JP2002325978A - ぬいぐるみ作成方法、およびこの方法により作成されたぬいぐるみ、ならびにこのぬいぐるみを作成するためのぬいぐるみ作成セット - Google Patents

ぬいぐるみ作成方法、およびこの方法により作成されたぬいぐるみ、ならびにこのぬいぐるみを作成するためのぬいぐるみ作成セット

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JP2002325978A
JP2002325978A JP2001130821A JP2001130821A JP2002325978A JP 2002325978 A JP2002325978 A JP 2002325978A JP 2001130821 A JP2001130821 A JP 2001130821A JP 2001130821 A JP2001130821 A JP 2001130821A JP 2002325978 A JP2002325978 A JP 2002325978A
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stuffed animal
stuffed
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toy
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Kazuyo Murakami
千世 村上
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Clover Manufacturing Co Ltd
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Clover Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ぬいぐるみに対して固有の価値を付加するこ
とができるぬいぐるみ作成方法、およびこの方法により
作成されたぬいぐるみ、ならびにこのぬいぐるみを作成
するためのぬいぐるみ作成セットを提供する。 【解決手段】 予め所定の形状に裁断された複数の布地
における端部同士を縫い合わせて、それら複数の布地間
における一部の領域が未縫製のままの開口部とされた袋
状のぬいぐるみ中間体を形成する縫合工程と、上記開口
部から中綿材を充填する充填工程と、上記開口部を縫い
合わせる縫い上げ工程とを含むぬいぐるみ作成方法であ
って、上記充填工程では、上記中綿材の他に、所望の物
品を入れた容器が上記開口部から上記ぬいぐるみ中間体
内に挿入され、上記縫い上げ工程は、ぬいぐるみ完成後
に上記開口部を再び開口させることができるように、上
記開口部を糸状部材で縫い合わせることによって行なわ
れることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、内部に中綿材が
充填されたぬいぐるみを作成する方法、およびこの方法
により作成されたぬいぐるみ、ならびにこのぬいぐるみ
を作成するためのぬいぐるみ作成セットに関する。
【0002】
【従来の技術】いわゆるぬいぐるみは、たとえば動物な
どの外観を有する布製玩具の一種であって、たとえば内
部に中綿材を充填するなどして作成されたものである。
このようなぬいぐるみは、愛玩物や装飾品などとして使
用されるだけでなく、贈答品として使用されることがあ
る。
【0003】ところで、ぬいぐるみの作成を自分自身で
行う場合、ぬいぐるみの外観をデザインしたり、そのデ
ザインを実現することができるように外皮部となる布地
を作成したりすることは、美術的な素養や裁断用の型紙
を作る技術などが乏しい者にとって大変困難な作業とな
る。一方、ぬいぐるみを作成する際における、布地の縫
合わせなどの縫製作業自体は、楽しくもあり、また、美
術的な素養や裁断用の型紙を作る技術などなくしてもな
しうる作業である。そして、どのような場合でも、自ら
が作成作業に関与することによって、作成者は、完成時
の喜びを感じることができ、これにより、その完成作品
に対して深い愛着を感じることができる。そこで、美術
的な素養や裁断用の型紙を作る技術などが乏しい者など
が容易にぬいぐるみを作成することができるように、予
め所定の形状に裁断した複数の布地が備えられたぬいぐ
るみ作成セットが提供されている。
【0004】このぬいぐるみ作成セットを用いれば、上
記複数の布地の端部同士を縫い合わせて、それら複数の
布地間における一部の領域が未縫製のままの開口部とさ
れた袋状のぬいぐるみ中間体を形成し、上記開口部から
中綿材を充填した後でこの開口部を縫い合わせることに
よって、ぬいぐるみAを作成することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな自作のぬいぐるみを贈答品として使用した場合にお
いて、以下のような問題点が生じていた。すなわち、こ
のぬいぐるみを贈られた者(被贈者)は、贈答された喜
びを感じることはできても、贈り主(作成者)のよう
に、完成時の喜びなどを感じとることができない。した
がって、このぬいぐるみが予め裁断された布地により作
成されているがゆえに、被贈者は、自作のぬいぐるみと
既製のぬいぐるみとの間の差異を見出すことが困難とな
る。そこで、ぬいぐるみを自作する過程において、作成
されたぬいぐるみに対して、固有の価値を付加可能とす
ることが要請されていた。
【0006】本願発明は、上記した事情のもとで考え出
されたものであって、ぬいぐるみに対して固有の価値を
付加することができるぬいぐるみ作成方法、およびこの
方法により作成されたぬいぐるみ、ならびにこのぬいぐ
るみを作成するためのぬいぐるみ作成セットを提供する
ことをその課題とする。
【0007】
【発明の開示】上記課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。
【0008】すなわち、本願発明の第1の側面により提
供されるぬいぐるみ作成方法は、予め所定の形状に裁断
された複数の布地における端部同士を縫い合わせて、そ
れら複数の布地間における一部の領域が未縫製のままの
開口部とされた袋状のぬいぐるみ中間体を形成する縫合
工程と、上記開口部から中綿材を充填する充填工程と、
上記開口部を縫い合わせる縫い上げ工程とを含むぬいぐ
るみ作成方法であって、上記充填工程では、上記中綿材
の他に、所望の物品を入れた容器が上記開口部から上記
ぬいぐるみ中間体内に挿入され、上記縫い上げ工程は、
ぬいぐるみ完成後に上記開口部を再び開口させることが
できるように、上記開口部を糸状部材で縫い合わせるこ
とによって行なわれることを特徴としている。
【0009】本願発明の第1の側面によれば、完成され
たぬいぐるみの内部には、上記容器が収容されることと
なるので、このぬいぐるみを贈答品として使用する場
合、この容器内に、上記所望の物品として被贈者に喜ば
れるものなどを独自に入れておくことによって、このぬ
いぐるみに対して固有の価値を付加させることができ
る。
【0010】また、被贈者は、糸状部材で形成された縫
い目をほどくことによって、上記開口部を開口させ、上
記容器をぬいぐるみ内部から取り出すことができるの
で、上記容器(所望の物品)を取り出す際に、ぬいぐる
みを構成する布地などが損傷することがない。したがっ
て、上記開口部を再び縫い合わせることによって、ぬい
ぐるみを容易に再生することができる。
【0011】好ましい実施の形態においては、上記縫い
上げ工程は、上記開口部で互いに隣接する布地の端面を
突き合わせた後、この突合せ部分に対して、これら両布
地にまたがる部分が布地表面に露出するとともに連続す
るコ字状を呈する縫い目を上記糸状部材で形成すること
によって行なわれる。
【0012】このような構成によれば、上記糸状部材を
1箇所で切断すれば、縫い目を容易にほどくことができ
る。したがって、上記容器をぬいぐるみ内から容易に取
り出すことができる。
【0013】好ましい実施の形態においてはまた、上記
糸状部材は、その端部をぬいぐるみ表面において玉結び
することにより縫い止められる。
【0014】このような構成によれば、上記糸状部材を
切断しておけば、玉結びすることにより得られた結び玉
を引張ることにより、この糸状部材で形成された縫い目
を容易にほどくことができる。また、縫い目が詰まって
いるなどして上記糸状部材の切断が困難となっている場
合では、この結び玉を引張り上げることによって、糸状
部材を容易に切断することができる。
【0015】本願発明の第2の側面により提供されるぬ
いぐるみは、本願発明の第1の側面に係るぬいぐるみ作
成方法により作成されることによって、所望の物品を入
れた容器が内部に収納されていることを特徴としてい
る。
【0016】本願発明の第3の側面により提供されるぬ
いぐるみ作成セットは、本願発明の第2の側面に係るぬ
いぐるみを作成するためのぬいぐるみ作成セットであっ
て、予め所定の形状に裁断された複数の布地と、所望の
物品を入れるための容器とが、少なくとも備えられてい
ることを特徴としている。
【0017】したがって、本願発明の第2の側面に係る
ぬいぐるみ、および本願発明の第3の側面に係るぬいぐ
るみ作成セットは、本願発明の第1の側面に係るぬいぐ
るみ作成方法について上記したのと同様の効果を享受す
ることができる。
【0018】また、本願発明の第3の側面に係るぬいぐ
るみ作成セットには、予め所定の形状に裁断された複数
の布地が備えられているので、たとえば、作成すべきぬ
いぐるみの外観をデザインしたりする必要がない。した
がって、美術的な素養が乏しい者などが、ぬいぐるみを
自作することが容易となる。
【0019】好ましい実施の形態においてはさらに、上
記ぬいぐるみ作成セットには、文字および/または記号
を記入可能な領域を有するぬいぐるみ用タグがさらに備
えられている。
【0020】このような構成によれば、ぬいぐるみの作
成者の名前や被贈者へのメッセージなどを上記ぬいぐる
み用タグに記入し、これを完成後のぬいぐるみに取り付
けることによって、ぬいぐるみが自作のものであること
を強調することができる。
【0021】本願発明のその他の特徴および利点につい
ては、以下に行う発明の実施の形態の説明から、より明
らかになるであろう。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態について、図面を参照して具体的に説明する。
【0023】図1は、本願発明に係るぬいぐるみの一例
を示す概略図、図2は、図1に示すぬいぐるみの背面
図、図3は、本願発明に係るぬいぐるみ作成セットの一
例を示す図である。図4は、図1における胴部用布地を
示す平面図、図5は、図1における容器を拡大して示す
斜視図である。図6は、図1におけるぬいぐるみ用タグ
を示し、(a)は表面、(b)は裏面を示す図である。
図7および図9は、本願発明に係るぬいぐるみ作成方法
を説明するための図である。また、図8は、図1のVIII
-VIII線に沿う断面図である。
【0024】図1および図2に表われているように、ぬ
いぐるみAは、本実施形態では、動物(クマ)の外観を
有しており、胴部1と、頭部7と、手部8と、足部9と
を有している。ぬいぐるみ作成セットBは、美術的な素
養が乏しい者などが上記ぬいぐるみAを容易に作成可能
とするものであって、図3に示すように、基本的なぬい
ぐるみ材料である複数の布地(すなわち胴部用布地1
1,12、頭部用布地71,72,73、耳部用布地7
7,78、手部用布地81,82、掌部用布地83、足
部用布地91,92および足裏用布地93)と、所定形
状の容器2が基本的に備えられている。また、このぬい
ぐるみ作成セットBには、図3に示すように、ぬいぐる
みAを贈る際に用いるぬいぐるみ用タグ3がさらに備え
られている。
【0025】上記複数の布地は、ぬいぐるみの外皮部と
なる部材であって、予め所定の形状に裁断されている。
したがって、作成すべきぬいぐるみの外観をデザインし
たり、そのデザインに基づいて布を裁断したりする必要
がない。
【0026】たとえば、胴部用布地11(胴部用布地1
2)は、図1に示すように、胴部1における左側半分
(右側半分)の外皮部をなし、図4に示すように、完成
後の胴部1が所望の形状となるような型に裁断されてい
る。また、この胴部用布地11(胴部用布地12)に
は、後述するジョイント本体51の軸部51bの軸径と
同等の内径を有する貫通孔14が形成されている。
【0027】上記容器2は、所望の物品Mを入れるため
のものであって、ぬいぐるみAの胴部1内に収納可能な
サイズとされている。また、本実施形態では、容器2
は、図5に示すように、この容器2を封止することがで
きる容器蓋21と対をなしており、胴部1内において物
品Mが容器2から出ないようにされる。
【0028】上記ぬいぐるみ用タグ3は、図6(b)に
示すように、文字や記号あるいは数字などを記入可能な
領域を有している。具体的には、本実施形態では、ぬい
ぐるみ用タグ3の表面には、図6(a)に示すように、
ロゴマークが表記されている。一方、ぬいぐるみ用タグ
3の裏面には、たとえば、図6(b)に示すように、ぬ
いぐるみAの名称が記入される名称記入欄31と、ぬい
ぐるみAの作成日などが記入される日付記入欄32と、
ぬいぐるみAの所有者(被贈者)の名前が記入される名
前記入欄33と、ぬいぐるみAの作成者(贈り主)の名
前が記入される作成者記入欄34と、メモ欄35とが設
けられている。このようなぬいぐるみ用タグ3を完成後
のぬいぐるみAに取り付けることによって、ぬいぐるみ
Aが自作のものであることを強調することができる。
【0029】本実施形態におけるぬいぐるみ作成セット
Bには、上記した部材の他に、ぬいぐるみAの頭部7と
手部8と足部9とを胴部1に対して揺動可能に連結する
ためのジョイント5(図2参照)や、図示しない、目玉
用ボタン、鼻・口用刺繍糸、あるいは縫い針などが備え
られている。
【0030】次に、上記ぬいぐるみ作成セットBを用い
てぬいぐるみAを作成する方法について説明する。
【0031】まず、ぬいぐるみAの外側に露出する面同
士が対向するように、上記胴部用布地11,12を重ね
合わせて、図7に示すように、それらの端部同士を縫い
合わせていき、胴部中間体1′を形成する(縫合工
程)。このとき、胴部用布地11,12間における一部
の領域を未縫製のままの開口部13とすることによっ
て、胴部中間体1′が袋状となるようにする。胴部用布
地11,12は、を縫い合わせる際には、胴部用布地1
1,12の端縁から所定長さ離れた箇所を適切な糸Sで
縫い合わせる。縫い方としては、いわゆる半返し縫いを
採用することが好ましく、これにより胴部用布地11,
12を強固に縫い合わせることができる。ただし、本願
発明はこれに限定されず、縫い方として、ぐし縫いや、
なみ縫いなどを採用してもよい。
【0032】次いで、上記胴部中間体1′を中表に裏返
す。これにより、図8に示すように、胴部用布地11,
12の端部11a,12aおよび糸Sが胴部の内側10
に配置されてぬいぐるみAの外面に表われないので、ぬ
いぐるみAの外観を美しくすることができる。
【0033】以上の工程と前後して、胴部中間体1′に
ついて上記したのとの同様の方法により、頭部用布地7
1,72,73を用いて頭部中間体7′を、手部用布地
81,82および掌部用布地83を用いて手部中間体
8′を、足部用布地91,92および足裏用布地93を
用いて足部中間体9′を、それぞれ、未縫製のままの開
口部を有するように形成する。なお、耳部用布地77,
78は、このとき、これらと同様の方法により耳部中間
体とされた後、その内部に中綿材が充填され、そして開
口部が縫い合わされることによって耳部70とされる。
【0034】次いで、図2に示すように、頭部中間体
7′に対して、目玉74と鼻75と口76とを形成し、
耳部70を縫い付ける。目玉74は、たとえば、上記し
た目玉用ボタンを縫い付けることにより形成される。鼻
75および口76は、たとえば、上記した刺繍糸を用い
て刺繍を行うことにより形成される。
【0035】次いで、図2に示すように、頭部中間体
7′、手部中間体8′、および足部中間体9′を、ジョ
イント5を用いて胴部中間体1′に連結することによ
り、ぬいぐるみ中間体A′を形成する。ジョイント5
は、円板状の基部51aから突出する軸部51bを有す
るジョイント本体51と、軸部51bが挿通される孔部
52aを有するワッシャー体52と、軸部51bが挿通
された際に軸部51bの周囲を締め付け可能な絞り孔部
53aを有するストッパ53とからなる。足部中間体
9′を胴部中間体1′に連結する場合、図2に示すよう
に、まず、ジョイント本体51を足部中間体9′の開口
部から足部中間体9′の内部90に挿入し、上記軸部5
1aを足部用布地91(または92)に予め形成されて
いた貫通孔93から突出させる。次に、この軸部51b
を、胴部用布地11(または12)の上記貫通孔14に
挿入する。そして、胴部中間体1′の内部10におい
て、軸部51bが上記孔部52aおよび絞り孔部53a
に挿通されるようにして、上記ワッシャー体52および
ストッパ53を順に取り付ける。なお、頭部中間体7′
および手部中間体8′もまた、足部中間体9′の場合と
同様の方法により、胴部中間体1′に連結される。この
ようにして、ぬいぐるみ中間体A′が得られる。
【0036】次いで、図1に示すように、上記胴部中間
体1′の開口部13から中綿材6を充填する。この工程
では、中綿材6の他に、上記容器2が開口部13から胴
部中間体1′の内部に挿入される。容器2の内部には、
たとえばアクセサリー類など、所望の物品Mを予め入れ
ておく。胴部中間体1′の内部においては、充填した中
綿材6の中心部分に容器2が配置されるようにして、完
成時のぬいぐるみAの手触り感や外観などが損なわれな
いようにする。
【0037】次いで、図9に示すように、胴部中間体
1′の上記開口部13を縫い合わせる。この縫い上げ工
程は、ぬいぐるみA完成後に開口部13を再び開口させ
ることができるように、開口部13を糸状部材15で縫
い合わせることによって行なわれる。この糸状部材15
としては、開口部13を再び開口する作業を容易とする
ため、たとえば刺繍糸など、上記した縫合工程で用いた
糸Sよりも太いものが採用されている。なお、この糸状
部材15をぬいぐるみ作成セットBに備えてもよい。
【0038】この縫い上げ工程においては、より詳細に
は、まず、開口部13で互いに隣接する布地の端面、す
なわち胴部用布地11,12の端面を突き合わせる。次
に、この突合わせ部分に対して、連続するコ字状を呈す
る縫い目を糸状部材15で形成する。このとき、糸状部
材15における胴部用布地11と胴部用布地12とにま
たがる部分15aを布地表面に露出させるようにする。
また、糸状部材15の縫い終わり側の端部は、胴部中間
体1′の内部側から胴部用布地11(または胴部用布地
12)の表面側へ向かって突出するようにする。次に、
糸状部材15の縫い終わり側の端部を引っ張ることによ
って、胴部用布地11,12の端面同士を接触させ、上
記開口部13を閉止する。そして、糸状部材15の縫い
終わり側の端部を玉結びする。これにより、胴部用布地
11(または胴部用布地12)の表面、すなわちぬいぐ
るみAの表面に結び玉15bが形成され、糸状部材15
が縫い止められる。
【0039】次いで、頭部中間体7′、手部中間体8′
および足部中間体9′のそれぞれに対して、未縫製のま
まの開口部から中綿材を充填し、この開口部を縫い合わ
せる。これにより、ぬいぐるみAが得られる。
【0040】なお、本実施形態では、頭部中間体7′
は、目玉74・鼻75・口76の形成および耳部70の
縫い付け、胴部中間体1′への連結、中綿材の充填、お
よび、開口部の縫い合わせを、順に経て加工されている
が、以下の手順により頭部中間体7′を加工してもよ
い。すなわち、まず、頭部中間体7′に対して中綿材を
未縫製のままの開口部から充填する。次に、この開口部
から上記ジョイント5のジョイント本体51を挿入し、
その軸部51bが外部に突出するように開口部を縫い合
わせる。次に、目玉74、鼻75および口76を形成
し、耳部70を縫い付ける。そして、胴部中間体1′へ
連結する。このような手順で頭部中間体7′を加工した
場合、目玉74、鼻75、口76および耳部70は、中
綿材を充填することにより輪郭が定まった状態とされた
頭部中間体7′に対して形成され(取り付けられ)る。
したがって、目玉74、鼻75、口76および耳部70
の形成(取り付け)を、ぬいぐるみAの顔の表情を確認
しながら行なうことができる。
【0041】上述のようにして作成されたぬいぐるみA
においては、その内部に容器2が収容されることとなる
ので、このぬいぐるみAを贈答品として使用する場合、
予め容器2内にぬいぐるみ作成者あるいは被贈者が所望
する物品Mを独自に入れておくことによって、このぬい
ぐるみAに対して、固有の価値を付加させることができ
る。
【0042】なお、このような場合、作成したぬいぐる
みAに上記ぬいぐるみ用タグ3を取り付けておけば、被
贈者に対して、このぬいぐるみAが贈り主の自作のもの
であることを強調することができる。たとえば、作成者
から被贈者へのメッセージなどを上記メモ欄35に記入
しておけば、作成者は、被贈者に対して、その思いを伝
えることができ、被贈者は、喜びをより深く感じること
ができる。
【0043】このぬいぐるみAを再び開口させる際に
は、上記糸状部材15を切断して縫い目をほどくだけで
よい。これにより、ぬいぐるみAの外皮部をなす布地な
どが損傷するのを防止することができる。
【0044】また、上記糸状部材15が形成する縫い目
は、上述したように、連続するコ字状を呈しているの
で、この糸状部材15の1箇所を切断するだけで、縫い
目を容易にほどくことができる。
【0045】しかも、この糸状部材15は、ぬいぐるみ
Aの外表面において玉結びすることにより縫い止められ
ているので、結び玉15bをつまんで引っ張ることによ
って、糸状部材15により形成された縫い目を容易にほ
どくことができる。また、この縫い目が詰まっていて糸
状部材15を切断することが困難となっているような場
合では、結び玉15bを引張り上げれば、糸状部材15
を容易に切断することができる。
【0046】一方、このぬいぐるみAを作成者自身の愛
玩物あるいは装飾品などとして使用する場合、上記容器
2内に、たとえば未来の自分への手紙、あるいは鍵など
を入れておくことによって、このぬいぐるみAをいわゆ
るタイムカプセル、あるいは金庫などと見なすことがで
きる。したがって、作成者自身においては、このぬいぐ
るみAを、単なるぬいぐるみとしてではなく他の機能を
あわせもつものとして扱うこともできる。
【0047】もちろん、この発明の範囲は上述した実施
の形態に限定されるものではない。たとえば、ぬいぐる
みとして、本実施形態では、胴部1、頭部7、手部8、
および足部9の複数のパーツを有するものが採用されて
いるが、これに限らず、これら複数のパーツが一体とさ
れた動物のぬいぐるみや、略球状の果物のぬいぐるみな
ど、ぬいぐるみの作成過程において、袋状の中間体が1
つだけ形成されるようなぬいぐるみとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係るぬいぐるみの一例を示す概略図
である。
【図2】図1に示すぬいぐるみの背面図である。
【図3】本願発明に係るぬいぐるみ作成セットの一例を
示す図である。
【図4】図1における胴部用布地を示す平面図である。
【図5】図1における容器を拡大して示す斜視図であ
る。
【図6】図1におけるぬいぐるみ用タグを示し、(a)
は表面、(b)は裏面を示す図である。
【図7】本願発明に係るぬいぐるみ作成方法を説明する
ための図である。
【図8】図1のVIII-VIII線に沿う断面図である。
【図9】本願発明に係るぬいぐるみ作成方法を説明する
ための図である。
【符号の説明】
1′ 胴部中間体 2 容器 6 中綿材 11,12 布地(胴部用布地) 13 開口部 15 糸状部材 A ぬいぐるみ A′ ぬいぐるみ中間体 M 物品

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め所定の形状に裁断された複数の布地
    における端部同士を縫い合わせて、それら複数の布地間
    における一部の領域が未縫製のままの開口部とされた袋
    状のぬいぐるみ中間体を形成する縫合工程と、上記開口
    部から中綿材を充填する充填工程と、上記開口部を縫い
    合わせる縫い上げ工程とを含むぬいぐるみ作成方法であ
    って、 上記充填工程では、上記中綿材の他に、所望の物品を入
    れた容器が上記開口部から上記ぬいぐるみ中間体内に挿
    入され、 上記縫い上げ工程は、ぬいぐるみ完成後に上記開口部を
    再び開口させることができるように、上記開口部を糸状
    部材で縫い合わせることによって行なわれることを特徴
    とする、ぬいぐるみ作成方法。
  2. 【請求項2】 上記縫い上げ工程は、上記開口部で互い
    に隣接する布地の端面を突き合わせた後、この突合せ部
    分に対して、これら両布地にまたがる部分が布地表面に
    露出するとともに連続するコ字状を呈する縫い目を上記
    糸状部材で形成することによって行なわれる、請求項1
    に記載のぬいぐるみ作成方法。
  3. 【請求項3】 上記糸状部材は、その端部をぬいぐるみ
    表面において玉結びすることにより縫い止められる、請
    求項1または2に記載のぬいぐるみ作成方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載のぬ
    いぐるみ作成方法により作成されることによって、所望
    の物品を入れた容器が内部に収納されていることを特徴
    とする、ぬいぐるみ。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のぬいぐるみを作成する
    ためのぬいぐるみ作成セットであって、 予め所定の形状に裁断された複数の布地と、 所望の物品を入れるための容器とが、少なくとも備えら
    れていることを特徴とする、ぬいぐるみ作成セット。
  6. 【請求項6】 文字および/または記号を記入可能な領
    域を有するぬいぐるみ用タグがさらに備えられている、
    請求項5に記載のぬいぐるみ作成セット。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3152901U (ja) * 2009-04-23 2009-08-20 山下 勇 マスコット玩具
KR101311276B1 (ko) 2012-03-22 2013-09-25 서원선 볼륨있는 엉덩이를 갖는 인형과 그 제조방법
JP5607212B1 (ja) * 2013-06-03 2014-10-15 株式会社サンガール 着ぐるみ
CN105080146A (zh) * 2015-08-31 2015-11-25 盐城市华阜服饰玩具有限公司 一种人形充棉毛绒玩具的制作方法
CN105080147A (zh) * 2015-08-31 2015-11-25 盐城市华阜服饰玩具有限公司 一种含电子元件的充棉毛绒玩具的制作方法

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