
が示されている。更に、図6にはカットパンチ24の中
を貫通しているエジェクトピン27の状態も示されてい
る。エジェクトピン27の材質をステンレス系の材料よ
り熱伝導のよい銅合金、特にベリリウム銅などを用いる
ことでテーパー部の冷却を速めることが可能になる。こ
こで、両者の熱伝導率は、 ステンレス系の熱伝導率:(HPM38) 25.1(W/m*K) ベリリウム銅の熱伝導率: 167〜260(W/m*K) であり、ベリリウム銅を用いることで最大10倍冷却が
よくなることになる。
【0012】図7はエジェクトピン27の後ろ側(図中
左側)に放熱フィン43を設けた状態を示す。放熱フィ
ン43を設けることで、エジェクトピンによる熱伝達が
よくなりエジェクトピン27の先端にあるテーパ部の冷
却効率をよくすることができる。また、エジェクトピン
27の材質を熱伝導のよい材質にすることと併せて、カ
ットパンチ24に二重螺旋の温調回路を併せることで、
エジェクトピン27の冷却をカットパンチ24の温調回
路31にて行うことができ、エジェクトピン27による
冷却をより良くすることができる。上記のカットパン
チ、およびエジェクトピンの冷却構造を持つ金型を用い
ることでカットパンチ24に通す温調媒体の温度を従来
金型の温度より高くすることができる。そのため、カッ
トパンチ24に通す温調媒体により、可動側鏡面26の
温度が低下する現象を防ぐことができる。その結果、成
形基板にはカットパンチ24と可動側鏡面26との温度
差による生じる歪みを小さくすることができ、成形基板
の品質を向上させることができる。また、上記スプルブ
ッシュ11の冷却構造をもつ固定側金型と、上記カット
パンチ24およびエジェクトピン27の冷却構造を持つ
可動側金型と併せた金型を用いることで、スプル16の
冷却をより効率よくすることができる。
【0013】
【発明の効果】本発明の請求項1によれば、スプルブッ
シュ11の冷却回路31をスプル16の回りを二重螺旋
状に構成し取り囲むことで、スプル16に対し冷却回路
を長くすることができ、熱交換がよくなりスプル16の
冷却を速くすることができる。請求項2によれば、スプ
ルブッシュ11の冷却回路31をスプル16の容積が大
きくなる可動側方向に向かって、逆に冷却回路31の断
面積を小さくし、冷却回路内を流れる冷却媒体の流速を
速くすることができるのでスプル16の先端部の熱交換
がよくなり冷却をより速めることができる。請求項3に
よれば、スプルブッシュ11の冷却回路31をスプル1
6の容積が大きくなり可動側方向に向かうに従い、スプ
ル16と冷却回路の距離を近づけることによりスプル1
6先端部分の熱交換がよくなり冷却をより速めることが
できる。請求項4によれば、スプルブッシュ11冷却の
各々の効果を併せて実施できるので冷却をより速めるこ
とができる。請求項5によれば、スプルブッシュ11の
冷却効率がよいのでスプルブッシュ11と固定側鏡面1
3の温度差を小さくして成形することで歪みの小さい成
形基板を得ることができる。請求項6によれば、成形基
板に生じる歪みを小さくすることができるので、トレー
スエラーやC/Nの低下の生じない基板を提供すること
ができる。請求項7によれば、カットパンチ24の冷却
回路31をカットパンチ24の先端に向かって、断面積
を小さくし、冷却回路内を流れる冷却媒体の流速を速め
ることができるのでカットパンチ24の先端部の熱交換
がよくなり冷却をより速めることができる。請求項8に
よれば、カットパンチ24の冷却回路31を二重螺旋状
にすることで、冷却回路を長くすることができるのでカ
ットパンチの熱交換がよくなりカットパンチ24先端の
冷却を速めることができる。
【0014】請求項9によれば、エジェクトピン27を
熱伝導のよい材質にすることでカットパンチ24の先端
部分の冷却を良くすることができる。請求項10によれ
ば、エジェクトピン27に放熱フィンをつけることでエ
ジェクトピン27の熱交換がよくなりカットパンチ先端
部分の冷却がよくなる。請求項11によれば、カットパ
ンチ24冷却の各々の効果を併せて実施できるので冷却
をより速めることができる。請求項12によれば、カッ
トパンチ27の冷却効率がよいのでカットパンチ27と
可動側鏡面26の温度差を小さくして成形することで歪
みの小さい成形基板を得ることができる。請求項13に
よれば、成形基板に生じる歪みを小さくすることができ
るので、トレースエラーやC/Nの低下の生じない基板
を提供することができる。請求項14によれば、スプル
ブッシュ11冷却の効果とカットパンチ24び冷却効果
を併せて実施できるので冷却をより速めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスプルブッシュの温調回路の第1実施
例の説明図である。
【図2】本発明のスプルブッシュの温調回路の第2実施
例の説明図である。
【図3】本発明のスプルブッシュの温調回路の第3実施
例の説明図である。
【図4】本発明のカットパンチの温調回路の第1実施例
の説明図である。
【図5】本発明のカットパンチの温調回路の第2実施例
の説明図である。
【図6】本発明のカットパンチの温調回路の第3実施例
の説明図である。
【図7】本発明のカットパンチの温調回路の第4実施例
の説明図である。
【図8】本発明の従来技術である成型金型の説明図であ
る。
【図9】本発明の従来技術である冷却装置の説明図であ
る。
【符号の説明】
11 スプルブッシュ、12 スタンパホルダー、13
固定側鏡面、14 スタンパ、15 固定側ガイドリ
ング、16スプル、C キャビティ、21 可動側ガイ
ドリング、22 キャビティリング、23 可動側ブッ
シュ、24 カットパンチ、25 フローティングパン
チ、26 可動側鏡面、27エジェクトピン、31 温
調配管、42 テーパー部、43 放熱フィン。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスク成形金型内に成形樹脂を射出
    するノズル部より成形品形成部に成形樹脂を導くスプル
    部の冷却をする冷却回路を有する光ディスク成形金型に
    おいて、スプル部の周囲に螺旋状の冷却回路を形成する
    ことを特徴とする光ディスク成形金型。
  2. 【請求項2】 光ディスク成形金型内に成形樹脂を射出
    するノズル部より成形品形成部に成形樹脂を導くスプル
    部の冷却をする冷却回路を有する光ディスク成形金型に
    おいて、スプル部の成形品形成部側部分を冷却する部分
    の冷却回路断面積を、他の部分の冷却回路断面積より細
    くしてなる冷却回路をスプル部の周囲に形成することを
    特徴とする光ディスク成形金型。
  3. 【請求項3】 光ディスク成形金型内に成形樹脂を射出
    するノズル部より成形品形成部に成形樹脂を導くスプル
    部を冷却する冷却回路を有する光ディスク成形金型にお
    いて、スプル部の成形品形成部側部分を冷却する冷却回
    路の位置を、他の冷却回路の位置よりスプルに近い位置
    に形成することを特徴とする光ディスク成形金型。
  4. 【請求項4】 光ディスク成形金型内に成形樹脂を射出
    するノズル部より成形品形成部に成形樹脂を導くスプル
    部を冷却する冷却回路を有する光ディスク成形金型にお
    いて、請求項1から請求項3の冷却構造を併有するスプ
    ル冷却回路を有することを特徴とする光ディスク成形金
    型。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項記載の光
    ディスク成形金型を用いて成形することを特徴とする光
    ディスク成形方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の光ディスク成形方法を用
    いて成形したことを特徴とする光ディスク基板。
  7. 【請求項7】 光ディスク成形金型内で形成されたディ
    スク基板の中心穴を形成するためのゲートカットパンチ
    の冷却回路を有する光ディスク成形金型において、カッ
    トパンチのゲート側部分を冷却する冷却回路断面積を、
    他の部分の冷却回路断面積より細くしてなる冷却回路を
    ゲートカットパンチに形成することを特徴とする光ディ
    スク成形金型。
  8. 【請求項8】 光ディスク成形金型内で形成されたディ
    スク基板の中心穴を形成するためのゲートカットパンチ
    の冷却回路を有する光ディスク成形金型において、カッ
    トパンチ内螺旋状の冷却回路を形成することを特徴とす
    る光ディスク成形金型。
  9. 【請求項9】 請求項7又は8の冷却構造を併有するス
    プル冷却回路を有することを特徴とする光ディスク成形
    金型。
  10. 【請求項10】 請求項7乃至9のいずれか1項記載の
    光ディスク成形金型を用いて光ディスク基板を成形する
    光ディスク成形方法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の光ディスク成形方法
    を用いて成形したことを特徴とする光ディスク基板。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至4項のいずれか1項記載
    のスプル冷却構造と、請求項7乃至9項のいずれか1項
    記載のカットパンチ冷却構造を併有することを特徴とす
    る光ディスク成形金型。
  13. 【請求項13】 光ディスク成形金型内で形成されたデ
    ィスク基板の中心穴を形成するためのゲートカットパン
    チの中心部を貫通して、カットパンチの軸方向に駆動す
    ることでスプル部を金型から突き出すエジェクトピンを
    有する光ディスク成形金型において、前記エジェクトピ
    ンの材質を、他の金型部品に用いる材質の熱伝導率より
    大きい熱伝導率を持つ材質で形成することを特徴とする
    光ディスク成形金型。
  14. 【請求項14】 光ディスク成形金型内で形成されたデ
    ィスク基板の中心穴を形成するためのゲートカットパン
    チの中心部を貫通して、カットパンチの軸方向に駆動す
    ることでスプル部を金型から突き出すエジェクトピンを
    有する光ディスク成形金型において、前記エジェクトピ
    ンの突き出し駆動源側に、放熱板をもうけた構造を有す
    ることを特徴とする光ディスク成形金型。
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