JPH11240048A - ディスク基板成形金型およびディスク基板成形方法 - Google Patents

ディスク基板成形金型およびディスク基板成形方法

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JPH11240048A
JPH11240048A JP4325998A JP4325998A JPH11240048A JP H11240048 A JPH11240048 A JP H11240048A JP 4325998 A JP4325998 A JP 4325998A JP 4325998 A JP4325998 A JP 4325998A JP H11240048 A JPH11240048 A JP H11240048A
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JP
Japan
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cutter
mold
sprue bush
face
runner
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Application number
JP4325998A
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English (en)
Inventor
Ikuo Asai
郁夫 浅井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meiki Seisakusho KK
Original Assignee
Meiki Seisakusho KK
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Publication date
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Publication of JPH11240048A publication Critical patent/JPH11240048A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/263Moulds with mould wall parts provided with fine grooves or impressions, e.g. for record discs

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バリ粉等による成形不良を発生させることな
くディスク基板を効率よく成形する。 【解決手段】 ディスク基板成形金型は、相対向して配
置され、型締した際に協働してキャビティ3を形成する
固定金型1および可動金型2と、該可動金型2の対向面
の中央に突出可能に配置されたオスカッタ5と、前記固
定金型1の対向面の中央に前記オスカッタ5を受け入れ
可能に配置されたメスカッタ6と、該メスカッタ6内に
担持され溶融可塑化された樹脂材料が供給されるスプル
ーブッシュ7とを備えている。オスカッタ5の先端面5
aと対向するスプルーブッシュ7の端面7aは、両端面
5a,7aの間で形成されるランナRのフラット部fの
中心側fcが外周側fbよりも薄く、外周側fbが中心
側fcよりも厚くなるように、傾斜するよう形成されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオディスク、
オーディオディスク等の記録媒体に用られるディスク基
板を成形するためのディスク基板成形金型およびディス
ク基板成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディスク基板成形金型は、一般に、図5
に参照されるように、固定金型1および可動金型2から
なり、可動金型2の対向面の中央に突出可能にオスカッ
タ5が配置され、固定金型1の対向面の中央に前記オス
カッタ5を受け入れ可能にメスカッタ6が配置され、こ
のメスカッタ6内に溶融可塑化された樹脂材料を供給す
るスプルーブッシュ17が担持されている。オスカッタ
5およびスプルーブッシュ17のオスカッタ5と対向す
る端面5a,17aは、それぞれ軸方向に対して直交す
るように形成されている。
【0003】ディスク基板を成形するに当たっては、固
定金型1と可動金型2とを型締してキャビティ3を形成
し、このキャビティ3内にスプルーブッシュ17の通路
17sから図5に矢印で示すように、加熱することによ
り溶融可塑化された樹脂材料を射出充填する。このとき
には、オスカッタ5は、図5に示すように、後退した状
態とされている。そして、樹脂材料が半溶融の状態のと
きに、図6に矢印で示すように、オスカッタ5を前進さ
せてメスカッタ6に対して嵌合することにより、ゲート
カットを行うと共にディスク基板の中心に開口を形成し
ている。ゲートカットが行われるときには、オスカッタ
5の先端面5aとスプルーブッシュ17の端面17aと
の間の樹脂材料は押し潰されるようにその容積が縮小さ
れる。
【0004】一般に、図7ないし図10に示すように、
オスカッタ5のメスカッタ6に対する前進限距離Q(図
8および図10)はほぼ一定に設定され、一方、メスカ
ッタ6の開口からスプルーブッシュ17の端面17aま
での距離は、成形条件などによってP1 (図7)に設定
されたり、P1 よりも小さいP2 (図9)に設定され
る。すなわち、図7に示したようにメスカッタ6の開口
からスプルーブッシュ17の端面17aまでの距離がP
1 に設定された場合は、図8に示すように、ゲートカッ
トの際にオスカッタ5とスプルーブッシュ17との端面
の間の樹脂材料は距離(P1 −Q)だけ押し潰されるこ
ととなる。また、図9に示したようにメスカッタ6の開
口からスプルーブッシュ17の端面17aまでの距離が
2 (<P 1 )に設定された場合は、図10に示すよう
に、ゲートカットの際にオスカッタ5とスプルーブッシ
ュ17との端面17aの間の樹脂材料は距離(P2
Q)(<(P1 −Q))まで押し潰されることとなる。
【0005】図8および図10に示すように、メスカッ
タ6とこれに嵌合されるオスカッタ5との間、およびメ
スカッタ6とこれに担持されたスプルーブッシュ17と
の間には、わずかなクリアランスCL1 ,CL2 が存在
する。したがって、ゲートカットを行う際には、オスカ
ッタ5の先端面とスプルーブッシュ17の端面との間の
樹脂材料がその容積を縮小するように押し潰されること
により、圧力が上昇して樹脂材料がこれらのクリアラン
スCL1 ,CL2 に流れ込む可能性がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、メスカ
ッタ6の開口からスプルーブッシュ17の端面17aま
での距離を比較的大きいP1 (図7)に設定した場合に
おいては、ゲートカットを行う際に、オスカッタ5の先
端面5aとスプルーブッシュ17の端面17aとの間の
樹脂材料の容積を縮小するように押し潰す量が比較的少
ないため、すなわち樹脂の圧力上昇が低いため、クリア
ランスCL1 ,CL2 に樹脂が流れ込むことは殆どな
い。しかしながら、この場合においては、オスカッタ5
の端面5aとスプルーブッシュ17の端面17aとの間
で形成されるランナRのフラット部fが厚くなるため
に、図8に示すように、加熱することにより溶融可塑化
された樹脂材料の、特にフラット部fのスプルーブッシ
ュ17の通路17s付近の部分Mが冷却固化しにくくな
る。この部分Mの樹脂材料が十分に冷却固化しない状態
で型開を行うと、気泡が発生したり、図11に示すよう
に、ランナRのフラット部fとスプルーブッシュ17の
通路17sで形成された部分Sとに切断され、特に、ラ
ンナRの部分Sがスプルーブッシュ17の通路17sに
残留して取り出しが困難となるという問題があった。そ
して、この部分まで十分に樹脂材料を固化させるために
は時間がかかり、ディスク基板を成形するためのサイク
ルタイムも長くなるという問題があった。
【0007】一方、メスカッタ6の開口からスプルーブ
ッシュ17の端面17aまでの距離を比較的小さいP2
(図9)に設定した場合においては、ランナRのフラッ
ト部fが薄いために冷却固化しやすくなり、上述の距離
1 に設定した場合のようなランナRの中央部付近の部
分Mに気泡が発生したりフラット部fと通路の部分sと
の切断、あるいは成形のためのサイクルタイムが長くな
るといった問題はなくなる。しかしながら、ゲートカッ
トを行う際に、オスカッタ5の先端面5aとスプルーブ
ッシュ17の端面17aとの間の樹脂材料の容積を縮小
するように押し潰す量が比較的多いため、すなわち樹脂
の圧力上昇が高いため、クリアランスCL1,CL2
樹脂が流れ込むこととなる。そして、これらのクリアラ
ンスCL1 ,CL2 に流れ込んだ樹脂材料が固化する
と、図12に示したように成形されたディスク基板Dの
中央開口CおよびランナRの両側縁にバリBが発生する
だけでなく、成形が完了し型開してランナRと共に成形
されたディスク基板Dを取り出す際、あるいは、ランナ
Rを突き出して除去する際に、いわゆるバリ粉が飛散す
ることとなる。飛散したバリ粉は、金型1,2の鏡面や
信号を転写するためのスタンパ(図示を省略した)の表
面に付着し、次のサイクルで成形されるディスク基板D
の成形不良の原因となるという問題がある。実際、バリ
粉による不良率はディスク基板Dの総成形不良の内のほ
ぼ半分の割合を占めるというデータもある。さらには、
バリ粉による成形不良を防止するため、従来は、飛散し
付着したバリ粉を除去するためのクリーニングを定期的
に行わなければならないという問題もあった。
【0008】本発明は、上記問題を優位に解決するため
になされたもので、簡単な構造で、バリ粉等による成形
不良を発生させることなくディスク基板を効率よく成形
することができるディスク基板成形金型を提供すること
を目的とする。
【0009】また、本発明は、上記問題を優位に解決す
るためになされたもので、簡単な構成で、バリ粉等によ
る成形不良を発生させることなくディスク基板を効率よ
く成形することができるディスク基板成形方法を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
ディスク基板成形金型は、上記目的を達成するために、
相対向して配置され、型締した際に協働してキャビティ
を形成する固定金型および可動金型と、該可動金型の対
向面の中央に突出可能に配置されたオスカッタと、前記
固定金型の対向面の中央に前記オスカッタを受け入れ可
能に配置されたメスカッタと、該メスカッタ内に担持さ
れ溶融可塑化された樹脂材料が供給されるスプルーブッ
シュと、を備えたディスク基板成形金型であって、オス
カッタを突出させることによりゲートカットを行った際
にオスカッタの端面とスプルーブッシュの端面との間で
形成されるランナのフラット部を、その中心側と外周側
との厚さを比較して、中心側が外周側よりも薄く、また
は、外周側が中心側よりも厚くなるようにしたことを特
徴とするものである。
【0011】また、本発明の請求項2に係るディスク基
板成形方法は、上記目的を達成するために、キャビティ
内に溶融可塑化された樹脂材料を射出充填し、オスカッ
タをメスカッタに対して前進させてゲートカットを行
い、オスカッタとメスカッタに担持されたスプルーブッ
シュとの対向面の間にランナのフラット部が形成される
ディスク基板成形方法であって、ランナのフラット部
を、その中心側と外周側との厚さを比較して、中心側が
外周側よりも薄く、または、外周側が中心側よりも厚く
なるように形成することを特徴とするものである。
【0012】請求項1のディスク基板成形金型に係る発
明では、固定金型と可動金型とを型締してキャビティを
形成し、このキャビティ内にスプルーブッシュを介して
溶融可塑化された樹脂材料を射出充填し、所定のタイミ
ングでオスカッタを前進させてゲートカットを行う。こ
のとき、オスカッタの端面とスプルーブッシュの端面と
の間で形成されるランナのフラット部は、その中心側と
外周側との厚さを比較して、中心側が外周側よりも薄
く、または、外周側が中心側よりも厚くなるように形成
される。フラット部の外周側においては、樹脂材料の容
積を縮小するように押し潰す量が比較的少なく樹脂材料
の圧力上昇が抑えられるため、メスカッタとオスカッタ
およびスプルーブッシュとの間のクリアランスに樹脂が
流れ込むことが防止される。したがって、成形されたデ
ィスク基板の中央開口およびランナのフラット部でのバ
リの発生が防止され、成形が完了し型開してランナと共
に成形されたディスク基板を取り出す際やあるいはラン
ナを突き出して除去する際のバリ粉の飛散が防止され、
金型やキャビティ内のスタンパにバリ粉が付着すること
が防止される。一方、フラット部の中心付近において
は、樹脂材料の容積を縮小するように押し潰す量が比較
的多く薄く形成されるため、冷却固化しやすくなる。し
たがって、型開した際に、フラット部の中心付近に気泡
が発生したり、ランナのフラット部とスプルーブッシュ
の通路で形成された部分とに切断されることが防止さ
れ、したがってスプルーブッシュの通路にランナが残留
することがない。
【0013】請求項2のディスク基板成形方法に係る発
明では、キャビティ内に溶融可塑化された樹脂材料を射
出充填し、オスカッタをメスカッタに対して前進させて
ゲートカットを行う。このとき、ゲートカットにより形
成されるランナのフラット部を、その中心側と外周側と
の厚さを比較して、中心側が外周側よりも薄く、また
は、外周側が中心側よりも厚くなるように形成する。フ
ラット部の外周側においては、樹脂材料の容積を縮小す
るように押し潰す量を比較的少なくすることができ、樹
脂材料の圧力上昇を抑えることができるため、メスカッ
タとオスカッタおよびスプルーブッシュとの間のクリア
ランスに樹脂が流れ込むことを防止できる。したがっ
て、成形されたディスク基板の中央開口およびランナの
フラット部でのバリの発生を防止することができ、成形
が完了し型開してランナと共に成形されたディスク基板
を取り出す際やあるいはランナを突き出して除去する際
のバリ粉の飛散を防止することができる。一方、フラッ
ト部の中心付近においては、樹脂材料の容積を縮小する
ように押し潰す量を比較的多くすることができるため、
この部分を薄く形成することにより冷却固化が容易で確
実となる。したがって、型開する際にフラット部の中央
付近の気泡の発生や、ランナのフラット部とスプルーブ
ッシュの通路で形成された部分とに切断されることを防
止し、スプルーブッシュの通路にランナを残留させるこ
とがない。
【0014】
【発明の実施の形態】最初に、本発明のディスク基板成
形金型の実施の一形態について、図5および図6を参照
しつつ、図1および図2に基づいて詳細に説明する。な
お、同一部分または相当する部分については同一の符号
を付してその説明を省略する。本発明のディスク基板成
形金型は、概略、相対向して配置され、型締した際に協
働してキャビティ3を形成する固定金型1および可動金
型2と、該可動金型2の対向面の中央に突出可能に配置
されたオスカッタ5と、前記固定金型1の対向面の中央
に前記オスカッタ5を受け入れ可能に配置されたメスカ
ッタ6と、該メスカッタ6内に担持され溶融可塑化され
た樹脂材料が供給されるスプルーブッシュ7と、を備え
たディスク基板成形金型であって、オスカッタ5の先端
面5aとこれに対向するスプルーブッシュ7の端面7a
との少なくとも一方を、両端面5a,7aの間で形成さ
れるランナRのフラット部fの中心側fcが外周側fb
よりも薄く、外周側fbが中心側fcよりも厚くなるよ
うに、傾斜させたものである。
【0015】固定金型1は、固定盤(図示を省略した)
に取付けられるもので、固定金型1の中央にはメスカッ
タ6が設けられ、メスカッタ6内にスプルーブッシュ7
が担持されている。スプルーブッシュ7には射出装置の
ノズル10が当接され、可動金型2との間に形成される
キャビティ3内に溶融可塑化された所定量の樹脂材料が
図1に矢印で示されるようにスプルーブッシュ7の通路
7sを介して射出充填される。
【0016】また、可動金型2は、固定盤に対して進退
可能に設けられた可動盤(図示を省略した)に取付けら
れるもので、その中央にはオスカッタ5がメスカッタ6
内に嵌合されることが可能なように進退可能に設けられ
ている。なお、図示は省略するが、固定金型1または可
動金型2の鏡面には、成形されるディスク基板に所定の
情報を転写するためのスタンパが取付けられる。
【0017】この実施の形態においては、図1および図
2に示すように、スプルーブッシュ7のオスカッタ5の
先端面5aと対向する端面7aは、その外周側7bが射
出装置のノズル10と当接される方向の側(図の右方)
に後退し、中心の通路7sの開口の周囲7cがオスカッ
タ5の方向の側(図の左方)に突出するように傾斜した
ほぼ円錐状に形成されている。一方、オスカッタ5の先
端面5aは、軸方向に対して直交するように形成されて
いる。したがって、オスカッタ5を突出させてゲートカ
ットを行った際にオスカッタ5の端面5aとスプルーブ
ッシュ7の端面7aとの間で形成されるランナRのフラ
ット部fは、その外周側fbと中心側fcとの厚さを比
較して、中心側fcが外周側fbよりも薄く、または、
外周側fbが中心側fcよりも厚く形成されることとな
る。
【0018】次に、本発明のディスク基板成形金型の別
の実施の形態を図3および図4に基づいて説明する。こ
の実施の形態においては、上述した実施の形態と異なる
部分についてのみ説明し、同様の部分については上述の
実施の形態と同様の符号を付してその説明を省略する。
この実施の形態におけるスプルーブッシュ7のオスカッ
タ5の先端面5aと対向する端面7aは、その外周側7
bが射出装置のノズル10と当接される方向の側(図の
右方)に後退し、中心の通路7sの開口の周囲の側7c
がオスカッタ5の方向の側(図の左方)に突出するよう
に、段状に形成されている。したがって、オスカッタ5
を突出させてゲートカットを行った際にオスカッタ5の
端面5aとスプルーブッシュ7の端面7aとの間で形成
されるランナRのフラット部fは、上述の実施の形態と
同様に、その外周側fbと中心側fcとの厚さを比較し
て、中心側fcが外周側fbよりも薄く、または、外周
側fbが中心側fcよりも厚く形成されることとなる。
【0019】なお、本発明のディスク基板成形金型は、
この実施の形態に限定されることなく、オスカッタ5の
スプルーブッシュ7と対向する先端面5aを、その外周
側が後退すると共に中心側がスプルーブッシュ7側に突
出するように、傾斜させてほぼ円錐状に、或いは、段状
に形成することもでき、さらには、オスカッタ5および
スプルーブッシュ7の双方の先端面5a,7aを上述し
たように傾斜させてほぼ円錐状に、或いは、段状に形成
することもできる。
【0020】次に、本発明のディスク基板成形方法を、
上述したように構成されたディスク基板成形金型を用い
た場合によって説明する。本発明のディスク基板成形方
法は、概略、キャビティ3内に溶融可塑化された樹脂材
料を射出充填し、オスカッタ5をメスカッタ6に対して
前進させてゲートカットを行い、オスカッタ5とメスカ
ッタ6に担持されたスプルーブッシュ7との対向面の間
にランナRのフラット部fが形成されるディスク基板成
形方法であって、前記ゲートカットの際にランナRのフ
ラット部fを、その中心側fcと外周側fbとの厚さを
比較して、中心側fcが外周側fbよりも薄く、外周側
fbが中心側fcよりも厚くなるように形成するもので
ある。
【0021】ディスク基板Dを成形するに際しては、固
定盤に対して可動盤を近接移動させて固定金型1と可動
金型2とを衝合させることによりキャビティ3を形成す
ると共に、スプルーブッシュ7に射出装置のノズル10
を当接させ、キャビティ3内に溶融可塑化した樹脂材料
を、図1或は図3に矢印で示したように、スプルーブッ
シュ7の通路7sを介して射出充填する。このときに
は、オスカッタ5は後退した位置にある。
【0022】樹脂材料の射出充填が完了すると、図2或
は図4に矢印で示したように、所定のタイミングでオス
カッタ5を前進させ、ゲートカットを行う。このとき、
スプルーブッシュ7のオスカッタ5の先端面5aと対向
する端面7aを上述のように傾斜させて形成したことに
より、オスカッタ5の端面5aとスプルーブッシュ7の
端面7aとの間で形成されるランナRのフラット部f
は、その中心側fcと外周側fbとの厚さを比較して、
中心側fcが外周側fbよりも薄く、または、外周側f
bが中心側fcよりも厚く形成されることとなる。
【0023】これにより、オスカッタ5の先端面5aと
スプルーブッシュ7の端面7aとの間の外周側において
は、樹脂材料の容積を縮小するように押し潰す量が比較
的少なく樹脂の圧力上昇が低いため、クリアランスCL
1 ,CL2 に樹脂が流れ込むことが防止される。すなわ
ち、図12に示したような、成形されたディスク基板D
の中央開口およびランナRのフラット部でのバリBの発
生が防止され、したがって、成形が完了し型開してラン
ナRと共に成形されたディスク基板Dを取り出す際やあ
るいはランナRを突き出して除去する際のバリ粉の飛散
が防止される。
【0024】一方、オスカッタ5の先端面とスプルーブ
ッシュ7の端面との間の中央付近においては、樹脂材料
の容積を縮小するように押し潰す量が比較的多く薄く形
成されるため、冷却固化しやすくなる。すなわち、図8
に示したように気泡が発生したり、図11に示したよう
にランナのフラット部fとスプルーブッシュ7の通路7
sで形成された部分Sとに切断されることが防止され、
したがってスプルーブッシュ7の通路7sに部分Sが残
留して取り出しが困難となるようなことがない。
【0025】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、オスカッタを
突出させることによりゲートカットを行った際にオスカ
ッタの端面とスプルーブッシュの端面との間で形成され
るランナのフラット部を、その中心側と外周側との厚さ
を比較して、中心側が外周側よりも薄く、または、外周
側が中心側よりも厚くなるようにしたことにより、簡単
な構造で、バリ粉等による成形不良を発生させることな
くディスク基板を効率よく成形することができるディス
ク基板成形金型を提供することができる。
【0026】請求項2の発明によれば、ランナのフラッ
ト部を、その中心側と外周側との厚さを比較して、中心
側が外周側よりも薄く、または、外周側が中心側よりも
厚くなるように形成することにより、簡単な構成で、バ
リ粉等による成形不良を発生させることなくディスク基
板を効率よく成形することができるディスク基板成形方
法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスク基板成形金型の実施の一
形態を示す部分断面図である。
【図2】図1の状態からオスカッタを前進させてメスカ
ッタに嵌合し、ゲートカットを行った状態を示す部分断
面図である。
【図3】本発明に係るディスク基板成形金型の別の実施
の形態を示す部分断面図である。
【図4】図3の状態からオスカッタを前進させてメスカ
ッタに嵌合し、ゲートカットを行った状態を示す部分断
面図である。
【図5】従来の一般的なディスク基板成形金型を示す部
分断面図である。
【図6】図3の状態からオスカッタを前進させてメスカ
ッタに嵌合し、ゲートカットを行った状態を示す部分断
面図である。
【図7】メスカッタの開口からスプルーブッシュの端面
までの距離をP1 に設定した場合を示す部分断面図であ
る。
【図8】図5の状態からオスカッタを前進させてメスカ
ッタに距離Qまで嵌合し、ゲートカットを行った状態を
示す部分断面図である。
【図9】メスカッタの開口からスプルーブッシュの端面
までの距離をP2 に設定した場合を示す部分断面図であ
る。
【図10】図7の状態からオスカッタを前進させてメス
カッタに距離Qまで嵌合し、ゲートカットを行った状態
を示す部分断面図である。
【図11】フラット部のスプルーブッシュの通路付近の
部分が冷却固化しない状態で型開を行い、フラット部f
とスプルーブッシュの通路で形成された部分Sとに切断
されたランナを示す説明図である。
【図12】成形されたディスク基板およびランナにバリ
が形成された状態を示す説明図である。
【符号の説明】 1 固定金型 2 可動金型 3 キャビティ 5 オスカッタ 5a 先端面 6 メスカッタ 7 スプルーブッシュ 7a 端面 7b 外周側 7c 中心側 R ランナ f フラット部 fb 外周側 fc 中心側

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対向して配置され、型締した際に協働
    してキャビティを形成する固定金型および可動金型と、
    該可動金型の対向面の中央に突出可能に配置されたオス
    カッタと、前記固定金型の対向面の中央に前記オスカッ
    タを受け入れ可能に配置されたメスカッタと、該メスカ
    ッタ内に担持され溶融可塑化された樹脂材料が供給され
    るスプルーブッシュと、を備えたディスク基板成形金型
    であって、 オスカッタを突出させることによりゲートカットを行っ
    た際にオスカッタの端面とスプルーブッシュの端面との
    間で形成されるランナのフラット部を、その中心側と外
    周側との厚さを比較して、中心側が外周側よりも薄く、
    または、外周側が中心側よりも厚くなるようにしたこと
    を特徴とするディスク基板成形金型。
  2. 【請求項2】 キャビティ内に溶融可塑化された樹脂材
    料を射出充填し、オスカッタをメスカッタに対して前進
    させてゲートカットを行い、オスカッタとメスカッタに
    担持されたスプルーブッシュとの対向面の間にランナの
    フラット部が形成されるディスク基板成形方法であっ
    て、 ランナのフラット部を、その中心側と外周側との厚さを
    比較して、中心側が外周側よりも薄く、または、外周側
    が中心側よりも厚くなるように形成することを特徴とす
    るディスク基板成形方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100429065C (zh) * 2005-02-24 2008-10-29 株式会社名机制作所 光盘基板及其成形模具以及光盘基板的成形方法
JP2010005821A (ja) * 2008-06-24 2010-01-14 Suzuki Motor Corp 射出成形用金型及び樹脂成形品の成形方法

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