JP3196149U - 玩具用お手玉 - Google Patents

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Abstract

【課題】お手玉の絞りを強くし、美観を良くした玩具用お手玉を提供する。【解決手段】芯材と芯材が入れられ、縫い合わされる布製袋からなる玩具用お手玉に、お手玉の袋上部と袋下部が略円形状の多角形の多面体であり、お手玉の袋上部と袋下部の中心部から外縁部に向けて折り目1が放射線状に多角形の数と同数設けられたことにより、お手玉の強度が上がり、形状が安定し美観を良くする。【選択図】図1

Description

本考案は、玩具用お手玉に関するものである。
お手玉のルーツは、古代ギリシャまで遡る。
古代ギリシャの子供たちの遊びである、羊の距骨を使ったお手玉であるアストラガリが、欧州全土に広がり、シルクロードを通ってインドや中国に伝えられ、最後に奈良時代に日本に伝わったとされている。
玩具用お手玉の形状は、座布団型、俵型が多く用いられている。
俵型お手玉を作る場合、長方形の布を二つに折り、両端部を合わせて縦方向の側縁部同士を1センチメートル程度のぬいしろで縫う。そして、輪状になっている横方向の片方の側縁部をぐし縫いして絞り、その布を表に返し、あずき等の中身を入れて、両側縁部をぐし縫いして絞るという方法が用いられている。
特開平8−252340公報
日本お手玉の会著「笑顔のきずなお手玉」、2013年3月、p52
しかしながら、俵型お手玉は、袋上部と袋下部の中央で絞りを掛けるぐし縫いという方法を用いているため、丁寧に作成しても絞りが弱まりやすく、また、絞り口の形状が袋上部と袋下部で左右の形状が一様でないなど、美観がよくないという課題があった。
玩具用お手玉は、投げて遊ぶ道具であるため、お手玉に様々な力が加わり絞りが弱いと中身が飛び出し壊れやすい。
本考案はその課題を解決しようとするものである。
本考案は、芯材と前記芯材が入れられ、縫い合わされる布製袋からなる玩具用お手玉に、お手玉の袋蓋部と袋底部が略円形状の多角形の多面体であり、お手玉の袋蓋部と袋底部の中心部から外縁部に向けて折り目が放射線状に多角形の数と同数設けられたことにより問題点を解決している。
上述の様に、袋蓋部と袋底部の中心部から外縁部に向けて折り目が放射線状に多角形の数と同数設けられ、開口部周縁が内側に折り込まれているため袋蓋部と袋底部に穴がない状態になって、中身が飛び出しにくい構造となり、絞りが強い状態で保持されており、壊れにくいという効果がある。また、絞り口の形状が中心部から外縁部に向けて折り目が放射線状となるように一様になり美観がよいという効果がある。
図1は、本考案の玩具用お手玉の実施例を示す平面図である。 図2は、折り畳まれた布の裏面の状態を示す平面図である。 図3は、折り畳まれた布の表面の状態を示す平面図である。 図4は、水玉模様の布の全体を示す平面図である。 図5は、開口部周縁の縫合を示す平面図である。 図6は、絞り込んだ布の形状を示す平面図である。 図7は、袋蓋部の表面の開口部周縁の縫合を示す平面図である。 図8は、水玉模様の布を使用した本考案の玩具用お手玉の実施例を示す斜視図である。
図1の袋上部は、多角形になっており、八角形の場合は、袋上部中心から放射線状にひだ1が八つ入っている。
このひだ1は、中に向けて折り込まれており、袋上部に穴がなく、さらに、強く絞り込まれているため、中身が飛び出す可能性が低い。
加えて、袋上部にひだ1が入っているため、形状が安定し、美観がよい。
このお手玉の製造方法は以下のとおりである。
長方形状の布を二つ折りにされた互いに対向する布の縦方向側縁部同士を縫合する。
この縫合は、縫い代約8ミリメートル、針目約2ミリメートルで、図2の3のように半返し又はミシンで縫うことになる。
針目については、表を長くし、長針目が8つ、短針目が8つになる。
一方で、布上方の開口部周縁の表面の長針目4すなわち糸が生地から出ている部分を長くし(図3)、他方で、布上方の開口部周縁の裏面の短針目2を短くして(図2)、開口部周縁同士を縫い絞る。
布上部の縦方向側縁部の縫い目から約8ミリメートル右を起点として、針を差し、表側に出る針目を長く、裏側に出る針目を短くして、一周する。
そして、開口部周縁の左右両端の糸を絞るため、布上方が折り畳まれ、谷折りされた布が円状に8つ重なっている状態となり、絞り口が扇形の形状になる。
この作業により、縦方向側縁部同士を結合し、横方向に穴が両面に空いていた筒型の一方の穴を塞いだことになる。
この一連の作業で袋下部は完成し、袋下部に折り目がつき、袋下部全体が例えば八角形の形状になっている。
布を表に返して、適宜中身を入れる。中身は、ペレット40グラムの他、香りをつけるためにラベンダー、音を出すため鈴を入れることがある。
開口部周縁が中に折り込まれているため、袋底部に穴がない状態になり、中身が飛び出しにくいため、壊れにくい。
なお、布を縫合する糸は、強度の強いハンドキルティング等を使用するのが好ましい。
布下方の開口部周縁についても布上方の縫合と同様の方法で、表面の針目を長くし、裏面の針目を短くし、開口部周辺の左右両端の糸を絞る。
略長方形状の横方向下方の表面の針目を長く、裏面の針目を短くして縫い合わせた糸の左右両端を絞ったうえ、糸結びのこぶを作り、袋上部又は袋下部の中心から布団針を通し、糸が解けないようにして、完成する。
これによって、お手玉の袋上部と袋下部が略円形状の多角形の多面体でありお手玉の袋上部と袋下部の中心部から外縁部に向けて折り目が放射線状に多角形の数と同数設けられたお手玉が完成する(図1)。
請求項3記載のお手玉は、略長方形状の布を丸柄の水玉5が貼り付けられたスパンコールの布地を用いることもある(図4)。
スパンコール生地は、赤、緑、金色などの様々な色によって構成されるものであり、その色に限定はない。また、スパンコール生地は、通常の生地よりも強度が強い。
布のサイズは、縦10センチメートル、横18センチメートルを用いることがある。
横の並びの水玉の数が偶数になるようにする。なお、スパンコールの生地は、布の色によって、又、同じ布の中でも、水玉の大きさや水玉間の間隔が、微妙に異なるため、型紙を基準として水玉の数を決めることとなる。
縫い代は、水玉と水玉の間を縫い、時々半返しをして縫うこともあり、ミシンで縫うこともある。なお、布地によって伸縮性があるのでそれに注意して縫うことになる。
図5は、裏面であり、図5にあるように、ミシンの縫い目の右側の水玉と水玉の間を起点6として、横方向に裏面の針目を短く、表面の針目を長くするように縫う。
布の輪を一周するように縫い終わると起点から余っている糸の先の糸コブと終点7の余っている糸を引いて絞り、4回程度本結びをし、糸を1センチメートル残して切る。
この絞り口の形状は、扇子を閉じた際の折り畳まれた先端に似た形状となる。
絞り口の形状は、図6のようになる。
折り畳まれたひだの数だけ袋上部と袋下部の放射状の線になる。
布を表に返すと、中央の点の絞り口から放射状のひだが線のように見え、袋下部及び袋上部は、傘が開いたような形状となり、長い針目の数だけと放射線状のひだの表の数は関連する。
放射線状のひだの数は、10本から11本になる。
その後、中身としてペレット40グラムを入れ、袋上部を完成させるため、表面の図7のように長方形状の上部を、袋下部の形成方法と同様に、水玉と水玉の間を起点8として、布の輪を一周するように縫い、11は長針目である。10は、最初に縫ったミシン目である。
起点は、美観を保つため折り目とミシン目が重なるようにしなければならない。
そして、布上部の水玉の一段部分を内側祈り、起点と終点9の糸の両端を、左右に引いて、絞る。
この際に、ひだの折り目を見て整えながら、一気に絞り、本結びをする。この絞る過程が最も重要な作業工程である。
絞り口が緩まないようにするため、7回結んで大きな糸コブを作る。
このときの縫い糸は、4本になり、10センチメートル分糸を残して切ることになる。
残った4本の糸を布団針に通して、布団針を中心点に差して裏側の縫い代を通して、4本の糸を強く引くと、糸結びのこぶが内側に入り込んだ状態となる。
余り糸を約2センチメートル残して切り、糸端は、お手玉の中に入り、見えなくなることによって、お手玉が完成する。
完成すると水玉模様のお手玉が図8のように完成する。
お手玉の大きさ、色、中身は、全て変更可能であり、様々なバリエーションで形成可能である。
なお、請求項1,2又は3記載のお手玉は、(公序良俗違反につき、不掲載)という名称を用いている。2012年は、古事記編纂1300年を迎え、お手玉は、奈良、平安時代から引き継がれている日本の昔からの代表的な遊びである。現在まで、語り継がれ、歌い継がれてきた伝承文化である。次の世代にも残していなかなければならない素晴らしいものである。
逢初という言葉は、雅な響きであり、(公序良俗違反につき、不掲載)という名称のおしぼりで展開する予定である。
八角の形状は、福を招き、縁起が良いとされるので、八角の形状で形成されることが多い。
お手玉としての実用面に加え、美術的要素も強く、玄関に飾ることなども出来るお手玉である。
さらに、請求項1、2又は3記載のお手玉は、(公序良俗違反につき、不掲載)に飾ると言われたこともあるものである。
クリスマスツリーや、お手玉の演技に欠かせないものであり、国内外を問わず、お土産、記念品としても喜ばれるものである。脳の働きを活性化させる脳活になるものである。
請求項1、2又は3記載のお手玉は、赤、黒、青、緑、金の色でも形成することができるため、特に子供たちに人気が出ることが予想される。
1 ひだ
2 短針目
3、10 ミシン目
4、11 長針目
5 水玉
6、8 針目起点
7、9 針目終点
















2012年は、古事記編纂1300年を迎え、お手玉は、奈良、平安時代から引き継がれている日本の昔からの代表的な遊びである。現在まで、語り継がれ、歌い継がれてきた伝承文化である。次の世代にも残していなかなければならない素晴らしいものである。
八角の形状は、福を招き、縁起が良いとされ、お手玉としての実用面に加え、美術的要素も強く、玄関に飾ることなども出来るお手玉である。
クリスマスツリーや、お手玉の演技に欠かせないものであり、国内外を問わず、お土産、記念品としても喜ばれるものである。脳の働きを活性化させる脳活になるものである。
請求項1又は2記載のお手玉は、赤、黒、青、緑、金の色でも形成することができるため、特に子供たちに人気が出ることが予想される。

Claims (3)

  1. 芯材と前記芯材が入れられ、縫い合わされる布製袋からなる玩具用お手玉において、
    お手玉の袋上部と袋下部が略円形状の多角形の多面体であり、
    お手玉の袋上部と袋下部の中心部から外縁部に向けて折り目が放射線状に多角形の数と同数設けられた、
    ことを特徴とする玩具用お手玉。
  2. 略長方形状の布を二つ折りにされた互いに対向する布の縦方向側縁部同士を結合し、
    略長方形状の布の横方向上方の表面の針目を長く、裏面の針目を短くして縫い合わせたうえ糸の左右両端を絞り、
    布を表に返し、
    略長方形状の横方向下方の表面の針目を長く、裏面の針目を短くして縫い合わせた糸の左右両端を絞ったうえ、
    糸結びのこぶを作り、
    袋上部又は袋下部の中心から針を通したこと
    によって形成された請求項1記載の玩具用お手玉。
  3. 略長方形状の布に水玉が貼り付けられている請求項1又は2記載の玩具用お手玉。
















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