JP3090228U - 手芸人形 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この考案は、カットしたキルト綿を利用し、
ふわふわしていて雪の精のように可愛い手芸人形キット
の提供。 【解決手段】 ほつれ・けば立ち防止加工がなされてい
る天然綿または合成繊維綿から構成されて所要の厚みで
所要の縦幅と横幅を有するキルト綿を裁断してボディ
部、裾部、帽子部の各部に少なくとも裁断し、前記ボデ
ィ部を半分に折り、ぐるぐる、ふんわりと巻き、半分に
おった折曲縁を下にして巻き終わりの外端を外周面に止
めて円柱体のボディを設け、該ボディの折曲縁でない上
の方を糸により上端ぐし縫いをし、また、ボディの上か
ら所要の所を糸により中間ぐし縫いをして絞り、ボディ
に首と頭を作り、前記帽子部を縫着した帽子を前記ボデ
ィの頭に被着し、前記裾部を帯状体としてから、前記ボ
ディの下縁の外周に巻き付け、後で縫い合わせて環状の
裾を作り、別に用意された目玉ボタン、口部を顔面に所
要位置に接着剤で固定してなる手芸人形。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案が属する技術分野】

この考案は、カットしたキルト綿を利用し、ふわふわしていて雪の精のように 可愛い手芸人形キットの提供。

【０００２】

【従来の技術】

従来、人形には、雛人形のように伝統に基づいて製造されるもの、芸術家が絵 画・彫刻と同様に芸術作品として製作されるもの、学生、主婦が趣味的に手作り するものなど、多様である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記、従来の技術の項で述べたように、各種の製造法があるが、技術的に高度 のものとなり、一般の人では手が届かなくなり、手軽に楽しむことが困難な状況 になってきている。

【０００４】 この考案は、かかる点を改善しようとしてなされたもので、製作を容易に行う ことができ、児童、学生、主婦等が手軽に製作を楽しめ、出来上がったときには 、部屋のアクセサリーとしても楽しめるものを提供することを目的とするもので ある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

ほつれ・けば立ち防止加工がなされている天然綿または合成繊維綿から構成さ れて所要の厚みで所要の縦幅と横幅を有するキルト綿を裁断してボディ部、裾部 、帽子部の各部に少なくとも裁断し、これらを縫製結合および接着結合してなる 手芸人形にある。

【０００６】 ほつれ・けば立ち防止加工がなされている天然綿または合成繊維綿から構成さ れて所要の厚みで所要の縦幅と横幅を有するキルト綿を裁断してボディ部、裾部 、帽子部の各部に少なくとも裁断し、前記ボディ部を半分に折り、ぐるぐる、ふ んわりと巻き、半分におった折曲縁を下にして巻き終わりの外端を外周面に止め て円柱体のボディを設け、該ボディの折曲縁でない上の方を糸により上端ぐし縫 いをし、また、ボディの上から所要の所を糸により中間ぐし縫いをして絞り、ボ ディに首と頭を作り、前記帽子部を縫着した帽子を前記ボディの頭に被着し、前 記裾部を帯状体としてから、前記ボディの下縁の外周に巻き付け、後で縫い合わ せて環状の裾を作り、別に用意された目玉ボタン、口部を顔面に所要位置に接着 剤で固定してなる手芸人形としてもよいものである。

【０００７】 ほつれ・けば立ち防止加工がなされている天然綿または合成繊維綿から構成さ れて所要の厚みで所要の縦幅と横幅を有するキルト綿を裁断してボディ部、裾部 、帽子側部、帽子天部の各部に少なくとも裁断し、前記ボディ部を半分に折り、 ぐるぐる、ふんわりと巻き、半分におった折曲縁を下にして巻き終わりの外端を 外周面に止めて円柱体のボディを設け、該ボディの折曲縁でない上の方を糸によ り上端ぐし縫いをし、また、ボディの上から所要の所を糸により中間ぐし縫いを して絞り、ボディに首と頭を作り、前記帽子側部を輪にしてその両端部を糸で縫 い、その上縁に前記帽子天部を糸により縫い付け、表に返して帽子素体を作り、 該帽子素体の下側を上に所要回巻き上げて鍔を設けた帽子を前記ボディの頭に被 着し、前記裾部を帯状体としてから、前記ボディの下縁の外周に巻き付け、後で 縫い合わせて環状の裾を作り、別に用意された目玉ボタン、口部を顔面に所要位 置に接着剤で固定してなる手芸人形としてもよいものである。

【０００８】 ほつれ・けば立ち防止加工がなされている天然綿または合成繊維綿から構成さ れて所要の厚みで所要の縦幅と横幅を有するキルト綿に所要の横幅と縦幅のマフ ラー部を裁断し、これをボディの首に巻き付けてもよいものである。

【０００９】

【考案の実施の形態】

ほつれ・けば立ち防止加工がなされている合成繊維綿から構成されて所要の厚 みで所要の縦幅と横幅を有するキルト綿を裁断してボディ部、裾部、帽子側部、 帽子天部の各部に少なくとも裁断し、前記ボディ部を半分に折り、ぐるぐる、ふ んわりと巻き、半分におった折曲縁を下にして巻き終わりの外端を外周面に止め て円柱体のボディを設け、該ボディの折曲縁でない上の方を糸により上端ぐし縫 いをし、また、ボディの上から所要の所を糸により中間ぐし縫いをして絞り、ボ ディに首と頭を作り、前記帽子側部を輪にしてその両端部を糸で縫い、その上縁 に前記帽子天部を糸により縫い付け、表に返して帽子素体を作り、該帽子素体の 下側を上に所要回巻き上げて鍔を設けた帽子を前記ボディの頭に被着し、前記裾 部を帯状体としてから、前記ボディの下縁の外周に巻き付け、後で縫い合わせて 環状の裾を作り、同じく、ほつれ・けば立ち防止加工がなされている合成繊維綿 から構成されて所要の厚みで所要の縦幅と横幅を有するキルト綿に所要の横幅と 縦幅のマフラー部を裁断し、これをボディの首に巻き付け、別に用意された目玉 ボタン、口部を顔面に所要位置に接着剤で固定してなる手芸人形。

【００１０】

【実施例】

以下、この考案の手芸人形を実施例を示す図面にしたがって説明すると、キル ト綿１は、キルト手芸で使用される純白の天然綿または合成繊維綿で、合成樹脂 接着剤の噴霧加工もしくは混在する熱可塑性繊維を仲立ちとする溶融結合および その他の結合手段によりほつれ・けば立ち防止加工がなされているものであって 、この実施例では、厚みが１ｃｍ、縦幅４８ｃｍ、横幅６５ｃｍを用意し、これ を図２の裁寸平面図に示すように、ボディ部（実施例では以下寸法数字および長 さ単位記載は同じ、縦幅６５ｃｍ、横幅３０ｃｍ）２、裾部（縦幅８ｃｍ、横幅 ３３ｃｍ）３、帽子部４の一例として帽子側部（縦幅１３ｃｍ、横幅２７ｃｍ） ４ａ、帽子天部（直径９ｃｍ）４ｂおよびマフラー部（縦幅５ｃｍ、横幅４０ｃ ｍ）５を加えた各部に裁断する。マフラー部５は、他の素材、例えば織物、毛糸 から作った紐体、帯体等に代えてもよいものである。

【００１１】 次に前記ボディ部２は、図４に示すように、半分に折り、図５に示すように、 ぐるぐる、ふんわりと巻き、半分におった折曲縁２ａを下にして巻き終わりの外 端２ｂを外周面２ｃに糸６により縫い付けて円柱体のボディ７を設ける。

【００１２】 次に図５に示すように、前記ボディ７の折曲縁２ａでない上の方を糸６により 上端ぐし縫い８をし、また、ボディ７の上から６〜７ｃｍの所を糸６により中間 ぐし縫い９をする。

【００１３】 次に図６に示すように、上端ぐし縫い８と、中間ぐし縫い９を絞り、ボディ７ に首１０と頭１１を作る。

【００１４】 次に、図８に図示すように、前記帽子部４は、その立体化する構成例は種々あ るが、実施例では、帽子側部４ａと帽子天部４ｂから構成し、その帽子側部４ａ を輪にしてその両端部を糸６で縫い、その上縁に前記帽子天部４ｂを糸６により 縫い付け、表に返して帽子素体１２ａを作る。この帽子素体１２ａの下側を上に 、例えば、２回くらい巻き上げて鍔１２ｂを作り、図９に示すように、帽子１２ を作るものである。

【００１５】 前記ボディ７の頭１１に帽子１２を被着する。

【００１６】 前記裾部３を三折りして帯状体としてから、ボディ７の下縁の外周に巻き付け 、図示しないが、後で縫い合わせて環状の裾１３を作る。ボディ７の外周面と環 状の裾１３との間は部分的に接着剤で固着してもよいものである。

【００１７】 前記マフラー部５を首１０にも巻き付ける。実施例では一重結びでボディ７に 固定し、マフラー１４により施飾している。

【００１８】 別に用意された目玉ボタン（実施例では、直径１ｃｍの半円目玉ボタン２個） １５、赤のフェルト生地（５ｃｍ×５ｃｍ）１６から切り出された口部１７を顔 面１８に所要位置に接着剤で固定して手芸人形１９を完成する。顔面１８には、 ピンクのほほ紅（チーク）２０を塗ってもよいものである。

【００１９】 材料にキルト綿１を使用するから、前記実施例の裁断寸法は、実施例に限定す るものではなく、また、各部の裁断寸法の比例も目安であって、その比例に限定 されるものではなく、あるものは長く、あるものは短くと裁断してもよいもので ある。また、部分的にあるい全体的に引き伸ばすことによっても適宜形状を作る ことができるものである。

【００２０】 上記実施例は、一個分のキットの例を示したが、キルト綿１を２倍として目玉 用ボタンを２個にするだけで、２個分のキットになり、２度手芸を楽しめると共 に、格段の仕上げを図ることができるものである。

【００２１】

【考案の効果】

この考案の手芸人形は、以上のようになるから、一枚のキルト綿を所要に裁断 するだけで、ほつれ・けば立ちがない表面部材を作ることができる。

【００２２】 また、ボディは、ボディ部を二つ折りして厚みを出した後、一方の側円からぐ るぐる巻きをし、他方の側円を外周面に糸止めすることにより円柱状に作ること ができ、底面を糸止めする必要がないものである。

【００２３】 また、ボディの上端と上下端の中間をぐし縫いして、夫々の糸を引くことによ り周面を絞ることによって、ボディに頭と首を容易に作ることができる。

【００２４】 また、頭には同じキルト綿を裁断・縫製した帽子を被着させることにより頂面 のぐし縫い処理を隠すことができると共に、新しい人形の頭部意匠を創造するこ とができる。

【００２５】 また、同じキルト綿から裁断した裾部を三折りした帯状体をボディの下縁外周 面にも巻き付け、後で縫い合わせ、かつ両者の対応面を適宜接着剤で固定して環 状体の裾を作っているから、ボディの下縁径が拡大し、安定して置くことができ るものである。

【００２６】 また、顔面には半丸ボタンを接着剤で固定することにより簡単に目玉を作ること ができ、赤いフェルト生地から切り出した口部を顔面に接着剤で固定することに よって簡単に口を作ることができるものである。そして、綿の顔面にピンクのほ ほ紅を塗って可愛い妖精表情を作ることができるものである。

【００２７】 よって、この考案の手芸人形は、容易に製作を行うことができ、児童、学生、 主婦等が手軽に製作を楽しめ、出来上がったときには、部屋のアクセサリーその 他としても楽しめる。また、所要面積のキルト綿と目玉ボタンと赤のフェルト生 地をセットすることにより、手芸人形キット商品を提供できるのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の実施例の手芸人形の完成外観図であ
る。

【図２】その実施例の手芸人形を構成する各部のキルト
綿裁寸図である。

【図３】同じく、各部をキルト綿裁寸図にしたがってカ
ットした状態の平面外形と構成部品である目玉ボタンと
口部の切り出し用の赤フェルト生地の外形を示す平面図
である。

【図４】カットして構成したボディ部を二つおりした状
態の展開平面図である。

【図５】そのボディ部をぐるぐる巻きして外端を周面に
縫い付けて作ったボディを示す斜視図である。

【図６】同じく、ボディの上端ぐし縫いの位置と、上端
と下端の中間ぐし縫いの位置を示す側面図である。

【図７】同じく、上端ぐし縫いと、中間ぐし縫いを夫々
絞り、ボディに首部と頭を形成した状態の外観側面図で
ある。

【図８】帽子部を構成する帽子側部の両端を縫い合わせ
て輪を作り、その上縁に同じく帽子部を構成する帽子天
部を縫い付けた状態における帽子素体の内面斜視図であ
る。

【図９】帽子素体の内面を表に返して下側を巻き上げて
鍔を作り帽子を完成した状態の外観斜視図である。

【符号の説明】

１ キルト綿 ２ ボディ部 ２ａ 折曲縁 ２ｂ 外端 ２ｃ 外周面 ３ 裾部 ４ 帽子部 ４ａ 帽子側部 ４ｂ 帽子天部 ５ マフラー部 ６ 糸 ７ ボディ ８ 上端ぐし縫い ９ 中間ぐし縫い １０ 首 １１ 頭 １２ 帽子 １２ａ 帽子素体 １２ｂ 鍔 １３ 裾 １４ マフラー １５ 目玉ボタン １６ 赤のフェルト生地 １７ 口部 １８ 顔面 １９ 手芸人形 ２０ ほほ紅

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ほつれ・けば立ち防止加工がなされてい
   る天然綿または合成繊維綿から構成されて所要の厚みで
   所要の縦幅と横幅を有するキルト綿を裁断してボディ
   部、裾部、帽子部の各部に少なくとも裁断し、これらを
   縫製結合および接着結合してなる手芸人形。
2. 【請求項２】 ほつれ・けば立ち防止加工がなされてい
   る天然綿または合成繊維綿から構成されて所要の厚みで
   所要の縦幅と横幅を有するキルト綿を裁断してボディ
   部、裾部、帽子部の各部に少なくとも裁断し、前記ボデ
   ィ部を半分に折り、ぐるぐる、ふんわりと巻き、半分に
   おった折曲縁を下にして巻き終わりの外端を外周面に止
   めて円柱体のボディを設け、該ボディの折曲縁でない上
   の方を糸により上端ぐし縫いをし、また、ボディの上か
   ら所要の所を糸により中間ぐし縫いをして絞り、ボディ
   に首と頭を作り、前記帽子部を縫着した帽子を前記ボデ
   ィの頭に被着し、前記裾部を帯状体としてから、前記ボ
   ディの下縁の外周に巻き付け、後で縫い合わせて環状の
   裾を作り、別に用意された目玉ボタン、口部を顔面に所
   要位置に接着剤で固定してなる手芸人形。
3. 【請求項３】 ほつれ・けば立ち防止加工がなされてい
   る天然綿または合成繊維綿から構成されて所要の厚みで
   所要の縦幅と横幅を有するキルト綿を裁断してボディ
   部、裾部、帽子側部、帽子天部の各部に少なくとも裁断
   し、前記ボディ部を半分に折り、ぐるぐる、ふんわりと
   巻き、半分におった折曲縁を下にして巻き終わりの外端
   を外周面に止めて円柱体のボディを設け、該ボディの折
   曲縁でない上の方を糸により上端ぐし縫いをし、また、
   ボディの上から所要の所を糸により中間ぐし縫いをして
   絞り、ボディに首と頭を作り、前記帽子側部を輪にして
   その両端部を糸で縫い、その上縁に前記帽子天部を糸に
   より縫い付け、表に返して帽子素体を作り、該帽子素体
   の下側を上に所要回巻き上げて鍔を設けた帽子を前記ボ
   ディの頭に被着し、前記裾部を帯状体としてから、前記
   ボディの下縁の外周に巻き付け、後で縫い合わせて環状
   の裾を作り、別に用意された目玉ボタン、口部を顔面に
   所要位置に接着剤で固定してなる手芸人形。
4. 【請求項４】 ほつれ・けば立ち防止加工がなされてい
   る天然綿または合成繊維綿１から構成されて所要の厚み
   で所要の縦幅と横幅を有するキルト綿に所要の横幅と縦
   幅のマフラー部を裁断し、これをボディの首に巻き付け
   てなる請求項１、請求項２または請求項３の手芸人形。