JP2002326128A - クランプ機構及びワーク搬送装置 - Google Patents

クランプ機構及びワーク搬送装置

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JP2002326128A
JP2002326128A JP2001130869A JP2001130869A JP2002326128A JP 2002326128 A JP2002326128 A JP 2002326128A JP 2001130869 A JP2001130869 A JP 2001130869A JP 2001130869 A JP2001130869 A JP 2001130869A JP 2002326128 A JP2002326128 A JP 2002326128A
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work
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Yasuhiro Komada
康博 駒田
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CKD Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】クランプ動作を速くすることができるととも
に、構造の簡素化を図ることが可能なクランプ機構を提
供する。 【解決手段】クランプ機構101にはモータ12の駆動
により回転する回転カム25が設けられ、そこに形成さ
れたカム溝25aに係合するカムフォロア34が設けら
れている。カムフォロア34には、クランプ位置及びク
ランプ解除位置の間で往復動する挟持パレット36,3
7が開閉レバー32,33を介して駆動連結されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クランプ機構及び
それを備えたワーク搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、クランプ機構としては、動力源に
クランプ用エアシリンダを使用している。クランプ用エ
アシリンダに設けられた往復移動可能なピストンロッド
の先端には、ラック及びピニオンギアからなる歯車機構
を介して平行四辺形リンク等が設けられている。そし
て、エアシリンダのピストンロッドが往復動すると、平
行四辺形リンクに設けられた把持部が接近又は離間す
る。両把持部を互いに接近させることによりワークはク
ランプされる一方、離間させることによりワークはクラ
ンプ解除される。
【0003】従来、このようなクランプ機構を用いたも
のにワーク搬送装置がある。ワーク搬送装置は、ワーク
を搬送させるために搬送用エアシリンダによってクラン
プ機構全体を移動させている。つまり、従来の搬送装置
においては、ワークをクランプしたり、ワークをクラン
プした状態で搬送したりするのに、いずれもアクチュエ
ータとしてエアシリンダを用いている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の搬送
装置では、アクチュエータによって、ワークのクランプ
及びワークの搬送を行っているため、それらの動作に滑
らかさを得ることが難しい。しかも、ワークをクランプ
してから搬送し終えるまでのサイクルタイムが長い。
【0005】又、ワークのクランプ及びワークの搬送に
つき、それぞれ別々のエアシリンダを用いているととも
に、クランプ機構に複雑な平行四辺形リンクが用いられ
ることから、搬送装置の構造が複雑になるとともに、搬
送装置全体が大型となる。
【0006】更に、クランプ用エアシリンダと搬送用エ
アシリンダとをそれぞれに設けられたピストンロッドの
位置をセンサで検出し、その検出結果に基づいてワーク
搬送装置をシーケンス制御している。つまり、クランプ
用のエアシリンダと、搬送用のエアシリンダとが独立し
ているため、ワークをクランプすることと、ワークを搬
送することのタイミングを同期させることが難しい。
【0007】本発明は、このような従来の技術に存在す
る問題点に着目してなされたものである。その目的は、
クランプ動作を速くすることができるとともに、構造の
簡素化を図ることができるクランプ機構を提供すること
にある。
【0008】又、駆動源を1つにして、ワークのクラン
プとワークの搬送との同期を正確にとることができ、更
にワークをクランプして搬送するという一連の動作のサ
イクルタイムを短くすることが可能な搬送装置を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、モータの駆動により
回転する回転カムと、前記回転カムに形成されたカム溝
に係合するカムフォロアと、前記カムフォロアに駆動連
結され、前記回転カムの回転に伴うカムフォロアの動作
に伴いワークをクランプ可能なワーク挟持手段とを備え
たことを要旨とする。
【0010】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載のクランプ機構を備えたワーク搬送装置であって、前
記クランプ機構に設けられたモータの回転力が入力され
る入力軸と、その入力軸の回転力を受けて、所定の角度
内において間欠的に回動・停止するといった動作を繰り
返す出力軸とを有する間欠駆動カム機構を設け、その間
欠駆動カム機構に設けられた出力軸に連動する揺動レバ
ーを駆動連結し、その揺動レバーに、同レバーの揺動運
動を直線運動に変換する変換機構を介して直進部材を往
復動可能に設け、前記直進部材に前記クランプ機構に設
けたワーク挟持手段を駆動連結したことを要旨とする。
【0011】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載のワーク搬送装置において、前記入力軸は、前記クラ
ンプ機構に設けられた回転カムを回転させるものである
ことを要旨とする。
【0012】以下、本発明の「作用」について説明す
る。請求項1に記載の発明によれば、モータが駆動する
と回転カムが回転される。すると、回転カムに設けられ
たカム溝に沿ってカムフォロアが追従し、そのカムフォ
ロアの動作に伴って、ワーク挟持手段はワークをクラン
プ又はクランプ解除する。
【0013】請求項2に記載の発明によると、モータが
回転すると、その回転力は間欠駆動カム機構に設けられ
た入力軸に入力され、その入力を受けて出力軸は所定の
角度内において間欠的に回動・停止するといった動作を
繰り返す。この動作によって、揺動レバーが駆動される
と、変換機構により揺動レバーの揺動運動が直進部材の
直線運動に変換される。そして、直進部材の移動に伴い
クランプ機構に設けたワーク挟持手段が直線運動する。
【0014】請求項3に記載の発明によると、入力軸の
回転によって、クランプ機構に設けられた回転カムが回
転される。従って、1つの入力軸でもってワークの搬送
とワークのクランプとが行われる。そのため、機械的構
成によって、ワークのクランプとワークの搬送との同期
を正確にとることが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図面に基づき詳細に説明する。図1,図2は、ワ
ーク搬送装置10の正面(前面側)を示し、図3,図4
は、ワーク搬送装置10の背面(後面側)を示す。この
ワーク搬送装置10は、主にワークWをクランプするた
めのクランプ機構101と、そのクランプ機構101を
昇降させることによりワークWを上下方向に移動させる
昇降機構102とを備えている。従って、これらの機構
101,102によって、ワークWは、クランプ及び移
動という複合運動が行われる。ワークWとしては、例え
ば弱電関連部品等がある。
【0016】最初にクランプ機構101について説明す
る。図3〜図5に示すように、基台11上には正逆方向
に回転可能なモータ12が設けられ、その駆動軸14に
は駆動プーリ15が設けられている。基台11における
モータ12の上側には、間欠駆動カム機構としてのパラ
レルカム機構16が設けられている。パラレルカム機構
16のケーシング17の下部には、その前後両面から突
出された入力軸18が回転可能に支持されている。な
お、入力軸18は、回転カム25と従動プーリ19との
間で、パラレルカム機構16に取り付けられた軸受け2
1によっても支持されている。入力軸18においてパラ
レルカム機構16の後方に突出された部分の先端部には
従動プーリ19が設けられ、その従動プーリ19と前記
駆動プーリ15とには駆動タイミングベルト20が掛装
されている。そして、モータ12の駆動軸14が回転す
ると、その回転力は、駆動プーリ15、駆動タイミング
ベルト20及び従動プーリ19を介して入力軸18に伝
達される。
【0017】前記パラレルカム機構16の前方に突出さ
れた入力軸18の基端部には回転カム25が設けられて
いる。この回転カム25は、締結部材26によって入力
軸18に対し固定され、入力軸18の回転に伴い一体的
に回転する。回転カム25の側面には、その回転中心周
りにカム溝25aが形成されている。
【0018】図3,図4,図7に示すように、パラレル
カム機構16の左右両側には、ブラケット30を介して
前後方向に延びる支軸31が突設され、その支軸31に
は第1及び第2開閉レバー32,33がベアリングを介
して揺動可能に支持されている。第1開閉レバー32
は、第2開閉レバー33よりも前側に配置されている。
両開閉レバー32,33は、いずれもL字状に形成さ
れ、水平方向に延びる部分の先端部が前後方向において
重なり合うように配置されている。両開閉レバー32,
33の水平方向に延びる部分の先端部には、端部にロー
ラを有するカムフォロア34が設けられている。このカ
ムフォロア34はその一端にローラ35を有しており、
同ローラ35は前記25のカム溝25aに係合されてい
る。カムフォロア34の他端は、第2開閉レバー33の
水平方向に延びる部分の先端部に形成された係合凹部3
3aに係入されている。
【0019】そして、回転カム25が回転すると、カム
フォロア34がカム溝25a内に沿って見かけ上移動す
ることにより、同カムフォロア34は上下方向に移動す
る。この移動に伴い、両開閉レバー32,33は、支軸
31を中心にして開閉(接近離間)する。なお、図3に
は両開閉レバー32,33が開いた状態が示され、図4
には両開閉レバー32,33が閉じた状態が示されてい
る。
【0020】図5,図8に示すように、各開閉レバー3
2,33の鉛直方向に延びる部分の先端部には、挟持パ
レット36,37がそれぞれ設けられている。各挟持パ
レット36,37の後端部には、上下方向に沿って延び
るガイド溝38を有する連結部材39がそれぞれネジ4
0によって取り付けられている。それぞれのガイド溝3
8には、各開閉レバー32,33の端部に設けられた転
動体41が係入されている。これにより、各挟持パレッ
ト36,37は、それぞれに対応する開閉レバー32,
33に対し上下方向への移動が許容されている。
【0021】前記各開閉レバー32,33に設けられた
各転動体41の外周部は、前記各連結部材39のガイド
溝38の内側面に当接されている。そのため、開閉レバ
ー32,33が開閉するのに伴って2つの挟持パレット
36,37は互いに接近又は離間する。すなわち、開閉
レバー32,33が閉じると、挟持パレット36,37
は、図4に示すクランプ位置に移動する。これに対し
て、開閉レバー32,33が開くと、挟持パレット3
6,37は、図4に示すクランプ解除位置に移動する。
ちなみに、入力軸18が1回転することにより、開閉レ
バー32,33は1開閉する。つまり、挟持パレット3
6,37によって、1回のクランプと1回のクランプ解
除とがなされる。本実施形態では、開閉レバー32,3
3、連結部材39、挟持パレット36,37等からワー
ク挟持手段が構成されている。
【0022】図6に示すように、基台11の側面には、
モータ12の回転角度を検出する角度検出機構45が設
けられている。この角度検出機構45のケース46には
軸受け47を介して検出用回転軸48が貫設されてい
る。検出用回転軸48の外端部に設けられたタイミング
プーリ49と、パラレルカム機構16の後方側に突出さ
れた入力軸18の先端部に設けられているタイミングプ
ーリ50には、タイミングベルト51が掛装されてい
る。そして、入力軸18の回転力は、タイミングプーリ
50、タイミングベルト51、タイミングプーリ49を
介して検出用回転軸48に伝達される。
【0023】検出用回転軸48には、外縁に被検出突片
53aが形成された回転板53が複数枚固定されてい
る。そして、被検出突片53aがケース46の上部に設
けられた複数の近接センサ54に接近することにより、
近接センサ54はモータ12の回転角を検出する。本実
施形態において、近接センサ54は合計4つ設けられて
おり、そのうち2つがワークを搬送する場合におけるモ
ータ12の回転角を検出するもので、残りの2つがワー
クをクランプする場合における回転角を検出するもので
ある。
【0024】次に、昇降機構102について説明する。
図1,図2に示すように、前記パラレルカム機構16の
ケーシング17内には、カム機構本体57が設けられて
いる。図9に示すように、このカム機構本体57は、前
記入力軸18に並設された2枚の板カム58,59を備
えており、それらの板カム58,59は、入力軸18の
回転に伴って一体的に回転する。各板カム58,59
は、その外周面にカム凹面58a,59aがそれぞれ形
成されている。それぞれのカム凹面58a,59aは、
板カム58,59の回転方向において所定角度だけ位置
がずれている。
【0025】前記パラレルカム機構16のケーシング1
7において入力軸18の上方に位置する箇所には、前方
へ突出された出力軸60が回転可能に支持されている。
出力軸60は、入力軸18と平行な関係でもって配置さ
れている。出力軸の内端部において前記板カム58,5
9の真上に位置する箇所には、タレット61が設けられ
ている。このタレット61は、出力軸60と一体的に回
転する。タレット61の両側面には、その回転方向にお
いて位置をずらして複数の従節ローラ62,63が複数
個配置されている。本実施形態では、タレット61の一
側面に設けられている従節ローラ62の間の位置に対応
する箇所に、タレット61の他側面に設けられている従
節ローラ63が配置されている。
【0026】そして、入力軸18が回転することによ
り、板カム58,59に形成されたカム凹面58a,5
9aに、それらに対応する従節ローラ62,63が係合
又は係合解除されて、タレット61を介して出力軸60
が間欠的に回転する。具体的にいうと、入力軸18がほ
ぼ1回転することにより、出力軸60はその回転角が4
5゜の範囲内で間欠的に回動・停止するといった動作を
繰り返す。すなわち、出力軸60は、一方の方向へ45
゜回動したら停止し、その停止状態で一定時間が経過し
た後、他方の方向(一方の方向とは反対の方向)へ45
゜回動する。
【0027】図1,図2,図5に示すように、出力軸6
0の外端部には、揺動レバー65が設けられている。こ
の揺動レバー65は、ネジを含む締結部材66によって
出力軸60と一体的に取り付けられているため、出力軸
60の回転に伴って揺動する。つまり、出力軸60と同
じ回転角45゜の範囲で揺動する。
【0028】図1,図2,図5,図8に示すように、パ
ラレルカム機構16の前面には、支持板70を介して昇
降用直動軸受(直動案内装置)71が設けられている。
昇降用直動軸受71は、2つ設けられ、それらは間隔を
おいて支持板70の前面に配設されている。各昇降用直
動軸受71は、支持板70の前面に固定され、かつ上下
方向に沿って延びるガイドレール72と、そのガイドレ
ール72に沿って移動可能な2つの移動体73とから構
成されている。それぞれの移動体73には、直進部材と
しての昇降座74が取り付けられ、その昇降座74は移
動体73と一体的に上下方向へ移動する。
【0029】昇降座74の下部前面において揺動レバー
65の先端部対応する箇所には、連係ブロック75が固
定されている。その連係ブロック75の前面には、水平
方向に沿って延びるガイド溝75aが凹設され、その内
部には前記揺動レバー65の先端部に取り付けられた従
動ローラ76が係合されている。そして、揺動レバー6
5が回動することにより、昇降座74が上下方向に沿っ
て移動する。つまり、連係ブロック75及び従動ローラ
76は、揺動レバー65の回動を昇降座74の直進運動
に変換する役割がある。従って、本実施形態では、連係
ブロック75及び従動ローラ76によって変換機構が構
成されている。
【0030】揺動レバー65が上側に回動配置されるこ
とで、昇降座74が上方へ移動され、前記挟持パレット
36,37は図1に示す上昇位置に移動する。これに対
して、揺動レバー65が下側に回動配置されることで、
昇降座74が下方へ移動され、挟持パレット36,37
は図2に示す下降位置に移動する。なお、昇降座74の
下部には、それが下降位置に移動したときに、出力軸6
0及び揺動レバー65に干渉しないようにする回避凹部
74aが形成されている。
【0031】前記昇降座74の上端面には、クランプ用
直動軸受80が設けられている。このクランプ用直動軸
受80は、昇降座74の上端面に固定され、かつ上下方
向に沿って延びる案内レール81と、その案内レール8
1に沿って移動可能な4つの移動体82とから構成され
ている。2つの移動体82の上面には、前記クランプ機
構101に設けられた開閉レバー32,33がそれぞれ
ネジ83によって固定されている。つまり、開閉レバー
32,33は、クランプ用直動軸受80を介して昇降座
74の上端面に支持されていることとなる。従って、昇
降座74の昇降に伴い、前記開閉レバー32,33も昇
降するようになっている。
【0032】次に、上記のように構成されたワーク搬送
装置10の動作を説明する。まず、挟持パレット36,
37のクランプ動作について説明する。モータ12の駆
動軸14が回転されると、駆動プーリ15、駆動タイミ
ングベルト20、従動プーリ19を介して入力軸18が
回転される。すると、回転カム25が回転され、カムフ
ォロア34が回転カム25に形成されたカム溝25aに
沿って見かけ上移動することとなる。これにより、両開
閉レバー32,33が開閉する。すなわち、開閉レバー
32,33が閉じる(互いに接近する)と、挟持パレッ
ト36,37がクランプ位置に移動する。又、開閉レバ
ー32,33が開く(互いに離間する)と、挟持パレッ
ト36,37がクランプ位置に移動する。
【0033】続いて、挟持パレット36,37の昇降動
作について説明する。モータ12の駆動軸14が回転に
よって入力軸18が回転されると、パラレルカム機構1
6を介して出力軸60が回転される。パラレルカム機構
16の役割により、出力軸60は間欠的に回動・停止す
るといった動作を繰り返す。これにより、揺動レバー6
5が上下に往復回動される。すなわち、揺動レバー65
が上側へ回動すると、昇降座74が上方へ移動し、挟持
パレット36,37は上昇位置に到達する。又、揺動レ
バー65が下側へ回動すると、昇降座74が下方へ移動
し、挟持パレット36,37は下降位置に到達する。こ
のように、ワークWが挟持パレット36,37によって
クランプされながら昇降されることで、ワークWの搬送
がなされる。
【0034】上記のように動作するワーク搬送装置10
を、図10に示すタイミングチャートに基づいて更に詳
しく説明する。以下に動作説明する前の初期状態とし
て、ワーク搬送装置10の挟持パレット36,37は、
クランプ解除されているとともに上昇位置に配置されて
いるものとする。そして、この初期状態にあるとき、モ
ータ12の駆動軸14の回転角度を0゜とする。更に、
挟持パレット36,37にワークWがクランプされてな
いものとする。
【0035】図10に示すように、モータ12の駆動軸
14の回転量が15゜に達すると、その回転力がパラレ
ルカム機構16を介して出力軸60に伝達される。する
と、タイミングT1において、揺動レバー65が下側に
回動されるのに伴い、昇降座74を介して挟持パレット
36,37は下降し始める。そして、タイミングT2に
おいて、モータ12の駆動軸14の回転量が110゜に
達すると、挟持パレット36,37は下降位置への移動
を完了する。その移動完了と同時に、ワークWが挟持パ
レット36,37の間に配置されるとともに、両開閉レ
バー32,33が互いに接近され、挟持パレット36,
37によるクランプが開始される。
【0036】そして、タイミングT3において、モータ
12の駆動軸14の回転量が190゜に達すると、挟持
パレット36,37はクランプ位置への移動が完了さ
れ、ワークWが両挟持パレット36,37によってクラ
ンプされる。そのクランプ完了と同時に、揺動レバー6
5が上側に回動され、昇降座74を介して挟持パレット
36,37が上昇を開始する。そして、タイミングT4
において、モータ12の駆動軸14の回転量が285゜
に達すると、挟持パレット36,37は上昇位置への移
動を完了する。そして、モータ12の駆動軸14の回転
量が300゜になったところで、モータ12の駆動が停
止される。この状態、すなわち挟持パレット36,37
によってワークWがクランプされ、かつ上昇位置にある
状態で、ワークWに加工等が施される。その後、モータ
12の駆動軸14が上述した方向とは逆の方向に回転さ
れる。そして、上述した動作とは逆の動作でもって挟持
パレット36,37は昇降するとともに、ワークWをク
ランプ解除する。
【0037】本実施形態の特徴を以下に示す。 (1)クランプ機構101にはモータ12の駆動により
回転する回転カム25が設けられ、そこに形成されたカ
ム溝25aに係合するカムフォロア34が設けられてい
る。そして、そのカムフォロア34には、クランプ位置
及びクランプ解除位置の間で往復動する挟持パレット3
6,37が開閉レバー32,33を介して駆動連結され
ている。そのため、エアシリンダ等を用いてワークWを
クランプする場合に比較して、ワークWを迅速かつ滑ら
かにクランプすることができる。
【0038】(2)回転カム25及びカムフォロア34
を含むカム機構によって、ワークWをクランプ又はクラ
ンプ解除しているため、そのクランプ動作に滑らかさを
得ることができ、ショックが少ない。従って、クランプ
時においてワークWが損傷するのを確実に防止すること
ができる。それとともに、エアシリンダ等を用いる場合
と比較して、カム機構を用いた方がクランプ機構101
の小型化に貢献できる。
【0039】(3)昇降機構102には、モータ12の
駆動軸14が回転すると、その回転力はパラレルカム機
構16に設けられた入力軸18に伝達され、出力軸60
を介して揺動レバー65は、所定の角度の範囲内におい
て間欠的な揺動を繰り返す。この動作によって、揺動レ
バー65が回動されると、連係ブロック75及び従動ロ
ーラ76を含む変換機構により揺動レバー65の揺動運
動が昇降座74の直線運動に変換される。従って、クラ
ンプ機構101のみならず昇降機構102においてもエ
アシリンダを用いていない。そのため、ワークWを迅速
かつ滑らかに搬送することができる。
【0040】(4)クランプ機構101及び昇降機構1
02は、モータ12を駆動源とするカム機構によって動
作されるため、クランプしてから搬送し終えるという一
連の動作のサイクルタイムが非常に短くなる。ワーク搬
送装置10を、例えば弱電関連部品等の製造ラインで用
いれば、その製造効率を格段に向上させることができ
る。
【0041】(5)ワークWを搬送・クランプさせると
いった動作を得るために、リンク機構が用いられていな
い。そのことから、ワーク搬送装置10の簡素化を図る
ことが可能になる。
【0042】(6)1つのモータ12を駆動源とする1
つの入力軸18でもってワークWのクランプと、ワーク
Wの搬送とが行われる。従って、ワークWのクランプタ
イミングと、ワークWの搬送タイミングとの同期を正確
にとることができる。
【0043】(7)クランプ機構101及び昇降機構1
02にエアシリンダを用いていないため、小型化を図る
ことができる。それとともに、装置10の周辺にエア配
管を施す必要がないので、コスト低減及び省スペース化
を図ることができる。
【0044】なお、本発明の実施形態は以下のように変
更してもよい。 ・ 前記実施形態では、入力軸18がほぼ1回転するこ
とで、1回のクランプ動作を行わせるようにしたが、2
回のクランプ動作を行わせるようにしてもよい。こうす
れば、駆動軸14を往復回転させることなく、1方向に
連続的に回転させてワークWをクランプ及び搬送するこ
とができる。
【0045】・ 前記実施形態では、ワーク搬送装置1
0の前側に昇降機構102を設け、後ろ側にクランプ機
構101を設けた。これ以外にも、ワーク搬送装置10
の前側又は後ろ側のうちいずれか一方に、両機構10
1,102を集中的に配置してもよい。
【0046】・ カムフォロア34の他端にローラを設
け、そのローラを係合凹部33aに係入してもよい。 ・ 近接センサ54に代えてロータリエンコーダ等でモ
ータ12の回転角を検出してもよい。
【0047】次に、特許請求の範囲に記載された技術的
思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技
術的思想を以下に示す。 (1) 請求項2又は3において、前記変換機構は、前
記揺動レバー及び直進部材のうちいずれか一方に直動カ
ムを設け、他方に前記直動カムに設けられたカム部に係
合される従節部材とから構成されていることを特徴とす
るワーク搬送装置。
【0048】(2) 請求項2、3、前記(1)のいず
れかにおいて、前記間欠駆動カム機構は、前記モータの
上部に配置され、その間欠駆動カム機構の一側面に出力
軸が突出され、一側面とは反対側の他側面に入力軸が突
出され、前記出力軸が突出されている側には前記変換機
構及び直線部材が配置される一方、入力軸が突出されて
いる側には前記クランプ機構が配置されていることを特
徴とするワーク搬送装置。このような配置構成にすれ
ば、装置全体のコンパクト化を図ることができる。
【0049】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、クラン
プ動作を速くすることができるとともに、構造の簡素化
を図ることができる。
【0050】請求項2に記載の発明によれば、ワークを
クランプして搬送するという一連の動作のサイクルタイ
ムを短くすることができる。請求項3に記載の発明によ
れば、駆動源を1つにして、ワークのクランプとワーク
の搬送との同期を正確にとることができ、更に小型化を
達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】挟持パレットが上昇位置にあるワーク搬送装置
の正面図。
【図2】挟持パレットが下降位置にあるワーク搬送装置
の正面図。
【図3】挟持パレットがクランプ解除位置にあるワーク
搬送装置の背面図。
【図4】挟持パレットがクランプ位置にあるワーク搬送
装置の背面図。
【図5】図1の5−5断面図。
【図6】図1の6−6断面図。
【図7】図1の7−7断面図。
【図8】ワーク搬送装置の平面図。
【図9】パラレルカム機構の斜視図。
【図10】ワーク搬送装置の動作を示すタイムチャー
ト。
【符号の説明】
10…ワーク搬送装置、12…モータ、14…駆動軸、
16…パラレルカム機構(間欠駆動カム機構)、18…
入力軸、25…回転カム、25a…カム溝、32,33
…開閉レバー(ワーク挟持手段)、39…連結部材(ワ
ーク挟持手段)、36,37…挟持パレット(ワーク挟
持手段)、34…カムフォロア、60…出力軸、65…
揺動レバー、74…昇降座(直進部材)、75…連係ブ
ロック(変換機構)、76…従動ローラ(変換機構)、
101…クランプ機構、W…ワーク。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの駆動により回転する回転カム
    と、 前記回転カムに形成されたカム溝に係合するカムフォロ
    アと、 前記カムフォロアに駆動連結され、前記回転カムの回転
    に伴うカムフォロアの動作に伴いワークをクランプ可能
    なワーク挟持手段とを備えたことを特徴とするクランプ
    機構。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のクランプ機構を備えた
    ワーク搬送装置であって、 前記クランプ機構に設けられたモータの回転力が入力さ
    れる入力軸と、その入力軸の回転力を受けて、所定の角
    度内において間欠的に回動・停止するといった動作を繰
    り返す出力軸とを有する間欠駆動カム機構を設け、その
    間欠駆動カム機構に設けられた出力軸に連動する揺動レ
    バーを駆動連結し、その揺動レバーに、同レバーの揺動
    運動を直線運動に変換する変換機構を介して直進部材を
    往復動可能に設け、前記直進部材に前記クランプ機構に
    設けたワーク挟持手段を駆動連結したことを特徴とする
    ワーク搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記入力軸は、前記クランプ機構に設け
    られた回転カムを回転させるものであることを特徴とす
    る請求項2に記載のワーク搬送装置。
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