JP2002324715A - インバータトランス - Google Patents

インバータトランス

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JP2002324715A JP2001129617A JP2001129617A JP2002324715A JP 2002324715 A JP2002324715 A JP 2002324715A JP 2001129617 A JP2001129617 A JP 2001129617A JP 2001129617 A JP2001129617 A JP 2001129617A JP 2002324715 A JP2002324715 A JP 2002324715A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、組立て、製造が容易で、1次巻線と
2次巻線との間の磁気的結合を容易に調整することがで
き、かつ一対のコアの接合部から磁束が漏れる虞がな
く、コア内に発生した熱を放熱する機能有する薄型のイ
ンバータトランスを提供することを目的とする。 【解決手段】同一面上に配置された1次巻線および2次
巻線と、互いに対向して配置されて閉磁路を形成する1
対のコアを備えたトランスであって、該コアの少なくと
も一方は、中央脚と外周壁とを有すると共に、該中央脚
と外周壁との間に隔壁を有し、外周壁の相対する側面に
それぞれ開口部を有し、前記隔壁は前記開口部に対応す
る位置が切開された不連続の隔壁を形成し、中央脚と該
隔壁との間に形成された溝部および中央脚と隔壁との間
に形成された凹部に、それぞれ1次巻線、2次巻線を中
央脚に対してそれぞれ同心状に配置してなることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電灯点灯用のD
C/ACインバータ回路に使用されるインバータトラン
スの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶表示装置のバックライト等に
用いる放電灯点灯用のDC/ACインバータ回路に用い
られるトランスとして、一般的に1次巻線と2次巻線
を、磁性体からなる1対のコアで挟持し、所定の電磁結
合を行わせるようにしたものが知られている。また、こ
のようなインバータトランスは、設置される場所が狭い
間隔のところであり薄型のものが求められる。従来この
種のトランスとして、例えば、1次巻線は高周波を発生
する発振回路(インバータ)の出力端に接続され、2次
巻線はバラストコンデンサー等を介して放電灯に接続さ
れている構造のものが知られており、また、バラストコ
ンデンサーの部分をチョークコイルに置き換えた構造の
ものも知られている。
【0003】1次巻線と2次巻線と、互いに対向して配
置されて閉磁路を形成する1対のコアとを備え、1次巻
線と2次巻線とコアとによって電磁結合を形成する従来
一般に用いられているインバータトランスとしては、例
えば、図16に示すような構造のものがある。図16に
おいて、101はE型コアを示し、701、601はそ
れぞれ前記E型コアの外側脚103に巻線した1次巻線
および2次巻線である。201はE型コアに対向して配
置されるI型コアであり、E型コア101の中央脚102
とI型コア201との間にギャップ202が形成されて
いる。このE型コアの外側脚103と対向するI型コアと
の間には通常、絶縁材料からなるスペーサー203が挟
みこまれ、E型コアとI型コアはスペーサー203を通し
て閉磁路を形成している。このような構造のトランスで
は、スペーサーの厚みを変えることによって閉磁路の磁
気抵抗を変化させ、1次巻線と2次巻線の結合度を調整
することができる。しかしながら、結合度を調整するた
めには種々の厚みのスペーサーを準備し、所望する結合
度によって使い分けする必要があり、部品の点数が増え
るうえに組み立て作業が煩雑になる。またスペーサーに
は厚みがあるためにトランスの高さ寸法を低くすること
ができず薄型のものを作製し難い欠点がある。さらに、
上記構造の場合にはスペーサー部分から磁束が外部に漏
れ、トランスに近接した電子部品や周辺機器などに磁気
的な悪影響を与える危険性がある。
【0004】特開平10−335157号公報には、1
次巻線と2次巻線の結合係数の調整を容易にしたインバ
ータトランスとして、閉磁回路を形成する1対のコア
と、1次巻線と2次巻線とを備えてなり、一対のコアの
うち、下側のコアは四角形の平板状の部分とその両端部
に一体成形された二つの円柱状の突出部とからなり、各
突出部にはボビンの巻軸を取り付け、二つの巻軸にそれ
ぞれ1次巻線、2次巻線を巻回し、1次巻線の一部を2
次巻線の上に巻回して構成したものが開示されている。
また、特開2000−124045号公報には、多灯用
のインバータトランスとして、1次巻線を中心にして対
称の位置に、同一巻数の第1、第2の2次巻線をそれぞ
れ配置し、1次巻線と第1の2次巻線、1次巻線と第2
の2次巻線とをそれぞれ略同一の結合度で電磁結合させ
た一個のインバータトランスで複数の出力が得られるよ
うに構成したものが開示されている。これらの発明はい
ずれも、1次巻線と2次巻線とを並列に配置した構成と
なっている。特開平10−335157号公報記載の発
明においては、1次巻線の一部を2次巻線の上に巻回す
るように構成してあるために、低圧側の巻線すなわち1
次巻線の引出し線が高圧側の巻線すなわち2次巻線と交
叉して配置されることになり、その結果、各巻線におけ
る絶縁性を高めなければトランス性能に支障を来すおそ
れがある。また、同発明においてはコアの接合部から磁
束が外部に漏れる虞があるという欠点がある。一方、特
開2000−124045号公報に記載の発明において
は、1次巻線を中心に、その両側に2次巻線が配置され
ているため、1次巻線と第1の2次巻線、1次巻線と第
2の2次巻線において、それぞれ1次巻線と2次巻線と
の間の結合係数の調整を行うことが難しいという欠点が
ある。
【0005】特開平2000−68132号公報には、
外形寸法が大きく幅の狭い部分に取り付ける形状のイン
バータトランスとして、ボビンの巻軸の横断面の外形を
長円形とし、幅が狭い側をボビンのベース部の端子が取
り付けられた側面側に向けて巻軸をベース部に一体成形
し、一方のコアの中央部に断面が長円形の中央脚を、四
隅に外脚をそれぞれ形成し、中央脚を前記巻軸の孔に挿
入し、外脚を他方のコアに突き合わせてなる構造のもの
が開示されている。この特開2000−68132号公
報に記載のものはコアの側面部が開放状態となっており
磁束の漏洩の虞があり、周辺の電子部品や電子機器に磁
気的な悪影響を与える虞がある。
【0006】また特開2000−243633号公報に
は、従来の1次巻線と2次巻線とを上下に配置した構造
のトランスを薄型化するためのボビンを開示している。
すなわち同公報には、ベース部の上面に一体成形された
円筒状の巻軸を備えたボビンであって、巻軸の外側の位
置に巻軸と同心状の円筒形の第2の巻軸を設け、この第
2の巻軸の上端に、外側に張り出した鍔を形成したイン
バータトランス用ボビンが開示されている。この特開2
000−243633号公報記載の発明は、2次巻線を
中心軸側に配置し、1次巻線を外側に同心状に配置した
構成を有する。しかしながら同公報図3にみられるよう
に1次巻線は外部に露出した状態で配置されており、そ
のため磁束が外部に漏れ、周辺の電子部品や電子機器に
磁気的な悪影響を与える虞がる。さらにボビンに端子部
が一体的形成されていることから巻線をボビンに巻回す
る際の作業性が悪いという欠点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、高さ寸法
を低くして薄型化を図り、1対のコア同士の接合部から
磁束が外部に漏れる虞のないインバータトランスとし
て、互いに対向して配置されて閉磁路を形成する1対の
コアのうちの少なくとも一方のコアを、中央脚と外周壁
とを有するとともに、中央脚と外周壁との間に隔壁を有
し、かつ中央脚と隔壁との間、および隔壁と外周壁との
間にそれぞれ溝部を同心状に形成してなる溝形成コアと
して構成し、この溝形成コアの中央脚と隔壁との間の溝
部に2次巻線を、隔壁と外周壁との間の溝部に1次巻線
をそれぞれ同心状に配置し、対向して配置される板状コ
アと溝形成コアの中央脚、隔壁との間にギャップを形成
し、かつ、溝形成コアの外周壁と板状コアとが密閉され
て閉磁路を形成するインバータトランスを提供した。
【0008】上記の構造からなるインバータトランスは
外部への磁束の漏れがなく性能上優れたものであるが、
放熱性に難点があること、組立て作業上、またコアの成
形加工の点においても難点があること等があり、本発明
者は、さらに検討を加え、本発明を為した。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は
(1)同一面上に配置された1次巻線および2次巻線
と、互いに対向して配置されて閉磁路を形成する1対の
コアを備えたトランスであって、該コアの少なくとも一
方は、中央脚と外周壁とを有すると共に、該中央脚と該
外周壁との間に隔壁を有し、該外周壁の相対する側面に
それぞれ開口部を有し、前記隔壁は前記開口部に対応す
る位置が切開された不連続の隔壁を形成し、該中央脚と
該隔壁との間に凹部が形成され、該外周壁と該隔壁との
間に溝部が形成された溝形成コアであり、該外周壁と該
隔壁との間に形成された溝部および該中央脚と該隔壁と
の間に形成された凹部に、それぞれ1次巻線、2次巻線
を中央脚に対してそれぞれ同心状に配置してなることを
特徴とするインバータトランスに関する。
【0010】(2)2次巻線は、中央脚と隔壁との間に
形成された凹部に配置され、1次巻線は外周壁と隔壁と
の間に形成された溝部に配置されていることを特徴とす
る上記(1)記載のインバータトランスに関する。
【0011】(3)互いに対向して配置されて閉磁路を
形成する1対のコアは、溝形成コアと、該溝形成コアの
溝形成面に対向して配置される板状コアとからなること
を特徴とする上記(1)記載のインバータトランスに関
する。
【0012】(4)溝形成コアに対向して配置される板
状コアは、相対する側面に1次巻線端子板および2次巻
線端子板の装着窪み部が形成されており、該板状コアの
溝形成コアと対向する面に、溝形成コアにおける中央
脚、隔壁に対応する位置にそれぞれ中脚突起および隔壁
突起が有り、溝形成コアの外周壁に当接する外側脚を有
し、中脚突起と隔壁突起との間および外側脚と隔壁突起
との間にそれぞれ凹部が形成されていることを特徴とす
る上記(3)記載のインバータトランス。
【0013】(5)板状コアの溝形成コアに対向する面
に形成された中脚突起および隔壁突起の高さが外側脚よ
りも低く形成され、中央脚と中脚突起、隔壁と隔壁突起
との間にギャップが形成されていることを特徴とする上
記(3)記載のインバータトランスに関する。
【0014】(6)2次巻線はボビンに巻回されて溝形
成コアの中央脚と隔壁との間に形成された凹部に配置さ
れ、1次巻線はボビンレスの形態で外周壁と隔壁との間
に形成された溝部に配置されていることを特徴とする上
記(1)記載のインバータトランスに関する。
【0015】(7)ボビンと1次巻線端子板および2次
巻線端子板とが一体に構成されており、ボビンと端子板
との結合部において、ボビンの下鍔に連なる係合突出部
を端子板上面に形成してボビンの下鍔と端子板が一体的
に構成されていることを特徴とする上記(6)記載のイ
ンバータトランスに関する。
【0016】(8)端子板上面に形成されたボビンの下
鍔に連なる係合突出部は、溝形成コアの隔壁の切開部分
と係合するように形成したことを特徴とする上記(7)
記載のインバータトランスに関する。
【0017】(9)2次巻線端子板には2次巻線端末引
出し切込み部が形成されていることを特徴とする上記
(7)または(8)記載のインバータトランスに関す
る。
【0018】また、(10)2次巻線は主巻線と補助巻
線とに分割して形成され、主巻線はボビンに巻回されて
溝形成コアの中央脚と隔壁との間に形成された凹部に配
置され、補助巻線は隔壁を介して外周壁と隔壁との間に
形成された溝部に同心状に配置され、該溝部において、
補助巻線の外側に隣接して1次巻線が、主巻線、補助巻
線と同心状に配置されていることを特徴とする上記
(1)記載のインバータトランスに関する。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明を図面により説明する。図
1は、本発明インバータトランスの外観斜視図、図2
は、本発明インバータトランスの上面図、図3は、底面
図を示す。また図4、図5は、本発明インバータトラン
スの別々の実施態様を示す分解斜視図であり、図4は1
次巻線と2次巻線が共にボビンレス巻線の場合を示し、
図5は2次巻線を端子板と一体に構成したボビンに巻回
し、1次巻線をボビンレス巻線とした場合を示す。図6
は、前記分解斜視図で示したインバータトランスを組立
てた状態の断面図であって図2のA−A断面図を示し、
図6(1)は図4に対応し、図6(2)は、図5に対応
する断面図である。図7は、本発明の溝形成コアの裏面
図(溝形成面)、図8は開口部を有する外周壁側面図を
それぞれ示し、図9は、図7のB−B断面図を示す。図
10は本発明の板状コアの裏面図(溝形成コアと対向す
る面)、図11は、板状コア側面図をそれぞれ示す。図
12は本発明において端子板とボビンとが一体に構成さ
れた端子板の側面図、図13は、同上面図、図14は、
同底面図をそれぞれ示す。図15は本発明の別の実施態
様(2次巻線を主巻線と補助巻線とに分割して配置した
例)の断面図を示す。各図において、1は本発明のイン
バータトランスを構成する溝形成コア、4は溝形成コア
の外周壁、6は溝形成コア側面に設けられた開口部、2
は板状コアをそれぞれ示す。12は2次巻線、13は1
次巻線をそれぞれ示し、10a、10bはそれぞれ1次
巻線端子板、2次巻線端子板を示す。11a、11bは
それぞれ外部接続端子を示す。9はボビン、91はボビ
ンの下鍔、14は係合突出部をそれぞれ示す。
【0020】本発明の溝形成コア1は、図7〜図9に示
すように、中央脚3と外周壁4とを有し、外周壁4の相
対する側面に開口部6が形成されている。中央脚3と外
周壁4との間に隔壁5が形成されており、該隔壁は、外
周壁4に形成された開口部6,6に対応する位置におい
て切開されて不連続の隔壁5を形成している。中央脚3
と隔壁5との間には凹部7が形成されており、隔壁5と
外周壁4との間には溝部8が形成されている。
【0021】溝形成コアに対向して配置される本発明の
板状コア2は、図10に示されるように、その側面には
端子板の装着窪み部19a、19bが形成されている。
また、板状コアの一方の面、すなわち、溝形成コアに対
向して配される面には、溝形成コア1における中央脚
3、隔壁5に対応する中脚突起31、隔壁突起51がそ
れぞれ設けられ、溝形成コアの溝部8、凹部7に対応し
てそれぞれ凹部81、凹部71が形成されている。そし
て溝形成コア1と板状コア2とは、中央脚3と中脚突起
31との間、隔壁5と隔壁突起51との間にギャップ2
0、22を形成し、溝形成コアの外周壁4と板状コアの
外側脚41が密に当接されて前記板状コア2と溝形成コ
ア1は閉磁路を形成する。板状コア2は、端子板の装着
窪み部19a、19bに、端子板の対応する突部18
a、18bが嵌め込まれ、端子板10a、および10b
とで挟持され、一体化されるように構成されている。
【0022】本発明において、2次巻線12は、ボビン
9に巻回して、またはボビンに巻回することなく扁平な
巻線として、溝形成コア1の中央脚3と隔壁5との間に
形成された凹部7に配置される。1次巻線13は、一般
にボビンに巻回されることなくボビンレスの形態で扁平
な巻線として隔壁5と外周壁4との間の溝部8に配置さ
れる。1次巻線および2次巻線の引出し線端末はそれぞ
れ端子板に埋設された外部接続端子部にそれぞれ接続さ
れる。
【0023】本発明の実施態様の一つは、図4および図
6(1)に示されるように、1次巻線および2次巻線は
共に扁平なボビンレスの巻線として、2次巻線は前記溝
形成コアの中央脚3と隔壁5との間に形成された凹部7
に配置し、1次巻線は隔壁5と外周壁4との間の溝部8
に配置し、中央脚を中心に同心状に配置される。そして
対向して配置される板状コアと、端子板とにより挟持し
て一体的に構成される。
【0024】本発明における別の実施態様は、図5およ
び図6(2)に示すように、図12〜図14に示すボビ
ンと端子板とを一体に構成したボビンを使用した形態で
あり、本発明における好ましい態様の一つである。この
実施態様についてさらに説明すると、図12、図14に
示されるように、ボビン9は溝形成コアの中央脚に挿入
される挿入孔24を有し、ボビンの下鍔91が、板状コ
アの端子板の装着窪み部19a、19bに対応する端子
板10a、10bにおける突部形成部分で一体的に結合
されている。そして図12、図13に示されるように、
端子板10a、10bとボビンとの結合部分で、両方の
端子板上面にボビンの下鍔91に連なって係合突出部1
4を形成してボビン下鍔と端子板が一体的に構成されて
いる。この係合突出部14は、溝形成コアにおける隔壁
5の切開部分に係合するように切開部の幅と同一の幅を
もって形成されている。したがって、溝形成コアに組み
込まれる際に、前記係合突出部が切開部に係合し、回転
等することがなく、位置決めが容易に行なわれ、組立て
作業が容易である。端子板10a、10bの突部18
a、18bと板状コアの端子板の装着窪み部19a、1
9bとが嵌合するように形成されており、板状コアの組
み込み、位置あわせも容易に行うことができる。また、
2次巻線端子板10bは巻線端末引出し切込み部17が
形成されており2次巻線端末の引出しが容易で引出し線
が1次巻線と交叉することもない。端子板裏面には引出
し線案内溝21が設けられており、2次巻線端末は、2
次巻線端子板に設けられた巻線端末引出し切込み部1
7、引出し線案内溝21を通して、端子板に埋設された
端子11bに接続されている。
【0025】本発明におけるさらに別の実施態様とし
て、図15に示したように、2次巻線12を主巻線12
mと補助巻線12sとに分割して、主巻線12mはボビ
ン9に巻回して、中央脚3と隔壁5との間に形成された
凹部7に、ボビンの中央脚挿入孔24を中央脚3に挿入
して配置し、補助巻線12sはボビンレスの扁平な巻線
として隔壁5を介して外周壁4と隔壁5との間に形成さ
れた溝部8に、1次巻線13の内側で、かつ1次巻線と
隣接して配置される。すなわち、溝形成コア1の中央脚
3を中心にして2次巻線12の主巻線12m、補助巻線
12s、1次巻線13が順次同心状に配置されている。
このように2次巻線を主巻線と補助巻線に分割して上記
のように配置することにより、1次巻線13は、2次巻
線12の一部を構成する補助巻線12sと強く結合し、
主巻線12mとは弱く結合するために結合度の調整は補
助巻線12sの巻数を変えることにより容易に調整する
ことができる。
【0026】本発明においては上記したように、端子板
10a、10bと一体に構成されたボビンは、2次巻線
が巻回されて中央脚挿入孔24により溝形成コアの中央
脚に挿入され、中央脚と隔壁との間に形成された凹部7
に装着される。1次巻線は隔壁5と外周壁4との間の溝
部8に配置され、溝形成コアと板状コアとにより、溝形
成コアの中央脚3と板状コアの中脚突起31との間、溝
形成コアの隔壁5と板状コアの隔壁突起51との間にお
いてそれぞれギャップ20、22を形成して、溝形成コ
アの外周壁4と板状コアの外側脚41とが密に当接して
一体に形成されている。この際、板状コアの端子板の装
着窪み部19a、19bに対応する、端子板の突部18
a、18bが嵌合して一体化される。このようにして構
成される本発明における構造のインバータトランスでは
溝形成コアの中央脚および隔壁と、板状コアの対応する
中脚突起および隔壁突起との間に形成されるギャップを
通して閉磁路が形成されるのである。
【0027】而して、1次巻線に電流を流すと、磁束
は、溝形成コア1の中央脚3−外周壁4−外側脚41−
板状コア2−中脚突起31−ギャップ20−中央脚3を
循環する経路と、中央脚3−隔壁5−ギャップ22−隔
壁突起51−板状コア2−中脚突起31−ギャップ20
−中央脚3を循環する経路とに分岐して発生する。発生
する磁束は2次巻線12と鎖交するので2次巻線12の
両端に昇圧された電圧が発生する。このとき、2次巻線
12は1次巻線13の内側に同心状に配置されているの
で、磁束はすべて2次巻線12と鎖交する。したがって
1次巻線と2次巻線の結合度の調整は,前記中央脚3と
中脚突起31との間のギャップ20、および隔壁5と隔
壁突起51との間のギャップ22をそれぞれに適宜変え
ることにより行なうことができる。また、本発明のイン
バータトランスは上記のように溝形成コアの外周壁4
と、板状コアの外側脚41とは密に当接されて構成され
ており、さらに、板状コア2と端子板10a、10bに
よって溝形成コア1の溝形成面が閉塞されているので、
磁束が外部に漏れることがなく効率的である。
【0028】また、本発明の構造においては、溝形成コ
ア1の外周壁4の相対する側面に開口部6が形成されて
いる。この開口部6は、図7に見られるように中央脚3
と隔壁5との間の凹部7、および隔壁5と外周壁4との
間の溝部8と連通した構造になっており、これによりコ
ア内に発生した発熱を外部に放熱する機能を有する。
【0029】
【発明の効果】本発明のインバータトランスは、組立
て、製造が容易であり、1次巻線と2次巻線との間の磁
気的結合度を容易に調整することができ、かつ一対のコ
アの接合部から磁束が漏れるおそれがなく、一方溝形成
コアの側面に開口部が形成されておりコア内に発生した
発熱を放熱する機能を有するものであり、放電灯点灯用
DC/ACインバータ回路に使用した場合に利用価値が
大きく有益なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明インバータトランスの外観斜視図。
【図2】本発明インバータトランスの上面図。
【図3】本発明インバータトランスの底面図。
【図4】本発明インバータトランスの分解斜視図。
【図5】本発明インバータトランスの分解斜視図。
【図6】図2のA−A断面図。(1)は巻線をボビンレ
スで配置した例を、(2)は2次巻線をボビンに巻回し
て配置した例をそれぞれ示す。
【図7】本発明の溝形成コアの裏面図(溝形成面)。
【図8】開口部を有する外周壁側面図。
【図9】図7のB−B断面図。
【図10】本発明の板状コアの裏面図(溝形成コアと対
向する面)。
【図11】板状コア側面図。
【図12】端子板とボビンとが一体に構成された端子板
の側面図。
【図13】同上面図。
【図14】同底面図。
【図15】本発明の別の実施態様(2次巻線を主巻線と
補助巻線とに分割して配置した例)の断面図。
【図16】従来使用のインバータトランスの一例の断面
図。
【符号の説明】
1 溝形成コア 2 板状コア 3 中央脚 31 中脚突起 4 外周壁 41 外側脚 5 隔壁 51 隔壁突起 6 開口部 7 凹部 8 溝部 71、81 板状コアの凹部 9 ボビン 91 ボビンの下鍔 10a、10b 端子板 11a、11b 端子 12 2次巻線 13 1次巻線 14 係合突出部 15 巻線端末案内溝 17 切込み部 18a、18b 嵌合突部 19a、19b 嵌合凹部 20、22 ギャップ 21 2次巻線案内溝 24 中央脚挿入孔

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一面上に配置された1次巻線および2
    次巻線と、互いに対向して配置されて閉磁路を形成する
    1対のコアを備えたトランスであって、該コアの少なく
    とも一方は、中央脚と外周壁とを有すると共に、該中央
    脚と該外周壁との間に隔壁を有し、該外周壁の相対する
    側面にそれぞれ開口部を有し、前記隔壁は前記開口部に
    対応する位置が切開された不連続の隔壁を形成し、該中
    央脚と該隔壁との間に凹部が形成され、該外周壁と該隔
    壁との間に溝部が形成された溝形成コアであり、該外周
    壁と該隔壁との間に形成された溝部および該中央脚と該
    隔壁との間に形成された凹部に、それぞれ1次巻線、2
    次巻線を中央脚に対してそれぞれ同心状に配置してなる
    ことを特徴とするインバータトランス。
  2. 【請求項2】 2次巻線は、中央脚と隔壁との間に形成
    された凹部に配置され、1次巻線は外周壁と隔壁との間
    に形成された溝部に配置されていることを特徴とする請
    求項1記載のインバータトランス。
  3. 【請求項3】 互いに対向して配置されて閉磁路を形成
    する1対のコアは、溝形成コアと、該溝形成コアの溝形
    成面に対向して配置される板状コアとからなることを特
    徴とする請求項1記載のインバータトランス。
  4. 【請求項4】 溝形成コアに対向して配置される板状コ
    アは、相対する側面に1次巻線端子板および2次巻線端
    子板の装着窪み部が形成されており、該板状コアの溝形
    成コアに対向する面に、溝形成コアにおける中央脚およ
    び隔壁に対応する位置にそれぞれ中脚突起および隔壁突
    起が有り、溝形成コアの外周壁に当接する外側脚を有
    し、中脚突起と隔壁突起との間および外側脚と隔壁突起
    との間にそれぞれ凹部が形成されていることを特徴とす
    る請求項3記載のインバータトランス。
  5. 【請求項5】 板状コアの溝形成コアに対向する面に形
    成された中脚突起および隔壁突起の高さが外側脚よりも
    低く形成され、中央脚と中脚突起、隔壁と隔壁突起との
    間にギャップが形成されていることを特徴とする請求項
    3記載のインバータトランス。
  6. 【請求項6】 2次巻線はボビンに巻回されて溝形成コ
    アの中央脚と隔壁との間に形成された凹部に配置され、
    1次巻線はボビンレスの形態で外周壁と隔壁との間に形
    成された溝部に配置されていることを特徴とする請求項
    1記載のインバータトランス。
  7. 【請求項7】 ボビンは1次巻線端子板および2次巻線
    端子板と一体的に構成されており、ボビンと端子板との
    結合部において、ボビンの下鍔に連なる係合突出部を端
    子板上面に形成してボビンの下鍔と端子板が一体的に構
    成されていることを特徴とする請求項6記載のインバー
    タトランス。
  8. 【請求項8】 端子板上面に形成されたボビンの下鍔に
    連なる係合突出部は、溝形成コアの隔壁の切開部分と係
    合するように形成したことを特徴とする請求項7記載の
    インバータトランス。
  9. 【請求項9】 2次巻線端子板には2次巻線端末引出し
    切込み部が形成されていることを特徴とする請求項7ま
    たは請求項8記載のインバータトランス。
  10. 【請求項10】 2次巻線は主巻線と補助巻線とに分割
    して形成され、主巻線はボビンに巻回されて溝形成コア
    の中央脚と隔壁との間に形成された凹部に配置され、補
    助巻線は隔壁を介して外周壁と隔壁との間に形成された
    溝部に同心状に配置され、該溝部において、補助巻線の
    外側に隣接して1次巻線が、主巻線、補助巻線と同心状
    に配置されていることを特徴とする請求項1記載のイン
    バータトランス。
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