JP2002324211A - 磁気パターンの読取装置、読取方法、および、情報記録媒体 - Google Patents

磁気パターンの読取装置、読取方法、および、情報記録媒体

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JP2002324211A
JP2002324211A JP2001126036A JP2001126036A JP2002324211A JP 2002324211 A JP2002324211 A JP 2002324211A JP 2001126036 A JP2001126036 A JP 2001126036A JP 2001126036 A JP2001126036 A JP 2001126036A JP 2002324211 A JP2002324211 A JP 2002324211A
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magnetic
magnetic pattern
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JP2001126036A
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English (en)
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Yoshiaki Kinoshita
禄章 木下
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気パターンの読取装置、読取方法、およ
び、情報記録媒体を提供する。 【解決手段】 本発明の磁気パターンの読取装置の測定
部は磁気インクにより印刷された磁気パターンの磁束を
検出し、増幅部は測定部が出力した信号を増幅し、再実
行制御部は増幅部の増幅率を変更して測定部に再度測定
を実行させ、増幅率記憶部は増幅部の増幅率を記憶す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気パターンの読
取装置、読取方法、および、これらを実現するプログラ
ムを記録したコンピュータ読取可能な情報記録媒体に関
する。
【0002】特に、さまざまな磁気的特性を有する磁気
インクによりMICR(Magnetic Ink Character Recog
nition)文字やMICR記号(以下適宜まとめて「MI
CR文字」という。)を認識するために読み取るのに好
適な磁気パターンの読取装置、読取方法、および、これ
らを実現するプログラムを記録したコンピュータ読取可
能な情報記録媒体に関する。
【0003】
【従来の技術】従来からたとえば、パーソナルチェック
などにMICR文字を印刷し、これを認識するような磁
気認識装置が用いられている。図1に、MICR文字が
印刷されたパーソナルチェックの印刷例を示す。図中の
下部に印刷された「記号 012345678 記号
空白 9012 記号 3456789 記号 空白0
123 空白 記号 4567890123 記号」の
列がMICR文字で印刷された部分である。
【0004】MICR文字については、ANSI X9.27 - 1
995、ISO 1004 Information processing - Magnetic in
k character recognition - Print Specifications、JI
SX9002−1980 磁気インキ文字読取用字体及
び印字仕様(E13B)などによって規格が定められて
いる。MICR文字の形状や、その磁気特性、特に、M
ICR文字を磁気ヘッドで読み取った場合の磁気の波形
の形状は、CMC7規格もしくはE13B規格などによ
って定められている。
【0005】一方、レーザープリンタ用に、MICR文
字用の磁気インクを含むトナーが提供されている。ま
た、インクジェットプリンタや熱転写型プリンタでも同
様のインクが提供されている。このようなトナーやイン
クを利用すれば、ユーザは、安価な民生用プリンタを用
いてMICR文字をパーソナルチェックなどの用紙に印
刷することができる。
【0006】かつては、所定の規格に合わせた専用印刷
装置によってMICR文字が印刷されていたが、今日で
は、さまざまなDPI(dot per inch)の安価な民生用
プリンタによってMICR文字が印刷されるようになっ
てきている。
【0007】所定の規格は、MICR文字の残留磁束の
強弱によって各文字を特徴付けている(いわゆる磁石方
式)一方で、所定の磁界をかけた場合の相互誘導変化に
よって各文字を読み取る(いわゆるバイアス方式)装置
も普及している。
【0008】このように、MICR文字の印刷と、その
認識の技術は、今後とも広く普及し、これに関連する技
術は、ますます重要な意義を有するようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、さまざ
まなDPIの民生用プリンタによってMICR文字の印
刷が行なわれるようになるにしたがい、以下のような問
題が発生するようになった。
【0010】すなわち、さまざまな磁気インクが民生用
として用いられるようになるにしたがい、磁気インクの
磁気特性にばらつきが出るようになった。
【0011】特に、磁気インクの磁性体特性がさまざま
となるにしたがい、特にバイアス方式での磁気パターン
の読み取りで相互誘導変化が様々となり、結果、出力に
差が生じるおそれがある、という問題が生じていた。
【0012】図2は、このような問題が生じるインクの
磁性体磁気特性を示す説明図である。図2に示すグラフ
は、「旧インク」(従来から用いられていた磁気イン
ク)と「レーザー印字」(近年用いられるようになった
磁気インク)という2種類の磁気インクのヒステリシス
曲線を示す。
【0013】磁石方式では、残留磁束を検出するため、
2種類の磁気インクでも値の違いは小さいが、バイアス
方式では、所定の磁界にかけた場合の相互誘導変化を検
出するため、両者の値の違いが大きくなってしまってい
る。
【0014】磁気読取では、磁気ヘッドが読み取った磁
気パターンの電気信号を増幅器で増幅するが、「旧イン
ク」用に増幅率を調整しておいた場合に、「レーザー印
字」の磁気インクの磁気パターンを読み取ろうとして
も、相互誘導変化の値が大きくなりすぎ、ダイナミック
レンジが飽和してしまう、という問題が生じていた。こ
の問題を回避するために、従来、「旧インク」用と「レ
ーザー印字」用の2種類の増幅率を用意して読み取りを
行う方法があった。この方法では、「旧インク」用の増
幅率で読み取った場合にダイナミックレンジが飽和して
しまった場合、「レーザー印字」用の増幅率で再度読み
取りを行うものである。この場合にはオペレータの手は
介さず、読取装置がチェックを自動で読み取りを開始す
る位置まで搬送し、そこから増幅率を変更して再度読み
取りを行う。
【0015】ところが、従来の方式の場合、必ず「旧イ
ンク」用の増幅率から読み取りを開始していた。「レー
ザー印字」のチェックの読み取りを行うと、必ず増幅率
を変更しての再読み取りが行われる。したがって、「レ
ーザー印字」のチェックの読み取りが続く場合、毎回毎
回再読み取りが行われ、読み取り時間が長くなってしま
う。
【0016】また、再読み取りを行う場合にはチェック
を読み取り開始位置まで搬送するが、このときの紙送り
は読み取りを行うときの紙送り方向に対して逆方向であ
る。通常、用紙を搬送する機構においては、用紙の紙送
り方向に対して平行な端を、紙送り経路内の紙送り方向
の側壁に押し当てるようにして紙送り用のローラで搬送
する。したがって、読み取り方向に用紙を搬送する場合
には、用紙が紙送り方向に対して平行に移動するが、逆
方向に搬送する場合には用紙が紙送り経路内の側壁から
斜めに遠ざかってしまう場合がある。再読み取りを行う
ためには、チェックを読み取り開始位置まで逆方向に搬
送するので、再読み取りを開始するときのチェックの位
置が紙経路の側壁から離れていたり、あるいは用紙が斜
めになったりしてしまう可能性が大きくなり、正常な出
力を得ることができない可能性が高くなる、という問題
が生じていた。
【0017】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたもので、磁気パターンの読取装置、読取方法、お
よび、これらを実現するプログラムを記録したコンピュ
ータ読取可能な情報記録媒体を提供することを目的とす
る。
【0018】特に、さまざまな磁気的特性を有する磁気
インクによりMICR文字を認識するために読み取るの
に好適な磁気パターンの読取装置、読取方法、および、
これらを実現するプログラムを記録したコンピュータ読
取可能な情報記録媒体を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明の原理にしたがって、下記の発明を開示す
る。
【0020】本発明の磁気パターンの読取装置は、測定
部と、増幅部と、出力部と、再実行制御部と、増幅率記
憶部と、を備える。
【0021】測定部は、磁気インクにより印刷された磁
気パターンの残留磁束密度を測定し、当該残留磁束密度
に対応する信号を出力する。
【0022】増幅部は、増幅率可変であり、測定部が出
力した信号を増幅する。
【0023】出力部は、増幅部が増幅した信号を出力す
る。
【0024】再実行制御部は、増幅部の増幅率を変更し
て測定部に再度測定を実行させる。
【0025】増幅率記憶部は、増幅部の増幅率を記憶す
る。
【0026】また、再実行制御部が再測定を実行させる
前に使用する増幅部における増幅率は、増幅率記憶部が
記憶している増幅率を使用する。
【0027】また、本発明の磁気パターンの読取装置の
測定部は、所定の磁界を当該磁気パターンにかけた場合
の相互誘導変化を測定するように構成することができ
る。
【0028】また、本発明の磁気パターンの読取装置の
再実行制御部による増幅率の変更は、増幅率を下げるま
たは上げることにより行うように構成することができ
る。
【0029】また、本発明の磁気パターンの読取装置に
おいて、当該磁気パターンは、MICR文字またはMI
CR記号であるように構成することができる。
【0030】本発明の磁気パターンの読取方法は、測定
工程と、増幅工程と、出力工程と、再実行制御工程と、
増幅率記憶工程と、を備える。
【0031】測定工程では、磁気インクにより印刷され
た磁気パターンの残留磁束密度を測定し、当該残留磁束
密度に対応する信号を出力する。
【0032】増幅工程では、測定工程にて出力された信
号を増幅する。
【0033】出力工程では、増幅工程にて増幅された信
号を出力する。
【0034】再実行制御工程では、増幅工程における増
幅率を変更して測定工程からを再度実行する。
【0035】増幅率記憶工程は、増幅工程における増幅
率を記憶する。
【0036】また、再実行制御工程が再測定を実行させ
る前に使用する増幅工程における増幅率は、増幅率記憶
工程が記憶している増幅率を使用する。
【0037】また、本発明の磁気パターンの読取方法の
測定工程では、所定の磁界を当該磁気パターンにかけた
場合の相互誘導変化を測定するように構成することがで
きる。
【0038】また、本発明の磁気パターンの読取方法の
再実行制御工程による増幅率の変更は、増幅率を下げる
または上げることにより行うように構成することができ
る。
【0039】また、本発明の磁気パターンの読取方法に
おいて、当該磁気パターンは、MICR文字またはMI
CR記号であるように構成することができる。
【0040】本発明の磁気パターンの読取装置、およ
び、読取方法を実現するプログラムをコンパクトディス
ク、フロッピーディスク、ハードディスク、光磁気ディ
スク、ディジタルビデオディスク、磁気テープ、半導体
メモリなどの情報記録媒体に記録することができる。
【0041】本発明の情報記録媒体に記録されたプログ
ラムを、磁気パターンの読取装置が備えるCPU(Cent
ral Processing Unit;中央処理ユニット)などの制御
装置で実行することにより、上記の磁気パターンの読取
装置、および、読取方法を実現することができる。
【0042】また、これらの装置とは独立して、本発明
のプログラムを記録した情報記録媒体を配布、販売する
ことができる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態を説明
する。なお、以下に説明する実施形態は説明のためのも
のであり、本発明の範囲を制限するものではない。した
がって、当業者であればこれらの各要素もしくは全要素
をこれと均等なものに置換した実施形態を採用すること
が可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含
まれる。
【0044】図3は、本発明の磁気パターンの読取装置
の実施形態の概要構成を示す説明図である。以下、図3
を参照して、本発明の磁気パターンの読取装置の実施形
態の概要構成について説明する。
【0045】本発明の読取装置101は、測定部102
と、増幅部103と、出力部104と、再実行制御部1
05と、増幅率記憶部106と、を備える。
【0046】測定部102は、磁気インクにより印刷さ
れた磁気パターンの残留磁束密度または相互誘導変化
(以下磁束)を測定し、当該磁化に対応する信号を出力
する。
【0047】増幅部103は、増幅率可変であり、測定
部102が出力した信号を増幅する。
【0048】出力部104は、増幅部103が増幅した
信号を出力する。
【0049】再実行制御部105は、増幅部103の増
幅率を変更して測定部102に再度測定を実行させる。
【0050】増幅率記憶部106は、増幅部103の増
幅率を記憶する。
【0051】図4は、図3に示すブロック構成図を概要
構成とする磁気パターンの読取装置を現実のハードウェ
アで実現する場合の概要構成を示すブロック構成図であ
る。
【0052】読取装置101のCPU 301は、読取
装置の各部を制御する。
【0053】紙送り装置302は、MICR文字が印刷
された用紙、たとえばパーソナルチェックを磁気ヘッド
303に対して相対的に移動させる。
【0054】磁気ヘッド303が読み取った磁束は増幅
回路304で増幅され、フィルタ回路305は不要な信
号を除去する。さらにA/D(Analog/Digital;アナロ
グ/ディジタル)変換器306により、磁束はディジタ
ル信号に変換され、CPU301に送られる。
【0055】CPU 301が受け取った磁束の強さの
ディジタル信号は、RAM 307に記憶される。
【0056】RAM 307に記憶された値は、CPU
301によって吟味され、必要な場合にはCPU 3
01は増幅器を制御して再度測定を行う。
【0057】CPU 301は、紙送り装置302を駆
動するとともに、磁気ヘッド303により磁束を検出
し、検出した磁束のディジタル信号をRAM 307に
記憶し、必要があれば再測定を行う。
【0058】以降は、この値とROM 308に記憶さ
れた磁気パターンとを比較して文字または記号を認識す
る。認識された文字や記号は、RAM 307などに記
憶され、他の処理の対象となる。たとえば、認識された
文字や記号を銀行の口座番号と金額として解釈し、当該
金額の引き落とし処理のトランザクションを行う、など
の処理である。この処理については、公知の技法を利用
することができる。
【0059】なお、磁気ヘッド303は、測定部とし
て、増幅器304は、増幅部として、CPU 301
は、出力部、および、再実行制御部として、それぞれ機
能する。また、増幅率記憶部は、RAM 307に割り
当てることができる。
【0060】また、ROM 308には、CPU 30
1が実行するプログラムを記憶することができ、この場
合は、ROM 308は、本発明の情報記録媒体として
機能する。
【0061】さらに、ROM 308の内容を外部から
更新できる場合には、当該更新するためのプログラムを
記録したCD−ROM(Compact Disc ROM)などの情報
記録媒体は、本発明の情報記録媒体として機能する。
【0062】図5は、本実施形態に係る読取装置の実施
形態とプリンタとを組み込んだ複合処理装置の概形を示
す説明図である。
【0063】複合処理処置401のプリンタ部は、文字
や記号を印刷するプリンタヘッド402と、これが移動
する移動軸403と、印刷の際に紙をおさえるプラテン
404とを備え、印刷はロール紙405に対して行われ
る。
【0064】一方、MICR文字が印刷されたパーソナ
ルチェック411は、挿入口412から挿入され、複合
処理装置401の内部に配置された認識装置101によ
り処理される。
【0065】図6は、本実施形態の読取装置において実
行される読取処理の流れを示すフローチャートである。
本読取処理は、パーソナルチェック用紙が挿入されるこ
とを契機として開始される。なお、挿入されたことを光
センサーなどにより検知する実施形態や、挿入した上で
ユーザがCPU 301に対して何らかの指示を入力す
る実施形態を採用することができる。
【0066】また、本実施形態では、増幅器304の増
幅率は旧インク用とレーザー印字用の2種類とする。
【0067】まず、CPU 301はRAM 307の
増幅率記憶部に保存されている増幅率を増幅器304の
増幅率として設定する(ステップS601)。増幅率記
憶部にはステップS605またはS608で増幅率が設
定されるが、ステップS605またはS608が一度も
実行されない状態においては、増幅率記憶部には初期値
として旧インク用の増幅率またはレーザー印字用の増幅
率を記憶させておけばよい。または、RAM 307は
揮発性メモリであるので、前回の増幅率をROM 30
8などの不揮発性メモリに記憶しておき、一度目の読み
取り時の増幅率はその値を使用してもよい。
【0068】次に、CPU 301は、紙送り機構30
2を駆動するとともに、磁気ヘッド303を動作させ
て、用紙に印刷された磁気パターンを読み取り、読み取
った結果の信号を所定の増幅率に設定した増幅器304
で増幅し、さらに、増幅した信号からフィルタ回路30
5によりノイズを除去し、A/D変換器306によりA
/D変換し、変換したデータをRAM 307に記憶す
る(ステップS602)。
【0069】データの読取は、たとえば、以下のような
手法により行うことができる。紙送り機構302は、1
/144インチ単位のステップで紙を送る。磁気ヘッド
303は、1ステップあたり15回磁束を測定する。測
定した値は4回ごとに平均をとり、このデータ列をRA
M 307に記憶する。
【0070】MICR文字は、E13B規格では、MI
CR文字の幅は1.321mmから2.311mmの4グループに分類
される。この場合、約49データでMICR文字1文字
幅分となるが、印字間隔は3.175mmあり、文字間スペー
スを含め約70データを1文字分のデータとして記憶す
ることができる。
【0071】次に、CPU 301は、増幅器304の
増幅率が旧インク用であったか、レーザー印字用であっ
たかを調べる(ステップS603)。
【0072】ステップS603において、増幅率が旧イ
ンク用であった場合、次に、増幅率をレーザー印字用へ
切り換えて再度読み取りを実行するか否かを判断する
(ステップS604)。
【0073】ステップS604において、増幅率をレー
ザー印字用へ切り換えて再度読み取りを実行するか否か
は、読み取った磁束のデータ列が、ダイナミックレンジ
に対し飽和しているか否かで判断する。飽和している場
合はレーザー印字されたチェックが読み取りされたと判
断して、再読み取りを行うための処理へ進む(ステップ
S604;要)。
【0074】たとえば、磁束のデータ1つが1バイトに
記憶される場合を考える。磁束の値が0の場合は、バイ
ト値128対応させ、磁束の値が正の場合は、バイト値
129〜255に対応させ、磁束の値が負の場合は、バ
イト値0〜127に対応させて記憶する。
【0075】ここで、飽和している場合とは、以下のよ
うな場合である。 ・バイト値255が現れた場合。 ・バイト値0が現れた場合。 飽和していない場合、RAM 307に記憶される磁束
の値は、バイト値は1から254のいずれかの値をと
る。
【0076】ステップS604が要と判断された場合、
増幅率記憶部にレーザー印字用の増幅率を設定し(ステ
ップS605)、ステップS601に戻って再読み取り
を実行する。なお、再読み取り時にステップS604を
実行する場合は、増幅率のレーザー印字用への切り換え
は不要(ステップS604;不要)とする。これは、再
読み取り時においても読み取った磁束のデータ列が、ダ
イナミックレンジに対し飽和してしまう場合には、それ
以上に増幅率を下げる設定ができないために、永遠に再
読み取り処理が実行されるのを防ぐためである。
【0077】また、再読み取り時でないときに、ステッ
プS604が不要と判断された場合、当該RAM 30
7に記憶された磁束のデータ列を認識処理の対象として
認識を行い(ステップS606)、本読取処理を終了す
る。
【0078】なお、出力の方法であるが、単にRAM
307内にそのまま値を残す形態により読み取り結果を
出力することもできる。
【0079】一方、ステップS603において、増幅率
がレーザー印字用であった場合、増幅率を旧インク用へ
切り換えて再度読み取りを実行するか否かを判断する
(ステップS607)。増幅率を旧インク用へ切り換え
て再度読み取りを実行するか否かは、読み取った磁束の
データ列を旧インク用の増幅率で読み取った場合にも、
ダイナミックレンジに対して飽和が起こらないか否かで
判断する。すなわち、読み取った磁束のデータ列に ・(旧インク用の増幅率)/(レーザー印字用の増幅
率) を乗算した結果が飽和しないときに、増幅率を旧インク
用へ切り換えて再度読み取りを実行する(ステップS6
07;要)。
【0080】ステップS607の判定は、データの読み
取り時に量子化誤差を小さくするために必要である。旧
インク用の増幅率で飽和せずに読み取り可能なチェック
を、レーザー印字用の増幅率で読み取ると、読み取った
磁束データ列が小さくなりすぎてしまう。
【0081】ステップS607が要と判断された場合、
増幅率記憶部に旧インク用の増幅率を設定し(ステップ
S608)、ステップS601に戻って再読み取りを実
行する。なお、再読み取り時にステップS607を実行
する場合は、増幅率の旧インク用への切り換えは不要
(ステップS607;不要)とする。これは、再読み取
り時においても読み取った磁束のデータ列に、((旧イ
ンク用の増幅率)/(レーザー印字用の増幅率))を乗
算した結果が飽和しないときに、それ以上に増幅率を上
げる設定ができないために、永遠に再読み取り処理が実
行されるのを防ぐためである。
【0082】また、ステップS607が不要と判断され
た場合(ステップS607;不要)、ステップS604
で不要と判断された場合と同様に、当該RAM 307
に記憶された磁束のデータ列を認識処理の対象として認
識を行い(ステップS606)、本読取処理を終了す
る。
【0083】本読取処理の実施形態では、増幅率を旧イ
ンク用とレーザー印字用の2種類としたが、この2種類
の間に数段階の増幅率を設定したり、旧インク用の増幅
率より大きい増幅率や、レーザー印字用の増幅率より小
さい増幅率を数段階に分けて設定できるようにしてもよ
い。
【0084】本読取処理終了後は、たとえば、以下のよ
うな処理を行うことができる。特開平9−311906
号公報に開示されている手法などにより、読み取ったデ
ータから各文字と考えられる区間に対応するデータを切
り出す。
【0085】次に、切り出した区間のそれぞれについ
て、磁束の値が正となる場合については記憶される値の
分布が129〜254となるように、磁束の値が負とな
る場合については記憶される値の分布が1〜127とな
るようにそれぞれ磁束の値を1次式で変換してRAM
307に記憶する。
【0086】ついで、CPU 301は、区間のそれぞ
れについて、ROM 308に記憶された文字の磁気パ
ターンのそれぞれと、当該区間のデータと、を比較し
て、MICR文字を認識する。
【0087】これらの本読取処理終了後手法について
は、公知の技法を用いることができる。
【0088】以上の説明は、パーソナルチェックを用い
たが、チェックの種類や、チェックのみによらずMIC
R印刷された物に対し有効であることは、いうまでもな
い。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
磁気パターンの読取装置、読取方法、および、これらを
実現するプログラムを記録したコンピュータ読取可能な
情報記録媒体を提供することができる。
【0090】特に、さまざまな磁気的特性を有する磁気
インクによりMICR文字を認識するために読み取るの
に好適な磁気パターンの読取装置、読取方法、および、
これらを実現するプログラムを記録したコンピュータ読
取可能な情報記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】MICR文字が印刷されたパーソナルチェック
の例を示す説明図。
【図2】さまざまな磁気インクの磁気特性を示す説明
図。
【図3】本発明の磁気パターンの読取装置の実施形態の
概要構成を示すブロック構成図。
【図4】本発明の磁気パターンの読取装置のハードウェ
ア構成を示すブロック構成図。
【図5】本発明の磁気パターンの読取装置とプリンタと
を組み込んだ複合処理装置の概形を示す説明図。
【図6】本発明の磁気パターンの実施形態の読取装置に
おいて実行される読取処理の流れを示すフローチャー
ト。
【符号の説明】
101 読取装置 102 測定部 103 増幅部 104 出力部 105 再実行制御部 106 増幅率記憶部 301 CPU 302 紙送り機構 303 磁気ヘッド 304 増幅回路 305 フィルタ回路 306 A/D変換器 307 RAM 308 ROM 401 複合処理装置 402 プリンタヘッド 403 移動軸 404 プラテン 405 ロール紙 411 パーソナルチェック 412 挿入口

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気インクにより印刷された磁気パター
    ン残留磁束密度を測定し、当該残留磁束密度に対応する
    信号を出力する測定部と、 前記測定部が出力した信号を増幅する増幅率可変の増幅
    部と、 前記増幅部が増幅した信号を出力する出力部と、 前記増幅部の増幅率を変更して前記測定部に再度測定を
    実行させる再実行制御部と、 前記増幅部の増幅率を記憶する増幅率記憶部と、 を備えることを特徴とする磁気パターンの読取装置。
  2. 【請求項2】 前記再実行制御部が再測定を実行させる
    前に使用する前記増幅部における増幅率は、前記増幅率
    記憶部が記憶している増幅率であることを特徴とする請
    求項1に記載の磁気パターンの読取装置。
  3. 【請求項3】 前記測定部は、所定の磁界を当該磁気パ
    ターンにかけた場合の相互誘導変化を測定することを特
    徴とする請求項1または2に記載の磁気パターンの読取
    装置。
  4. 【請求項4】 前記再実行制御部による増幅率の変更
    は、増幅率を下げるまたは上げることにより行うことを
    特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の磁気
    パターンの読取装置。
  5. 【請求項5】 当該磁気パターンは、MICR文字また
    はMICR記号であることを特徴とする請求項1から4
    のいずれか1項に記載の磁気パターンの読取装置。
  6. 【請求項6】 磁気インクにより印刷された磁気パター
    ンの残留磁束密度を測定し、当該残留磁束密度に対応す
    る信号を出力する測定工程と、 前記測定工程にて出力された信号を増幅する増幅工程
    と、 前記増幅工程にて増幅された信号を出力する出力工程
    と、 前記増幅工程における増幅率を変更して前記測定工程か
    らを再度実行する再実行制御工程と、 前記増幅部における増幅率を記憶する増幅率記憶工程
    と、 を備えることを特徴とする磁気パターンの読取方法。
  7. 【請求項7】 前記再実行制御工程にて再測定が実行さ
    れる前に使用される前記増幅工程における増幅率は、前
    記増幅率記憶工程にて記憶されている増幅率であること
    を特徴とする請求項1に記載の磁気パターンの読取方
    法。
  8. 【請求項8】 前記測定工程では、所定の磁界を当該磁
    気パターンにかけた場合の相互誘導変化を測定すること
    を特徴とする請求項6または7に記載の磁気パターンの
    読取方法。
  9. 【請求項9】 前記再実行制御工程による増幅率の変更
    は、増幅率を下げるまたは上げることにより行うことを
    特徴とする請求項6から8のいずれか1項に記載の磁気
    パターンの読取方法。
  10. 【請求項10】 当該磁気パターンは、MICR文字ま
    たはMICR記号であることを特徴とする請求項6から
    9のいずれか1項に記載の磁気パターンの読取方法。
  11. 【請求項11】 磁気インクにより印刷された磁気パタ
    ーンの残留磁束密度を測定して当該磁化に対応する信号
    を出力する測定手順と、 前記測定手順にて出力された信号を増幅する増幅手順
    と、 前記増幅手順にて増幅された信号を出力する出力手順
    と、 前記増幅手順における増幅率を変更して前記測定手順か
    らを再度実行する再実行制御手順と、 前記増幅手順における増幅率を記憶する増幅率記憶手順
    と、 を含む処理を実行するプログラムを記録したコンピュー
    タ読取可能な情報記録媒体。
  12. 【請求項12】 前記再実行制御手順にて再測定が実行
    される前に使用される前記増幅手順における増幅率は、
    前記増幅率記憶手順にて記憶されている増幅率とするこ
    とを含む処理を実行するプログラムを記録したコンピュ
    ータ読取可能な情報記録媒体。
  13. 【請求項13】 前記測定手順では、所定の磁界を当該
    磁気パターンにかけた場合の相互誘導変化を測定するこ
    とを特徴とする請求項11または12に記載のプログラ
    ムを記録したコンピュータ読取可能な情報記録媒体。
  14. 【請求項14】 前記再実行制御手順による増幅率の変
    更は、増幅率を下げるまたは上げることにより行う請求
    項11から13のいずれか1項に記載のプログラムを記
    録したコンピュータ読取可能な情報記録媒体。
  15. 【請求項15】 当該磁気パターンは、MICR文字ま
    たはMICR記号であることを特徴とする請求項11か
    ら14のいずれか1項に記載のプログラムを記録したコ
    ンピュータ読取可能な情報記録媒体。
  16. 【請求項16】 前記情報記録媒体は、コンパクトディ
    スク、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディス
    ク、光磁気ディスク、ディジタルビデオディスク、磁気
    テープ、または、半導体メモリであることを特徴とする
    請求項11から15のいずれか1項に記載のプログラム
    を記録したコンピュータ読取可能な情報記録媒体。
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