JP2002321028A - 拡管作業の品質管理方法および拡管作業品質管理の計測機能付き拡管装置 - Google Patents

拡管作業の品質管理方法および拡管作業品質管理の計測機能付き拡管装置

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JP2002321028A
JP2002321028A JP2001128080A JP2001128080A JP2002321028A JP 2002321028 A JP2002321028 A JP 2002321028A JP 2001128080 A JP2001128080 A JP 2001128080A JP 2001128080 A JP2001128080 A JP 2001128080A JP 2002321028 A JP2002321028 A JP 2002321028A
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tube
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Junya Takahashi
潤也 高橋
Yuichi Muneyoshi
裕一 宗吉
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 拡管作業の全数の品質管理と、大幅な作業効
率の向上と、高信頼度の拡管作業の品質管理とを目的と
する。 【解決手段】 拡管作業と計測作業とが同時に行える。
この結果、拡管作業の全数の品質管理が可能であり、大
幅な作業効率の向上が図られる。計測手段19でマンド
レル17の突入量を計測することにより、拡管前の管7
の内径、クリアランス、拡管後の管の内径の各寸法を求
めることができる。この結果、作業員により各寸法を計
測して求める従来の方法と比較して、高精度かつ正確な
各寸法の計測が可能となり、高信頼度の拡管作業の品質
管理が得られることとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえば、ボイ
ラや熱交換器などの管を管板に固定する拡管作業におい
て、その拡管作業の品質を管理する方法、および、その
拡管作業の品質管理を行うための計測機能が付いている
拡管装置に係るものである。特に、この発明は、拡管作
業と計測作業とが同時に行えることにより、拡管作業の
全数の品質管理が可能であり、また、大幅な作業効率の
向上が図られ、さらに、高信頼度が得られる拡管作業の
品質管理方法および拡管作業品質管理の計測機能付き拡
管装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】(一般のパッケージボイラの説明)以
下、管と管板との拡管作業が行われているパッケージボ
イラについて図4〜図7を参照して説明する。
【0003】前記パッケージボイラ1は、外部ケーシン
グ2および火炉壁3内に火炉4と蒸気ドラム5と水ドラ
ム6とをそれぞれ配置し、前記蒸気ドラム5と前記水ド
ラム6との間に多数本のボイラチューブ7を連結し、バ
ーナー8を装備してなるものである。なお、多数本の前
記ボイラチューブ7の開口端は、前記蒸気ドラム5と前
記水ドラム6の中心にそれぞれ向いている。
【0004】つぎに、前記パッケージボイラ1の作用に
ついて説明する。前記バーナー8を燃焼させると、前記
バーナー8からの燃焼ガス9は、図5中の矢印に示すよ
うに、火炉4を経てボイラチューブ7群を通り、このボ
イラチューブ7中の水と熱交換を行う。ボイラーチュー
ブ7中の水が蒸気(過熱蒸気)となり、その蒸気がター
ビン(図示せず)を駆動して発電の仕事をする。一方、
熱交換を行ってボイラチューブ7群を通過した燃焼ガス
9は、パッケージボイラ1から外部に排出される。
【0005】前記パッケージボイラ1において、前記蒸
気ドラム5および前記水ドラム6と前記ボイラチューブ
7との固定は、拡管作業により行われている。すなわ
ち、図7に示すように、前記蒸気ドラム5および前記水
ドラム6(以下、管板5と称する)に管孔10を開設す
る。前記管孔10に前記ボイラチューブ(以下、管と称
する)7を挿入する。前記管7を後記する拡管装置11
により外側に拡大させて、管7の外面と管板5の管孔1
0の内面とを密着固定するものである。
【0006】(拡管装置の説明)前記拡管装置11は、
図8〜図11に示すように、ドライブヘッド12と、中
継ユニット13と、コントロールユニット14とから構
成されている。
【0007】前記ドライブヘッド12は、エキスパンダ
15と、後記するマンドレル17を回転させる駆動部、
この例は、油圧駆動式の駆動部(図示せず)とを備え
る。
【0008】前記エキスパンダ15は、管7中に挿入す
る管状のケージ16と、前記ケージ16中に回転可能に
かつ軸方向に移動可能に配置された円錐形状のマンドレ
ル17と、前記ケージ16に回転可能にかつ軸方向に移
動不可能に配置され、前記マンドレル17が前記管7中
に突入するのに伴なって外側に突出して前記管7を外側
に拡大させる複数本、この例では3本のローラ18とか
ら構成されている。
【0009】前記ローラ18は、前記マンドレル17と
接触している。この結果、前記マンドレル17を矢印方
向に回転させると、3本の前記ローラ18は、矢印方向
に自転しながら公転する。
【0010】一方、3本の前記ローラ18は、前記ケー
ジ16に対して軸方向に移動不可能であり、かつ、前記
マンドレル17は、前記ケージ16に対して軸方向に移
動可能である。この結果、前記マンドレル17は、回転
しながら、前記管7の中を突入していく。前記マンドレ
ル17の軸方向の移動により、3本の前記ローラ18が
外側に突出して前記管7を外側に拡大するものである。
【0011】(拡管の過程の説明)以下、前記拡管装置
11による拡管の過程を図12〜図14を参照して説明
する。
【0012】まず、管板5の管孔10中に管7を挿入す
る(図12参照)。この時点(拡管前)において、d1
は、拡管前の管7の内径、Dは管7の外径、Hは管孔1
0の内径、Cは管7の外面と管孔10の内面との間のク
リアランス(H−D)である。
【0013】つぎに、前記管7中に拡管装置11のエキ
スパンダ15を挿入する。駆動部を駆動させてマンドレ
ル17を回転させる。すると、拡管装置11の拡管作用
により、前記管7の端部が塑性変形して外側に拡大さ
れ、前記管7の外面が管孔10の内面に当たる、いわゆ
る、肌付けの状態となる(図13参照)。この状態で
は、前記管板5と前記管7とは、固定されていない。ま
た、クリアランスCは、0である。
【0014】さらに、駆動部を駆動させてマンドレル1
7を回転させる。すると、前記拡管装置11の拡管作用
により、前記管7の端部がさらに塑性変形して外側に拡
大され、前記管7の外面が管孔10の内面に食い込んで
密着固定する、いわゆる、冷やしばめの状態となる(図
14参照)。この状態で、前記管7の拡大の塑性変形と
前記管板5の管孔10の収縮作用とにより、継ぎ手が形
成されて管板5と管7とが水密に固定されることとな
る。この状態(拡管後)において、d2 は、拡管後の管
7の内径である。
【0015】(拡管作業における従来の品質管理方法の
説明)以下、上記の拡管過程を経て継ぎ手を形成して管
板5と管7とを固定した拡管作業の品質管理方法につい
て説明する。
【0016】従来の拡管作業の品質管理方法は、前記拡
管作業と別個に、作業員が以下の各寸法を計測する。す
なわち、拡管前の管7の内径d1 、管7の外径D、管孔
10の内径H、拡管後の管7の内径d2 。なお、前記管
7の外径Dと前記管孔10の内径Hとは、前記管7の外
面と前記管孔10の内面との間のクリアランスC(H−
D)を求めるためのものである。
【0017】つぎに、計測により求められた前記各寸法
を、上式(1)に代入して拡管率Eを演算して求める。
このようにして求めた拡管率Eが所定の値の範囲内にあ
るか否かにより、拡管作業の品質を管理するものであ
る。
【0018】すなわち、管板5の板厚Tおよび管7の外
径Dごとに、前記拡管率Eと把握力(管板5と管7との
固定力)との間には、下記に示すように、相対関係があ
る。このために、管板5の板厚Tおよび管7の外径Dご
とに、管板5と管7との拡管作業の試験を行って、前記
拡管率Eと把握力との間の相対関係を予め求めてある。
【0019】前記拡管率Eと把握力との相対関係の1例
を図15および図16に示す。図15は、テストピース
(管7)ごとの拡管率Eと把握力との相対関係を示した
表図である。図16は、図15に基づいて作図されたグ
ラフである。この試験で使用された14本のテストピー
ス(管7)の外径は、50.8mm、また、管板5の板
厚は、24mmである。
【0020】図16のグラフに示すように、前記拡管率
Eと把握力との間には、放物線の相対関係がある。な
お、多少の誤差は、許容の範囲にある。この図16のグ
ラフから明らかなように、ある拡管率Eにおいて、把握
力の最大値がある。そのある拡管率Eを越えると、把握
力が低下する。これは、管板5の管孔10の内面が外側
に塑性変形して管7を締め付ける収縮力が低下するから
である。このように、拡管率Eをチェックすることによ
り、所定の把握力が得られることとなる。すなわち、拡
管率Eをチェックすることにより、拡管作業の品質を管
理することができる。
【0021】なお、上式(1)において、クリアランス
Cを拡管後の管7の内径d2 から引くことにより、さら
に正確な前記拡管率Eと把握力との相対関係が得られ
る。すなわち、実際に把握力(固着力)が得られるの
は、図13の肌付けの状態から図14の冷やしばめの状
態に入ってからである。図12のエキスパンダ15挿入
状態から図13の肌付けの状態までは、管7の外面と管
孔10の内面との間のクリアランスCが埋められる過程
であって、実際には把握力が得られていない。この結
果、図12の状態から図13の状態のクリアランスCを
なくすことにより、正確な前記拡管率Eと把握力との相
対関係が得られることとなる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の拡管
作業の品質管理方法は、拡管作業と、各寸法の計測作業
とを作業員がそれぞれ別個に行うので、下記の課題があ
る。
【0023】拡管作業と、各寸法の計測作業とをそれぞ
れ別個に行うので、多数本(たとえば、図4〜図7に示
すパッケージボイラにおいて、蒸気ドラム5に連結する
ボイラチューブ7は、約1000本である)の管7の拡
管作業の品質管理を行うには、非常に多くの作業を必要
とする。このために、抜き取りにより、各寸法の計測作
業を行っているのが実状である。
【0024】また、作業員が各寸法の計測作業を行うの
で、高精度かつ正確な各寸法の計測が困難であり、拡管
作業の品質管理の信頼度に問題がある。
【0025】この発明は、拡管作業と計測作業とが同時
に行えることにより、拡管作業の全数の品質管理が可能
であり、また、大幅な作業効率の向上が図られ、さら
に、高信頼度が得られる拡管作業の品質管理方法および
拡管作業品質管理の計測機能付き拡管装置を提供するこ
とを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1にかかる発明は、まず、管中にエキスパ
ンダを挿入直後におけるマンドレルの位置を第1計測手
段により計測して拡管前の管の内径を求め、つぎに、拡
管装置の駆動変化の時点におけるマンドレルの位置を第
2計測手段により計測してクリアランスを求め、それか
ら、拡管装置の駆動停止時点におけるマンドレルの位置
を第3計測手段により計測して拡管後の管の内径を求
め、そして、前記計測により求めた各寸法を上式(1)
に代入して拡管率を演算することを特徴とする。
【0027】この結果、請求項1にかかる発明は、拡管
作業と計測作業とが同時に行えるので、拡管作業の全数
の品質管理が可能であり、また、大幅な作業効率の向上
が図られる。さらに、第1、第2、第3計測手段により
各寸法を計測して求めることができるので、作業員によ
り各寸法を計測して求める従来の方法と比較して、高精
度かつ正確な各寸法の計測が可能となり、高信頼度の拡
管作業の品質管理が得られることとなる。
【0028】また、請求項2にかかる発明は、管中にエ
キスパンダを挿入直後におけるマンドレルの位置を計測
して拡管前の管の内径を求める第1計測手段と、駆動部
の駆動変化の時点におけるマンドレルの位置を計測して
クリアランスを求める第2計測手段と、駆動部の駆動停
止時点におけるマンドレルの位置を計測して拡管後の管
の内径を求める第3計測手段と、第1、第2、第3計測
手段によりそれぞれ求めた拡管前の管の内径、クリアラ
ンス、拡管後の管の内径から、上式(1)により拡管率
を求める演算手段と、を備えたことを特徴とする。
【0029】この結果、請求項2にかかる発明は、前記
請求項1にかかる発明と同様に、拡管作業と計測作業と
が同時に行えるので、拡管作業の全数の品質管理が可能
であり、また、大幅な作業効率の向上が図られる。さら
に、第1、第2、第3計測手段により各寸法を計測して
求めることができるので、作業員により各寸法を計測し
て求める従来の方法と比較して、高精度かつ正確な各寸
法の計測が可能となり、高信頼度の拡管作業の品質管理
が得られることとなる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる拡管作業
の品質管理方法および拡管作業品質管理の計測機能付き
拡管装置の実施の形態の1例を図1〜図3を参照して説
明する。図中、図4〜図16と同符号は同一のものを示
す。なお、この実施形態によりこの拡管作業の品質管理
方法および拡管作業品質管理の計測機能付き拡管装置が
限定されるものではない。
【0031】図1において、19は拡管装置11に装備
された計測手段である。前記計測手段19は、メジャー
20と、前記メジャー20の先端に固定され、管板5に
セットされる磁石21と、前記メジャー20の基端に設
けられた巻取り器22とから構成されている。前記計測
手段19は、前記巻取り器22により巻き取った前記メ
ジャー20の量(拡管装置11のドライブヘッド12と
管板5との間の距離L1の変化)を、マンドレル17の
突入量として計測するものである。
【0032】前記計測手段19は、管7中にエキスパン
ダ15を挿入直後(図12に示す状態)におけるマンド
レル17の位置を計測して拡管前の管7の内径d1 を求
める第1計測手段機能と、油圧式駆動部の駆動変化(油
圧変化)の時点(図13に示す状態)におけるマンドレ
ル17の位置を計測してクリアランスCを求める第2計
測手段機能と、油圧式駆動部の駆動停止時点(図14に
示す状態)におけるマンドレル17の位置を計測して拡
管後の管7の内径d2 を求める第3計測手段機能と、を
備えるものである。なお、図12に示す状態、すなわ
ち、管7中にエキスパンダ15を挿入直後の状態は、拡
管装置11が安定した状態にあるので、マンドレル17
の位置の基準としている。
【0033】また、前記拡管装置11には、前記計測手
段19の第1、第2、第3計測手段機能によりそれぞれ
求めた拡管前の管7の内径d1 、クリアランスC、拡管
後の管7の内径d2 から、上式(1)により拡管率Eを
求める演算手段が装備されている。前記演算手段は、前
記計測手段19と一体もしくは別体に前記拡管装置11
に装備されている。
【0034】前記マンドレル17の突入量と、前記管7
の内径の増加量{d2 −(d1 +C)}との間には、図
2に示すように、ほぼ比例関係にある。図2は、前記マ
ンドレル17の突入量と、前記管7の内径の増加量との
試験結果データに基づいて作成したグラフである。この
図2中の黒点は、各テストピース(管7)の試験結果を
示す。
【0035】図13に示す肌付きの状態、すなわち、ク
リアランスCが0となる時点と、油圧式駆動部の油圧変
化点との間には、図3に示すように、密接な関係があ
る。すなわち、図12に示すエキスパンダ15の挿入状
態から図13に示す肌付きの状態にかけての管7の内径
増加は、管7自体の塑性変形だけであるから、油圧が一
定である。それが、図13に示す肌付きの状態に入る
と、管7の内径増加は、管7自体の塑性変形に管板5の
管孔10を外側に拡大しようとする力が加わるので、油
圧に変化が生じる。
【0036】図3においては、油圧振動の下限値が経過
時間約32秒の時点で変化している。この油圧の変化点
をクリアランスCが0となった時点とする。この結果、
図12に示すエキスパンダ15の挿入状態から図13に
示す肌付きの状態にかけての管7の内径増加分がクリア
ランスC分となる。
【0037】この発明においては、マンドレル17の突
入量と管7の内径増加量との間に比例関係があり、ま
た、油圧式駆動部の油圧変化点においてクリアランスC
が0となる密接な関係があることを究明した。そこで、
前記マンドレル17の突入量を計測することにより、拡
管前の管7の内径d1 、クリアランスC、拡管後の管7
の内径d2 の各寸法を求めることができる。
【0038】このように、この実施の形態においては、
拡管作業と計測作業とが同時に行えるので、拡管作業の
全数の品質管理が可能であり、また、大幅な作業効率の
向上が図られる。
【0039】また、この実施の形態においては、計測手
段19の第1、第2、第3計測手段機能により、すなわ
ち、マンドレル17の突入量を計測することにより、拡
管前の管7の内径d1 、クリアランスC、拡管後の管7
の内径d2 の各寸法を求めることができる。この結果、
この実施の形態においては、作業員により各寸法を計測
して求める従来の方法と比較して、高精度かつ正確な各
寸法の計測が可能となり、高信頼度の拡管作業の品質管
理が得られることとなる。
【0040】なお、前記実施の形態においては、マンド
レル17の突入量を、ドライブヘッド12と管板5との
間の距離L1の変化で計測したものである。この発明
は、マンドレル17の突入量を、その他の距離、たとえ
ば、ドライブヘッド12と管7との間の距離L2、また
は、ドライブヘッド12とケージ16との間の距離L
3、または、マンドレル17とケージ16の相対変位L
4の変化で計測しても良い。
【0041】また、前記実施の形態においては、油圧式
の駆動部を使用したものであるが、この発明において
は、電気式、または、空気圧式の駆動部を使用する場合
がある。電気式の駆動部を使用した場合は、電気信号
(たとえば、電流、電圧など)の変化点を、空気圧式の
駆動部を使用した場合には空気圧の変化点を、図13に
示す肌付きの状態、すなわち、クリアランスCが0に達
した時点とする。
【0042】さらに、前記実施の形態においては、マン
ドレル17の突入量を、計測手段19のメジャー20で
行っている。この発明は、その他の距離計測手段、たと
えば、レーザー距離センサー、超音波距離センサー、接
触式変位センサー、または、マンドレル17の回転数を
計測するエンコーダーであっても良い。
【0043】さらにまた、前記実施の形態においては、
パッケージボイラ1の蒸気ドラム5および水ドラム6と
ボイラーチューブ7との結合に使用したものである。こ
の発明は、その他の管板と管との結合、たとえば、熱交
換器の管板と管との結合にも使用できる。
【0044】
【発明の効果】以上から明らかなように、この発明にか
かる拡管作業の品質管理方法(請求項1)によれば、拡
管作業と計測作業とが同時に行えるので、拡管作業の全
数の品質管理が可能であり、また、大幅な作業効率の向
上が図られる。さらに、第1、第2、第3計測手段によ
り各寸法を計測して求めることができるので、作業員に
より各寸法を計測して求める従来の方法と比較して、高
精度かつ正確な各寸法の計測が可能となり、高信頼度の
拡管作業の品質管理が得られることとなる。
【0045】また、この発明にかかる拡管作業品質管理
の計測機能付き拡管装置(請求項2)によれば、前記請
求項1にかかる発明の拡管作業の品質管理方法と同様
に、拡管作業と計測作業とが同時に行えるので、拡管作
業の全数の品質管理が可能であり、また、大幅な作業効
率の向上が図られる。さらに、第1、第2、第3計測手
段により各寸法を計測して求めることができるので、作
業員により各寸法を計測して求める従来の方法と比較し
て、高精度かつ正確な各寸法の計測が可能となり、高信
頼度の拡管作業の品質管理が得られることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の拡管作業の品質管理方法および拡管
作業品質管理の計測機能付き拡管装置の実施の形態1を
示す拡管作業状態の縦断面図である。
【図2】管の内径増加量とマンドレル突入量との比例関
係を示すグラフである。
【図3】油圧式駆動部の油圧変化点とクリアランス0時
点との関係を示すグラフである。
【図4】パッケージボイラを示す縦断面図である。
【図5】同じく、パッケージボイラを示す横断面図であ
る。
【図6】図4におけるVI−VI線断面図である。
【図7】図6におけるVII−VII線断面図である。
【図8】拡管装置の概略を示す説明図である。
【図9】図8に示す拡管装置による拡管作業を示す縦断
面図である。
【図10】図9におけるX−X線断面図である。
【図11】マンドレルとローラとの相対関係を示す説明
図である。
【図12】(A)は管中にエキスパンダを挿入した直後
の管板と管との一部平面図、(B)は(A)におけるB
−B線断面図である。
【図13】(A)は肌付きの状態の管板と管との一部平
面図、(B)は(A)におけるB−B線断面図である。
【図14】(A)は冷やしばめの状態の管板と管との一
部平面図、(B)は(A)におけるB−B線断面図であ
る。
【図15】14本のテストピース(管)による拡管率と
把握力との関係を示した図表である。
【図16】図15に基づいて作成した拡管率とは握力と
の関係を示したグラフである。
【符号の説明】
1 パッケージボイラ 2 外部ケーシング 3 火炉壁 4 火炉 5 蒸気ドラム(管板) 6 水ドラム 7 ボイラチューブ(管) 8 バーナー 9 燃焼ガス 10 管孔 11 拡管装置 12 ドライブヘッド 13 中継ユニット 14 コントロールユニット 15 エキスパンダ 16 ケージ 17 マンドレル 18 ローラ 19 計測手段 20 メジャー 21 磁石 22 巻取り機

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管板の管孔中に管を挿入し、前記管中に
    拡管装置のエキスパンダを挿入し、前記拡管装置を駆動
    してマンドレルを回転させ、前記マンドレルの回転に伴
    なって複数本のローラが遊星回転することにより、前記
    管が外側に拡大されて前記管孔の内面と前記管の外面と
    が密着固定する拡管作業の品質管理方法であって、 拡管前の前記管の内径と、前記管の外径と、前記管孔の
    内径と、拡管後の前記管の内径とをそれぞれ計測し、下
    式(1)により拡管率を求め、前記拡管率が適正な値の
    範囲内にあるか否かにより、拡管作業の品質を管理する
    方法において、 【数1】 拡管前の前記管の内径は、前記管中に前記エキスパンダ
    を挿入直後における前記マンドレルの位置を第1計測手
    段により計測して求め、 クリアランスは、前記拡管装置の駆動変化の時点におけ
    る前記マンドレルの位置を第2計測手段により計測して
    求め、 拡管後の前記管の内径は、前記拡管装置の駆動停止時点
    における前記マンドレルの位置を第3計測手段により計
    測して求める、 ことを特徴とする拡管作業の品質管理方法。
  2. 【請求項2】 管中に挿入する管状のケージと、前記ケ
    ージ中に回転可能にかつ軸方向に移動可能に配置された
    マンドレルと、前記ケージに回転可能にかつ軸方向に移
    動不可能に配置され、前記マンドレルが前記管中に突入
    するのに伴なって外側に突出して前記管を外側に拡大さ
    せる複数本のローラとから構成されたエキスパンダと、 前記マンドレルを回転させる駆動部と、 を備えた拡管装置において、 前記管中に前記エキスパンダを挿入直後における前記マ
    ンドレルの位置を計測して拡管前の前記管の内径を求め
    る第1計測手段と、 前記駆動部の駆動変化の時点における前記マンドレルの
    位置を計測してクリアランスを求める第2計測手段と、 前記駆動部の駆動停止時点における前記マンドレルの位
    置を計測して拡管後の前記管の内径を求める第3計測手
    段と、 前記第1計測手段により求めた拡管前の前記管の内径
    と、前記第2計測手段により求めたクリアランスと、前
    記第3計測手段により求めた拡管後の前記管の内径とか
    ら、上式(1)により拡管率を求める演算手段と、 を備えたことを特徴とする拡管作業品質管理の計測機能
    付き拡管装置。
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