JP2900108B2 - シナ布製帽子およびその製造方法 - Google Patents

シナ布製帽子およびその製造方法

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JP2900108B2 JP11374393A JP11374393A JP2900108B2 JP 2900108 B2 JP2900108 B2 JP 2900108B2 JP 11374393 A JP11374393 A JP 11374393A JP 11374393 A JP11374393 A JP 11374393A JP 2900108 B2 JP2900108 B2 JP 2900108B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】この発明は、シナ(科)の木科の靭皮繊
維を撚ってなる紡糸から織成した比較的堅めあるいは粗
めでさらっとしており、強靭で遮熱、防護性に富む原始
的織物の一つであるシナ布を使った新規な帽子とそのた
めの製造方法とに関するものであり、その特徴ある性状
を逆に上手く生かして通常の素材では得難い新規な外観
および構造を有する帽子と、これまで採用されたことが
ない素材故に必要となる新規な工程によるための特別な
工程から成るシナ布製帽子の製造方法とを提供し、独特
の質感を有し、耐久性、遮熱性等といった帽子に必要な
機能性に富む帽子を実現しようとするものである。
【0002】
【従来技術】シナ(科)布は、コウゾ(楮)布やニレ
(楡)布、藤布、クズ(葛)布等、樹皮繊維を撚り合せ
て作った紡糸から織成してなる原始的布地の一種であ
り、主として山形県南部から新潟県北部にかけての山間
部奥地において、古来から細々と伝承されてきた貴重な
素材であり、生地には染色では現出させ難い独特の色合
いを有するばかりではなく、強靭で遮熱、防護性に富む
という秀れた特徴を兼ね備えている。また、全ての工
程、即ち樹皮の採集に始まり、木灰に漬けてアク出し、
糠漬けによる醗酵・漂白、川水で洗ってからの陰干し、
湯漬けし、軟化してからの引き裂き、長く繋いだ後、へ
そ巻きという独特の糸玉作り、糸車による撚り合せ、そ
して、厳冬期を選び、糸を湿らせながらの機織りとい
う、凡そ1年掛りの工程が、何人もの手作業で実施され
るため、極めて生産性が悪く、したがって、現在では正
に貴重品扱いされるものとなっている。
【0003】このように特徴ある素材を抱える当地で
は、昨今の村起こし事業の一つとしてこのシナ布に着目
し、様々な製品開発を模索し、試作が試みられている。
ところが、このシナ布の場合、布地としては、上記のと
おりの秀れた特徴を有する半面、全体がザックリとした
粗めの布であって、成形性、保形性の面でやや扱い難い
という素材からくる性状を有しているため、対象となる
製品が、比較的小物、例えば財布や櫛入れ、ブローチ等
といった装身具であったり、型崩れしてもそれ程問題の
ない衣服、例えば夏衣の「甚平」「サム衣」や、わざわ
ざヨレヨレにしてラフに着るブレザー等といったものに
限定されがちで、他の原始的な布地、例えば、藤布や麻
布等でも対象とされている製品に似通ってしまう傾向を
否めなかった。
【0004】そこで、この発明では、上記のような状況
を打開すべく、長年に亘って鋭意開発、研究を継続して
きた結果、独特の性状を有するシナ布にあっても、特別
の構造とそれにあった製造方法とを採用することによ
り、これまで難しいとされてきた帽子、特にキャップリ
ン(capeline)型のような幅広のブリムとクラウンとが
何れもヨレヨレ状ではなく突っ張った生地状態に仕上げ
られてなる日除け帽等形が比較的安定している帽子を実
現することに成功したものであり、以下では、具体的な
実施例と共に、その構成を詳細に説明する。
【0005】
【発明の構成】この発明の帽子は、クラウンとブリムと
を有するハット型帽子に関するものであり、基本的に次
のような構成から実現される。即ち、平坦なシナ布から
頭部外形両側部に相当する箇所に集中的に皺加工部を形
成し、前頭部側および後頭部側が滑らかな湾曲面を成す
クラウン相当部を形成する一方、該クラウン相当部の内
側下端縁所定巾部分全周に接着剤塗膜固化層を形成した
上、補強布による縁かがり部を形成して頭部外形に添う
膨出状のクラウン相当部を保形する如く成すと共に、外
周縁所定巾部分が接着剤塗膜固化層を介して飾り布で縁
かがりされてなるブリム相当部をクラウン相当部下端縁
に縫合、一体化した上、その内側にスウェットバンドを
添設する一方、クラウン相当部下端外側のブリム相当部
との繋ぎ目に適宜素材からなる装飾兼用の繋ぎ目目隠し
ハットバンドを周回、固定してなるシナ布製帽子であ
る。
【0006】皺加工部は、比較的堅めあるいは粗めでさ
らっとした(したがって、成形性、保形性が悪い)性状
の略正方形の一枚の平坦なシナ布を、クラウンブロック
に添わせて奇麗な膨出形状の立体形に形成する際、あち
こちに生じる皺部が集中的に頭部外形両側部(被った状
態で両耳の上方辺り)に相当する箇所に集まるよう、強
制的に手繰り寄せることによって形成される部分であ
り、意匠上から、数本の襞状の皺が放射状に現出するよ
うにするか、あるいは、比較的多くの皺が細かく放射状
に発生するようにするか適宜選択されればよく、その結
果、クラウン相当部の前頭部側および後頭部側が滑らか
で張りのある湾曲面を実現する。
【0007】クラウン相当部の形を保持するため、上記
のような構造を実現し終えた段階で、その内側下端所定
巾部分全周をボンド等接着剤塗膜層で固めたものとする
のが望ましく、このボンド等接着剤塗膜層で固めた構造
が併用されることにより、補強布による縁かがり部の形
成、ブリム相当部の縫合一体化、装飾兼用の繋ぎ目目隠
しハットバンドの装着が確実なものとなり、その素材性
状に起因した困難さから所定の形状を付与することが難
しいとされてきたシナ布によっても、所望どおりの形
状、構造の帽子を実現し得るものとなる。
【0008】ブリム相当部は、その中央が略円形に刳り
抜かれ、、上記したクラウン相当部の下端、縁かがり部
内周面に沿わせる立上り部に形成される一方、その外周
縁は、円形、楕円形その他意匠効果を考慮した平面形に
裁断された上、同外周縁から所定巾部分に、上記したク
ラウン相当部のそれ同様、保形用の接着剤塗膜固化層を
形成し、それを覆い隠すようにして適宜意匠効果を高め
る飾り布で縁かがりすることにより実現されるものであ
る。
【0009】このブリム相当部は、上記した中央刳り抜
き部分に形成された立上り部を、クラウン相当部下端
縁、補強布による縁かがり部の内側に添わせて縫合、一
体化する。なお、クラウン相当部およびブリム相当部を
シナ布で形成する以外、縁かがり部、飾り布、スウェッ
トバンドおよび繋ぎ目目隠しハットバンドの素材につい
ては特に限定されるものではなく、帽子素材として公知
の各種素材の採用が可能である。
【0010】
【関連する発明の構成】上記のようにして形成されるこ
の発明の帽子は、シナ布固有の性状に合わせた独特の製
造工程によって実現されるものであり、以下において
は、その製造方法についての基本的な構成を説示する。
第1工程 所定のサイズに裁断した方形のシナ布を、帽
子サイズに応じたクラウン・ブロックに被せ、該クラウ
ン・ブロック両側に皺を集中させることにより、前頭部
側および後頭部側に位置するシナ布を皺部のない滑らか
な湾曲面にしてクラウン・ブロックに添わせ、適宜仮着
紐で側頭部全周を仮止めした上、少なくとも該仮着紐の
上下所定巾部分全周に薄い糊剤を塗布、乾燥させる。
【0011】シナ布をクラウン・ブロックの両側におい
て皺を集中させ、前頭部側および後頭部側に位置するシ
ナ布部分が皺部のない滑らかな湾曲面を形成するように
する工程は、シナ布の略中央がクラウン・ブロックの脳
天部分に位置するようにしてから全体の外周側を下方に
絞り込むようにし、その際にできる皺のでき方に係わり
なくクラウン・ブロックに適当に添わせ、適度な強さで
仮着紐を巻き付けてしまい、その後で前頭部側および後
頭部側に発生しているシナ布の皺部をクラウン・ブロッ
ク両側方向に移動させて集中するようにし、その皺ので
き方が所望する形に整ったところで、仮着紐を最終的に
巻き増して実現するようにするのが最も効率的である。
【0012】糊剤としては、木工用ボンド(商品名)を
適宜濃度に薄めて採用するようにすればよく、仮着紐の
上下所定巾部分全周、即ち、後述の繋ぎ目目隠しハット
バンドの捲着によって隠れてしまう程度の巾に規制して
塗り付け、仮着紐を解いたときに、シナ布に付与した形
が崩れてしまわないようにする保形機能を果たさせるも
のである。この保形機能をより強化するため、糊剤が乾
燥した後で紐の上からその全周に亘ってアイロン掛けを
するようにしておくと極めて好都合のものとなり、その
後の工程を実施し易くするばかりではなく、帽子の出来
上がり形状を良いものとすることができる。なお、糊剤
の塗布は、保形機能を優先して塗り過ぎてしまうと、繋
ぎ目目隠しハットバンド種類によっては、その隙間から
光って見える虞があることから、必要最少限に止どめ置
くようにすべきである。
【0013】第2工程 糊剤乾燥後、仮着紐で固定され
た位置より所定寸法下方を略水平状にシナ布を切断、除
去してしまう。第3工程 仮着紐を解き、クラウン・ブ
ロックに添った形を保持しているシナ布を、その膨出形
状を崩さないようにしてクラウン・ブロックから離脱し
てしまう。第4工程 膨出状に形成されたクラウン相当
部のシナ布の、下端切断縁全周に補強布を縫合する。補
強布としては、寒冷紗等帽子用の心材等としてこれまで
採用されてきている公知の各種布材の採用が可能であ
り、クラウン相当部の保形性を良くし、且つ、その下端
縁のほつれを防止すると共に、以下のブリム相当部の取
付け作業を容易ならしめる機能を果たすものである。
【0014】第5工程、クラウン相当部下端縁で補強布
よりも更に内側に、平面形が略ドーナツ状に形成された
ブリム相当部用シナ布の内縁立上り部を縫合した上、更
にその内側にスウェットバンドを添設、縫合する。第6
工程、クラウン相当部下端外周でブリム相当部内縁側と
の境目部分に、適宜素材からなる装飾兼用の繋ぎ目目隠
しハットバンドを周回、固定する。なお、ブリム自体の
外周縁は、飾り用の布で縁がかりをし、周縁のほつれ現
象を防止するようにする。この発明のシナ布製帽子は、
その素材上の特質から、上記した第1〜6工程を手作業
で丹念に熟すことによって製造可能となる。以下では、
図面によりこの発明の代表的な製造方法を具体的に示す
ことにする。
【0015】
【実施例1】図1の斜視図のように、先ず、シナ布1を
必要な大きさ、例えば1辺40cm角程度の方形に裁断した
上、所定のクラウン・ブロックBの上から被せ、図2の
側面図に見られるように前後左右が略均等に垂れ下がる
ようにした上、全体の皺の出来方を気にしないで、取り
敢えず仮着紐Sを2〜3回巻き程度に巻き付け、シナ布
1がクラウン・ブロックBの前頭部から後頭部を一周す
るブロック外周およびその上方に密着状となるようにす
る。その後、クラウン・ブロックBの前頭部側および後
頭部側に発生している皺を両耳側に略均等になるように
注意深く手繰り寄せ、前頭部側および後頭部側が全く皺
のない滑らかな膨出形状となるよう整える。
【0016】両耳側に手繰り寄せられた皺加工部2は、
図3の側面図に示されているような比較的細かい皺の寄
せ集められた皺加工部2とする外、意匠上から3〜5程
度の太い皺の集まりによる皺部2とする等、所望するデ
ザインに応じ、適宜変化を加えたものとすることは自由
である。皺加工部2のデザインも決まったところで、先
の仮着紐Sを再度締め直して決まった形が崩れてしまわ
ないようにした後、市販のボンド(商品名)を2割程度
の水で薄めて仮着紐Sの上下所定巾、例えば全体の巾で
2cm前後となる巾部分全周に塗り付け、乾燥させる。こ
の乾燥後、少なくとも皺部2辺りだけでもアイロン掛け
をしてその形が確実に保たれるようにするのが望まし
い。
【0017】その後、未だクラウン・ブロックBに被さ
れままの状態で、両耳の直上に相当する辺り、即ち、図
3中、二点鎖線Lで示されている箇所辺りを略水平に切
断、除去してしまい、静かに仮着紐Sを解いてしまう。
その際、仮着紐Sがシナ布1側面から剥し易くなるよ
う、仮着紐S自体には糊材が余り付着しないよう、先の
糊材塗布作業で注意して塗布するようにすると共に、糊
材そのものの接着性能が余り強過ぎないよう注意してお
く必要がある。そして、注意深くクラウン相当部分3を
クラウン・ブロックBから取り外し、図4の側面図に示
された状態のものを実現する。この工程を容易にするた
めにも、糊材の塗り方およびその接着性能の決め方には
注意を要する。
【0018】続いて、きれいに形を保っているクラウン
相当部3の下端縁全周に、補強布4を被せて縫い付けて
しまい、図5の縦断面図に示されているような構造が実
現されるよう、クラウン相当部下端縁の縁かがり工程を
実行する。そして、図6の縦断面図のように、その外周
に飾り布7で縁かがりされ、中央部分が刳り抜かれてド
ーナツ状とされたブリム相当部5の刳り抜き部分の立上
り部6を、更にその内側に添わせたスウェットバンド8
と共に、先のクラウン相当部3下端縁の補強布4の内側
に添設してしっかり縫合してしまい、最後に、クラウン
相当部3の下端外周でブリム相当部5の内縁側との境目
部分に、装飾兼用の繋ぎ目目隠しハットバンド9を周
回、固定し、図7斜視図に示すとおり、シナ布の特性上
から、両耳の上辺りに皺部2を集中させて加工せざるを
得ない特徴ある外観に形成されてなるこの発明のシナ布
製帽子のための全ての製造工程を終了するものである。
【0019】
【作用効果】上記のとおりの構成からなるこの発明の帽
子は、町起こし事業の一環として見直されたシナ布の布
としての特徴、即ち、布全体としては、しなやかではあ
るものの糸が太くて目が粗いものであることから、裁
断、縫製に難しさが伴うだけではなく、立体的な型取り
がし難いという他の布地には見られない個性ある特徴に
合った構造からなるものであって、町を挙げて取り組ん
できた原材料の確保、織り手の育成・確保、商品開発の
模索・推進等といった努力の結果を、単にその他の布地
によってでも多数製品化されている衣類や各種袋物、装
身具等だけに止どめ置くだけではなく、これからの消費
者ニーズに対応できる個性ある新製品として十分期待に
応え得る商品価値の高い帽子を実現し得たものである。
【0020】しかも、それらの新規な構造、即ち、クラ
ウン相当部の要所要所に集中的に皺加工部を形成してな
る構造を有するものとしたことから、立体的な型取りが
し難くかったシナ布からの帽子、特にクラウン相当部の
大部分が張りを有し、一定の型にはまったクラウンを保
持し続けるようにした帽子の製造が、極めて能率的にな
し得るようにした効果は大きく、したがって、その製造
方法も、従前までのもののような特殊な機械装置を必要
とせず、単にクラウン・ブロックと仮着紐、それにボン
ド(商品名)等接着剤とハサミだけで簡単且つ効率的に
所望する個性ある帽子の製造ができるようにするもので
あり、町起こし事業の一環として製品化するという事
情、即ち特種技能を有する作業者の確保が難しいという
環境下にうまく適合した製造方法として高い評価が得ら
れるものと予想される。
【0021】また、シナ布という個性ある素材に合った
構造および製造方法からなる帽子を実現し得た結果、帽
子としてのデザインが極めて特徴ある意匠効果に富む外
観の帽子を実現するという副次的な効果を奏すると共
に、シナ布固有の質感と秀れた耐久性等という個性的な
特徴等も相俟って、シナ布製帽子として他の製品との差
別化が際立つものとなって商品価値は大いに高められ、
既に製品化されている他の様々なシナ布製品以上に経済
効果を生み出して町の活性化に大いに寄与するものにな
るといえる。
【0022】叙上の如く、この発明のシナ布製帽子およ
びその製造方法は、帽子としての構造およびそれに係わ
る製造方法として極めて特徴あるものとなっており、そ
れでなくても高価につくシナ布製品の価格の高騰を押さ
え、可能な限り消費者が購入し易い価格帯の帽子の提供
を可能にするものであり、感触、外観、耐久性等の面で
秀れたシナ布製帽子を、できるだけ多くの人々に飽きる
ことなく長年に渡って楽しんでもらうことを可能にする
と共に、町起こし事業として多大の効果を来らすものと
なり、これらの効果は高く評価されるものといえよう。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明を代表する実施例の一つを示すもので
ある。
【図 1】 帽子製造工程に入る前の段階のシナ布を示
す斜視図である。
【図 2】 製造方法の第1工程に入る段階を示す側面
図である。
【図 3】 製造方法第2工程に入る直前を示す側面図
である。
【図 4】 製造方法第3工程を完了した状態を示すク
ラウン相当部の側面図である。
【図 5】 製造方法第4工程を完了した状態における
クラウン相当部の縦断面図である。
【図 6】 最終製造工程を終えた状態の帽子の縦断面
図である。
【図 7】 帽子全体の斜視図である。
【符号の説明】 1 シナ布 2 皺加工部 3 クラウン相当部 4 補強布 5 ブリム相当部 6 ブリム相当部の立上り部 7 飾り布 8 スウェットバンド 9 ハットバンド B クラウン・ブロック S 仮着紐 L 切断線

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平坦なシナ布から頭部外形両側部に相当
    する箇所に集中的に皺加工部を形成し、前頭部側および
    後頭部側が滑らかな湾曲面を成すクラウン相当部を形成
    する一方、該クラウン相当部の内側下端縁所定巾部分全
    周に接着剤塗膜固化層を形成した上、補強布による縁か
    がり部を形成して頭部外形に添う膨出状のクラウン相当
    部を保形する如く成すと共に、外周縁所定巾部分が接着
    剤塗膜固化層を介して飾り布で縁かがりされてなるブリ
    ム相当部をクラウン相当部下端縁に縫合、一体化した
    上、その内側にスウェットバンドを添設する一方、クラ
    ウン相当部下端外側のブリム相当部との繋ぎ目に適宜素
    材からなる装飾兼用の繋ぎ目目隠しハットバンドを周
    回、固定してなるシナ布製帽子。
  2. 【請求項2】 方形のシナ布をクラウン・ブロックに被
    せ、クラウン・ブロック両側に皺を集中させることによ
    り、前頭部側および後頭部側に位置するシナ布を皺部の
    ない滑らかな湾曲面にしてクラウン・ブロックに添わ
    せ、適宜仮着紐で側頭部全周を仮止めした上、少なくと
    も該仮着紐の上下所定巾部分全周に薄い糊剤を塗布、乾
    燥させる第1工程、糊剤乾燥後、仮着紐で固定された位
    置より所定寸法下方を略水平状にシナ布を切断、除去し
    てしまう第2工程、仮着紐を解き、クラウン・ブロック
    に添った形を保持しているシナ布を、その膨出形状を崩
    さないようにしてクラウン・ブロックから離脱する第3
    工程、膨出状に形成されたクラウン相当部のシナ布の、
    下端切断縁全周に補強布を縫合する第4工程、クラウン
    相当部下端縁で補強布よりも更に内側に、平面形が略ド
    ーナツ状に形成されたブリム相当部用シナ布の内縁立上
    り部を縫合した上、更にその内側にスウェットバンドを
    添設、縫合する第5工程、クラウン相当部下端外周でブ
    リム相当部内縁側との境目部分に、適宜素材からなる装
    飾兼用の繋ぎ目目隠しハットバンドを周回、固定する第
    6工程により製造する如くしたシナ布製帽子の製造方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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大沼淳 著「自分でつくれる帽子」(s52)文化出版局 p32−35

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