JP2002323668A - タンデム走査光学系用多面鏡 - Google Patents
タンデム走査光学系用多面鏡Info
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- JP2002323668A JP2002323668A JP2001127365A JP2001127365A JP2002323668A JP 2002323668 A JP2002323668 A JP 2002323668A JP 2001127365 A JP2001127365 A JP 2001127365A JP 2001127365 A JP2001127365 A JP 2001127365A JP 2002323668 A JP2002323668 A JP 2002323668A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 複数の光束を同時に偏向する場合に、モータ
及び軸受けに対する負荷を小さくすることができる多面
鏡を提供すること。 【解決手段】 タンデム走査光学系は、光源部20から
発した独立して変調された4本の光束を多面鏡30によ
り同時に偏向する。光源部20は、4つの半導体レーザ
ー21a,21b,21c,21dを備える。多面鏡3
0は、基板1に設けられたモータ2により回転駆動され
る。光源部20と多面鏡30との間には、副走査方向に
のみパワーを持つシリンドリカルレンズ40,41,4
2,43が配置されている。多面鏡30は、4本の光束
のそれぞれを偏向する複数の独立した多面鏡部31,3
2,33,34を回転軸30a方向に沿って配置して構
成され、これらの多面鏡部の間にV字型の溝状の非反射
部35,36,37が形成されている。
及び軸受けに対する負荷を小さくすることができる多面
鏡を提供すること。 【解決手段】 タンデム走査光学系は、光源部20から
発した独立して変調された4本の光束を多面鏡30によ
り同時に偏向する。光源部20は、4つの半導体レーザ
ー21a,21b,21c,21dを備える。多面鏡3
0は、基板1に設けられたモータ2により回転駆動され
る。光源部20と多面鏡30との間には、副走査方向に
のみパワーを持つシリンドリカルレンズ40,41,4
2,43が配置されている。多面鏡30は、4本の光束
のそれぞれを偏向する複数の独立した多面鏡部31,3
2,33,34を回転軸30a方向に沿って配置して構
成され、これらの多面鏡部の間にV字型の溝状の非反射
部35,36,37が形成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カラーレーザー
プリンタ等のタンデム方式の走査光学系に利用されて複
数の光束を同時に偏向する多面鏡に関する。
プリンタ等のタンデム方式の走査光学系に利用されて複
数の光束を同時に偏向する多面鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】カラーレーザープリンタに用いられるタ
ンデム方式の走査光学系は、Y,M,C,Kの各色に対
応する4つの半導体レーザーと4本の感光体ドラムとを
備える。また、装置の小型化のためには光学系の少なく
とも一部を共用することが望ましく、多面鏡(ポリゴン
ミラー)を共用する構成も提案されている。
ンデム方式の走査光学系は、Y,M,C,Kの各色に対
応する4つの半導体レーザーと4本の感光体ドラムとを
備える。また、装置の小型化のためには光学系の少なく
とも一部を共用することが望ましく、多面鏡(ポリゴン
ミラー)を共用する構成も提案されている。
【0003】このように多面鏡を共用する場合には、4
本の光束を副走査方向(ここでは多面鏡の回転軸の方向)
に並列させて多面鏡に入射させ、多面鏡により同時に偏
向された4本の光束をそれぞれfθレンズによって集束
させ、ミラーを用いて光路を分離して各感光体ドラム上
に走査線を形成する。
本の光束を副走査方向(ここでは多面鏡の回転軸の方向)
に並列させて多面鏡に入射させ、多面鏡により同時に偏
向された4本の光束をそれぞれfθレンズによって集束
させ、ミラーを用いて光路を分離して各感光体ドラム上
に走査線を形成する。
【0004】図5は、従来のタンデム走査光学系用多面
鏡10を示し、(A)は平面図、(B)は側面図である。こ
のタンデム走査光学系用多面鏡10は、単一ビーム用に
用いられる多面鏡を回転軸方向に伸張させた形状であ
り、回転軸10a方向に大きな面積を持つ6つの鏡面1
1〜16がそれぞれ120°の角度をなして配置されて
おり、各鏡面の境界は直線的である。多面鏡10は、基
板1に設けられたモータ2により回転駆動される。符号
1aは、基板1を載せる台である。
鏡10を示し、(A)は平面図、(B)は側面図である。こ
のタンデム走査光学系用多面鏡10は、単一ビーム用に
用いられる多面鏡を回転軸方向に伸張させた形状であ
り、回転軸10a方向に大きな面積を持つ6つの鏡面1
1〜16がそれぞれ120°の角度をなして配置されて
おり、各鏡面の境界は直線的である。多面鏡10は、基
板1に設けられたモータ2により回転駆動される。符号
1aは、基板1を載せる台である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のタンデム走査光学系用多面鏡10は、回転軸方
向に大きく、かつ、各鏡面が回転軸方向の全域にわたっ
てフラットに形成されているため、質量が大きくなると
いう問題がある。また、従来の多面鏡10は、各鏡面の
境界が直線的であって各コーナーでの空気抵抗が大きい
ため、風損が大きいという問題も有している。
た従来のタンデム走査光学系用多面鏡10は、回転軸方
向に大きく、かつ、各鏡面が回転軸方向の全域にわたっ
てフラットに形成されているため、質量が大きくなると
いう問題がある。また、従来の多面鏡10は、各鏡面の
境界が直線的であって各コーナーでの空気抵抗が大きい
ため、風損が大きいという問題も有している。
【0006】多面鏡は、その質量が大きくなるほど、ま
た、風損が大きくなるほど、多面鏡を駆動するモータ及
び軸受けへの負荷が大きくなり、立ち上がり時間が長く
なり、起動電流、定常電流が大きくなって発熱量も大き
くなる。さらに、空気抵抗が大きいと、風切り音が大き
くなる。したがって、従来の多面鏡10を用いる場合に
は、騒音防止構造や排熱構造が必要となり、これを用い
る装置のコストアップを招く。
た、風損が大きくなるほど、多面鏡を駆動するモータ及
び軸受けへの負荷が大きくなり、立ち上がり時間が長く
なり、起動電流、定常電流が大きくなって発熱量も大き
くなる。さらに、空気抵抗が大きいと、風切り音が大き
くなる。したがって、従来の多面鏡10を用いる場合に
は、騒音防止構造や排熱構造が必要となり、これを用い
る装置のコストアップを招く。
【0007】この発明は、上述した従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、複数の光束を同時に偏向す
る場合に、モータ及び軸受けに対する負荷を小さくする
ことができ、これを用いる装置のコストを抑えることが
可能な多面鏡を提供することを目的とする。
鑑みてなされたものであり、複数の光束を同時に偏向す
る場合に、モータ及び軸受けに対する負荷を小さくする
ことができ、これを用いる装置のコストを抑えることが
可能な多面鏡を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明にかかるタンデ
ム走査光学系用多面鏡の第1の態様は、上記の目的を達
成させるため、複数の光束のそれぞれを偏向する複数の
独立した多面鏡部を回転軸方向に沿って配置し、これら
の多面鏡部の間に溝状の非反射部を形成したことを特徴
とする。
ム走査光学系用多面鏡の第1の態様は、上記の目的を達
成させるため、複数の光束のそれぞれを偏向する複数の
独立した多面鏡部を回転軸方向に沿って配置し、これら
の多面鏡部の間に溝状の非反射部を形成したことを特徴
とする。
【0009】上記のように溝状の非反射部を形成するこ
とにより、各鏡面がフラットである従来の多面鏡より質
量を削減することができ、モータ及び軸受けへの負荷を
小さくすることができる。一般に、レーザープリンタ等
の走査光学系においては、多面鏡の面倒れ誤差による影
響を補正するため、レーザー光源と多面鏡との間に副走
査方向にのみパワーを持つシリンドリカルレンズを配置
し、多面鏡に入射する光束を鏡面近傍で線状に収束させ
る構成が採用される。このため、1つのレーザー光に対
して必要とされる鏡面の副走査方向の幅は、狭くとも足
りる。一方、複数のレーザー光をそれぞれ異なる感光体
ドラムに導くためには、これらのレーザー光は空間的に
分離されている必要があり、レーザー光間には副走査方
向において所定のピッチが必要となる。したがって、多
面鏡の鏡面は、回転軸方向にある程度の高さを必要とす
るが、実際に光束を偏向させるために利用される部分は
その一部に過ぎないことになる。この発明では、光束を
偏向するために利用されない部分を非反射部として溝状
に形成することにより、多面鏡としての機能を損なうこ
となく質量の削減を可能としている。
とにより、各鏡面がフラットである従来の多面鏡より質
量を削減することができ、モータ及び軸受けへの負荷を
小さくすることができる。一般に、レーザープリンタ等
の走査光学系においては、多面鏡の面倒れ誤差による影
響を補正するため、レーザー光源と多面鏡との間に副走
査方向にのみパワーを持つシリンドリカルレンズを配置
し、多面鏡に入射する光束を鏡面近傍で線状に収束させ
る構成が採用される。このため、1つのレーザー光に対
して必要とされる鏡面の副走査方向の幅は、狭くとも足
りる。一方、複数のレーザー光をそれぞれ異なる感光体
ドラムに導くためには、これらのレーザー光は空間的に
分離されている必要があり、レーザー光間には副走査方
向において所定のピッチが必要となる。したがって、多
面鏡の鏡面は、回転軸方向にある程度の高さを必要とす
るが、実際に光束を偏向させるために利用される部分は
その一部に過ぎないことになる。この発明では、光束を
偏向するために利用されない部分を非反射部として溝状
に形成することにより、多面鏡としての機能を損なうこ
となく質量の削減を可能としている。
【0010】非反射部は、V字型の溝として形成するこ
とができる。また、非反射部を多面鏡部より小径の円柱
状に形成し、多面鏡部の回転軸方向の幅を非反射部より
小さく設定してもよい。
とができる。また、非反射部を多面鏡部より小径の円柱
状に形成し、多面鏡部の回転軸方向の幅を非反射部より
小さく設定してもよい。
【0011】また、この発明にかかるタンデム走査光学
系用多面鏡の第2の態様は、上記の目的を達成させるた
め、所定の角度で配置される複数の鏡面を備え、各鏡面
の境界を、面取りされた曲面として形成したことを特徴
とする。
系用多面鏡の第2の態様は、上記の目的を達成させるた
め、所定の角度で配置される複数の鏡面を備え、各鏡面
の境界を、面取りされた曲面として形成したことを特徴
とする。
【0012】第2の態様によれば、各鏡面の境界部分で
の空気抵抗を削減することができ、風損を減らし、モー
タへの負荷を軽減することができる。なお、第1の態様
と第2の態様とを合わせて用いることもできる。すなわ
ち、複数の多面鏡部が溝状の非反射部を挟んで積み重ね
られた構成において、各多面鏡部の鏡面の境界を、面取
りされた曲面としてもよい。
の空気抵抗を削減することができ、風損を減らし、モー
タへの負荷を軽減することができる。なお、第1の態様
と第2の態様とを合わせて用いることもできる。すなわ
ち、複数の多面鏡部が溝状の非反射部を挟んで積み重ね
られた構成において、各多面鏡部の鏡面の境界を、面取
りされた曲面としてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかるタンデム
走査光学系用多面鏡の実施形態を4例説明する。なお、
以下の説明では、多面鏡の回転軸の方向を「副走査方
向」とする。
走査光学系用多面鏡の実施形態を4例説明する。なお、
以下の説明では、多面鏡の回転軸の方向を「副走査方
向」とする。
【第1の実施形態】図1は、第1の実施形態にかかるタ
ンデム走査光学系用多面鏡を備えたタンデム走査光学系
の一部を示し、(A)は平面図、(B)は側面図である。こ
のタンデム走査光学系は、互いに独立して変調された状
態で光源部20から発した4本の光束を、多面鏡30に
より同時に偏向する。
ンデム走査光学系用多面鏡を備えたタンデム走査光学系
の一部を示し、(A)は平面図、(B)は側面図である。こ
のタンデム走査光学系は、互いに独立して変調された状
態で光源部20から発した4本の光束を、多面鏡30に
より同時に偏向する。
【0014】光源部20は、Y,M,C,Kの各色に対
応する4つの半導体レーザー21a,21b,21c,
21dを備える。これらの半導体レーザーは、図1(B)
に示すように、副走査方向に所定の間隔をおいて配置さ
れている。図1(B)中で最も上側に配置された半導体レ
ーザー21aと最も下側に配置された半導体レーザー2
1dとは、図1(A)の平面図上では重複した位置に配置
されている。多面鏡30は、基板1に設けられたモータ
2により回転駆動される。符号1aは、基板1を載せる
台である。
応する4つの半導体レーザー21a,21b,21c,
21dを備える。これらの半導体レーザーは、図1(B)
に示すように、副走査方向に所定の間隔をおいて配置さ
れている。図1(B)中で最も上側に配置された半導体レ
ーザー21aと最も下側に配置された半導体レーザー2
1dとは、図1(A)の平面図上では重複した位置に配置
されている。多面鏡30は、基板1に設けられたモータ
2により回転駆動される。符号1aは、基板1を載せる
台である。
【0015】光源部20は、互いに独立して変調された
状態で上記の半導体レーザーから発した発散光を平行光
にするコリメータレンズ22a,22b,22c,22
dと、平行光にされたレーザー光の主走査方向の位置を
微調整するビーム整形プリズム23a,23b,23
c,23dと、平面図内で両端に配置された半導体レー
ザー21b,21cから発したレーザー光をそれぞれ平
行にシフトさせ、その平面図内での位置を中央に配置さ
れた半導体レーザー21a,21dから発したレーザー
光に揃える反射プリズム24a,24bとを備える。
状態で上記の半導体レーザーから発した発散光を平行光
にするコリメータレンズ22a,22b,22c,22
dと、平行光にされたレーザー光の主走査方向の位置を
微調整するビーム整形プリズム23a,23b,23
c,23dと、平面図内で両端に配置された半導体レー
ザー21b,21cから発したレーザー光をそれぞれ平
行にシフトさせ、その平面図内での位置を中央に配置さ
れた半導体レーザー21a,21dから発したレーザー
光に揃える反射プリズム24a,24bとを備える。
【0016】さらに、光源部20と多面鏡30との間に
は、副走査方向にのみパワーを持つシリンドリカルレン
ズ40,41,42,43が配置されている。
は、副走査方向にのみパワーを持つシリンドリカルレン
ズ40,41,42,43が配置されている。
【0017】第1の実施形態にかかるタンデム走査光学
系用多面鏡30は、図1(B)に示すように、4本の光束
のそれぞれを偏向する複数の独立した多面鏡部31,3
2,33,34を回転軸30a方向に沿って配置して構
成され、これらの多面鏡部の間に溝状の非反射部35,
36,37が形成されている。これらの非反射部35,
36,37は、回転軸30aを含む面内で30°の角度
をなすV字型の溝として形成されている。なお、この例
では、用いられるレーザー光が4本であるため、多面鏡
部は4個、非反射部は3本とされている。
系用多面鏡30は、図1(B)に示すように、4本の光束
のそれぞれを偏向する複数の独立した多面鏡部31,3
2,33,34を回転軸30a方向に沿って配置して構
成され、これらの多面鏡部の間に溝状の非反射部35,
36,37が形成されている。これらの非反射部35,
36,37は、回転軸30aを含む面内で30°の角度
をなすV字型の溝として形成されている。なお、この例
では、用いられるレーザー光が4本であるため、多面鏡
部は4個、非反射部は3本とされている。
【0018】光源部20から発した平行なレーザー光
は、シリンドリカルレンズ40,41,42,43によ
り副走査方向にのみ収束光とされ、図1(B)に示すよう
に、各多面鏡部31,32,33,34の鏡面近傍に線
状に収束する。多面鏡部31,32,33,34は、そ
れぞれ6面の鏡面を備え、モータ2により回転駆動され
ることにより4本のレーザー光を同時に偏向する。偏向
されたレーザー光は、図示せぬアナモフィックなfθレ
ンズを介して収束され、ミラーにより分離されてそれぞ
れ別個の感光体ドラム上に走査線を形成する。
は、シリンドリカルレンズ40,41,42,43によ
り副走査方向にのみ収束光とされ、図1(B)に示すよう
に、各多面鏡部31,32,33,34の鏡面近傍に線
状に収束する。多面鏡部31,32,33,34は、そ
れぞれ6面の鏡面を備え、モータ2により回転駆動され
ることにより4本のレーザー光を同時に偏向する。偏向
されたレーザー光は、図示せぬアナモフィックなfθレ
ンズを介して収束され、ミラーにより分離されてそれぞ
れ別個の感光体ドラム上に走査線を形成する。
【0019】上記のように多面鏡30の光束を偏向する
ために利用されない部分に溝状の非反射部35,36,
37を形成することにより、多面鏡としての機能を損な
うことなく質量を従来の構造より削減することができ、
モータ2及び軸受けへの負荷を小さくすることができ
る。
ために利用されない部分に溝状の非反射部35,36,
37を形成することにより、多面鏡としての機能を損な
うことなく質量を従来の構造より削減することができ、
モータ2及び軸受けへの負荷を小さくすることができ
る。
【0020】多面鏡30は、図5に示した従来の多面鏡
10に溝を形成することにより製造してもよいし、各多
面鏡部31,32,33,34を予め独立した部品とし
て形成しておき、これを積み重ねることにより製造して
もよい。また、光束の数nに対してn−1本の非反射部
を形成することにより軽量化の効果を最大にすることが
できるが、加工コストと軽量化によるメリットとのバラ
ンスを図るため、非反射部の数をn−1本より少なく設
定してもよい。
10に溝を形成することにより製造してもよいし、各多
面鏡部31,32,33,34を予め独立した部品とし
て形成しておき、これを積み重ねることにより製造して
もよい。また、光束の数nに対してn−1本の非反射部
を形成することにより軽量化の効果を最大にすることが
できるが、加工コストと軽量化によるメリットとのバラ
ンスを図るため、非反射部の数をn−1本より少なく設
定してもよい。
【0021】
【第2の実施形態】図2は、第2の実施形態にかかるタ
ンデム走査光学系用多面鏡を備えたタンデム走査光学系
の一部を示し、(A)は平面図、(B)は側面図である。こ
のタンデム走査光学系は、互いに独立して変調された状
態で光源部20から発した4本の光束を、多面鏡50に
より同時に偏向する。光源部20の構成は第1の実施形
態と同一である。
ンデム走査光学系用多面鏡を備えたタンデム走査光学系
の一部を示し、(A)は平面図、(B)は側面図である。こ
のタンデム走査光学系は、互いに独立して変調された状
態で光源部20から発した4本の光束を、多面鏡50に
より同時に偏向する。光源部20の構成は第1の実施形
態と同一である。
【0022】第2の実施形態にかかるタンデム走査光学
系用多面鏡50は、図2(B)に示すように、4本の光束
のそれぞれを偏向する複数の独立した多面鏡部51,5
2,53,54を回転軸50a方向に沿って配置して構
成され、これらの多面鏡部の間に非反射部55,56,
57が形成されている。これらの非反射部55,56,
57は、多面鏡部より小径の円柱状に形成され、多面鏡
部間の溝を形成している。
系用多面鏡50は、図2(B)に示すように、4本の光束
のそれぞれを偏向する複数の独立した多面鏡部51,5
2,53,54を回転軸50a方向に沿って配置して構
成され、これらの多面鏡部の間に非反射部55,56,
57が形成されている。これらの非反射部55,56,
57は、多面鏡部より小径の円柱状に形成され、多面鏡
部間の溝を形成している。
【0023】第2の実施形態においては、多面鏡部5
1,52,53,54の副走査方向の幅が、第1の実施
形態におけるより小さく設定されている。レーザー光
は、シリンドリカルレンズ40,41,42,43によ
り鏡面近傍で線状に収束されるため、1つのレーザー光
に対して必要とされる鏡面の副走査方向の幅は狭くとも
足りる。したがって、第2の実施形態の多面鏡50のよ
うに多面鏡部51,52,53,54の幅を極めて小さ
くすることにより、多面鏡50の質量を従来の構成と比
較して大幅に削減することができる。
1,52,53,54の副走査方向の幅が、第1の実施
形態におけるより小さく設定されている。レーザー光
は、シリンドリカルレンズ40,41,42,43によ
り鏡面近傍で線状に収束されるため、1つのレーザー光
に対して必要とされる鏡面の副走査方向の幅は狭くとも
足りる。したがって、第2の実施形態の多面鏡50のよ
うに多面鏡部51,52,53,54の幅を極めて小さ
くすることにより、多面鏡50の質量を従来の構成と比
較して大幅に削減することができる。
【0024】
【第3の実施形態】図3は、第3の実施形態にかかるタ
ンデム走査光学系用多面鏡を備えたタンデム走査光学系
の一部を示し、(A)は平面図、(B)は側面図である。こ
のタンデム走査光学系は、光源部20から発した独立し
て変調された4本の光束を多面鏡60により同時に偏向
する。光源部20の構成は第1の実施形態と同一であ
る。
ンデム走査光学系用多面鏡を備えたタンデム走査光学系
の一部を示し、(A)は平面図、(B)は側面図である。こ
のタンデム走査光学系は、光源部20から発した独立し
て変調された4本の光束を多面鏡60により同時に偏向
する。光源部20の構成は第1の実施形態と同一であ
る。
【0025】第3の実施形態にかかるタンデム走査光学
系用多面鏡60は、図3(A)に示すように、所定の角度
で配置される複数の鏡面61,62,63,64,6
5,66を備え、各鏡面の境界が、面取りされた曲面と
して形成されている。各鏡面は、4本の光束を同時に偏
向する単一の反射面であり、第1,第2の実施形態のよ
うな非反射部は形成されていない。
系用多面鏡60は、図3(A)に示すように、所定の角度
で配置される複数の鏡面61,62,63,64,6
5,66を備え、各鏡面の境界が、面取りされた曲面と
して形成されている。各鏡面は、4本の光束を同時に偏
向する単一の反射面であり、第1,第2の実施形態のよ
うな非反射部は形成されていない。
【0026】第3の実施形態の多面鏡60のように各鏡
面の境界を曲面とすることにより、境界部分の空気抵抗
を削減することができ、風損を減らし、モータ2への負
荷を軽減することができる。
面の境界を曲面とすることにより、境界部分の空気抵抗
を削減することができ、風損を減らし、モータ2への負
荷を軽減することができる。
【0027】
【第4の実施形態】図4は、第4の実施形態にかかるタ
ンデム走査光学系用多面鏡を備えたタンデム走査光学系
の一部を示し、(A)は平面図、(B)は側面図である。こ
のタンデム走査光学系は、互いに独立して変調された状
態で光源部20から発した4本の光束を、多面鏡70に
より同時に偏向する。光源部20の構成は第1の実施形
態と同一である。
ンデム走査光学系用多面鏡を備えたタンデム走査光学系
の一部を示し、(A)は平面図、(B)は側面図である。こ
のタンデム走査光学系は、互いに独立して変調された状
態で光源部20から発した4本の光束を、多面鏡70に
より同時に偏向する。光源部20の構成は第1の実施形
態と同一である。
【0028】第4の実施形態にかかるタンデム走査光学
系用多面鏡70は、図4(B)に示すように、4本の光束
のそれぞれを偏向する複数の独立した多面鏡部71,7
2,73,74を回転軸70a方向に沿って配置して構
成され、これらの多面鏡部の間に非反射部75,76,
77が形成されている。これらの非反射部75,76,
77は、回転軸70aを含む面内で30°の角度をなす
V字型の溝として形成されている。また、各多面鏡部7
1,72,73,74は、図4(A)に示すように、それ
ぞれの鏡面の境界が面取りされた曲面として形成されて
いる。
系用多面鏡70は、図4(B)に示すように、4本の光束
のそれぞれを偏向する複数の独立した多面鏡部71,7
2,73,74を回転軸70a方向に沿って配置して構
成され、これらの多面鏡部の間に非反射部75,76,
77が形成されている。これらの非反射部75,76,
77は、回転軸70aを含む面内で30°の角度をなす
V字型の溝として形成されている。また、各多面鏡部7
1,72,73,74は、図4(A)に示すように、それ
ぞれの鏡面の境界が面取りされた曲面として形成されて
いる。
【0029】第4の実施形態においては、多面鏡70の
光束を偏向するために利用されない部分に溝状の非反射
部75,76,77を形成することにより、多面鏡とし
ての機能を損なうことなく質量を従来の構造より削減す
ることができ、かつ、各多面鏡部の鏡面の境界を曲面と
することにより、境界部分の空気抵抗を削減し、風損を
減らすことができる。したがって、第1の実施形態、第
3の実施形態と比較して、モータ2への負荷をより低く
することができる。
光束を偏向するために利用されない部分に溝状の非反射
部75,76,77を形成することにより、多面鏡とし
ての機能を損なうことなく質量を従来の構造より削減す
ることができ、かつ、各多面鏡部の鏡面の境界を曲面と
することにより、境界部分の空気抵抗を削減し、風損を
減らすことができる。したがって、第1の実施形態、第
3の実施形態と比較して、モータ2への負荷をより低く
することができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、多面鏡に溝状の非
反射部を形成することにより、多面鏡の質量を削減して
モータ及び軸受けへの負荷を低減することができる。し
たがって、モータの発熱を抑えることができ、従来必要
だった排熱構造を廃し、若しくは簡略化することがで
き、多面鏡を用いる装置のコストを低減することができ
る。
反射部を形成することにより、多面鏡の質量を削減して
モータ及び軸受けへの負荷を低減することができる。し
たがって、モータの発熱を抑えることができ、従来必要
だった排熱構造を廃し、若しくは簡略化することがで
き、多面鏡を用いる装置のコストを低減することができ
る。
【0031】また、多面鏡の鏡面の境界を面取りされた
曲面とすることにより、多面鏡の空気抵抗を減らし、風
損を削減してモータ及び軸受けの負荷を低減することが
できる。また、風切り音の発生を抑えることができ、従
来必要だった騒音防止構造を廃し、若しくは簡略化する
ことができ、多面鏡を用いる装置のコストを低減するこ
とができる。
曲面とすることにより、多面鏡の空気抵抗を減らし、風
損を削減してモータ及び軸受けの負荷を低減することが
できる。また、風切り音の発生を抑えることができ、従
来必要だった騒音防止構造を廃し、若しくは簡略化する
ことができ、多面鏡を用いる装置のコストを低減するこ
とができる。
【図1】 (A)は第1の実施形態にかかるタンデム走査
光学系用多面鏡を備えた走査光学系の一部を示す平面
図、(B)はその側面図。
光学系用多面鏡を備えた走査光学系の一部を示す平面
図、(B)はその側面図。
【図2】 (A)は第2の実施形態にかかるタンデム走査
光学系用多面鏡を備えた走査光学系の一部を示す平面
図、(B)はその側面図。
光学系用多面鏡を備えた走査光学系の一部を示す平面
図、(B)はその側面図。
【図3】 (A)は第3の実施形態にかかるタンデム走査
光学系用多面鏡を備えた走査光学系の一部を示す平面
図、(B)はその側面図。
光学系用多面鏡を備えた走査光学系の一部を示す平面
図、(B)はその側面図。
【図4】 (A)は第4の実施形態にかかるタンデム走査
光学系用多面鏡を備えた走査光学系の一部を示す平面
図、(B)はその側面図。
光学系用多面鏡を備えた走査光学系の一部を示す平面
図、(B)はその側面図。
【図5】 (A)は従来のタンデム走査光学系用多面鏡を
示す平面図、(B)はその側面図。
示す平面図、(B)はその側面図。
1 基板 2 モータ 20 光源部 21a〜21d 半導体レーザー 22a〜22d コリメーターレンズ 23a〜23d ビーム整形プリズム 24a,24b 反射プリズム 30 多面鏡 31〜34 多面鏡部 35〜37 非反射部 40〜43 シリンドリカルレンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C362 AA03 BA05 BA51 CA18 CA39 DA23 EA24 2H042 DA22 DB14 DD03 DD04 DE00 DE07 2H045 AA03 AA62 BA02 BA22 BA34 CB65 DA11
Claims (5)
- 【請求項1】 回転駆動されることにより複数の光束を
同時に偏向するタンデム走査光学系用多面鏡において、 前記複数の光束のそれぞれを偏向するための互いに独立
した複数の多面鏡部が回転軸方向に沿って配置され、前
記各多面鏡部の間の少なくとも1つに溝状の非反射部が
形成されていることを特徴とするタンデム走査光学系用
多面鏡。 - 【請求項2】 前記非反射部は、V字型の溝として形成
されていることを特徴とする請求項1に記載のタンデム
走査光学系用多面鏡。 - 【請求項3】 前記各多面鏡部は、所定の角度で配置さ
れる複数の鏡面を備え、前記各鏡面の境界は、面取りさ
れた曲面として形成されていることを特徴とする請求項
1または2に記載のタンデム走査光学系用多面鏡。 - 【請求項4】 前記非反射部は、前記多面鏡部より小径
の円柱状に形成され、前記多面鏡部の前記回転軸方向の
幅が、前記非反射部より小さく設定されていることを特
徴とする請求項1に記載のタンデム走査光学系用多面
鏡。 - 【請求項5】 回転駆動されることにより複数の光束を
同時に偏向するタンデム走査光学系用多面鏡において、 所定の角度で配置される複数の鏡面を備え、前記各鏡面
の境界は、面取りされた曲面として形成されていること
を特徴とするタンデム走査光学系用多面鏡。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001127365A JP2002323668A (ja) | 2001-04-25 | 2001-04-25 | タンデム走査光学系用多面鏡 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001127365A JP2002323668A (ja) | 2001-04-25 | 2001-04-25 | タンデム走査光学系用多面鏡 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002323668A true JP2002323668A (ja) | 2002-11-08 |
Family
ID=18976241
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001127365A Withdrawn JP2002323668A (ja) | 2001-04-25 | 2001-04-25 | タンデム走査光学系用多面鏡 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002323668A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006018011A (ja) * | 2004-07-01 | 2006-01-19 | Ricoh Co Ltd | 光走査装置、及び、その光走査装置を具備する画像形成装置 |
US7457020B2 (en) | 2006-05-09 | 2008-11-25 | Canon Kabushiki Kaisha | Optical scanning apparatus |
-
2001
- 2001-04-25 JP JP2001127365A patent/JP2002323668A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006018011A (ja) * | 2004-07-01 | 2006-01-19 | Ricoh Co Ltd | 光走査装置、及び、その光走査装置を具備する画像形成装置 |
US7457020B2 (en) | 2006-05-09 | 2008-11-25 | Canon Kabushiki Kaisha | Optical scanning apparatus |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050224 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080128 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080205 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20080327 |